
総合評価
(64件)| 6 | ||
| 17 | ||
| 27 | ||
| 4 | ||
| 0 |
powered by ブクログ内容は全然覚えてませんが、「コンビニ人間」を読んで読みたいなと思ったけど、あんまりおもしろくなかった記憶です。
0投稿日: 2025.12.19
powered by ブクログまあとにかく生きづらいのだろうなあ。セックスにこだわる必要があるのだろうか。好きでいっしょに居たいと思うなら、どうして自分の想いを相手に伝えないのだろうか。痛いということは相手にことばで伝えないと分かってもらえないと思うのだけれど。生物としてのメス・オス、性自認としての女・男・あるいはその中間、恋愛対象としての女・男・あるいはその中間、組合せとしてはざっと2×3×3=18通りほどもあるのだろうか。あるいはまったく恋愛感情は抱かないということもあるか。とにかくそういうこともあり得るということに僕自身気付いたのは割と最近のことだ。村田紗耶香は10年以上前からあるいはもっと前からこういうことに気付き、苦しんでいたのかもしれない。人の数だけセックスの形があってもいいわけだし、相性が合う人と出会えればそれに越したことはないだろうが、なかなかうまく行くわけでもない。それはDNAの保存ということを除けば、生存には直接影響しないだろう。しかし、それは実存の問題となるのだろうか。だからこそ物語となるのだろうか。三島を読んで、そのままこちらに移行した。ほっとする。すんなり入っていけるし、時間的にも楽だ。楽なことが良いこととは限らないが、あと数冊、読み続けることにしよう。三島より先に読破できそうだ。ところで、やはり塾の先生との間に何かあったのだろうか。本当に読んでいてつらい。
2投稿日: 2025.10.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
男女という性を受け止めて生きる人、自分にしかない性を見つけようとする人、万物を宇宙の一つとして捉える人のそれぞれの生き方を描いた作品。私たちが生きている社会は所詮人間が生きやすいように作ったルールなだけ。誰しもが少数派でもはみ出し者でもない。どんな生き方を選択しても、ただその人が生きやすいような道を見つけただけ。
1投稿日: 2025.07.28
powered by ブクログコンビニ人間に続き2つ目の村田沙耶香さん作品。大多数の当たり前の中で外れて漏れて苦しくなってしまう人の心を書かせたらピカイチだなぁと毎回思う。 知佳子の悩みのどうしようもなさよ。 相手が地球じゃ伊勢崎さんもどうしようもない!むしろ相手が地球である事を言ってあげて欲しかった!!理解されないだろうけど、伊勢崎さんとなら一緒にいれたんじゃないかな?と思わせる包容力だったのに…知佳子には、それが生きてる人間にとっては失礼なことになってしまうのを感じたんだろうな 「ハコブネ」は救われたいと思う人が勝手に期待を持って次々と乗ってくるだけで、どこにもいかずにそこに佇んでいるものだった。ハコブネ自体に何者かを救おうとする心がある訳じゃなくて、何かに縋りたい思いが作り上げたただの丘だったのだ。
1投稿日: 2025.07.19
powered by ブクログ女性3人の性と生き方の模索。 自分が自分でわからないから、既存の型に当てはめようとする。でもぴったりとはならないから、また苦しい。 性別を脇において、人間として惹かれるかどうかを考えたら楽になりそうだなーと考えてたら、人間を物体として見る、かー。 いろんな人がいるもんだなー。
1投稿日: 2025.02.26
powered by ブクログ村田ワールド全開。 これは特に難しい、助けてくれ。笑 アースとセックス…? 朝井リョウの正欲じゃないけど、色んな性的志向やセクシャリティを持つ人がいるんだなということを改めて考えさせられる話 こんな進んだ(?)ジェンダーの考えを2011年時点で書いていることがまずすごい 超メタ思考というか神様的な視点を持ってる知佳子、現実にいたらめちゃめちゃ不思議ちゃんだと思うけど、こういう人は里帆みたいにだる絡みしたり追いかけちゃいそう 私は完全に性自認女、生物学上女だと思うけど、自分の性自認が分からないとアイデンティティが定まらず、里帆みたいに苦しむんだろうな。。 あと、普段私も女性らしく振る舞えないから、周りの環境とか扱われ方によって自分が女だと認識させられる瞬間に若干の抵抗あるのはめちゃくちゃ分かる〜! トランスジェンダーの方の気持ちが分からないから、知佳子とは違う角度ではあるけど同意見で、わざわざ性別定める必要ある?って思っちゃった 昔大学の講義でセクシャリティは無限にあるということを習ったことがあるので、世の中にはまだまだ自分の知らない世界があるんだろうなと思う
2投稿日: 2024.12.29
powered by ブクログ3人の女性の性の模索の物語。椿の凝り固まった性の価値観に対して里帆と知佳子が抱く違和感の対比…、かと思いきや、結局1番分類に縛られていたのは里帆だったんじゃないかと思わされる。でも分かる、「何かに所属している」ってすごく安心なんだよね。
0投稿日: 2024.12.28
powered by ブクログ浅井リョウさんの『生欲』と同じかといえば違う 村田沙耶香さんなかなかの難しさ 理解できない性に理解できないでしょ?って言われてるみたい
0投稿日: 2024.09.21
powered by ブクログジェンダーレスってこういう事なのか。と勉強になった。男でも女でもない。枠に囚われたくない、自分が何者なのか探っている人達のお話。
0投稿日: 2024.09.19
powered by ブクログ3人の主人公の女性がそれぞれに生きることに葛藤を抱えていて、三者三様の悩みが絡みながら話が進んでいきます。リコ……、ツバキ……、と思いながら読んでたけど、最終的にチカコ!1番村田沙耶香みが強くてクセつよ!私たちは女である前に人間である前に生物である前に物質…なのか…? 村田沙耶香さんの刺激に慣れると、他の作家さんの本で物足りなく感じてしまうのが困りものです。
1投稿日: 2024.09.16
powered by ブクログいつものように村田沙耶香ワールド全開で、「私はこの社会で女として生きていくことに強烈な違和感がありまぁす!」と終始訴えている。 他の作品と比べても、その主張の仕方が直接的(隠喩とかもないし、ハッキリそう述べてるセリフがとても多い)なので、言いたいことはわかりやすい。ただ、すでに村田沙耶香ワールドが好きな人にとってはほとんどのパートが前提の確認みたいな作品なので、少し退屈かも。親切なぶんくどく感じるって言うか。「うん、あなたたちがそう思ってるのはじゅうぶん分かったし、そこが私は好きなんだから、早くあなたたちにとっての正解と破滅を見せて」とじれったく思ってしまった。 …こう言葉にしてみると、私は村田沙耶香を構成する要素のうち、女性性に対する違和ではなく、破滅を避けない純文気質なところが好きなだけかもしれんね。芥川賞作家っぽいところっていうか。 ちなみに、コンビニ人間が気に入って著者の同じ作品を読んでみようかな〜って思ってる人には、この小説より地球星人をおすすめしたい。そっちの方が読後感は似てる。
3投稿日: 2024.09.07
powered by ブクログ性と日々の営みに疑問を持つ2人の女性の視点が交互に描かれます。 里帆は思春期から抜け出せない未成年の女の子で、千佳子は自分を人間と感じることの出来ない感覚の持ち主です。 千佳子の視点が非常に面白いです。 コンビニ人間を彷彿とさせる視点です。 とても哲学的な作品でした。 他の作品に比べると優しく温かい物語に感じます。 やっぱり村田沙耶香作品は面白いです。 ❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀ どうしてこんなにセックスが辛いのだろう……。 自らの性別を脱ぎ捨てたセックスを求める里帆。女であることに必要以上に固執する椿。生身の男性と寝ても人間としての肉体感覚を持てない千佳子。交差しない3人の女性達の性の行方は……。
2投稿日: 2024.07.30
powered by ブクログおもしろかった 自分もどちらかと言うと、自分の中の常識に勝手に雁字搦めになって身動き取れなくなるタイプだから、そう思ってるの自分だけじゃない?って自問自答してみてもいいかも。と思いました。
0投稿日: 2024.05.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
地球と交わろうとする話で、朝井リョウさんの正欲のことを思い出した。三人の女性が登場するが、そのうち二人の視点で展開されていく。残された椿の視点が描かれていないためか、最初は好印象だったのがだんだん嫌な人間に見えてきてしまった。
0投稿日: 2024.04.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
雨の中の公園のベンチで傘をさしたまま飲むお酒、あてのない電車の旅、夜の屋上で食べる夕食、忍び込んだ自習室で過ごす夜。こうして並べてみるとなんだか青春っぽくて、生々しい描写も多いのに全てが水のようでサラッとしていて、不思議なアンバランスが面白い。
0投稿日: 2024.01.26
powered by ブクログ初期村田沙耶香先生的なドストレートな”性”の、というか”性別”の話だったのかな…。 自分の女性性を持て余す女たち…かなしいね… でも、それも受け入れていかなければならんのだろうか……。 それを超越した結果が今の村田沙耶香作品に繋がっていくのだろうか…。
0投稿日: 2023.11.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
知佳子の考えで自分を捉えると、世界の見方が変わる。会社員として働く自分、朝と夜、性別、私が普段意識すらしないような社会の仕組みは記号でしかなくて、実際は物体同士がおままごとをしているだけ。少し気持ちが楽になる一方で、じゃあこのおままごとの世界で頑張る意味って何?とも思ってしまった。ただ、私はおままごとから目が覚めないタイプの人間なので、自分を満足させるには頑張るしかない。 でも、所詮それは人類が共通して作り上げた社会のルールの上に成り立っているもので、固執して苦しくなるのも馬鹿らしいよなと思った。「手放せばいいのに」「もっと自由に」「『やーめた』って目を覚まそう」自分はただそこにあるだけって感覚は、自己肯定のベースになるものだとも思った。
0投稿日: 2023.11.10
powered by ブクログ性別に違和感を抱く女性を描いた作品。 著者の村田紗耶香さんがデビュー作から女性の性に関して、 様々書いてきていますが、今作は、発表当時(2010年)よりも 今(2023年)のほうが議論されることが多い、LGBTQを取り上げている 作品である。 主だった女性は3人だが、視点としては、2人の視点から交互に 物語は進んでいくのだが、最後はどうも読解力がかなり必要な感じがして、 理解するのは難しかった。 1人目の視点は、19歳のフリーターの里帆。 里帆は、セックスをした際の嫌悪感によって、自分は男性なのか、 それとも・・・と言う葛藤が始まる。 2人目の視点は、31歳の社会人の知佳子。 知佳子は、何とも理解が難しいので、読んで確認してほしい。
0投稿日: 2023.10.08
powered by ブクログ3人のうちの2人の女性についてのお話でした それぞれに性についての思いや悩みがありながら 生きてる女性の物語でした 著者独特の世界観で性についてのお話が展開していった その世界になぜかよく引き込まれます
9投稿日: 2023.09.27
powered by ブクログこの本を手に取ったきっかけは、村田さんの作品が好きで、ハコブネは読んだことがなかったので、読んでみたいなと思ったのと、村田さんがジェンダーに関してどう書くのだろうと気になったのがキッカケ。 ないものねだりだが、子供の頃から女性という性で生きて、それを全うしてきた椿視点のエピソードも読んでみたいなと思った。 性の対象が大きすぎるといろんな苦しみや悩みがちっぽけに感じるのかな〜とか、ハコブネからはジェンダーに関して色んなことを考えるきっかけを与えてくた。
6投稿日: 2023.09.17
powered by ブクログジェンダーの問題は、性自認のカテゴライズを細分化すればするほど本質が見えづらくなるという構造的な矛盾があることを作者は本能的に知っているし、それを言葉にして強く発信する力も持っている。本書は希望だと思う。
15投稿日: 2023.07.19
powered by ブクログ村田沙耶香さんの他の作品と通底するものがあります。特にガマズミ航路(星が吸う水)。 登場人物3人とも全然違う性への向き合い方。私はまたその3人とも別の向き合い方。 面白かったです。 性を茶化したり神聖なものとしたり卑下したりしない、村田沙耶香さんの書き方が好きです。 あと伊勢崎さんみたいな人が好きなので実写で見てみたいと思いました。
1投稿日: 2023.06.26
powered by ブクログ19歳の里帆はセックスが辛くなってきた。自分は女にのだろうか?一度、無の状態となって自問自答する日々。出会った31歳の椿と千佳子の三人は性の悩みを抱えながら生き方を模索しているのが大変であると思う。
1投稿日: 2023.06.18
powered by ブクログ性自認という言葉を最近よく聞く。 性に悩む女の話。 里帆は何かに属したいタイプ。椿はちやほやされながらも自分を磨き続けた女の塊。知佳子は地球とセックスするタイプ(?)...これは謎でした笑 村田ワールド 何をもって女であるかを問われた。境界は難しい。
0投稿日: 2023.06.13
powered by ブクログそれぞれに性の悩みを抱える10代の里帆と、30代の椿、知佳子。たまたま申し込んだ有料の自習室で会い、交流を重ねるが。 芥川賞受賞前の作品。さすがです。ぶっ飛んでていいですね。巨大な「おままごと」の世界。みんなで「やーめた」と言いましょう。 村田ワールドがいかんなく発揮された作品。常識?ふつう?〜らしさ?そんなものはすべて幻想。 この物語は全編、性を語っているが、それは単に読者に伝わりやすいからだと思う。本質的には「生」の話です。椿の話はもう少し読みたかったなぁ。
4投稿日: 2023.06.09
powered by ブクログ性で悩み「第二次性徴のやり直し」をする19歳女と31歳女2人。 女性3人の衝突と模索を書いた作品。 いくつか読んだ中で1番共感できなかった。 私の身体の中にこの作品の要素がなかった。 ただ理解はできた気がする。 他人が他人として生きていくための第一歩。 型にはめたいし、仲間を作りたいから多少無理してでも合わせてしまうけれども、1番自分が心地よい範囲内でグラデーションの中をゆらゆらしながら生きていきたい。 真面目と素直の間を行ったり来たりしたい。
0投稿日: 2023.05.09
powered by ブクログジェンダーと多様性と東洋的思想の融合みたいな。 何者かであろうとして藻掻き苦しむ十九才。 一方、恋に落ちて何者でもないことを辞めようとする三十一歳。 救いを求める箱舟は、しかしその実、何処にも行けず誰にも乗れない。 変な女じゃなくて、妙好人。 これこそまさに無為自然。
2投稿日: 2023.05.05
powered by ブクログ三人の女性達の女性という不確実な性別への懐疑的な思いをのせたハコブネ。 19歳の里帆は、女性である事に自信がない、あるいは懐疑的。今一度、自分の性別について考えようとする。31歳の椿は、女性としての自分磨きを怠らない。同じ31歳の友人の知佳子は、性の対象が宇宙的。彼女らは、有料自習室で出会い、お互いの性に関する認識とその対応を模索する。 ヒトが生きていく上で、性別という区分が必要か否かというところが主題なのかなと思う。肉体と精神の不一致を考えるとしても、性別のどちらかに統一するのではなく、全て自由で良いのではと前向きに終結する感じ。 男女という性別に悩むのは、ヒトのみなのかな。動物の雄雌という範疇から外れる事で、自由な生き方を得る?それは自由そうだけど、滅亡しそうかなぁ。
49投稿日: 2023.03.21
powered by ブクログ『丸の内魔法少女ミラクリーナ』以来の村田沙耶香san。 無性別を求める里帆、女であることに固執する椿、物体として生きることを選んだ知佳子。三人が乗った見えない「ハコブネ」とはー。 自分のセクシャリティーに疑問を持つ里帆から始まる物語。正直、よくある展開かな と思っていたら、第2章では知佳子からの視点に変わり、世の中の皆が壮大な「おままごと」をしているみたい という捉え方がとても新鮮でした。私も少し解るから。 また、随所に私の好きなフレーズが散りばめられていました。 ・声の温度が低くなったような気がして ・痛みを慈しむように、服の上から心臓を撫でた などなど。 誰かがいつか「やーめた」と言ったら、本当にいまの世界が消えてなくなり、皆、ただの星の欠片に戻っていくのかもしれません。それぞれのハコブネに乗って。
0投稿日: 2023.01.22
powered by ブクログ里帆と千佳子、2人の視点から描かれる描写はすごく複雑で、その複雑さがそれぞれの悩みの大きさなのかと思った。
0投稿日: 2022.12.29
powered by ブクログ世界は点と線で出来ていてそこに「意味」という絵の具が幾層にも塗り重ねられているという認識は非常にうつ病的認識で、そんな世界に生きながらも「おままごと」を追い求める人間というのは大きな嘘だなと感じた。 物質の世界には何一つ意味がなく、だからおままごとに対する欲求も生じえないはずだ。 知佳子、里帆、椿は一見して対照的な人物に見えるけれど、本質的には、みな物質であるという本質から目をそらしおままごとに救いを求めようとしている同じ穴の狢なのだと思う。 人間が本当に地球の欠片になれるのは、きっと死んでからだろう。
1投稿日: 2022.12.20
powered by ブクログ千佳子と里帆の心情、一生懸命説明してくれてるけど結局よく分かってあげられなかった。 人の気持ちを汲み取るのが上手いと自負してたけど こんだけ説明されて分からないのに少し知っただけでその人全部を分かった気になるなよと言われた気がした。
0投稿日: 2022.11.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
普通ってなんだろう、とつくづく思う村田さんの本です。 主要な登場人物のなかでは、椿が「普通」で、知佳子が対極の「普通でない」のだろうけど、だんだん知佳子でなく椿のことがわからなくなっていきました。 里帆が枠に囚われてしまっているのはそう思います。自分で自分を苦しめてるんだろうな…だけどそれも若気の至りのような気がします。真面目なんだろうな。 知佳子のおままごとも、「灰色の突起」も良かったです。知佳子さんの目で世界を見てみたい。村田さんの感覚なんだろうか…。。
3投稿日: 2022.11.01
powered by ブクログ主に3人のどこにでもいる普通の人間の心情が、2人の視点から描かれている。 村田沙耶香さんは、奇妙だ奇妙だと言われがちですが、皆の"普通"を論理的にかつ感情的に言語化がものすごく上手いなと思います。 今作品もそのような作品の一つです。 3人のセンシティブでかつ普通な感情の揺れ動きには、とても親近感が湧きました。
1投稿日: 2022.10.26
powered by ブクログたぶん椿がいちばん「普通」の女性 だけど、椿がいちばん自分には理解できない存在だった不思議 村田先生の作品は4冊目くらいですがどれも「普通」の枠を考えさせられる 「普通」の枠の飛び出し方がすごい 惑星を相手にする知佳子の見ているものはすごい 自分にも人と違う、変わってる、みんなが普通にすることができないとか不自由なところを持ってて、マイナスに感じることもあるのだけど、村田先生の作品を読むと、殻のぶち破り方のレベルがとんでもなく、なんだか漠然と元気が出てしまってすきです
0投稿日: 2022.10.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
里帆が、どんどん椿が言うように甘ちゃんに思えて来たな 最初は里帆に感情移入してたが、チカコちゃんにどんどん吸い寄せられた 性別の小難しい話かと思いきや、そうではない 星とセックスするのは、昔の村田沙耶香の短編にもあったね こういう話を書きたかったのね チカコはもっと壮大な自我?恋愛しててもいつも百パーは楽しめないんだね、その気持ちは少し分かるような気がする アース…ソル… 巨大なおままごとの例えはすごく良かった、本って、創作って凄いね
0投稿日: 2022.09.26
powered by ブクログ最初、里帆に感情移入して読んでたけれど、だんだんアレ?違うぞ?ってなった。 逆に知佳子になんだこの人は?って読んでたけれど、なんだかわかるになった。 第二次性徴のやり直し、なんだか響きが良いというか、誇らしい何かに思えたけれど、そんなもんじゃなかった。 もっとぐちゃぐちゃでわけのわからない感情。 でも、よくある感情。 若い頃の何かになりたくて、その何かがわからないあの感情を思い出した。 ソルという言葉に驚いたけれど、その生き方の美しさが素敵だった。 私がよく通る道やよく行く建物と重ねながら読み進めていたけれど、その見方が一気に変わって、なんだかつやつやしたものに見えた。 不思議な感覚。 セックスってなんだったっけ? と立ち止まってしまう作品だった。 結局答えはよくわからない、それが答えなのだと思う。
6投稿日: 2022.09.11
powered by ブクログこれは…なんだ。最初、LGBTQ的な話として読んでいってたけど全然ちがった。差別とかとも違う、なんだろう。性別に枠なんてない、勝手に枠つけてるのは自分達っ、ていうのを目の前にバーンて出されて殴られたみたいな感覚になった。 19歳フリーター里帆は、自分の性に自信が持てなくて、微妙な男装をして会員制自習室に行くようになる。そこで出会った31歳の2人の女性。女らしく美しい椿と、「アースとセックスする」知佳子。それぞれの悩みが交差したりしなかったりするんだけど、結局それぞれ自分の答えは見つけきらないよね最後。知佳子は自分の生きて行く道?を見つけるけど、最初から最後までそれを椿にも里帆にも言わない。大地に欲情?欲情というか、大地に体が反応するという感性の描き方がすごかった。 解説で知ったけど、英語版facebookにはユーザーが選択できる「性別」が50数通りに増やされたらしい。ユーザーが新たに自分の性別を表す語を作って設定・公開できるらしい。知佳子だったら「earth」かな、って書いてて、なるほどってなった。 「自分はどれに当てはまりますか」「どういう条件ならそれになれますか」って必死な里帆は、自分が何者でもないと感じて不安だったのかな。枠に当てはめてるのは自分だよって言われても、「新しい性別を作る」こと自体がその人の負担になる場合もあるんだな。性別、って、奥が深いというか、人間の想像でははかりしれない。
2投稿日: 2022.07.24
powered by ブクログフリーターの里帆は性やセックスに違和感を抱き自分の本当を探している.会社員の知佳子は地球との交流をセックスに準えている.知佳子の友人椿を加えて三人の自習室での会合,屋上での会話が本音を言い合って驚くほどあからさまだ.誰にも共感できないが,こんな人ももしかしているかもしれない,普通というものが崩れていく.
0投稿日: 2021.12.07
powered by ブクログ三者三様の性の捉え方。いやもう性ですらない千佳子のターンが好み。読んできた作品の中では穏やかな方に分類されるでしょうか。 何がノーマルで何がアブノーマルなのかの境界線が、そろそろ怪しくなってきた...、なんてことはありません(笑)
6投稿日: 2021.10.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
違う悩みを持った2人の視点から描く世界。 ノンセクシャルという分類で、人と性の捉え方が違い、自分が当てはまるセクシャリティーは何なのか分からず葛藤していた少し前の自分に似ていたので里帆には共感できた。 知佳子のような考え方は新鮮で未知でとても興味深かった。描写が繊細で、その感覚を想像しながら読むのがとても楽しかったです。 世界には人の数だけ考え方、性格、性があり、無理に分類することはない、自分は自分でいいのだということを教えてくれるとても学びの深い本です。
1投稿日: 2021.08.28
powered by ブクログ自分より一回り小さな彫刻刀で彫られたみたいに、繊細なつくりをしている。顎の骨も、鎖骨も、首筋も、誰かが丁寧にヤスリをかけたように滑らかに整っていた。 誰も乗らないノアの箱舟。誰も後ろについてこないハーメルンの笛吹きね。
1投稿日: 2021.05.11
powered by ブクログ女性3人の日常の話だけど、性別って何だろうと考える。知佳子は不思議な世界観を持っているとはいえ、普通って何だろうとも思う。
1投稿日: 2021.03.13
powered by ブクログ十九歳の里帆は男性とのセックスが辛い。自分の性に自信が持てない彼女は、第二次性徴をやり直そうと、男装をして知り合いの少なそうな自習室に通い始める。そこで出会ったのは、女であることに固執する三十一歳の椿と、生身の男性と寝ても実感が持てない知佳子だった。それぞれに悩みを抱える三人は、衝突しあいながらも、自らの性と生き方を模索していく。芥川賞作家が赤裸々に紡いだ話題作。
0投稿日: 2021.01.30
powered by ブクログよくわからないお話。 ハコブネに何かしらの救いを求めて訪れる3人と1人は交わり合わないんだけど、誰一人として下手に迎合しないのが良いんじゃないでしょうか… 女の人ってこんなこと考えて生きてるのかな、自分にはよくわからない。ジェンダーは鎧のように重いの?本能のままにセックスするのはそんなに難しいの? 登場人物に共感を得られなかったのは自分が男のせいか、それとも単細胞だからなのか。 ただ、村田沙耶香という人は、人類は全員変人だしそれは何も問題無いよと言ってる気がする。正しく読めたかどうかはわからないけど。
0投稿日: 2019.12.07
powered by ブクログ村田沙耶香の中長編の第5作目の作品。 『コンビニ人間』『消滅世界』、そして処女作の『授乳』から上梓順に読みすすめて本作は僕にとっては7作目となる村田沙耶香作品。 本作は、自分の「女性」という性別に疑問をもってしまったフリーター19歳の里帆、自分を地球という惑星の一部であると認識している31歳会社員の知佳子、そして知佳子の幼なじみで同級生のごく普通の大人の女性である会社員の椿の3人が主人公。 本書は里帆と知佳子の視点からの描写が交互に繰り返される型式である文章構成。 3人が有料自習室という特別な空間で出会い、お互いの意見の相違を戦わせながらも友情を育んでいくというストーリーだ。 女性の「セックス」をメインテーマにした前作『星が吸う水』と同じように本書も『性』をテーマとしているが、『星が吸う水』が男女の『セックス』をテーマとしているとしたら本書は『性別』そのものをテーマとしていると言っていいだろう。 本書の主人公の一人である里帆は、女性であるが、好きな男性とのセックスが辛くてたまらない。それは自分が本当はLGBTであるからではないのかと思い悩み、男装をし、女性とのセックスにもトライするが、それもまた違うと感じてしまう。 また、知佳子に至っては、男性とのセックスに全く意味を見いだせず、結局「地球」とセックスをするということが自分のとっての『セックス』であるという回答に至る。 もう、はっきり言って訳が分からない。知佳子の域まで達してしまうともう「LGBTなんて普通じゃん」と簡単に言ってしまえるかもしれない(笑)。 しかしながら、本作は非常に読みやすいし、分かりやすい。 読了感が非常にポジティブなのだ。 『人間なんて十人十色なのだからなんでもいいじゃん、好きなようにすれば』 と決してなげやりではなく、非常に良い意味でこの言葉が読後に思い浮かぶ。 ただ、自分としては、知佳子に同情してしまうというか「なんかもったいないな~」と思ってしまう。 知佳子という女性は、非常に不思議な雰囲気を持った『不思議ちゃん』なのだが、対人スキルがないとか、そういうことは全く無い。逆に、対人スキルが高く、人から好かれるタイプだろう。 なのに「私、やっぱり地球が恋人だから」って、おいおい、ちょっと待って。それ言われた男はどうすりゃいいのよ(涙)。本当にそう言われたら、男として再起不能でしょ・・・。まあ「そっか~、相手が『地球』じゃかなわないや~」って笑ってごまかすしかないよね。とほほ。 でも男としたら『じゃあ、次行ってみようか~』ってなるまで2年くらいかかるんじゃないかな。女性不信になってさ(笑)。 あ、里帆はね。まだ若いから、いっぱい悩みなさい。 椿さんはたぶん美人で強い人だからなんの問題もないと思う。 それにしても知佳子さ~ん。あなたが一番心配だ。 本当に最終的には即身仏になって地球と同化してしまうんじゃなのだろうか。 まあ、自分が人間ではなくて地球の一部であると本当に考えているならそれもありなのか・・・。 人にはそれぞれ「幸せ」の定義があって、全く違うのだろうけど、知佳子さんの「幸せ」ってなんなんだろうな。それだけをずっと考えてしまうよ、僕はね・・・。 はい。余計なお世話でしたね。失礼しました。 と言う訳で『クレイジー沙耶香』にしては、本書はすごくさわやかで素直な気持ちになれる1冊でした。
30投稿日: 2019.11.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
3人の性の意識や感覚、心の動きに面白さを感じた。行動や言葉一つ一つに「はぁなるほど」とは思った。が、読み終わったあとに残った衝撃や余韻は『コンビニ人間』や『タダイマトビラ』に比べると薄かったかもしれない。 里帆パートは、「今まで読んできた村田作品(とはいっても2作だけ)に比べるとアクがないな~」と思ったが、知佳子パートになったら突然の村田沙耶香節! 「人である以前に星の欠片である感覚が強い知佳子は、こうしたさまざまな常識やルールを知るのがすきだった。」 等々、自分とは全く違う感覚を持っている知佳子の語りを読むのが好きだった。 「大変なのはきっと自分だけだ」と悲劇のヒロインになってもがいている里帆は、子どもっぽくてたまに痛がゆく感じたけれど、自分の性と向き合って、前向きに実験していく姿が好きだった。 「性別を脱ぐどころか、無性を着込んではいないか?」という問いかけには、里帆と一緒になってハッとした。 椿は、歳下の里帆にまっすぐな言葉を投げるのがかっこよかった。「女」に固執して里帆も型にはめようとしてくるのが辛かったけれども。彼女の過去や婚約相手云々の話等、彼女も彼女なりに性と向き合ってもがいるだなと思う。 1番好きになった登場人物は伊勢崎さん。 p204伊勢崎さんの言葉に私自身が救われて、「なんていい人と出会えたの…」と感動した…のだけど知佳子のお相手はやっぱりアース!!まぁ、ですよね~ 里帆に感情移入しやすかったぶん、物語に入り込みやすくスラスラ読めた。 それぞれが行き着いた結論に希望を感じたし、「一人ひとり違っていて良いのだ」という暖かいメッセージを感じた。
2投稿日: 2019.10.09
powered by ブクログ性って自分の中では当たり前のものだったけど、こんな風に捉えることもできるんだ、と思った。 コンビニ人間を読んで気になった作者だったけど、今回はちょっとついていけなかったかな。
0投稿日: 2019.09.17
powered by ブクログ『星吸う水』という作品があることから、この人にとって「星」と「水」って大切なキーワードなのかなと思った。あと「アースとのセックス」も。 性別を脱いでセックスする、ってところで大森靖子氏の『死神』に出てくる「いつか男とか女とか関係なくなるくらいに愛し合おうよ」という歌詞を思い出す。しかし、本書で描かれているのは性であって愛ではなかった。 愛と性は深く関係があるのにぜんぜん違う。生と性はとても近いのに。
1投稿日: 2019.06.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「星が吸う水」と同じく「地球とのセックス」が登場するが、あちらよりは丁寧に話に組み込まれている。 が、やはり読後好きかどうか問われたら、うーんいまひとつ。 共感しあえない3人を描いているくらいだから、誰にも共感できなかったという感想を下すのは避けたい。 よくわからない人物を描く小説で面白いものはたくさんあるし、本作ではむしろしっかり説明できている。 というか説明過多で観念的なのかな。 この人たちの頭ん中はセクシャリティのことばっかりなのかよ、とか、 人の日常生活を離れて観察する不思議ちゃんかよ、あんたも一員だよ、とか、 無粋な感想をどうしても持ってしまう。 これが少年や少女が語り手なら少し違うかもしれないが。 こういう話を書きたいがためにこういう人物設定(おじいちゃんがソルとかアースとか言っていたのを真に受ける)にした、話の道具にしかなっていない、という感じが、話の内容以前に息苦しい。
1投稿日: 2019.04.15
powered by ブクログ里帆が感じる自分の「女性」という性への懐疑。知佳子が抱く「人間」であることからの乖離。性別や社会、生物の種といった帰属への問い掛け。 そう思われるが、里帆の性的葛藤について苦悩は察するものの、彼女の思考は安易且つ単純で、しかもあまりにセックスにのみ拘泥し過ぎているように感じた。 知佳子が自分や他者を星の表面に転がる小さな欠片としか実感できないのに、社会的生活を営めているのは驚異的。人間的感覚を選ばず、彼女がこの星との強い物体感覚で繋がろうと試みた時、そこには充足感や多幸感は遠く、孤絶感が漂っているように自分には思えた。
1投稿日: 2019.03.15
powered by ブクログ自分の性自認が不明で、それを知りたいとあがく里帆 男と恋愛しても、性行為がつらい。 女扱いされるのがいやだ。 だから、自分はもしかして男なのではないだろうか? と男装?して、かわいいと思ってる女の子に触ってみたり。 実際に、こんな感覚になってる思春期の子っているのかもだけど やってみれる子は少ないだろうなあ。 かたや 世界がおままごとに見えちゃう 宇宙が恋人のちかこ。 冷静に読むとこの人が一番ヤバイけど ここまでいかないまでも なんか離人感とかわからなくもない。 生きてくには 自分が何者か とかくカテゴライズされる。 そこに完全にぴったりハマる人なんて 実はそんなにたくさんいないのかも。 どっちかというと男、どっちかというと女 とかいう人だっているかも。 性対象だって 男が対象だと思いこんでるだけで 知らない心の奥底では違う場合もあるのかもしれないけど それは思いもしないから 対象にもならないなんて人もいるだろう。 自分が何者かって 自分だけではわからないのかもしれない。 女としてカッコよく生きてる感じの椿のことを もうちょっと掘り下げてほしかった。 椿はなんでそんなに勉強してんの。
1投稿日: 2019.01.22
powered by ブクログ恋人との行為がつらく男装を始めるファミレスバイトの十九歳里帆、宇宙人のように全てを観察する三十一歳知佳子の、周りから浮き上がった戸惑い。同様の経験をしていなくても里帆の抗いに引き寄せられて共感する。里帆の女性性を突き付ける三十一歳椿が暴力的でつらくて、よくわからない知佳子の優しさが染みる。三者三様。
0投稿日: 2018.10.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
いつもの村田沙耶香さんの本を読むと、面白くて先が気になって仕方なくて3時間あれば読了してしまうのですが、こちらは少しずつゆっくり4日かけて暇な時に読み進めました。いつもの挑戦的な尖りが無くて緩やかにかんじます。 アースが性対象って面白い。実際AbemaTVで地球と致してしまう男性を見たことがあります。きっと似たような考えなんでしょうね。先にAbemaTVを見ていたので、違和感とか空想感は 私にはありませんでした。 暗闇の中クッションを撫で回す姿を見たら笑ってしまいそうです
0投稿日: 2018.08.04
powered by ブクログ以前読んだ「殺人出産」がおもしろかったので。 自分の性に悩む19歳の女の子とアラサー2人の女性との不思議な友情を描いたお話。 宗教っぽい話で若干取っ付きにくかったかなあ。 ラストもスッキリしないのであんまり好みじゃなかったかも。
0投稿日: 2018.04.25
powered by ブクログ周りとのズレを感じる心をうまく処理できない「里帆」。それを「子供だから」と斬られたり、より世界から遠い別の女性に遭遇してみたり。他者を枠に嵌める暴力も、自分を枠に嵌めようとする痛ましさも描かれている。 『コンビニ人間』のような手加減無しのどす黒さはなく、優しさを感じる。
0投稿日: 2017.08.15
powered by ブクログセックスが苦痛だという女性が自分の居場所を見つけようと苦悩する。性的嗜好は人様々だろうが、それがさらに多様化していくのであろう未来を予言するような作品。
0投稿日: 2017.08.08
powered by ブクログ19歳の里帆は自分の性別を決めかねている。 だから身体の発達じゃない、自分の意思での「第二次性徴」を成功させるのだ。 自己の欲望の対象が分からず 孤高にもなれず 自分の形を形容する言葉がどこにもなくて。 雁字搦めで息苦しい誰かの為に持ち寄れる自由があるのだと、そう思った。
0投稿日: 2017.07.20
powered by ブクログ再帰性というか脱構築の典型のような物語。村田沙耶香の他の作品がそうであるように、「性」に対しての内在的構造を再帰的に問いかけ続けている。でもこの物語は今まで以上に直接的。 人間らしさとは虚構なのだろうか。私たちが感じる喜びとは結局「おままごと」から逃れることはできないのだろうか。宮田真司のいうように「あえて」選択することででしか、私たちが仮初めでも人間らしくあり続けることは難しいのだろうか。信じるということとは別に、確かなものがほしくなる。 17.7.9
0投稿日: 2017.07.09
powered by ブクログ女の子か男の子じゃないといけない? 固定概念なのか. 何者かでなければいけないことが、若い柔らかいこころを追い詰めていくんだな. 夜風に吹かれてて解放されててほしい、ずっと.
0投稿日: 2017.06.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
米国のFacebook社が運営するSNSでは、50もの性別を選べるようにしているというのは有名なお話。でも、自分の周りにはわたしから見て「男」か「女」と認識している人たちばかりだ。きっと、中には自分の性を見つけられず苦しんでいる人もいるんではないか。そんな人に、知らず識らずのうちに無遠慮な言葉をかけているんではないか。そんな疑いを強めてくれた本だった。 この本にでてくる女性たちは、性に違和感を覚えている。 セックスが辛く、もしかしたら自分は男なのではと思い、男装をするフリーターの里帆。そんな曖昧な里帆を責める椿は、暗闇でも日焼け止めを欠かさず肉体を丁寧にケアする。二人の感覚すら共有できない知佳子は、生身の男性と寝ても人間としての肉体感覚が持てないでいた。(帯より) 性的マイノリティ=同性愛者ではない。人の数だけ性やセックスとの付き合い方がある中、枠に当てはめようとしている「何か大きなもの」に従ってばかりではいけない。
0投稿日: 2017.01.03
powered by ブクログyoutubeにあったボクらの時代の動画の中で、著者が中学生のときに周りの評価を気にしながら小説を書いたときのエピソードを聞いて、この人ガチなのかなと思って気になっていた。そんなところでbookoffでこの本を買ってみた。 面白かった。要するにみんなが考える常識に囚われる必要はない、というテーマだったと思う。最初の里帆の章では、なんだか女性作家にありがちな雰囲気だなとそれこそ偏見に満ちた感想を抱いてしまったが、その分、知佳子の章に入った途端に何が起こったのかわからないくらいビックリした。いい意味で裏切られました。もっと大きいテーマだったんだな、と。
0投稿日: 2016.12.15
powered by ブクログ三人の女性の、独特なる性への感覚を、村田ワールドで表現。 ちょっともやっとしたかな。自然体の千佳子はいいけど、ソルはちょっと受け入れ難かった。 里帆の、無性については、なんかそーゆーのもいあかな〜って。 椿は、おんなオンナしてる。
0投稿日: 2016.12.11
powered by ブクログ3人の女性のジェンダーとセックスを、そのうちの2人の視点で描く。 自分が男女のどちらに属するのか苦悩する里帆の話はわかりやすいが、星の欠片として地球とセックスする知佳子の話はなかなか共感しにくい。 一人称として語られることのない椿が、女性として生きることを受け入れつつ、その苦しみを感じている存在なのは著者の意図的なものだろうか。性の多様化を感じはしたが、物語として心には響かなかった。
0投稿日: 2016.12.05
