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総合評価

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    謎がすべて明かされるわけではないからモヤモヤした部分もあるけれど、重厚なミステリーとしてしっかり作られているなと思った。自殺やいじめ、ミソジニーなど社会問題も広範に盛り込んでいてよくできた物語だなと思った。何が人生の救いになるのか、自分は何を救いとして選び得るのかということをよく考えさせられる。

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    投稿日: 2022.05.28
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    【あらすじ】 エンド事件の被害者達はすべて自殺だった…。驚愕の報せに被害者遺族に動揺が走る中、春野真人が語る犯行理由とは? そして弟の凶行に疲労困憊の春野太慈が救いを求めて向かった先とは…!? 万感迫るサイコ・サスペンス完結巻!! ・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆ はっきりと明かされない部分も多く、解釈が分かれる作品だと思います。モヤッとしたままか、考えさせられると思うかは人それぞれかと。 私が一番考えたのは「救われるってどういうことだろう」ということです。人それぞれ悩みやトラウマがあり、そこから救われようとしています。でもその解決方法に絶対的なものはないのです。酒に溺れる。神様に縋る。そして、選択肢の中には「自ら命を絶つ」というものまであるのです。そう考えると、「救われる」「救おうとする」ということって、なかなか相容れないものなのではないかと思ってしまいました。

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    投稿日: 2022.04.20
  • それぞれの人生の終わりと終わらないもの

    7巻からの怒涛の展開がもたらした先にあったのは、人の死とそれに仕事として関わる者、家族として悲しむ者、傷ついた人が流す涙、残された希望とそれを見守り続ける存在でした。久々に先が気になって全巻読み終えましたが、ミステリーとしても群像劇としても秀逸でした。中川海二先生の次回作にも期待しています。

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    投稿日: 2019.04.27