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風の十二方位
風の十二方位
アーシュラ K ル グィン、小尾 芙佐/早川書房
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総合評価

29件)
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    某KPOPアイドルの曲中に出てくる物語がここにあると言うことで、読み始めたが、なるほど、この人が「ゲド戦記」を書いた人なのか。 どの話もとても面白かったし、全ての短編に、それぞれの世界、それぞれの宇宙が存在している。 現代社会にも繋がりを感じられる、感情が共感できる人々。 この人が生きているときに、早く作品を知ってちゃんと読めばよかった。 この人の作品をもっと読んでみよう。楽しみだ。

    0
    投稿日: 2025.12.17
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    無意識のうちに見て見ぬふりをしている「何か」に意識を向けてみる。何が見えるか。そこにとどまることをよしとしない人々は何を知り、何処へ向かうのか。

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    投稿日: 2025.06.03
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    冬の王……!! 読み始め、ど、どういう状況……?とまったく理解できずうんうん言いながら読み進め、圧倒的な、 ラストで 喉がグッてなる そしてまた最初へ戻る 死角のない完璧な物語って、存在するのだと ウギャー!闇の左手同軸

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    投稿日: 2023.04.12
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    一見まとまりがなく、物語としても完結していないようにも見える短編もあるが、風のようにあちこちを流れながらも、確実に思考が深められていくのがわかる。 作者のヒッピー的ともいえるユートピア感や、理性・科学への信頼、孤高の精神へのあこがれなど次第に明らかとなり、最後の短編、そして数々の長編へとつながっているのが感じられる。まとめられて俯瞰してみることで名だたる長編の間にあるともいえる作品であり、ただの後日談や付随的なものではなく、それぞれに意味が見えてくる特殊な短編集と感じた。

    0
    投稿日: 2023.03.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    著者にどこまでついていけるか。寓話・神話・逸話・昔話。想像力が試された感じがする超・作品集。難解な箇所も多く、読むのに時間掛け過ぎた。完全に理解するには今の自分が持つ知識と時間では足りない。そんな具合で読み続けて印象に残ったのは以下の話。 孤独な異端者らは引き寄せ合い集う「四月は巴里」。 現実逃避ではなく己と向き合い自分探しの旅に出るような、ハヴ・ア・「グッド・トリップ」。 残された一人のクローンのその後の生き方が気になる「九つのいのち」。 最後には星の光が見えて学者も報われるがちょっと切ない終幕の「地底の星」。 など、この本書中ではどこか(解りやすく)前向きに終わる作品が好み。 その他、ちょっとぶっとんだ発想の、擬自我(意志)を持った(擬人化)大樹の働きが描かれた「相対性」も面白かった。 そして、「オメラスから歩み去る人々」。色んな点で考えさせられる主作品。 全編通して、いつかまた挑戦したい。

    0
    投稿日: 2023.01.14
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    ちょっとした仕掛けで、 正統派ファンタジーがあっという間にSFに早変わりします。 SFとF(ファンタジー)は相性がいいんでしょうね。

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    投稿日: 2022.05.24
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    BTSのspring dayの原典的な本とのことで「オメラスを去る人々」を読んだ。テーマは「なるほど」となったけど文章は読みやすくはなかった。訳のせいかな。

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    投稿日: 2022.04.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ときに美しく、ときに物悲しく、ときに晦渋である18篇の小説を収めたル・グウィンの短編集。 荘重で神話的な『冬の王』や寓話的な『オメラスから歩み去る人々』などは特に印象深かった。 SFからファンタジーまで、作品群があまりに多彩なので、集めるとまとまりを欠くようにも感じるけれど、世界への精緻な洞察、思考停止に流れる怠惰さへの怒り、精神の高潔を愛する強さなどは、他の長編と同様、これらの短編の根底にも一貫して存在しているように感じる。

    0
    投稿日: 2021.05.28
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    ずーーーっとさがしてた本をやっと借りれた オメラスから歩み去る人々、歩み去る人々も幸福を受け入れる人もどっちも正しくって前提だけが正しくないのがどうしようもなくて良かった

    0
    投稿日: 2021.05.18
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    世界観や設定以上に、思索や詩情が印象的な短編集でした。というより、世界観や設定についていけなかっただけ、とも言えるけれども……。 短編集全体としてみると、正直読みにくかった。先に書いたように世界観がつかみにくかったり、設定がよく分からないまま読み進めたものもいくつかあって、ル・グウィンは短編向きの作家ではないのかな、と最初は思いました。 ただそんな短編を読み進めていくうちに、なんだか深遠で厳かな気持ちになってくるような気がします。思索的な文章や物語の世界観が、分からないなりに伝わってくるからこそ沸いてくる不思議な感覚ともいうべきか。 以前読んだ同著者の『所有せざる人々』もなかなかに難しい内容だった記憶はあるけど、それでも読んでいくうちに惹きこまれていくものがあったのですが、この『天の十二方位』は短編集全体で一つのル・グウィンという作家自体の世界観を表しているようにも思います。一つ一つの短編は独立しているけど、どこか共通している詩情があって、短編を読み終えるごとにそれが染みわたっていくような、そんな感覚です。 分からないなりに印象的だった短編の話。 「セムリの首飾り」は童話のようなファンタジー。小人のような宇宙人を見つけた科学者たち。その小人たちがやってきた目的は? 西洋の昔話のような冒険譚と言葉や設定の数々、メルヘンチックな話でありながらも、時の流れの無情さなどを感じさせる。 「四月は巴里」冴えない学者の元に突然、別の時代の錬金術師が現れて…… 突飛な展開の多いファンタジー作品ですが、時代やそして種族を超えた絆であったり、温かさが印象的な短編。 「名前の掟」は魔法使いが出てくる、ザ・ファンタジーといった内容で面白かったのだけど、明るいファンタジーではなくどこか重々しさが漂っていてそれも印象的だった。 「九つのいのち」クローン技術を扱った短編。これも話は難しかったけど、ずっと生活を共にしていたクローンがいなくなっていく中で、残されたクローンが何を思ったか。哲学的なことも考えさせられる思索的な短編。 「地底の星」 迫害された天文学者は、追手から逃れ鉱山で働くことになるが…… 天文学者が鉱山労働者たちに天のことを語るシーンであったり、また天の星の美しさに魅せられていた天文学者が、天とは正反対の地底の銀の鉱脈の美しさに想いを馳せ、そこに星空と同じような美しさを見出していく様子が印象的だった。『天空の城ラピュタ』でパズーとシータが地下に逃げて、そこで飛行石の明かりに包まれるシーンがなんとなく思い浮かぶ。 「相対性」は樫の木が語り手。車に乗っていると車窓の風景が近づき、そして離れていくけれど、その感覚をユニークに、そしてどこか、重々しく神々しく描いた短編。切り口が面白かった。 「視野」は宇宙から帰ってきた後、光に過敏に反応するようになってしまった宇宙飛行士の話。これも解釈が色々と難しいけれど、人智を超えたものの神々しさと、そして怖さが印象に残りました。 「オメラスから歩み去る人々」は別のアンソロジーで既読でしたが、改めて読んでも考えさせられる。理想の都市オメラスで暮らす人々。しかしその都市にはある秘密があり…… 初めて読んだときは、少数の犠牲と、多数の幸せ。少数の犠牲を割り切れない人たちの行動が印象的でしたが、改めて読んでみると語り口が絶妙で、この語り口ゆえ、読者にもある問いがなされていることが感じられました。誰かの犠牲や苦しみなくして、繁栄や幸福があり得ると思うか? と。 合う、合わないのある短編集だと思うし、面白い、興奮するといった価値基準で測れない短編集でもあった気がします。自分にもこの短編集が合ったのかどうかもよく分からないけど、それでも「面白くない」「わけわからない」と一概に切り捨てられない、どこか魅力的な短編集でした。

    2
    投稿日: 2021.01.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「セムリの首飾り」★★★ 「四月は巴里」★★★ 「マスターズ」★★★ 「暗闇の箱」★★ 「解放の呪文」★★ 「名前の掟」 「冬の王」 「グッド・トリップ」 「九つのいのち」 「もの」 「記憶への旅」 「帝国よりも大きくゆるやかに」★★★ 「地底の星」 「視野」 「相対性」 「オメラスから歩み去る人々」★★ 「革命前夜」

    0
    投稿日: 2019.08.18
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     うーん……  読むのにとても時間がかかってしまった。  ひとつひとつの象徴的意味を考えるのに時間がかかったし、何よりも、感情よりも論理に支配された構造になっていて、読むことの純粋な愉しみが、私には味わいづらかったかな。  多分、色んなことに対する考えをぐっと深めたいときには、適した本なんだと思う。

    1
    投稿日: 2018.04.07
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    方向を定めない一陣の風が吹いて行く。速い風遅い風戻ってくる風もある。留まる事なく吹き続けよう軽やかに

    0
    投稿日: 2016.08.07
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    18の短編集の本。 SFやファンタジーの小説。 とにかく読んでて難しかった。 色んな話があったけど、言葉の言い回しや、一つ一つの単語が あまり馴染みのない言葉だったので物語を理解するのに苦労した。 読み切った自分を褒めたい。 話の展開は、この短編集の中で読み易い物語は入り込めた。 けど、18あって、入り込めたのほ、2.3つ。 外国の本を日本語への訳し方次第だったりもするのかなあと思った。

    0
    投稿日: 2016.06.21
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    文化人類学的SFの泰斗、ル・グィンの短編集。初期の作品をほぼ発表順に収録しており、作家本人に寄る解説もそれぞれに添えられていて、ある意味贅沢な短編集です。 これ、鴨は10代の頃に旧版を読んでおりまして、ファンタジー系の「解放の呪文」「名前の掟」はいまでも覚えております。子供の頃は「ファンタジーなのに暗い話だなぁ」と感じた記憶が残っております。底の浅い子供時代だったなぁヽ( ´ー`)ノ この歳になって改めて読んで、短編としての評価は難しい作品が多いな、と思います。といっても読む価値がないかと言うと全然そんなことはなく、要はル・グィン作品の「分厚さ」を理解できるようになったこの歳にして、短編だけでは世界観が完結しないのがル・グィンなんだなー、と肌感覚でわかった、ということかと。 直球のファンタジーや、SFの名を借りた寓話も多数納められていますが、意外とエッジィでパンチの効いたSFもあって、鴨的には新鮮でした。「九つのいのち」「帝国よりも大きくゆるやかに」あたりは、ティプトリー作品と並べて読書会の課題に出したいぐらい。 どの作品も、「誰でもすぐわかる明快な結末」はありません。読者なりに努力して消化しないと読み切れない物語ばかりです。そういう意味で、万人にお勧めできる本ではありませんが、ある程度こなれたSF者には肩幅を広げるためにもぜひ挑戦していただきたいですね。

    2
    投稿日: 2016.06.04
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    オメラスから歩み去る人々、のために借りた。 タイトルになってるくらいだから主題は歩み去る人々なんだろうけれど、とらわれている子供を救うでもなく歩み去る人々はどこへ行くのか? 中央図書館Bル

    0
    投稿日: 2015.05.01
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    ファンタジー、サイコミス(というのか?)風味のものなどさまざま。どれもSF味がちょうどよくて、作品の世界にすぐ入り込めた。普遍的な問いをSF仕立てにしたようなものが多い。人間と人工知能の違いとは何かを考えるとき、「九つのいのち」ほど適切な小説はないんじゃないかと思う。「視野」はまさに我々の視野の不思議さ、視野という枠がある故に不可能であるものの見方について。ハムレットの下りははっとさせられた。

    1
    投稿日: 2015.04.21
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    本書は、著者がデビューした1960年頃から1975年頃までの軌跡が概観できる短篇集です。全17篇。 読んでいて真っ先に感じたことは、この作風、コードウェイナー・スミスやジェイムズ・ティプトリー・ジュニア、あるいはハーラン・エリスンの作品を読んでいるときの感覚に似ているということ。それは、読者を置いてけぼりにして勝手に物語が進んでしまっているということ。意味のわからない言葉が出てきても、何の解説もなし。時には脈絡もなく、情景や描写が一転していることもあり、何度も読み返すことに…笑 しかし、作品を読み終えた後には、何となく物語を理解できていて、だからこそ、この作風には魅力を感じるのです。 さて、肝心の内容はというと、これが総じて面白い。特に「冬の王」以降の作品は読み応えが抜群。「九つのいのち」、「もの」、「帝国よりも大きくゆるやかに」、「地底の星」、「視野」、「相対性」、「オメラスから歩み去る人々」、「革命前夜」といった作品はどれも優劣つけがたい傑作ばかりです。 作品のなかでも「九つのいのち」や「もの」、「地底の星」といった作品は、情感に訴える作品で、どこかヒューマニズム的な側面も感じるのですが、全作品を通じてとにかくドライな筆致を感じます。そして、「冬の王」以降は、このドライさが研ぎ澄まされている感があります。 解説で安田氏が「”神”あるいは”人間を越える超次の存在””絶対者”なる概念は完全に欠落しているのだ」と語るところが、もしかしたらドライさを感じる要因なのかもしれません。安田氏の言葉を踏襲すると、本書では、そういう”神”あるいは”絶対者”による救済が見受けられません(「視野」のラストでは、そのような存在が登場しますが、ヒューズがこの存在を拒否したことからも、肯定的には描かれていないと思います)。「現実なんて、そんな都合よく都合のいい存在に救われたりしないんだよ。それは物語でも同じ。良くないことをすれば良くないことが起こるし、希望をもてば良いことがあるかもしれない」…なんてドライな言葉を著者が発しているような気がしつつ、本書を読み進めていたところ、「革命前夜」のなかで「希望以外に何もないがゆえに希望を喰いつぶして生涯をすごしてくると、勝利に対する味覚を失ってしまうものだ。真に勝利の実感を味わうためには、真の絶望という前菜がなくてはならない」という一節に出会い、思わず苦笑。辛いなぁ。

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    投稿日: 2015.03.01
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    ハヤカワ文庫2014年復刊フェア書目。 『ゲド戦記』で有名なル=グウィンの短篇集。但しハヤカワではル・グィン表記。 若い頃に何冊か読んだ記憶があるが、本作は未読だと思う。長篇の元になった短篇あり、それだけで完結しているものあり、作風のバリエーションも広く、面白かった。 初期の短篇を発表年代順に並べたもので、各短篇の冒頭には序文がついている。序文の長さは様々だが、作品を書くきっかけになった出来事や、簡単な解説になっていて、こちらも興味深い。 自分でも理由はよく解らないのだが、不思議なことに、ル=グウィンとタニス・リーがだいたい同じカテゴリにいて、何か共通点があるようにずっと感じている。考えてみたがやっぱりよく解らない……どちらも女性でファンタジーを書いている、とかそういうことじゃないのだけは確かだw

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    投稿日: 2014.11.30
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    「オメラスから歩み去る人々」は色々と考えさせられる。私たちの幸せは他人の不幸によって保障されている、これは意識しないようにしているがじじつであろう。

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    投稿日: 2014.08.19
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    <オメラスから歩み去る人々(短編)>M・サンデル教授著『これから「正義」の話をしよう』でも取り上げられていた、この「オメラスから歩み去る人々」。オメラスという幸福な都市のその幸福は、たった一人の子どもの犠牲の上に成り立つものだった。ほとんどの人がそれを享受する中、オメラスを去る人々が・・・ さあ、あなたならどうする? 鹿児島大学 : ササニシキ

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    投稿日: 2013.10.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「四月は巴里」は皆が必要とされる関係になって温かく終わり、良い気分。「暗闇の箱」は元ネタの作者の息子のエピソードが秀逸。「帝国よりも大きくゆるやかに」では圧倒的な「他者」が存在することへの恐怖を描き、その他者が植物であるってとこがルグウィンらしいのかもしれない。

    0
    投稿日: 2013.03.05
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    まず「ゲド戦記」を高校の図書室で読んで、だいぶしてから「闇の左手」を。そして本作、神保町で探した「コンパス・ローズ」。うすうす思っていたけど、「夜の言葉」を読んで、ああこの人はすごく真面目な人だ、真摯な人だ、と痛感。それが時につまらなさにつながることもあるのだが、基本的には面白いです。この短編集は、「オメラスから歩み去る人々」「九つのいのち」「地底の星」「セリムの首飾り」「冬の王」など、読み応えあるのがずらりですので、楽しく読めると思います。SFやファンタジーといった物語の問題、ジェンダーの問題なんかにも、とても意識的な人ですよね。

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    投稿日: 2012.08.20
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    「もの」「記憶への旅」「オメラスから歩み去る人々」など興味深い物語はあったが 基本的に終わり方がグッと来ない。尻すぼみ型?

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    投稿日: 2011.06.25
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     短編集。ル・グィンが書いたファンタジーおよびSF短編、計十七篇を集めた本。中には、ゲド戦記や闇の左手、所有せざる人々、ロカノンの世界など、ほかの長編のもとになった短編がちらほら混じっていて、ファンには嬉しい一冊。  抽象的すぎたり、文章が固くてとっつきにくい作品も、なかには若干混じっているのですが、同時に、胸をうった印象深い作品も、何本もありました。クローンを描いた「九つのいのち」、エンパシー能力をもっているせいでたえず他人の悪意にさらされつづける青年を描いた「帝国よりも大きくゆるやかに」、火星の表面に何者かが残した施設によって、常人とは異なる視野を手に入れてしまった宇宙飛行士を描いた「視野」。読んでよかったー。  ル・グィンのSFに、すっかりはまりつつあるのですが、すでに国内では手に入れにくい本、あるいは未翻訳の本もけっこうあって……ぐぐっ。  いつ続きが翻訳されるかわからない海外小説を、しばしば自力でがんばって原書を読む、気合のはいった友達がいて、見習いたいなあという気持ちだけが、いつもココロのどこかにります。しかし本気で真似する根性がありません。語学だめなんだ……

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    投稿日: 2011.01.29
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    「革命前夜」のみ再読。 「所有せざる人々」作中において無政府主義社会の革命論を打ち立てた偉大なる先駆者だったオドーですが、この短編ではひとりの血肉の通った女性として登場します。 ル・グィンの長編と短編はセットで読んでこそ味わいが増すのだなぁとしみじみ。 ル・グィンの世界には革命家はいても神も英雄も存在しない、という解説はなるほどと思いました。

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    投稿日: 2010.09.15
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    10年間に書いたものをほぼ発表順に収録した短編集。 17編も収録されており、読みごたえはかなりある。 解説が非常に的を射ていて、 『これらが何の説明・先入観もなく雑誌に載ったとしたら はっきりいって、文句のない完結性を備えた短篇はほんの数篇』 だが 『各短篇が”アーシュラ・K・ル・グィン”という大長篇の部分を切り取った』 ものであるという表現が適切。 正直、彼女の世界観がとても好きな自分でさえ 受け付けられない部分や、理解し辛い部分があった。 短編としてその作品だけ読むには表現しきれておらず不完全な物が幾編かある。 ただ、こうしてまとめて読むことで多少なりともそれが緩和され、 ル・グィンという世界の空気感を味わうことが出来る。 個人的にはゲドの2巻の、あの陰鬱とした暗く混沌とした、 それでいてどこか美麗さを感じるあの雰囲気を 増幅したように感じる文章だった。 ファンタジーとしてとても素晴らしいし、発想もまた秀逸。 私は、『冬の王』『九つのいのち』『帝国よりも大きくゆるやかに』 が特に好きだった。 冬の王では、退位させること・させないことのどちらが陰謀なのか どちらとも考えられることに気付いたとき、さりげない空恐ろしさを感じた。 帝国~ではエンパスの描き方に興味を恐怖を掻き立てられた。 クローン実験について一家言あるつもりの自分は 九つのいのちの 「君は自分にむかって、おやすみを言うか?」 という言葉が胸に突き刺さった。

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    投稿日: 2010.02.19
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    Ursula K. Le Guin; The Winds Twelve Quarters (1975) オメラスから歩み去る人々; The Ones Who Walk Away from Omelas

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    投稿日: 2009.03.22
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    ル・グウィンの短編集、印象に残ったのは次の二つの短編「九つのいのち」(原題:Nine Lives)、「帝国よりも大きくゆるやかに」(原題:Vaster than Empires and More Slow)

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    投稿日: 2008.01.07