Reader Store
「火附盗賊改」の正体――幕府と盗賊の三百年戦争
「火附盗賊改」の正体――幕府と盗賊の三百年戦争
丹野顯/集英社
作品詳細ページへ戻る

総合評価

3件)
3.7
0
2
1
0
0
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    江戸の治安を担った一翼。 定まった役所もなく、まあ何つか、手当ちょっと出すさかい、やってんか、みたいな感じかと感じた。 特に、江戸期の最初は侍落ちというか、仕事にあぶれた人殺ししか手に技のない戦国の荒くれが山ほどいたので、その鎮圧に当てられた。 そう、捕縛とか吟味でなく、鎮圧。 ぶっちゃけ、切り捨てだな。 ので、優秀な戦闘部隊が当てられたわけだ。 萌える。 設立時の護廷十三隊みたいなイメージだわ。 時が降るに至って、分治派みたいな人達も出てくるようだが、中には気狂いみたいな、疑わしきは、疑わしくなくても拷問して死罪みたいな奴らもいたんだね。 いずれにしても江戸期通して、平和と言いながら、「犯罪」という面では特に地方はやばいままだったことが分かる。 刑罰も、どう殺すかにランクがあるみたいな。 なかなかに面白い一冊。

    0
    投稿日: 2024.11.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    書影についている帯はイカれているけど、本の中身は案外ちゃんとしていた。 江戸時代を通じた火附盗賊改の歴史的変遷と全体像がだいたい網羅されている。 戦国時代の名残りだった敗残浪人の野盗化への対応として始まり、幕末には不良旗本や討幕派が盗賊になったが幕府の力ではもはや対応できなくなっていることまで。 長谷川平蔵宜以(鬼平)が長期間にわたって在任したのは松平定信との感情的な対立で出世を止められていたからいうのは「ああ、やっぱり」と思った。

    0
    投稿日: 2019.11.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    火付盗賊改といえば鬼平=長谷川平蔵くらいしか知らないが、本書は江戸初期から末期に至る歴史を、かいつまんで語ってくれる。 最近江戸時代を懐古する論調をしばしば見るが、本書を読むと、江戸時代の関東近辺は予想外に治安が悪かったことがわかる。 鬼平は確かに名火盗改であったようだが、鬼平に匹敵する存在もいた。ダメダメな人もいて、そこはいつの世でも同じらしい。

    0
    投稿日: 2016.12.15