
総合評価
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powered by ブクログ不良債権処理の頃から変わった銀行業務について。 地方銀行は地域企業を考えてるどこがある。 北国銀行(石川)、きらやか銀行(山形)、北都銀行(秋田)
0投稿日: 2023.08.14
powered by ブクログ共同通信の担当記者による、金融庁長官の金融機関改革についての本。主に地銀に対して、不良債権問題からリスクをとらなくなった経営を、きちんと顧客の事業性を評価しコンサルティングをして融資していくように改善していくということで、実際に稚内信金、北國銀行、きらやか銀行、北都銀行等の成果を上げた地域金融のケーススタディも紹介されていて大変興味深く読んだ。 銀行業界はまったくの門外漢なので、詳しい方が読めばいろいろと反論やツッコミどころもあるのかもしれないが、素人の私としては、この改革が目指す地銀の在り方というのはまさしく本来あるべき姿だと思うし、そのような本来の使命を捨てさせることになった「失われた20年」の深刻さを改めて痛感もした。メガバンクについても、今後続編が出たら読もうと思う。
0投稿日: 2022.12.11
powered by ブクログ地銀など地域金融が企業再生の機能を持たなければならない、とゆー主張。同感。ただ、地域にも色があるし、首都圏にも地域金融はあるので、もっと網羅的に掘っていかないと正しい把握にはならないだろうと思った。
0投稿日: 2022.09.26
powered by ブクログ自分の評価を高めるため営業ノルマで数字に追われる一方で、不良債権を発生させれば引当金が積まれ…。目先の利益を追う現場だが、本当の使命は何なのか考えさせられる本だった。 続編も読みたい。
0投稿日: 2022.02.25
powered by ブクログあまりにも森さん礼賛に終始し立体感が無いのと、著者自身の知見が弱いので、知的アウトプットとしてのクオリティにはケチが付く。しかし単純にテーマの面白さと取材力の高さで押し切られた。 地銀の体たらくはチェックリスト思考の恐ろしさを象徴している。人の考えが介在する余地を無くすチェックリストは「守り」には強いので(不良債権問題からの脱出とか、違う例で言えば医療ミスの防止とか)、一概に否定すべきものではない。しかしどんな業界でも、「本質を考えなくてもいい仕事」をし始めると何かがおかしくなっていく。
0投稿日: 2021.08.09
powered by ブクログ卒業論文の資料の1つとして読んだ文庫本。地方銀行の現状とその原因が書かれている本。その後で,テーマを変えてしまったのでこの本を活用する機会はなくなってしまったが,純粋に教養本として面白かった。元々,銀行志望の人間だったので硬い文章ではあるもののなんとか最後まで読むことが出来た。ちょっと専門用語も目立つので基本的な単語を一通り学んでから,読むことをおすすめします。
2投稿日: 2021.07.25
powered by ブクログ地銀は地元中小企業のニーズに耳を傾け、営業支援せよ。債務不履行だけを恐れて業務を行っても銀行に未来はない ●感想 旧態的で、独善的な経営が続いてきた地銀を批判し、これからの銀行の在り方を指し示す本。ただ貸し付けるのではなく、経営コンサルティングを行えないと、ただの地元銀行は落ちぶれていくのではないか、と思わされる。 ●本書を読みながら気になった記述・コト ■森金融庁長官が、債務不履行だけを極端に恐れるルールを改定。もっと顧客の立場にたった営業・事業を推進していくように指導した
0投稿日: 2021.02.04
powered by ブクログ捨てられる銀行シリーズ第1弾。2015年を機に、金融庁がリレーションバンキングを中心とした金融行政に舵を切ったことを事例含めて紹介した一冊。 新聞記事の広告を拝見し、シリーズ全冊を購入。前半の施策紹介については、現金融庁への賛辞中心になっているように読めてしまった。かつ冗長。一方後半の地方金融商品の事例紹介は読み応えあり。施策説明はほどほどに、こちらを深掘りすればより著者の考えも伝わる気がする。
0投稿日: 2021.01.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2015年7月から3年間、金融庁長官を務めた森信親氏の政策運営を中心に、金融行政の変化や、変化に対応している地銀、していない地銀の姿を描いている。バブル崩壊後の不良債権処理に重点を置いた金融行政から、地方創生に軸足を置いた行政に変化するのが遅れ、特に地銀の改革が遅れた。旧態依然とした検査マニュアルの「奴隷になりさがった」地銀、信用保証制度に頼り切りで目利きの能力を無くした地銀。森のほか、広島銀行で事業再生に取り組み、金融庁に転じた日下智晴、早くからリレーショナルバンクの重要性を説いてきた多胡秀人の問題意識や足跡を追うことで、日本の金融行政や金融機関の問題をわかりやすくあぶり出している。「ルールや規定を求めても、行動そのものを変えなければ無駄に終わる」
0投稿日: 2020.03.04
powered by ブクログ資産運用ビジネスをテーマにした「捨てられる銀行2」を先に読んでから本書を読了。 特に、金融検査マニュアルが生み出した矛盾についての解説がとてもわかり易かった。 1999年に検査官の判断基準をまとめた金融検査マニュアルができる。当時の金融機関の課題を反映しマニュアルは「不良債権を出さないための経営」を全うするための視点でまとめられている。これが、金融機関のリレーションシップから遠ざけ「担保と保証と金利」による融資姿勢を強固にした。また、金融機関サイドも、金融検査マニュアルに沿った業務運営をするために、その1.5倍もある独自のマニュアルを作成し、それに基づいた業務運営をするようになる。かくして15年の歴史しか無い金融検査マニュアルが融資判断の根拠になったのである。 批判的な感想 ジャーナリストなので仕方ないのかもしれないが、取材を受けてくれた著名人は持ち上げ気味に書いているように感じる。 私も、金融機関から考える力を奪った金融検査マニュアルを形骸化し、日本のリテール投信ビジネスの金融機関本意な体制を批判した森行政は概ね好意的に見ている。ただ、その過程で収益性の高いスルガ銀行の手法を称賛したり、インデックスファンドを行政として推奨するようなかなり踏み込んだことをしているのも確かだと思う。 そのあたりは割り引いて読む必要があると感じた。
0投稿日: 2019.08.03
powered by ブクログ2019年 1冊目 森金融庁長官の就任に伴い、地銀に求められるものが「財務健全性」から「地域への貢献」に大きく変化した。 これは金融庁の目を気にしながら「不良資産を作らないこと」を念頭に置いていた地方銀行に対し、「きちんと顧客を意識した経営をせよ」という金融機関のあるべき姿を再定義したものに他ならない。 先日社外有識者から「欧州に比べて日本の金融機関はリスクを取らない」という指摘を受けた。 銀行は資金を提供する機関ではなく、顧客、あるいは世の中の課題を解決するための主体であることを強く認識しなければならない。
0投稿日: 2019.05.05
powered by ブクログ前金融庁長官 森氏 を中心とした地域金融機関改革に関する本。 地域企業の事業支援をおろそかにする地銀は企業から捨てられると言うのが、本のタイトルの意図。 詳しく無い分野だったけど面白かった。
0投稿日: 2019.05.03
powered by ブクログ銀行が今まで不良債権の回収、引き当て、保全の強化に重きを置いていたことによる弊害が大きく出てきている。 かつての金融庁マニュアルによるもの。 これからはリレバンを軸として、本当の意味での顧客本位の営業が求められる。 自身のノルマばかりに目を向けるのではなく、顧客にとって一番の理解者である必要がある。 利ざやがなくなって銀行は厳しい、というのはただの言い訳。むしろ金利でしか顧客に利益をもたらすことが出来なかった銀行の末路である。 自分はこれからリレバンを意識した銀行員生活を送ろうと思った。
0投稿日: 2019.04.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
尊敬する先輩が、1番影響を受けた本と聞いて借りて読んだ。金融の仕事だけど、融資をやっていないので金融庁とか専門用語とか難しくて、面白いんだけど読むのにすごく時間がかかった。 融資は難しいと思っていてっていうのは、融資するにはその会社がちゃんとした企業なのか決算書から読み取るだけでなく、現場の雰囲気とか人とか総合的に判断できなきゃいけないし、そこから更に適切なアドバイスができて初めて融資できるものかと思ってたんですね! 融資先っていろんな業種があるわけで、全ての業種に詳しく無いとできないと思ってたんですよね。 で、それに加えて集金も満期管理もしなきゃいけないし、とても知らない業種を調べる時間なんて、、、!ってかんじだったんだけど、実際融資に少し関わったらそんなことは全くしてなくて。 もう融資してるところは、毎回定期的に前回と同じように書類起こすだけで、新しくお金借りてもらうのも、必要ない資金をいかに借りてもらうか、ってかんじで、実際に企業のためになってるのか???企業の事わかってるのか?っていったら全然わかってないと思った。これでいいの?って。 でやっぱりそれは問題で、地盤がよく企業がどんどん起業してくれるし、人はいっぱいいるしで、成り立っているだけで、地方なんかは前からいかにひとつの企業を発展させるか一緒に考えていて、それが企業のため、銀行のため、だな〜って思った。し、大変だけど、やりがいも人とのつながりもあるんだろうな。って思う。 本当は全ての金融機関がそうならなければならないはずだけど、じゃあ実際にできるかといったら、融資に携わらない私でも難しい。って思うし。実際今のやり方の方が稼げるといえば稼げるのかなとも思う。 ただ将来的には今のままでは捨てられる、ただの金利競争になってしまうから(企業が多いから金利競争すら地方よりもかなり優しい世界)どこかで切り替えなければならないけど、そのタイミングっていうのはなかなか決められないんだろうな。と思った。
0投稿日: 2018.12.15
powered by ブクログ専門的な内容で普段から銀行と付き合いがある方でないとピンとこないかもしれないが、銀行の本来の仕事とは何か?の本質を問う本。 この本を読まないといけないのは全ての銀行員だと思う。
0投稿日: 2018.06.20
powered by ブクログこれも数年前の話題の本。 勝手に、経済学者が銀行業界の行き詰まりの原因と現状を分析した本だと思っていた。 が、著者は、経済、特に金融庁を専門とする記者。 本書は、近年の金融庁の方針転換をドキュメンタリーとしてまとめたものだった。 少子化によるマーケットの縮小で、地銀どころかメガバンクさえ、最近行員の削減やら、統廃合で喧しい。 バブルの不良債権処理を、金融庁指導のもと、マニュアル化して進めてきた結果、地銀が地方経済を支える金融の役割を果たさなくなった。 (この辺り、半沢直樹で陰湿な金融庁監査の話が頭をかすめる。あれはメガバンクという設定だったけど。) 目利き力も、コンサル能力も失った。 いわば、失政だ。 それを立て直そうとした金融庁の関係者の奮闘が描かれる。 ただ、彼らの理想がうまくいかなかったくだりには、ど素人ながら、やっぱりね、と思ってしまう。 中小企業に密着して取引関係を築くリレーションシップ・バンキングを金融庁は解禁する。 アイディアも技術もあるのに資金がなくて潰れていく地方の優良中小企業が救える、と見込んでの改訂だ。 ところが、実際に動いたのは余力のあるメガバンクだけ。 筆者は、地銀の側に原因を求める。 勿論、しっかりした取材に基づき、地銀の問題点を指摘するのだが、金融庁の施策の側に問題はないのか?と素朴に思ってしまう。 理屈ではそうかもしれないが、地銀の機能不全は起こるべくして起きていて、それに対するアプローチがかけている理想論だったのではないか?なんて思ってしまうのだが。
1投稿日: 2018.05.30
powered by ブクログ先日紹介した「花咲舞が黙ってない(池井戸潤)」からのこの一冊。 金融庁長官が推し進めている金融改革について新聞記者の綿密な取材によって書き起こされたもの。もともとは金融専門ではない貴社だからこそ、金融に明るくない一般人にもわかりやすく書かれている。 主題は「地方金融」の在り方。(簡単に言うと「地銀」の現状が良いことも悪いことも含めて書かれている。)地元に根差した本質的な「融資」をしている地銀があることはこれからの日本においては重要な気がする。 と、この読書の流れから、どうしてもドラマ「半沢直樹」が観たくなってしまい週末にかけて一気見してしまった。なんとも「スカッ」とする一方で、毎回「自分はちゃんと攻められているか?」という問いを投げかけられて、自分を見直すのにも活用している。笑 ここまで見てしまうと、どうしてもそのまま続きが観たくなるのだが、残念ながら続編はまだ放映されなさそう。。。仕方ないので、ちょうど文庫本化もされたので「ロスジェネの逆襲」と「銀翼のイカロス」を流れで一気読みしてしまった週末だったのである。 学生の頃は「絶対に金融だけの仕事はしない」と思っていたのに、知れば知るほど面白いのかも?と感じてしまうから不思議なものだ。そう考えると、就職活動という限られた時間で自分のやりたいことを見つけるってきっと難しいのだろうな。
0投稿日: 2018.04.04
powered by ブクログ森金融庁長官に変わって、地方金融機関の指導方針が変わった、という話。小泉・竹中も悪くない、と言われると結局何が悪かったんだ、という気になる。足利銀行の破綻処理が決定的に地銀を萎縮させたのではないのか? いやはや、お上に振り回される金融機関は大変だ。 まぁ、失われた時間も20年になると事業家も銀行もマインドが変わってしまって当然。地方再生に向け、これから考えを改めていけば良いのかもしれない。
0投稿日: 2018.03.11
powered by ブクログ3年ぶりに本を読む時間が返ってきたので本の虫復活! 2017年のビジネス雑誌の多くが金融庁の森長官にフォーカスした特集を組んでいた。大方の論調は森長官が金融庁における異端児・金融機関にとってのディスラプターというものであったと記憶している。 本書はそこからさらに踏み込んで、森長官の言動の奥底にある目的を深掘りしている。森金融庁が目指すのは顧客(融資の貸出先)を最優先したリレーションシップバンキング・地域金融であり、担保・財務内容に基づく定量的な分析だけの金融機関が顧客に寄り添わないビジネスモデルからの脱却である。ビジネス誌に書かれていた”不要な金融機関は淘汰される”という地銀大合併をにおわせる発言の趣旨は、”地域金融にシフトすることのできない金融機関は淘汰される”ということなのだろうと思う。 続きはこちら https://flying-bookjunkie.blogspot.jp/2018/02/4.html
0投稿日: 2018.02.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
金融庁長官森信親氏の改革について理解が深まった。地域金融機関は、不良債権処理問題、さらに金融庁の金融検査マニュアルのチェックリスト重視、信用保証制度の拡充(100%保証付き融資)による目利き力の喪失。低金利の状況下での金利競争により、規模の拡大。規模拡大ありきの再編は地方創生に意味はない。「引き当て」と「融資判断」は切り分けるべき。中小企業に密着した取引関係(リレーションシップ・バンキング)の風化。地銀が企業の「事業」を見なくなったことによる資金需要を生まない構造問題が発生している。事業支援、事業再生などサポートに全力を尽くすのが地域金融の本分。
0投稿日: 2018.02.04
powered by ブクログ森金融庁長官の改革を中心に、その考え方、背景、人物、先進事例などについて紹介する。一昔前に話題になった一冊で、時事ネタなので1年半もたってから読むのもどうかと思うが、まあ気にしない。 日本の失なわれた20年について、地域の中小企業を支援する機能を失い、低金利競争にのみ突き進んだ地銀、第二地銀と、それを結果的に後押しする形になった金融行政に原因を求めるというのは、ちょっと言い過ぎな気がするが、しかし、第四章の稚内信用金庫、北國銀行、きらやか銀行、北都銀行の事例は面白く、楽しく読める。
0投稿日: 2017.12.24
powered by ブクログ捨てられる銀行 銀行、特に地方金融についてのレポート。異端児である森金融庁長官の改革と、そのブレーンについても書かれている。 増田寛也氏の地方消滅や自分自身の北海道旅行から地方の金融に興味をもって読んだ。現在起きている銀行の機能不全とは、極めて役所的な金融庁マニュアルに則ることばかり考えすぎて、本来の銀行業・金融業の意義である、将来的に拡大するのであろう企業や地元に密着した中小企業などへの融資が少なくなっていることである。財務諸表だけでは表れない地域との関係性や将来性に対する目利きが圧倒的に低下したことによって、銀行がマニュアル的な融資しかしなくなったことが地方金融の衰退の原因でもある。また、バブル時代の信用保証協会による100%の保証により、融資の緊張感や基準が弛緩し、無謀な融資が増えたのも拍車をかけている。現在進行形で起きている地方の衰退は、地銀の目利き力とネットワークを活用した粘り強く、かつアグレッシブな展開でこそ、食い止められる問題であり、食い止めねばならない。ハゲタカでも出てきたが、銀行の不良債権問題の本質は根深く、外科的手術も必要ではある。しかしながら、不良債権を請け負う銀行系サービサーに多くの銀行OBが出向しているものも多く、根本的な問題解決にならない。銀行内部の売り上げ競争に奔走するばかり顧客満足を軽視しているという点もあるが、これは実際に銀行で働いたことはないのでわからないが、難しい問題だと思う。数字上の向上を標榜しなった時の士気の低下およびそれが招く銀行の弱体化と顧客満足の軽視のどちらを取るかと考えると、短期的な利益を考えた場合、難しく、トップの「英断」が必要であろう。本質的には、定性的な評価体制が確実に必要で、それを伝搬して、企業の様な集団レベルで実践していくには、粘り強い呼びかけが必要なのだろう。
0投稿日: 2017.12.08
powered by ブクログ森信親金融庁長官に変わってから、従来の担保主義による貸出しだけではやっていけなくなる特に地銀にスポットを当てて問題提起している。 不良債権処理のための検査マニュアルを金科玉条にし、貸出先企業の本質を見極める努力も放棄してただただ担保や資産に基づいた融資だけを行い、その企業が経営難に陥れば真っ先に融資の引き上げに走る地銀の断罪は膝を打つ。 財務諸表には現れないその企業の将来性までも考慮に入れ、さらにその地域の活性化という地銀本来の役割を全うしようとする銀行の話は勇気づけられた。 僕の知識レベルではちょっと難しいところもちらほらあった。 東芝が医療部門や半導体部門を切り売りすることで当座の資金を捻出した結果、将来性ゼロの会社になってしまったように、短期の利益とリスク回避しか頭にない銀行の態度は本当に腹が立つ。 自分の怠慢を棚に上げて業績悪化をマイナス金利のせいばかりにして企業への本来の支援を怠っていると、ICOやクラウドファンディングなどの発達でそもそも銀行事態が不要になってしまうんじゃないだろうか。
0投稿日: 2017.10.13
powered by ブクログ銀行の間接金融機能(融資)について、森金融庁長官の考え方を解説したものです。 リレーションシップバンキングというものが実現可能なものかどうかはよくわかりませんが、すくなくとも単なる金利競争と金融検査マニュアルに基づいた格付け、担保評価などしかしないのであれば、AIにとって代わられるのだろうと思います。
0投稿日: 2017.09.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
本書は主に地銀について書かれた書籍です。したがって全国の地銀・第二地銀・信用金庫・信用組合にお勤めの方、及び関係者にはぜひ読んで欲しい名著です。 余りにも本書の評価が良かったのか「捨てられる銀行2」という書籍も出版されています。私も元第二地銀マン。前職のことは気になっているので、「捨てられる銀行2」も読破したいと本著を読んだ後思いました。 では、早速本著の一部を紹介します。 2015年7月7日、早くから金融庁のエースとして待望されてきた森信親が長官の座に就いた。 その森が行った画期的な行為は金融行政の究極の目標の設定だった。これまでは、自己資本比率や不良債権比率で計る「銀行の健全性」に比重を置いていたが、今回は「企業と経済の成長と資産形成」を最大の目標として明確に打ち出した点だ。 どの官庁も同じだが、金融庁も設置法に基づいて設立された行政機関だ。任務を示す第1章第3条にこうある。 「金融庁は、わが国の金融の機能の安定を確保し、預金者、保険契約者、有価証券の投資者その他これらに準ずる者の保護を図るとともに、金融の円滑を図ることを任務とする」 つまり、銀行などの金融機関が連鎖的につぶれないように目配りし、預金者など利用者を守り、企業や個人に必要としているお金を円滑に貸し出すよう監督する官庁だ。 しかし森は2015年7月30日の就任後の初めての全国財務局長会議でこう述べた。 「日本の中小企業の生産性は、アメリカに比べて極めて低い。中小企業の新陳代謝も重要で、企業・産業の生産性向上を図るべきだ」 森の話は次第に熱を帯び、やがて革新に切り込んだ。 「にもかかわらず、いまだに地方銀行は担保・保証に依存しているといった声が政治家や企業から聞かれる。本当にそうなのか。なぜなのか。中小企業1000社のヒアリングで実態を把握したい」 当然ながら旧態依然とした、全国各地の財務局長からはこう疑問が上がった。 「実施するには相当の労力が必要であり、なかなか厳しいのではないか」 しかし、森は怒気を含みこう言った。 「これまでも財務局長会議の発表をずっと聞いてきたが、君たちの報告は、部下が作った資料を読み上げるだけで何も面白くない。君たち財務局長は、地方創生における各地のリーダーとして、地域金融機関をどう導いていくのか真剣に考えるべきだろう!地方創生の処方箋を創るのが仕事なんだ!その処方箋を持ってこい!」 なぜここまで森が怒ったのか、伏線がある。 森は前任時、全国財務局長に対し、地銀から創意工夫あるサービス開始の相談が上がってきた場合、情報を本庁まで上げるよう異例の要請をしていた。 それにも関わらず、ある地銀が預金者のお墓掃除サービスの開始を試みて財務局に相談していたが、地元財務局が「鼻で笑って門前払い」し、本庁に報告せず握りつぶしていたことなどを森が知ったからだ。こうした財務局の旧態依然とした態度に、森は危機意識を強めていたのだ。 森はこのような仮説を立てていた。 金融庁が検査・監督業務で地銀に話を聞くだけでは、企業が地銀をどう見ているか、取引において企業は何を望んでいるか、銀行が企業の経営課題に寄り添い、解決に向けて汗をかいて成長や再生を促しているのか、真相に迫ることはできない。 2015年10月から開始し、同12月までに取りまとめた第1弾ヒアリングの318社の集計結果によれば、やはり、地銀などが担保や保証をあてにした取引に依存し、顧客から遠い存在になっていることが浮かびあがった。 多くの地銀は「低金利での貸し出しこそ、企業や事業者が最も求めているものだ」と思いこんでいるが、企業側は「金利以上に事業内容を見てもらい、経営課題の解決と成長に向けて一緒に歩んで欲しい」と期待していたのだ。 2015年12月に実施した約400社を対象にした第2弾のヒアリングでは、地銀からの借り入れの実態にまで踏み込んだ。地銀は短期融資で対応すべきものも、担保や保証をつける長期融資(証書貸付)で対応している比率が38%と最多だったことが分かった。つまり、事業の本質を見て貸してるのではなく、担保と保証しか見ていない地銀取引の実態が浮かび上がった。 そんな森長官の今回の行政方針に初めて盛り込まれ、地銀会を騒然とさせたのが。これまでにない新たな価値観、つまり地銀が地方創生にどう貢献しているかを評価するベンチマーク(指標)の導入だ。 当該行政方針で例示されたのは、「地域における取引企業数の推移」や「支店の業績評価」だ。 「取引企業数」を重視するのは、横浜銀行で大規模な不良債権処理に取り組み、その後破綻直後の足利銀行頭取等を歴任し、現在はゆうちょ銀行社長の池田憲人の持論だ。彼は森の信任も厚く、森金融行政の柱の一つである有識者会議のメンバーにも起用されている。 池田は国有後の足利銀行で不良債権処理に取り掛かる一方、「靴底減らし運動」を提唱して、徹底的に顧客訪問に取り組ませ、その後の復活になる顧客基盤を固めてきた。 池田の考えはこうだ。 普通、売り上げは、数量と単価を掛け合わせて決まるが、銀行の場合は、売り上げを伸ばそうとして単価を無理にあげれば、リスクを増やすことにつながる。 リスクをコントロールしながら売り上げを伸ばすには、単価でなく、むしろ数量この場合取引企業数を増やすのがベストだというロジックだ。 もう一つの「支店の業績評価」は営業ノルマを撤廃し、顧客の課題解決に取り組んだ行動を評価する北國銀行の取り組みを森が高く評価した経緯が背景にある。 このようなベンチマーク導入が行政法人で公表されると、地銀からは早速、不安や懸念が噴出した。 それは「顧客の数を無理に増やそうとすると金利競争を助長するのではないか」「現状の顧客の満足度向上を優先すべきだ」といった具合だ。 このため金融庁は、「ベンチマークさえ守れば、あとは地域の問題など、どうでもいい」とやり過ごそうとする地銀の悪しきマニュアル慣習を許さない秘策を練った。それはあえてベンチマークを大量に用意し、すべてのベンチマークをクリアすることを難しくしたことだ。 金融庁のご機嫌取りではなく、顧客本位の営業と地方創生を本気で取り組まねば、及第点を達成できないような制度設計としたのだ。 さらにベンチマークそのものの達成ではなく、地域に欠かせない企業に対してどのように向き合っているのか、その取り組みや実績を見ていくという3つの重要業績評価指標(=Key Performance Indicator)を設定した。以下の3つだ。 ①金融機関が主力とする企業の経営改善や成長力の強化 ②持続可能性に懸念がある企業の抜本的事業再生や早期転廃業等円滑な新陳代謝の促進 ③担保・保証依存の融資姿勢からの転換 ベンチマークは、この3つのKPIを達成するためのいわゆる「大工道具」としての位置づけとなる。したがって、ベンチマークをいかに達成しようともKPIが達成できなければ地域金融の責任は果たしていないということだ。或いは、ベンチマークを達成できなくても3つのKPIが達成できていれば良いという定義だ。 森が地域金融行政において、もっとも力を入れたのが「金融仲介の改善に向けた検討会議」の設置だ。これは前期のような議論や以下のような森の考えを反映したものだ。 「地域金融行政で有識者の意見が継続的に入る仕組みを作りたい。外の有識者の意見が入る。アドバイザリーボード的な存在だ。地域金融行政はこういうところが欠けているのではないかとか、これにスポットライトを当てるべきではないか、という知見があるはず。期限を区切らず継続的にやりながら情報発信していく。どういう議論をしてのか、情報発信の場。議事要旨とか、議論内容を公開する」 ここで森の考えと近似した、広島銀行の事例を紹介してこのブログを終了する。 一部の地銀では森が事業性評価を研究するもっと以前から、事業性を見なければいけないという問題意識を強めていた。その先駆けが広島銀行だ。 広島では自動車メーカーのマツダが工場を構え、部品を供給するサプライヤーが地元に多数存在する。1台の自動車をつくるには2万~3万の部品が欠かせないといわれる。こうした部品を供給するサプライヤー無くして、マツダは決して成立しえない。 不良債権処理に追い立てられた当時の広島銀行は、財務面でこれらのサプライヤーを評価し、融資の審査を実行していた。しかし、それでは取引を打ち切らなければならないサプライヤーが生じてしまう事態が発生したのだ。 広島銀行としては、財務内容を見極めて「正しい」判断をしているつもりが、広島の基幹産業であるマツダを苦しめることになるのかという本末転倒の自己矛盾に陥っていていたのだ。 そのため、広島銀行ではサプライヤーを単に財務面で評価するのではなく、「マツダにとって欠かせない技術かどうか、そうではないのか」といった定性情報も含めて融資を実行することが必要になった。 そうした現実も踏まえ、1999年、広島銀行は融資部の中に自動車の専門家を集めた。マツダからの転籍者が、サプライヤーの工場を視察し、技術面を評価していくことになった。これに銀行の税務分析を併せて「技術」と「財務」の両面の優劣で判断することで、どこに改善点があるか把握することが、明確に浮かび上がってきた。 広島銀行はこの事業性評価をさらに磨いていく必要性を感じていた。経済産業省が提唱していた「知的資産経営」に基づき、2008年ごろから事業性評価の本格的な研究が進められ、11年には当時、広島銀行融資企画部長だった日下智晴が法人の投資銀行部門とチームをつくり、コンサルティングの知的資産マネジメント支援機構と財務面以外の顧客やブランド力、経営、従業員などの「無形資産」をどのように分析するのかを体系化し、一定の成果にたどり着いた。 こうした分析は、財務情報で判断する「定量分析」に対し「定性分析」と位置付けていた。 これは財務情報では読み取れない企業の力を見極めることができるという斬新的なもので、25項目を1~4点の100点満点で評価し、チャートで強み、弱みを「見える化」できるといったものだった。 このように今回の金融庁の変革を待たずに独自の解釈で顧客本位の経営に踏み出している金融機関もあり、事業性評価はより広義に解釈されるべきであることも分かった来た。 しかし、事業性評価に関して、どのように取り組むかを示したチェックリストを出すことには森は断固反対だ。なぜならチェックリストさえ守れば、あとは何もせずとも構わないというかつてのマニュアル編重主義や免罪符のように誤った解釈に走り、機能不全に陥った金融行政の轍は二度と踏まないという反省と問題意識があるからだ。 森金融庁の合法以来、地銀の間では、事業性評価のチェックシートをつくったり、対策室を設置する動きも広がり始めた。しかしそれでは失敗に陥る。 そうではなく、金融機関の思考と行動を顧客本位に変えることが真の目的だ。事業性評価は、その登山道の極めて重要であるが、最初の入り口に過ぎない。 以上のブログは、本書の第1章の何分の1かである。これを見て「面白そう~」と思った地銀マン・金融機関マンはぜひ本書を読んで欲しい。最終章には地銀・信用金庫の具体事例もふんだんに載ってあります。
0投稿日: 2017.08.19
powered by ブクログ金融機関の実態をよく表している。 バンカーも社内事情は箝口令を引かれていることもあり、今後の方針としていると聞いている。
0投稿日: 2017.07.31
powered by ブクログ日本金融の独善性と顧客軽視に対する批判と、一部金融機関の改革および森金融庁による金融政策についての解説。
0投稿日: 2017.07.24
powered by ブクログ問題意識は正しいはず。金融機関の人間はまず一回読んでみて、綺麗な正論を受け止めるべき。その上で、そもそも銀行始め金融機関なんかに事業の育成は出来ないよね、金融庁にじゃあ綺麗事で経営してみろよ、この作者は森長官の極フォロワーだよね、みたいなワイワイガヤガヤしたら良いと思いました。
0投稿日: 2017.07.17
powered by ブクログ良書。 題名から、ネガティブな本かと思っていたが、ポジティブな内容の本だった。 半沢直樹シリーズでの金融庁とのやり取りは少し前のことで、現在は、不良債権処理から地域を活かす方向に金融庁は先導しているそうだ。 稚内、広島、金沢、日本には、地域の事を優先させた地方銀行がある。やっぱり、人のために働くのが一番大切なんだろう。
0投稿日: 2017.07.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
多くの地域金融機関は、地域の経済の発展なくしては、発展も持続可能性もない。地域の企業、産業を良くすることで金融機関自ら良くなると言う両立が重要だ。健全性は、この時点の話ではなく、将来に向けての健全性のはずだ
0投稿日: 2017.06.26
powered by ブクログ少し遅れて読了。企業や個人の需要や成長がある前提で書かれている印象を受けた。マイナス金利とベンチマークの合わせ技で地方経済の回復を唱えているが、そもそもの資金需要がない場合、合わせて規制緩和などの需要(消費)喚起策も必要に思われ、片手落ち感が否めない。 少し需要喚起策(PFIや地域開発等)が挙げられていたが、もし金融庁がそれを金融機関に求めるとなると、金融機関が自ら起業や地方への投資を行う必要があり、経営の健全性に対して過大なリスクを抱え、BIS等が求める財務規律との整合性が取れないのではないか。 理想論は良いが少し現実離れしている感覚を受けた。
0投稿日: 2017.06.20
powered by ブクログ銀行は組織が大きく官僚的な体質だからかもしれないが規制や金融庁の方針への対応で精一杯な面もあるであろう。意思決定に時間がかかる組織だ。 また民間の営利法人であり収益を上げることも大きなミッションの一つ。公共性は高いが慈善団体ではないのだ。 単なる官へのパフォーマンスではなく、リレバン、事業性評価にいかに主体的に取り組む事が出来るかだ。
0投稿日: 2017.06.05
powered by ブクログそもそも地銀マンが過去に「目利き」の才覚があったか疑わしい。担保のあるなしでしか判断していなかったのではないか?疑問あり。 善玉金融庁と悪役地銀の構図で話が進むが元はと言えばステージが変わっているのにいつまでも同じことを強制した金融庁が悪い! 金融庁が変われないのに脆弱地銀が変われるはずがない。 この本がきっかけで金融庁の政策を取り上げる本が増えることを願う。
0投稿日: 2017.05.21
powered by ブクログ読み物として面白く、森長官を軸にしたドラマが書かれてる。 今までの銀行の課題感、今後の方向性など大枠を捉えられた。 専門用語も結構出てくるのでところどころわからない。笑 うまくいっている事例として書かれたのは一般企業としては当たり前のように顧客を向いてサービスを提供している金融機関。 結局今後の方向性は結局どうなるのだろう。
0投稿日: 2017.04.29
powered by ブクログリレーションシップ・バンキング「リレバン」へ考え方を作り、取り組みを進める事が、地方創生、さらには日本経済の為である。という事を、ここ数年の金融庁の方針変更として書かれている。地銀は、地銀としてもっと地域の中小企業の事業性、強み、弱みを見て評価する事が必要になるが、担保や保証にしか目が向かない状態が20年以上続いている為、企業、事業の目利きが下手くそになっているそうだ。 私も、銀行はただの金貸し、低金利で収益が上がらなくなったから金融商品を勧めてきたり、四半期の決算なので××お願いします、借りなくてもいい融資をどんどん増やしたがり財務内容の効率をただただ悪くさせるというような、銀行の都合を押し付ける銀行さん、でも、雨が降ったら傘を取り上げられてしまうのかな、という印象。やはりメガバンクは色々提案して密な関係を築こうとしている気がする。 しっかりと相談できるような銀行、バンカーはいるのだろうか。本業支援など、事業内容に興味を持ってリレーションを築けない状況では、低金利で借りる他ない。 これは銀行以外の他の業種にも言える事。相手(お客様)の為になる事を考える事が、付加価値である。 金融庁は、「金融処分庁」から「金融育成庁」へ。検査監督の柱「ルールからプリンシプルへ」「過去から未来へ」「部分から全体へ」
0投稿日: 2017.03.04
powered by ブクログ金融庁のスタンスが森長官就任ともに大きく変わった。検査マニュアルで不良債権を除外することは弊害の方が大きいとし、融資先である中小企業にヒヤリングをかけ、地方再生のため足を使って企業を支えているかという点れレーションシップバンキングの復活に指導の軸足を移している。そのために地方金融の有志を集め、短期継続融資(短コロ)を復活させ担当者が足繁く運ぶ環境を整えた。
0投稿日: 2017.03.01
powered by ブクログなぜ今事業性評価なのかやっとわかった。金融検査マニュアルの登場と短コロへの言及、そして100%の信用保証制度によりここ数年で金融情勢がどのように変化してきたのか……。大変勉強になりました。
0投稿日: 2017.03.01
powered by ブクログ成功例を読めばなるほどとは思う。 が、民は単に規制に対応させられているだけだ。 現在の状況を生み出しているのは異常に強い官とそれにおもねる民であることを忘れてはならない。
0投稿日: 2017.02.10
powered by ブクログテーマは、新しい長官による金融庁改革。 事業性評価融資やリレバンなど、事例もあり非常に勉強になりました。
0投稿日: 2017.02.08
powered by ブクログこれまで10年以上「担保」主義であった金融庁が、森長官のもと方針を大きく変えたことといくつかの実例が紹介されている。 例えば2年前に、事業資金は企業に問題がなければ「保証人」なしでも貸すようにとの通達があった。これも森長官の方針によるものであろう。 逆にこれまで「担保」があれば金を貸し、担保価値が下がれば貸しはがしをするだけの銀行は、企業を評価する能力が無くなったため、大変な状況となっている。
0投稿日: 2016.12.18
powered by ブクログ金融検査マニュアルの施行の結果、地方銀行が形式的なマニュアル遵守に追われ、顧客企業の経営実態を判断する能力を失ってしまったという事情を描く 130ページまで読んだ
0投稿日: 2016.12.17
powered by ブクログ地域金融、あるいはそこをコントロールするはずの金融庁がいかに思考停止に陥っていて、いかに変わろうとしているか、という話。 一般市民がここから何を学べばよいか難しいところ。 金融マンは一度読んどいた方がいい。
0投稿日: 2016.12.11
powered by ブクログタイトルの通り、地方の人口減少に伴い銀行も潰れていく時代になる。地方の銀行が選ばれるためには地元の中小企業に如何に向き合い、地方の活性化に努められるかがポイントになってくる。最後の方に書かれていた事例は今後の銀行にとってスタンダードな事例になってくるだろう。
0投稿日: 2016.11.23
powered by ブクログ地方の零細企業の一経営者として地元金融機関の『雨の時に傘を取り上げる』と言うのは身に染みて感じていた。全て保証協会付でリスクを取らないわ、貸す事のみで経営改善の提案なんぞゼロ、どれだけ口惜しい思いしたかと。確かにその当時は金融庁の指示で不良債権処理が何よりも優先であったが、ただ、今ではもう不良債権処理は銀行の課題でもない中、未だに当時と同じ事をしているところが多数、そう、もう今の金融機関には考える力がないのだと。 森金融長官のこの改革によってどれだけ地銀が変わるかが見もの。実際に北國銀行のように営業ノルマを廃止して徹底して顧客に寄り添う事で業績を上げている銀行もある。 と言う事で弊社メインバンクの某地銀さん、今後とも宜しくお願い致します(・∀・)
1投稿日: 2016.11.21
powered by ブクログ森金融庁長官就任以降の金融庁の方針の変革を分かりやすく解説している。持ち上げすぎなところもあると思いますが、お上の指示の元、与えられた数値目標を熟すだけに注力する腐敗した地銀を変えて行こうという、本当の意味での地方創生を目指す姿勢というのは強く伝わって来ました。
0投稿日: 2016.11.19
powered by ブクログ記者が書いただけあって分かりやすいが… 金融庁のマニュアルを改善すれば(というか無くせば)問題解決するような書き方はどうかな。。というかそもそも論として、(地域)金融機関に地域振興を求めすぎな気もするけどね。金融機関が取引先にプラスαなものを与えるのは期待し過ぎで、そこは行政なりがドラスティックに動かないと(それを金融機関が支援する)、地方再生なんて果たせませんぜ。
0投稿日: 2016.11.19
powered by ブクログ★森長官マンセー★30ページほど読んだところでまず一言。著者は純粋に森長官のファンなのか、丸めこまれたのか。とても記者とは思えない一方的な心酔をみせる書き方。事業性評価を持ち上げるが、不良債権処理を迫り銀行のビジネスを捻じ曲げたのは金融庁じゃなかったのか。そもそも金融庁が日本の金融をコントロールできるほど偉く能力があるのか、といった一歩引いた感がゼロ。一方で銀行だって中小企業の経営指導なんてできっこないだろうに。 こんな内容でなぜ売れる、と思ったが、内容は別として全国の金融関係者という市場をうまく開拓したのはすごい。 <読み終わって追記>言いたいことは分かるが、金融庁(もしくは多胡氏)に丸乗っかりという感じ。好事例として挙げるのもお上の推薦銘柄。問題意識は分かるし、単に合併すればいいわけではないのは納得がいくが、地銀や信金の現場で本当に融資先の事業評価ができるのだろうか。過去にはできていたというのは右肩上がりの時代の郷愁ではないのか。リレバンとはもっと泥臭いものではないのか。融資判断と引き当てが切り分けられるかは、そもそも金融庁に縛られたものだろう。もっとも今も引きずられる金融機関の問題も大きいが。せめて個別事例は数字を示してほしかった。
0投稿日: 2016.11.02
powered by ブクログところどころ金融庁礼賛が過ぎるし、金融機関の実態をどれほど分かっているのかと首を傾げてしまうし、理想論に過ぎるなぁと感じるけど、後半を中心にいい内容も多い。金融機関のあり方について考えるには良い本。金融機関が客観的にはこう見えてのかな、とも思ったり。
0投稿日: 2016.10.31
powered by ブクログ2015年に金融庁長官に就任した森信親氏、そして民間から登用した2人の懐刀、日下氏と多胡氏。この3人の人間物語である第2章。そして、地方信金・地方銀行の例が紹介される第4章。この2章だけ読めば十分。まだ途についたばかりの森金融庁政策。そんな時期に、何故本書が発行されたのか?
1投稿日: 2016.10.08
powered by ブクログ2015年7月に就任した森金融庁長官が進める地銀に対する政策を新聞記者がレポート。森長官は従来の金融検査マニュアルに基づく形式的な検査手法を批判する一方で、地域金融機関に対してはリレバンを重視した対応をとるべきだと説く。単なる低金利を売り物とする営業戦略だけでは、これからの銀行は生き残れない。経営者と同じ目線で利益改善政策を打ち出せる金融機関を目指すべきだとの金融庁の方針転換がよく理解できた。第4章新しい4つのビジネスモデル(稚内信用金庫事例、北國銀行事例、きらやか銀行事例、北都銀行事例)は筆者の取材成果が読み取れた。
1投稿日: 2016.10.03
powered by ブクログやや、太鼓持ちな感はありますが、面白く読みました。 金融庁って、できた経緯からなのか、豪快な、本当の意味で「物言う」官僚がいて、活気のあるイメージ。 日銀の金融政策が、アクセルを踏み抜いてるような状況で、それでも、地方の中小企業にカネがまわってないとしたら、やっぱり、地銀の体質を変えないといかんという問題意識は、まさにその通り。 ここで描かれる銀行像って、良くも悪くも、池井戸潤さんの小説の世界そのままです。半沢直樹とかで思いっきりカリカチュアライズされて描かれた、銀行の体質や、あの検査官も、強ちドラマの中だけの話じゃないと思うと、背筋に冷たいものが。
1投稿日: 2016.09.24
powered by ブクログキャッチーなタイトルにつられて手にした一冊。 金融検査マニュアルに縛られ、顧客に向き合わなくなった銀行。ただでさえ日本にはたくさんの金融機関が存在するのだから、そんな銀行から顧客に捨てられていく、というわけだ。 地域金融機関はどうやって生き延びていけばいいか、という例として、本書では4金融機関のビジネスモデルを紹介している。いずれにも共通するのは、低金利競争に向かっていくのではなく、「地域」のために何ができるかを考えて、顧客に向き合っていく姿勢だ。 そもそも、低金利競争が求められているのであれば、地域金融機関はいらない。むしろ、金融機関として貸出先が特定の地域に偏ることは、「地域リスク」を抱えるから望ましくないとさえ言える。でも、地域金融機関は、そうの地域から逃れられない代わりに、地域のことならなんでも知ってる、取引先を紹介してあげられる、どうやれば上手くいくか教えてあげられる。そういった地域密着のメリットがあるわけで、それを生かしていく、というのが地域と共に歩む金融機関の道なのだろう。 大学時代、ぼくは本書のキーパーソンである多胡秀人さんの授業を受けていたのだけど、その時多胡先生は、「地域金融はコンサルだ」といつもおっしゃっていた。当時の講義ノートが残っていれば、引っ張り出して読んでみようかな。
0投稿日: 2016.09.22
powered by ブクログ森信親金融庁長官における金融行政の考え方、地方金融のありかたがよくわかる1冊。そして長官を支える2人のキーマンの存在感が興味深い。
0投稿日: 2016.09.22
powered by ブクログ勿論色々とテクニカルな部分はあるが、金融政策は詰まる所「引き締め」か「緩和」のどちらかしかない。だから今回の拡大方面への金融行政も、これまでどの国でもどの時代でもあった前者から後者への単なる方針転換であり、ことさら革新的だとぶち上げるほどのことではない。「事業性評価」「定性面重視」というと何だか聞こえはいいが、要は「しのごの言わんとエンピツ舐めて貸し出してやれ」ということだろう。しかし気をつけなければならない。何しろ行政サイドの方針は一般に猫の目だ。地銀マンが颯爽と事業性評価で貸し出した先が、何年か後の行政指導で「そんな判断でこんなに貸し付けたなんて、一体何を考えてたんですか?」などと言われてランクダウン、などということにならなければいいのだけれど。つくづく今の銀行員は大変だと思う。 短コロで擬似資本をもっと提供すべし、に諸手を挙げて賛同する著者の姿勢にも疑問。短期性融資に資本性を求めるなら、金利は相応に高くなければリスクと見合わない。少なくとも数%ということはないだろう。ここをマイナス金利で抑え込まれているなか、「短コロもっとやれ」なんぞと指導されるのだから金融機関はたまったものではない。また、前回のファンドバブルでは、本来なら長期性資金で手当されなければならないはずの設備投資、多くは不動産投資に短期性資金がなだれ込み、資金逆流時にリファイが詰まりデフォルトが相次いだ。あの惨状の記憶は著者にないのだろうか。それともそもそも実感した経験がないのか。 全般的に、「じゃぶじゃぶ貸し出してやればそれが顧客重視」という短絡に著者の若さと視野の狭さを感じる。所詮借金は借金、顧客も何れは返さなければならないのだ。「あの時銀行の言うがままに借金してしまったがために会社が潰れた」、そんな話は未だに日本全国に転がっている。 「国益のため」の金融行政の方針変換を伝えることに、著者がある種の使命感や高揚感を感じているのはよく分かる。ただ、文章が不良債権に苦しんだあの時代の記憶があれば伴わないだろうある種のナイーブさを帯びてしまっている。著者の経歴を見ると、75年生まれで共同通信社入社が06年とある。著者が大卒後社会に出るまでがまさに日本全体が不良債権の処理に苦しんでいた時期なのだが、その間何をやっていた人なのだろう。ネットで検索しても出てこない。まあそれは兎も角、現役の記者ならもう少し歴史的経緯にも目を配った内容になってもいいのでは。政府日銀の提灯記事を書くことが、果たして共同通信社の記者に求められる仕事なのだろうか。
0投稿日: 2016.09.17
powered by ブクログ地方銀行に地域金融の責任を問うているが,むしろ地方銀行の重要な顧客であるはずの中小企業をつぶして何とも思わない銀行の感覚を問題とすべきでは?その結果,地元に取引先がなくなり,広域での合併・業務提携を模索しなければならなくなってきたのでは? 実際の地方銀行の活躍内容はおもしろい。 細かな部分に読みにくい,理解しにくい部分もあるが,全体としては,とても勉強になった。
1投稿日: 2016.09.13
powered by ブクログあるべき金融の姿にやっと気づいてくれたのか。 日本の経済の停滞の大きな要因は、今までの金融庁の検査マニュアルとそれに追随して来た金融機関の経営者だ。
0投稿日: 2016.09.04
powered by ブクログ感触も含めて全てが正しいとは思わないけれど、地銀に抱いていた不満不安は本書が述べることとかなり近かった。銀行というのはそういう体質なのだと諦めていたが、ここ数年で作り上げられたものなのかと知って希望が湧いた。理念を持って仕事をし、自分の仕事に誇りを持てる銀行員になりたい。
0投稿日: 2016.08.29
powered by ブクログ1〜2章で金融庁の変化や担い手についてわかりやすく書かれている。一方で、3〜終章までの主張は定量的なデータでの裏付けがなく、やや説得力に欠ける印象。内部データの開示は難しいとは思うが、せめて公開されている財務諸表等の時系列データで、本書でいうリレバンの利ざやや業績が比較的堅調であるという定量的な分析程度は載せる必要があるのではないか。言葉だけの説明ではどうしても説得力に欠けてしまう。
0投稿日: 2016.08.28
powered by ブクログ銀行員として危機感を感じた一冊。改めて、地方での高いシェアを誇る地方金融機関は、シェアを奪うのではなく、マーケットを作ることに注力すべきだと痛感。しかしながら、数字を上げることが求められる末端の銀行員はシェアを奪うことしか考えていない。金融はブルーオーシャンではない。
0投稿日: 2016.08.28
powered by ブクログ不良債権処理を至上目的とした金融検査のあり方について、その必要がなくなった現状においても制度を維持する慣性が組織内に働いてしまう点、長官たるトップの号令によってやっとそのあり方を変えることができるようになったという点は、組織マネジメントのあり方として勉強になる。 なお、森長官が進める、地域金融機関に対して、地域の中小企業の生産性向上や事業再生等への寄与を求めるという方針・問題意識そのものは、理にかなったものと思う。
0投稿日: 2016.08.28
powered by ブクログ・「取引企業数」を重視するのは、横浜銀行で大規模な不良債権処理に取り組み、その後、破たん直後の足利銀行頭取、東日本大震災事業者再生支援機構社長を務め、現在はゆうちょ銀行社長の池田憲人の持論だ。 ・ある取引銀行の営業担当者がアーバン破たん直後に日下を訪問した時の印象をこう語る。「日下さんは、『メインバンクとしてアーバンを支えることができず残念でした』としみじみと語っていました。債権の大回収に成功し、武勇伝で沸き返るみずほ銀行とは対照的でした」
0投稿日: 2016.08.17
powered by ブクログ金融庁の方策と影響は素人には判りにくい。高度に専門的であるのと影響範囲が捉え難いからであろう。そうした面で本書は難解ではあるものの、うまく筋道立てて概説されているといえる。金融行政の内幕は通信社や新聞社が得意とするところだ。 まずは批判から。『捨てられる銀行』の題名は言い過ぎだ。地域金融の取組強化は長官交代による方針変更である。森信親金融庁長官の礼賛は提灯記事に見える。かつそうした地域金融を焚き付け体力を奪ったのは他ならぬ金融庁であったのではないか。金融機関に対して検査と指導という強権を持って言いなりにしておきながら、今後は主体的な地域金融連携を尊重する、とはこれ如何に。「金融検査マニュアル」と「信用保証制度」の功罪や意義については総括しているものの、金融庁の行政上の問題点や歴代長官の失敗もしっかり指摘すべきだ。 良い点。元広島銀行の日下智晴氏、元東京銀行の多胡秀人氏、両名の地域金融に対する問題意識と使命感の件は良かった。テーマに対する著者の熱量が取材の深みと文章を通して伝わってくる。また「金融検査マニュアル」と「信用保証制度」についても、新聞や雑誌では現時点から見た批判が主だが、本書では当時の施策必要性と制度的欠陥、期待効果との乖離、そして現時点での経済環境とのミスマッチが丁寧に解説されている点は良い。 純粋なノンフィクションではなく多少金融庁寄りではなるものの、いまの金融行政のあり方と転換を勉強するにはよい読み物である。
2投稿日: 2016.08.16
powered by ブクログ今、金融庁が新しい長官の下で特に地方金融機関に対して何をどうしているのか、を記者がまとめた本。 ニュースで断片的には見てたけどここまで本腰で改革に取り組んでいるとは正直思わなかったので一国民として少し安心した。 これまで経営の健全性にのみ偏っていた銀行の経営を発展性や地域の事業への貢献で見ていこうという取り組みが真面目に行われていることに驚き。事例も紹介されていて興味深く読んだ。 FintechというBuzzワードがあってそれはそれで興味深いけどもこの辺りの動きを押さえた上での話かなと思った。 面白かった。
0投稿日: 2016.08.08
powered by ブクログバブル崩壊後、銀行の融資業務を経験した人や法人顧客の人には、1度は思った事があったり、疑心暗鬼になった事が列記された刺激的なノンフィクション作品。 確かにメガバンクも重要であるが、地域金融こそ地方創生の担い手で、メガバンクが担当すべき大企業向けの金融とは、別に規制を設定すべきであると著者は、述べる。 元金融屋ではなく、マスコミ記者が書いただけに読みやすい。 この作品に出てきた銀行には、是非ともこれからもがんばってほしい。
1投稿日: 2016.08.07
powered by ブクログ20160804 金融庁長官となった森信親氏が行った改革。銀行マンをバカにした金融検査マニュアルに代わるKPIでの評価を断行する。という話の流れだが、金融検査マニュアルとKPIだと考えてるレイヤーが若干違うのではないか。 結局、銀行は金融庁が恐くて上ばっかり気になって、顧客を見てない見れてない。融資の金利で利ざやを稼ぐ時代は終わり、事業再生のフィーで稼がねばそれこそ時代にも顧客にも捨てられる銀行になる。
1投稿日: 2016.08.04
powered by ブクログ金融機関における「べき論」と実態の乖離は今更指摘されるのを待つまでもなく、皆に共有されている問題意識だと思います。皆が認識していながら解決困難である根の深い問題なのです。それに対する答えとしては、本書はものを単純に見過ぎているような印象です。それに、書きぶりがいささか情緒的すぎるような・・・ とはいえ、昨今の金融庁の動きについては勉強になる部分もありました。
1投稿日: 2016.07.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
地銀業界で話題の本。 昔の高杉良チックな文体で森金融庁長官チームの大絶賛から始まる第1,2章 これまでの地域金融行政を否定し、金融庁検査で資産査定の廃止と(地方創生に貢献しているか)ベンチマーク制の導入。 第3章から本題に入り、 ①金融検査マニュアル→正常運転資金以外の短期貸出が要注意債権として分類→短コロ(短期の極度貸出)の圧縮、一度分類されたら新規貸出は凍結→企業再生のための新規融資は困難。 ②信用保証協会の100%保証→①の短コロを長期貸出に切り替え(モラル・ハザード)→融資先を訪問しなくなり、結果として目利き能力の喪失。 と、地域金融の現状分析。 地方では少子高齢化による人口減で、企業の新陳代謝は困難。放置すれば廃業が増え衰退していくのみ。地域金融機関は、企業を資産査定で切り捨てることは衰退を加速させ自らの首を絞めるのみ(外部性)。したがって、企業再生が地域金融機関の責務であり、「いわば『メインバンク制の復活』」(P.179)? 第4章で「新しい4つのビジネスモデル」として、稚内信用金庫(100年前の投資銀行みたい)、北國銀行、きらやか銀行、北都銀行が挙げられている。 やや盛った感のある書きぶりですが、どこまで本当なんでしょうね?
0投稿日: 2016.07.24
powered by ブクログこれは…「地方の金融業界」や「金融庁の動向」を題材に、通信社の記者でもある筆者が綴った作品ではあるのだが…「金融業界やら金融庁に留まらない」モノを示唆しているような内容だと思った…もっと広く、「ありがちな“危険”」を示唆しているような気がしたのだ…本作で上がっている金融業界や金融庁の話題は、“例示”のようなモノかもしれない… 非常に興味深く読了した。
1投稿日: 2016.07.09
powered by ブクログ地方銀行の現状と金融庁のこれからの金融行政を人物や事例を示しながらわかりやすく書いてある。今の地方銀行は担保、保証主義で低金利競争に走り、本当の意味での企業の事業支援が出来ていないと論じる。原因は不良債権処理のために制定された金融検査マニュアルと信用保証制度。そのため銀行はマニュアル化し、保証さえつけばろくに審査もせずに融資をする。地方銀行で働く身としては痛切に感じる内容。ほとんどあってる。中には極端な意見が述べられている所もあるが、これからの銀行は本当の意味での顧客第一主義じゃないと生き残れないだろう。ただ、経営陣含め全職員の意識改革が必須だ。旧態然とした頭の固いお偉方に是非読んでもらいたい本である。
1投稿日: 2016.07.09
powered by ブクログ金融機関に勤めている人間にとって、衝撃的な内容で今までの価値観を根底から覆される内容。 しかし、志のあるバンカーにとっては、いっちょやったろか!と思わせてくれる内容。
1投稿日: 2016.07.06
powered by ブクログ捨てられる銀行 (講談社現代新書) 2016/5/18 著:橋本 卓典 著者は共同通信社経済部記者。2006年共同通信社入社。経済部記者として流通、証券、大手銀行、金融庁を担当。金融を軸足に幅広い経済ニュースを追う。15年から2度目の金融庁担当で、地域金融を中心に取材。 地銀が統合・再編して巨大な地銀グループが誕生すると、どうして地元の企業が元気になるのか。本当にそう言い切れるのだろうか。都市部で大手銀行に対抗しようと、地場企業そっちのけで、さらなる貸出競争に邁進するだけではないのか。あるいは新たなビジネスモデルに挑戦しなければならなくなっても組織を一本化できず、小回りの利く銀行の後塵を拝するリスクの方が高まるのではないか。地方経済を活性化するには、地銀再編よりも先に取り組まなければならないことがあるのではないだろうか。 不良債権処理のために誕生し、長らく銀行を震え上がらせてきた「金融検査マニュアル」は一体何のために存在するのか。もはや金融庁の改革を阻害する存在になり、役割を終えているのではないか。 本書は98年の金融危機以降、金融行政がどのように変遷してきたのか。その問題点は何なのかを見つめ直し、金融庁の改革の行方を見通そうと試みたものである。構成は以下の5章から成る。 ①金融庁の大転換 ②改革に燃える3人 ③選ばれる銀行になるために ④新しい4つのビジネスモデル ⑤森金融庁改革の行方 時代の流れや置かれている環境によって求められることは変わっていく。 変えてはいけない信念に対し、その流れに応じて柔軟に変えていかないといけない考えと行動。一見矛盾しているように思うことでも、信念を変えないためには必要なことである。 選択されてきた考えと行動。 それ自体否定する気は毛頭ない。先の読めないその時に将来の最善を考え選択されてきたそれ自体を否定する立場にはない。 しかし、今後の行く末を考えれば自分達でそれをコントロールしながら対応する必要性は感じる。本書の方向性は大いに共感できる。やるべきことについても賛成である。後は自分が置かれている地域の現状や今後、環境の中でどこまでそれが出来るのか。すべきなのかということをしっかり考えながら行動していきたいと思う。 いきなり方向性を変えることは難しい。間違ってはいない現状の中に自分の信念を入れ込みながら並行して将来の種まきを意識した考えを共有できる仲間を増やし行動に移し続けていきたい。 色々と考えさせられる一冊。 しかし、同年代の仲間にはぜひともお薦めしたい。
0投稿日: 2016.06.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
地域金融を間近でみている立場として、金融庁の方針が変わった、という感覚はありました。その背景、不退転の決意はどのように決められたのか、金融行政の変遷をたどりながら細かく分析していきます。 新金融庁、ともいうべき方針の転換を実現した何人かのキーパーソン。森長官、多湖氏、広島銀行から金融庁に引き抜かれた日下氏。 地方金融をダメにした金融検査ガイドラインとそれに基づいた精密な検査。そして保証協会に丸投げされる与信判断。 地方金融機関のモデルケースとして稚内信金が取り上げられています。稚内信金が見ているのは稚内市の未来。自分たちの未来ではありません。空港整備やホテル設置に奔走した井須理事長の姿勢。浅学にしてこの本で初めて知りました。 「銀行と銀行員はこの十数年で大きく毀損した」 「若手の銀行員はプロパー融資を起案できない」 「銀行員の顧客満足度は低い場合には評価のマイナスになって跳ね返るが満足度が高くても評価は上がらない」 「人気のコーヒーチェーンやテーマパークは営業のノルマを課しているだろうか。それよりも目の前の顧客を満足させること、スタッフが輝いていることに重きを置いていないか」 など金融機関に対して鋭い切り口で業務姿勢を斬ります。 また、借手や地域を見ていないのは金融庁も同じ。金融検査マニュアルに基づいて画一的な検査を繰り返したことで、地域の特色や金融機関独自の取り組みなどは評価しない検査を繰り返し行ってきました。都市のちょっと郊外に離れたところに大手のショッピングモールができ、同じブランド、同じ品質のものが供給され、駅前が疲弊する、という、日本中どこでも地方で画一的に起きている事情が頭に浮かびます。 金融庁が先に気づきました。 あとは地域金融機関がこのあとどれくらい地域のために働くか、その決意が問われます。
0投稿日: 2016.05.31
