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ピンヒールははかない
ピンヒールははかない
佐久間裕美子/幻冬舎
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総合評価

27件)
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    ・ 春なのと、年齢的なこともあって 最近は頑張ってピンヒールを履いている。 だからタイトルとおしゃれな表紙に惹かれて読んでみた。 想像通り、バリキャリ女性がニューヨークで暮らすエッセイ。しかも翻訳者だから、文の組み立てがお見事です。 比べるのは失礼だけど、ブレイディみかこさんを思い出す文体で、好きだなぁ。 「コミットするシングル生活」がいまの自分には、響いた。くっついたり、離れたりを繰り返して5年も一緒にいてくれた彼とお別れしたことのが理由かな。「シングル=不幸」ではないって、言い切れる女と女と女たち。 タフに生きている女性たちを読み進めて行くと、 弱さや孤独を受け入れつつ、しなやかに前を向いているわたしの友人たちを思いだしました。 みんな、生きてる。 ちなみにタイトルは I don’t wear pumps.(時間は短く、やりたいことはいくらでもある。だから自分の足を減速させるヒールは履かない、の意)から。 でもTバックははくんやろ?って、ほりよしこさんの帯も最高。

    0
    投稿日: 2025.04.12
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    著者の周りにいる強くたくましく生きる女性の話。 いろんな生き方があると思うけど、違う文化圏なのでいまいち感情移入できずに流し読みして終了。 覚えておきたいフレーズ。 「選んだ道が最善の道よ」別の道を選んでいたら...考えがちな悩みですが、その別の道を選んでいたらどうなっていたか、という仮説に対する答えは永遠に謎。自分の選んだ道をベストにしていくしかない。

    9
    投稿日: 2024.03.25
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    自分の生き方が間違いではなかったと、不安になってしまうから、誰かに承認してほしい。けれど、自分の選んだ道が正解かは誰にもわからない、自分自身が選んだ道を正解にしていくのだ、という強い意志を感じるエッセイでした。 生きていると多かれ少なかれ感じる、女性であることの辱めに関してや、シングルのままでいいのか、結婚した後も子どもを産むか否かの選択・・・。その一つ一つの選択は、本人やパートナーが決めていくしかない。でもそれを少しでもより良いものにしたいと考えるからこそ、人は悩むのだと思う。色々な人の考え方に触れられて良かった。

    0
    投稿日: 2023.11.13
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    コロナ禍の一番緊張感があった時期、佐久間さんが毎日のようにやってくれたインスタライブに支えられていた。著書を読むのは(こんにちは未来本を除けば)初だけどとても良かった、あの強くおおらかなお人柄はこういう過去に支えられてあるのだなと。ご本人のプライベートについて、特に過去のことはよく知らなかったので最後は涙。アメリカに長く住み現地で様々なアイデンティティをもった人たちと人間関係を築いておられるからこそのインサイトフルなエピソードが沢山。これが2017年とは。いま日本社会で生きる人たち、特に、30代で様々な生き方の選択に迫られやすい時期にいるひとたちが共感できる話がたくさんあるのでぜひ読んでほしい。地に足のついた力強い本。

    0
    投稿日: 2023.07.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    講演会で豆塚エリさんが紹介されてた本です。面白かったです。 前作「ヒップな生活革命」より後のアメリカを舞台に、作者がご自身や周りの女性たちについて書かれたこちらの本のほうがわたしは好みでした。前作は違う世界の話の印象を強く持ってしまったので…。 「自分の進む道は自分で選ぶ」、当たり前のようで難しくて、今でも(これが正しいのかわからん)と思ってしまいます。でもこう進むと決めたので全うするしかないです。進みたい道やりたいことが変わったら、軌道修正かければよいです。あの時ああすれば〜みたいなのは考えても仕方ないのでそれはしないし。 「コミットするシングル生活」、大事。幸福も継続しないなら不幸も継続しないので、折り合いつけてこれからも生きてゆきます。読めて良かった本でした。

    1
    投稿日: 2023.04.08
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    ニューヨークで生きる女性たちを描いたノンフィクション。 著者もその周辺の人たちもばりばり生きてる感じ。 もちろん悩むことも辛いこともあるんだけど、前を向く力がある。 みんないろんな立場にいながらもそれぞれが深く結びついている感じ。 スキーで怪我して恐怖を乗り越える話が印象的。 回復したてのら人をまたやろう、って背中押してくれるのってありがたい。 恐怖は先延ばしにするほど大きくなるってなにかでも言ってたけど、実際に行動に移すのは難しいから。

    0
    投稿日: 2022.09.23
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    今の自分にとって、吐きそうなくらいずっしりくるものがあった!人生の可能性を狭めてるのは、自分だなと思った。日本の文化や社会のせいもあるかもしれない。知ってるのと知らないのとでは、全然違う。人生のこれからにまだまだ辛いこともあるんだろうな、頑張れ自分!(笑)

    3
    投稿日: 2022.09.17
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    タフに生きている女性たちの様子は、 助け合える柔軟さがあり、自分の弱さや後悔とうまく向き合っているように思えた。 うまく...じゃないな。 目を逸らさず、それはそれで少しずつ進んていくというか。 うまいも下手もないですが。

    0
    投稿日: 2022.04.17
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    ニューヨークの温度がリアルに伝わってくるのはとてもよかった! ただ、わたしは多分どうしても英語圏に住む日本人の書く日本語があまり好きではない気がする。 日本語の質感が違うのだなあ。

    1
    投稿日: 2021.02.15
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    ニューヨークに住んで、やりたいことやって、自由に生きる。幸せ、だけじゃない現実。強く生きる女性の過去、悩み、妬み、傷。たくさんの葛藤と仲間の存在。この先、何を選んでも、自分らしく生きていける方法がきっとある。

    1
    投稿日: 2020.08.16
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    この本はわたしのバイブルみたいな本になった 30歳になる目前で出会えてよかったな 選んだ道が最善の道 という言葉が良かったな 自分をハッピーにできるのは自分しかいないね 人と比べることは悲しいことだ Don’t miss out on any fun

    1
    投稿日: 2020.06.18
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    自由を手に入れるために、自分であること。 自分の存在を、自分で守れること。 苦いニューヨーク生活の思い出が、 いとも簡単に塗り替えられた。 あたたかい交流があって、 笑わせてくれる人がいて、 困ったときに助けてくれる人がいる。 そんな、ニューヨークのあたたかい面を見せてくれる本。 自分の名刺をつくるために、 自分の肩書を考える人のユニークさといったら。 人生を楽しく生きる大切さを思い出させてくれた。

    0
    投稿日: 2020.05.25
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    逞しく、明るく、前向きに、 もがき苦しみ、悩み、闘う女性たちの、それぞれの人生が、 さらりと描かれる。 深刻な重いテーマもあるが、 どこか、あっけらかんと軽やかに、お喋りが繰り広げられていく感じ。 友人達は、相手が同性だからこそ、それこそお喋りを愉しむように 自分の人生を語り、癒されているのかもしれない。 著者は女性だからこそ、女性の生き様を、 温かく、冷静に、時に批判的に、語れるのだろう。 女は、喋る生き物だ。 万国共通なんだなと、なんだかホッとする。 私も力強くしなやかに生きていこうと考えさせられる。 この著者だから、周りに素敵な友人が集まるのだろうか。 或いは、ニューヨークという街が、女を強くするのだろうか。 この街に住んでみたくなった。 一年半程前に本屋さんのトークイベントで、お話を直接お聞きし、ファンになった。 歯に衣着せぬ物言いで、明るく可愛らしい方。 その後、買って帰った本を一気に読了。 他の作品も読んでみたい。

    5
    投稿日: 2020.05.03
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    ニューヨークに憧れている。 作者がニューヨークで感じる、そして触れ合ってる女性たちに関するエッセイ。 政治的な話もあるし、私にはピンとこない点も多々あるが、 それが日本を飛び出し、他国で奮闘してるって事なんだろうな~ 私は日本でぬるま湯に浸かり過ぎてるんだろうな、って感じました。

    0
    投稿日: 2020.02.15
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    ニューヨークで暮らす筆者による、女性の生き方に関するエッセイ。筆者の友人や仕事仲間などの様々な女性が登場し、それぞれが何らかの困難や葛藤を抱えながらもそれに向き合い折り合いをつけていく様が描かれていた。 ・p102 「幸福とは瞬間的に感じるものであって、継続的なものではない」。頭の中では分かっていたけど、はっとさせられたフレーズ。これを受け入れられたらきっと生きやすくなるんだろうな。 ・p148 中絶違法問題について。これまで女性の権利の問題についてよく考えた事がなく、アメリカの一部の州で中絶が違法になるというのも「そうなんだ」位にしか思っていなかったが、この部分を読んでもっと深刻に捉えるきっかけとなった。 中絶が良い悪いは別として、自分の体の事を自分で決定できなくなるのは疑問だし、特にレイプ被害にあった人からすればそんなルールはおかしい。ここに書かれているように本当に白人の男性たちが宗教的な理由を盾に規制しようとしているのであればとても怖い。 ウィメンズ・マーチの背景にこの様な事があったのも知らなかったので勉強になった。 ・p153 「人と付き合っていくことはワーク(作業)である」という部分。私自身はめんどくさがりの内向的なので、これまで人付き合いで無理をして疲弊してしまうことが多々あったのだが、やはり人との関わりにおいてある程度のメンテナンスというのは必要なんだなあ、と再認識されられた。ここに書いてあった通り、「ひとりでいようが、誰かといようが、人生とは自分と折り合いをつけていく作業」なんだなと。先日読んだ上野千鶴子のサバイバル語録にも似たような事が書いてあった気がする。

    0
    投稿日: 2019.12.07
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    女性ならではのしがらみとか生きづらさを感じている人におすすめしたい本。女性だからこそ、自分の人生の舵取りを自分でできる方が幸せだなって思う。

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    投稿日: 2019.09.16
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    自らニューヨークにて仕事して生活して、日本にはないカルチャーに触れてこられた著者の女性ならではな生き方エピソード。 狭くて窮屈な昨今の日本との違いが露わになってて、なるほど面白い、世界は広い=日本のちっぽけさを感じた。 ニューヨーク、死ぬまでに行かなくては。

    0
    投稿日: 2019.08.11
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    ニューヨークに生きる女性のストーリーが、楽しいことも悲しいことも書かれていて、こんな生き方もあるのかと思える

    0
    投稿日: 2019.05.22
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    ニューヨーク在住の日本人女性ジャーナリストによる女性の生き方に視点をおいたエッセイ。著者の周りの素敵な女性たちについて書いてある。「素敵」と簡単に前述してしまったけど、優雅で素敵というわけじゃない。紹介されている多くの人がもがき、闘い、苦しみ、それでも自分らしく生きようとしている素敵さを感じることができる。 色眼鏡かもしれないけど、やっぱり日本の一般的な女性たちとは違うなと思う。それは、著者が題材になるだけど女傑を集めたからだろうか。いや、むしろそれよりもニューヨークがそういう街でそういう女性たちがわりかしそこかしこにいるのではないかしらん。 以前、著者のブログを読んでいた時期があって、そのときは男性誌に多く寄稿しているライターという印象だったし女らしさを廃している印象があったので、女性に焦点を当てているこの本はちょっと意外な感じだった。そのことは著者もエピローグなどで触れている。トムボーイの自分がこんな本を書くとは、って。でも、そういう立場じゃないと女性の生き方をクリティック(といっても批判一辺倒でなく客観的って感じかなぁ)に見ることできないだろうから、やはり書くべき人が書くべきテーマで書いた一冊。

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    投稿日: 2019.02.17
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    女性の生き様についての本だけど、アメリカの空気感と相まってカラッと大事なことが書かれていました。死に目に息子の元妻に対して"Promise me not to miss out on any fun."と言える人になりたいです。

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    投稿日: 2019.01.05
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    作者と、登場する女性たちがかっこよくて、共感するところも多く、一気に読んだ。 離婚の理由のgrow apartという言葉は、うなずけた。 心に残る言葉がいくつもあったけれど、少々読みづらい文体もあった。

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    投稿日: 2018.12.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    図書館の本 読了 内容(「BOOK」データベースより) NYブルックリンひとり暮らし。どこまでも走り続けたい。大都会、シングルライフ、女と女と女の話。 想像と違ったけど、ザ・アメリカ イコール ニューヨークなのね、というのはよくわかった。

    0
    投稿日: 2018.10.10
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    結婚しなくてもいいかな、と思える本と渡された一冊。 ふむ、まあたしかに。 いろんな形、いろんな生き方があって、 その都度悩んで、前を向いて、救われて。 男性女性と区別するのもどうかと思いつつ、 女性って生き物は 話をしながら癒されていく生き物なのだなあと 近ごろしみじみ思う。

    0
    投稿日: 2018.08.05
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    タイトルにぴんときて読んだ。ピンヒールは女性の象徴じゃない。みんなピンヒールを履かなくてもいいし、履いたっていい、そんなことどうでもいいような世の中がいい。 人生の選択肢にはいろいろあるって知っているけれど、私にはまだ今の「常識」といわれるルートが刷り込まれている。それでも親世代と話していると「?」となることもある。これからの子供たちはまた違う思想を持つのかもしれない。せっかく生きているから、生きづらさを感じなくなるような考え方でみんながやっていけるような世の中になればいい。

    0
    投稿日: 2018.07.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    佐久間氏のお母様の「選んだ道が最善の道よ」という言葉に尽きる気がします。どんな人生のどんな選択も価値があるはず。

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    投稿日: 2018.06.16
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    この方の文章を読んでいると、いつかNYで暮らしたいと思わずにはいられない。 女子校育ちで、社内政治と足の引っ張り合いにうんざりして編集者として独立と共通点も多くてなんども読んでしまった。

    0
    投稿日: 2018.01.26
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    佐久間さんの「ヒップな生活革命」でブルックリン等に起こっている新しいライフスタイルに、とてもポジティブな息吹を感じて楽しく読ませてもらった。 新著は、ちょっと違った切り口の作品。 佐久間さんが、ニューヨークに約20年生活する中で、自分や自分の友人達、とくに逞しく生きる女性達について綴ったエッセイ。 自分のヒストリーを曝け出すことを意識しているのではないかと思ったが、特にトランプ時代における女性像、逞しく生きる女性像とは、飾ることの対極にあるものなのだろう。 「ヒップな生活革命」を読んで、日本で活かせることが沢山あるのではないかと思ったが、この本を読んでも同じことを感じた。 ニューヨークの方が生活する上では東京よりもずっと厳しい環境かもしれないが、ずっと刺激的でワクワクする。 でも、それには価値観、考え方、他人との付き合い方などの意識の持ち様で厳しさを楽しさや充実感に変えられることができる。本著には、そんなヒントが満載されている気がする。 以下引用~ 「幸福は、瞬間的に感じるもので、継続的な状態ではない」 それでも人間は、「継続的な幸せ」が可能であるという幻想を抱くし、それを目指して葛藤する。幸せとは、何かいいことがあったとき、美しいものに出会ったときに、瞬間的に感じる気持ちのことである。継続的な幸せなんてないのだと受け入れることができいたら、他者からの承認欲求からも解放されるのかもしれない。

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    投稿日: 2017.07.09