
総合評価
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powered by ブクログ非常に面白かったです。 月の表面やガリレオ衛星に関する書籍であることは知っていましたが、特に月の起伏についての記述が興味深い洞察がされており、楽しみながら読ませていただきました。 もう一つ「おっ」と思ったのは、月の表面に関する話の終わりに、がっつり太陽中心説を支持する記述がされていたことです。 ここからガリレオ裁判に繋がっていくのだなぁと。
1投稿日: 2025.09.04
powered by ブクログロマンしかない。 望遠鏡の仕組みを知ったガリレオが、当時としては驚異的な20倍の望遠鏡を作り、それをもって天体を観測したガリレオによる報告書。 望遠鏡は当然今の方が数段優れているため、観測したもの自体は小学生の自由研究でもできるレベル。しかし、ガリレオはその観測から月の表面に凹凸があることや、木星の近くにある4つの星が衛星であることを発見していく。当時の時代背景を考えると、ガリレオの想像力と理論の積み上げ方は驚異的と思える。 今の情報からすると目新しいものはないけど、天文学の黎明と、科学がどのような僅かな積み重ねで発展してきたのかを体感できる本だと思う。 また、自分は本来訳者のあとがきとか全く興味がないんだけど、p85からの訳者解説は本文の内容はもちろん、時代背景なども詳しく示してくれてとても面白かった。
0投稿日: 2023.10.04
powered by ブクログ月の表面と木星の衛星を観察することで、地動説を証明しようとした本。 おそらく人類で初めてそれらを観察したガリレオの興奮する姿が伝わってくる。
0投稿日: 2023.01.23
powered by ブクログ"Sidereus Nuncius"は,イタリアの科学者ガリレオ・ガリレイが1610年3月13日に出版した、最初の書籍。 内容は,望遠鏡による月の表面や木星の衛星などの観察結果が中心。中でも木星の衛星については,時間経過による経過からその回転運動を予測しており,後の太陽中心説においても重要になる。 簡潔な記述は科学的姿勢の模範である一方で,献辞であったり“Cosmica Sidera”(後に“Medicea Sidera”と改名)であったりリップサービスともとれる面もあり,当時の科学者の事情が伺える。
0投稿日: 2022.02.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
『チ。ー地球の運動についてー』 を読んでテンションが上がり一気読み。 色々周りに気を使いながら観察して記録してさらに気を使いながら出版して それが現在の我々が味わえる まさに「まるで、奇跡ですよ。」
0投稿日: 2021.05.22
powered by ブクログ月が昔から苦手だけれど星は好き、な天文学に興味を持ち始めた少女時代にガリレオ・ガリレイを知り、本書が出ているのを数年前に知って読んでみました。 なんと魅力的な一冊! ガリレオ衛星から木星と近辺にある星たちを、自らの手で改良し製作した覗き眼鏡なる望遠鏡で、天体観測的に記録し、地球の動き、太陽や月の現象をガムシャラに、地道に記録し、報告した一冊です。 ガリレオ先生はやはり偉大な方だと再認識しました。
2投稿日: 2021.05.12
powered by ブクログ400年も昔のことなのに、一緒にメディチ星を見つけたり、月について考えたりすることができる本だった。 昔の人やどんな人とも話ができるのが、本の魅力と誰かが言っていたけれど、本当にそのように感じた。
1投稿日: 2020.04.20
powered by ブクログ当時の最新技術である望遠鏡を駆使して木星の衛星の挙動を克明に記録しその傾向(後の軌道)を見出した章は圧巻だった。冬ほぼ毎日夜1時頃に残された記録からガリレオの執着心、好奇心、そして熱い思いが伝わってきたような気がした。
0投稿日: 2018.03.22ガリレオ
小品です。さらに言えば天文記録の写実性が多くて少し読む手が止まります。ですが、歴史的意味付けを考えるなら現代人として読んでみるのもよいでしょう。ガリレオ以前は星はhevnlybodyとして文字通り天体であったわけですが、ガリレオの観察で当時の人間が考えていた天国の天体と地上の形状が同じであることが理解され、それが、ニュートンの万有引力につながっていくわけです。ロマンですね! それにしてもガリレオ先生がトスカナ大公付きの首席数学者だったとは…。昔の科学者も以外に野心家なんですね! カルダーノ氏とかもそうですし…。現代は能力がある人間が正当に評価される仕組みがあるから、色々と政治向きのことから逃れられて楽なのかもしれません。現代に生きる人間として、科学革命の端緒を開いたガリレオ氏の著作を読みながら、過去の偉人の事績と真実を知ることができる現代の幸福を考えてみませんか?
0投稿日: 2017.09.22
powered by ブクログ努めて冷静に振る舞おうとしているが今まで見ることのできなかった物を見ることができた喜びと興奮が伝わってくる。ページ数は多くないが重要な記述が多い。後にガリレオ衛星と呼ばれることになる木星の衛星観察では、動きを詳細に記録することによって周期を割り出そうとし、同時に星の周りを回る星の存在を示すことで地動説を裏付けようとしている。また、月の表面が地球と同じような地形をもっていることを示したり、星雲が星の集まりにであることを示すなど、現在では当たり前であるが、当時としては革命的な記述がある。望遠鏡による月や木星の観察の単なる記録と考察にとどまらず宗教的な宇宙観から抜け出す記念碑的な著作といえる。
0投稿日: 2017.06.30
