
総合評価
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powered by ブクログ「いい子」や「優等生」が無意識に抱いていた自己顕示欲や他者への優越感、劣等感、マウント欲をえげつない程丁寧に書いていて戦慄した。側から見れば一見何もかも持ち得ていて満たされているように見える人でも、実は誰しも多かれ少なかれ劣等感や嫉妬といったマイナス感情を抱えていて、でも言うことはできずに皆一人で抱えて生きているのだと思わせられた。朝井リョウはそんな言語化できない負の感情を書くのが本当に上手いと思う。第一章では、主人公の立場をおびやかす「アキ」の正体がまさかのミスリードになっていて「やられた!」と思った。
1投稿日: 2021.07.15
powered by ブクログ* 優等生 地位にしがみつく美知代 地味な むつ美 転校生の登場で其々の立ち位置が変わり始める。 女優 つかさ 同期生の円へ認めたくない感情を抱いていた。 待っていたって変化なんて起きない 弱くても戦いはじめるしかない。 特別な物語なんて無くてもそれが自分 そんな風に認めれるのか。 空っぽの自分を曝け出す。
3投稿日: 2021.07.15
powered by ブクログ3人の女性が、それぞれ一歩踏み出す話。 「スペードの3」は、復讐劇でも始まるのかなと思ったけれど…でも、アキの正体はそっちか!と思った。 個人的には、自分も癖毛で悩んだので「ハートの2」が心に残った。
0投稿日: 2021.07.10
powered by ブクログつかさのファンクラブ、ファミリアを取り巻く物語。 ファミリアに新規に入会したアキが、ファミリアのトップの同級生だった。当時可愛かった方のアキじゃなくて可愛くなかった方のアキだと分かったとき、おぉ〜!て思った。 むつ美(可愛くなかった方のアキ)が主人公になる部分がある。可愛くないことを自覚している心情の描写がリアル。 随所随所で繋がりが見えておもしろい。他の人物目線も読みたいなぁ
0投稿日: 2021.06.27
powered by ブクログ06月-10。3.0点。 宝塚がモデルの劇団出身女優、それを追いかける女性、新たにファンクラブに入る女性、それぞれ3人の事情を描く。 いささか屈折した事情を持つ3人の、心情描写が上手い。「マウントを取りたがる」女性の第一章が面白かった。
0投稿日: 2021.06.09
powered by ブクログ時間軸を過去の自分に置くことについて考えさせられた。未来に向けて変わろうとする人にとっての過去と本作に出てきた彼女達の過去は大きく違うのかもしれない。 また、過去を終わったものとして捉えることの難しさや重要性を感じた。
0投稿日: 2021.05.14
powered by ブクログなんというか、こう、上手くいかなくても進まないといけないんだよ、社会人って。と突きつけられたように思った。 この本も、けして爽やかな読後感ではなくて、でも読まなくてはいけないんだと思ってしまう。
0投稿日: 2021.05.10
powered by ブクログ輝いて見えるあの人も、美人で完璧に見えるあの人も、それぞれ世界の中で、全員が何かしらの劣等感を抱えながら生きているんだ。他人と比べるんじゃない、自分がどうありたいか、どうしたいか。ただそれだけが自分を満足させられる方法なのかも。
0投稿日: 2021.04.05
powered by ブクログ3人の主人公からなる3つのストーリーを1冊にまとめた短編小説に近い作品となっている。朝井リョウ作品としては珍しく全て女性を主人公としているが、朝井リョウの描く人間味溢れるストーリーは健在でありおすすめの1冊といえる。
0投稿日: 2021.04.04
powered by ブクログ嫉妬、焦り、優越感… 朝井さんは、人間の表に出さない感情を炙り出すのが本当にうまい。 本作は特に「優等生」と言われる人たちの劣等感を、グサグサと刺してくる。 面白くてあっという間に読んでしまうけど、ぐったりとした余韻が残る。これが癖になってしまうんだなー。
0投稿日: 2021.03.23
powered by ブクログ朝井リョウの作品は毎回頭をぶん殴られるような感覚。 自分の考えの浅さを痛感させられる。 模試でこの作品が出てきたときほんまにテンション上がった
0投稿日: 2021.03.10
powered by ブクログ最近朝井リョウさんが続く。 人間の嫉妬とか、よく思われたい気持ちとか、自分の行動に対する気持ちの持ち方とか書くのがすごく上手い方だなぁと思う。 そんな気持ちも踏まえて、どう行動をとるか、ということが大切なのかなと思いました。
0投稿日: 2021.02.14
powered by ブクログ誰もが少しは持ってる「周りからよく思われたい」っていう虚栄心や欲望をありのままに描いている作品。 人と比べて自身の劣る点を探すのではなく、自分にも相手にも素直に、ありのままに生きていくことの大切さを教えてくれた一冊。
1投稿日: 2021.01.29
powered by ブクログ自己顕示欲や承認欲求といった言葉でどう表現すればよいか分からないドロドロしたものがテーマ。小学生時代の弱者と強者の立場がありありと描かれていて、私はどちらかといえば弱者でしたのでゾッとしました。 女性3人が最後には前を向くような流れで話が終わっているけれど、なんだか煮え切らないなぁという印象。
1投稿日: 2021.01.09
powered by ブクログコンプレックス、劣等感、妬み嫉み…抱くことを恥ずかしいとか醜いとか感じるものだと思ってたけど、一人一人形は違ってもみんな持っているもので、身近で、当たり前で。でも自分次第で打開したり打破したりすることができるもの。その一歩を踏み出す勇気は自分を肯定する力に変わり、自身の支えになる。読後、自分を受け入れ、前向きになれる一冊。
0投稿日: 2020.10.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
何かするのに大層な背景がいるのか、実際は些細なことが多い 主張はおもしろいけど、話がぶつ切りで深みはなかった
1投稿日: 2020.09.13
powered by ブクログ小学生の時に始まる女子独特の世界は大人になっても続くんだという話。 いつまでもリーダーシップを持ち続けたい元学級委員、タカラヅカを連想させるファンクラブ、外見によって互いを明確に分類するヒエラルキーなど、全く自分には理解できないし、したくもない世界を男ながらに物事にできる朝井氏はすごいと思いますが、小説として好みではなかった。
0投稿日: 2020.08.17
powered by ブクログこういうスクールカーストとかコンプレックスとか嫉妬心を、朝井リョウは本当に絶妙に書くなぁと思った。嫌悪感と共感のちょうどいいところ。他人事として無視できない塩梅というか。上手いなぁと思う。 どのお話も最後には主人公が前を向き始めるところがいい。自分の弱さを自覚し、人のせいにするのをやめ、小さな一歩を踏み出す。結局自分を変えられるのは自分だけだし、誰もが自意識過剰なものでその人の小さな変化に他人はそこまで関心をもってないんだよね。
1投稿日: 2020.08.14
powered by ブクログ正直すぎて読んでて辛くなるやつ。 小学生時代に味わった、リーダーという立ち位置の優越感から抜け出せない主人公、逃げる理由やきっかけを自分以外に求めた主人公、劣等意識と向き合えない主人公のお話。
0投稿日: 2020.08.02
powered by ブクログ女子として生きてきて、これまで経験してきた言葉にしがたい感覚を、ほら、こういうことでしょ?と言われてるかのような感覚。 この作者の、ひとつの出来事に対してそれぞれの視点からなる物語の作り方が昔から好き。
0投稿日: 2020.06.30
powered by ブクログえぐい。自分でしかない。こんなに人のダメだと思ってるところ弱いと思ってるところ好きじゃないところを言語化されるともうなんか逃げたくなる。落ち込まされてるのか勇気づけられてるのかよくわかんない。共感しかないよ。
0投稿日: 2020.06.26
powered by ブクログ◾️自分用メモ 朝井リョウさんの本はいくつか読んできた。 タイミングなのか、題材なのか、 共感度がこれまでのものより低かった気がする。
0投稿日: 2020.06.15
powered by ブクログ女のヒエラルキーと嫉妬心がリアルに描かれている。 女は、自分の所属する場所で勝手にヒエラルキーを描き、上のものに嫉妬する。 そして、時には、蹴落とそうとする。 ワイドショーでの神田愛花の「大人になるってどういうこと?」に対して答えと小説が重なった。 「自分の怒りとか、ムカつきは自分の嫉妬心からくる」 その通りだと痛感した。
3投稿日: 2020.05.24
powered by ブクログ「誰かのためという前提で行っていた物事には全て、その手前にもうひとつの前提があった。自分のため」 結局は人のための行動であっても、自分の株をあげようといった打算が人気にはあるのかもしれない。
0投稿日: 2020.05.13
powered by ブクログ3人の女性のそれぞれに共感できる部分があった。 最後の話が好き。ドラマのある人生に憧れる、、なぜか悲劇のヒロインになりたい気持ちをわたし自身思春期の頃に感じていた。歳を重ねて自分を受け入れられるようになって、ずいぶん生きやすくなったもんだなぁと思った。 みんな、いろんな葛藤の中で生きてるってことを教えてもらった感じがした。
10投稿日: 2020.05.01
powered by ブクログこういう、人間の本心を描いた本が好きだと改めて気付かされました。 題材、舞台がなんであれ、そういう本って面白い。 人って行動には理由があるけれどその理由が表向きとは違うことってありますよね。 そういう言葉に出ていない気持ちがこの本にはたくさん書かれていて面白かったです。 表舞台のキラキラした世界の人なんて、特にそういうこと多いですよね。 でも人はその本心を押し殺して生きているなと。 でも時にはそれも大事ですよね。大人として。 あと、人には物語がなくてはいけないのか、これについて、たしかに過去に悲劇があった人ほどフォーカスされたりする世の中で、普通であるがゆえに存することもあるよなと感じた。そういう人間の同情が支持に変わるという特質を上手くストーリーに取り入れていて、それが皮肉めいていない感じから、怒りよりも切なさを感じられた。
6投稿日: 2020.03.12
powered by ブクログ好きな作家の作品。 主人公や登場人物がほとんど女性メインなので、女性ならではの人間関係を上手く書いていると思うが、自分が男であることもあってか、ちょっと楽しみきれなかった。 なので、女性には特にオススメしたい。 しかし、朝井リョウさんならではの文章の表現などはしっかりあるので個人的には満足できている。
0投稿日: 2020.03.05
powered by ブクログ連作なんだけど2つめの「ハートの2」がずば抜けて良かった。主人公のセリフから彼女の考えてた事とこれからする事が理解できた瞬間に痺れた。完璧に作り上げられた展開で全てが伝わる瞬間が素晴らしかった。面白かった。星5にしようかと思ったけど、2話目の良さに比べると1話目はプロローグ、3話目はやや蛇足、みたいに思えてしまい、全体としての印象はやや下がったので星4で。
0投稿日: 2020.02.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
嫉妬。嫉妬とは、これほどに強いものなのだなあ、という思いを、カチカチに固めてくれる作品でした。いやあ。怖いなあ、人間って。 熱烈なファンがいて、ステージの上で、ファンの理想や希望や願望を全て表現しているであろう「つかさ様」ですら、これほどの嫉妬心を持っているのだ。という事が明らかになる、最後の章「ダイヤのエース」のストーリーとか、好きですねえ。人は誰しも、誰かにこう、憧れ、嫉妬し、それでも、生きていくんだよね、みたいな?そんな感じ?受けましたね。まあ、結局は自分次第、ということなんだろうけど、、、ということ?うむ。 マーシーこと真島昌利さんのソロの名曲「こんなんもんじゃない」の歌詞とか、思い浮かびましたね。 めがくらむほどなにかをしんじることは、ときにじゆうをおびやかす という、あの感じ。とても大切な何かを、とても憧れる何かを、持つこともあるだろう。でもまあ、自分次第じゃない?ってこと、なのかなあ。どうなんだろうなあ。むう、分からん。とりあえず読書を続けたいですね。 スペードの3 江崎美知代は、間違いなく「うわーこいつヤなやっちゃなー」という人物ですが、その美知代の気持ちも分かる!分かっちゃうんだよなあ、、、というこの何ともいえない、自分の狡さ、卑屈さ、劣等感を刺激される感じ。嫌いじゃない。嗜虐的な読書の愉悦、って感じですよね。 ファミリアに入会した「アッキー(アキ)」が、「尾上愛季(おのうえあき)」かと思わせておいての、実は「明元むつ美」でした!という、ひっかけ。見事に騙されました。お見事でした。いやー上手いなあ。 ハートの2 この小説全編の登場人物の中では、明元むつ美が、いっちゃん好きかなあ。変な表現かもしれないけれど、正しい劣等感から、正しく成長した人、という感じ。うん、好きです。彼女。特に好きなのは、むつ美が、小学校時代の記憶を思い出してる場面。ピアノを弾く愛季の楽譜をめくる役をしている場面で、自分と愛季の、圧倒的な容姿の差を痛感する場面。あっこが好きですね。その、圧倒的な差を、正しく痛感すること。そこから自分の道が始まるんだろうなあ、自分はどうしたらいい?ってことを、ホンマに考えるんだろうなあ、とか思うのです。 ダイヤのエース この話で、よお分からんかったのは、つかさの幼馴染の「剛大(たけひろ)」は、ホンマに存在した人だったのか?それとも、つかさの、自分の人生作り上げたよストーリーの中の想像上の人物だったのか?というのが、よお分からんかった。つかさと、剛大の物語、好きだったんだが、、、あれは創造の話なのか?むう。よく分からんかった。すまぬ。という感じです。
0投稿日: 2020.01.27
powered by ブクログ------本文冒頭 ファミリアは砂鉄に似ている。誰も、磁石の力に逆らうことはできない。 ―――朝井リョウの表現について簡単に研究してみる。 189P “たった四人だと、春休みの学校はこんなにも広い。” 相対的なものの見方。 同じ学校でも人が多ければ狭く感じるし、少なければ広く感じる。 同じ気温でも、シチュエーションが異なれば、暑くも感じるし、寒くも感じる。 もう一つ、これもそうだ。 215P “からっぽの胃の中に、ぬるい水が落ちていく。満たされている感覚よりも、空白の部分が際立つ感覚のほうが強い。” 満たされることよりも、空白になる感覚から物事を表現する。 このような感覚の表現が新鮮で的確なのだ。 彼の小説には、そういった表現が頻繁に使われる。 これは天性の才能だろう。 或いは、幼い頃から物理的な現象や心の中で思い描く感覚が人一倍鋭いのか。 研ぎ澄まされた五感から産まれ出てくる文字表現。 現代作家の中でこれほど優れて心に染み入るような文字表現できる人間は数少ない。 この作品でも、このような秀逸な表現が至る所で見られる。 そして、まるで女性の内面を知り尽くしているかのような心情表現。 これもまた、彼の天賦の才というべきものだろう。 演劇界のスターと、それを取り巻くファンたちの姿。 彼女たちはどんな理由で、どんな視点で、その位置を保っているのか? 叙述ミステリーのような一面をも持ったこの作品のなかで、彼女たちは葛藤する。
12投稿日: 2020.01.10
powered by ブクログ2019.12本棚整理のため再読。 読みながらいろいろ思い返すこともあるけれど(某歌劇団の娘役トップのFC会員だった過去あり)、多分もう読み返さないな。
0投稿日: 2019.12.14
powered by ブクログスペードの3:大人になっても変わらない優越感の魔性。 ハートの2:勇気が沸騰した。自分のため。 ダイヤのエース:最後まで読んで、非物語のどんでん返しに、こんなにやられた!と思った話しは初めてだった。 ダサくても生きる、それが朝井リョウの作品。
0投稿日: 2019.12.10
powered by ブクログ女子たちのマウント合戦を、なんとトランプの大貧民(大富豪)になぞらえて描いた快作( ´ ▽ ` )ノ 面白いこと考えたものだね( ´ ▽ ` )ノ もはや宗教と化したヅカヲタグループを、小学校の学級委員時代そのままに仕切り悦に入っている上級カード「スペードの3」( ´ ▽ ` )ノ その前に突如現れ「革命」を起こす最底辺カード「ハートの2」( ´ ▽ ` )ノ そんな彼女らの現人神であるヅカレディ「ダイヤのエース」もまた、小学時代以来のライバル女優に対する鬱屈に悶々( ´ ▽ ` )ノ オナゴの魂百まで( ´ ▽ ` )ノ 男もそうだけど、女もまたサル山ならぬヒト山というヒエラルキーの中でしかアイデンティティを確立できない序列動物なんだね( ´ ▽ ` )ノ 一瞬だれの発してるセリフか分からなくしたり、時間軸を混乱させたり、わざと読みづらくするのはリョウちゃんおなじみの手法( ´ ▽ ` )ノ これがじゃまになるときもあるけど、今回みたいなミステリータッチの作品だとかなり効果的な技法だね( ´ ▽ ` )ノ 一話目、二話目、まったくの途中で物語をぶった切って後は読者の想像に任せる、という結び方も面白い( ´ ▽ ` )ノ この世の中、ドラマみたいにスッキリけりがつくことの方が珍しいわけで( ´ ▽ ` )ノ 三話目のみ小綺麗にフィニッシュ(嘘くさい感動)を決めているのは、これが浮き世離れした芸能界を舞台にしているからだろう( ´ ▽ ` )ノ 最年少受賞だの奇抜なタイトル(「やめるってよ」)だの、話題「だけ」で名前を売ってすぐに消えていった作家は山ほどいたけど(椎名桜子・処女作執筆中……)、明らかにリョウちゃんは彼ら彼女らと違ってるみたい( ´ ▽ ` )ノ 文章力・着眼センス・時代と寝る感性、そして多産脳力&体力( ´ ▽ ` )ノ 「限りなく透明に近い」村上龍コースに乗った、かな?――乗れる、かな?( ´ ▽ ` )ノ デビュー作・受賞作が最大にして唯一の代表作ってのは、やはり本物の作家とは言えない( ´ ▽ ` )ノ 本作ではまだ「学校(時代)」というデビュー以来のテーマを引きずっているけど、このオタマジャクシのシッポもさっさと自分で引きちぎったほうがいいね( ´ ▽ ` )ノ 2019/10/14
0投稿日: 2019.10.14
powered by ブクログ◯著者の特徴的な心理描写は引き続きと行った感じではあるが、桐島と比較すると、青臭さが抜けた印象。 ◯面白い…とは思うものの、読者に対する共感のありようがその面白さの濃度を決めているのか、テーマというか小説の舞台自体に入り込めず、桐島ほどの共感は無く。 ◯ただ、そのテーマで小説を書くこと自体の難しさも感じるところであり、それを違和感なく描写しているところはさすがだなと思った。 ◯また、物語として、第3部後半の展開はドラマティックというか、一種のカタルシスを感じられ、爽快ですらあった。 ◯引き続き作品を追って、筆者の心情及び状況の変化を追ってみたいと感じた。
0投稿日: 2019.09.11
powered by ブクログ朝井さんの作品を勧めてもらったのでもう一冊手に取って購入した本。 3人の人生をそれぞれの観点から表現されている。「何者」とは違うんだけど、やはり人間心理っていうのを上手くとらえている。 心の奥底にある表面的ではない部分を上手に表現されている。
0投稿日: 2019.09.08
powered by ブクログそれぞれ違う時系列、違う人物視点だけど、重なる部分がある3つの章で構成。 おっきなテーマは「承認欲求」というところでしょうか。 この世に生まれた瞬間から皆それぞれ武器をもっています。その武器を手に、どう相手に認めてもらうか?ひいては世間にどう注目されるか? 生きていく上で、誰もが意識せざるを得ない部分です。 もしかしたら、男性はそうでもないかもですが、女性には無視できないモヤモヤがうまく文章化されているのでは、と思いました。(私は女性ではないですが。。) 辻村深月風な香りもしたので、辻村さんファンの方も読んでみるとおもしろいかもしれません。
0投稿日: 2019.09.08
powered by ブクログ朝井リョウのスペードの3を読みました。 トランプゲームの大貧民をモチーフにした小説でした。 3つの短編に登場する女性たちがそれぞれ学生時代の同級生と自分を比較して、嫉妬心をもやしたり、劣等感を持ったりしながら、生きていく姿が描かれています。 こんな赤裸々な若い女性たちの悩みを描くのは朝井リョウの得意分野だと思いました。
0投稿日: 2019.08.04
powered by ブクログ本当に共感を得るのが上手いなぁと思った 年代がドンピシャだからかな 同期にまさに円みたいな子がいて 何故そこそこ仕事ができる私よりトロくておバカで空気が読めない(ピュアともいえる)あの子(まさに主人公的)に先輩は特別優しいんだろうと思って、優しい気持ちで接する事ができない自分が凄く嫌だった気持ちが文章化されていてスッキリした そこにあるのは、その時のその人自身、それだけですね。
0投稿日: 2019.06.10
powered by ブクログスクールカーストの描写がドロドロしていて良い。女の子の面倒臭い所がまるっと描かれていて引き込まれる。
0投稿日: 2019.05.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
設定のせいもあるけど、読みながら頭の中のイメージは映像でなく少女マンガでした。毒を毒のまま放り出さないやさしさが良いです。
0投稿日: 2019.03.14
powered by ブクログ朝井リョウ作品は本当にオタクに刺さる。オムニバス形式なのに一つ一つがつながっているのが本当に気持ちいい。
0投稿日: 2019.02.16
powered by ブクログ宝塚の元スター、そのスターのファンクラブのリーダー、そのファンクラブに新規加入するリーダーの昔の同級生の3人にまつわる短編集。 宝塚は定期的に観に行っているので、とても親近感を持って読むことができた。 嫉妬、憧れ、虚栄心、自己嫌悪など....。登場人物の内面にあるネガティブな感情が、分かりやすく表現されていて良かった。 朝井リョウだって分かってたのに、気を抜いていた結果また騙されたのが悔しい。 表題作がやっぱり一番良い気がする。タイトルにも納得感があるし。あとは最後にやつも、主人公の気持ちは凄い共感できるなと思った。
0投稿日: 2018.12.26
powered by ブクログ3.5スクールカーストを描くのがうまいね。何者もそうだけど、自分の価値は自分がきめないとと改めて思う。
0投稿日: 2018.11.26
powered by ブクログなんか、ドキドキドキドキしてた。 人間ってきっとみんなこんなもん。 きっとテレビで活躍してる人たちの売れるまでの感動的なストーリーも後付けなんだろう。 きっとみんななんもない。成功してからそれっぽい感動的な生き方をくっつければいいんだ。と。
0投稿日: 2018.09.26
powered by ブクログ宝塚的な、男役を務める舞台女優・つかさを追っかける女性ファンクラブの仕切り役であり、幼い頃から学級委員を務めてきた美千代。彼女と子供時代同じクラスだった、いじめられっ子のむつ美。そして、つかさ、3人がそれぞれ主役となり、物語は進む。優越感、劣等感、嫉妬。人と関わる上では避けられない普遍的な問題をテーマに語られる。 アキが変身したとこが鮮やかだったな。子供の頃から、特に女子の中では、マウンティングって起こってるんだろうな。むつ美の昔の友人、志津香が薄毛で悩むとこをさり気なく気遣うむらみか先輩、素敵だったなぁ。自然な優しさを私も心がけるようにしよう。
0投稿日: 2018.09.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
人を羨む、妬む気持ちを表現するのが上手。それぞれの章のタイトルは大富豪になぞらえたカードになっている。 ♠️の3 ❤️の2
0投稿日: 2018.09.20
powered by ブクログ集団の中での振る舞いとか、働いている理由の後付とか、誰にでもある細かい心情を毎回描く作風は朝井リョウですね。
0投稿日: 2018.08.19
powered by ブクログそれぞれに関わりがある女性3人の話。 自分になんらかの役や立場を背負わせて、それにふさわしいように生きようとするがその役と自分が合わないことに気づきつつも固執する。 みたいな話。 最後には自分を包んでいた役をそれぞれが脱ぎ去るのだが、そのきっかけはそれぞれだよね、という感じ。 纏っていたものを脱ぐさわやかな爽快感は感じないし、深みはあんまりないけど、確かに勝手に自分はこうであるべきとか考えて取り繕ってるところは身に覚えがあるので、読んでて痛いところもある。
0投稿日: 2018.07.20
powered by ブクログ美知代の第一章が特に面白かった。女特有の感情とも言える優越感や羨望がじわじわとにじみ出ている。 誰かにそれを見抜かれてしまうことでぐさりと刺さる。 どの話もラストは自分らしく動き出しているのがよかった。
0投稿日: 2018.07.19
powered by ブクログ部によって語り部が変わり、異なる視点から出来事を描写している。構成が面白く、内容にも引き込まれてしまった。おすすめ
0投稿日: 2018.06.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読書日数33日 歌劇の世界で、ファンの目線と当事者の目線で描かれた短編作品。少しずつリンクされていて、いろんな立場での女心ご描かれている。 小学校からずっと「いい子に見せる」ように仕切っていたのが、そのままファングループの統括になって、同じように仕切っているが、それを20数年ぶりに、そのグループで出会った同級生に見透かされる。 その同級生は、小学校の時にクラスメイトから、容姿などから色々差別を受けていたのだけれど、中学をきっかけに、演劇部に入って変わる。その時、歌劇団の女優のファンになった。 その女優は、同期のライバルに勝てないまま、悶々としているときにのだが、自分も引退を考え出した時に、昔のことを振り返っていく。 この物語のテーマは「そのまま満足せずに、変われるように努力すればいいんだ」ということと「過去に何があったとしても、それは問題なく、今どうやって人生と向き合うのかが大事だ」ということだと思った。
0投稿日: 2018.05.08
powered by ブクログ第1章の最後が衝撃的、ある程度読み返したほど!! やはり現代の若者の心情をうまく捕らえられている。 3人の人物が特集されているが、他の人のスピンオフも気になる。
0投稿日: 2018.04.27
powered by ブクログ大好きな朝井リョウさんの作品でなぜか手つかずだったもの。 ファンクラブにまつわるお話で、女同士のドロドロした感じが最高〜に おもしろくてページめくる手が止まらなかったけど、後半になるにつれて勢いが失速していった感、、、 過去と未来がいりくってたり、伏線があとで回収されたり。 朝井リョウさんの作品にしては複雑なかんじ。
0投稿日: 2018.04.25
powered by ブクログ3人視点で描かれているところが徐々に話の展開を面白くしていく。 あの人がこうなって、この人のあそこがこうなるのか!と繋がっていく部分がとても気持ちいい。 女の人だけが持っているであろう特有の性質を少しだけグロテスクに、ほんの少しだけ爽快に描いていると思う。 男子から読んでみる部分と同性から読んでみる部分はきっと違うのかな。
0投稿日: 2018.04.15
powered by ブクログ朝井リョウさん独特の、爆弾のような仕掛けがあり展開に飽きずに読めました。 ああいるよなあ、クラスや仕事場にこういう人…という感じ。 憧れの人や、人気者のうざーい感じが描写されていますが、何もない人はこれから起こりうる不幸を勘づいてないだけで、気付かないとそのまま人生を終えると勘違いしてしまいがち。 だけど、そんなことは誰にもなくて、やはり変わらなければいけない転機というものがいつか必ずやってくる。 朝井リョウさんの本は「桐島…」「何者」以来でしたが、もっと読んでみたいと思わせる一冊です。
1投稿日: 2018.04.14
powered by ブクログ・4/6 読了.時間が前後するし登場人物が錯綜していて誰が誰だか分からなくなっていまいち楽しめなかった.
0投稿日: 2018.04.06過去から何を引きずるか
華やかな舞台を見守るもの、演じるもの、それぞれの思いは複雑。過去から何を引きずるか、どこに未来をもとめるか・・・。 それなりに面白かったけれど、共感は持ちにくくこの評価です。 何冊か読みましたが、あんまりこの作家さんは得意じゃないかなぁという感想です。
0投稿日: 2018.04.01
powered by ブクログ初めての朝井リョウさんです。 それぞれ女性が主人公の3つの連作短編。 きっと誰もが心の奥に持っているだろう、醜い感情や劣等感。 忘れたい過去。そして必死に生きる今。 人生の岐路。 生きるって、こういう事だな、って思う。
8投稿日: 2018.02.17
powered by ブクログ出だしの章が、少々場面をイメージし難い描写で取っつきにくかった。でも我慢して読み進めるにつれ、読み慣れた朝井リョウの世界があった。 タイトルは大富豪から。革命が起こるお話です。 人が変わ(れ)るきっかけは、何気ないところに在って、それに気づくか否かなんだろな。
0投稿日: 2018.02.08
powered by ブクログ安定の人の内側の醜さを書かせたら間違いのない朝井さん。みんな最後には希望の光が見える。そのためには一度最低の所に落ちなければいけない。ハートの2の彼女はそこからよじ登ってきたけど、その動機から彼女が幸せになれるのかはわからない。結局の所人の悩みや幸せなんて、偶然やとるに足らないことの積み重ねなのかもしれない。それが黄色いストールの象徴することなのかもしれない。
0投稿日: 2017.11.26
powered by ブクログ朝井リョウさすがです! 何者を見たときこの人は年齢も近いし、若者の繊細な気持ちを表現するのが上手い程度だと勝手に思っていました。 ですがこのスペードの3で覆りました。同じ物語ですが、3人の全く違うようで根底が同じストーリー。 本当はどうしたいんだ!何がしたいのか!何が出来ないのか!人間の奥底にある感情、欲望。意地?プライド?嫉妬、妬み、ごくごく細かい描写が描かれていてあっという間に読み終わってしまいました。そしてそれぞれの主人公のラストシーン、そしてどんでん返しの展開、すごく引き込まれました。面白かった!!! 他の作品も読んでみたい!!!
0投稿日: 2017.10.10
powered by ブクログわかるんだけどわかりたくない、女のわたしとしてはそんな気持ちだった。 ファンクラブとかそういうのは入ったことないし少し非日常だったんだけど、日常も透けて見えるようだった。 わたしは自分がそんなにしっかりした人間じゃないし、ドロドロした醜い部分もあると思うから読後感はため息1つ。という感じだった。 朝井リョウさんのお話は見たくない現実を突きつけられるような感じがする。すごい。
0投稿日: 2017.09.16
powered by ブクログ待ってたって、革命なんて起きないから 朝井リョウ、なぜこんなにも女の人のドロドロ感をうまく描けるんだろう 嫉妬とか、コンプレックスとか、そういう「嫌な感情」は実は誰でも持ってるんだよなって思わされる。
0投稿日: 2017.09.10
powered by ブクログ朝井リョウって何でこんなに色んな人の奥底がわかるんだろうっていっつも思う。 思ったことがあっても決して人には言わないような…。 自分に物語がなくてもいいというつかさの決心に共感。
0投稿日: 2017.09.09
powered by ブクログ3人主人公が出てくるのだが、その全員に自分の過去がフラッシュバックする瞬間があるくらい入り込んでしまった。女子独特の感情の表現がとても上手い!
0投稿日: 2017.08.27
powered by ブクログほんとに良いー。なんてことない人でも良いんやって思う。人の駄目なところ、羨んだり妬んだりそういう気持ちもあっていいんやって浅井リョウは思わせてくれる
0投稿日: 2017.08.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
3人の女性が今までの自分とは違う新たな一歩を踏み出す様が描かれた中編小説から構成されていた。 1章ではクラスの中のみんなが気軽に会話できないような問題児に話しかけたり、誰からも避けられるような子に手を差し伸べたりと学級委員として行動することで、優越感を感じていた。そんな中、美人な転校生がやってきて、上べだけ優しくしていた自分他は異なり、誰に対しても分け隔てなくいろんな人と接する態度からクラスの指示を得て、転校してきたばかりにも関わらず次の学級員の座を取られてしまい、そのまま卒業となった。 大人になった今、最近落ち目になってきてはいるものの元歌劇団男役の女優のファンクラブの中のヒエラルキーで上に上り詰め、小学校時代の学級員のようにそのファンクラブを取りまとめ、細かい規則を作って会員をコントロールすることで優越感を感じていた。そんな中、小学校自分が手を差し伸べて優しくしてあげていたと思っていた同級生が同じファンクラブに入会してきた。学年一ブサイクだった彼女が、今ではファンの女優に少し雰囲気が似ていると会員の中での噂になるほどの美人になっており、そこに所属するうちに次第にファンクラブのメンバーの信頼を得て、小学校時代のようにヒエラルキーからひきづり降ろされることになる。 ファンクラブの中のヒエラルキーを登り、人に指示する立場になることで小さい優越感を得ていたが、小学校時代と同じまま成長できていない自分を同級生に見透かされ、ショックを受けるものの、帰るには自分から踏み出すしかないと言われ、一歩踏み出し始めるところで終わった。 「何者」でも同じようであったが、自分が気づいていなかった、無意識に向き合おうとしていなかった自分自身を浮き彫りにされる瞬間を描くのが非常に上手で衝撃が走った。 もちろん読む人によって、どう感じるかは異なるだろうが、2章3章ではここまでの衝撃ではないものの、三者三様の心の内面の変化が面白かった。
0投稿日: 2017.08.18
powered by ブクログ3本の中編から成る連作集です。 物語として一番面白かったのは第1章で、トランプゲーム「大富豪」に見立てた展開も、ミスリードもほぼ完璧に決まっていたように思います。ただ、その反動で第2章以降はやや凡庸になった感があります。つかさを主人公に据えた第3章はちょっと浮いた感じがして、この連作の中で本当に必要だったのか疑問が残りました。全体のレベルは高いところにあると思いつつ、『何者』と比べるとやや落ちるというのが率直な感想です。 それにしても朝井リョウ。 男のくせに主人公を含めほとんどの登場人物を女性にするという大胆な設定で挑んだ本作ですが、彼女たちが抱く屈託、悪意、見栄、嫉妬などがすごく細かく描かれており、女性同士が醸し出すドロドロ感がまるで女性作家が描いたようなリアリティをもって伝わってきました。 さすがプロというと失礼にあたるかもですが、本当にうまい書き手だと思います。もっとも自分は男性なので、女性の視点、また宝塚ファンの視点で読むとまた違った印象になるのかもしれませんが。
0投稿日: 2017.07.30
powered by ブクログ人は誰も現状を劇的に変えてくれる革命を待っているんだろうなと思った。周りは持っているのに自分には無いもの。それを手に入れるのには、もっと真っ直ぐな道があるかもしれないのに虚栄心がじゃまをしてしまう。 第1章 つかさのファンクラブのトップを務める美知代。小学生の同級生だった明元むつ美(アキ)がファンクラブの新入メンバーとして入ってくる。どれだけ待ってても、革命なんて起きない。 第2章 演劇部の大道具で絵を描くむつ美。公演のポスターに描いた絵で弟の嘘がバレてしまう。 第3章 舞踏学校から同期だった円が女優業を引退した。円とは性格が反対で、昔からリーダー的な存在で優等生だったつかさ。少しずつ書き進めていた引退報告のブログ下書き。
1投稿日: 2017.07.30
powered by ブクログ朝井リョウ、やはり心理描写に長けている。女の子の複雑な、悪意の入り混じった心境が見事に描かれていた。物語がなくても、親友がいなくても、良い子じゃなくても、自分のために生きれば良いんだ。
0投稿日: 2017.07.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
現在、過去、関連者でストーリーが並行して進んでいたようだが、結局全体がからまずに終わってしまったような感じ。あまりピントこなかった。
0投稿日: 2017.07.18
powered by ブクログ三人三様の人生が過ぎていく。時折並行はするけれども、決して重なる事はない。ただ確かな事はそれぞれがそれぞれで一生懸命であること…。傷つきながら…傷つけながら…。
0投稿日: 2017.07.11
powered by ブクログ自分がいつから大人になったかわからないのに、いつのまにか周りから大人扱いされて自分が大人になったことに気づく。とゆうか受け入れなければと思う。きっと人がは大人になったから変わるのではなく、変わろうと思った時に変わるんだなぁ。そうゆうことに気づくのは自分の黒い部分をぐりぐりえぐられた時。恥ずかしい、でもそう思う自分はなかなか嫌いじゃない。
0投稿日: 2017.07.11
powered by ブクログ個人的に好きな朝井リョウさんの本。 前から気になっていて、文庫化されていたので即買い。 元スター女優、ファンクラブのまとめ役、新メンバー、3人それぞれの視点から成り立つストーリー。 身近な3人の物語にも関わらず、それぞれの主観から見ることで世界の見え方、感じ方がまったく異なるところがとても面白い。 朝井リョウさんは、こういう小さなコミュニティー内に生じる感情(特に嫉妬、妬み、蔑み等の負の感情)を描くのが本当に上手い作家だと思う。 「何者」では「就活生」、「桐島、部活辞めるってよ」では「高校」、また今回は「ファンクラブ」と実に多彩なジャンルを描いている。 作品を読みながら「意地悪だなぁ…」、「えぐいなぁ…」と感じる一方で、それを理解できる、つまり同じような感情を持っている自分に毎回気付かされてしまう。 何となく他人に朝井リョウ作品を勧められないのは、自分の黒々とした内面がバレて、人間性を疑われるのが怖いのかもしれない…(笑) 個人的に一番印象に残ったのは「スペードの3」。 自分も「失敗を犯さないように確実に待ちながら進める」タイプであり、何となく美知代と近いものがあるなぁと感じながら読み進めた。 もちろん、ここまでネチっこくはないけれど…(笑) 「自らが気持ちの良く過ごせるフィールドで生きることの心地良さ」は理解できる部分もあった。 この本では、それが悪いコトのように書かれていたが、一方でそのフィールドを守ろうとすることは誰しもがあるのではないだろうか。 もちろん、どこまで他人に迷惑をかけながら押し通すかというサジ加減は必要だと思うけれど… そして最後のシーン、待っているだけでは何も起きないことに気付く美知代。 「在庫数、また、直接聞きに来ます」、すごく爽やかで素敵なセリフだった。 唐木田さんと、上手く行けばいいな。 <印象に残った言葉> ・家に帰るためではなく、どこかへ向かうために乗る終電だなんて、一体、いつが最後だったのだろう。大学を卒業して、もう七年が経つ 。(P28、美知代) ・美知代ちゃんは、この世界で、また学級委員になったつもりでいるの? (P103、むつ美) ・ どれだけ待ってても、革命なんて起きない。(P150、むつ美) ・ 在庫数、また、直接聞きに来ます(P158・美知代) ・ 自分のためでいいのだと、むつ美は思った。こんな自分をごまかすことができるだけの理由や言い訳を探すことに時間がかかってしまったけれど、そうでなくていいのだと思った。私は、私のために、よりよくなりたい。そう思うことでこんなにも呼吸がしやすくなるのならば、きっとそれは醜い欲望ではないのだ。(P244) ・ 謙虚さを大切にしよう、と思ってしまった時点で、もう後戻りはできない。意識して大切にしている謙虚さなど、本当の謙虚さではない。(P261・つかさ) ・ ごめんね。ずっと、私のほうがずるくて。(P323・円) ・ その人の背景や、余白や、物語は、それ以上のものにはなり得ない。それ以上のものになり得るように見えるときもあるけれど、決して、なり得てはいない。そのときそのときに出会ったものを積み重ね、吐き出して生きている私たちにとって、そのときそのときに想像されたかもしれない物語なんてどうでもいいのだ。そこにあるのは、そのときのその人自身、それだけだ。(P343・つかさ)
1投稿日: 2017.07.09
powered by ブクログ文章は読みやすいんだけど、これまで読んだ作者の作品の中では評価としてはイマイチ。 衝撃とか、読後感として残るものはなかった。
0投稿日: 2017.07.03
powered by ブクログ分かる! 分かる分かる! 小学校時代の学級委員気質から抜けきれずに、妙齢になってもなお自分を取り巻いてくれる人がいる環境に身を置きたがる美知代の気持ち。 みんなが憧れていたり畏れていたりする存在に一歩でも近づいて、それを何とも思ってないように絶妙にひけらかしながら自分の特別感を強調しようとするんだよね! それから、自分の背景に、特別な理由や物語が何もないことにコンプレックスを持って、後付けを創ってしまおうとするつかさの気持ち。 死ぬほどじゃないけど憐れんでもらえる持病だったり、二度と会えない訳じゃないけど身内との別れだったり、絶望的に呆れられるほどじゃない問題行動だったり、そういうものを持っていて注目される人を「ズルい」って思っちゃったりね! だけど、本当は分かっていたりして。 どんなに特別感を示そうとしても、 どんなに背景にドラマを演出しようと、 勝負できるのはここにいる私という人間ひとり。 この人間ひとりで向かっていくしかないんだって。
3投稿日: 2017.06.30
powered by ブクログ浅井リョウ。 クラスの中心にいられなかった人物を描くのほんと得意ね。 桐島読んだ時は結構衝撃的だったけど、 これだけ似たような作品を連発されると、 ちょっとワンパターンかなという感じも。
0投稿日: 2017.06.28
powered by ブクログひとつのお話のようで、各章は3人それぞれのお話。一冊を通して筋が通っていながらも、3人のお話を読んで思い 考えることは別々のテーマであるところが興味深い。 また、特に一章と三章の叙述トリックというと大袈裟だけど、ちょっとしたどんでん返しにはまんまとやられた!!
0投稿日: 2017.06.23
powered by ブクログトランプの大富豪がタイトルになっている作品。 3部の構成から成っており、それぞれが微妙に関わっている。 相変わらず人間のエゴというか見栄というか弱いところを描かせたら上手いって感じ。 逆に読んでいてその部分が痛かった。
0投稿日: 2017.06.14
powered by ブクログ世界は広くないし、自分はそんなに弱くない。 満たされない、泣いてしまえないくらいの絶望がある。 性格悪いけど、執着心が強くて、なんだか、力強い。
0投稿日: 2017.06.10
powered by ブクログ期待しすぎたかも、、、という感じです。 ある歌劇団のファンクラブの代表の女、その女と小学校時代一緒だった女、そのファンクラブの元劇団スター3人の物語がそれぞれ展開されています。 前向きになれるものでもなく、かといってイヤミスのようなものでもなく、余韻にも余り浸れず。。。という感じ。 女のドロドロした感情や考えは、もはやその通りでそれを現しているこの作家は凄いなと思う。大富豪で表すタイトルやこの並びにきっと私にはまだ読み込めていない意味があるのかも、、、とも思います。 劇団のことに関しては割とその通りだなぁと感じてしまい、なんともいえない気持ちになりました笑
0投稿日: 2017.06.05
powered by ブクログトランプゲーム“大富豪”になぞらえたタイトル『スペードの3』『ハートの2』『ダイヤのエース』。読んでいるうちにそれらのカードが各章の主人公を表していることがわかります。 宝塚歌劇を思わせる劇団。あるスターのファンクラブを仕切る女性が第1章の主人公。すべて思い通りに運んでいたはずなのに、ファンクラブの新会員として小学校時代の同級生が現れたことから、彼女の心にさざ波が生じ、何もかもが崩れてゆく。この第1章が強烈で実に鮮やかなラスト。一種のどんでん返しです。これがあまりに強烈だったから、第2章と第3章は若干尻すぼみに感じますが、こんな女性のどす黒い感情を描ける平成生まれの男性作家、凄いです。 妬み羨む気持ちをなんとか隠しながら生きていても、自分の心は騙せない。「ずるい」と思っていた相手から、ずるいことを詫びられて何も言い返せないシーンが印象に残ります。
0投稿日: 2017.06.04
powered by ブクログ登場人物の女性たちの鬱々とした感情を丁寧に描いた作品。 ドロドロしすぎず、むしろどこか爽やかさまである不思議な一冊だった。 女優本人とそのファン、そしてファン同士の繊細な人間関係というのは、設定としても珍しく、おもしろかった。 それにしても、これを男性が書いているなんて信じられない。
0投稿日: 2017.06.03
powered by ブクログアキとアッキー、漫画の中の剛大くんそうくるのかぁという感じでした。友達が朝井さんは何故か女の子の気持ちがよくわかる書き方するんだよ。と言っていましたがなんとなく納得。
0投稿日: 2017.06.01
powered by ブクログ人にはそれぞれ悩みがあるということ。考えれば、小説の80%は悩みがテーマなんでしょうね。恋の悩み、人生の悩み、生きる悩み、etc.
0投稿日: 2017.05.29
powered by ブクログ有名劇団のかつてのスター“つかさ様”のファンクラブ「ファミリア」を束ねる美知代。ところがある時、ファミリアの均衡を乱す者が現れる。つかさ様似の華やかな彼女は昔の同級生。なぜ。過去が呼び出され、思いがけない現実が押し寄せる。息詰まる今を乗り越える切り札はどこに。屈折と希望を描いた連作集。
0投稿日: 2017.05.27
powered by ブクログ分かってるのに断ち切れなくて、できれば目を背けていたいと思ってたことを、あれもこれも提示されてしまった。 人の人生を都合よく解釈して気持ちよくなること、 自分が優位に立てる場所を必死に探してしがみつくこと、 そんな醜さが、周りにはばれてないと信じてること。 ぜーーーーんぶ自分のことだ。
0投稿日: 2017.05.22
powered by ブクログ人間のどろどろした方のお話。 この人はとても、人の心というかなんというのかを表現するのが上手だから、何者の時と同様、どろどろした方を書かれると、上手だからこそ、なんとも言えない気持ちになります。 この3人、私はどれも共鳴できてしまって、読んでいてなんともいえない気持ちになったけど、みんなどうなのかしら。 人間誰にでもあるどろどろしたものなのか、それともこれを読んでも全く共感しない人もいるのかな…。 どろどろの部分はすごいのだけど、最後救いの部分はあまり深みがないなあと感じました。 どろどろ部分にずっと共鳴してなんともいえない気持ちになる…そうさせるのがすごいのだけど、そういう本は、読んでどうしたらよいのかな…と思ったり。 どちらにしろ、朝井リョウはやっぱりすごいなあとまた認識する本でした。
0投稿日: 2017.05.20
powered by ブクログ物語でよく登場する主人公的存在。すこしお茶目で、抜けていて、でもかっこよく、かわいく、皆に愛されて、しっかりするところはちゃんとできる。そんな人たちの周りにいる人たちの努力と悔しさと嫉妬と、、、人間らしさが滲み出ている人をフィーチャーした本
0投稿日: 2017.05.16
powered by ブクログ朝井リョウさんの作品は全て読んでます。 第1章 スペードの3 ファンクラブのまとめ役をこなす学級委員タイプの女性とそれを乱す存在との関わりを小学校時代と重ねながら物語が進んでいく。 相変わらず、ドキッとさせられる。それも、何気ない日常をホラーに変えてくる。特に、美知代が小さな優越感を大切にする描写。これって、やっぱダメなんですか?汗 僕はそこだけではないにしてもそこにはこだわりがあって、常に自分が”上”の存在でありたいと思って努力する節があるんです…。周りからしたら、やっぱ痛いんかなぁ。 アッキーのミスリードは騙されたけど、そこまで驚きはなかったです。 第2章 ハートの2 スクールカーストの中でも特に下の人を主人公にした話。 朝井さんってこの辺の人の気持ちまで掬えるのかと驚き。休憩時間に友達がいないときの時間経過の長さとかリアル。なんか、村田沙耶香さんに近いものを感じなくもない。 第3章 ダイヤのエース たまにある優しいメッセージ回。 どんな物語があろうとなかろうと表現活動をやってはいけないなんてことはない。ましてそれを辞めたところで得られる反響なんて知れている。 木皿泉の脚本に通ずる優しさを感じることが最近増えてきたと感じます。 総じて、今作も変わらず朝井リョウ成分を補給できて充実感です。 一つ思うのは、もしかしたらパターン化しつつあるかもしれない。物語の構成が論理に塗り固められているというか。またこの構造かとは思ってしまう。 朝井リョウさんのことだから、その辺は色々考えているんでしょうけど。
1投稿日: 2017.05.15
powered by ブクログ隣の芝生は、青いです。 3人の女性の気持ちの揺れが面白かったです。誰もがどこかに共感して、反発するお話なんだろうなと。 なれなかった自分も、なりたい自分も、人の所為ではなく、自分の中に全てあるってことですね。気持ちも、行動も、自分次第だ。
1投稿日: 2017.05.14
powered by ブクログ毎日の中で起こるさして口にするほどでもないけれどいつまでもじくじくと残っているようないじやける気持ちをどうにか昇華させたいけれど、その方法をとる自分を自分が一番好きではない、みたいな女性像。こういうの誰でもきっと持ってるよなぁ…わかってんだよわかってんだけどそうなっちゃうんだよ… 朝井さんさすが上手いわー。
0投稿日: 2017.05.10
powered by ブクログこのところ続けて読んでいる朝井作品。 うーん、帯にやられたかなぁと言った感じ。 演劇を軸に描かれている三編の連作。 朝井作品の持つ独特な刺さるようなダークさを期待していたのだけれど、私には余り刺さらず。 しかしこの人は女性を描くのが上手だなぁ。
0投稿日: 2017.05.09
powered by ブクログ相変わらず面白くないなぁ。 ミステリでもないのに、良くある手を使ってるのも気に入らない。 桐島、よりは少しマシな気もするけど。
0投稿日: 2017.05.07
powered by ブクログ有名劇団のかつてのスターのファンクラブをとりまく3人の女性のお話。連作短編集ですが、それぞれに昔と今、人間関係をうまく織り込んでいて、途中で「おおっ!」ってなりました。 心理描写も巧みで、ちょっとこわくなります(笑)。さすが朝井リョウ、って感じですね。
0投稿日: 2017.05.04
powered by ブクログ文章は読みやすく、ボリュームは少なめ。 一気に読める。 舞台女優のファンの世界。 メインの登場人物はすべて女性。 自分にとってまったくの未知の世界ということもあり、次の展開が気になり、どんどん読む。 そして、9割ほど進んだところで、気づく。 あ、もう終わりだ。 各章の主体になっている3人以外の人物のことも、もっと知りたかった。 特に、2章に出てくる志津香とか。あ、飯島ちゃんとかも。 もっと言えば、美知代とつかさは人物像が見えたけど、アキ(メインキャラの方の)に関しては、もう少し続きも読んでみたかった。 まぁ、でも、はじめの一歩を踏み出すまでを描くという意味では、三者とも共通だからいいのか。
1投稿日: 2017.05.02
powered by ブクログ宝塚をイメージさせる女優を中心に、周りの女性たちを描いた連作短編集。 ミスリードのうまさは感じたし、それぞれ最後には一応の救いがあったので嫌な気分にはならなかった。そこらへんの作り方は確かにうまい。 でも、女優に関係する女性(ファン)を描いてきて、女優本人を主人公にした物語を描くのは違和感がある。違う人を主人公にした物語にしてもよかったのにとは思うり
0投稿日: 2017.05.01
powered by ブクログ心がとても痛かった。 誰でも自分を認めてほしくて、自分の居場所を見つけたくて、あがいている。 いちばんわかりやすいのが、誰かと比べること。その誰かより「秀でている」ことを見つけようと躍起になったり、嫉妬したり…。誰もが女なら大なり小なり経験してきたこと。 痛いなぁと思いながらもページをすすめる手をとめられなかった。 痛々しかった過去の自分ときっと今もそこから完全には自由になれていない今の自分を抱きしめてあげたくなった。 どうして男性の朝井さんがこれを書けるんだろう。
0投稿日: 2017.04.29
powered by ブクログ謙虚さを大切にしようと 思った時点で、もう後戻りできない。 意識して大切にしている謙虚さなど 本当の謙虚さではない。
0投稿日: 2017.04.29
powered by ブクログ私、好きでした、これ。 タイトルは大富豪にちなんでいて、 「ファミリア」というファンクラブのリーダーで統率を取ることで自分の居場所を作る女(スペードの3)、 容姿にコンプレックスがあって変わるチャンスを探す女(ハートの2)、 「普通に幸せ」な人生を送りドラマティックなバックグラウンドがないことを嘆く女(ダイヤのエース)、 の三篇です。 どれも描かれている悩みの本質は、 よくそこに焦点を当てたな!よくわかりましたね!という、女性的なものなんですが、 筋運びは(いい意味で)男性的です。 物語の起承転結がはっきりしている、というか。 現実では、「誰もそんな決定的なこと、言ってくれないよ!」というような類の発言が出るわ出るわ。 しかしいいのです。 だって物語だもん。 そうやってカタルシスを得たいじゃないですか。 みんな、誰かを羨望して、救われたいと願っているのに、 最後は「自分で頑張るしかない!」という結論に至るという。 この三名はみんなすごく孤独で、 周囲に自分を偽っていて、 その本性が知れているのがその、うらやましくて仕方のない相手である、というのが、想像するだにカッとなるような状態ですよね。 でもここから開き直ってほしい、というエールをこめて。
0投稿日: 2017.04.23
