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そういう生き物
そういう生き物
春見朔子/集英社
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総合評価

14件)
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    高校の同級生だった千景とまゆ子。偶然の再会から一緒に暮らすことになった2人。互いを思いやりながらも、踏み込まずに暮らす穏やかで少し奇妙な日々。 わたしは性自認についてなんの疑問も抱かずに生きてきた。女性に生まれたけれど自らの性が男性だと感じている知り合いが数人できて思うのは、そのあたりのことって本当にグラデーションで人それぞれなんだなってこと。 わたしは女であることに疑問はなかったし、男だと思ったことはないけれど、膨らんでいく胸は嫌だったし、家事をするより働いて稼ぐことが好きだし。 大人になってそんなの本当はどうでもいいことなんだなって思う。好きだと思って、特別大切だって思う人がいれば、性自認がどうであれ、ただ相手を大切にすればいいだけだよ。自分をなにひとつ手放す必要なんてない。

    5
    投稿日: 2025.12.30
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    視点の切り替えで、飽きずに読めた。 二人のキャラクターが、どこかで読んだようなわかりやすいタイプに感じた。 男の子の存在に真実味がないような。

    1
    投稿日: 2023.05.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「普通」を崩されるようなテーマで好きな感じなんだけど、この小説から私はなにかを受け取れる繊細さがやっぱり足りない。それがもどかしくて悔しい。 ある日一緒に住むことになった"まゆ子"は主人公千景の高校時代の恋人。 戸籍上は男だけど、女の人として扱われるのが過ごしやすい。『心が女』なのか?って質問に、逆になんの引っかかりもなく女として生きたら認識あるか?って問いで返ってくるところで唸らせられました。そうなんだよな、ただ女にも男にも分類され得ないそういう生き物なだけなんだよな。

    4
    投稿日: 2022.12.11
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    言葉にできない関係でも当人たちが納得しているならそれでいいのだと。 2人があのまま温かく暮らせますように。 真夜中のニャーゴで紹介されていて読みたくなった。春見さんはもう新作書いてないのかな?

    2
    投稿日: 2022.10.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    高校時代の同級生千景とまゆ子が、10年ぶりに再会し、一緒に暮らし始めた。 先入観なく読み始め、2人の距離感に不思議なものを感じていました。 なるほど、そういう事か、と。 古い人間のため、LGBTには少し偏見を持っているところがありました。 でも、この作品には、その部分はあまり刺激されなかった。 今の世の中で、その偏見を持つことは間違いであることは十分承知しているので、今後は少しずつ慣らしていこうと思いました。

    1
    投稿日: 2019.12.23
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    二人の関係が美しい。 まゆこはトランスジェンダーのレズビアン、性嫌悪症、てことでしょうか。カテゴリーでわけることに意味はなさそうだけど。そういう生き物ってことやね

    0
    投稿日: 2019.09.21
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    表紙が一番良かった。 二人の女性?のそれぞれの語りで進められる物語。 徐々に二人の関係が明かされていくんだけど 小学生や老教授や もうちょっと掘り下げてほしい感じもあった。 すばる賞って感じ。 二人が穏やかに暮らせればいいなと思う。 そういう社会でありたい。

    0
    投稿日: 2019.01.23
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    とても面白かったです。 こういう空気感、好きです。 千景とまゆ子のふたりの視点から交互に、世界が紡がれていくのですが、ふたりともそれぞれ良い感じです。仲良しの女の子の二人暮らしだな、と思ってたら読み進むにつれてあれ?と思って、そっかー!となるのですが、二人暮らし、素敵だなと思いました。 わたしも結婚している自分が想像できないので、千景の、向いていない、という気持ちがよくわかりました。 「さみしさも、愛情も、電気信号に過ぎない。」という文章があって、それはわたしもすごく落ち着きます。 初めましての作家さんでしたが、今後も追いかけていきたいです。

    0
    投稿日: 2018.09.21
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    「人間は、社会的な生き物」 愛とか恋とか結婚だとか、全ては社会の中で営まれている。 読みやすい文章とストーリーであっという間に読了。 ただ、内容すべてを読み砕くに何度か読みたい。 登場する人たちはみんな静かで、生きずらさを抱えながら、でも諦めながらやり過ごしているかんじ。 テーマも展開もとても好き。

    0
    投稿日: 2017.11.01
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    昔に読んだ河内実加さんの漫画を思い出した。 著者もきっと好きに違いない! とてもよかった。次の作品も読みたい。

    0
    投稿日: 2017.06.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    千尋とまゆ子は高校の同級生。 偶然再会し、同居を始めるのだが、この2人の関係がどうも謎。女同士のねちねちではなく、さばさばというか、いったいどういう過去があったのか。 おうすけ君が連れてきた2匹のカタツムリ。 カタツムリにオスとメスはいないのだそう。 でも、繁殖するという不思議な生き物。 オスとメスがいない、これがキーワード。 読み進めていくうちに、まゆ子は広川という苗字で、見た目は女性、でも性別は男性だということが分かる。 そういう生き物。 男性とか女性とかで区切るのではなく、その人として見ている千尋。 淡々としてるんだけど、そこが逆にいい。

    0
    投稿日: 2017.04.25
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    タイトルが良いと思いました。内容にぴったり。 二人の視点で一人称で書かれていますが、個性の違いと一人称の使い方で読みにくさは感じません。 淡々とした感じの文章で読みやすかったし、読んでる途中でちょっとづつ発見や笑顔があっておもしろかったです。

    0
    投稿日: 2017.04.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    第40回すばる文学賞受賞作品。 とても平易な文章で読みやすい。最初の方ではラノベを連想したほど。構成はちょっとだけ変わっていて、二人の主人公の視点がごく短いスパンで替わりばんこに書かれている。短い、というのがポイント。 テーマの一つは多分、トランスジェンダー。それにしても最近純文学系新人賞って、同性愛とかジェンダー問題をテーマにしたものがよく受賞するなあ。何故? 流行なんだろうか。 内容はそんなに目新しいものではなかったけれど、「心が女/男」という表現に対する作中人物の回答は興味深かった。確かに普段、「私は男だ!」とか「女だ!」とか強く意識することはないだろう。「かんがえたことない」のが普通なのかもしれない。 でもこのテーマでカタツムリを出すのはちょっとあからさますぎるよなあ、と思ったり。ミスリードを狙って読者を驚かせようとしているだけに、カタツムリってわかりやすすぎるヒントで勿体ない。

    0
    投稿日: 2017.02.27
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    過去に〝ちょっと〟あった二人の女子が一緒に住むことに。 知り合いの子供も上がり込んできて物語を動かしていく。 自分が自分であることを拒否し続ける二人が見つける確かなもの。なるほどだからこのタイトルかと膝を打つ。 読む事でもやもやと考えることが出来た。 温かなラスト1行がイイ。

    0
    投稿日: 2017.02.07