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最も危険なアメリカ映画 『國民の創世』から『バック・トゥ・ザ・フューチャー』まで(集英社インターナショナル)
最も危険なアメリカ映画 『國民の創世』から『バック・トゥ・ザ・フューチャー』まで(集英社インターナショナル)
町山智浩/集英社
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総合評価

26件)
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    『アメリカのめっちゃスゴい女性たち』で町山本にハマりかけた時期があった。アメリカのあらゆる方面に巣食う暗部を克明に、そしてエキサイティングに描き出していて、読んでいる分には本当に面白い。 本書も「読んでいる分には…」と言える一方で、ちょっぴり笑えない部分もある。一番分かりやすい例で行くと… 「ロバート・ゼメキス監督の『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(85年)と『フォレスト・ガンプ』(94年)の楽しさの裏側には、60年代の反戦運動や公民権運動に対する強烈な敵意が隠されている。それが甘い菓子に混ぜられた毒だ」(P 5) えぇー…マジすか?フォレストはともかくBTTF好きだし、こないだもロゴ入りのキャップ買っちゃったんですけど。(知らんがな) ベトナム戦争に対する反戦・黒人の公民権運動に湧いた60年代を否定的にとらえ、ひたすら白人の優位性失墜について嘆く…。衝撃以外の何物でもない。あれだけ慣れ親しんだBTTFが危険認定されているのが、笑うに笑えなくしている。 このように政治的・社会的に危険だと見なされるものもあれば、デリケートだったり考えさせられる題材の映像作品が、計20作紹介されている。 ディズニーランドにある スプラッシュ・マウンテンの原作『南部の唄』(1946)は「史実を歪曲して伝えている」という理由でDVD化がされていない。ファンの間でも有名な話である。しかしそれ以前にも、ディズニーは、とんでもない作品を世に放っていたのをご存知だろうか。 『空軍による勝利』(1943)。日本に向けた本土爆撃の必要性を謳ったもので、何とW.ディズニー自らが製作を企画。結果として、チャーチルやローズヴェルトを突き動かしたという。 YouTubeに全編上がっていたのでチェックしてみたが、まぁ日本人からすれば胸糞悪い…。 特に終盤では、ディズニーとは思えないリアルなタッチで、日本の街が完膚なきまでに爆撃を受けている。(アニメーション部分は『バンビ』や『白雪姫』のスタッフが手掛けているんだとか)コメント欄は見渡す限り英語で、アニメーション技術や内容を賞賛する声で持ちきりだった。 2004年に米国内でDVD化されたそうだが、日本には知らされていない。天下のディズニーに冷ややかな一瞥をくれてやるか、「うぅ〜…でも過去は過去!今は今!」と支持を辞めないか…今を生きる日本人にとっては反応が分かれるところかも(!?) 『4リトル・ガールズ』(1997)は、一番考えさせられた作品。教会が爆破され、黒人の少女4名が犠牲となった事件をドキュメンタリーにまとめている。 事件に怒りを覚えた白人学生が猛勉強の末に司法長官となり、犯人を起訴。犯人は黒人へのヘイトを終生取り下げなかったが、二人房で一緒になった黒人の面倒をとてもよく見ていたとの事…。 事件が、4人の少女が、2人の男の良心を呼び起こしたのだろうか。そうした問いが、今も付き纏っている。 先住民や黒人・その他有色人種への差別、インテリの排除に赤狩りetc… 「自由の国」というのは所詮理想論。あんなに広い土地を持っておきながら、どこまでも排他的で窮屈なのが、アメリカって国なんだな。

    42
    投稿日: 2025.01.12
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    実際に観たことがある映画は、 「Back to the Future」と「Forrest Gump」 くらいだったが、色んな見方を知ることができて、 勉強になりました。 でも、アメリカで映画を作ったら、 何をどうやっても人種問題と切り離せない、 となるのでは?とも思う。 「Back to the Future」なんて、 ただただ楽しい映画だったと思うんですけどね…

    1
    投稿日: 2024.12.14
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    暴走するアメリカ民主主義──その「原型」はハリウッド映画の中にあった! 「トランプ現象」は突然起きたものではない。それは言うなればアメリカ建国のときからの「病巣」であり、それを誰よりも鋭く見抜いていたのが映画人たちだったのだ いま、映画を語らせれば右に出る者はいない町山智浩がその蘊奥を尽くして語る「映画から見たアメリカの病理」。その深層に触れたとき、あなたはきっと戦慄するであろう。 本書の目次より 人種差別に火を付けた「史上最悪の名画」◆『國民の創生』 「アメリカの大義」に利用された人々◆『滅びゆく民族』 ディズニー・アニメが東京大空襲を招いた?◆『空軍力の勝利』 封印された「戦場の英雄たち」◆『光あれ』 スプラッシュ・マウンテンは「奴隷制」の世界だった?◆『南部の唄』&『クーンスキン』 アメリカ・ショー・ビジネス史の汚点とは◆『バンブーズルド』 黒人教会爆破事件から始まった大行進◆『4リトル・ガールス』 石油ビジネスがもたらした「狂信」◆『エルマー・ガントリー』&『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』 アメリカン・ドリームに踊らされる人々◆『何がサミーを走らせるのか』 かくして「民意」は捏造される ◆『群衆』 リバタリアンたちは今日も「アイン・ランド」を読む ◆『摩天楼』 メディアと広告代理店と政治のトライアングル ◆『群衆の中の一つの顔』 今も続くマッカーシズムの呪い ◆『影なき狙撃者』 独裁者は民衆の喝采から生まれる ◆『オール・ザ・キングスメン』 インディの帝王が命懸けで撮った「最も危険な映画」 ◆『侵入者』 こうして歴史は改変される ◆『フォレスト・ガンプ』&『バック・トゥ・ザ・フューチャー』 「國民の創生」は、それまで貧乏人向けの見せ物と蔑まれていた映画を文学などと並ぶ芸術として認識させた「技術的」には優れた傑作。だが内容は、現実では家畜のように扱われていた黒人奴隷が酷使されていた農園を地上の楽園のように描いたり、実際は南軍が北軍の砦を攻撃したのがきっかけで南北戦争が起こったのに映画では逆に描いたりなど、事実の歪曲が多い。最も問題なのは、KKKを英雄として描きKKKを再生させるきっかけになったこと。 「滅びゆく民族」は、アメリカ先住民族が生きる権利を手に入れるために戦争に参加するなどの苦難の歴史を描いたもの。 スパイク・リー監督の「バンブーズルド」は、アメリカのショービジネスの汚点であるミンストレルショーに正面から切り込んだ問題作。ミンストレルショーは、顔を黒く塗った白人がでたらめな文法の英語を喋りスイカとフライドチキンを貪る無知で滑稽でズルくてスケベな黒人を演じながら黒人音楽を陽気に唄って踊るショーで、黒人への偏見を広げるものと汚点になった。 「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」は、石油産業が巨大化して工業化社会となったきっかけの石油産業振興と工業化したアメリカについていけない人々が宗教にすがったことから起こった宗教ブームについての映画。 なんと言っても衝撃的なのは、日本では感動作として知られる「フォレストガンプ」や明るく楽しい人気作として知られる「バック・トゥ・ザ・フューチャー」が、アメリカでは歴史的事実を歪曲した映画として非難されていること。 「バック・トゥ・ザ・フューチャー」が黒人差別と非難されているのは、ラストのパーティのシーンで主人公マーティが「ジョニーBグッド」を演奏してそれを聴いたチャック・ベリーがロックンロールを発明する、つまり白人が黒人にロックンロールを教えたという展開になっているのが黒人の功績を白人が横取りしていると叩かれた。実際にはマーティがロックンロールを演奏する3ヶ月前に、チャック・ベリーが「メイベリーン」なる曲をチャート入りさせているので、あのシーンは成立しない。 「フォレストガンプ」が物議を醸したのは、カウンターカルチャーに身を投じるジェーンを徹底的に尻軽女として揶揄していること。極めつけのシーンが、ジェーンがストリップ小屋で「風に吹かれて」を全裸で唄い観客から卑猥な野次を浴びるシーン。問題のシーンでのジェーンをゼメキス監督は、「ジョーン・バエズのイメージ」と語っている。つまりゼメキス監督は、反戦運動家でフォークシンガーのジョーン・バエズをストリッパー扱いして貶めているのだ。その他にも反戦運動家を女に暴力を振るう偽善者として描いたり、ジョン・レノンの名曲「イマジン」をレノンが共産主義に能天気な夢を抱くお花畑左翼の歌のように描いた部分も問題だが、最も問題なのはゼメキス監督が知能指数の低い人の言いなりになる無垢なフォレストガンプをアメリカ人の理想として描いたこと。 それは、大衆の代表のふりをしながら実際は金持ち優遇策をとり貧富の差を広げるレーガンやブッシュをのさばらせトランプを大統領選挙で当選させた反知性主義につながる危険なもの。 知られざるアメリカの1面を知ることが出来る映画を網羅した映画解説本です。

    2
    投稿日: 2022.12.13
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    一日で全部読み切った。町山さんのこういう観点での映画評論は歯切れが良過ぎて、ちょっと危うい感じもするんだけど、やっぱり面白い。

    2
    投稿日: 2022.03.06
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    知らないことがたくさんあった。町山さんの言う通り、映画は背景を知っている方がもっと面白く見れると思う。もっと勉強しよう…。 読み終えるのにすごく時間がかかってしまった。内容がボリューミーなので、ついていけず寝落ち。の繰り返し。 次にここで取り上げられていた映画を観るときに、自分にどんな気付きがあるかワクワクする!

    3
    投稿日: 2021.10.16
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    巨匠グリフィスの「國民の創生」は、映画史に残る傑作と評価されながら、KKKと黒人のリンチを復活させた罪に問われている。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「フォレスト・ガンプ」の楽しさの裏側には、1960年代の反戦運動や公民権運動に対する強烈な敵意が隠されている…。 スリリングな映画批評。アメリカ保守の無意識が見事に描き出される。トランプ大統領の誕生は必然だった。そう実感できる。

    3
    投稿日: 2021.05.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    KKKは白装束の由来まで醜悪だった..。ポピュリズムの落とし穴。ヒュー・ロング、アイン・ランド。黒幕にいるのは誰か。表にいるのは操られている人形に過ぎないのか。ロバート・ゼメキスは懐古主義で白人至上主義かつ反知性主義と知り、結構衝撃。

    1
    投稿日: 2021.01.01
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    最初は面白く、ぐんぐん読んでいたが後半ダレテきた。著者、内容というより題材の時代背景を知らないのでのめり込めなかったのかもしれない。しかし映像、メディアの恐ろしさを再度認識した。『バック トゥー ザ フューチャー』『フォレスト ガンプ』の解析には驚き! 「フォレスト ガンプ』を見た時の違和感の原因がわかったように思う。 紹介されている映画を観る機会がないのが残念! 【軍産共同体】は、いまだに続いている…。

    4
    投稿日: 2020.06.06
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    アメリカという国は黎明期から深刻な問題を抱えているけれど、戦争はもちろんカルチャー面でも激動の歴史の連続だったのだなと知った。 映画を手掛かりにアメリカ史が簡潔に書かれているのでわかりやすい。 撮り手が語っているのを抜き出しての町山氏の考察も、こんな見方もあるんだなと新しい発見だった。

    2
    投稿日: 2019.12.09
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    アメリカ映画の古典的名作といわれている作品から、歴史的背景を読み取り社会にどのような影響を与え合ったのかを考察した一冊。

    3
    投稿日: 2018.11.24
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    アメリカ社会の差別の闇も深いという事を改めて感じる。映画が、その後の社会やまた新たな映画への影響を与えてること、そのエッセンスが入っていることなどは、この本を、読まなければけっしてわからなかった裏話も多かった。

    3
    投稿日: 2018.10.03
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    様々な映画を引き合いに、差別と隠蔽に満ちたアメリカ史をさくっと解説する。 「国民の創生」のような事実の塗替えによる隠蔽もあれば、告発もある。 人種のサラダボールに保革、階層間の政治的な思惑が裏で揺らめく複雑な国アメリカへようこそ

    3
    投稿日: 2018.01.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    思想的にアブナイ映画の紹介。 アメリカの歴史的背景が判らないと理解出来ない話が多い。インディアンくらいなら判るけど。 「國民の創生」は見たことも無いけど名作だとの認識は有る。「バックトゥザ・フューチャー」まで歴史を歪曲していると言う。 難しいね。ところで私が若い頃は歴代映画の一位になっていた「天井桟敷の人々」は最近はあまり評価されてないような気がするんだけれども、やっぱり何か背景が有るのかしらん。

    1
    投稿日: 2017.12.14
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     きわめて若いメディアである「映画」は、第八芸術と呼ばれている。20世紀初頭から現代に至る米映画の歩みを振り返れば、期せずしてアメリカ精神史が見えてくる。  明るく軽い映画が主流の米映画界にあって、伏流水のように暗く重い映画が製作され続けていた。  教科書的名作「國民の創生」から最近作「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に至るまで、町山智浩はその暗黒面を剔抉してゆく。  判りやすい毒々映画より、いっけん目や耳に優しい娯楽大作の中に潜ませた「毒」の方が罪は重い。その点を思い知らされた。

    3
    投稿日: 2017.12.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前日読んだ『お父さんがキモい理由を説明するね』で、自分の経験した"後悔"についてとことん話し合うことが、相手を愛している表現になっているってのは深いと感じたのだが、全く趣旨の違うこの本で、まさに言わんとすることが同じだ!と感じたのが下記↓ (『國民の創生』における映画に優れた演出の確立とその内容への罪への言及を踏まえ)『クエンティン・タランティーノは自作『ジャンゴ 繋がれざる者』のインタビューで、アメリカ映画が今までほとんど奴隷制度を描いてこなかった事実について「奴隷制度はアメリカの汚点だからだ。どの国にも触れたくない歴史の恥部はある」と答えた。「でも、そこにこそ、最もエキサイティングな物語の可能性が眠っている」』 アメリカの歴史と映画の本なので、そういう受け止め方をするのは違うのだが、汚点や恥部を隠すことより、そういった過去があったことを曲げずに受け止め共有していくことこそ、信頼する/される人(作品)につながるのだなと感じた次第。 各々単体で読んでたらそうは思わなかったのだろうが(もちろん単体で読んでもどちらも素晴らしい本です)、たまたま続けて読んだジャンルの違う本が自分の中でリンクして発見があるのが読書の良さですね。

    1
    投稿日: 2017.05.25
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    ルポ トランプ王国――もう一つのアメリカを行く (岩波新書)を読んだばかりであり、映画の世界にも、いろいろな思い入れのもとに、熱狂的な支持を得た映画にも、直視できない問題をかかえていることがあるなあと思いました。

    3
    投稿日: 2017.05.12
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    読むことによってディズニーを嫌いになったり好きな作品の評価が揺らいだりはしないが、今後は宗教、人種差別、政治などのイデオロギーに絡めて鑑賞していきたいなあ、と。

    2
    投稿日: 2017.04.12
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    國民の創生。 空軍力による勝利。 バック・トゥ・ザ・フューチャー/フォレストガンプ。 この3つの章だけ読めばいいかな。 アメリカの黒人差別問題は根強く今も残っていると言うところが映画に出ていると言う視点が面白い。 ただ、ちょっとその話が続くので食傷気味になったというのが正直なところ。 でも。ディズニーが東京大空襲を先導しているような事なったのなんて全く知らなかったし、 よもやバック・トゥ・ザ・フューチャーに差別問題が絡んでいるなんて思いもよらなかった。 必読です。

    3
    投稿日: 2017.03.23
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    確かに存在する「差別」ではあるが、なかなかこれだけ投げかけられるとちょっと受け止めるのが、後半きつかった。 が、町山氏の凄まじい情報に、圧倒されつつ、いつものように楽しみました。

    1
    投稿日: 2017.03.14
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     ほとんど知らない映画ばかりだったが、何か裏面を撃ち込まれるように見させられた感が強い。そしてその刺激が癖になる感覚が現れ、なるほどと唸りつつ読了。ゼメキス監督については確かに、妙な政治感覚だなとかつて思ったことを思い出した(Back to the future part1時。もっとも主題歌がより印象的だったが)。  古い映画含め、本書で取り上げられている映画を一通り見たくなった。レンタルDVDでまだあればうれしい。しかし、色んな意味で危険というかようわからん国ではありますなぁ。

    1
    投稿日: 2017.03.08
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    町山智浩・渾身の一冊、この中には、いつもの町山さんのユーモアはない、冷静に、冷徹にまで本質を突いてえぐり出している、その熱量と力強さに圧倒され、1/3ほど読んだところでしばらく冷却期間をおいたほど。見ていない作品も多かったが、有名な「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「フォレスト・ガンプ」 この映画を好きだと言う人は多いだろう、だからせめてこの二本の解説だけでも読んで欲しい、これがなにを意味しているのか知って欲しい、本の厚さや表紙の強烈さに躊躇するかもしれないが、必読するべきと考える。 自分は、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」は楽しい映画だと思うし、TVでやれば見るだろうが、DVDは持っていないし録画もしていない。あえて見ようとは思わない映画だ。 「フォレスト・ガンプ」に至っては、見ることが出来ずにいる、どうしても途中で挫折してしまう映画だ。 これが、町山さんが書いているような部分をどこかで感じとっていたからなのかどうかは分からない、けれどもそうであったなら、少しでも感じとっていたからなのだとしたら嬉しい。

    1
    投稿日: 2017.02.06
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    トランプ大統領誕生よりずっと前から、筆者は、出羽の守が言う「素晴らしいアメリカ」とは全く異なる側面を見せてくれている。 BTTFやフォレスト・ガンプにすら、黒人差別や歴史の無視・歪曲が潜んでいるという指摘。観て楽しい映画はシンプルに楽しめばいい。しかし、そこにひそかに仕込まれている毒も見逃してはいけない。 筆者の指摘はインパクトが大きく、目からウロコなものが多いが、それだけに、対する反論や検証もチェックしてバランスを取り、妄信を避けなくてはいけない。

    1
    投稿日: 2017.02.05
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    アメリカが人種差別の国であることを知らない日本人は多い。いい加減に自由で平等な国だという幻想は捨てるべき。映画を通してアメリカの闇に光を当てた良書。

    1
    投稿日: 2017.01.29
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    アメリカの根深い差別などの「闇」の部分が描かれた映画の紹介。まったく知らない古い映画がほとんどで、その映画自体についてはおもしろそうとは思わなかったし、ちょっと難しい部分もあったけど、アメリカの暗い歴史について興味深く読んだ。はじめて知るようなことばかり。とくに、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「フォレスト・ガンプ」は名作扱い(「フォレスト・ガンプ」については見たとき正直なところおもしろいとは思えなかったけど)だと思っていたのに、そんなに差別的な映画だったのかと心底驚いた。 あと、ヒッピーとかカウンターカルチャーについて、なんとなくアメリカ的で、アメリカ人全員が「善きもの」と思っているような気がしていたけどそうではなくて、そういうものに対しても批判、差別があるということがけっこう意外だった。

    1
    投稿日: 2016.12.31
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    「自由と平等の国アメリカ」の裏を、映画を通して語っている。 黒人、移民、有色人種、同性愛者、リベラル、共産主義、カウンター・カルチャーに対する嫌悪感と、キリスト教、白人男性至上主義のアメリカという思想が、アメリカで作られた様々な映画について、かなり突っ込んで、そしてグロテスクに評されていく。 しかも、その筆致が非常に落ち着いていて、それがまた読んでいてゾクゾクさせる。 一読の価値ある本。

    1
    投稿日: 2016.11.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    著者はどんだけ映画のいやそれだけに留まらずアメリカの歴史に造詣が深いんだか。 この本一冊読むだけでそのアメリカの人種差別の闇が十分伝わってくる。 表紙が白い布をかぶったKKKだし。 出てくる映画はほとんど知名度のないマイナーな映画ばかりだけど、でもそれをこんだけ深く解説してくれたらこの作品に関わった人たちも本望だろうな。

    1
    投稿日: 2016.11.25