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総合評価

206件)
4.2
78
82
34
1
0
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    読み応えがあった。 途中で白骨死体は実は母親ではと推理したが外れた。 作者が女性の心理や体について、まるで女性の様に生々しく描いているのが不思議。 他の作品も読んでみたい。

    0
    投稿日: 2026.01.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ちょっと火車っぽいなと思いつつ読み進めた。 中盤は盛り上がりに欠けて読み流した部分は多かったかも。 終盤の覚醒は良かった

    0
    投稿日: 2026.01.04
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    主人公の人生が壮絶過ぎてちょっとやり過ぎ感はありましたが、結末に向かって畳み掛けていく後半は読ませました。結果は予想できましたが、細部は見事に外れてしまいました。そうきたのか!という感じです。エピローグを軽く読んだ為に、重大な仕掛けに気付かずに後から読み返しました。なるほどね。キチンと大切な言葉は語られてたんだ。

    0
    投稿日: 2025.12.06
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    葉真中顕さん。 初読みの作家さん。 600ページ超えのなかなかの厚さの作品。 一気に読んでしまった… 「殺戮に至る病」「イノセント・デイズ」に匹敵のおもしろさ‼️ 移動中にも止まらず、職場に着く電車が恨めしく感じてしまうほど…とにかく夢中で読みました。 事件・警察系のミステリ作品は登場人物が多く、その整理にかなり苦手意識があるのですが(「幻夏」がそれでした)、この作品は内容の重さに反比例!本当に読みやすく、また作品の求心力が凄まじく、今年読んだ中でも間違いなく3本の指に入る作品と感じました。 読み手が忘れているようなアレコレの唐突に訪れる伏線回収。そのプロットもとにかく圧巻の作品‼️ 未読の方に全力でオススメしたい作品でした!! 「殺戮に〜」は記憶を元に再読しましたが、こちらは記憶を消してまた再読したい作品です! (2025.11.17-11.20読了)

    45
    投稿日: 2025.11.21
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    すごい、、 本編だけでも605ページもあるのに、読み進める手が止められない。最後の結末は予想できなかった。至る所の伏線がちゃんと回収されている。長編なのに、凄く緻密な構成だと感じた。 主人公、陽子の人生を思うと、何が悪かったんだろう?その一瞬一瞬を切り取ると「そうするしかなかった(無理もない)」と思うし、そう思ってしまうからこそ、フィクションと現実の世界で切っても切り離せない部分があるとも感じてヒュっとした

    5
    投稿日: 2025.11.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    鼓動に続いて読んでみた。最後に実は、という形である意味心に残らない一本調子で流し読みもできる小説だけど、懸命に暮らすも墜ちていく主人公の人生とそれを負う女性刑事の図式は鼓動にも似て、しっかり最後まで読ませる筆力がある作品だった。生保の枕は知ってたけど自爆という言葉は知らず勉強になった。共済との関係とかも。この時代の金融商品営業の闇は深い。この2冊で葉真中さんのは卒業でもいいかな。

    3
    投稿日: 2025.11.14
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    面白いが、性的な残酷描写が多く目を覆いたくなる。主人公には同情する。やるせなさが残る悲劇的なストーリー。

    0
    投稿日: 2025.11.03
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    平凡な人生。普通な人生。 おそらく鈴木陽子はそんな人生を望んでいたに違いない。 ほんの少しのボタンのかけ違いが大きく人生を狂わすこともある。

    11
    投稿日: 2025.10.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    マンションで孤独死した女の謎を追う女刑事と、その女の転落人生とでもいうべき生い立ちが交差し、やがて一つの大きな事件へと繋がっていく。リーダビリティは非常に高く、一気に読み切ってしまった。ジャンルとしてはイヤミスながら社会派ミステリの要素も盛り込んでおり、陽子の人生に襲いくる悲劇は毒親に始まり、既婚者との不倫、夫の浮気、保険金の枕営業、風俗とテンプレートな現代社会の闇という感じでありながら、実話系雑誌にありがちなテンプレだけに想像もしやすく、結末が孤独死と分かっているからこそ一見救済に見えた事柄でも一皮捲れば現実はそう甘くないことを読者に突きつけてくる。転じてそれは社会情勢の変化の中で、結婚を選択しなかった女性が一人で生きて行くことの困難さにも繋がる話でもあり、一度そのレールから外れたが最後、そう簡単に浮き上がれず、その人生に逆転もないという地獄が広がっている。 最終的にヤクザの情婦となり、保険金殺人へと手を染めるわけだが、その壮絶な人生の中で初めて自分の人生を選択し、奪われる側から奪う側へと転身し、地縁に血縁とありとあらゆる縁を断ち切り、不可能に思えた人生の一発逆転を成し遂げる様はある種の痛快さがある。ただ、ミス・バイオレット=逃亡した陽子というオチは途中で読めたので驚きはなかったものの、よくできたイヤミスであると思う。

    0
    投稿日: 2025.10.24
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    孤独死体で発見された鈴木陽子の人生と、NPO法人の代表の殺人事件を描いたミステリー。 平凡な家庭に生まれたはずが、父親の失踪から始まり、暗い闇の方へ落ちていく様に、どこで選択を間違えてしまったんだろう?と考えてしまう。 陽子の事件を調べる刑事綾乃も、離婚して復職したが、ひとたび間違えば陽子のようになっていたのだろうか? 綾乃のように強い意志があれば、陽子は幸せになれたんだろうか? 一度落ちてしまうと、そこから抜け出すのは難しい。 それなのに、自分が落ちる時に巻き込んでいく人や、強奪していく人はたくさんいる。 世の中の仕組みを知って賢く立ち回らないと、搾取され続けてしまうだろう。 文庫本で600ページを超えるボリュームのある本だったけれど、全く飽きることなく、楽しめた1冊だった。

    0
    投稿日: 2025.10.22
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    だいぶ前にドラマを観たことがあったが、小説もすごい衝撃だった。自分たちの日常にもこの小説のような怖さが潜んでいるのではとはらはら、絶叫でした。

    11
    投稿日: 2025.10.19
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    途中でなんとなく結末がみえてしまったけど、それでもページをめくる手が止まらなかった。 壮絶で悲惨な話だけど、自分も同じ状況になってしまうかは本当に紙一重のこの世界。「絶叫」というタイトルが結びついているシーンを読んだ時には何故か涙が出てきた。これは何の涙だったんだろ…

    13
    投稿日: 2025.10.05
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    プロローグ 何処かで“絶叫”がこだましている それが何処から来るのかわからない 壮絶なる叫びだ! そんな思いに囚われながら、いつものように、 一人掛け用の安楽椅子(登場12回目)で 本書を読み終えた はて、いったい何処から、、、 本章 『絶叫』★5  刑事奥貫綾乃シリーズ記念すべき第一弾 マンションの一室で孤独死したと思われていた 鈴木陽子 その陽子人生を綾乃が追っていくと壮絶なる過去が 浮かび上がり!?という内容なのだが、、、 綾乃と陽子の人生は、正しく表裏一体だ 綾乃が陽子の亡霊に吸い寄せられて、事件を 紐解いていく様は圧巻の一言に尽きる そして陽子の歩んできた壮絶なる人生も 本作の最大の魅力である 今後も、綾乃シリーズを追っていきたい そう思った! エピローグ 題名の『絶叫』だが、確かに陽子の人生は 壮絶だったに違いない、そしてトリックやオチも 素晴らしいの一言だ! しかし、“絶叫”するほどではなかったのでは なかろうか  それでは、先程からの“絶叫”は何処から来るものなのか!? あっ!!! あ〰!!! 壮絶なる“絶叫”は己の中(心)から来てるのでは ないか!!! やはり、あの御方の呪いなのか!? “絶叫”からなんとかして逃げたい! そうだ、繭(コクーン)の中に逃げ込もう! 私は繭になりたい! そう思った、、、(¯―¯٥) そして、次も同氏の『コクーン』だ!!!                      完

    58
    投稿日: 2025.10.04
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    本は分厚いが一瞬。 一見異なる二つのストーリーラインが徐々に近づき、最終的に重なることは想像ついた。 しかし、全く別物と思っていたストーリーラインも追加で重なっていくことが非常に面白く、同時にゾッとした。

    1
    投稿日: 2025.09.21
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    2025/09/16/Tue. (通販購入して届いた日) 2025/12/16/Tue.〜12/29/Mon.

    0
    投稿日: 2025.09.16
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    やー、面白かった。 夢中になって読んだ。 あるマンションで発見された女性の孤独死体。 その女性の身元や過去を追っていく刑事目線と、その女性の幼少期からの目線とで交互にストーリーが展開されていき、徐々に繋がっていく。 母からの愛情を感じることなく育ってきた女性。そして、どんどんと堕ちていく。 葉真中さんの作品は、ロストケアもそうだったけど、社会の闇、落とし穴、みたいのを巧みに描いているなと思う。 社会派サスペンスというのかな、好きです。

    7
    投稿日: 2025.09.14
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    ★4.5!! こういう鬱々しい感じの、悲壮感漂うアンダーグラウンドな転落系?好きです! 後半、要所要所に驚き、読んでるこちらが「絶叫」ですわ。 時々出てくる金魚さんも、これまたいい味出してるんです。 ラストも良かった!!

    14
    投稿日: 2025.09.10
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    2023/4/18 絶叫読了。休みだったので後半一気に読んだ。なかなか練られてて面白かったけど、桐野夏生のOUTを読んだ時のような嫌ぁ~な読後感があった。ちょっとした鬱小説的な。 冒頭からショッキングだったけど嫌いではないよ。先が気になったし、伏線きっちり派なところもイイ。 それにしてもタイトルがちょっと残念な気がする。

    0
    投稿日: 2025.09.10
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    マンションで孤独死した女性。刑事は身元を探るうちに、どうやらこれはただの孤独死ではなさそうだと感じ、彼女の人生について詳しく調べることにする。 そして明らかになってきたのは、どこにでもいそうな平凡な人生から、あれよあれよと暗い方へと転がっていったある女の人生だった。 孤独死した女ー鈴木陽子は本当にどこにでもいる女といった感じで、飛び抜けて頭や顔がいいわけでも、才能があるわけでもない。そんな彼女が、ちいさくひとつ、またひとつと、少しずつ人生の舵を普通ではない方へときっていく。 そして段々とおかしなことをおかしいと気付かず、いつの間にか取り返しのつかないところへと足を踏み入れていく様がなんとも、誰にでも起こりうることのような気がしてきてしまう。 終わり方に驚き、読了後にいくつかページを遡って確認したくなる。 彼女が最終的に選んだ壮絶な人生の終着点に、なぜかひどく安堵した。

    3
    投稿日: 2025.09.06
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    1人の女性の生涯を描くヒューマンミステリーサスペンス。 序盤から悲惨な運命を辿る主人公に読んでいて辟易とする場面もたくさんあった。この悲惨さが最後までまた続くと思うと辛かった。面白さと切なさ憤りの連続。最後はどんでん返しというか予想もしない結末には驚き騙された。 あそこまで生きる執念は自分には持ち得ない、主人公の運命に同情、共感するところもあったがただ驚愕の気持ちが上回ってしまう。 この作者の作品はこれが最後にしようと思うくらい後味の悪い作品だが面白い。ここまで早く読み終えた長編は初めてかもしれない。

    0
    投稿日: 2025.09.04
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    電車移動中に読み進めていったが、読んでいて息苦しくなるつらい作品だった。何度本を閉じてため息をついたことか。でも間違いなく面白かった。

    6
    投稿日: 2025.08.30
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    彼女の人生は壮絶だ うまく行きかけたところに必ず穴があってそこから幸せが逃げていく 著書では彼女が選択したというワードが出てきたが本当に彼女が心から納得して選択したのかその選択肢以外選べない状況に追い込まれたシーンが多いように感じた どこで彼女は間違えたのかそんなことを考えながら最後まで読んだ ただ単純なミステリーだけではなく、ちゃんと考えさせられるテーマがあるのが面白かった

    1
    投稿日: 2025.08.27
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    尾野真千子さん主演でドラマ化もされた作品。 貧困が生む悲しい事件。どんどん歯車が狂っていく主人公が必死に生きようとするが、闇社会にもはまり、犯罪に加担してしまう。次の展開が気になり一気に進められた。ラストにいくにつれワクワクが増した。母親との確執、社会への絶望、苦しくなる作品だが面白かった。

    1
    投稿日: 2025.08.26
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    作品紹介・あらすじ マンションで孤独死体となって発見された女性の名は、鈴木陽子。刑事の綾乃は彼女の足跡を追うほどにその壮絶な半生を知る。平凡な人生を送るはずが、無縁社会、ブラック企業、そしてより深い闇の世界へ……。辿り着いた先に待ち受ける予測不能の真実とは!? ミステリー、社会派サスペンス、エンタテインメント。小説の魅力を存分に注ぎ込み、さらなる高みに到達した衝撃作!

    1
    投稿日: 2025.08.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2014年に発行された小説。文庫の裏表紙にある、ミステリー、社会派サスペンス、エンターテインメント、のとおりだが、これでもかと当時の社会問題が詰め込まれている。全編にわたって、グロテスクな場面、登場人物の嫌な思いとか、陰惨な描写が続き、途中で投げ出しそうになった。ラストも救われず、孤独死を捜査して、過去を追った女性の警察官も浮かばれず、嫌な出来事で締めくくられ、救い難いという感じしか残らない。 主テーマは女性の幸せ、幸せを追うのは困難、ということのよう。

    11
    投稿日: 2025.08.02
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    一気読み え?が2回あった まさかのカフェの店主… この世のどこかに主人公と同じような人生を歩む人がいるのかなと思うと、なんか世の中平等じゃなさすぎる

    2
    投稿日: 2025.07.21
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    一人の女性の人生がどんどん転落していき、最後に行き着いたのは… その時その時の時代背景も丁寧に描かれていたので、鈴木陽子の過去を遡る過程もその頃を思い出しながら読めたのですごく入りやすかったし、その落ちていく様もリアリティがありました。 そして、最後の最後でまさかの事実が… 大作でしたが、飽きることなく最後まで読み進められました。

    6
    投稿日: 2025.06.15
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    葉真中顕さん。平凡な女性の死体が発見され、それを捜査する女性刑事と死んだ女性の人生についてとが入れ替わりながら進む話。 女性の出生から死亡まで、その当時の世情をそえながら進むか600ページもあり、そのほとんどが女性の転落人生なので途中で飽きてしまった。

    4
    投稿日: 2025.06.11
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    とことん面白かった! どこまでも転落していく様子とその過程があまりにもリアリティがあり、説得力があった。だからこそ、飲めば読むほど引き込まれたし、600ページもあったのにすぐ読み終わった。 内容は、年代に起きたことを踏まえつつ、主人公の人生を語る口調で進まれていくが、その時代のことを知ることができたのも嬉しかった。 また、転落劇だけでなく、「あなただったのか、、」 のようなどんでん返しあり、主人公のマインドチェンジがあり、作品の面白さと同時に作者の技巧の高さに驚いた。

    2
    投稿日: 2025.06.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ひとりの女性の転落壮絶人生 中盤からどんどん引き込まれてスピードアップしちゃったw 内容もさることながら、構成と語り口が素晴らしい

    3
    投稿日: 2025.05.29
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    葉真中顕さん著「絶叫」 著者の作品は「ロストケア」以来2作品目。 「ロストケア」と同時に購入した作品。 購入してから読まずに書棚に積みっぱなしだった為、約2年越しで読むこととなってしまった。 物語は昭和~平成にかけての時事時系列と共に鈴木陽子という女性に迫る物語。 物語自体は意外と凡庸的で特質したものをそこまで感じなかったのだが、作品の構成とミステリー要素、登場人物の連関性等はピカイチで正直度肝を抜かれた。 物語は2人称で展開される鈴木陽子の生い立ちのパート、腐乱死体発見後の奥貫綾乃の事件の真相を追うパート、それとは別件である殺人事件の関係者の証言のパート、その時系列の異なる3パートが交互に描かれる三部構成で進行されている。中盤以降でその全てが絡まりだし圧巻だった。 特に2人称で進行される陽子のパート、この語り手は誰なのか?という2人称ならではのミスリードに似た真相が最後に暴露される。2人称で構成されたことによりその衝撃は強烈。だいぶ違う視点で読まされてしまっていた。 そして驚いたのが冒頭の部分。 最初に出てきた屋台の6本指の金魚をくれた男は後に陽子が殺害する神代だろう。金魚をくれて金魚は実態としては死んでしまうが弟が亡霊として金魚の形で現れ神代殺害後にその弟の亡霊も消えてしまう。神代と弟が奇妙にワンセットになっている構図が素晴らしい。 幼くして金魚を貰った陽子は、最終的に金魚をあげた神代、金魚の成りの弟も全てを自分の意思で葬って次の人生へと進む、その意味も含まれたワンセット。そう考えると金魚の亡骸を奪い去った猫は陽子に準えているのであろう。 金魚の亡骸を猫が奪い去っていくのも、猫に食い荒らされた腐乱死体の実態や理由、猫を陽子の象徴としているように感じる。そして奪い去る=精算する物語としての隠喩の様に感じられる。 この物語は冒頭の金魚のシーンに集約されているのかのようだった。ここまでいくと高度な文学に近い感覚を感じさせられた。 またミステリーの部分も奥深く、中盤さりげなく出てくるミスバイオレット、読了後読んでみれば「第二の人生」という言葉を発している。この作品の中盤に物語の中心人物の未来が描かれていることに驚愕。 並大抵の構成ではない。凄すぎた。 他にも書きたい事、母性、巻き込み詐欺、転落人生等々山ほどあるが、それらの何より構成力の凄さが目についた。 一人の女性の特殊ではあるが小説ではよくある人生に著者の力量を加えるだけでこれほどまでに高い文学、深いミステリー、面白い物語を読まされるとは… 圧巻だった。 早速奥貫シリーズ第二弾「ブルー」も購入してきたので読んでいきたい。

    120
    投稿日: 2025.05.21
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    フォローしている方の感想を読んで、「ロスト・ケア」も読んでいた為、読んでみようと購入しました。 ゾッとする場面もたくさんありましたが、生きるためにここまでやりきった陽子にあっぱれです。

    8
    投稿日: 2025.04.28
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    鈴木陽子の壮絶な復讐物語。 母親に愛されずに育ち、その後はずっと辛い人生。 暴力的なシーンも所々あり、あまり明るくなれるような内容ではなかった。 第三者視点で陽子について描かれているが、最後に謎が解き明かされる。

    26
    投稿日: 2025.04.26
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    女性刑事〈奥貫綾乃〉シリーズ第1弾 (シリーズ第2弾はBlue) 壮絶な生い立ち、 山田 宗樹さんの『嫌われ松子の一生』(この本はブグログする前に読み終えてて、うろ覚えの記憶の本で凄い人生の女性だな!と思った) や宮部みゆきさんの『火車』 に似てるかな・・? 似てる様で違う!当たり前か・・m(._.)m どんどん転落して行く・・ 分厚くいですが読みやすくですが、展開速くページ戻しながら読みましたが、最後どうなるか気になって夢中で読みました。最後は、うわっー。 読み終えてネタバレのブグログ見て『絶叫』 えー私は気づかなかったけど、そうだったの!

    10
    投稿日: 2025.04.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    事件とある女性の人生が中心に描かれているが、女性の人生が辛く過酷な描写が多く、読んでいて苦しかった。 期待していたようなどんでん返しではなかったが、最後はモヤモヤすることなく、謎がきちんと解き明かされて、若干スッキリした終わり方だった。

    3
    投稿日: 2025.04.12
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    面白い。 前作に引き続き、社会問題をテーマにした良質なサスペンス。 まるで鈴木陽子という主人公が実際に存在しているかのような錯覚に陥る。 最後まで興味が途切れることなく、楽しめた。 星は4.2くらいか。

    4
    投稿日: 2025.04.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    分厚かったけど2日で読み切った! いや〜〜〜毒親。 あんな母親に育てられたら歪んじゃうよ。 最後、そういうことだったんか〜!って種明かしが始まってからワクワクした。 最初からずーっとあなた、あなたって言われてたけど誰目線ー?!という感じだったから。一気にすっきり。 樹里がただただかわいそうではあった。 橘すみれ→=ミス・バイオレット(p.317) ひええええええ 「だべる」、「たべってた」っていう表現が何回か出てきて、ふつうに「話す」、「話してた」じゃだめなのかいな? なんか急に中2みたいな表現で一瞬スンっとなる( ・_・)

    2
    投稿日: 2025.04.07
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    ボリュームはあったが読む手が止まらない。 経済的に弱い立場になってから転落する過程がリアルで絶望的で寒気すら感じた。 誰もが一度は憧れるであろう都会での生活。 何を着て何を食べどこで暮らしどこに勤めるか、人生の豊かさは選択肢を多く持てることとも言える。これら多くの選択肢を提供してくれるのが都会だとしたら陽子はどこで選択ミスをしたのか。 転落するたびにすべては自然現象と思考停止となり選択しリカバリーすることを放棄したことがこの怪物を生んだのだろう。 また親の言動が子の成長にどれだけの影響を与えるかを見せつけられた。 最後の最後にわたしとあなたの二人称の関係に驚きをかくせない。 凄まじい人生ロンダリング。

    9
    投稿日: 2025.04.06
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    読んでいる途中で、ん?と思い調べたら2019年にドラマ化されていてそれを見ていたからでした。 なので結末は知っていたのですが、やはり好きな作品です。あのドラマを見ていなかったらもっと衝撃を受けただろうな…と思いながら。 604ページの、あ!ていう所がすごく好きです。

    6
    投稿日: 2025.04.01
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    殺害されたNPO法人「カインド・ネット」理事長神代。6人が一緒に住んでいたが、女性一名が消息不明。 別のところでは、死後しばらく経過し、猫にまで食べられる痛ましい死体となって発見された女性。 なかなかに重い話でした。 「絶叫」というタイトルについて、この話のメインである「鈴木陽子」の不幸な境遇を指しているのかと思って読み進めていったら、ああ、そういうことか〜だから別の目線からの過去の振り返りだったのね。 …どんでん返しの本だと思ってなかった。 葉真中作品は2作目だけど、話の節々にその時に起きていた出来事や時代背景をこまめにぶち込んでくる。「ああ、そういえば」と思い起こさせることが何度か。自分はすきです。

    22
    投稿日: 2025.03.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    イヤァァァァァァァァァァァァァ!!!!!最後まで読んでヤバすぎて心の中で絶叫しました。深夜じゃなかったら声に出して絶叫してたかも。それぐらいヤバかった。ギャーーーーーーッてなった。ねえ、この小説のタイトルって、読み終わった読者が絶叫せずにはいられませんよ?っていう意味でつけたんですかね?もしそうだとしたら作者の手のひらの上でコロコロ転がされてました私...。 語り部が分からないパートがあって、序盤読み進めるのに少し苦労したんだけど、後半からはもう〜〜〜一気読み!!!!! ここから下はめちゃくちゃネタバレありの感想書くから見たくない人は気をつけてね!! ↓ ↓ ↓ 気づいた伏線?ちょいネタたち? ①コスモちゃん事件の犯人が陽子のデリヘル時代の同僚だった ②神代は陽子幼少期に金魚の露店出していた人だった この小さなちょいネタが明らかになってきたあたり(後半)から急に面白くなってきて読む手が止められなかった!!なんでだろう、別に本筋には関係ないんだけどなあ 風俗のときの同僚をマンションに呼んでるところ見て陽子生きてるジャン...って気づいてからもう怖くて怖くてたまらなくて絶叫しました。ここがマジのマジで怖すぎのピーク。面白かったです 語り部が分からないパートの正体は結局陽子だったんだよね?現在の陽子が昔を振り返っているみたいな感じ? 純の幽霊のパートはいらなかったかもなあとか思ったりした。そこだけちょっと非現実で冷めちゃった。 でもその他は本当に面白かった〜〜怖かった〜〜〜ギャーーーーーー(´;ω;`) (追記) 皆さんのネタバレ感想読んで気づいたんだけど.....あの.....もしかして...喫茶店の店主が陽子なの...???ヤバすぎやろがい!!!!!!!!!ウワーーーーーッ怖さ爆増した........ギャーーーーーーッ

    7
    投稿日: 2025.03.21
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    「ロストケア」を読んだ後に手に取った一冊。 女性の社会進出の裏にある歪みや問題を考えさせられる内容で、貧困層の女性の苦悩が描かれている。平凡な女性が転落していく様子に引き込まれ、ストーリーが面白い。 ボリュームがあるが、さまざまな視点から物事が浮かび上がり、あっという間に読み終えた。 ラストの4行を理解したとき、思わずぞくっとした。

    3
    投稿日: 2025.03.15
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    マンションの1室で女性の変死体が発見された。 10匹くらいの猫の死体とともに白骨化していた… 女性の身元は、鈴木陽子。 国分寺警察刑事課・奥貫綾乃は、鈴木陽子の過去を遡っていく。 一方で、NPO法人の代表者の惨殺事件も起こっていた… 鈴木陽子、平凡に見えた女性の過去は壮絶なものだった… ここまで堕ちてしまうのかと… 母に愛されず、父は借金を作って行方不明に… 片思いの先輩と結婚できたものの、浮気され離婚。 生保レディとなるも、枕営業、自爆営業で解雇。 そしてデリヘル嬢、ヤクザの娼婦… 堕ちれば堕ちるものだと。 誰も救うことはできなかったのか… 誰もいなかった、鈴木陽子はいつもひとりだった… 母には愛されず。 最初の夫、片想いだった先輩には浮気され、離婚。 ほんとに誰もいなかった… でもこんな結末だったなんて… 途中から鈴木陽子は生きているのでは⁇と思っていたが… 想像を超えた結末だった…

    18
    投稿日: 2025.02.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    証言や数人の目線で語られる進み方に、初めは頭の中が『?』でしたが、なんで?どうして?どういうこと?と、読むのが全然止まりません。図書館から借りた次の日には読破してしまいました。それぐらい夢中になれる作品でした。 生活保護や貧困、それらを取り巻くNPO法人の囲い込み等の闇。。。全てが実在する犯罪なのかはわかりませんが、同様のことは世の中で起こっているのではと思われます。 貧困、、、いつその状態に陥るか、決して他人事ではなく、誰にでも起こりうることだと思います。 重いテーマではありましたが、読んで良かったです。 やはり読書は色々な世界を見せてくれるので好きだなあ。 #ロストケア も今年中に読みたいです^^

    7
    投稿日: 2025.02.11
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    蒸発しても気づかれない人ってどれだけいるんだろう。生きづらい世の中だと感じるが、そう思えるだけだ幸せか。?

    4
    投稿日: 2025.02.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    すごい物語を読んだ!というのが読後すぐの感想。 大長編だけど、あっという間だった。 そのときどきの事件や流行っていたものなども詳しく描かれているから、 まるで現実で、この事件も起きていたような立体感・リアル感をおぼえる。 だからこそ、どこが転落の最後のポイント(踏みとどまれる場所)だったのかなって考えちゃう悲しい物語でもある。 そして最後の衝撃。 店名、変わっているな〜と思っていたけど、おおー!となった。 辛い人生だからって犯罪が許されるわけじゃないんだけど、 幸せになってほしいと思ってしまううまさがあった。

    5
    投稿日: 2025.02.10
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    グロテスクな現実が容赦なく迫ってくる。 いわゆる正規ルートから外れる簡単さ、外れた人間の生きづらさ、戻る難しさ。現代社会の女性の闇に心が痛くなった。 また読破後、ブログ記事で知ったが伏線回収がすごい。もう一度読みたくなる名作。

    2
    投稿日: 2025.01.21
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    彼女はどこで間違ったのだろう。 地元の短大を卒業後、地元の会社で事務員として働いた。 中学のころ好きだった先輩と結婚して上京したが夫の浮気で別れることになり、コールセンターで派遣として働くようになった。 コールセンターの仕事が嫌になりハローワークに行ったとき、その入り口付近で生命保険の女性に声をかけられ、生命保険会社で働くようになる。 ここが彼女の転換点になった。 保険に入ってもらうために体を開くようになったが、そのために解雇され、それからは堕ちていくばかり。 夫と家族を作り平凡な生活を送るはずだったのに、どこで間違ったのだろう。

    10
    投稿日: 2024.12.26
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     後半100p強は一気読みだった。前半~後半最初までは辛い描写が続くだけで乗り切れずにいたが、最後、一種のカタルシスがあった。「ロストケア」の時と同じく終盤に最高潮にもっていく展開がすごい。前半から陽子に犯罪の匂いがしていたので犯行の全貌に物凄い驚きがあったわけではない。ただ、どんどん落ちていく陽子が「自由」という結論にたどり着き、自らの意思で行動を起こすのに感動と親愛の情を覚えた。やっていることは大犯罪だが、賞賛したくなる。思い返すと彼女の一生に彼女の意思はなく、流され支配され底まで落ちていった。そして私にはこれがリアルなのか、現実はもっと酷なのかが分からない、それだけ恵まれた生活だと感じた。  そしてエピローグの「絶叫」。ずっと人生への絶望の意味と思っていたが、勿論その側面もありつつ、感謝の絶叫に鳥肌を覚えた。  また、刑事の綾乃の存在も良い効果となっている。途中までは彼女の生い立ちパートは不要と感じていたが、境遇は違えど陽子と重なる点があり、陽子の内面を客観的に分析する重要な存在となりえている。「俺に恥をかかせるな」がまさに陽子の吐かれた言葉とリンクしており、そこで上記の意義に気づかされた。

    3
    投稿日: 2024.11.30
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    ロストケアを昔に読んでこの作者さんのことが気になりました。ただ、暗い雰囲気ではあるので読み進めるのが難しいかと思ったらすらすら読めちゃいました。 自分にもありえたかもしれないそんな状況がとても怖く、今の自分の境遇に感謝しました。人間の出来事は確かにどれも自然現象でありその人の捉え方次第で人生は変わると認識することができました。

    2
    投稿日: 2024.11.29
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    すごく暗くて希望が見えないストーリー展開だが、そういう類が好きなので笑、次の展開が気になってしょうがなく、一気に読み進めた。 陽子やその他の登場人物の身の上もなんだか本当にありそうなもので、現実離れしていない感じが感情移入できてまたよかった。 運命とは、自由とは、自然現象とは、、私の今置かれている現状はさてなんなのだろう、と考えさせられた。そして最後のどんでん返しには驚かされた…!

    6
    投稿日: 2024.10.13
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    長編だけどのめり込んで読み進められた。陽子が十分な愛を受けず心が枯れていく様子が痛々しく胸が潰れそうになった。また社会的に弱い立場の人の拠り所のない生活や蹂躙される様子がリアルで苦しかった。終盤の一行で混乱させられたが、意味がわかったとき陽子の静かに燃える生きる執念を感じた。

    6
    投稿日: 2024.10.12
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    叫んでしまいたくなる状況が続いている。ぐっと胸の内に留めておくので精一杯。そんなものにまとわりつかれながらも進んでいくのが強さなのだろう。なんて考えていたが、以前ほど強い弱いに頓着がなくなってきた。それは自分が弱いということから目を背けられなくなったから。それが成長というのか、開き直りではないのか、僕にはわからない。けれどかの有名なファーザーも、"Great men are not born, they grow great."と言っていました。虎視眈々と狙うには、もう少し心の体重を増やさなければいけないように思う。本当はわかってるんです。

    4
    投稿日: 2024.10.02
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    1973年生まれの鈴木陽子という女性 両親は、第二次団塊世代 本人は、ロスジェネ世代で就職氷河期を過ごした世代 プロローグで、鈴木陽子と思われる遺体の発見から物語が始まり 彼女がそこに至るまでの人生を 本人自らの語りと 遺体から彼女を追う女性刑事の視点から 紡いでいきます 項目の数字の上のマークを変えているのは親切心なのかな 地方都市の一般的(と思われる)家庭に生まれた彼女は、徐々に正統な人生ルートから外れていく 事務員として社会人生活を始めるも 父親の借金蒸発から家の喪失 失敗した結婚 派遣社員から生保レディへ 借金と母親の仕送りの必要からデリヘル 厳しい社会情勢に抗えず 浅はかかな思考は、闇の社会に 生きる術を得ていく 間違いに間違いを重ねながら 自由を得るため、生きる 各年代に 大きな事件事故を思い出させる 工夫がされている 拠り所のない女性が ここまでいくのかと 考えさせられる 時折出てくる 自殺した弟の幻影は 彼女のうちなる声かとは思うけれど リアリティ重視されている中で馴染まないのではと思う エピローグでの 彼女の母親への絶叫は 母娘の関係性に夢みがち 彼女のしぶとさは、いっそ清々しい

    94
    投稿日: 2024.10.01
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    衝撃のラストとか、騙された! などの感想を読んで、 え?どこかにそんな部分あった?と 逆にびっくりした。 自分的には何の驚きもなく、淡々と読み進めた。 可もなく不可もなく

    3
    投稿日: 2024.09.22
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    ミステリー小説独特の、進むにつれて徐々に下へ下へと逆三角形の頂点へと伸びていく、この感覚に私はいつもどっぷりと浸かってしまう。 この一冊は、警察官である奥貫綾乃を主な視点として展開される。はじめに、NPO法人カインドネットの理事を務める神代氏が死体となって発見されたところからスタートする。 そして、母親に愛されることなく、母と別れた娘、陽子の子ども時代が語られる。この"陽子"なる人物は小説中でずっと「あなた」と二人称で呼ばれる。その「あなた」の人生は少しずつ少しずつ歪み、落ちてゆく。 この本を読んで、支配と被支配という主題がこの小説にはあると感じた。時にそれは逆の立場となったり、弱みに漬け込むことでいわば救済といった面も持つ。 小さな玉が少しずつ皮を厚くし、大きくなり、もうどこまでも転がっていって落ちるとこまで落ちた、そのような小説だった。

    2
    投稿日: 2024.09.12
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    「鼓動」を読んで買い求めた。奥貫綾乃刑事が最初に登場した長編である。紐解いて驚いたのは、「鼓動」の草鹿秀朗が1974年生まれならば、「絶叫」の鈴木陽子は1973年生まれ。ほとんど同学年だったこと。構成にもびっくりした。奥貫刑事の捜査パート、重要参考人供述パート、そして「あなたが生まれたのはー」と陽子に問いかけるパートと、いっ見関係ないパートが終盤に絡み合ってゆく構成が「鼓動」とよく似ていたからである。 どちらもロスジェネ世代、当時の言い方ならば「失われた20年」世代の半生がじっくりと描かれている。 解説子が陽子の人生を双六にたとえている。地方都市の短大事務員→バブル崩壊後に父が多額の借金を残して蒸発→売れない漫画家の妻→夫の浮気による離婚→コールセンターの派遣社員→生保レディ→自爆営業による解雇、以下(略)。 草鹿秀朗がブラック企業で削られている時、陽子は最初の結婚で人生2番目か3番目の貧乏くじを引いている頃だった。草鹿がアルバイトを転々とし、やがては引きこもりになった頃は陽子は生保レディになったばかりだろうか。まぁ生保レディ自体偽装請負業であり、かなり危なかしくて私は見ていられなかった。案の定‥‥。 大きな括りとして、日本の企業はバブル崩壊で危機に陥った時に、労働者を潰す方向に舵を切ったと言えるだろう。彼ら本人は、自覚ないけどその犠牲者なのである。日本を強くするためには、消費の底上げをするべきだった。そのツケが、現在国際比較で如実に現れている。何処かの国とは違い、日本は転職すればするほど貧しくなり精神も削られて行く構造になっていた。少なくともこの頃までは。 犠牲者だから可哀想で、陽子のやったことは仕方ないのだとは勿論言わない。どころか、陽子の悟った「自由」は物凄い闇だった。最近の闇バイトの先駆系とさえ言える。 (陽子は頭の中にずっと早逝した弟の純の幽霊を飼っていた) 「純、あなたのいうとおりだわ。全部自然現象なのね」 ーそうだよ。 「生も死も、人の心も。すべては、私と無関係に降ってくるのね」 ーそうだよ。 (略) 何も選べなくても、何が起こるかわからないなら、可能性は無限だ。 それはもう、なんでも選ぶことができるのと同じじゃないか。 「ー自由、ということね」 ーそうだよ、姉さん、あなたは自由だ。 (541p) ‥‥これは「つぎつぎになりゆくいきほひ」と日本人の歴史観を規定した丸山眞男の考え方とよく似ている。何処にも主体性のない、悲劇的結末に「なりゆく」のである。 その先に「抑圧委譲の原理」「無責任の体系」の帰結として帝国主義戦争があったように、陽子には「行くところまで行く」選択が降ってくる。 「絶叫」と「鼓動」は、まるで二卵性双生児の姉弟の関係のようだ。 ただ、「絶叫」には瑕疵がある。 最後まで陽子に語りかけるパートの「主体」が明らかにされなかったこと。 ラストの終わり方には、無理があること。わたしが警察ならば、こんな幕引きにはさせない。 事件の構造としては宮部みゆき「火車」に似てなくもなかった。まさか、「火車」と同様のラストにはできないだろうが、あのまま終わらせてはいけない。作者はそれに気がついて「鼓動」を書いたのだろうか。 WOWOWでDVDがでていた。観たら、コメント欄に感想を書きたい。

    132
    投稿日: 2024.08.19
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    昨日読み終わり、一日かけて、何周も陽子の人生を振り返り、何がきっかけだったのかと考えてしまうぐらい引き込まれた。まだ胸の中で、陽子のような女性がどこかに存在しているのでは、と考えてしまう。離婚からの就職先によっては別の人生が…と思うけれど、陽子の場合は同じような結果だったのかもしれない。自分の人生が平凡で幸せであることを思い知った。

    4
    投稿日: 2024.08.05
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    ハッピーエンドと言っていいかわからないけど、うまいなあ まだ何冊も読んでないけどこの著者は貧困を題材に取り上げたものが多いのかな でもこの本のタイトルはどうして絶叫なのだろう

    26
    投稿日: 2024.07.19
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     読んでいて苦しく、どんどん転落して行く陽子に、あらゆるフラグで「それダメなやつだよ。逃げて!」と伝えたくなる。母親から愛されず、蔑まれ人格を否定され続けてきた陽子が、騙されず正常な判断を下すことは難しかっただろう。自由を手にした陽子を応援はできないが、ここまでしないと人並みに生きることができないことが悲しい。本書のような転がり落ちて行く過程で起こる生命保険業界の闇やデリヘル狩り等、現実にあるのだろうか。小説で貧困問題に触れるたび、フィクションであって欲しいと思う。最後の陽子の絶叫が意外だった。

    9
    投稿日: 2024.07.18
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    本の帯にラスト4行に衝撃って書いてあったのでドキドキしながら読んでたのにわからずネタバレ読んでしまった…(見たらわかった!)一気に読めばよかったな〜でも最後まで夢中で読めました!

    3
    投稿日: 2024.06.01
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    いや、すごい。こんなにボリュームがあるのに最初から最後まで練り上げられているし、ストーリー性とコンセプトが一貫している。 平凡な女性が闇に落ちていく様を夢中で読んでいくうちに人の不幸は蜜の味なんだなという自分という生き物の闇を感じ、しかし最後には痛快などんでん返しがまっている。 人間が生まれるのも死ぬのも自然現象。善悪などは人間が現象に勝手にラベリングしているだけ。だからこそ人間は自由なのだというコンセプトに乗っ取って物語が一貫しているのがとにかくすごい。

    24
    投稿日: 2024.05.26
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    もうすぐ読み終わる。 ボリュームはあるけど読みやすくて一気に読めそう。 主な登場人物の設定が盛り込まれすぎてて、不消化。 でも、人ひとりの事を書くと何も設定がつかない事なんてないか。 孤独死とか貧困とか震災とか社会の困ったことも絡んできて、広く浅くって感じ。

    3
    投稿日: 2024.05.21
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    600ページ!! ページ数はありますが、一気に読み終えられます。 女の転落人生を描いたミステリなのですが、なんでこんなにも他人が落ちていく様子を夢中で追いかけてしまうのか! 不思議でなりません。 人の不幸は何の味、と言いますが、夢中になる要素はそれだけではありません。 主人公は鈴木陽子。 彼女の生い立ちからストーリーは始まります。 読んでいくと不思議な事に気づくのです。 主人公の自分語りかと思いきや、主人公に対して「あなた」と語る人物がいるのです。 「あなた」と語るあなたは一体誰なのですか!? その正体はラストにわかりますが、それまで読者はお預け状態です。 全体像が見えるようで見えない。 苦しい。非常に苦しいです。 この謎知りたさに読むスピードが加速していたこともあるかと思います。 それにしても、人生は選択の連続ですが、一度選択を誤るとこうも転落していくのかと恐怖を感じました。 一度目の選択はプラス要素とマイナス要素の半々くらいの割合で選択肢がいくつか用意されていると思うのですが、マイナス要素を選択すると、次の選択肢にはプラス要素が圧倒的に少なくなる。精神的不安も重なり、マイナスを選びやすくなすのですね。。。 マイナスを選択すればするほど、選択肢からプラス要素が減っていくという、なんとも言えない恐ろしさです。 (こんなんで人生の挽回ができるのか。難しいだろうな) しかも、この不幸というのは遺伝的要素もあるのかな。家族そろって転落しているのです。 そう考えるとますます恐ろしくなります。 ストーリーの中で職安の出入り口で生保レディに勧誘されるシーンがあるのですが、実は私もこの勧誘に遭ったことがあるんですよね。根性がないので、小説のような顛末になる前に辞めていると思いますが。 とは言え、あの時勧誘に乗っていたらと思うと、身の毛がよだちます。 久しぶりに驚きのある展開のミステリでした。 「ロスト・ケア」から葉真中顕さんの小説にハマっているのですが、社会問題にミステリを絡ませてエンタメ化するのが本当に上手くてグイグイ引き込まれます。 他の作品も読んでみたくなりました。

    32
    投稿日: 2024.05.15
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    なんで、あなたは、っていう話の進め方なんだろうと思ったら最後の最後にそういうことか、と。 最後の4行読んですごい遡った。 東京に住む意味は、選べるということ。 っていうのがそうだなあと思わされた

    6
    投稿日: 2024.04.30
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    最後のどんでん返しが痛快だった。 また、現代を生きる苦悩、心理的描写が自分と重なるところもあり、一気に読了。

    2
    投稿日: 2024.04.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    中盤でおおよその展開が予測出来てしまったので大きな驚きはなかったけど、とにかく読みやすく、ページをめくる手が止まらなかった。 印象的だったワードはミス・バイオレット。 別にバイオレットだけでもいいところを敢えてミスを付けた店名。 未婚の綺麗な戸籍を手に入れて生まれ変わった事を象徴してるのかなと思ったり。 この世は自然現象の積み重ね、壊れるときは壊れる。 あなたとは関係なしに降ってくる、というのも仏教ぽくて良かった。

    3
    投稿日: 2024.04.22
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    ラスト4行で絶叫します。 あまりに悲惨な鈴木陽子の人生に、読むのが1億回嫌になりましたが最後まで読んでよかった〜!!あまりにも勇敢。

    1
    投稿日: 2024.04.14
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    アパートの一室で猫に食い尽くされた孤独死の死体。その死体、鈴木陽子の人生を振り返る形でその死の真相に辿り着いていく話ですが、"女の幸せ"に対する社会の価値観に刺され続けた様な人生は、とてつもなく壮絶でした、。 ラストの「おかあさん!ありがとう!ありがとう!ありがとう!」と繰り返される感謝の言葉は脳裏に刻まれるほどのインパクトでした。葉真中先生の描写力凄かった!

    1
    投稿日: 2024.03.02
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    “人間って存在はね、突き詰めれば、ただの自然現象なんだ。どんなふうに生まれるか、どんなふうに生きるか、どんなふうに死ぬか。全部、雨や雪と同じで、意味も理由もなく降ってくるんだ。” ぷちぷち笑う幽霊の言葉がとても印象的だった。 二人称で語られる物語がとても新鮮で、「あなた」と語られる女が、あらゆる選択肢で読み手の私の考えとは違う方を選んでいくので読んでいてもどかしく、心が痛かった。 社会に棄てられた人間の足掻きを見た感じ。 自然現象=自由を貫き通した陽子(あなたであり私)は幸せだったのかな。

    3
    投稿日: 2024.02.07
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    どこかのサイトでおすすめしてたから買った一冊。 事件の真相を探る話 孤独死体となって発見された女性陽子 この人の死ぬまでの人生は悲惨な人生だと思うが、それは自分自身の所為の一面もありこの陽子に同情も共感もできない。 この話がどの様な結末になるのかいろいろ考えたが、全く予想外の結末だった。 というか最初は結末が理解できなかった。 わたしはあなた?あなたはわたし? 2、3回ラストの部分を読み直してやっと理解できた。 なるほどややこしい エピローグの最後と話の途中の喫茶店のくだりがもしかして繋がる? そうなるとすごい話だなとも思った小説でした。

    25
    投稿日: 2024.02.07
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    長い〜!長いけど読み進める手が止まらない!一気読みしてしまった。 もちろんフィクションの話なんだけれど、でもエピソード一つ一つは日本のどこかで起きていることなんだと思うと怖くなる。 ホームレスを囲っている団体も、離婚して風俗に落ちる女性も、人知れず山林に捨てられる人間も、きっと現実にはたくさんいるんだろうなと、私だってたまたま恵まれていたからそんな目に遭わずに済んでいるけれど、頼れる家族や人間関係を持たない人はちょっとしたことで簡単に堕ちてしまうんだろうなと思った。 主人公の母との関係が自分にも身に覚えのある感じがあって、読んでいてヒリヒリした。

    9
    投稿日: 2024.02.01
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    社会のカゲを描くのが上手。 いろんなことを知らないとかけない、知っててもかけない作品。 読み応えがあった。

    3
    投稿日: 2024.01.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人が遭遇し得る不幸の詰め合わせのような内容で万人受けはしないが、ページを捲る手が止まらなかった。 トリックの手がかりは明示されているため、公平感あり。

    1
    投稿日: 2024.01.07
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    孤独死と思われた女性の壮絶な半生。 本人が意思決定をしているように見えるが、実はそうじゃない。 社会の闇に絡め取られるように転げ落ちていく様子があまりにもリアル。キツイ描写もあるが先の展開が気になり一気に読んだ。圧倒されたし、最後は衝撃で声が出た。

    3
    投稿日: 2024.01.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    離婚し、風俗嬢へと流れるように落ちていきヒモ男の暴力までうける生活の三十代の悲惨な女。 犯罪にも利用され弱い者は搾取され続けて最後はゴミのように殺されるのかと思っていたら…違ってた 生きてることは何一つ選べない自然現象だからこそ自由に生きるきめた陽子の強さと賢さがいい!

    1
    投稿日: 2023.12.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    リアリティ感がすごい。これに尽きる。 陽子の生涯と警察官である綾乃のシーンとが交互に読み継がれ時系列もわかりやすい。 そして見事なまでの伏線の数々。 ラストについては賛否わかれるかもしれないが、陽子のそれからの人生が中盤に出ていたことがわかった時は鳥肌モノ。想像の範疇になるがおそらくそういうことだと思う。

    16
    投稿日: 2023.12.01
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    必死に生きる底辺の主人公 赦されることではないけれど、どうか穏やかに残りの人生を送ってほしい 動物を使った殺害方法が秀悦

    0
    投稿日: 2023.11.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    まず、逃げ切っちゃうんだ。。の感想で頭いっぱいになった。 しかも普通に、あ、え?って声出てたし、出てきた人と物語が絡み合って濃密で満足って感じ。 出てきた女性たちの人生は全然環境が違うのにどこか通づるところがあって私も子育てについてはどうなるかわからないなって、ドキドキした。 いい。

    1
    投稿日: 2023.11.11
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    はじめは、盛り込みたい「要素」を優先するあまりなのか、人物たちの会話にやや自然なリアリティが不足しているのが気になってしまったが、徐々に浮き彫りになる事件の行方に引き込まれ、そして最後は気持ち良く驚きを味わえた。 男女間の教育格差と賃金格差、機能不全家族、発達障害、セクハラ、雇用問題、性産業、DV、貧困ビジネス…よくぞここまで詰めこんだ、というほどありとあらゆる社会の搾取構造が盛り込まれ、日本の一つの姿を浮き彫りにしている。生まれた瞬間からあらゆる局面でそうした構造の被害者となり続けた鈴木陽子。彼女の死体の発見を契機に戸籍情報を頼りにその生涯を追い始めた女性警察官。やがて浮かび上がる、陽子の選択。面白かった。

    1
    投稿日: 2023.11.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前から気になっていたので読んでみた。 読後は、はあぁと気持ちにドッと疲労がきた。(いい意味で) 陽子の人生がとにかく凄まじすぎる、社会の闇に呑まれすぎ。 世の中にはヤバい奴、悪い奴がうじゃうじゃいて、目をつけられると人生が破滅してしまうと言うことを、物語で嫌というほど感じさせられた。 物語が進めば進むほど読んでいて胸が苦しくなる、不幸•破滅に向かっていく、とにかく不幸を感じる物語でした。 ただ、流石は葉真中顕さん、テーマはしっかりとあり、生命保険外交官や風俗の世界などの実態を通じて、”女の幸せ””人生”とは何なのか、その答えを600ページ程かけて読者に投げかけている。 「人生は自然現象」作中のこの表現は序盤は一見すると悪いだけの意味に感じました。 が、後半にかけての「すなわち自由である」という表現は、厳しい世の中にかすかな希望の持たせていて素敵だなと思いました。 あらゆる種類のきついシーンが沢山あるので元気な時に読みましょう。

    12
    投稿日: 2023.10.09
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    早く先が読みたくて、一気読みでした。 途中はなんともいたたまれない感じでしたが、こういうお話は大好きなんで、面白かったです! 初めての作家さんなので、違う作品も読んでみたいです。

    14
    投稿日: 2023.09.13
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    本当は★5つくらいの面白さなんだけど 読了後の疲労感が…(久しぶりの分厚さ) 警察として陽子を追う綾乃のパート 陽子自身のパートとふたつに分かれていて 綾乃のパートは、警察目線なので常識的な見解からか 現実的な感覚 に、反して陽子のパートは壮絶な人生であるがゆえ どうしても非現実的な感覚が 出てくる登場人物や現象・物象になんの違和感もなく物語に辻褄が合うので この相反する現実・非現実の間をふらふらする状態になる そして、騙された!大どんでん返し! という叙述トリック的なレビューが多いにも関わらず 結構、最後の最後までまったくおかしなところが見つからない!!こんな壮大なミステリーなのに、分かりやすくて未消化なシーンもなく、、、 本当に騙されるのか?! 早く私を騙して!!!って期待値めっちゃ上がって 読む手が止まらなかったけど 騙された!!しかも結構最初から騙されてました!!あはは!! 更に、後ほどネットで考察とか見てたら なるほど!と感動でした ラストの4行が驚愕!!と話題になっているけど だとしたら、やっぱり「あのシーン」だけでも もう一度再読したいな… だけど600ページの厚みから探すのが大変だ… プロフィールのタグに 読書中だったけど「葉真中顕」を追加した、 という理由から、 どれだけ面白かったかわかっていただけるだろうか…

    0
    投稿日: 2023.08.02
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    かなり読み応えのあった1冊。少し長かったから★4だけど、すべて必要な描写で文章構成がすごった。想像した結末とはちがって、うわーやられたーってかんじ。

    1
    投稿日: 2023.07.30
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    うわぁ。 してやられる。 きっとみんな、どこで絶叫すんだろ。断末魔か?と主役がいつどこで題名通りに絶叫するのかと待ち構えて待ち構えて、待って待って、読んで読んで読み進めて。 最後。 わたしが絶叫しました。 ぎゃ〜

    1
    投稿日: 2023.07.18
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    これは凄い本でした。。 最終的に全てが収束するこの構成に驚きです。 文量は多いですが、無駄に長い訳ではなく、全てに意味があります。 え?え?と困惑している間に本が終わってしまいました。 オススメです。

    57
    投稿日: 2023.07.08
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    初めて著者の作品を読みました。主人公と同年代ということもあり、リアルさを感じされられました。事件を追う刑事目線で読んでいた私は、なんという、波瀾万丈な。。。映画や小説の中のストーリーみたい。と、いう感想を持ってしまう程に、リアルにその世界を生きている人もいるだろうと、思わせる作品でした。

    1
    投稿日: 2023.07.01
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    この人の書く本はやっぱり面白い〜 Blueでどハマりしたけど、これも読んで正解! 女の人の「幸せ」をテーマにした作品はよくあるけど、特に筆者が男性の場合、男性に好かれることが女の幸せみたいな描写があんま気に入らん

    4
    投稿日: 2023.06.01
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    『ロストケア』に続きこれまたヘビーな社会派ミステリー。個人的にはどこまでも堕ちる女性に共感を覚えて苦しくなる…ことはなく、純粋にミステリーとして600頁一気読みでした!ちょっとグロいけどこの方の作品はほんと読みやすい。

    1
    投稿日: 2023.05.07
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    これぞミステリー。いい読書体験だった。 人間ってこんなに変わってしまうのだろうかと思った。 ラストの畳み掛けは圧巻、思わず声出た。

    4
    投稿日: 2023.04.18
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    最後まで読んで、えっ!すごい!ってなる。事件の内容もすごいけど、真相が分かった瞬間の合点がいく感じ、途中のグロテスクにも感じられる描写にも追い詰められた人間の心の動きを感じるし、ラストまで一気に読んだ作品。この著者さんの他の作品も読みたくなった。

    3
    投稿日: 2023.04.16
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    いわゆるロスジェネ世代のある女性の物語。なぜ彼女は孤独死していたのか?その真相を追っていくうちに判明する彼女の壮絶な半生。彼女のせい?時代のせい?読み進めていくうちに明かされる真実、先が読めない中たどりついた最後の1ページまで凄い本でした。

    1
    投稿日: 2023.04.08
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    女性の孤独死と思われたが、、 刑事の捜査目線と死亡した女性の過去、ある事件の被告の目線で話が進んでいく。読む人によっては気分が沈むかもしれないが、オチとしては好きなタイプであった。 あの人か!ってなる。3.7

    1
    投稿日: 2023.04.04
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    どこにでもいそうな平凡な女性 陽子の転落ぷりは、珍しい話なんかではなく一歩間違えば誰しもがハマってしまう沼。創作とはいえどもかなりリアリティを感じる。 母親の呪縛から逃れられない陽子。幼い頃からその呪縛に囚われる陽子には自分自身共感できる点が多かった。その共感も、話が進むにつれて全く理解できなくなる。 そこまで追い詰められないとこの国では女性は生きていけないのだろうか。わたしにはわからない。 後味が悪いが面白い。 ロストケアに続いて2冊目の葉真中顕作品だが、この方の作品は読みやすくミステリとしても秀逸かと思う。一つの作品に様々な社会問題を絡めていくのも上手。

    7
    投稿日: 2023.04.01
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    葉真中さんの「ロストケア」が良作で、評価の高いこの作品も読んでみることに。 500ページ強だったが、続きが気になりあっという間に読んでしまった。 ストーリーに集中しながらも、最初から、物語を語る「あなた」が誰なのだろうと少し不自然な気がした。 誰に当てはめてもしっくりこないなぁと。 最後にそういうことか…と。 主人公の陽子には共感できないし、その両親にも。 弟だけは何かを繊細に感じとり、自殺したのだろうか。 家族といても孤独。という事はあり得るし、子供を愛せない親も事実いるのだろう。 他人同士の集まりの神代ファミリーのほうが、家族ごっこだとしても幸せだったのだろう。 でも、それを壊してしまう事も出来る陽子はやはりひとりで生きていくべきなのかもしれないと思った。 だけど本当は、今までと違う自分になるのは、殺人を犯さなくてもなれるのだ。それに気付いて欲しかった。 実家跡地のマンション。1階に入るカフェのオーナーはもしかして?と思うけど違うのかな。

    4
    投稿日: 2023.03.31
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    この作者は非常に文章が読みやすくて入ってくる。 ラスト、そうきたかという衝動はあるものの、そこまでのパンチ力はなかったかな。 保険外交員の件を別の小説で読んだような気もするねんけど、なんやったんやろ。 なんか雰囲気が「火車」に似てるなと感じた

    1
    投稿日: 2023.03.07
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    みんみんさんのレビューを目にして読みたくなりました。 社会派ミステリーってやつですね。 ごくごく平凡な家庭に生まれた平凡な女性が、ずるずると社会から滑り落ちていく物語。 徐々に徐々に落ちていったその先には……。 怖いですね~。 少しずつアリ地獄に嵌まっていきます。 どうすれば彼女は平凡で幸せな人生を獲得できたのだろうか。 親も悪い。 男運も悪い。 だが、彼女自身にも問題もあった。それでも……。 せめて、せめて親も男もダメでも、運も環境も悪くても、ひとりでもいいから彼女のために本気で泣いたり怒ったりしてくれる友人がいたなら。 そう思う。 「火車」宮部みゆき著 「鏡の背面」篠田 節子著 これらの作品を彷彿させます。 残念だったのは最後。 追う側の女性刑事の行動はあれで良かったのだろうか? その後、主人公の女性はどうなったのだろう? 読み手が想像するしかない。 みんみんさ~ん♪ 「鏡の背面」もお勧めしときますぜ~(^O^)/

    44
    投稿日: 2023.02.26
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    読み終わってしばらくボーっとしてしまいました。 鈴木陽子という1人の壮絶な人生を一緒に生きた感覚。 多数のネコに食い荒らされた死体発見から始まるこの物語。 ただ普通に愛し愛されたかっただけなんだろな、と思うと時折悲しくなりました。 最後までどうなってしまうのかドキドキが止まりませんでした。

    4
    投稿日: 2023.02.11
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    昭和を生きた者のある意味の風俗史とも言える作品。ああそうだったなと思う場面もあったが、この作品で何を描きたかったのかがはっきりしない。 最後の落ちも予想の範囲内だった。 文章は読みやすく、522頁にも及ぶ長編を一気に読み終えることができた。それがせめてもの救い。 もう1冊この作者の本を読んでから、評価したいと思う。

    1
    投稿日: 2023.01.18
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    田舎に暮らす普通の女の子が母に愛されず、父は失踪する。初恋の人と再会して結婚、離婚。コールセンターの派遣で働き、保険レディになり上司と不倫枕営業をさせられクビ。風俗に勤めたと思ったら、風俗狩りに遭い強姦される。その犯人と保険金殺人を始めて成功。その犯人を殺して、他人になりすまして生き残る。 こう書くと無理やり感があるが、話の運び方が上手いので気にならない。 面白いし、凄い。

    4
    投稿日: 2023.01.14