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powered by ブクログ発達障害という言葉が流行のように流布し、誤診、誤解も多い。本書により正しい理解を得ることができ、症状、対処法の具体例もわかり良い。2025.8.29
0投稿日: 2025.08.29
powered by ブクログ発達障害を起因として社会と軋轢が生まれているなら適切な機関へ通い、きちんと理解するのが大事なことなのだということが分かる本だった。
1投稿日: 2025.05.26
powered by ブクログ職場でどうにも仕事ができず、行動がおかしいなぁと思う。同僚がいたために興味がわいて、発達障害系の本をいくつか読んでいる。 発達障害にもASD、ADHD、統合失調症、アスペルガー通等いろいろあるが、まずはその違いを解説してくれている。p23の図がわかりやすい。 これらの症状は判定が非常に難しいということが読んでいてわかった。医師によっては違う診断をして、それによって患者や家族が苦しむこともある。(例えば甘えだから教育しなさいと言われる) 過去の殺人事件等で、これらの障害がクローズアップされてきたが、それまではこういった症状の方々はいたけれども、認識されていなかっただけ。 症状の診断が出た後は、グループワーク等で社会生活ができるように慣らしていくような団体もあるようだ。社会がまだこの分野にはついてきていないため、大多数のいわゆる普通の人用の社会になっているため、発達障害の方々はドロップアウトしがちで、生きるのが苦しい状態となっている。
0投稿日: 2025.03.22
powered by ブクログASDとADHDについての特徴が書かれており、基本の1冊という印象。 ASDとADHDについては特に真新しい事は書かれていないが、サヴァン症候群についての章は新たな知識を得ることができた。 自分もそうかもしれないと知識を得ることによって、行動は変えていけるのかもしれない。こういった事を学ぶことでより広い視野で様々な人と関わっていくことができると考えると、非常にためになる1冊だった。
5投稿日: 2024.03.10
powered by ブクログASDやADHD、学習障害や共感覚などの特徴や、犯罪に結び付くような極端な例についてよく分かった。家庭や社会で本人や周囲に困り感がある場合にどうしていったらよいのかについて、もっと知りたくなった。
0投稿日: 2023.06.30
powered by ブクログ発達障害についての定義や具体例、発達障害に関する事件などを知る事が出来た。専門家でも発達障害の明確な診断は出来ないんだね。 ASD 自閉症スペクトラム症 疾患は生まれつき 遺伝的な要因が大きい 親の教育では無い 特定の遺伝子疾患を持つ人に多い オキシトシンが治療薬として有効 最新版の診断基準DDM-5 社会的コミュニケーションにおける持続的障害 限定された反復する様式の行動 後になっても明らかに 社会で重要な障害を引き落とす 自閉とは異なる ASDはそもそも他者に関する関心が薄い 性同一性障害を示すケースも サリーアン課題 ハンスアスペルガー ローナウィング アスペルガー症候群を自閉症の軽傷型 ASDに含まれるものとした ADHD 注意欠如多動性障害 子供の病気 シンプルで面白みの無いものとされあまり注目されてこなかった 比較的努力でカバー可能な為改善してるように見えるだけ 環境原因は否定 遺伝は大きい 細かい原因は不明 生まれつき マルチタスクが苦手 多動 不注意 持続性 分配性 転換性に問題 興味のある分野には過剰な注意力 男、子供が多い 大雑把に定義すると10パーセント 精神疾患が合併する事が多い 約半分が不安障害 依存性にも ASDとADHDの共通点と相違点 ふたつは重なることが多い 同一性へのこだわりが鑑別点として重要 対人関係の不得意なadhd 不注意なadhdとその行動への重要性をかんじないasd 映像記憶 共感覚 学習障害 サヴァン症候群 突出した能力 後天性もある シネイテジア 外部からの刺激に対して通常の感覚だけではなく異なる種類の感覚が同時に起こる 芸術家 学習障害 読む聞く話す書くに障害 限局性学習障害と呼ぶように ディスレクシア 天才 asdは自然科学系 adhdはデザイナー 小説家などに多い 大村益次郎 アンデルセン ルイス・キャロル アスペルガー症候群への誤解 発達障害と犯罪 佐世保小6事件 発達障害を社会に受け入れるには デイケア プログラム 「認識」する事が大切
1投稿日: 2023.02.18
powered by ブクログ人の気持ちがわからない、同じ失敗を繰り返す、自分は発達障害では?と思うことがたまにある。というか、そういう部分はあるが、経験や仕組みで解決できている部分が多い。ただ、認知の面でどうしても生きづらさはある。相手の気持ちがわからずに信頼関係を築けない。 コレだという解決策があれば良いのだが… ★疾患は生まれつき 成人になって発症するものではない。 ★カサンドラ症候群 ASDのパートナーと信頼関係が、築けないことによって生じる精神的、身体的な症状。 元の位置に戻せない、反省がない、自覚がないなど、ゆとりがある時には許せるが、子育てなど多忙な生活ではイライラしてしまう。 ★「認識」することの大切さ 「症状」…寛容に接する 「気持ちの問題」…不必要な叱責
0投稿日: 2022.05.25
powered by ブクログ読むのに結構時間がかかってしまった。 今まで発達障害の本を何冊か読んできたけど、内容も分かりやすく、一言で発達障害と言ってもその中の種類や違いなどを詳しく説明されてるため非常に読みやすい。 さらに症例をあげての誤解されやすい点であったり、発達障害と気付かれなかった為に起きてしまった事案など紹介してくださっている為、自分自身の理解周りからの理解どちらも大切なんだなと思いました。 悩める方に読んでほしいです。 そして誰かが救われますように。
1投稿日: 2022.03.28
powered by ブクログ発達障害の診断は専門家なら誰でもできるというものではないようだ。 適切な診断が必要なひとが多くいる。 考える基礎として役立つ。
1投稿日: 2022.01.02
powered by ブクログ自分が発達障害だと気づかないで生きづらさを感じている人は多いと思う。 この本では、ADHDとASDを中心にその症状や対応策、事例をあげて説明してあるのでかなりわかりやすかった。 発達障害と犯罪についても書かれている。発達障害が犯罪の直接の原因ではなく、生きづらさや周囲の対応、生活環境なども大きく関係していることがわかった。
1投稿日: 2021.11.20
powered by ブクログ「多動症、自閉症、うつ… 複数の症状が発生する事もある」 ・専門医でも判断を間違える事がある ・親や当事者は診断結果を真摯に受け止められるか ・発達障害は適切な治療で改善が見られ、社会復帰可能 自分以外の人間の考えや気持ちはどうしてもわかるものではない。 もし自分なら辛く重たい事実を冷静に受け入れて対処出来るのか…
0投稿日: 2021.10.17
powered by ブクログ発達障害のASDとADHDの解説に重きを置いた書籍です。この2つについて知りたい方におすすめします。 個人的な感想ですが「ケーキの切れない非行少年たち」「累犯障害者」を読んでみると、社会に適応できなかったり、人に拒絶されたりすると攻撃してくるタイプが多いように感じます。 また反対に生育環境が悪くても、発達障害的になる方もいらっしゃるとも思っています。 犯罪の記述が多かったので、少し気になりました。 後者に関しては「愛着障害」「教誨師」「殺人者はいかに誕生したか」が参考になるかもしれません。
2投稿日: 2021.07.07
powered by ブクログ大気汚染、農薬、食品とは呼べない種々の食品添加物、様々な添加剤が入ったプラスチック製品など、化学物質に曝露されている現代人は発達障害の発症率が非常に高いのではと感じています。(この部分は著書の内容ではなく、あくまで個人的見解) これから先、発達障害を持つ人と関わりながら仕事においても、日々の生活においても繋がっていく事は避けられない。 そんな現代において生きる我々には必須の知識となる。 発達障害に対しての原因などには言及されていないが具体的にどう言ったと特性があるのかを知る事がてきる。
1投稿日: 2021.05.01
powered by ブクログADSやADHD、きちんと診断できる医師が少ないことが問題だと分かった。別の精神障害と誤診され不適切な治療を受けて問題を悪化させてしまっていることがある。
11投稿日: 2020.08.10
powered by ブクログ岩波明(1959年~)氏は、東大医学部卒、精神生理学を専門とする精神科医。東大医学部精神医学教室助教授、昭和大医学部精神医学教室准教授などを経て、現在同主任教授兼同付属烏山病院長(ADHD外来を担当)。 本書は、「発達障害」の中で、「自閉症スペクトラム障害(ASD)」(アスペルガー症候群を内包する)と「注意欠如多動性障害(ADHD)」を取り上げ、それらの典型的症状・診断基準、それぞれの共通点と相違点、アスペルガー症候群に対する誤解、発達障害と犯罪との関係、そして、発達障害を社会でどのように受け入れるべきか等について、ADHD患者の臨床医として解説したものである。 私にとっては、人間の脳の複雑さは長年の関心事のひとつである。そのきっかけの一つは、サヴァン症候群のキム・ピークをモデルに、ダスティン・ホフマンとトム・クルーズが主演してアカデミー賞を受賞した、1988年の映画「レインマン」にまで遡るが、その後も、神経学者オリバー・サックスの『妻を帽子とまちがえた男』等の著作、サヴァン症候群といわれるダニエル・タメットの自著『ぼくには数字が風景に見える』、1998年生まれで、アインシュタインよりIQが高く、早くもノーベル賞のホープと言われる、自閉症のジェイコブ・バーネットの成長を母クリスティンが綴った『ぼくは数式で宇宙の美しさを伝えたい』、2004年の佐世保小6殺人事件を扱った『謝るなら、いつでもおいで』などのドキュメント物(本書の中でもそれらの多くが言及されている)のほか、専門家が一般向けに著した書籍も読んできたが、本書もその一部として手に取った。 そして、読了して感じたのは、これらの障害に対する認識・理解がまだまだ進んでいないということであった。私は、一般人にとっては、そうした人びとに接する機会自体が多くはないと考えていたのだが、本書で取り上げられている、著者が実際に外来で接した数多くの事例や、発症率から推測すれば、学生時代には間違いなく周りにいたであろうし、現在の職場の中にもいる可能性が十分にあり、自分自身、全く認識が足りていなかったというのが正直なところである。また、一方で驚いたのは、専門の医師の間でも、(著者によれば)明らかな誤解・誤診が少なくなく、何と、犯罪者の精神鑑定においてすら(だからこそ、なのかも知れないが)そうであるということであった。(ただ私は、著者が取り上げたいくつかの事例の分析において、「サイコパス」という見解が全く出てこなかったことには少々疑問を感じている。。。) 著者は後段で、自らの臨床医としての立場から、発達障害を持つ人びとをどのように支援していくべきかに力点を置いて解説をしているのだが、眼に見えない障害を持つ人びとに対し、社会は何ができるのか・何をすべきなのかについて、一人ひとりが考えていく時期に来ていると改めて感じた。 (2020年8月了)
2投稿日: 2020.08.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
精神科関連の本を読んでいると、他の診療科では、そうそうある訳ではない誤診が平気であるということと紹介されている。 そして、同じ精神科領域でありながら、一般人が新書で得られる知識すら持ち合わせていない事も多い。 にも関わらず、日本の精神医学界で、それを何とかしなければならないという風潮や反省がみられない。
1投稿日: 2020.02.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
著者が発達障害、特にASD(自閉症スペクトラム)、ADHD に精通しており、誤診が多い特徴等を含め、発達障害についてわかりやすく説明されている。 特に印象的であったのは、ASD とADHDの差だ。ASDは「対人関係の障害」「常同的な行動パターン」が特徴であり、対しADHDは「多動・衝動性」「不注意」が特徴であるが、ADHDは衝動性ゆえに、他者の気持ちを鑑みる前に思ったことを口にしてしまう等、一見対人関係の障害と類似した傾向が見られる場合がある。 すなわち、ASDの場合はそもそも他者に興味がないため、対人関係を築かないが、ADHDの場合は、他者と関係を築きたくとも、目の前の刺激を優先してしまうがために、他者と良い関係を築くことが難しい場合がある、ということのようだ。
1投稿日: 2019.12.30
powered by ブクログ「ああそうなのか」と思う部分もあり、「そうなのかなあ」と思う部分もあり。結局、人の行動を見て素人の私が判断するべきことはないし、どうこうできることもないということを痛感しました。
1投稿日: 2019.10.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
途中までわかりやすく読めたと思う。しかし最終盤、当事者による犯罪例をここまで凄惨さを強調して書くことに意味があったのか極めて疑問。途中までの論調に反して当事者への偏見を思い切り煽っているようにしか見えず、正直悪意を感じるほど。
2投稿日: 2019.09.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
そもそもなぜこの本を購入しようと思ったか、まずはそこから思い出すべきなのだろうが、いかんせん2年くらい前のため思い出せない。 ポイントとしては、一部の人はその症状を抱えていたとしても「場数」をこなすことによって、どのタイミングでどう振る舞えば良いか学習ができること。一方、そこまで本人や周囲にも理解を持って接してもらう必要があることから、やはり幼少期にこの傾向に気付くかどうか、その上で対策を取れるかどうかに依るところが多いと感じる。 特定のレッテル貼りや一部の天才を取り上げて肯定をすることが、昨今の流行りのようにも見える。曖昧であるがために、そういった用途には適してしまっている。(ある種の特殊性も兼ねて) とにもかくにも、うまくお付き合いするというところが、着地点になるのであろうが、そのためにも自分の状態を把握すること、ひいては幼少期の重要性を改めて考えさせられる。
1投稿日: 2019.05.06
powered by ブクログ発達障害について体系的に学ぶ際の一冊としてオススメいたします。 いろいろなケースが詳しく記載されており 筆者(医師)の発達障害への向き合い方や それでも判定が難しいことなど いま、この特徴が抱えている課題が網羅されていました。 ケースは多くてタメになりましたが 読むことに少しタフさが求められました。
1投稿日: 2018.12.23
powered by ブクログ『発達障害』(岩波明著/文藝春秋)vol.421 http://shirayu.com/blog/topstory/other/4807.html
0投稿日: 2018.12.20
powered by ブクログ●発達障害について知りたくて読んだ。どういう病気なのかはもちろん、主にマスコミによる報道の結果、世間での発達障害への誤解について解説している。
2投稿日: 2018.10.27
powered by ブクログ事例を交えた内容は、分かりやすく興味深かったです。 ASDと犯罪の関係が取り沙汰されていますが、生育歴が関係している場合も。 ASDだから、という考え方は安直過ぎ。マスコミ報道に踊らされたくないです。
3投稿日: 2018.10.23
powered by ブクログ大人の発達障害も近年脚光を浴びているが、2017年3月発行であり最新の知見に基づいて書いてあることがよいと思った。 ASD(自閉症スペクトラム≒広汎性発達障害)に、アスペルガー症候群や自閉症等も含むようになり、ADHD(注意欠陥多動性障害)の2本柱として症例を中心に紹介している。 ASDとADHDの共通点・相違点、映像記憶・共感覚・学習障害、天才、アスペルガー症候群への誤解、発達障害と犯罪、発達障害を社会に受け入れるには(機関等)について、各章で紹介している。 最新知見はあるのだが、新書である限り図解は少ないので、理解が難しいながら図解などが多い本で全体像を掴んでから読むこともよいと思う。全体的には理論+症例の紹介という流れだった。
1投稿日: 2018.04.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
初めにADHDとASDの診断基準や違いを明確にし,患者のもつ能力,社会における誤解,犯罪について述べ,最後にケアの例を挙げている.
1投稿日: 2018.04.09
powered by ブクログ空気が読めないとして爪はじきにされがちな人はASD・ADHDなどの発達障害かもしれない。ドラマや映画の中にもその傾向を持つ人がしばしば描かれる。発達障害であることを認識し適切に対応すれば、仕事も生きづらさも犯罪も、本人にも社会にも、よりよくすることができる。 診断基準や人口におけるパーセンテージを常に提示し、メディアや実例での具体的な言動事例を描いているのがGOOD。
1投稿日: 2018.04.09
powered by ブクログ発達障害という疾患について、その中心的なASDとADHDを詳しく述べることによって説明されています。一つひとつ丁寧に書かれていて、この症状に対しての出来るだけ正確な理解をすることによって、世の中にはびこる偏見をなんとかしたい著者の趣旨が伝わってきます。症状の例が述べられていますが、それは一つだけ取ったら一般にもあることで、それが様々な誤解に結びついていることが良くわかります。複数に当てはまれば発達障害ではなく、発達障害だから複数の症状が出ているということに気をつける必要があるのだと思います。この症状に苦しんでいる方々や、それを支援する様々な活動と、世の中の関心の薄さからくる偏見や誤解。本書を読むことで、この方々に対する総合的な理解をすることができます。
2投稿日: 2018.03.03
powered by ブクログ奇異な言動をしている、理解不能な理由で殺人などを起こしているのは全て発達障害のせい、と決めつけるのは早すぎるということだけは分かりましたが、もう少し分かりやすいものが読みたかったので、求めていたものとはちょっと違うかなと。 発達障害なのか性格なのか違う病気なのか。精神科医でも判断が難しいらしいというのが、奥深さを感じます。
2投稿日: 2018.02.21
powered by ブクログ「発達障害」と呼ばれる症状のうち、特にASD(自閉症スペクトラム)とADHD(注意欠陥・多動性障害)を取り上げて論じた書である。症状そのものの解説に加え、世間的な「発達障害」に対しての誤解や偏見への反論に、かなり多くの頁を割いている。
1投稿日: 2018.01.08
powered by ブクログASD,ADHDそれぞれのこと、共通点・相違点、犯罪との関連など、新書としてよくまとまっており、わかりやすい。
1投稿日: 2018.01.02
powered by ブクログADHD, ASDについてたくさんの事例を交えて傾向を詳しく説明。自分自身も傾向がある気もするし、生きていて周りで発達障害の傾向がある人に出会うことも当然あるので知っておくことにとても価値があると思う。書き方も客観的で説明がうまく好感が持てる。
1投稿日: 2017.12.31
powered by ブクログ同じ発達障がいを論じても、著者の一冊目の場合は概論になりがちで、これもその中の一冊でした。内容がしっかりしているだけに、次の本に期待です。
1投稿日: 2017.12.28
powered by ブクログ名探偵シャーロック・ホームズ。 映画「風立ちぬ」の堀越二郎。 ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」の津崎平匡。 「少し変わったところがあるが、特定の分野におちて驚異的な能力を発揮する天才タイプ」として、アスペルガー症候群の人たちが好意的に取り上げられている。 ここ数年「発達障害」という言葉は、ポピュラーなものになった。 だがその反面、誤解も多い。 裁判で採用された精神鑑定ですら、臨床の専門家の著者などから見ても明らかな誤りであるケースが散見されるという。 少年事件における被告人の刑罰減免のために「発達障害」という病名が濫用されている実態があるのだと。 毎回同じことをし忘れる、目にしても気づかない。 話し出すととまらない、話がとぶ。 ものの置き場所にこだわる。 著者は、昭和大学烏山病院長として、発達障害の人のためのデイケア、リワークプログラムに取り組んでいる。 一筋縄ではいかない状況なかで、トライ&エラーを繰り返し、生活の中で感じる「生きづらさ」への対処、どのように本人の個性を生かした生活をしていくかを検討するのが目標だという。 本人も、家族も、周りの人々も、そして行政、医療関係者が、実態を正しく捉えて対処していくことが肝要なのだと。
3投稿日: 2017.12.17
powered by ブクログ■自閉症の特徴(カナー) ・他人との感情的な接触の欠如 ・自分で決めた事柄を同一に保とうとする欲求や反復的なこだわり ・言語の障害 ・知的な遅れ ・物の操作に取りつかれる ・高いレベルの視空間スキル,機械的記憶 ・魅力的で知的な風貌 ■「自閉性精神病質」アスペルガー(今日のアスペルガー症候群という概念の出発点となるもの) ・この子供たちは,一様に思考と体験に特別な独創性が認められる ・大人たちのすることを殆ど無視し殆ど学習せず,自分自身ですべてを作り出す ・悪い行為を楽しみながら,まさに挑発的に,自分の悪い行為について報告する ・両親や同胞や友人に対する温かさや責任感・愛情に満ちた態度が見られない時でも極めて極端な強迫的なフェティシズム(異性物品愛好家)のような物品への愛情を示したり動物に対して献身的な愛情を示す ■ADHDの人は注意力が常に散漫なわけではなく興味を感じる特定の対象に対しては,むしろ過剰な注意,集中力が向けられることもある。好きな事柄には徹夜して取り組むケースも多い。 ■ADHDの不注意にはいくつかの側面がある。 ・特定の事柄に注意を持続する「持続性」の障害 ・周囲の様々な事柄に注意を配分する「分配性」 ・必要に応じて注意の対象を切り替える「転換性」 に問題があることが多い ■ADHDの人は成人になっても,忘れっぽさ,集中力不足,自らのスケジュールを管理するのが困難であることなどがよく見られる。その結果,一部のADHDの人は対人的な交渉や接触でミスを繰り返し,対人場面を避けるようになりやすい。 ■職場におけるADHDの問題の一つとして,すぐに取り組むべき仕事があるにも関わらず,周辺に関心が向いてしまい,肝心の業務を忘れてしまうことがある。その一方で興味が向かった大賞には過剰なまでにのめり込み,かなりの成果をもたらすこともある。 ■不注意の症状のため,きちんと上司などの話が聞けていない例も多い。また衝動性のため,相手の話の途中で抑えられなくなり,話をかぶせることも起こりやすい。相手の話を最後まで聞かないことで対人関係の悪化を招くこともある。 ■ADHDでは不注意によって会社の日報の提出を忘れるということがよくある。一方,ASDにおいても同様のことが見られるが,これは日報を出すという行為は社会的に重要であるという認識が欠けているために生じる。つまりASDの人は,常識的には必要な場合においても,自分が重要だと考えないことについては無視してしまいやすい。 ■発達障害の当事者は何度も同じようなミスを繰り返すことが多い。 ・ADHDにおいては不注意症状の反映であるとともに,目の前の「刺激」を優先して本来のタスクをおろそかにした結果 ・ASDにおいては,その行動についての重要性や必要性を感じていない場合,ミスを繰り返しやすい ■「話し出すと止まらない」「話がとぶ」ということもしばしば経験する症状である。 ■サヴァン症候群の3群 ・第1「断片的才能」は,スポーツ関連情報やナンバープレート,地図,歴史上の事実,誕生日,電車やバスの時刻表などに没頭して驚くべき記憶力を示すものであるが,そこに創造的な内容は含まれない。 ・第2「有能サヴァン」は,音楽,美術,その他の特定の領域における卓越した能力を持ち,高度で著しい特徴がある。 ・第3の「天才的サヴァン」は,並外れた能力を示す極めてまれなもので,その能力は障害のない人においても非常に著名なものとみなされ「天才」と呼べるもの。 ■アスペルガー症候群の生徒は以下のような特徴的な言動をとることが多く「変わりもの」とみられることが多い。 ・毎回同じことをし忘れる,目にしても気が付かない ・話し出すと止まらない,話がとぶ ・順番,会話に割り込む ・必要以上になれなれしい ・懲りない ■アスペルガー症候群でみられる反復的な行動パターンの例 ・同じようなやり方で無目的な動きを繰り返す(手のひらをひらひらする,物の匂いをかぐ,ぐるぐる回る など) ・自分自身の身体を叩く ・物の置き場所にこだわる ・鍵を繰り返し確認する ・ものを食べる順番にこだわる ・特定のテーマやものに熱中する ■アスペルガー症候群の診断には次の2つの症状が必要である。 ・第1は「対人的コミュニケーションの障害」 ・第2は「常同的,強迫的な行動パターン」
1投稿日: 2017.12.17
powered by ブクログ今まで読んだ発達障がい系の本でいちばん分かりやすくすらすら読めた本かもしれない。アスペルガー症候群で重要なのは「何かへの異常なこだわり」であり、たとえば人付き合いが苦手とかコミュニケーションに関わることだけではアスペルガーと言えない、という話は参考になった。あと、たぶん自分、ADHDだわ。子どものときに教室を立ち歩く癖があって、時間を経るにつれてその癖がすーっとなくなっていった症例に見事に当てはまるので、多動なのは間違いないと思う。
1投稿日: 2017.12.15
powered by ブクログ読み終えてまず感じたのは、実にこの発達障害というのは難しいということ。 この人にはこの問題があるから、こう対処する…課題に対する適切な一対一対応というのができれば望ましいが、発達障害がうつ病を併発して表れることなどもあり、それはプロの医師を持ってしても難しいようだ。 本書では様々な事例が紹介されており、今後様々な人と接する上での視点を多少は得られたように感じる。私は子育てを控えており、また、大学職員である。発達障害を持つ学生へのケア、対処はよく問題となる。そういう意味で、読んで良かった一冊であった。
1投稿日: 2017.11.22
powered by ブクログ本書は主にASD(自閉症スペクトラム障害)とADHD(注意欠如多動障害)を扱う。 対象とされているのは、小児よりも成人という印象を受けた。 これらの障害は、親のせい、養育環境のせい、しつけに何らかの問題があるせい、とされてきた。 いや、おそらく今でもそう思っている人は少なからずいるだろう。 しかしそうではないことは明らかになっている。 ただし、これらの障害がきっかけとなって、養育環境が整えられなかった可能性は十分にありえる。 早くから療育を始め、親もペアレントトレーニングを通じて子供への理解を深められればいいが、様々な事情からそれが困難であるケースだってある。 そうなると不適応からまた別の問題を引き起こす場合もある。 それが小児から成人への成長過程で起きるから、この障害は難しい。 しかし逆に言えば、「ADHD症状を患者本人が自覚することや投薬の効率によって、十分な改善を期待できる」(64頁)。 この言葉は励みになる。 いくらやっても変わらない、どれだけやっても届かない、何もかも投げ出したくなる気持ちを鎮めてくれた。 理解をしていても、いつもいつも寛容ではいられない。 それは私自身の性格的なものもあるが、実際に24時間共に過ごす家族にとっては本当に苦しいものだ。 子供のため、とわかっていても、支える側も疲弊している。 今後はそこにも焦点を当てたフォローが必要であろう。 はじめに述べたように本書が対象としているのは成人寄りだ。 歴史や事例を学ぶには有用だが、私自身が欲している情報(小児)とはややズレがあったことを付記しておく。
1投稿日: 2017.11.15
powered by ブクログASDとADHDのちがいなど。 シネステジア(共感覚)ってどんな感じなんだろう。文字や音に色を感じるって、ひとによってその色は違うのだろか。 就職して初めて症状に気づくパターンが多いとか。 凶悪事件と病気の関係など、世界の深さと救いのなさ、リアリティとファンタジーの混沌にもんもんした。
2投稿日: 2017.11.12
powered by ブクログ本書は前書きで、対人関係が苦手な人は健常者もいますよ、とごく当たり前の指摘をしており、その点からこの本は発達障害の優れた解説本ではないか、と私は判断した。 発達障害の概念がそうでもないのに使われており、正しい発達障害の道案内の本と言える。 私は、不注意が今でも多く、言われても、何度繰り返しても続くから、やはり、注意欠如多動性障害である。他に、衝動性が高い。暴行罰金刑10万もある私は実は前科一犯。 本書によると、発達障害の人は、海外では、のびのびできた、というように書かれている。 やはり、日本は、発達障害の人が不得意な、同調圧力が強いんだよ。 発達障害に関する解説書では最適だと僕は考えます。オススメですね。
1投稿日: 2017.11.05
powered by ブクログ非常に分かりやすい解説で為になった。うつ、ないしは他の精神疾患と診断されても実際はASD, ADHDの場合があること、また逆の場合もあることを具体的な症例をあげているのが参考になる。また、DSMー5や他の診断に至るまでの定義を表にまとめているのは、一般人向けての本としてとても有益だと感じる。アンデルセンや大村益次郎の例は純粋に興味深かった。ASDやADHDの原因、さらに治療方法の最新の海外の医学文献の紹介もあればよかったかなと思う。
1投稿日: 2017.09.13
powered by ブクログASDとADHDについて解説。ADHDよりもASDの解説がメインか。 特に目新しい知見が記載されているわけではないが、障害の内容や診断基準については詳しく記載されている。 ただ、想定される読者は、自分または身近な人が発達障害ではないかと疑っている人だと思われるが、自分または身近な人が発達障害であった場合にどう対処すればいいかはあまり記載されてないように思える。 本当に困っている人にとっては、その人がASD、ADHDだと分かるだけで気分的に楽になるかもしれないので、それでもいいのかも知れない
2投稿日: 2017.09.09
powered by ブクログ数々の症例や事例を引用しつつ、論を進めている。ADHD(注意欠如多動性障害)とASD(自閉症スペクトラム障害)の共通点と相違点はとても参考になった。 同じ症状でも、ASDに由来するのかADHDに由来するのかで、対応も治療法も大きく違ってくる。場の空気がよめないのはASDであるが、対人関係に不得手なADHDの場合もある。人間との距離の取り方が下手な場合も存在する。 また単純にうつ病として診断されても、障害に由来することもあるので、また一概に語れないのが歯がゆい。 また後半ではサヴァン症候群や、いわゆる「アスペルガー障害」の報道のあり方、それのもとになった犯罪などがつづられている。この辺は「他人の気持ちが分からない」だけでアスペルガー障害であるという風評があるが、そうではない、などが主張されていた。 筆者はADHDやASDの治療として投薬を行っている。これが少し気がかりであった。内容はとてもよいのに、すこしこれで残念に思えた。投薬の副作用がやや問題になっていたはずである。
2投稿日: 2017.09.01
powered by ブクログ良くも悪くも、広範囲に発達障害を知れる本。入門書としては良いと思う。 うちがええと思ったんは、「発達障害の今」を反映しているところ。 日本において、発達障害の扱いは結構ぞんざい。精神科医やカウンセラー、個々人の見解に任せられてるところも少なくない。そんな現実を実例織り交ぜて紹介しているところが良かった。
2投稿日: 2017.08.11
powered by ブクログこのところ多忙につき、読感を書いている時間がない。 とりあえず、読みましたということで、読了日と評価のみ記載。
1投稿日: 2017.07.30
powered by ブクログ題名通り、代表的なASDとADHDについての一般向けの解説本。特に成人の発達障害を専門にされている著者ならではの成人発達障害に対しての解説はわかりやすい。ASDとADHDは合併しやすいが、その鑑別などについてもわかりやすく解説。診断についても常識的。障害が偏見や誤解を生む元となった犯罪についても診断の重要性について説明。現在の成人発達障害の臨床を知るには入門書として良いと思った。
1投稿日: 2017.07.04
powered by ブクログ最近、NHK等で発達障害関連の番組が多く放送されている ように思います。書籍も多くでていると思います。 また、内容にもありましたが、やっと最近青少年の犯罪が なんでも発達障害に関連して報道される風潮も少しは なくなってきたのではないかと思います。 豊川の事件も佐世保の事件も実は、発達障害ではなかった のだということがこの本に書かれていました。 誤解がなく、生きずらさが少しでも和らぐ世界になれば といつも思います。
1投稿日: 2017.06.25
powered by ブクログいささか我田引水気味の論法や主張も散見されるが、臨床経験が多い医師の視点から捉えたASD、ADHDの定義や現状がよく分かった。 もちろん私自身そうであることは言うまでもないが、この本の中で繰り返し紹介されているASD、ADHD患者の持つ特徴を読んで、丸っきり自分のことではないか…! と戦慄する読者は少なからずいるだろう。 個人的には、先天的・後天的な脳器質の明らかな差異は別として、発達障害は陰か陽かバチッとラインを引いて峻別することができるものだとは思っていないし、各々の人格が持っている個性のブレに過ぎないんじゃないかと考えている。 昔のように「あいつは変な奴だ」の一言でつき放し、世間から爪弾きにすることがいいとはもちろん思わないが、「障害、病である」とカテゴライズして、それ相応のスペシャルな扱いが必要なのかと問われれば、そうでしょうとも答えられない。 さも当たり前のことのように、投薬によって症状は治まった、という例がいくつも書かれているが、もちろん当人及び家族等周囲にいる人たちにとって深刻なケースは少なくなく、"治療"によっていくらかでも救われている人も多いという事実は理解するものの、それは本当にベストではないまでもベターな方法と言えるのだろうか? そういえば、ADHDを提唱した張本人の医学者が、晩年に「ADHDは作られた病だ」と告白したとかいうニュースを読んだ記憶があるのだが、あれはどうなったのだろう?
1投稿日: 2017.06.24
powered by ブクログ大人も含めた発達障害、とくにASDとADHDについて、数多くの様々な症例とともに紹介している。事例は具体的かつ切実なものばかりで、興味を持続したまま読み進めることができる、 ADHDが甘えや怠けではないのだということを、周囲の人ももちろん、本人が理解しておかなくてはならない。
1投稿日: 2017.06.22
powered by ブクログADHDとASDについて詳しく書かれており、世の中的に色眼鏡で見る対象となった事件なども書かれていて、関係者以外は知る機会のない内容を知る事はできる。でも事前に治療できたら防げる内容なのかとか、もう少し救われるような記載がいいような気がする。 並行して読んだサイコパス話と違って、治療がある程度効果がある分野ですから。
1投稿日: 2017.05.22
powered by ブクログASD(自閉症すペクトラム障害)かADHD(注意欠如多動性障害)について記述した一冊。 ごく一部の天才がもてはやされる反面、大抵の人は仕事どころか日常生活にも苦労するような状況で、これと付き合うのは当人も周囲も並大抵ではないことがよくわかった。
1投稿日: 2017.05.14
powered by ブクログ具体的な症例が多く紹介され、ときに読んでいるだけでこれは大変だと苦しく感じることもありました。子供も大人も、あれ?と思うことがあったら、専門医と相談をした方が良いと思いました。がまんが足りない、集中していない、口が悪い、と言われつづけているよりは。特に症状を持つ可能性のある子供がそのように大人に叱られているのは気の毒に思いました。
1投稿日: 2017.05.12
powered by ブクログマスコミで取り上げられことが増えてすっかり市民権を得た感のある「発達障害」。法改正でこれから大学にもどんどんやって来そうなので自分ごとに感じまずは知識と思って手に取ってみた。本書では「発達障害」とは何なのか、その歴史、正確な定義、分類、診断基準、いくつかの事例について、専門家であり医師である著者が自身の経験も含めて解説してくれています。まず「発達障害」という名称が分かりにくいのだが、どうも当初は”神経”発達障害と呼ばれていたようだ。原因は不明だが脳神経か伝達物質などの脳機能の障害であると見られており、現在は先天的なものと認識されている。自閉症なんかもそうだが、当初考えられていたような親の養育環境などによるものではなく、遺伝性もあることが濃厚のようです。つまり、単なる性格の歪みとかいうレベルじゃなくて(精神)疾患をもたらす障害であり、現在では一部の症状には薬物療法も可能なようです。これは「うつ病」なんかとも通ずる。学術的に発達障害には主に、ASD(自閉症スペクトラム症候群・これにアスペルガー症候群も含まれる)とADHD(注意欠如多動性障害)に分けられるそうで、しっかりと区別できる判断基準があるようですが、精神科医でも大部分は診断が難しいそうです。本書はそう言う意味で、医師や世間への啓蒙書のようになっており、詰め込みすぎでやや専門的な情報が多すぎるような気がした。できるだけ幼児期に親や周囲が気付いてあげて正確な診断のもと対応するのが望ましいし、本人も自覚して対応していれば不幸になりにくいようです。終盤、著者が院長をしている病院における発達障害の成人に対する取組例などが紹介されますが、教育機関とか職場とかで、実際にそのような人を受け入れて上手くやっていくために具体的にどのようなことが必要なのかについては全く読み取れなかった。それはこれからそれぞれが考えて取り組んで行く必要がありそう。
1投稿日: 2017.04.12
powered by ブクログ【なぜあの人は「空気が読めない」のか?】『逃げ恥』の津崎、『風立ちぬ』の堀越、そしてあの人はなぜ「他人の気持ちがわからない」のか? 第一人者が症例と対策を講義する。
1投稿日: 2017.03.17
