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夢十夜 他二篇
夢十夜 他二篇
夏目漱石/岩波書店
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総合評価

86件)
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    「夢十夜」 もう何度も読んでいるけれど、やはり第三夜の印象は強い。 この気味の悪さ、リアルな夜の手触り。 自分もその静けさに包まれているかのように感じる。 第六夜もよく覚えている作品。 子どものときに読んで、いや、木に埋もれているわけではないだろう、と、笑った記憶がある。 なんとなくただよう気味の悪さの裏に、人間の感情や情念がちらちら見えて、正しく夢のかけらを集めたかのような作品群だと思う。 「文鳥」 美しい文鳥と、それに対する心の動き・流れが、水のように流れ込んでくる、そんな文章だった。 文鳥を死なせてしまったときの彼の心が、そのしんとした行間からあふれてくる。 「あふれる」という表現では、しっくりこない。 行間そのものが、心の塊だ、というか。 「こう思った」などという描写などより、うんとはっきりとその心情が伝わってくる。 すごいな、漱石。 「永日小品」 「下宿」と「過去の匂い」は、アグニスは義理の姉弟同士の子ども、ということか。 様々な作品が収められている。 まるで夢の話のようなものから、英国留学の経験を踏まえたもの、日常の風景を切り取ったようなものまで。 漱石の視線の流れを感じるような気持で読み進めた。 1999.6.23 以前どこかで「夢十夜」の第三夜を読んで、とても印象に残った。漱石の作品は、古臭くない。そして品がある。暗さもあると思う。太宰が泥棒をあつかった小説を書いていたが、漱石の「永日小品」の「泥棒」とはだいぶ様子が違う。漱石の描く人物の目はいつだってすごく落ち着いている。この落ち着きが品を生んでいるのかもしれない。そういえば、村上春樹も落ち着いた文を書く人だ。こういうのが、好きだ。

    0
    投稿日: 2025.04.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    夢十夜は暗めだけど、やはり漱石の文章はいいな。ただ文鳥は、時代が時代なのは分かっているけど、動物虐待だよ…と悲しくなった。永日小品が良かった。

    0
    投稿日: 2025.03.06
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    #53奈良県立図書情報館ビブリオバトル「眠」で紹介された本です。 サンジョルディの日にちなんで2部制の内の1部。 1部は通常のビブリオバトル、2部は奈良県内の書店員さんによるエキシビジョンマッチでした。 2015.4.18 https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=1055944754419965&id=100064420642477

    0
    投稿日: 2024.09.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    夢は抑えられている感情が表れるものとよくいうけれど、漱石自身の社会に対する見方とか生命に対する考えを、夢という形で読者に訴えた作品のように感じた。

    0
    投稿日: 2024.07.21
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    「夢十夜」はそれなりにおもろかったが、「永日小品」はどれもおもしろくはなかった。漱石はエッセイ風の小篇が苦手だったのかもしれない。

    0
    投稿日: 2024.05.20
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    夏目漱石はとても暗い作家とは聞いていたが、その暗さが存分に味わえて面白い。 自己嫌悪?とも取れる過去の恥や綺麗なものを目の前にした時の醜い自分など…丁寧に描き出されて引き込まれる面白さがある

    0
    投稿日: 2023.11.30
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    現代文で読んだ作品をもう一度読みたくて読みました。「夢」ということもあってか、幻想的で美しいです。ただ、よく考えてみたらこうした夢は見られそうで見られないかもしれません。「夢」ですから。

    0
    投稿日: 2023.04.14
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    夏目漱石著『夢十夜 : 他二篇(岩波文庫)』(岩波書店) 1986.3発行 2017.10.27読了  「夢十夜」「文鳥」「永日小品」を収録。短編小説集であるが、ほとんど私小説に近い。些細な日常を切り取って小品に昇華させる手腕はさすがとしか言いようがない。 「夢十夜」は全体的に死の気配が漂う完成度の高い小品集となっている。 「文鳥」は漱石の不器用な愛し方を見ているようで意外にも面白かった。 「永日小品」は短編の詰め合わせで、笑い話や温かい話も含まれている。「柿」「火鉢」「下宿」「暖かい夢」などが良かった。明治の作品であるため、語彙のイメージがしづらい部分はあるものの、漱石の人となりが千円札よりも身近に感じられること請け合いである。 「第6夜」はアリストテレスの形相と質料を想起させる。形相は質料のうちに可能的に存在する。彫刻家は仁王の姿(エイドス)に沿ってそれを掘り出すだけである。 URL:https://id.ndl.go.jp/bib/000001793753

    0
    投稿日: 2022.11.03
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    ピア・サポーターズNさんのおすすめ本です。 「長編読めない…そんなあなたに!! 「こんな夢を見た」で始まる十の夢。一つの夢につき、たったの2、3ページ。 一日1夢ずつ読んでも面白い。少し不思議な十の夢、あなたものぞいてみませんか?」 最新の所在はOPACを確認してください。 TEA-OPACへのリンクはこちら↓ https://opac.tenri-u.ac.jp/opac/opac_details/?bibid=BB00021450

    0
    投稿日: 2022.05.27
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    32冊目『夢十夜 他二篇』(夏目漱石 著、1986年3月、岩波書店) 「小品」と称される、漱石の短編作品を集めた文庫本。表題作の他、「文鳥」と「永日小品」という作品が収録されている。表題作は、10本の短い短編からなる連作である。胸を締め付けるほどロマンチックな「第一夜」、背筋も凍るほど恐ろしい「第三夜」、コメディとトラジェディが見事に同居している「第十夜」など、バラエティに富んだ短編が揃っている。夢と現の境目がわからなくなるような、独特の読後感に痺れる。漱石ビギナーにも易しい一冊。 「こんな夢を見た。」

    9
    投稿日: 2022.05.18
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    「夢十夜」。 黒澤明監督「夢」の元となった、「こんな夢を見た」で始まる(実際には前半のお話だけだけど)不思議な十篇の物語。 「文鳥」。 細部にわたる情景や心情などのうつろいの描写に感嘆した。ひょっとしたら初めて夏目漱石の偉大さにふれたかもしれない。 「永日小品」。 随筆とも短編ともつかない、落語の小噺のようで、それでいて漱石の身の回りを語ったものもあり、お話が詰まったショートショート。漱石の才能に振り回される。 ページ数は少ないが、声に出してみるようにゆっくり読むのがおすすめ。 正直、教科書から出ることなくなじめなかった漱石のイメージが、変わった。

    3
    投稿日: 2022.05.02
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    こんな夢を見た・・・というフレーズで始まる不思議な話し。全体的にホラー要素が強かったように思える。夢というのはあいまいで、だからこそ面白く。その無軌道な進行が物語に奥行きを持たせ、さらに不思議な迷宮の中をさ迷うような感覚を再現するのだ。特に、3夜の子供を背負う父親の話しが好みだった。後半、いきなり百年前に盲人を殺した話しになるのが怖い。7夜の行先不明の船旅行の話しは、明治時代の人たちの時代背景をよく表していると思った。

    8
    投稿日: 2019.08.14
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    「こんな夢を見たんだ」と話を切り出すことがある長男から借りた「小品」と呼ばれる短編集。気軽に読めるが内容は濃く、漱石の人となりを感じる。『夢十夜』はちょっと不気味。特に「第七夜」はホントの夢に出てきそう。一転、『文鳥』は微笑ましく展開するが、最後はちょと複雑。『永日小品』はブログ的なのりで漱石を味わえる。長男の“切り出し”は『夢十夜』の影響なのかな。

    4
    投稿日: 2019.07.14
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    こんな夢を見た。 そこから始まる夢のお話を10話。 夢のお話なので摩訶不思議。ここに何か意味やメッセージがあるのか、よくわからない世界です。

    2
    投稿日: 2019.02.07
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    なんとも不思議な世界観の見せてくれる作品。短編だが味わい深い。持っていた漱石の印象とは少し異なる。 後半の2作は、作者の日常を描いている。文鳥に対しては、 飼ったからには面倒を見てほしいと思った。死なせたのは下女のせいにせずに。この作品によらず、所々少し冷酷な点が垣間見えるが、それがまたリアルなのかもしれない。

    2
    投稿日: 2018.10.20
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    正統派ブンガク かかった時間は…こまぎれに読んだのでわからない 「夢十夜」「文鳥」「永日小品」が収録されている。まあ購入したのは「夢十夜」でも読んでみるかな、と思ったからだが、「永日小品」がものすごくよかった。 思えば私にとっての夏目漱石は「吾輩は猫である」が始まりだった。小学生の自分にとってさえ、作品全体に流れる、なんとなく対象と距離をおく視点や、逆に対象に没頭する視点、そして日常や光景の切り取り方にユーモアのようなものを感じ取ったことを覚えている。 「永日小品」はまさに、その「吾輩」の面白さと相通ずるものであると思う。それぞれの断片が、どこかもの悲しく、というか皮肉めいて描かれながら、そういうもの悲しさや皮肉めいた現実への愛というか、そこから面白さや美しさを同時に切り取るスタンスというか。 今更ながら、名作に出会ったと思う。これは折に触れて再読したい。

    2
    投稿日: 2018.05.19
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    夢十夜も永日小品もいろんな話があって、解説を細かく調べたくなる話もいくつかあった。 どんどんのめりこんでしまった。

    2
    投稿日: 2018.03.22
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    漱石先生の夢日記、妄想日記、普通の日記。 普通の日記は読んでてちょっとしんどかった。 「文鳥」は漱石が自分勝手なことばっかり言ってるのが面白い。

    1
    投稿日: 2016.08.06
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    夢十夜、読んだことないと思っていたが、第一夜に覚えがある。これは、多分、学生時代に教科書で出会った気がする。 第一夜が一番好き。美しい。亡くなる女性の願いは、真珠貝で墓を掘り、星の欠片で墓標を作ること。そして、さらに控え目に申し出たのが百年待ってほしい。そして、墓の傍で待つ男の下に、ゆりが花を手向けてきた。そして気づく。百年目だということに。 この日本文学の繊細さ、美しさ。 百年待ってほしいというのをためらう女性の奥ゆかしさ。 どこに忘れ去ってしまったのでしょうか。 解説本は多くあって、例えば、ゆりが何を象徴しているのかなどネットでも議論されているけど、ただ純粋に言葉や情景の美しさを楽しむだけではだめなのかと最近思ってきた。 後は第七夜が好き。 行方も、いつ接岸するのかも分からない船にいるより、死ぬことを選ぶ主人公。その瞬間、命がある方がよかったと悟る。深い。。。 実際の夢を文字に起こしたのか、夢と言う設定の物語を創作したのか分からないが、うまい。これだけの短いページでどれも起承転結で綺麗に完結している。 そして、どの主人公も結構孤独やら寂寥感がある。解説にあるように、「荒涼たる孤独に生きた漱石」を感じる。 文鳥については、引用した個所が漱石の繊細さを現していて好ましい。

    3
    投稿日: 2016.06.19
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    読んでいる最中も読み終えた後も運慶が明治まで生きている理由を考えているが、とんと分からない。 そも、この夢を見た主は、本当に分かっているのかさえ、だんだん疑わしく思われてくる。 よく、夢を見る。 夢を見て、その中でものを思い、天啓を受けたような、閃光を目の当たりにすることがある。 けれど、果たして夢から覚めてみれば、いったい何に合点が行ったのかさっぱり分からなくなっていることがほとんどだ。 時々覚えていることもあるのだけれど、夢の中で得たような「あっ!」というひらめきはもう消えていて、改めて検討すると「あぁ…?」というがっかりが残る。 いや、夏目先生のことだから、しっかり考察するだろうけれど。 それにしても不思議なのは、運慶が生きていることだ。 運慶が「今日」まで生きていたら、ぜひ、夢の中でお会いしたいものだ。 そうしたら、ほぼ解る気もするのに。

    1
    投稿日: 2015.10.07
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    不思議な夢から怖い夢まで。文鳥は悲しくなりますね。夏目さんの日常は周りにいろんなひとがいるので飽きないです。

    1
    投稿日: 2014.10.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    これ、ナゾナゾだと思う。読まれた方々それぞれの答えを尋ねてまわりたい。僕は、一夜は「音楽」。三夜は「歴史」が答えだと思うんだ。

    1
    投稿日: 2014.07.15
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    全編を通して不安、脈絡のなさを感じた。しかしそれが夢だ。第三夜が怖い。第一夜と第十夜がすき。 おじいさんが川へ入っていく話がコミカルで面白いけど、ラストが怖い。どこからきたの? 臍の緒 っていう受け答えが面白い。

    1
    投稿日: 2013.10.20
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    漱石には娯楽的作品と幻想的作品がありますが幻想の方。ロマンというのはこういうものでしょう。美しい夢の話。 「百年、私の墓の傍に坐って待っていて下さい。きっと逢いに来ますから」

    1
    投稿日: 2013.09.03
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    面白い。想像したよりも面白かった。 個人的には一夜と三夜の話が好き。 これは漱石自身の夢をもとに書かれたものらしいけど、本当にこんな様々にみたのかね? ロマンチックだったり、怖かったり、滑稽だったり。 それにしてもどれもたんたんとしていて、それでいてドラマチックなのが流石。

    1
    投稿日: 2013.01.18
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    すこし星新一を思い浮かべながら読んでた。 夏目漱石っぽくなくて、でも理屈っぽいとこはやっぱそうか、とかいろいろ。

    1
    投稿日: 2013.01.07
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    改めて、文章が上手い。嘆息…。 漱石の文章は、ふとした感覚が、的確に美しく表現されているのがすごい。 夢十夜の異様性たっぷりな美しさ、文鳥と永日小品での日常続きの描写、良かったです。

    1
    投稿日: 2012.12.03
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    山のシューレで能楽師の安田登さんが演じたものが、この夢十夜のオマージュ(物語内のいくつかの話が混在している)だったと知って読んでみました。 夏目漱石はあまり読んだことがなかったけど、これはすごく好き。曖昧さの極致を表現してると思う。

    1
    投稿日: 2012.11.27
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    第一夜の夢が好き。 白い百合ってとこがいい。百年も待ち続けて百合って。 なんとなく、小泉八雲の「怪談」を思い出しました。

    1
    投稿日: 2012.06.28
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    「夢」…第十夜からなる様々な夢。第一夜が好きだった。言い回しも雰囲気も素晴らしかった。 「文鳥」…なんともいえない落ち着くことのできない作品であった。 「永日小品」…漱石の小作品集。おかしなものや温かみのあるものの他に落ち着きのない不安感を与えるものも多くあった。

    1
    投稿日: 2012.06.25
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    おぶっていた子供が石地蔵のように重くなってきた話し。また確か自分が置き去りにしたのを思い出して困っていたら「遠慮しなくていい」とドキッとすることを結う子供。ほんといい話です。いい本だと思います。

    1
    投稿日: 2012.06.23
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    「こんな夢を見た」 十編の「夢」で綴られた 夏目漱石の短編集。 第一夜が一番美しいと思います。 あとは 盲目の子どもをおんぶする話と 正太郎の話が、すき。 とても読みやすい。

    1
    投稿日: 2012.05.09
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    この夏目漱石の作品に星二つをつけるのは非常に申し訳なく、自分の理解力や文章を味わう力の足りなさを悔しく思うところだけど、自分の感性には合いません。というか、よく分からなくて短編の一つ一つのオチがよく分からない。果たしてどう言った心持ちで読めばいいのだろうか?きっと娯楽ではないだろう、何かを深いところで案に意味しているのだろうか、そうゆう分からなさが最後につながることを期待しながらできるだけ情景を想像しながら読んだが結局何も感じられなかった。残念だけどこれも一つの経験か。

    1
    投稿日: 2012.04.13
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    不思議。誰の夢? キラキラする感じ。かなりお伽噺。 転生した人生みたいにも思う。 夢の中。霞の中。

    2
    投稿日: 2012.03.03
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    夢十夜はタイトルそのまま、夏目漱石本人が直に見た十日分の夢を小説にまとめたもの。やはり夢だと思わせる何回りも捻くれた内容が目立つ。再読が必要

    2
    投稿日: 2012.03.03
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    夢特有のぼんやりと幻想的な雰囲気をまとった文章。文鳥は昔の女と文鳥が重ね合わされて描かれていて、その艶やかさに引き込まれた。

    1
    投稿日: 2012.02.18
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    夢十夜はお気に入り。 初めて読んだ時はなんかもう殴られたような衝撃が… 夏目漱石の作品の中で一番好き。

    3
    投稿日: 2012.02.10
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    冒頭から何とも言えない、鳥肌が立つ。昔読んだ時より、歳を重ねた今、気付くことや感動の深さを味わえた。

    2
    投稿日: 2012.01.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    夏目漱石と言えば「吾輩は猫である」とか「坊ちゃん」とか。小説の印象が強いかと思いますが。個人的には、講演内容をまとめた「私の個人主義」とか、短編モノの方が好みです。理由は、古い言い回しで、長編を読み続けても、感情移入しにくいという、超個人的な言い訳だけなのですが。それは、置いといて。「夢十夜」は、サラサラと読めてしまうほど、今の時代でも、違和感なく読める内容でした。おとぎ話風でありながら、ドキッとさせる内容だったり。少ない文字数なのに、ボンヤリ読んでたら、心臓発作起こしそうな展開で。文豪と言われるだけの”凄さ”を感じました。 他二編にあたる「文鳥」と「永日小品」。どちらも、日常を綴った内容ですが。「文鳥」は、”千代々々と鳴く”というフレーズが要所要所に使われ、読み終わった後、淡い切なさを感じてしまいました。一方、「永日小品」の方は、留学先である英国の描写が秀逸かと。 久しぶりに、崇高な本を読んだ感を味わいました。

    1
    投稿日: 2011.12.01
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    落ちないショートショートみたい、と母校の女子高生がうまい推薦文を書いてた。確かに夢はそういうところがある。

    2
    投稿日: 2011.11.22
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    夏目漱石の頭の中って、こんな風になっているんだな。 永日小品では、かゆいところに手が届くような表現がいろいろ。 ロンドンで軽い葛湯を呼吸してみたり。 コワイ人かと思いきや、子どもたちの日常に目を留めていたり。 また好きになった。

    1
    投稿日: 2011.10.02
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    「夢十夜」よりも「文鳥」よりも「永日小品」が好き。ひねくれてるなぁという感じの「柿」、筒井康隆を想起した「印象」、インテリの自負と明治の時代感が漂う「モナリサ」 夏目漱石も良いなぁと初めて思った。

    2
    投稿日: 2011.09.25
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    もう今更言うまでもありませんが、とにかく描写が上手い。文章が上手い。「文鳥」「行列」「クレイグ先生」

    1
    投稿日: 2011.07.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ・夢十夜 ・文鳥 ・永日小品 十夜はよくわかんなかった。 文鳥や猫の愛し方がいかにも古い男性って感じ。しみじみした。

    1
    投稿日: 2011.07.04
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    夢物語の耽美的で恍惚とした、神秘/幻想的でもある文章。 一つ一つの物語が妖艶さを纏って居て、夢の中である故に掴みきれない断片は、不思議と輪郭の無い情景を描き出す。 文章の繊細さや佳麗さが、何処までもこの世界に色付けし、夢幻の空間を拡げてゆく。 読後には幻の様に其の影は晦まされ、闇に翳んで消えてゆく。 其れでも夢を見た後の緩やかな起床のあの感覚にも似た、閑静の侘しさや穏やかさを覚えさせて呉れる。 そんな作品。 「文鳥」では、長年セキセイインコを飼育している為か、その無常さや単調かつ重みのある流麗な描写に胸が打たれた。 現実から隔絶された空間の中でたゆたうように拡がる世界を描く描写は、流麗な形容を以て、古く褪せた風景画の様でもある。 植物と衣縫の色を程好く用いているのが巧妙に思う。 「儲口」では、僅かに夢野久作の調と重なる部分も窺える気がする。 風変わりな描写には只管に魅了、圧巻された。 文学家の飼う闇と云うものが淡々と、それでいて沁々と描かれた作品。

    2
    投稿日: 2011.06.17
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    第一夜の印象が強過ぎる。 なんだかどれも舞台作品のように思えてしまう。一人芝居でやって欲しい。ってか、演りたい。

    1
    投稿日: 2011.06.10
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    ただただ、美しい文体に心が揺れる。第一夜が名作過ぎて泣ける。 こんな恋愛ができたら一生後悔しません。

    1
    投稿日: 2011.05.18
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    漱石には小品とよばれる一群の短篇がある。小品とはいうがその存在は大きく、戦後の漱石論は『夢十夜』の読み直しから始まったとさえ言われる。ここには荒涼たる孤独に生きた漱石の最暗部が濃密に形象化されている。

    1
    投稿日: 2011.05.13
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    中学生か高校生のときの国語の教科書に載っていた。『夢十夜』のうち、第何夜が載っていたのかは定かではないが、「第6夜」が載っていたことは覚えている。 「第6夜」の中での、「なに、あれは眉や鼻を鑿で作るんじゃない。あの通りの眉や鼻が木の中に埋まっているのを、鑿と槌の力で掘り出すまでだ。まるで土の中から石を掘り出すようなものだから決して間違うはずはない」という科白が忘れられなかった。 運慶のようになりたかったし、今でもなりたいと思っている。

    1
    投稿日: 2011.05.04
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    追記 表題作「夢十夜」について学部で読書会を行なって随分理解が深まったので追加。 夢十夜はそれぞれを漱石が見た夢と考えてもいいが、よく読んでみると技工の優れた点や、後の作品の片鱗、漱石らしい主張などなど様々なものが盛り込まれている。 第一夜は、死や土の匂いなど負の要素が確かにあるのにそれを全く意識させない美の連続、流麗な文章の巧みさは漱石ならでは。特に白い肌の色から白百合への色の流れの美しさと輪廻の象徴は脱帽。 他にも七夜八夜が表す英国文化に迎合する日本批判は十夜の庄太郎に見える「それから」の代助の片鱗などなど。たった数ページの文章でも読めば読むほど深みが知れて底が見えない作品でした。 漱石先生可愛い 表題作の夢十夜はずいぶんと暗示的で理解するのが難しいです。 ですが、一緒に収録されている文鳥と永日小品はとても面白い。 漱石先生がロンドンで道に迷ったり、道に迷ったり道に迷ったり。 先生の他愛も無い日常を垣間見るのは明治の世の人と今の人とが同じ「日本人」であることを感じられとても面白いです。

    1
    投稿日: 2011.04.25
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    心が冷えて硬くなったり魂と呼ばれているものの一部分が谷底へ音もなく落ちていったり、本を読んでいてこんな感覚を味わえるのかと常識を覆された 「おもしろい」とか「雰囲気がいい」といった言葉がぺらぺらになるほど神聖な高みに或る

    1
    投稿日: 2011.03.07
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     『文鳥』は、夏目漱石の中でもとりわけ好きな物語。表題作より好きなので、文鳥の感想だけ。  これを書いた人は随分と陰鬱で窮屈な思いをしていたのではないかな、と思う(漱石の生涯について聞いたことがあり、先入観が生まれてしまうのかもしれないけれど)。軽々しい話しっぷりやユーモアさえ挟むストーリー、そして千代千代と鳴く可愛らしい文鳥。読んでいて楽しくなる要素はたくさんちりばめられているのに、悲しみがこっそりと、しかもずっと顔を覗かせている。  文鳥を脅かしてしまった自分の大きな手を厭だと思うシーン。書斎にいるときの、文鳥を眺める所とは対照的な寂しさ。そして文鳥の死。  最近うさぎを飼いたいなァと思うことが多いのだけど、これを読んでちゃんと飼える自信が無くなった。小説の主人公は、文鳥の世話を怠り結果的に死なせてしまったと言うより、意図的に殺したように思えるのだ。一方的な同朋意識と、それが間違いだったことによる失望・・・そう見えてしまう自分は狂っているのだろうか?  

    1
    投稿日: 2010.10.17
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    夢十夜、好きです。 特に一夜目が好きです。 あの、突拍子もない話なのに、何時の間にか飲み込まれていく感じが好きです。

    1
    投稿日: 2010.10.06
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    夏目漱石の『夢十夜』。フロイト的解釈、ユング的解釈など、捉え方はいろいろあるようです。しかし、漱石が夢の世界に魅かれ、それをあの時代に小説として発表したということに深い意味があるかと思います。古い日本語の枠組みや、小説のしきたりを打破しようと模索し続けた漱石ならではの試みではないかと思いますし、だからこそこのようなイメージを膨らませる源泉である“夢”に注目していたのではないでしょうか。

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    投稿日: 2010.05.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    DVDで観たしせっかくだから読む いやあやっぱり映像作品はおもいっきり脚色しているんだなあ あまり変わっていないものと言えば第2夜くらいだ こちらの方では好きなのは第一夜だった 夢十夜の他に「文鳥」と「永日小品」が入っていた どちらも日常を読ませる文章にするという点では凄いと思う しかし、文中では忙しいと書いてあったけど、実はかなり良い暮らしだったのではないか、と思った だって忙しいとか言いながら、寒くて一日中火鉢に当たっているし、てか、仕事の方もどちらかというと、果たしておかなければいけない義理に近いし なんだかなあ 良い生活だなあ 夏目漱石はあまり読んだことないけど、とりあえず虞美人草と三四郎は読みたいなと思う

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    投稿日: 2010.05.09
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    短編は苦手だなぁとは思ってたけども、やはり苦手だった。中編の「文鳥」は好きだ。千代、千代、かぁ・・。なんかもう羨ましいわ。この発想が。

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    投稿日: 2010.04.17
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    自分はこのときはじめて、人の海におぼれたことを自覚した。この海はどこまで広がっているのかわからない。しかし広い割には極めて静かな海である。ただ出ることができない。右を向いてもつかえている。左を見てもふさがっている。後ろを振り返ってもいっぱいである。それで静かに前の方へ動いていく。ただ一筋の運命よりほかに、自分を支配するものがないかの如く、幾万の黒い頭が申し合わせたように歩調を合わせて一歩ずつ前へ進んでいる。 今のような善知善能の金を見ると、神も人間に幸さんするんだから仕方がないかな。現代の神は野蛮だからな。

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    投稿日: 2010.03.11
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    夏目漱石の中では夢十夜が一番好きです。 掌編だけど深みがあって,どの作品からも抜け出せない。 上品なこの世界に浸るだけで,大人になれるような気がします。 ‘苦悩する知識人’な漱石じゃないところが,取っつきやすい。

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    投稿日: 2010.01.07
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    「女は長い髪を枕に敷いて、輪郭の柔らかな瓜実顔をその中に横たえている。」・・・この文だけで、カラーの映像がクリアに浮かび上がってきませんか? 難しい言葉はひとつもなく、ひとつひとつの文は短いのに、圧倒的な描写力。さすが漱石先生。洗練された美しい日本語で綴られた短編は、夢オチゆえにサラサラ読めて堅苦しくない。薄い本なのでいつも手許において気軽に読めます。

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    投稿日: 2009.11.30
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    「こんな夢を見た。」から始まる10コのお話。 どれも3〜4ページほどしかないのですが、ゾクリとしたり、不思議な話だったりで面白かった。 『文鳥』『永日小品』もなかなかおもしろかったですが、夏目家で飼われるペットたちは悲惨だなーと思ってしまいました。 ・・・フィクションですかね??(苦笑) 『永日小品』の『火鉢』という話が好きです。 読む前と読んだ後では漱石に対する印象はだいぶ変わると思います。想像していたよりももっと庶民的で人間くさい人なんだと。。

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    投稿日: 2009.08.05
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    漱石を教科書以外で始めて読みましたが、こんなにロマンチストだったとは。 まるで夢見る乙女です、目の中にはきっと星が瞬いてるんだ。と思ってみたら、 永日小品であ、この人そういえば凄い人だった。と再度確認

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    投稿日: 2009.07.28
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    授業で第一夜と第三夜を読んですごく惹かれて読んでみた。 第一夜は美しい。雰囲気が好き。 第三夜は気持ち悪い。でもその気持ち悪さがクセになる。 そして一番印象的だったのが第七夜。怖い。 なんだかすべてを投げ出したくなってそこから離れようとする。楽になると思って。 でも離れた瞬間に気づく。その先に待つのは深く暗い闇だと。 死に向かう後悔が何かから逃げたときの後悔とかそんな感情を思い起こさせてぞっとした。

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    投稿日: 2009.03.11
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    金はねーけど 金の無い者にしか味わえない幸せってのもあるんだね でもそれにはちょっとした知識と趣向が必要なんだ そうしたツールがこの一冊には詰まってる 一見 作者自身の身辺のエッセイのような『永日小品』も『夢十夜』同様どこか夢見心地なモノが介入してくる かくして ささやかな幸せは日常の中に夢のように介入してくるものであり すぐに消えてしまう物欲を満たした幸せよりも 形無きのささやかなる幸せこそが人間の最終的なる救いなのだ

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    投稿日: 2008.12.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    夢十夜:1908年(明治41年)。 こんな夢を見た、で始まるシュールで幻想的な十の物語。ソウセキなんて難しいと思っていたけど、こういうのは好きかも…と、学生時代に思った。

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    投稿日: 2008.10.26
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    子供の頃に読んだ時とまた違った怖さが感じられました。 同じ本をもう一度読む・・ということはあまりなかったのですが最近昔読んだ本を読み返すきっかけになったように思います。

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    投稿日: 2008.09.21
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    夏目漱石で一番好きな作品です。 十夜すべてが短い物語ですが濃密に書かれています。一気に読むのが勿体無い。 他に収録されている2篇も小噺物で読みやすいです。とてもおススメ。

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    投稿日: 2008.07.22
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     何度読んでも好き。特に第一夜と第三夜。  何が夢で何が現かなんて、その境目は本当は曖昧なものなのかしら。

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    投稿日: 2008.05.13
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    正直私には少しむつかしい。けどいくつかのお話は私でも理解できたし面白いと思った。 『文鳥』は読んでいて文章そのままに理解はできるけど、文学を学んでいる人みたいに奥の方を理解することは私にはまず無理だ。 『モナリザ』や『泥棒』もそうだけど、もう少し年を取ってから読み直したい。

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    投稿日: 2008.05.03
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    夢十夜は話にもよりますが、雰囲気がよく良いです。 純愛を書いた第一夜、わが子を捨てに行く第三夜が特に好きですが、 中にはわかりにくいものもあったような… 全体的になぜかぼんやりしてて、いい雰囲気です。

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    投稿日: 2008.04.12
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    『夢十夜』は、「こんな夢を見た。」で始まる10篇の短編からなるお話で、それぞれが完結している。漱石の短編(超短編)は初めて見たのですが、こちらは長編とは違ってまたおもしろいです。特に第一夜と第三夜が秀逸だと思いました。短い文章は、展開が重要ですね。

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    投稿日: 2008.02.02
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    幻想的で良いお話が並んでおりました。やっぱり最初の女の人が百合になる話が印象深い…僕も夢日記を書きますけどこんなに高雅ではないなぁ…精進しよう【070825古/070826】

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    投稿日: 2007.10.30
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    十篇の夢物語。 書かれた「夢」はどれも独特な雰囲気を持っています。怪奇幻想的なもの、何処か現実の延長のようなもの… 短編なので読みやすいです。 どの「夢」も好みです。書かれた年も20世紀初頭、何処か19世紀末の幻想世界に似た雰囲気を感じます。

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    投稿日: 2007.08.09
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    漱石には小品とよばれる一群の短篇がある。小品とはいうがその存在は大きく、戦後の漱石論は『夢十夜』の読み直しから始まったとさえ言われる。ここには荒涼たる孤独に生きた漱石の最暗部が濃密に形象化されている。

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    投稿日: 2007.05.24
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    筋を期待すると、「分からない」「おもしろくない」作品集。自分の無意識、夢の部分は矛盾、混沌としている。それを文章化すると、本書のようになるかもしれない。自分の心にも「わからないもの」がある、あれはなんだろうと、夢遊病のようにさまようこともあっていい。本書は、漱石先生とたどる彷徨記。

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    投稿日: 2007.05.10
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    奇妙な世界。正直わかんなかったけど…映画観たら少しは他の人の解釈が分かるかな。「夢十夜」ってとっても綺麗な言葉。

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    投稿日: 2007.04.22
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    第一夜から始まる、現実と夢想が入り混じった世界に「なんじゃこりゃー!!」となりながらぐいぐい引き込まれてしまう。第三夜を夜中に一人で読んで異常に怖くなった(チキンなので…)

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    投稿日: 2007.03.27
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    夢らしく、起承転結があるわけではないが、「何となく怖い」とか「何となく不安だ」という感覚が、巧くすくい取られていると思う。内田百?の「冥途」に通じる見えないものを手探りしているような怖さか。子供を負ぶって山の中をいく「第三夜」が一番怖かった。

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    投稿日: 2007.03.25
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    漱石の作品の中で一番好き。 高校生のときに読んでから何度も読み返してる。 童話のようなお話が詰まっています。

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    投稿日: 2007.02.26
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    短編集です。一夜から十夜まであります。個人的には第一夜と第二夜が好きです。第一夜はやはり、女性と男性の結末が気になります。百合の花は女性なのかな。他にも優れた短編が幾作もあります。

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    投稿日: 2006.12.20
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    色合いも雰囲気も変わる十の夢、十の物語。 それぞれの物語の暗示する世界を透かし見るのもまた一興ですが、言葉そのものの美しさに酔うのも良いものです。 一夜目が…一番好きです。

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    投稿日: 2006.10.22
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    夢十夜は作者の夢を表現した短編である。タイトルどおり、十の話が一つの作品に込められている。 夢の話だからか、あまり内容に起承転結は見られないが読んだあと不思議な高揚感を得られる作品であると思う。

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    投稿日: 2006.08.28
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    十編の夢物語。 第一夜が美しくて好き。 そういう人が多いみたい。 あとは、第十夜がお気に入り。 せまりくる豚の群れ・・・ 映像になったら、さぞ面白かろうと思う。

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    投稿日: 2006.05.17
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    『坊ちゃん』、『こころ』、『三四郎』など、今も多くの読者をひきつけてやまない、日本の国民的作家のひとり。処女作『吾輩は猫である』は文語体が主流だった中で初めて口語体で書かれた文学作品です。どの作品も読みやすい文章ながらその内容は深く、心に残ります

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    投稿日: 2006.05.10
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    「100年待っていて下さい」という台詞や真珠貝で墓を掘る動作、星の欠片のの下り等何から何まで好みでした。

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    投稿日: 2006.03.20
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    漱石の短編の中でも人気がある……と思われる夢十夜。 正に夢から醒めた時のような、何とも言えない読後感。

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    投稿日: 2006.01.09
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    「こんな夢をみた」で始める10のショートストーリー。それぞれおすすめですが、有名どころは第1夜。個人的にはステッキで豚の鼻を押す話がおまぬけで好きだ。

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    投稿日: 2005.04.16