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谷崎潤一郎マゾヒズム小説集
谷崎潤一郎マゾヒズム小説集
谷崎潤一郎/集英社
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総合評価

81件)
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    谷崎潤一郎のマゾヒズム関連作品を集めた短編小説集。石を投げればマゾヒズム小説に当たりそうな谷崎作品の中から厳選された下記6作品が収録されています。 『少年』 少年がマゾヒズムに目覚める物語。永井荷風が絶賛したとのこと。性の目覚めとマゾヒズムの目覚めがほぼ同時に訪れる点が早熟な谷崎潤一郎らしい。 真っ白な右脚の脛を見せた光子の初登場に「この人が女王様だ」と思ったものだが(だいぶ谷崎の嗜好にやられてます)、弟の信一が最初のご主人様だった。やがて、夜の西洋館で覚醒した姉が女王様となる。 夜の西洋館に忍び込む濃密な描写が秀逸。西洋館で待つのは洋服の美少女。もちろん素足。まだまだ“洋服“は特別な時代です。 『幇間』 幇間を載せた花見船の描写がワクワクする。河原や橋の上の人びとを巻き込みながら船は隅田川を登っていく。 幇間三平に「惚れた女に指図されたい、馬鹿にされたい」という嗜好が多少あるのはわかるけれども、三平のは、マゾヒズムというよりただのお調子者の幇間気質なんじゃないかと思う。コミュ力があって潤滑油となれる現代社会でも重宝される性格ですね。 『麒麟』 谷崎のデビュー翌年の作。「孔子を主人公に書いてみました。漢文の素養くらい当然持ってます。」みたいな作品。 孔子が衛の南子夫人に太刀打ちできなかったって話で、南子夫人の被虐趣味に引き込まれたとか魅せられたという話ではないのに、何故この『マゾヒズム小説集』に収録されたのか、僕には分かりません。 『魔術師』 「少年」「幇間」「麒麟」とデビュー間もない作品が続いたが、これはデビュー7年後の大正期の作品。西洋やオリエント等々への憧れを絢爛な文章で並べ立てた幻想文学。「乙女の本棚」向きだなと思ったら、既刊でした。中公文庫版の「人魚の嘆き・魔術師」の挿絵が素晴らしいそうなので、今度見てみようと思う。 『一と房の髪』 大正期、震災後の作品。混血の男3人がロシアの亡命貴族の未亡人を奪い合い、震災で倒壊した建物の中で火の手の迫る中、決闘をするのだが、語り手の男は命が惜しくなり自分だけ逃げ出してしまう。 震災前の『魔術師』と連続で読まされると、「震災をキッカケに何かが変わってしまったんだろうな」と深読みしたくなります。 『日本に於けるクリップン事件』 「マーダーケースブック」にも収録されていたホーリー・クリッペンの事件を紹介し、「日本でも同様の事件が見つかったよ」と報告する変な構造の小説。クリッペン事件の動機を勝手に解釈して、マゾヒストの精神構造について熱く語る部分が面白い。ついつい説明したくなっちゃうんでしょうね。 本作は芥川龍之介と谷崎との有名な論争のキッカケにとなった作品らしいのだが、それはマゾヒズムとは別の話。

    19
    投稿日: 2025.09.02
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    エロティシズムとしてのM性に訴えてくるのは、最初に収録されている「少年」くらい。後はモチーフや設定としてマゾをとりあげてはいるが、それに由来する人間の心理の複雑さであったり、耽美の追求であったり、マゾヒズムとは何かという解説であったり、どちらかというとマゾヒズムという「世界観」を冷静に描写しているという感じ。一方で「少年」には、おふざけの遊戯の成り行きから年上の少女に支配される行為の蠱惑さそのもの、つまり萌芽ではあるがエロの官能そのものが描かれていて、これを恋愛として昇華すれば谷崎なんだろうけど、これをさらに人として超えてはならない猟奇や変態として追求すれば江戸川乱歩だなぁと思った。この2人の作家の関連性を調べてみたら、なんと完全な同世代作家同士でどうやらお互いにリスペクトする間柄だったようだ。純文学作家のイメージの谷崎潤一郎と娯楽小説作家の江戸川乱歩の境界は原初的にはないも同然で、官能小説の中には純文学のような感情の機微を描いたものもあるだろうし、純文学もエロ目的で読めないこともないのと同じだなと思った。

    9
    投稿日: 2024.12.26
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    未読のまま放っておいた。 谷崎のマゾヒズム小説6篇を集めた文庫本 マゾヒズムとは.... 相手から精神的、肉体的苦痛を与えられることによって性的満足を得る異常性欲。 オーストリアの小説家ザッヘル=マゾッホのからの語。 被虐性愛。マゾ。 マゾか。 ないな、自分には….. だから登場人物たちの気持ちに、どれも感情移入はできない。 それよりも、これらヘンテコリンなお話を、流麗な文章で綴っていく谷崎の筆力、というより魔力に恐れいった。 "鹿麟"の南子(なんし)夫人の残虐や、 "魔術師"における魔術師に魅入られた主人公の悲劇とか... 6篇のなかでは、 "ーと房の髪"の露西亜人、オルロフ夫人が凄ぶる魅力的であ る。 彼女が、舞踊"石橋(しゃっきょう)"の獅子の精のような赤毛の持ち主ってのがスゴい。 石橋の獅子の精の赤毛って、ほんと真っ赤っかですよ。 そんな美貌の赤毛夫人の虜になっていく3人のオトコたちが、あの関東大震災を交えた話として展開され、なかなかスリリングです。

    0
    投稿日: 2024.06.08
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    サービスのS、身勝手のM。なるほどね。今まで深く考えたことはなかったけど、そういうことか。 幇間はわかってしまった…

    1
    投稿日: 2023.08.28
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    Mとは何か 改めて考えさせられた、真面目に。 ただの変態、ただの奴隷、愛くるしい存在だと思っていたけど実際はたぶんそうじゃない。 身勝手のM、サービスのS 大きい愛は感じたけど決して深くはない。 相手の気持ちを全く考えないM。 まさに身勝手のM。 油断しないようにしよう。 踊らされてるのは私だったんだ。

    0
    投稿日: 2023.06.06
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    レジに持っていくのをためらうタイトルとは反対に、ポップな装丁。 楽しめる人と拒絶する人に分かれそう。 谷崎が好きなら問答無用で受け入れるか。 「少年」のエスカレートしていく感じがやばい。

    0
    投稿日: 2023.02.19
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    マゾヒズム…どちらかと言うと、なかなか理解し難い分野。「谷崎文学がドM度を高めるのは、これらの短編を書いてからもう少しあとのこと」とみうらじゅん氏が解説されてるので、初心者の私にはちょうど良かったのかもしれない。 『少年』はいきなり独特の世界観に思えたけど、その他の作品はハッキリとした行動が出てこないので、とても読みやすく、マゾヒズムに分類されるんだろうけど、谷崎氏にかかると文学的というか結構好きな感じの文章でした。

    0
    投稿日: 2023.01.03
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    語注が少なくて読むのに少し手こずったけど、面白くってどんどん読みました。 『少年』はたしか古屋兎丸先生のコミカライズがあった気がします。光子ちゃんがこれまた嗜虐的で妖しい魅力のある女の子なんですわ。登場人物の年齢が皆まだ幼いという点も、個人的には刺さる部分があったりします。 『幇間』に登場する三平はまさしくprofessionalで、よくぞ収録してくれた! と勝手に快哉を叫んでいました(笑)。 『麒麟』は、言わずと知れた孔子が登場する『論語』での一篇を、谷崎なりに解釈した作品。これぞ魔性の女! 愉悦に浸りながら囚人の惨憺たる様相を眺める南子夫人の獰猛な美しさを孕んだ瞳は、ものすごい誘惑だったと思います。 『魔術師』は、谷崎のエキゾチックな趣味が全開の傑作です。舞台装置から何から何まで劇的で、「嘘っぽい」と批判してしまえばそれまでですが、このごちゃごちゃした、けれども魅力的な世界観こそ、谷崎文学の真骨頂だとも思います。 『一と房の髪』もエキゾチック趣味が見え隠れしています。当時流行った活動写真などの風情すら感じますが、個人的にはそこまで響きませんでした。 『日本に於けるクリップン事件』は本文中に「マゾヒスト」と触れられているように、谷崎自身のマゾヒズム解釈が含まれていて興味深かったです。蓋し芥川龍之介は、谷崎文学のこのような面を否定したのですけれどもね。締めにはちょうどいい作品でした。

    0
    投稿日: 2022.03.03
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    非常に抽象的なのだが、あぁ……谷崎潤一郎さま……と言う感じ。 谷崎潤一郎自身が、美しくて悪い女にめちゃくちゃにされたいんだろうなと、ひしひしと感じた。 ねっとりとした、様々なマゾヒズムの世界…ただ単に願望を垂れ流すとか、そういう感じではなく、それを文学へと昇華させているのだから、やっぱり文豪って凄いなぁと感じた。 1発目から、かなりマニアックで背徳的なのだが…私のお気に入りは魔術師と一と房の髪。これよかった。 他にも谷崎潤一郎フェティシズム小説集とやらがあるが…そちらもとてもマニアックでよかった。

    4
    投稿日: 2020.08.15
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    2020/06/04 谷崎がいかに悪い女に人生めちゃくちゃにされたいかがよくわかる。谷崎と女の趣味が合いそう。

    0
    投稿日: 2020.06.04
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    色っぽい小説が読みたかったのだけど…ちょっと思ってたのとは違ったな。「魔術師」の描写はめいっぱい煌びやかで浮かれた光景を想像させてくれてわくわくした。「日本に於けるクリップン事件」おもしろかった。

    0
    投稿日: 2018.11.16
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    谷崎潤一郎、一件女性礼讃のように見えるけど違うと思う でてくる女性なーんか谷崎の理想というか、中身がないというか… あんまり好きじゃないなあ 文章はほんとに極彩色が目に浮かぶようなきらびやかさ

    0
    投稿日: 2017.11.06
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    6編のマゾヒズム小説集。本質的にはあまり共鳴出来なかったが、それでも惹きこまれる文章だ。喜びはあくまで肉体的、官能的なものであって精神的なものではなく、奴隷になるのも芝居として楽しんでいるに過ぎない、とマゾヒストの心理が書かれていて腑に落ちた。小川洋子の『ホテル・アイリス』でも感じたが、SMはどうやら他人を道具的に介した自己愛の表現らしい。余談だが、関東大震災を小説で読むのは本書に所収されている「一と房の髪」が初めてだ。

    0
    投稿日: 2016.12.25
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    初めて読んだ谷崎潤一郎。 もっとヘビーなのを想像していたのですが、この短編集はわりとすらすら読めました。 マゾヒズムがテーマということで、女性に踏み躙られて悦ぶ男がたくさんでてきます。 そこに全く下品さを感じさせないのは、谷崎の美しい文体のおかげなのかな。 マゾヒズムを”狂言”と言い切る開き直りっぷりも清々しかった。 収録作の中では特に「少年」が好みです。 性に目覚める前、好奇心故のとことん無邪気な卑猥さがたまらなかった。ああもう私も変態でいい。

    0
    投稿日: 2016.06.01
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    ドMを文学に昇華した谷崎潤一郎は偉い! マゾヒストは一種の演じ手であると語っているあたり、そうだなぁと深く共感するし、空想を伴うこの行為が作家にいい刺激を与えたに違いない。 特に好きなのは「幇間」「日本に於けるクリップン事件」の2つ。女性に虐げられたい男の快楽と真のマゾヒストの心理を語っている物語に、谷崎のマゾヒスト的考え方、空想の楽しさを垣間見れて、なんだか嬉しくなった。 そして最後にみうらじゅん氏の鑑賞がある。共感するところが多々あるので、やっぱり私は変態かもしれない。

    0
    投稿日: 2015.10.03
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    マゾプレイは一種の芝居とおっしゃるのはなるほどと思いました。この道の代表者ならではの重みのある言葉でした。なかなか難しい言葉もあり、結構重たく感じました。

    0
    投稿日: 2015.03.11
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    初めて谷崎を読んだ。タイトル通りのマゾヒズム短編集。『少年』が一番気に入った。彼等の性的倒錯を恰も自分が享受しているかの如く官能的に愉しめた。一見すると醜い行為も谷崎の文章も相まって美しく思われる。彼の他の作品も読みたい。

    2
    投稿日: 2015.03.05
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    2作目までは読んだのだけど、文体や表現を味わう以前にマゾヒズムという嗜好?思想?に共感を持てず、、、断念。フェティシズム小説集なら読めるかな。 一旦距離を置いて、また手を付ける日が来るでしょうか。

    1
    投稿日: 2015.02.11
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    なるほど、タイトルも含め谷﨑の入門書としては格好の一冊だ。マゾヒズムとは一方的な被虐者を装いながらそれ以上に束縛しようとする独占欲の裏返しであり、より優れた加虐者がいれば積極的に主人を交換しようとする関係性の享楽こそが本質である。無垢なるままに奉仕者と受益者の立場を行き来する『少年』の完成度は素晴らしく、その世界観を構築するために言葉の一つ一つが奉仕者として主題の鮮やかさ、艶めかしさを引き立てる。そう、谷崎の本は主題以上に、徹底的に責め立てられることで妖艶に花開く言葉自身がマゾヒズム性を帯びているのだ。

    0
    投稿日: 2015.02.08
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    何年か前のナツイチで新しい分野を開拓しようと購入して、今まで積読(^^;)文章は好きなんだけど、内容は共感出来なかった(--;)最後のみうらじゅんさんの鑑賞を読んで、私にはSもMも才能がないと感じる。さらに本当の変態しか、本当の愛を味わえないって…(._.)ぷち変態の私には理解出来ないの当たり前か?(^^;)「痴人の愛」を先に読んだ方が良かったのかなぁ…

    0
    投稿日: 2014.12.03
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    文豪・谷崎潤一郎のマゾヒズム、被虐趣味的な短編を集めた作品。 「マゾヒズム」と聞くと女王様に鞭打たれたりロウソクで責められたりだとかハードな調教で悦ぶドマゾが思い浮かぶと思うけど、ここに載ってるのはわりとソフトなマゾばっかり。 「遊び」を通じてマゾに目覚める少年や、人に笑われて女にいじめられてヒイヒイ喜んじゃう太鼓持ちの男、国を傾ける悪女から逃げられない皇帝(この話は音読すると気持ちいい)、不思議な魅力をもつ魔術師に醜い動物に変えられる男に、一人の毒婦を奪い合って堕ちていく三人の男。 いいように使われてるのも遊ばれてるのもわかってる、でもこうして女に振り回されるのがどうにもやめられない、堕ちる悦びにうち震える、もうどうしようもない男たちの見本市。 谷崎潤一郎読んでみたいけど、どこから始めればいいの…って人におすすめの一冊。

    0
    投稿日: 2014.10.05
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    <谷崎潤一郎犯罪小説集>が素晴らしく好みだったので、「じゃあ次…」と思ったらそのものすぎる小説集…!果して。美しかったー、やっぱり文章が本当に美しい!狂気を美しくとろかす文章。すごく好き。一番好きなのは<魔術師>だけど、<麒麟>と<一と房の髪>も好き。<少年>はラスト以外ちっとも好きじゃないけど、ピアノの音の描写が美しすぎてうっとりした。倒錯って一種の狂気で、美しい文章でとろけて流れだす狂気は本当に魅惑的。それにしても!最後のみうらじゅん氏の鑑賞とかいう文章、蛇足じゃないですか…。全力で好きじゃない!

    0
    投稿日: 2014.10.01
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    比較的初期の短篇を6篇集めたもの。他の文庫なら、タイトルは普通に「少年・幇間」などとするところを、あえて『谷崎潤一郎マゾヒズム小説集』と銘打った。これで新たな読者を開拓しようとの目論見だろうが、『フェティシズム小説集』とともにまずは成功か。ただし、これだと例えば篇中の「少年」等をマゾヒズムの枠組みに固定してしまうことで、他の要素から遠ざけてしまうという欠点も併せ持つ。「少年」、「幇間」、「魔術師」などは耽美、幻惑、哀しみに満ちており、谷崎の筆法は冴えに冴えている。それぞれの短篇は長編に優に匹敵する密度だ。

    2
    投稿日: 2014.03.30
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     6編収録の短編集。  「M」のイメージとなると「女王様が男に対し鞭を振るったり、足蹴にしたり、ロウソクのロウを垂らしたり暴言を吐いたり」というのがまず思い浮かびます。  作中にもそういう描写があるのかな、と思っていたのですが、そこまで露骨な表現はなかったです。ほっとしたような残念なような……。  前半の作中の男性たちは性的興奮のためにマゾヒズムを追いかけているという感じではなく、もっと純粋に、そうされる方が楽しいからされているんだという風な、子供が楽しいおもちゃを見つけて遊ぶような感じで無邪気にマゾを楽しんでいる印象を受けました。そして、後半の作品からはそうした無邪気さ以上の楽しさを知ってしまったゆえの人間の欲望というものが表れてきたような作品だったように思います。  そう考えると最初に収録されている『少年』のように子供がマゾの楽しみを覚える話もまったく不自然な話ではないのだな、と思えます。また『幇間』は本当に主人公が嬉しそうで読んでいるこちら側が苦笑してしまいそうでした。彼の笑い顔が自然と頭の中に浮かんできました。  谷崎潤一郎は読み始める前から「マゾヒズム小説」のイメージがとにかく強かったのですが読んでみると文章表現も幻想的で美しいものが多く、特に『少年』のラスト近くの場面や幻想色の強い『魔術師』などでは特にその強さを感じました。  五編目の『一と房の髪』では女性の魔力の強さを実感……。ここで女性に翻弄される男たちは、二重国籍で日本人でも西洋人でもないと語っているのですが、そういう満たされなさを抱えていたからこそ、同じ境遇の女性にここまではまってしまったのかな、と思いました。そして女性側が男性たちのそうした弱さを知ってふるまっていたかと思うと、ますます「女って怖いな」と思ってしまいます(苦笑)  最終話の『日本に於けるクリップン事件』では谷崎のマゾヒズムの定義的な文章が印象的です。この文章を頭に置きつつ他の短編たちを思い返してみると、登場人物たちのまた違った側面を考えることができると思います。

    0
    投稿日: 2014.03.21
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    初っ端の「少年」が子供のマゾってやつでパンチが効いててすごいですね。逆に他が霞むような。最後の「日本に於けるクリップン事件」はまとめとしては良いです。

    0
    投稿日: 2014.03.01
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    とかく文章が美しい そこで一言で言い表されてしまう驚きがそこかしこにある ゆっくりと読み返してみたいが、マゾヒズムはやはりどうも共感出来ない あちこちのマゾヒズム論はとても興味深かった 「幇間」の最後のプロフェッショナルな笑い、など

    0
    投稿日: 2013.11.19
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    「少年」にはドキッとさせられた。文豪と呼ばれる谷崎潤一郎の本ということで購入してみたが文章の美しさに驚かされた。しかし未だに理解できない部分も多く、もう少し時が経ってから読み直すべきだと思う。

    0
    投稿日: 2013.09.19
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    拝跪されるような女性像に型はあるが、いわゆる「マゾ」たちのおかげで飽きさせない。被虐・嗜虐の一方的なものではない関係性から、マゾの定義を見つめ直すこともできる 収録作品:『少年』『幇間』『麒麟』『魔術師』『一と房の髪』『日本に於けるクリップン事件』

    0
    投稿日: 2013.06.29
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    「幇間」、何度読んでもいい。あの最初の舟と河岸のにぎやかさ、あれを味わうために「幇間」を何度も読む。最後の一文も徹底してていい。 確か新潮文庫だと「刺青」に入っていたはず。 「麒麟」は初めて読んだ。中国を舞台にした(孔子とか)作品で、南子夫人の悪さがいい。

    0
    投稿日: 2013.06.14
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    これは面白かった。 存分にその世界が堪能できる短編集。表現や言葉がきれいですし読みやすい。『少年』なんて、なんだかとても淫靡な感じで、参りました。文学とは、摩訶不思議。

    0
    投稿日: 2013.03.10
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    「マゾヒズム」っていうワードと表紙に惹かれての衝動買い(●^o^●) もやもやっとしたまだ「芽」のようななんとも言えない感じがいい。 一番最初の少年たちの話は読んでてかなりどきどきした^^ ・・・これって、やばいかなぁ(^_^;)

    0
    投稿日: 2013.02.27
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    やっぱり 谷崎の 惹かれるところは  どうしても ここ。 谷崎にふれたことが ない人にも ぜひ 読んでほしい一冊。

    0
    投稿日: 2013.02.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    昔、課題で「少年」を読んで、あまり肌に合わないと思ったにも関わらず、読んでしまった。 何となく流していても、気付いたら絵が浮かんでしまっているあたり、恐ろしい。 好みかは別として、触れておいてよかったと思う。

    0
    投稿日: 2013.01.07
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    虐められるとか、普通ならいわゆる「モエ」ないであろう様子をすごく称賛してたりとか。谷崎潤一郎の性癖がよくわかりません。

    0
    投稿日: 2012.12.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    私、やっぱり谷崎氏が好き。タイトル見て、全然惹かれなかったのに(表紙には惹かれて買ったけど)、むしろ何回見ても笑えるすごいタイトルやなあ・・・と思ってしまうけど、やっぱりどれも谷崎潤一郎の文章だ。レトロチックで、艶めかしい。 少年・・・子供の視点ってこんなんだったな、と懐かしく思う一方で、なんでこの子たちはこんな痛々しい遊びに嵌っちゃってるんだろう、とストーリーにちょっと不満。 幇間・・・川と花見船の組み合わせが好き。昼の宴会とか。 麒麟・・・中国、歴史、王、麒麟、私がとても好きな言葉、シチュエーション。最後まで退屈しなかった。 魔術師・・・「麒麟」よりもっと好きな世界観。夜のお祭りってわくわくする。暗い照明と雑然とした場所で開放的になる人々。しかも美しい魔術師がありえない魔法を披露するなんて。結末も滑稽で、ちょっと恐ろしいけど好き。 一房の髪・・・ディックの足が気になりつつ、哀れな男三人がどうなるのかと思ったら、災害と事件になってしまった。 地震も女も悪女に引っかかる 男も怖い。 日本におけるクリップン事件・・・本当にあった事だと勘違いしてたけど、フィクションか。最初は、なんか納得いかないけど犬で完結したのか~と思っていたら、夜中になんという寒気のする結末を読んでしまったんだろう。人形は無理。想像すると怖すぎて寝れない。私は夫の心境が未だに理解できない。(20120816)

    3
    投稿日: 2012.08.16
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    巨匠と呼ばれるレジェンド作家のマゾヒズムに絞った短編集。 谷崎潤一郎ってそういう人だったんだ!そんな衝撃と共に、読み進めていった。一つ一つがライトなものからややヘビーなものまで。 シチュエーションは違えど、モダンな雰囲気は全作品に漂っています。 巻末には解説があり、短編の関連や裏付け、谷崎潤一郎自身のことにまで触れており、全く知らない人でも理解できるつくり。企画として面白い。

    0
    投稿日: 2012.08.11
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    全ての作品が、本当のことのように感じました。 フィクションであるとは、感じません。 その原因は、行動・心理の、近さ、と言いますか、そこで起こること起こること、考えること考えることに違和感を感じないのです。 あの『一と房の髪』での露西亜人に対する描写のなんと麗らかなことでしょう。私にはその露西亜人の体の全てが、手に取るようにわかります。 三人の男の心理も同様に、私には理解ができます。 それと、『一の房の髪』の◯◯の部分はなんですか!超気になります。読めないんですかね。 『魔術師』について、ちょっと思うところを書いておこうと思います。 あの魔術師は、手品師であると同時に催眠術師である。つまり、手品師+催眠術師=魔術師になりうるのです。 どういうことかと申しますと、ご存知の通り、催眠術師は、人を自由に操り、猿だの、象だの、何か動物などに変えて、その人を操ることができてしまいます。 しかし、それを外から見ている人間は、催眠術にかかっていませんから、当然、その人が、滑稽な真似事をさせられているように感じます。 ここで、観衆全てに催眠術をかけられたらどうでしょうか。 催眠術を、「メインに」かけられる人、と「サブで」かけられる観衆。この構図では、術師以外のすべての人間が、催眠術にかかってしまいます。 メインにかけられる人は、「◯◯になりなさい」と、暗示をかけられ、サブにかけられる(実際の催眠の深度としては、とても深く、催眠深度としては、メインをも超越しなければならないと思います。ここで言う、「サブ」とは役割のことです)観衆は、「あの暗示をかけられている人間は、◯◯だ」という暗示をかけられるのです。 ここまでの深い催眠を、あの情景のような、大きな場所で、大人数に対して一斉にかけるというのは、いささか不可能のように感ぜられるでしょう。 しかしながら、それを、可能にするための、まさしく「ギミック」が、「手品」なのです。 手品では、催眠状態なしで、不思議な事が、現実に起こります。 それを信じてしまう観衆は、もはや催眠導入にはもってこいの状態になるのです。 更に、言えば、術師の美貌や、劇場の場所(木々が怪物に見えるなど、すでに軽い催眠状態であります)も重要で、それを、術師は完全に計算し尽くしていたと思えます。 谷崎はどういうつもりで、これを書いたのでしょう。とても催眠・催眠状態のことを知らない人間が書いたとは思えないのですが……。

    1
    投稿日: 2012.08.06
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    マゾヒストに執って―或いはサディストに於いても―、相手は道具でしか無く、自分の内で描いたシナリオに愉悦、美を求めている。それが叶わないのなら、その相手は不要となる。 "マゾヒストは精神的の要素を含まない"と云う谷崎の価値観には、大いに賛同せざるを得ない。それを履き違える者が、此の世に多過ぎる事も。 マゾヒズムもサディズムも、表裏一体であり、何れも各々の価値観を識らなければ、其処に官能的美学は産まれない。それがSMと称されるものの本質であると、以前から私も感じていた。 此の一冊は短編集で構成されているが、中でも「魔術師」と「少年」は私の中では途轍も無く官能美を備えている様に思う。「一と房の髪」は、「痴人の愛」の簡易ver.の様で、それならば「痴人の愛」を読み耽る方が幾らか愉しめる様に思う。 虐待等の過去から生じるマゾヒズム(或いはサディズム)の性質は、無感動にその行為に悦びを感じ、そして僅かな切欠と共に反転する事もある。 それがSとMが或る種同義である事を物語っている。 谷崎の作品は、登場人物の中で格別に美しいものより、それを"利用"した者の動きが綿密に描かれている。其処が、他作品よりも秀逸な点だろう。 一見、利用されているかの様に思わせる男女関係だが、マゾヒスト達はその"美"を「(谷崎の言葉通り)利己主義」な主人公の脚本の為に利用しているに過ぎない。 それを如何に捉え、エロティシズムを感じ取る事が出来るかが、読者の感性に懸かっている。

    2
    投稿日: 2012.07.22
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    2012.5.12.sat 【経路】 紀伊国屋のオススメの棚からジャケット買い。谷崎潤一郎の耽美小説は一度読んでみたかったので。 【感想】 SとかMなんて「ごっこあそび」だから楽しいのであって精神的な支配じゃないよねーって考えてたので、耽美の大御所の谷崎潤一郎も同じこと考えてたんだ!と変に感動した(笑) みうらじゅんさんの鑑賞に共感。 SMのSは「サービス」のSで、Mは「身勝手」のM。逆に思われがちだけど、MがSを教育するんだな、と。(笑) 「愛が深まれば深まるほど、常識から激しく逸脱していくわけだから、つまり究極の愛というのは究極と変態なのだ、と僕は思う。おそらく、こういう本当の愛を知っている人は十万人に一人もいないだろう。本当の愛は変態でないと味わえないものだから」 ごもっとも。 【内容メモ】 ■少年 無邪気でその異常性に無自覚なままに、次第にエスカレートさせてゆく子供たちの遊びの空間。未知の世界に引き込まれる快感。マゾの萌芽。 ■幇間(ほうかん) 男芸者の、詰られることの快感。 「女にバカにされたいという欲望」をもった男のプロフェッショナルな笑い。 ■麒麟 聖人孔子の「徳」をもってしても南子夫人の肉体的な魅力には敵わない。 ■魔術師 大人の御伽噺。 妖しい魅力の虜となって開ける新しい快感。 ■一と房の髪 同族の近しさと魅力のある大胆な女に振り回される男三人。 震災で火事となったときに女の本性があらわれて、愛ゆさと憎しみに男がとった行動は‥ ■日本におけるクリップソン事件 マゾヒストは支配されてみえるのを悦ぶのであって、ほんとうに精神を支配されたままでは関係に行き詰まってしまうという極端な衝動の事件。 •女優と気弱な夫の話。 •愛故に折檻する女性を犬が悪魔と捉えて攻撃した話。 •手作りの慰めに使われた人形が捨てられていた話。

    1
    投稿日: 2012.05.12
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    《購入済》以前から谷崎潤一郎の描く耽美で背徳的な世界観に惹かれていたのも勿論だが、踏み込んだきっかけはやはりジャケ買い。入門書としては調度いい短編集だった。『魔術師』と『日本に於けるクリップン事件』は繰返し読みたくなる。恍惚としたのは『一と房の髪』。

    0
    投稿日: 2012.04.22
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    初の谷崎作品。 中村佑介イラストの表紙に釣られて買ってしまったのだけど、 いつかは読みたかったからよしとしましょう。 収録されている「少年」「魔術師」と加虐されることに目醒めて いく過程が描かれているけれど、読んでる間、俺はやっぱりMでは なくてSなんだなと再確認してしまった。 むしろ「幇間」のラストに至る部分の精神的なマゾヒズム的の 方が共感できるというか、悲哀を感じずにはいられなかった。 これを機に他の谷崎作品も読んでみるとしよう。 そして巻末のみうらじゅんの文章は笑えた。

    0
    投稿日: 2012.02.29
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    別にマゾヒストというわけでも無いのだが、いや、これは仕方ないよねと即決して、レジへ。そのまま一気に読む。 もうね、ひたすらに官能的。めくるめく甘美な世界にようこそ。谷崎さんの文章は、こう、押入れの中にひっそりと隠れて、襖の戸を少しだけ開けて覗いている感じなのだけど、いやあ素晴らしい。 最近安売りされている感があるけど、本来、狂気や倒錯とはこういうものだと思う。

    0
    投稿日: 2012.01.26
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    ちまちま読んでたら一年かかってた…。被虐趣味者と嗜虐趣味者では、前者がより自分勝手という印象がある。サディストのSは、サーヴィスのS。被虐嗜好は自分には自然と沸き上がらないものだから、仕立てあげる側のマゾヒストの視点に、何だか興味がある。 と、どうやら、マゾヒストは、単に虐められるのが好きなのではなく、好みの人間に虐められることが肝要で、そうでなければ快楽を伴わないらしい。…軽蔑している相手に虐待されても多分一般の人と同じようにとってもムカつくだけなんだろう。 なかなか興味深かった。『少年』が一番好みかな。

    0
    投稿日: 2012.01.16
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    私は体はMで心がSです。 なので、女性を自分好みのS(プレイの上で)に調教することに喜びを感じます。 いままで攻める側だった少年が、マゾヒズム的喜びに目覚める瞬間が好きです。

    0
    投稿日: 2012.01.15
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    読みながら自分は…マゾヒズムかどうか気になりました(笑) 『少年』は昔の自分達と近い部分もあって、誰しも無意識の中にマゾヒズム&サディズムがあると思いました。 2冊目。

    2
    投稿日: 2012.01.06
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    SM的な本だと思って読んでいたのだけど、ふと違和感に気付いて表紙を確認。 マゾヒズム、でした。 M側の素養を持っている人の方がグッとくるのかも。私は何か足らない感じで読み終えた。

    0
    投稿日: 2012.01.04
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    中村佑介のイラストでジャケ買い。 好き。 やはり谷崎は変態。 でもなぜか覗いてみたくなる世界なんだよね。

    0
    投稿日: 2011.12.31
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    文章は流麗で綺麗だけど、内容が好きになれなかった。 でも気持ち悪くなるくらい想像をかきたてるってことは、文章が巧みなんだろうな。 でも、あんま好きくない。

    0
    投稿日: 2011.10.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ほぼ表紙だけで買ってしまったーーー。 正直、買う時ちょっと恥ずかしかったです。 マゾヒズムというけれど、思っていたほどでもなかったです。 (じゃ何を期待していたのか、という突っ込みはナシで。) 「少年」は下品・・と思ってしまって読むのやめようかなと思いつつすべて読んだのですが、それ以外はすらすら読めました。 「少年」は6つの話のなかで、いちばんマゾヒズムという言葉があてはまるとわたしは思いますが、マゾだのサドだの知らない(その"気"はあるかもしれないけど)子どものお遊びがエスカレートするという話で、本人がわたしってマゾと自覚しているわけではないと思います。 これ以外の話もマゾヒストが絡む話なだけであって、虐げられる様子が鮮明に描かれているわけでもないです。 なのでマゾヒズムという言葉を使うのはちょっと違うのでは?という意味で思っていたほどでもなかった、という感想になりました。 まあ正しいマゾヒズムが何かも知りませんけど。 6つの中でいちばん気に入ったのは「魔術師」。ただどの辺がマゾヒズムなのかわたしにはさっぱりわかりません。 「日本に於けるクリップン事件」は推理小説のようで面白かったです。 谷崎純一郎を知らないわたしのような人間が「いかにも」なマゾヒズム小説を期待して買ってしまうのではないだろうか(わたしは期待してませんから)、いやむしろそれを狙ってこんなわかりやすいタイトルと表紙にしたんじゃないのか集英社っ。

    0
    投稿日: 2011.09.22
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    表紙にひかれて購入。私にはちょっと難しかったけど、タイトルのとおり時々痛かったり気持ち悪かったり。でも、不思議で幻想的だった。みうらじゅんの「変態とは愛だ。愛とは変態だ。究極の愛は究極の変態だ。」という解説に納得(笑)人の数だけ愛の形があるのだ。

    0
    投稿日: 2011.09.21
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    谷崎潤一郎の作品をまだ読んだ事がなかったのと、ちょっとどきっとするようなタイトル、表紙に惹かれて購入。 どの作品中でも様々な形でマゾヒズムが描かれる。 面白いと感じたり、考えさせられたりという事はなかったが、 みうらじゅんの解説にある「SはMにサービスをする役で、MがいないことにはSは成り立たない」という件も含め、なるほどと思える部分があった。 私はあまり耽美な印象は受けなかったが、全体的に軽めに描かれており、酷い事をされている描写もさらりと読める。

    0
    投稿日: 2011.09.11
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    表紙が素敵だったので買い直してしまいました。 少年は何べん読んでも気味悪い。良い意味で気味悪い。芸術的なまでに気味悪いです。 みうらじゅんのSM談義は「愛にこんがらがって」を読んでいたから別にいらなかった。それに私はSSを語らずにSMを語るのは、手抜きな気がして嫌い。 11.08.31

    0
    投稿日: 2011.09.07
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    表紙がすっごい可愛い。 やっぱりこの人の絵、好き。 谷崎潤一郎って、名前は知ってたけど、まさかこんなマゾヒズム文学を書いているとは全く知らなかった。 昔に書かれたお話だから、もう漢字が難しくて。 タイトルから最早分からない始末。もっと勉強しなきゃね。 個人的には、「魔術師」が好きかな。 あの不思議な感じに惹かれます。 「少年」も、マゾとかサドとかの性癖に目覚める前の子供達の、本能的な性趣向を描いていて面白い。

    0
    投稿日: 2011.09.06
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    痴人の愛以来の谷崎作品。底抜けに明るくてさらさら読めた。変態は愛だね。愛が深まれば深まるほど、常識から激しく逸脱していくわけだから究極の愛とは究極の変態だ、っていうみうらじゅんの解説がよかった。

    1
    投稿日: 2011.08.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    個人的にはやっぱこの人の最高傑作は「痴人の愛」だなと思ってしまってあんまり…。痴人の愛は結構共感を持って読めたんだけど、この人のM感が分からなくなった。私にとっては自己否定と屈辱を感じるときが一番M力の原動力になっているんだけど、この人はMが結局Sにサービスをさせる、自分が求めるS感を与えてくれる人形みたいな存在としてSを見る、という考え方がちょっと理解に苦しむ感じ。こうなるとかわいそうというか、屈折した(あえて反語的にこの言葉を使うけど)Mになってしまって、真正のMとは言えないんじゃないかな。ただの性癖であって精神的にMじゃないと思う。

    0
    投稿日: 2011.08.21
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    マゾヒズムにもいろいろあるのだなあと思った 自分はその気が全くないのであんまり共感できなかったけれど 読んでいてこういう世界があるんだなと 一つ勉強になった感じです、まる

    0
    投稿日: 2011.08.09
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    ただ単にマゾヒズムと言っても、私には深すぎましたー。 でもこういう性癖って、どういうきっかけで目覚めるか分かりませんよね。

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    投稿日: 2011.08.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    中村祐介さんの絵が好きなのでジャケ買い?というのか、パッケージに惹かれた。解説もちょっと読んでみたけど、官能小説だろうと思いそれならどんとこいだと購入。 短編集で、段々とマゾヒストが過激な趣味になっていく。けど実は一番目の短編が最もなまめかしいかもしれない。コドモの無意識って罪だなー 最後の、「日本に於けるクリップン事件」でマゾヒストの説明をしてる。ここで一気に自分のこの本に対する最初に抱いた期待がどんなに愚かだったか思い知らされた。物語たのしいwwみたいなノリのではないですね、文学作品てこういうことなんだろうなあと。 谷崎潤一郎の作品をもっと読みたくなった。

    0
    投稿日: 2011.08.02
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    エスカレートする遊びの中で、少年と少女が禁じられた快楽に目覚めていく「少年」、女に馬鹿にされ、辱められることに愉悦を感じる男を描く「幇間」、関東大震災時の横浜を舞台に、三人の男が一人のロシア人女に群がり、弄ばれ堕ちていく「一と房の髪」など、時代を超えてなお色鮮やかな、谷崎文学の神髄であるマゾヒズム小説の名作6篇。 この世界を知ってしまったら、元の自分には戻れない。

    0
    投稿日: 2011.07.29
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    表紙とタイトルから惹かれ購入。 一発目の「少年」から、やられた。子供のエスカレートする遊びから一線を越えていく。 しかし、自分は目覚めなかったな。まだまだ精進が足りないのであろう。

    0
    投稿日: 2011.07.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    メモ ・少年=年端もいかぬ少年たちが女の子をいじめていたはずが最終的に主従逆転していく様が凄い ・幇間=女たちにばかにされることに喜びを覚える幇間の話。どこか陽気でおもしろい ・麒麟=孔子が妲己のような奥方に振り回されている君主の国へ行く話。典型的な悪女譚 ・魔術師=退廃的な雰囲気の公園でショーを繰り広げる魔術師に、その場にいる人は全員屈服してしまう、耽美な話 ・一と房の髪=典型的な悪女に振り回される男三人と関東大震災での悲劇を描いた作品 ・日本に於けるクリップン事件=谷崎のマゾヒズムついての考えがよく分かる「谷崎入門」と言える作品。犯罪小説の部類だが、写実的な描写で、本当にあったことなのかと思う

    0
    投稿日: 2011.07.24
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    中村佑介さんの表紙がずーっと気になっていたので思い切って購入しました。かなり集中しないと内容どころか登場人物の性別さえわからなくなってしまう…。私には難しすぎました…。

    0
    投稿日: 2011.07.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    巷でSとかMとかドSとかドMとか言ってるのがアホらしくなるレベル。 谷崎文学は恥ずかしながら今まで読んだことがなく、これが初読であるのだが、確かにこの人は凄い。 「性」に対する何たるかが垣間見えるような作品集。 しかもこれはまだ萌芽の段階というのだから怖ろしい。

    0
    投稿日: 2011.07.24
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    いつ読んでも淫靡な世界です、谷崎潤一郎。 「少年」とかは魔性の女大好きな谷崎節だと思いますし、「魔術師」はよく解らんなりに好きです。 「麒麟」辺りで思いましたが、この本って確かにマゾヒズム集めてますが、むしろホラー集ですか。

    0
    投稿日: 2011.07.10
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    [要旨] エスカレートする遊びの中で、少年と少女が禁じられた快楽に目覚めていく「少年」、女に馬鹿にされ、はずかしめられることに愉悦を感じる男を描く「幇間」、関東大震災時の横浜を舞台に、三人の男が一人のロシア人女に群がり、弄ばれ堕ちていく「一と房の髪」など、時代を超えてなお色鮮やかな、谷崎文学の真髄であるマゾヒズム小説の名作6篇。この世界を知ってしまったら、元の自分には戻れない。 [出版社・メーカーからのコメント] 谷崎文学で知る、ほんとうのいけないこと 谷崎文学の通奏低音であるマゾヒズムに焦点をあて、人間の心に潜む“魔性”を刺激する短編集。「少年」「幇間」「麒麟」「魔術師」「一と房の髪」「日本に於けるクリップン事件」の初期傑作6編を収録。

    0
    投稿日: 2011.07.06
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    ※男性が読むと何かに目覚める本です。 とにかく濃い。 そして露骨な官能小説よりもエロい。 あんな所やこんな所にも注目し、男女の主従関係を見出した作品集だなと思いましたw

    0
    投稿日: 2011.06.24
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    「少年」「幇間」「麒麟」「魔術師」「一と房の髪」「日本に於けるクリップン事件」の6編収録。個人的に耽美さなら「少年」が一番だった。ちょっと引き気味に読んでいた自分はマゾヒストではないのか、それとも同族嫌悪なのか…踏み込んでは戻れない世界があるのです。

    0
    投稿日: 2011.05.30
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    腹の内側が重い熱を帯び、識らず譫言が漏れ出てしまう、興奮が醒めぬ読後感。 谷崎が「日本に於けるクリップン事件」の中で分析しているところによると、飽くまでもマゾヒズムとは、自己の人格を無化してくれるほどの〈美〉的対象へと陶酔没入則ち隷属する、という物語を虚構として演じる"芝居"であると云う。一見すると被虐者が加虐者に物のように扱われているようでいて、その実は被虐嗜好の男が相手の女に嗜虐者を演じさせるべくその女を人形化しているのであって、マゾヒズムとは被虐嗜好者のエゴイズムに奉仕する為のアイロニカルな遊戯=ごっこ遊びでしかない・・・。この分析は、確かに当を得ているだろうと思う。しかし、こうしたアイロニカルな意識の二重化それ自体を忘却してしまえる――騙された振りをしているのだったか、或いは本気で惑わされてしまっているのだったか、ついに自分でも判然とし得なくなる――無限遠点の如き不可能な境位こそが、マゾヒズムの悦楽の頂点でないだろうか。勿論それがマゾヒストの側のエゴイズムに発しているという事実に変わりはないが。 「少年」 性に対して未だ無邪気な少年少女、声変りもしていないだろう十くらいの少年と、初潮も迎えていないかと思わせる十三四の少女。ごっこ遊びに戯れながら、意識の分裂のない腹蔵なき透明な少年少女は、相手に苛められ自分の人格と肉体が石にされてしまう中に潜む被虐の忘我が、相手を苛めて他者の人格と肉体を物扱いしてしまう嗜虐の快楽が、まだその名を知らぬ疼きが、自らの内に萌しはじめるのを覚える。「狐ごっこ」の場面は、異様な興奮が込み上げる。 「幇間」 三平の性向をマゾヒズムと呼ぶべきかは分らないが、その人柄は実に魅力的で、愛すべき太鼓持ち。省みると、ここまで玄人肌に徹し得ないとは云え、案外自分の中にもこんな一面が在るような気もするが、しかし自分のそれは、相手に対する或る種の優越的立場から来る余裕があってこその道化から、どこまで区別できるものなのかなとも思う。 "・・・、よしや自分がどんなに羽振りの好い時でも、勿体ぶるなどという事は毛頭なく、立派な旦那株であるという身分を忘れ、どうかすると立派な男子であるという品位をさえ忘れて、ひたすら友達や芸者達にやんやと褒められたり、可笑しがられたりするのが、愉快でたまらないのです。華やかな電燈の下に、酔いの循った夷顔をてかてかさせて、「えヘヘヘヘ」と相好を崩しながら、べらべらと奇警な冗談を止め度なく喋り出す時が彼の生命で、滅法嬉しくてならぬというように愛嬌のある瞳を光らせ、ぐにゃりぐにゃりとだらしなく肩を揺す振る態度の罪のなさ。" "実際彼は尊敬の念とか、恋慕の情とかを、決して人に起させるような人間ではありませんでした。先天的に人から一種温かい軽蔑の心を以て、もしくは憐愍の情を以て、親しまれ可愛がられる性分なのです。・・・。彼もまたどんなに馬鹿にされようと、腹を立てるではなく、かえってそれを嬉しく感じるのです。" 「麒麟」 孔子の説教臭い〈徳〉が南子の残虐な〈美=悪〉に敗れるということに、痛快さを覚える。 "その[酒の]味わいの妙なる働きは、人々に正しきものの値を卑しみ、美しき者の値を愛づる心を与えた。" 「魔術師」 何処か異国の猥雑で頽爛した幻魔窟の眩惑的な描写が、何よりも圧倒的だ。細胞壁の如き隔個画縁の人間理性の桎梏から解き放たれることへの、則ち決して到達し得ない幸福への、憧憬。 "人間界の女王になるより、魔の王国の奴隷になる方が、遥かに幸福な事を悟っただろう。" "・・・、見る見る私の両脚には鬖々たる羊の毛が生え、頭には二本の角が現れたのです。同時に私の胸の中には、人間らしい良心の苦悶がことごとく消えて、太陽の如く晴れやかな、海の如く広大な愉悦の情が、滾々として湧き出でました。"

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    投稿日: 2011.03.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    すごい好きな本なのに表紙がこれってだけでものすごく悲しくなるなあともおもうけど好みはひとそれぞれということなのだろうな、、、。わたしはこの絵がものすごく好きじゃない。さらにマゾヒズムと書いてしまうといいところが全部台無しになってしまうようにおもえる。そういうわくぐみなしでの陶酔感とかを楽しんでこそじゃないの、ともおもう。あと、字がちょっと大きくなっていたのとフォントがかわいい。 卍とか痴人の愛とかかなりマゾヒズムと感じられるけど、この本のクラフトエヴィングの項を読んでいると、この人のマゾヒズム観っていうのも考えさせられて、あれ、少年とか、このひとの本のことやっぱりそういう言葉でくくるのも違うんじゃないのってやっぱり満足してしまった。わたしのなかのマゾヒズム観が、サドを読んだものでしかないから勘違いしているのかも。この本で言うマゾヒズムって「演じる」っていうのがかなり大事なのかな~。いつか終わってしまう。終わらない深い信頼関係とか思ってたのはまだまだでした。マゾヒズムって姑息ー。

    0
    投稿日: 2011.02.23
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    表紙が中村佑介氏だしタイトルがマゾヒズムということでひとめぼれして購入したのですが、まず、戦前にこういう欧米の影響を感じる変態小説が存在していた事に驚きました。私が近代文学を知らないだけなのかもしれませんが。 「少年」では、自分たちの行為がどれだけ歪んだ物なのかについて判断する力の無い子供たちの変態行為が段々とエスカレートしていく様にやられました。ハナクソ…。 「少年」「幇間」は生理的に受け付けない描写への気持ち悪さが先立ちましたが、「麒麟」「魔術師」「一と房の髪」は、さすが文豪、物語の美しさの方が強くて読みやすかったです。魔術師のラストがお気に入り。 「日本に於けるクリップン事件」はミステリがやりたかったのかな? 次は「痴人の愛」が読みたいです。

    0
    投稿日: 2011.01.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    可愛い表紙ですが、やはり谷崎は短編でもえろす。ひとつめの「少年」がよかった。分別付かない頃はああいう感情があるもんだ。鬼ごっこやケイドロで、鬼がくるのが怖くて、でも逃げるのが待ち遠しくて…それをつきつめたらああなっちゃうのかな。なんにせよ、女はこわい生き物だ。でも谷崎が女をすきだってよくわかる。主人公たちはいたぶられてもなんか幸せそうなのがいい。そして情景描写はやっぱり綺麗。たとえ鬼畜なシーンでもね!

    0
    投稿日: 2011.01.03
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    マゾヒズムというテーマでまとめられた短編集だが、編者のセンスのよさを感じた。この一冊だけで谷崎潤一郎がいかに優れた作家であるかがうかがい知れる。タイトルも内容も非常にディープなものだったけれど、谷崎潤一郎という作家への入門の一助になると思った。 作品によって文体をこれほど変えられる作家というのを私はあまり知らない。「少年」では主人公の少年らしい文体で、「幇間」では馬鹿にされる男を呆れて見るように、物語が描かれていく。 一番すきなのは「一と房の髪」だ。破滅に向かうとわかっているのに止まらない男たちの心情が手に取るようにわかる。

    0
    投稿日: 2010.12.31
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    なんつーかドMだよね。 かわいい表紙に騙され谷崎を買ってしまったが、いやいやMじゃないですか。って題にもマゾヒズムと書かれているので文句を言う筋合いはないのだが。 一話目が一番おもしろいかな。 少年たちが何も知らない状態から本能的なものを嗅ぎわけ、そして背徳の喜びへと・・・といった運びがすばらしい。 あれ?なんだか気持ち、いい?・・・そんな感じ。 そのほかの話はなんだか言い訳くさい感じがして好きになれんかった。 魔術師の話が特に微妙かなぁ。 終盤・結末は好きなのだが、そこに至るまでがマゾヒズムに浸る言い訳がましい。 気のせいか?

    0
    投稿日: 2010.12.03
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    「痴人の愛」の読後感があまりにも衝撃的だったので買った。あえて言うなら「幇間」「日本に於けるクリップン事件」。谷崎文学は人を自由にしてくれるような気がする。愛の可能性を極限まで高めて放出している。きっとどんな人にも潜んでいる愛の非道性?のようなものがあるのだとおもう

    1
    投稿日: 2010.11.17
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    享楽的かつ無惨なマゾヒズムの世界が眈々と描かれていた。時に美しくも惨たらしい変態性癖の描写に鬼気を感じ、ぞくりとさせられた。嫌悪感の無い純粋な動揺だった。誰しもが持ちあわせるマゾヒスト的な一面を刺戟されたのかもしれない。マゾヒズムには人を魅惑する恐ろしさがある。多くの人はそれを感じながらもおぞましいその感情に目を背け押し殺す。 作中のマゾヒストを精緻に描写する谷崎もまた、マゾヒズムの世界に共感し、魅惑される自らに動揺や衝撃を感じ、告白として筆をとったのかもしれない。

    0
    投稿日: 2010.11.09
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    谷崎潤一郎のマゾ的な小説大好き。(『痴人の愛』とか)最初の『少年』が特に面白かった。子供ならではの純粋な「ごっこ」がどんどん発展して、最後には光子のサディストさ加減が爆発。こういう谷崎らしいストーリー展開が好き…。

    0
    投稿日: 2010.10.26
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    感想を一言で述べると、「共感」。これに尽きるね。 『少年』『幇間』『麒麟』『魔術師』『一と房の髪』 『日本に於けるクリップン事件』

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    投稿日: 2010.10.20
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    中村氏のイラストとタイトルにつられて購入。 狂気への好奇心というのは甘美なものでしたが 実際にふれると熱を持ってるようでした。 読み終えた今は軽い火傷をしたようなヒリヒリした感覚がやけに生々しく私の心に引っ掛かります。 胸に走る苦々しい不快感に対し、頁をめくる手はとまらない。これが谷崎氏の力なのか…それとも私もマゾヒズムなのか。 ・・・あえて考えないことにします。笑

    0
    投稿日: 2010.10.14
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    これだけ著名な作家でも、年代を経るごとに作品の質があがるんですね。 「魔術師」と「一と房の髪」は、踏み込んでは行けない領域に惹かれてしまう危うさが、とても魅力的に描かれていて作品世界にのめり込んでしまった。 他の著作も読んでみたいと思います。

    0
    投稿日: 2010.10.10
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    OK自分はその気がないことがわかった。 読んでてちょっと気持ちが悪くなったりした。 これはなかなかの収穫だった。秋の収穫祭だ。いい踏み絵だった。 そんな中で「少年」が面白かった。 ごっこ遊びをしてたつもりのガキンチョ達の無邪気なSとMが 徐々に開発・開花・エスカレートしていき、 沸点に達したところでまさかのリバ、という展開は 現代やおい文学に通じる普遍性を感じたよ。明治時代でも変わらない。 好きなものは好きだからしょうがないんでしょうか。ちょっと古いですね。 妖しげな夜の洋館の雰囲気の出し方が生々しく気持ち悪い。 強く印象に残った。 やっちゃいけないって言われてることもやりたくなったりすることはある。 "ペンキ塗りたて触るな"って書いてあったら人差し指の先っちょで 一瞬だけピッと触れてみたくなる衝動を押えきれないし、 公園で"芝生進入禁止"って書いてあったらウキウキ側転しながら侵入して レジャーシートを敷き、お弁当広げてピクニックしたくなる。 あと「今日一日口笛吹くの禁止」とか言われたら 5分後には今にも口笛を吹きそうな感じで唇をとんがらがせて 1時間後にはついには吹いてる自信がある。課長バカ一代じゃないけど。 「タブーは破るためにあるとなぁ!」とどこかの御大将が言ってた。 でも本当にやっちゃいかんことはやらないけどね。 ちなみにカバーイラストは中村佑介さん。いいね。すごく。雰囲気出てる。 自分的に中村佑介さんのカバーイラストの小説を買うのは 森見登美彦氏「夜は短し歩けよ乙女」、 石田衣良氏「親指の恋人」に続き3冊目。多分。

    0
    投稿日: 2010.10.06
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    「人間の足は塩辛い酸っぱい味がするものだ。」(「少年」より) 恥ずかしながら谷崎潤一郎の作品を読むのは初めてなのだが、果たしてこのセレクションは良かったのか悪かったのか…。 「少年」「魔術師」「日本に於けるクリップン事件」が個人的に面白かった。 特に「少年」は、少年少女の純粋で残酷であやうい魅力が詰まった傑作だと思う。 基本的にグロテスクな描写は無いので、その点も読みやすくていい。 なんつーか、SとMは紙一重ってホントだよな。

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    投稿日: 2010.10.05