Reader Store
人狼城の恐怖 第一部ドイツ編
人狼城の恐怖 第一部ドイツ編
二階堂黎人/講談社
作品詳細ページへ戻る

総合評価

20件)
4.1
5
4
4
0
0
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    人狼城の恐怖  第一部ドイツ編 二階堂黎人の長編ミステリー。二階堂蘭子シリーズであるが、第一部、第二部には彼女は登場しない。 ドイツとフランスの国境を隔ててそびえ立つ「双子城」である人狼城が舞台。 音楽教師のテオドールが今作の主人公。彼は製薬会社の抽選に選ばれ、人狼城までのツアーに参加する。その他、舞台女優や投資家など、様々な人達が招待される。 作品としては、冒頭「ハーメルンの笛吹き」から始まり、戦争時代のドイツ側の意見や感覚を踏まえながら、古城に到着後は古城の入り口が封鎖され、掛け橋がおとされ、謎の暗殺者が闊歩する「クローズドサークル」に変化して行く。 屋敷の住人達も怪しげな人達ばかりで、殺人が重なって行くと自分達だけ安全な天守閣に閉じ籠り、殺戮げ起きるエリアから離脱してしまう。 主人公のテオドールと彼に好意を持つジャンヌは、ジプシーの占いで出た自分達の悲劇の予測を気にしながらも、運命に抗うために生き残る為の戦いを始める。 「人狼」についてがテーマであるが、一部現実離れした描写が繰り返されるパートがあり、第一部だけでは理解が及ばない状態。クローズドサークルの一番残念な作品として、無理矢理ハッピーエンドに託ける作品も有るが今作は単体でも楽しめる様な、甘さの無いスリリングな作品に仕上がっている。 フェラグード教授が年配であるがあらゆることに精通している部分に違和感を持ちつつ、戦争経験者としての体験から、この様な危機的な状況においてテキパキと行動できるのか?と無理に納得しながら、彼の優秀さと彼がいる事への安心感に包まれながら冒頭は読み進めた。 後半は怒涛の展開で、読者は良い意味で置いてきぼりになる(笑)結果、第二部以降が気になって行くわけだが、余りにも神秘的で非現実的な結末の為、読了後、唖然としてしまった。

    6
    投稿日: 2025.01.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ー 「このヨーロッパに、太古から二つの勢力が相まみえていると考えてみたまえ。一つは実存に基づいた勢力。もう一つは神秘に基づいた勢力だ。あるいは単純に、神の勢力と悪魔の勢力と換言することができるものどもだ。 この二つの勢力の超大な力はほとんど拮抗しており、闇の世界の中で、有史以来、ずっと熾烈な抗争を繰り広げてきている。彼女が、そのどちらかの一派に付く下っ端であることは充分に考えられることだな。 若い君らも、あのアドルフ・ヒトラーがオカルトの信奉者だったのは知っておるだろう。そもそも、ヒトラーのドイツ労働者党が、トゥーレというオカルト秘密結社を母胎としておることは有名な話だ。アンダルーシアは、そのトゥーレの儀式に深くかかわっておった。私が聞いた話では、アンダルーシアは、戦時中にヒトラーに拘束され、星気体による軍隊を整備するよう命令された人員の一人だった。これが成功していれば、当時、たいへんなことになっただろう。何故なら、この軍隊は実体がなく、ほとんど不死身なのだからな。戦争の結果に、間違いなく多大な影響が出ておっただろう」 テオドールは、すっかりオカルトじみた教授の話に、完全に面食らった。 ー 1970年のドイツを舞台とした第一部。 長い長編小説としてギネスにも登録された作品。 300ページまで事件が起きないなんて、さすが。 フランスとドイツの国境の渓谷を隔てて屹立する双子の城を舞台に繰り広げられる事件。ミステリーの宝石箱のような作品。 早くフランス編も読みたいなぁ(@ ̄ρ ̄@)

    0
    投稿日: 2021.02.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    蘭子シリーズなのにすごく読みやすい、と思ったらまだ蘭子が出てきてませんでした。人狼城は双子のお城。第一部ではドイツ側の「銀の狼城」に招かれた十人の客と城主夫人と使用人たちの間で話が進みます。閉じ込められた彼ら、連続殺人、見え隠れする不気味な影。再読なのに全く覚えていないので展開が変わるたびにドキドキします。さて、次はフランス側、双子のもう一つのお城です。いざ!

    0
    投稿日: 2019.06.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    世界最長の推理物で、ギネス登録されているそうです。あらすじに「身の毛もよだつ殺人事件が起きた」とありますが、かなりグロテスクな殺人が、しかも次々起こります。背景設定の効果で、そこに閉塞感と重圧感が加わって鳥肌物でした。ただ、舞台となる人狼城が旅行の最終目的地で、その2日位前から始まります。戦争や歴史や伝説や登場人物の生い立ちまでもりだくさん。ちょっと辟易してきます。個人的にはハーメルンの笛吹きは必要だったの?という感じでした。

    0
    投稿日: 2018.05.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    世界最長の本格推理小説。隔世の立地、密室、大量殺人、王道を行く作品です。 とりあえず第1巻完読。 長いが案外読みやすくどんどん進められます。 長いだけあって、情景や登場人物が丁寧に描かれるため、後半の無差別殺人の恐怖感がより一層引き立ちます。大量の謎をばらまいていった第1巻ですが、本格推理小説として、トリックと動機はきちんと回収できるのかな?ラスト人狼出てきちゃってオカルト系?嫌な予感はしてますが2巻以降も読み進めてみたい。

    1
    投稿日: 2016.12.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    双面獣と同じパターンかしら。大戦中の非道な実験の結果生まれたヒトならざる者の悲しい話だとすると、この先なんとも進む足が鈍るなあ。 ちゃんと伏線は回収されるのでしょうか。 ジプシーの予告、集められた人々の理由、それぞれの殺害方法、犯人、伯爵の正体、ブロッホの「地下室の死体を確認しろ」の意味、ロンギヌスの槍のありか、そして、ハーメルンの笛吹き男との関係性…。 ざっくり気になっただけでも、かなりの伏線が張り巡らせております…。大風呂敷にならないことを祈りつつ。 フランス編に進みます。

    0
    投稿日: 2016.12.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    残酷なグリム童話のような世界観好きです。最後まで読んで謎ばかりだけど、探偵が登場するまでにはまだまだ。でもたくさん人が亡くなったから、犯人は大体絞り込まれたかな?

    0
    投稿日: 2015.03.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    大長編の第一部。解決まで、どのぐらいかかるんかな~、と思うほど長い。第一部、一冊読むのにも苦労したのに、これで探偵の二階堂蘭子が出てきたら、もっと進まないぞ。 伝説や童話に絡めた謎の設定は良いが、連続殺人はムチャクチャ強引。最後の方はホラーもスプラッターも真っ青!な進め方。なので、斜め読みしてしまった。 第ニ部とかも同じなんかね…。

    0
    投稿日: 2012.03.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「世界で一番長い推理小説」の異名を取る4000枚を越える大長編。 第1部のドイツ編は、「ハーメルンの笛吹き男」と「人狼(狼男)」を軸に、辺境の地にある銀の狼城での殺戮を描く。 製薬会社に招待されたパーティー10名がほぼ皆殺しにされ、そのラストにも奇妙な含みをもたせ物語にゴシックな色を差す。 最初読み始めた時に8ページから成る見取り図と20人近い登場人物(当然全員ドイツ名)にいきなり圧倒されたけれど、さすがは二階堂黎人。人物や情景の丹念な書き込みで苦労することなく頭に情景を思い描くことができる。 殺人の内容も、超密室あり、首なし死体あり、毒殺あり、刺殺あり、のありありづくし。 こんなに謎を巻散らかして本当に収束するのだろうか、と心配になるくらい盛りだくさん。 とにかく流れに身を任せて読み進め、奇怪なヨーロッパの恐怖に心酔するのが一番良い楽しみ方だと思う。

    0
    投稿日: 2012.02.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ドイツ編、フランス編はどちらから読んでも良いとあったけど、一応こちらから。まずはドイツのお城での事件編。久しぶりにゴテゴテの新本格モノ~。

    0
    投稿日: 2012.02.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    二階堂蘭子シリーズ フォン・フェスト製薬の企画で「人狼城」に招待された一行。テオドール・レーゼ、フェルラーグド教授、ジャンヌ・ゼーハイム、コネゲン夫妻など10人。招待者の伯爵の不在。壊れた橋。殺害され顔を焼かれた執事バンクス。密室で首を切られたコネゲン夫妻。石弓で射殺されたシャイラー、同時に消えたヨハン・ゼーハイム。毒殺されたエクスナー、フッテン。甲冑姿の怪人物に襲われたテオドール、殺害されたフェルラーグ教授。中身の消えた甲冑。テオドールが目撃した甲冑の下の顔。バラバラにされワインの樽に沈められ首を持ち去られたメイドのハンニ。シャンデリアにつるされたマリカ・クルト。

    0
    投稿日: 2010.10.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    (全4巻を読み終えた上での感想になっています)  確かに長いのである。全4巻原稿用紙で4000枚以上。水増しなしのボリュームであり、なんというか肉ばかりのフルコースを10人前くらい目の前に並べられたという感じである。  「肉ばかり」というのは文字通り。最初の2巻は、完全にスプラッタ・ホラーである。腕は飛ぶ、首は飛ぶ、化け物は出る、恐怖というより最後は笑ってしまうほどの大サービスだ。ドイツとフランスにある2つの城で合計20人以上の人が片っ端から殺されていくって話なのだけど、後にいくほどエスカレートしていって、さすがに最後は食傷気味になった。  3巻から名探偵二階堂蘭子が登場する。 4巻まで読んで、分厚い1冊がほとんど解決編であることにあきれたけど、それもおもしろい趣向だった。退屈しないで読める。  とにかくおもしろくて一気に読めたのだけど、読み終わってしばらくすると、何だったんだろうって疑問がわいてきたりもした。ボリュームたっぷりでおもしろいのだけど、結局問題と解答を読んだって感じ。その範囲の中では、ものすごいトリックの嵐でおなかいっぱいになるのだけれど。

    0
    投稿日: 2010.08.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    <ドイツ編><フランス編><探偵編><完結編>の四部作からなる、大長編ミステリーである。ちなみに画像は<ドイツ編>。 そして、二階堂蘭子シリーズである。 ~概略~ 双子の城である人狼城を舞台に起こる、国境を跨いで起こる二つの大量殺人事件に二階堂蘭子が挑む。 余程の活字中毒者かミステリスキーあるいは蘭子シリーズ好きじゃなければ、読む気すら起きないであろう大長編。 しかし、物語としても充分な面白さであるし、トリックの方も脱帽、いやむしろ帽子を放り投げるくらい秀逸。 作品の構成上、<ドイツ編>と<フランス編>はどちらから読んでもいいとのことだが、個人的には同時に読んで欲しい。この作品の規模の大きさの理解にもつながると思う。 多くの人が、この作品の巨大さに尻込みして読んでないと思うが、是非とも読んで欲しい作品である。

    0
    投稿日: 2010.05.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    長い長い。でも読みにくくはない。人の名前も混乱はしにくいです。序盤は淡々とすすむが、300ページ超えるぐらいから、怒涛の展開。死にすぎ。しかし、この調子で解決するのであろうか。フランス編突入です。

    0
    投稿日: 2010.05.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    二階堂蘭子シリーズ。 全4部作になる第一部、ドイツ編。 独仏国境の険しい渓谷にある双子の古城・人狼城。 ドイツ≪銀の狼城≫に招かれた十人の客に用意されていたモノとは!!? 密室殺人に首なし死体。 挙句に動く甲冑とミステリーが詰め込まれた作品です。 第一部を読む限り、本当にちゃんと解決されるのか不安になります・・・ こちらの作品は第二部、フランス編から呼んでも なんら問題はありません。 因みに。蘭子はまだ出てきません。

    0
    投稿日: 2009.08.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     全4冊、文庫版で総ページ数2800超、原稿用紙換算で4000枚超の超々大作。  ドイツとフランスの国境に跨って建つ人狼城。そこで同時期に、それぞれの名目で招待された人々と城の住民が連続殺人事件に巻き込まれる。本書がドイツ編。以降フランス編、探偵編、完結編へと続く。  著者は当初、物語の舞台を国内も考えていたようだが、「聖アウスラ修道院の惨劇」や「悪霊の館」でも扱われるような西洋宗教(=キリスト教といっても良いが)に関する要素が多分に含まれているため、ヨーロッパを舞台にして正解だと思う。  作中、ドイツ編ではハーメルンの笛吹き男、フランス編ではナチスドイツが生み出した人狼についてページを多く割いている。これが何を意味するかは完結編で明らかになることだが、これは過去に存在した人権を侵すことに対して糾弾する著者の訴えのように感じた。  最後に、著者の作品に必ず出てくると言ってもいい黎人と蘭子のミステリ談義や他作品の引用。今作ではいつにも増してふんだんに出てくるので、次はこれを読んでみたいなと思わせてくれる。

    0
    投稿日: 2008.11.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    世界最長のミステリ! 4部作に別れていて、ドイツ編、フランス編、探偵編、完結編となってます。 ドイツ、フランスの双子の古城でこれでもかと不可能犯罪が連発します。 もう本当に解決出来るのって感じに… それに応えて、完結編と名乗る4冊目は丸々トリック解説と犯人追及による解決編となってます! 秋の夜長にどうぞ。

    0
    投稿日: 2008.11.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    レビューを読んで知ったんですがなんだ、二階堂蘭子なのか。残念。こんなにおどろおどろしく始まったのだからパイプでもふかしながらどっしりとしたソファに構えた老紳士か京極堂(笑)のような薀蓄垂れ流す重苦しい人が探偵役で締めて欲しかったのに。

    0
    投稿日: 2006.09.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    独仏国境の険しい渓谷の上に屹立する双子の古城・人狼城。ドイツ側≪銀の狼城≫に招かれた住人の客に用意されていたのは、凄惨な殺しの宴であった。二重に閉ざされた密室での首切り、中世の石弓による射殺……。謎と伝説に彩られた古城に隠された秘密とは何か?全四部、四千枚を超える本格推理小説の大傑作!

    0
    投稿日: 2005.10.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    再読なのにやっぱり怖いーーー!!!!二階堂氏の作品はものすごく血腥くてハラハラして怖い。(しんちゃんシリーズと同じ作者だとは信じられない…)推理小説としては驚きの原稿用紙四千枚超!ものすごく読み応えがありますが、1巻と2巻の恐怖が強烈過ぎて、結末を忘れてしまいました。

    0
    投稿日: 2005.07.03