
総合評価
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powered by ブクログ2017年に書かれた本だが古さを感じさせない普遍性がある。そこが羽生善治さんの本質を見抜く力であり凄いところだと思う。 ・人工知能は関係のあることを選び出すことが苦手。フレーム問題。爆弾付きのバッテリーがある時に、①爆弾ごと運び出す、②副次的に発生しうる全ての事象を考慮に入れてスタックする、③爆弾とバッテリーに関係あるかどうかを無数に考えてスタックする、ことでいずれも爆発する。 ・ロボットは分散学習が可能であり、複数のロボットに別のことを学習させ統合することで、飛躍的に開発速度が高まる。ロボットの運動が人間に追いつき追い越すことも可能かもしれない。 ・一つのゲームで学習した知識を他のゲームに応用できる「汎用性」が人間の知能の優れた点。一つの領域だけでなく様々な領域を扱うことができるのが汎用人工知能。
0投稿日: 2025.08.23
powered by ブクログ将棋の羽生さん 人工知能と対峙するも引けを取らない とても人間らしさを感じる 頭脳も 明晰 直感力もすごい 棋師の凄さを知る 良い機会でなったと思う 対する AI は 現在 2024年 LLC の1つ前 どちらかというとロボットの延長線上であるのあるかのような感じのもの 学習によって積み重ねにより高度に対応力を実行するという感じ
0投稿日: 2024.11.26
powered by ブクログ天才棋士が、人工知能研究者との対話などを通じて、人工知能とは、ひいては知性とは何かを探究する。 将棋も人工知能も詳しくないが、それでも非常に分かりやすく、人工知能のイメージがわいた。 正直、読む前は、人工知能のことを知るなら人工知能の専門家か、少なくとも記者やライターが取材して書いた本がよいのでは?と思っていたが、実際に読んでみると、天才棋士とAIという組み合わせがとてもよかった。というか羽生さんの探究心がすごい。
0投稿日: 2023.12.14
powered by ブクログ時間の概念は、人工知能にはない。 あの匂いを嗅いで思い出すエピソードとか、音楽の一部フレーズを聞いた時に思うこと、五感の要素も人工知能にはない。 人間にあるものは、そのさまざまな五感で感じ、結びついた記憶と時間の蓄積。 人工知能が優れたいることは、記録である。場所日付を正確に「記録」することができる。 美意識を人工知能がもつ日がくるのも、時間の問題なのかもしれない。 これから失われるもの、変化していくものを見極めて生きたい
0投稿日: 2023.05.12
powered by ブクログ羽生善治さんのわかりやすい語り口で人工知能という最先端の問題について触れることができた。自分の生活にも直結してくるであろう人工知能をどう使うべきなのか、今後考えていくきっかけになった。
0投稿日: 2021.09.20
powered by ブクログ将棋の羽生さんが人工知能の本を書いてる、という興味から本書を手にとった。4年前の本なので、内容には古いところがあるかもしれないけれど、IT知識なしの自分には人工知能とはなんぞやがわかりやすい文章でよどみなく書かれていた。
0投稿日: 2021.06.24
powered by ブクログ人工知能の技術はどんどん上がっているんだね、これからの人類は、人工知能によって新たな新世界へ導かれるようになるのだろうか。将棋の世界では、人間が人工知能により新たな打ち方を学ぶようになる。医療の世界も進化していき、手術を受ける時に、人間の医者と、ロボットの医者のどちらに施術して欲しいですかという問いかけが本当に現実になる日がくるのかな。
0投稿日: 2020.01.11
powered by ブクログ松尾豊さんの「人工知能は人間を超えるか」を読んだがついていけず、人工知能の入門書を探していてたどり着いた本。 こちらは羽生さんのことばでとても分かりやすく書かれている。読みやすかった。 しかし、まだまだ分かったとは言えない。 さらに本を探して読む必要がある。
0投稿日: 2019.10.17
powered by ブクログ本書で描かれる「棋士 羽生善治の脳を通して認識された人工知能の姿」を通じて、彼自身の人間としての強さや知能の高さを感じました。羽生さんとDeepMindデミス・ハサビスの対談の様子は一読の価値あり。素人のみならず機械学習に携わる人にも何かしらの知見を与えてくれる一冊だと思います。
0投稿日: 2019.08.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
■AIと人間の差は恐怖心と美意識 ディープラーニングには「誤差逆伝播法」という、明らかに間違っているものを間引く(=情報を捨てる)技術が活用されており、膨大なデータに対して計算を省力化することが出来る。 これは人間の"直感"に近い分析を可能にするが、AIの出す答えは必ずしも人間が心地よいと感じるものとはならないことがある。将棋に特化したAIは、将棋界の人が美しいと感じるような打ち手とは違う手を打つことがある。AIは人間と異なり恐怖心を持たないためそのような打ち手を打てるが、美意識のある人間にとってはそれが違和感となる。
0投稿日: 2019.05.26
powered by ブクログ羽生氏の書籍は「決断力」以来かもしれない。本書は、AI(人工知能)の内容だが棋士として元々の視座や考察を踏まえた人工知能へのアプローチは、とても分かりやすく述べられているため、読みやすかった。他の人工知能関連も読み合わせて参考にしたい。
0投稿日: 2019.04.30
powered by ブクログ羽生さんの言葉で語られるAI。 流石に羽生善治はただ者ではない。 現代の棋士はコンピュータで将棋の力を磨いている。羽生さんは美意識にこだわることが人間であり、その美意識も時代と共に変わっていくとしている。それらは過去にあった美意識が代わり、以前は近代絵画だったものが今は現代絵画のように全く違った将棋の世界に変わっていくだろうと。しかし羽生さんはそれを間違いとはせずに、受け入れていくように本書では読み取れる。
0投稿日: 2019.01.02
powered by ブクログ将棋界の第一人者の羽生善治とNHKスペシャル取材班が、人工知能の動向を探った一冊。 人工知能について新たな知見を得ることができた。
0投稿日: 2018.11.22
powered by ブクログ羽生さんの目を通して人工知能を見つめることができる本。NHKのレポーターによる事実ベースの解説を挟みながら、羽生さんと共に現代における人工知能との関わりについて考えていける。 注目点 過去の蓄積を惜しまず捨てる。 捨てる情報を見極める力
0投稿日: 2018.11.12
powered by ブクログあの羽生善治が直々に、人工知能について語る本。 人工知能の一般書としては完璧な仕上がり。 例えと表現が非常にうまく、素人の僕でさえ、理解することができた。 特に、人工知能に対する羽生さん自身のお考えも素晴らしく、人工知能の脅威を感じさせないポジティブな考えだった。 しかも、人工知能の仕組みまで解説してくれたり、人工知能が今後の人間社会にどのような影響を及ぼすのか等の深い意見も提示してくれた。 優しく温和な言葉遣いがまた素敵。
0投稿日: 2018.09.08
powered by ブクログ先に「人工知能の「最適解」と人間の選択」という本を読みましたが、本書はそれに先立って出版されたものです。 もちろん、人工知能を様々な観点から解説した内容も興味深いものでしたが、やはり本書の最大の魅力は、人口知能を語る羽生善治氏の視点の秀逸さでしょう。論理性のなかに美意識に代表される情緒性を織り込んだコメントは、私如きがいうまでもなく“見事”だと思います。 羽生氏の著作としては以前「決断力」を読んだことがありますが、その他の著作にもトライしてみたくなりました。
0投稿日: 2018.06.10
powered by ブクログ羽生さんが非常によく考え抜いて言葉を選んでくれていて、人工知能に対する感覚的な理解も含めて、「ああ、そうなんだろうな」と思わせてくれます(^^)
0投稿日: 2018.05.24
powered by ブクログやはり羽生永世七冠の知力はただ事ではない。 なぜこんなに最先端の技術に通じているのか。 「人工知能が100%正しい訳ではないという事実に人々は慣れる必要がある」という洞察は正に核心だろう。
0投稿日: 2018.05.08
powered by ブクログそうか人工知能に人間らしさを持たしたほうが怖いのか。感情とやらで何をしでかすか、分からなくなってくる。 最終的にはAIが人間のしてる仕事を全部してくれる時代がくるんだろうか。
0投稿日: 2018.04.08
powered by ブクログ羽生さんの人工知能に対する切り口が良いと思いました。 もう人工知能開発の流れは止まらないでしょうし、良い関係を作るために今から考えなければいけないアイデアがたくさんあり、勉強になった。
0投稿日: 2018.03.16
powered by ブクログNHKスペシャルを見て興味があったので、手に取りました。人工知能とはどういうものかを冷静に分かりやすく教えて頂きました。 羽生さんの人の話をしっかりと聴きながら、「自分の頭でしっかり考える」という真摯な知性に感激しました。
0投稿日: 2018.03.02
powered by ブクログ人工知能を 一番先端的に味わっているのは、 羽生善治 なのかもしれない。 人工知能に対する 距離感が 実にいい間合いである。 将棋は 日本の伝統的文化のひとつで、 それが 人工知能に 棋士が勝てなくなっている。 羽生善治は 2015年には棋士が人工知能に負けると予測。 羽生善治は 勝つことよりも人間らしい指し方が 人工知能に出来るのか?を 提議する。 棋士としての 「美意識」が 存在し、 その美意識は 個人によって 違う。 人工知能が その美意識を理解できるのか? そして、理解するとは どんなことなのか? 人工知能は、本当に考えているのか? 単に、計算しているだけなのに。 アルゴリズムは、考えているといえるのか? 人工知能が、なぜ創造性を生み出さないのか。 「誤差逆伝播法」ー引き算の世界。 人工知能は データがなければ学習できない。 人工知能が学べるのか? 人工知能には 恐怖心がないことが 人間と同じようなことが出来ない要因である。 将棋の手順は 「直観」ー「読み」ー「大局観」 人工知能は 書き換えられていくために、 「記憶」が、存在しない。 沢山のデータの中に 埋もれている。 平面の2次元の認識と空間認識が違う。 将棋は 平面であるが故に 人工知能が取り扱える。 小説は「共感」が求められるものには、 心が欠かせないので、難しくなる。 「接待」将棋は 難しくなる。 PEPPERには 感情地図がある。 ニンゲンらしい反応を示す。 「オラクル型」 データを大量に扱う 「ジニー型」何をすべきかが提示される。 「ソブリン型」自律的な行動をする。 羽生善治のもつ好奇心と挑戦心が発揮された おもしろい作品だった。
5投稿日: 2018.02.06
powered by ブクログ発達著しい人工知能について、人工知能の躍進に最も直面していると言っても良い将棋界の第一人者羽生善治氏が解説する本。とにかく驚かされるのは羽生氏の人工知能に関する知識の広さ、考察の深さです。入門書的な切り口から始まるのですが、人工知能研究の最前線での課題とされる「フレーム問題」、「チューリングテスト」などにも触れています。 人工知能の課題として「結果が導かれるプロセスがブラックボックス化されていること(医療や裁判で人工知能が導入された場合、その結果を人間が抵抗なく受け入れることができるか)」、「人工知能自身は恐怖感を感じていないこと(負ける恐怖を感じるようになった時、いかに振舞うようになるのか)」、「将棋ソフトにおいては高性能化は進んでも、自ら投了の判断ができるようになるにはまだまだ時間がかかる」、「対戦相手に合わせて程々のレベルで負けるような”接待将棋”ができる人工知能は、実は非常に実現が難しい」等々、非常に興味深い切り口が次々に提示されます。 一流棋士であり同時に人工知能の最前線を理解できる両方の視点を持つことができる羽生氏だからかこそ得ることができる視点でまとめられた、非常に分りやすいが決して内容が薄くない好著でした。人工知能についておさらいしたいなら、まずはこの1冊といっても良いぐらいです。
1投稿日: 2018.02.04
powered by ブクログ一部になるが、「恐怖」と「美意識」と「人工知能」を紐づけていたところが面白かった。 ここに打つとまずいと人間が思うところに、ソフトは打ってくるところから、「人工知能には恐怖心がない」と言う。人間は、思考の死角や盲点など、防衛本能や「生存本能」に由来しているように思えるから、人間との共存においては、恐怖という感覚が必要であろうと。 別の観点では、「美意識」を軸に、これが、「安心」や「安定」のような感覚と近しいものであるとし、棋士が手を絞り込むとき、「美しい」と感じられるのが基本の形に近い見慣れたものだからであり、人間の長い歴史のなかで獲得して来た本能として、危険察知(恐怖)の延長線上にあるのではないかと。 ただ、人間の思考が全て正しいという立場ではなく、人間が知らない領域を人工知能が拡張してくれる可能性にも言及していたりする。 ディープマインド社のデミス・ハサビスとの対談で、人間が優れているポイントとして「柔軟性」と「汎用性」という点に触れてられていて、取り敢えず、直近の焦点はこういうの所の実現に向かうのだろうという潮流も書かれている。
0投稿日: 2018.01.27
powered by ブクログテレビ番組は見ていない。 本の内容もどこかで読んだことがあるような気がすることばかりだが、羽生善治の本業を離れたところでの物事の理解度には感心する。 本とは関係ないが、今の人工知能にはもっと実態に一致するような名前がいるな。
0投稿日: 2018.01.21
powered by ブクログ将棋の羽生さんが書いた人口知能の本。 NHKスペシャル『人口知能は天使か悪魔か』を見て読もうと思いました。 人口知能の本は何冊か目を通したけど、羽生さんの例えが非常にわかりやすくて、一番人口知能を身近に感じることができた本かもしれない。 非常に馴染みの深い話題から、専門的な内容にスムーズに移行していく書き方は、昔でいう金田一少年の事件簿や古畑任三郎のように、ちょっとしたコメディーから難しいミステリーの内容に読者や視聴者を引き込んでいくようでした。 これまでプロ棋士より将棋で強い存在は居なかった中、プロ棋士より強いAIが現れ、棋士の存在意義が問われている状況は、地球上で最も高い知性を持っている人間より高い知性が現れるときの、人間の存在意義の縮図を語ってくれている気がした。
1投稿日: 2018.01.16
powered by ブクログ人工知能(AI)ってなに? ディープラーニングってなに?という初心者におすすめの1冊。 ある程度、AIに携わったことのある人にとっては、レビューを見ると物足りないらしいです。 本著は、AIやディープラーニングの仕組みを分かりやすく例を挙げて解説しているので、とてもわかり易いです。 さらに、AIはプログラミングが得意な方が書かれた著書が多い中で、その手の専門家、この場合は将棋になるが、プロの視点から攻略や考え方のプロセスを説明しながら、AIについて解説している貴重な一冊です。 羽生名人がこんなに分かり易い文章が書けることにことに驚きつつ、最後までさらっと読めました。
9投稿日: 2017.12.15
powered by ブクログ羽生さんと人工知能、なんの関係があるんだろうと思った。 将棋ソフトだった。 昔、父親が夜中に勝つまで必死にやっていたのを思い出した。 洞察の深さは将棋だけでなく、人工知能への知識にも転用されている。 技術者よりも意味合いを正確に掴み、芯を捉えているように感じる。 それでいて一般的な言葉で話してもらえたり、 また棋士としての経験や意見を交えて話してもらえることで、 人工知能というものがどういうものなのかを感覚的に掴みやすいようになっていると感じた。 さすがは羽生さんで、さすがはNHKなのかもしれない。 (以下抜粋) ○さて、そのアルファ碁はどのようにしてあれほどまでにつよくなったのでしょうか。 ハサビスさんに尋ねたところ、その直接的な要因の一つは、 アルファ碁同士でとてつもない数の対局をこなしたからだということでした。(P.19) ○将棋ソフトに面白い事例があります。 それは、ソフトの探索部分に、 「Stockfish」というチェスの公開プログラムを使っているものが多い、という事実です。 (P.33) ○彼の印象は、「努力に裏打ちされた自信家」だ。 なにしろ毎晩夜中の十二時から朝四時までを、 世界中の論文を読む時間にあてているという。(P.53) ○棋士が次に指す手を選ぶ行為は、 ほとんど「美意識」を磨く行為とイコールであるとさえ考えています。 筋の良い手に美しさを感じられるかどうかは、 将棋の才能を見抜く重要なポイントなのです。(P.75-76) ○「音楽というのは数学的な処理がしやすい分野であり、 そこがバッハ風、モーツァルト風などの作曲ソフトを作りやすい理由ではないか」(P.139) ○しかし、私は、「美意識」には、「時間が」大きくかかわっているように思うのです。 (P.142) ○実は、自然界では、むしろ生物の個体それぞれが遺伝的に多様性を持つことが、 進化のカギとなっています。 とするならば、全員が同じ選択をすることは、 むしろ全体から見ると、多様性が失われていて、 かえって進化が止まってしまう気もするのです。(P.206) ○形成判断のような勝負の感を鍛えるためにと、 目先を変えてラクビーやテニスなどスポーツの試合を観戦したりもしています。(P.209) ○羽生さんの負けが続くと、 「いよいよ衰えたか」「世代交代か」という文字があちこちで踊るが、 私は少し違った見方をしていた。 失敗してでもつかみたい何かがあるのではないかーー。(P.227)
0投稿日: 2017.11.26
powered by ブクログ2016年5月に放送されたNHKスペシャル「天使か悪魔か 羽生善治 人工知能を探る」の取材をもとに、羽生さん自身が、その後に重ねた思索等を織り込んだ著書。 羽生さんは、1996年に複数のプロ棋士へ行われた「コンピュータがプロ棋士を負かす日は?」というアンケートで、米長邦雄氏、加藤一二三氏、村山聖氏らが真っ向から否定する中、その日を「2015年」と答えていたのだそうだ。そして、人工知能の進化を肌身で感じ、それでいて、その進化を、人間を脅かすものと否定的に捉えるのではなく、人間の新たな可能性を切り拓くものと肯定的に考える人であるがゆえに、NHKは番組のレポーター役を依頼したのだという。 「現在、電王戦を中心としたコンピュータ将棋と人間の棋士との間で起きている様々な事象が、今後、人工知能が社会で応用されていくときに想定される事態を先取りしているように思える」と語る羽生さんは、棋士がコンピュータ将棋を相手にするときに直面する大きな違和感は、「人工知能の思考がブラックボックスになっていること」と「人工知能には恐怖心がないということ」であり、人工知能が今後さらに大きな進化を遂げ、社会的な位置付けが高まったときに、それらは大きな問題となる可能性があると指摘している。 また、目的を限定した専門人工知能の進歩は順調に進みつつある一方、何でもできる汎用人工知能の開発の道のりは緒に就いたばかりである点について、汎用人工知能とは、人間の脳はどのように知性を成立させているのか、に密接に結びついたものであり、脳の解明と汎用人工知能の実現は「タマゴが先か、ニワトリが先か」のように、いずれかが進めばもう一方も前進する関係にあるのではないかと語っている。 そして、我々の今後の人工知能との付き合い方として、人工知能の判断はプロセスがブラックボックスであり、かつ決して100%正確なものではないことを、しっかり認識する必要があること、人間と人工知能が共存していくプロセスにおいて、いかに人間らしい価値観や倫理による判断を人工知能に備え付けさせるかが大きなテーマとなること、を挙げている。 そして最後に、将来高度に発展した人工知能が登場して、人間の知性と比較されるようになってきたときには、人間の知性の特徴が浮き彫りになり、更に、人間も人工知能も包括するような「知性」とは何かが解明されていくのではないか、と結んでいる。 人工知能の専門家が、その仕組みや産業への影響などを解説したものとは趣が異なり、最強棋士・羽生さんらしい切り口での、人工知能についての考察、人工知能との付き合い方が語り尽くされた、ユニークな一冊である。 (2017年11月了)
2投稿日: 2017.11.18
powered by ブクログ興味深い見方がいくつも示されていて、勉強になりました。将棋という多くの人に比較的身近なことに関わっている方の話なので、分かりやすかったです。哲学者に書いてもらうと、さらに多くの事柄を提起してくれそうですが、哲学は馴染みが薄いので、とっつきにくい内容になるかもしれませんね。
0投稿日: 2017.09.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
人間の強みは、汎用性思考のプラットホーム 人工知能には恐怖心がない 人間にあって、人工知能にないものは美意識 ロボットには五感がない 人工知能には時間の概念がない 自然の中で安定したものを美しいと感じることが、人類が過酷な生存競争を勝ち抜いていく上で、有利だったからなのかもしれません
0投稿日: 2017.09.08
powered by ブクログ将棋の視点を活かした人工知能論。人口を通じてみた人間らしさの再発見と言ったほうが本質的かもしれない。
0投稿日: 2017.09.05
powered by ブクログ世界最高峰と言われる頭脳を持つ羽生さんがどう言う風に人工知能について考えているかがわかりやすかった。 人間にできて人工知能にできないものは何か?知性とは何か?など、人工知能と人間の違いをあげながら人工知能とは何かについてせまっていく内容だった。 羽生さんならではの将棋における、AIの指す手の違和感など「美意識」や「恐怖心」という言葉を使って説明されていた。 人間とは何か?本当に難しいテーマであるが、 あいまいなこともコンピューターによって0か1に分類できないものはないと言い切ってここまでテクノロジーが発展してきたが、実は0か1に分けられないものこそ人間らしいものなのではないかと羽生さんが言われているように、 これからもっと人工知能研究を追求して行くことで「人間らしさ」が見えてくるのだろう。
1投稿日: 2017.08.02
powered by ブクログ人工知能は囲碁から発展してきた歴史があり、将棋棋士として、人工知能をどのように見ているのか、非常に洞察に満ちた内容であると思います。人工知能も間違えることや、現段階では汎用化やコンテクスを記憶した対応が苦手であることを学びました。
0投稿日: 2017.07.23
powered by ブクログ現在の人工知能研究が幅広く、かつ、羽生さんの視点で日常生活になぞらえて分かりやすく解説してある。逆に日常になぞらえて説明出来るということは、今後人工知能かより身近な存在になることでもあるように感じた。興味深い内容であり、入り口としてはかなり入りやすいという意味で良書です。
0投稿日: 2017.07.22
powered by ブクログ希望や楽観視する事なく、客観的にかつ冷静に人工知能を調べ研究する様は流石だと思う。 彼ほどの王者ですらプライドを捨て、貪欲に新しい知識を吸収しようとする。 人工知能の成長や可能性もさることながら、人間の能力の凄さに気付かされる。 例えば、坂を転がっている途中のボールと転がりきったボール、2つのボールが描かれていた時、人間は異なる時間のボールが描かれていると認識できる。 例えば、将棋ソフトに癌細胞は見つけられないが、人間には汎用性があり、他の分野に活用できる能力がある。 例えば、人間はワザと接戦を演じ、僅差でやぶれる、いわば“接待”ができる。 人間って凄いよ。
0投稿日: 2017.07.19
powered by ブクログ「1996年版将棋年鑑」に「コンピュータがプロ棋士を負かす日は?」というアンケートへの回答があり、米長邦雄「永遠になし」、加藤一二三「来ないでしょう」、村山聖「来ない」、郷田真隆「いつかは来ると思う。但し、人間を越えることはできないと思う」、羽生善治「2015年」。その羽生善治さんの「人工知能の核心」、2017.3発行です。パソコン、家電や車など人工知能を搭載したものの恩恵を受けていますが、専門的な話はちんぷんかんぷんの私ですw。将棋の話は面白かったです。あと数年したら人間は歯が立たなくなるでしょうと。
0投稿日: 2017.07.06
powered by ブクログ知性は再定義される。だからきっと僕にも可能性がある。 -------- 羽生善治の本はたいてい面白い、と思い込んでいる。 その羽生が送る人工知能の「核心」である。何この期待感。 テレビ番組をベースにしたもののようだけど、まったく知らなかったので新鮮に読む。 冒頭に、1996年に実施されたプロ棋士向けアンケートが紹介されている。 コンピュータがプロ棋士を負かす日は、という問いに、多くの棋士が、そんな日は来ない、と答える中、羽生は2015年と答えている。ほぼ正確な予測といっていいだろう。 人工知能で仕事がなくなる、というような脅し文句を聞くようになって久しいが、羽生の仕事がなくなるかは別として、人工知能の歩みを痛烈に感じている人物であろう。だが羽生はそれを否定しない。いつか人工知能に勝てなくなるだろう、と予測しながらも、それが楽しみでもあるようだ。 今の人工知能には、恐怖心がない。それは指し筋にも見えるようだ。恐怖心から生まれるともいえる美意識もない。それから、ふなっしーを生み出すような力も今のところは、ない。 接待将棋をさせようとしても難しいらしい。自然に負ける、というアレだ。だからまだまだ人工知能には発展の余地もあるし、一方で美意識をもち、(通り一遍でない)ゆるキャラを生み出す柔軟性を楽しみたい。これも時間の問題かもしれないが。 知性は再定義される、として本書の幕が降りる。なんと可能性に満ちた言葉であろうか。AIの進化も楽しみだが、自分だってなんらかの可能性がある、と思う、マジで。エキサイティングな本です。
0投稿日: 2017.05.31
powered by ブクログプロキシ、羽生善治による人工知能の本。 日本だと、人工知能というと将棋ソフトというイメージが強い気はするので、この組み合わせは意外なようでそうでもない(でも、羽生さんがコンピュータ将棋している印象はない)。 なんと、羽生さん自身は、コンピュータがプロ棋士を負かす日を2015年と20年近く前に予想していたらしい。そんなところまで見通さなくても。 なお、羽生さんによると人工知能にふなっしーは生み出せないとのこと。まあそもそも、ああいうのを人工知能が生み出したら暴走したと思われて強制停止しかねないだろうな。 それと、最近は電王戦というプロ棋士とコンピュータが将棋をするイベントが話題だけど、電気代がすごくかかるらしい。このへんも人工知能の課題なのかも。 ところで、自動運転については信用できないという意見をよく聞くのだけど、羽生さんは人工知能の判断を「絶対である」と信じないことが大事だとのことだ。そういうもんか。
0投稿日: 2017.05.09
powered by ブクログ近年トピックの人工知能に関する本は多くあるが,本書は羽生名人から眺めた人工知能の世界観,延いては羽生名人の精神世界を理解するための参考書として捉えることが出来る.本書でも言及されているが,将棋の次手決定には,直感,読み,大局観が必要とのことだが,自身の生についても同様の姿勢であることがまざまざと感じられ,羽生人生哲学の一端に触れられる.盤即ち此人生とはよくいったものだ.
0投稿日: 2017.05.09
powered by ブクログ人工知能には恐怖心がない(通常なら怖くて指せないような常識外の手を打ってくる) 創造とはなにか、私見をいえば、創造の99%は、今までに存在したものを、今までにない形に組み合わせることでないか、とおもっています。確かに人工知能が得意な領域かもしれません。しかし、残りの1%か0.1%かわかりませんが、何もないところから、あたかお突然変異のように生まれてきた、破壊的イノベーションは存在するように思えます こういう人間の思考の死角や盲点のようなものは、どうも私には、防衛本能や生存本能に由来しているように思えてなりません。人間は、生き延びていくために、危険な選択や考え方を自然に思考から排除してしまう習性があるきがします 人間がもつ美意識は、安心や安定のような感覚と近しいものであると思えるのです。一方、ある局面で危険を察知すると、不安や違和感を覚え、どんなに上手な手に見えても打たなかったりする 現状の人工知能の課題 水平線効果 問題を先送りにする癖がある 20手まで読むとマイナス1000点なのに、10手目までしかよまないプログラムだと、10手目以降はあたかも水平線の彼方にあるかのように考慮しないで、目の前のマイナス10点の(一見マシに評価される)手を選んでしまう。その結果問題を先送りにして、じりじりと負けるタイミンが遅くなる手を選び続けてしまう ここ2年位で、人工知能の生み出した新手が、公式の対局に影響をあたえるようになってきています。(櫓の激減) 利根川氏 アルツハイマー病の患者は、記憶を忘れていたのはなく、呼び出せなくなっているだけかもしれない 人工知能が目を獲得した カンブリア爆発 チェスや囲碁のソフトの発展とはかなり異なる流れで発展してきた(ハードの向上に頼らずにソフトのを強くすることで日本の将棋は進化を遂げてきた) 人工知能のオープンソース化 google / TensorFlow facebook/Torch microsoft/CNTK preferred network/Chainer 多様性が進化を生む
0投稿日: 2017.05.05
powered by ブクログ人工知能の専門家ではなく、将棋という別分野の一流の実力者である羽生氏が、人工知能をどのようにとらえ、どのような可能性を感じているのか、を紹介している、興味深い1冊。 羽生氏は、棋士は将棋を指す際に“直観”、“読み”、”大局観”を用いていて、コンピュータ将棋は、大量のデータを分析し、計算し、最善手を選択する、としている。このプロセスにおいて、人間と人工知能の違いは“美意識”の有無にあり、これは人工知能には恐怖心がないことによるものだと、指摘している。 また、コンピュータ将棋の指手から棋士が学んで、新たな定石が生まれる、ということもあり、人工知能から生み出されるデータや知見を人間が理解し、活用していくことが重要である、とまとめている。
0投稿日: 2017.04.11
powered by ブクログ人工知能が人間に将棋で勝つようになる日の到来を、早くから予想していた羽生さん。人工知能がいま将棋界にもたらしているものは、今後、人間と人工知能の関係において問題となってくるものの先行事例であるという。本書では、羽生さんが、人工知能の最先端を自ら取材し、関係者と対談する。人間の発想と人工知能の発想の違いを、独自の観点で解き明かす羽生さん。さすがの鋭さ。彼が、人工知能を脅威と捉えずに、人間と共存し補完し合っていく対象と捉えている姿勢に共感を覚えます。
0投稿日: 2017.03.30
powered by ブクログ人工知能の核心 羽生善治 NHKスペシャル取材班 2017年3月10日 発行 2017年3月26日読了。 2016年5月15日放送のNHKスペシャル「天使か悪魔か 羽生善治 人工知能を探る」より 将棋の本ではなく現在の人工知能に対する潮流、考え方を天才棋士、羽生善治さんの視点から読み解く。 人工知能研究の最先端を取材しながら、今何が起きているのか、そしてこれからの社会に与える影響はどんなものがあるのかについてまとめた一冊となっていて非常に興味深く読めた。 もちろん、将棋と人工知能についての関わりについても書いてあるがそれ以上に人工知能とは。人間の能力とはについて考えさせられる。 これからの人工知能のますますの台頭を前にして是非読んでおきたい一冊。
0投稿日: 2017.03.26
powered by ブクログ人工知能に対する関心が高い羽生さんの知見を綴った本である。 人工知能の得手不得手は何か、今後苦手な分野を克服できるか また感情を持たせて人間に近付けることはできるか、 人工知能とどう付き合えばいいかなどに触れている。 個人的には最終的には人間が判断することが大事という言葉が残った。 人工知能の発展は避けられないが、人間が制御できなくならないよう倫理のあり方にも注目していきたい
0投稿日: 2017.03.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
将棋ソフトと棋士の対戦でソフトが勝つ日が来るか?という問いにほとんどの棋士が「永遠に来ない」と答えたのに対し「2015年には人間が負ける」と正確な予想をした羽生名人。 人工知能が今どんな段階まで発達していてそれによって何が解決し何が解決できないのか。 人工知能が絶対的な威力を発揮するのは似たような大量の事例を記憶しそれをもとに正解にたどり着くというような分野。将棋ソフトがこのディープラーニングという手法でめきめきと強くなったのが好例。開発秘話として、現在入手できるプロの棋譜10万局分のデータをインプットしまずソフトを作成。そのソフトをコピーし次にはソフト同士を対局させ、新たに100万局分の棋譜を得た、と。1局数秒で打ち終わるのでどんどんデータがたまった… その一方で人間が簡単にこなす、「認識」「応用」には弱い。本の中ででてくる命題でなるほど、と思ったのは「知らない家にいるときにコーヒーを淹れる」など人間なら経験と類推、応用ですぐできることができない。 解析可能なものは人工知能でどんどん工程や効率が改善されていく。しかし、そうでないものが厳然として存在する。書中で食べログの話がでてくる。もし完璧な評価がされたら、高得点の店しか残らなくなる。しかしそれは正しいのか?2点台でも「俺はこっちの店が良い」とうものがあって多様性が維持され、新しい料理や味が生まれ広がっていくのではないのか。 最後にでてくる、人工知能とはいうが、では「知能」とはなにか再定義が必要になる。 今のところ、人工知能には人間が膨大なデータ(答えのある)を与え学習させなければ人工知能は機能しない。膨大なデータがあったとして、例えば「日本人の常識的な行動様式」を人工知能に学ばせることは可能なのだろうか。「なんとなくこんな感じで」というような部分が大きいものはそもそも教えられない。日本の文化や日本人の思考様式を考えると日本人型のAIは永遠に開発できないんじゃないだろうか。 今後人工知能で置き換えができないものが残っていくと考えれば日本や日本人はガラパゴスと言われながらも残っていくように思う。
0投稿日: 2017.03.19
powered by ブクログ棋士の羽生さんがNHKの番組を通じて人工知能について取材を重ね考えたことをまとめた一冊。おそらく日本で一番「知能」「思考」に向き合って来たであろう羽生さんの、人工知能に対する率直で平易ながら深い考察や疑問が述べられていてとても面白かった。進化を続ける人工知能とどのように向き合っていくか、今後の大きな課題であるが、羽生さんのような瑞々しい感性を持ってその動向を観察していきたいと思う。余談ですが経済、計算機科学、脳科学と羽生さんの知的バックボーンすごすぎる。
0投稿日: 2017.03.18
powered by ブクログ衝撃だった! 内容は将棋棋士の羽生善治氏が昨年放送されたNHKスペシャルの取材を通して、人工知能についての考察をまとめた本。高度な内容を素人にもわかりやすい言葉で説明しており、棋士とは思えない内容である。また、登場人物もすごい。 昨年囲碁のトップ棋士に勝ち衝撃を与えたAlphaGOを作成したディープマインド社のCEOのデミス・ハサビス氏、ソフトバンクの孫正義氏など。 これだけでもすごいんだけど、一番の衝撃は取材の時期。昨年2月に海外取材をしていること。将棋ファンなので知っているが、王将戦というタイトル戦の真っ最中だったはず。その対局の合間に海外取材を実施していたなんて。もうこの人は将棋の棋士という枠組みを超えているとしか思えない。 これからの時代は間違いなくAIと呼ばれる人工知能と向き合わなければならいになる。そうした時代に人工知能について考えさせられる良書です。
0投稿日: 2017.03.18
