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太陽の棘
太陽の棘
原田マハ/文藝春秋
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総合評価

149件)
4.1
47
64
28
1
0
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    このレビューはネタバレを含みます。

    私は沖縄に行ったことがない。近くて遠い沖縄。日本だけど、日本ぽくない場所、沖縄。 この小説を読んで、沖縄に行ってみたいと思った。 沖縄から見る、日本やアメリカはかなり本州から見るのとは違うのかもしれない。 この小説は第二次世界大戦直後に米軍沖縄基地に派遣された若きアメリカ軍医と沖縄の地元民の交流のお話。アメリカ兵の目を通しての日本人、いや沖縄人の明るさ、哀しみや苦しみ、強さなどが繊細に描かれている。  原田マハさんの小説を読むと、最後のページを閉じた瞬間に自分の気持ちもそこで止まるのではなく、むしろそこから様々ま想いや考えが湧き出てくる。今回も、自分のアイデンディティ、戦争、さらにはこの小説が出来るに至った実話エピソードに想いを馳せた。 心あたたまるとてもいいお話でした。 

    0
    投稿日: 2025.12.01
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     これは、在沖縄アメリカ陸軍の従軍医、エドワード・ウィルソンと、絵を描くために生き、生きるために絵を描く、誇り高き沖縄人の芸術家達との、言語を越え、人種を越えた、終戦後の沖縄に確かに存在していた友情の物語である。 踊り、描き、歌う。そういった表現活動を、人々は文化と呼ぶ。 それは沖縄人にとって、精神的支柱であり、誇りであり、唯一のアイデンティティであった。 それを戦争によって奪われた彼らの怒りは、恨みは、辛さは、さぞ度し難いものだっただろう。 「私たちは、勝者でも敗者でもなく、占領するものでも占領されるものでもなかった。」 「私たちのあいだには、いかなる壁も、境界線もなかった。」 「私たちのあいだには、何枚かの絵があった。美術があった。ただそれだけだった。」

    0
    投稿日: 2025.10.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    戦後の沖縄で、アメリカ軍医と地元画家たちがアートを通じて友情を育む実話ベースの物語。文化も立場も違う者同士が、絵筆で心を通わせていく。著者が描き出す廃墟と化した沖縄の空の青と刺すような太陽の光が、痛みと希望を包括しているように感じる。 勝者と敗者、アメリカ人と日本人、そして沖縄人。それぞれの視点が交差する中で、アートが唯一の共通言語になる瞬間に何度も涙腺崩壊。優しさだけじゃない、戦争という歴史の棘もグサグサ刺さって心が痛い。 マハさんの美術系小説はやっぱりハズレなし。本の表紙になっている自画像も含めて、ニシムイコレクションはぜひ現地で見たい。沖縄行くか。

    1
    投稿日: 2025.08.29
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    戦後の沖縄、生きていくのも厳しい状況の中で集落を作って助け合いながら絵を描き続ける芸術家たちと米軍基地に赴任された軍医との友情話。この時代に絵を生業にすることも、アメリカ人と日本人との友情もなかなか考えられないこと、だけど実話をもとにしたお話しなんだ。ニシムイのアート観に行ってみたい。沖縄に行くことがあったら県立美術館行ってみよう。 つくづく、この時代があって今があるんだなぁ〜と。

    6
    投稿日: 2025.07.17
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    沖縄の話と知らず、読んで、 沖縄へ行くこととなり、 太陽の真下の大地が戦場だったことを 忘れられなくなった。 当然、沖縄の人達も戦場になったことを語りついでいく。基地になり、観光地になり、何百年も琉球王国だった大地が削られていく。

    0
    投稿日: 2025.07.02
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    舞台は終戦後の沖縄。 米軍軍医が沖縄の画家達の集落である「ニシムイ村」に偶然行き着いたところから物語が始まる。 マハさんの作品にしては、絵に関する内容は少なめで、登場人物達の人情劇の割合が多い印象。 アート小説過ぎないから、初めてマハさんの作品を読む人には割とオススメかもしれない。ライト層向け。 逆に、普段のテンションで本作を読むと「おや?いつものマハさんとは雰囲気違うな…」と感じるかも。まあ、そこもいいんだけどね!!! 沖縄の歴史を知っておくと、物語に入り込みやすくなると思う。

    1
    投稿日: 2025.05.19
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    戦後沖縄の特殊な事情、どんな境遇でも描き続けるニシムイ村の画家たち。テレビで陽気に振る舞う沖縄の方達の心の影の部分を垣間見たように感じた。太陽の棘。

    11
    投稿日: 2025.04.20
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    描くために、生きる。 アートが絆を結んでいる、血のつながり以上の。 観ることだけで満たされてしまっているのかも知れないと、どこかで自分に不安になりそうだけれど、それ以上に登場人物達の純粋な向き合い方には、目を見張るものがあった。

    1
    投稿日: 2025.04.07
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    実在した沖縄のニシムイ美術村を知れただけでも、読んで良かったと思える。 純粋に美術史としてニシムイ美術村を知りたいと思うなら、もちろんこちらの作品はフィクションも入っているだろうし、良くはない。 だけどより多くの人にニシムイ美術村を知ってもらい、興味を持ってもらうなら、この小説のようにフィクションも交えて、少し俗っぽいストーリーに仕立てる方が効果的。 美術史の専門書や、文学的すぎる小説だと美術のの敷居は低くならず、沢山の人には届かない。 だから原田マハさんが書く全てのアート小説は、朝ドラ風なストーリーで、誰にでも読みやすく、美術に親しみを持てるし、美術への興味が湧いてくる。好き嫌いはあれど、そういう意味でとても大事な役割を果たしていると思う。 美術の敷居がもっと低くなることを願っている私からしたら、とても嬉しい。 それにしても、戦後のかなり早い時期、まだ荒れ果てている沖縄に美術村を作り、アート作品を生み出していた作家の人たちにはとても驚かされる。やはり創造するということと、人間というのは切っても切れないということの証明だと思った。 そして、戦後すぐに米軍人と交流し、心を通わせることができたニシムイ美術村の人たち。芸術の力なしに、これは不可能だったのだろうと思う。そう思うと、国境もなく言葉も必要としない芸術の力に改めて驚かされる。

    7
    投稿日: 2025.03.25
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    終戦後の沖縄で米軍の若い医師と地元の画家たちの交流を描いた作品。実話であると知って驚いた。沖縄のおかれた厳しく難しい立場が感じられる。

    1
    投稿日: 2025.03.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    戦後の沖縄で、米軍の軍医、エドワードとニシムイ美術村で貧しいながらもアートに生きる芸術家たちとの交流を描いたストーリー。 沖縄の窮状は戦後だけでなく、戦前、戦中と日本からもアメリカから搾取されてきた歴史もあったことにも触れられている。読んでいて苦しくなる部分もあるが、エドワードと画家のタイラとの友情、涙なしには読めない。しかも、実話に基づいた話。 そして、何より、まったく別世界の人たちが繋がるきっかけとなりうるアートのスゴさ、それを追求するニシムイの画家たちの思いを描ききった原田マヤさんはさすがです。

    30
    投稿日: 2025.03.12
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    2025.6冊目読了 大好きな原田マハさんの著書の中でも 随分長く積読していた本。 テーマが戦争(戦後)なので元気な時に読みたいと 思っていました。 心配はよそに、重すぎることも無く 軍医と戦後沖縄の画家との交流を描いた実話。 アートを通して、わかりあってゆく…… ラストは、BEのようでHEのようで。 読み手によるかと思いますが私は決して バットではないと思いました 必ずやいつか再会出来たと想像します。 原田マハさんだからこそ書けたアート小説 だと思います。

    18
    投稿日: 2025.01.23
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    終戦直後の沖縄に実在した画家たちのコミュニティであるニシムイを舞台にした作品。 ヤマト、特に薩摩に支配され、その後は米軍に蹂躙された沖縄の歴史に対する距離感と、言葉より雄弁に絵に語らせるという手法が良い。近藤沖縄を訪れた時に是非見に行ってみよう。

    1
    投稿日: 2025.01.13
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    ★★★★☆実話をもとにした作品でした。終戦後、沖縄の芸術村で活動する日本人芸術家たちとアメリカ人医師との交流の話でした。実話をもとにしているということで、リアルな内容に重たいと感じることもあり読み進めることが苦しくなることもあり、また苦しい生活を強いられた人たちの切なさも感じる内容でした。

    1
    投稿日: 2024.12.21
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    沖縄基地に配属となった米国軍医がドライブ中に芸術村を見つける。そこには無心に絵を描く沖縄の芸術家達が暮らしていた。生活のために絵を売らなければいけない画家とそれを買う軍医。絵画を通して、勝利国と敗北国の垣根を超えた友情が築かれる。誰もが望まない戦争への思いを描写しながら敵・味方関係なく人間として真の友情が描かれている作品

    0
    投稿日: 2024.12.02
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    変換までの沖縄における米軍支配の歴史は、もっと若い世代の日本人が知るべきだと思うが、こういう小さなストーリーもあったことを辿ることができて面白かった。 つい昨日まで沖縄にいて、よりストーリーに入り込むことができた。 必ずしも画一的に米国と米兵に批判的になるべきではないと思うが、沖縄に負担させていることを含めて、本土に住む日本人はもう少しリアリティを持って基地のこと沖縄のことについて考えと意見を持つ必要があると思った。

    0
    投稿日: 2024.11.29
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    実話を元にさすが、作家原田マハである。 深い感動で心が震えました。 芸術の力とは…国を超えた場所に甦えるのですね!

    0
    投稿日: 2024.11.28
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    心が震える作品。過去の大切な時間を想うときの心がチクっとするような切なさ、まさにそれがこの小説に詰まっている。 プロローグでは医師エドが沖縄で仲間と過ごした日々に思いを馳せるが、本編を読むとエドの過去を追体験をするので、必然的にまたプロローグを読み返して改めて感慨に耽りたくなる。 この小説の良いところは、特に大事件が起きる訳でもなく、ページ数も少ないのだけど、エドが芸術家たちと触れ合う日々を追いながら読者にも特別な時間の流れが感じられること。 最後は胸がいっぱいになり、涙がとめどなく流れた。 こんな思いを体験できるなんて、だから読書はやめられない。

    26
    投稿日: 2024.09.10
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    米軍の若き軍医と、言葉、文化、立場の壁を越え、沖縄の画家達と深めていく友情。 この作品を通じて、月並みだけれど、戦争によって勝った方も負けた方も、あらゆる面で犠牲となった人々がいることを思い知らされる。

    8
    投稿日: 2024.08.04
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    史実に基づいて書かれた1冊。 とても温かく、力強く情熱的でそして残酷だった。 「ニシムイ」の画家集団は 戦後沖縄でほんとうに存在した芸術家コミュニティだと言う。 とても逞しい。 物凄く胸を打たれた。

    6
    投稿日: 2024.08.02
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    沖縄と基地の問題は現代でも続いている。戦後間もない、アメリカ統治時代の沖縄で絵画が好きな精神科医のエドと首里にニシムイ美術村の画家たちとの交流を通して、彼らの友情、戦争による心の傷、そして沖縄と基地問題、それらに直面するような数々のエピソードが描かれる。アメリカ人医師のエドも美術村のタイラ、ヒガも絵を描くことが心の傷を癒すことになったのだろう。沖縄の問題について、アメリカ人が主人公として描かれているのが新鮮だったし、少し冷静に考えることもできた気がする。貴重なインタビューを通して、実話を元にした話であることも考えさせられる。

    3
    投稿日: 2024.06.14
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    戦後沖縄が舞台。 米軍医師と沖縄の芸術家達の友情物語。 戦争で失うものはたくさん、得るものなんてないとしみじみ。

    0
    投稿日: 2024.05.30
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    戦時下及び戦後間もない沖縄で根付く人々の生活と葛藤を、米軍駐留兵の精神科医として赴任した主人公の目線を通して巧みに描写する名作品。あくまで沖縄住民の目線ではなく、米軍医師という外の人間の目線を通して描かれている点が大きな特徴である。アートという媒体を通して、現地住民と米軍の間に存在する大きなわだかまりを融和していく過程を描く。しかし、その過程は不完全に終わるし、タイラやヒガへの悲劇を通じてそれがいかに困難なものであるかを伝えてくる作品。それでもヒューマニズムにはまだ希望があるというメッセージを、作者はおそらく最後のシーンを通して語りかけようとしているのではないか。

    0
    投稿日: 2024.05.26
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    ちょっと話が綺麗すぎる(出来すぎている)感じは否めないですが、それでもすごくいい話でした。 沖縄の美術館とニシムイアートヴィレッジに行きたくなります。

    0
    投稿日: 2024.05.09
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    表紙の肖像画が印象的な、原田さんのアートフィクション。 終戦直後の沖縄へ軍医として派遣された、若き精神科医のエドワード。 ある非番の日、島内を同僚とドライブしていたエドワードは、〈ニシムイ・アート・ヴィレッジ〉という画家たちが暮らす集落に辿り着きますが・・・。 冒頭で「アート“フィクション”」と書きましたが、この作品は実話がベースとなっているとのことです。 表紙の肖像画のモデルとなった、スタンレー・スタインバーグ博士と、この絵を描いた玉那覇正吉さんをはじめとした〈ニシムイ美術村〉の芸術家たちとの交流が実際にあったということが、この物語の内容に深みを与えているように思います。 勿論、アメリカ軍人と沖縄の芸術家たちとの単なる“友情物語”という綺麗ごとだけでなく、太平洋戦争の本土決戦で焦土化した沖縄の人々の厳しい現実(“食べていく”為に、米国軍人相手の商売をせざるを得ない等・・)も書かれています。 物語の中で、ニシムイの芸術家の一人でアルコール依存症になってしまったヒガが“ヤマト(日本)とアメリカ”への怒りを吐露していたように、沖縄の人々からすれば“ヤマト(日本)とアメリカが勝手に自分たちの土地(沖縄)を戦場にしてこの美しい故郷をボロボロにされた”といえるわけで、その心中たるや察するに余りあるものがありますね・・。 このような複雑な背景がありながらも、“アートを愛する心”という共通の思いが言葉や文化、そして立場をを越えて両者を結びつけていく展開に胸が熱くなりました。 読後感も清々しく、本書によって沖縄にこのような、アーティストたちのコロニーが実在したということが知れて良かったな、と思いました。

    28
    投稿日: 2024.04.23
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    終戦直後の、アメリカ支配下の沖縄が舞台。 米軍精神科医のエドやその同僚と、首里の丘に「ニシムイ美術村」を作って寄り集まって住んでいる画家たちの交流が主なストーリー。 謝辞を読むと、実際にサンフランシスコ在住で沖縄米軍基地で精神科医として戦後過ごした人物に取材して書かれたようなので、実話をもとにしたものだった。 支配するものされるもの、勝ったもの負けたもの、、、そういったものは芸術を前にした交流においては意味をなさなくなる。 また、沖縄は確かに日本の一部なのに沖縄人はまるで日本を憎んでいるかのようであり、犠牲者をたくさん出したアメリカのことを解放者として受け入れている節がある…との文章に、沖縄の複雑な立ち位置が垣間見えた。

    18
    投稿日: 2024.04.23
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    図書館本。 戦後の沖縄とアメリカ軍。軍医とニシムイで絵を描き続けている日本人たち。 芸術とはさもありなん。 芸術を介して交流を深めあい、別れが訪れる。 実話ベースのストーリー。

    17
    投稿日: 2023.11.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    戦後の沖縄に、 全員がそうではないと思うが、 中には心優しいアメリカ兵もいてよかった。 アートを通じて友情が芽生え、 意地悪された沖縄の友達のために、 同じ軍の人間を殴ってやったところは、男らしかった。 彼らの別れ際、 沖縄のアーティストが友情の印の鏡で、反射させた アツい太陽光線は、本土へ帰るアメリカ兵の瞳を通じて ギラリと沖縄での思い出を沸々といつまでもアツいものにさせたでしょう。

    0
    投稿日: 2023.10.31
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    戦後すぐの、まだアメリカだった沖縄。芸術は、言葉も価値観も飛び越えることがよくわかる話だった。 また、戦後すぐとあって、なかなか折り合いをつけることが難しい現実を生きていた人たちが、芸術という自分の中で譲れない「業」を通して、何とか生きていく描写が良かった。

    0
    投稿日: 2023.10.30
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    ニシムイ美術村、ゴッホが作りたかったのもこういう集落だったのかね。 沖縄県立美術館、ぜひ行ってみたいものだ。

    0
    投稿日: 2023.10.23
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    ニシムイって本当にあったと知ってびっくり。戦後間も無くの沖縄で美術で生計を立てていた人がいたなんて思いもしなかった。生きるために描く絵と、描きたい絵、そのバランスを取れると上手く生きれるのかもだけど、描きたい絵しか描かないひともかっこいい。

    0
    投稿日: 2023.10.08
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    自分の顔をまじまじと見る勇気。それを作品として他者に送れる。そういった感覚が無いので読んでて良い体験になりました。

    36
    投稿日: 2023.08.23
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    戦中戦後の沖縄の様子、そして、戦争によって勝った方も負けた方も傷つくことが心に伝わります。沖縄との別れのシーンには胸を打たれる。

    2
    投稿日: 2023.08.02
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    良かったです。実話ベースと書かれてて、表紙のの肖像画もストーリーに関わってくるだろうなと思ってワクワクしながら読み始めました。表紙の肖像画が登場してからこれがそうかと、本を手に取るたびに少し感慨深くなりながら最後まで読み終えました。戦後の辛い景色の中でキラキラ輝く芸術家たちの生き様がとても素敵でした。

    0
    投稿日: 2023.07.03
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    本当に素晴らしすぎる。周りに積極的におすすめしたい一冊がまた増えた。 原田マハさんは歴史を考える契機を、最も効果的な方法で与えてくれる。 沖縄人のことを理解することが難しいとしても、日本人として、理解する努力を怠ったらいけないと思う。

    3
    投稿日: 2023.06.06
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    戦後沖縄に駐在していたアメリカ軍精神科医のスタンレー・スタインバーグさんが、交流のあった沖縄のニシムイの画家達の作品を保存していた それを沖縄県立美術館に里帰りさせるというTV番組「日曜美術館」の特集を観ていた原田マハさんが、彼の承諾を得てニシムイの思い出を小説にし、90歳を越える彼の元へ送るという奇跡の様な話! 物語は実話ベース 肖像画や風景画などを売って生計を立てながら、独自の創作活動をしていたニシムイの若手画家たちと、戦後間もない沖縄に送り込まれたアメリカ軍精神科医エドことスタンレー・スタインバーグさんとの友情が描かれている 沖縄の人にとって憎いアメリカ軍 米軍人にとっても民間人を殺してしまったというトラウマ しかし芸術は言葉や国境、人種の垣根を越えて、人と人を結びつける力を持っていた 主人公エドと画家タイラを結びつけたものはアートだった 強い絆で結ばれた二人 そんな事が実際あったなんて凄い そんなある日、ある事件が。。。 同じ日本にいながら、沖縄の事をあまり知らないと気付いた 沖縄の人の気持ちはこの作品を読んでもわからないが、せめて沖縄の歴史をもっと知る努力をしなければいけないと思った カバー画は、ニシムイの日本人画家タイラこと玉那覇正吉さんが描いた、アメリカ軍精神科医エドことスタンレー・スタインバーグの肖像画である インパクト有り

    31
    投稿日: 2023.05.27
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    太平洋戦争後の沖縄。 新米精神科医が芸術家村の絵描きたちと出会い、絵の魅力、沖縄の現実を知りながら3年を過ごす。 力強くて面白い。 佐藤優の解説 「私は日本人の書いた沖縄をテーマにする小説で太陽の棘が一番好きだ。」

    2
    投稿日: 2023.05.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    GW初日、朝から手にしたのは大好きなマハさんの「太陽の棘」。 沖縄県立博物館・美術館で開催された、スタインバーグ博士所有のニシムイ・コレクションからマハさんが選んだ肖像画が表紙に使われていますが、 (情報が間違っていたらスミマセン) これまでのマハさんのアートや画家を題材にした作品ではモネ、ピカソ、ゴッホ、ムンクなど世界的にも有名な作品が表紙を飾ってきました。 本作でフォーカスされるのはそんな世界的に有名な画家や作品ではありません。 沖縄戦後に荒廃した沖縄地域の芸術・文化の復興拠点とすべく美術家集団が集まったニシムイ美術村を中心に戦後の沖縄を舞台に米軍従軍医師・エドワード(通称エド)の視点で描かれています。 沖縄戦の悲劇、終戦直後の沖縄の人々とアメリカ人、沖縄の人々と内地の日本人の関係、おそらくどこに視点を置くかで物語の見え方は大きく違ったものになっていたと思います。 どちらにしても辛く苦しいイメージが強くなりがちですが、やはりマハさん。 辛いシーンも確かにありましたが、絵画を通じてそんな時代の心温まる物語。 最高です。 結婚を直前に控え、太平洋戦争終結直後の沖縄へ軍医として派遣された若き医師エドワード(エド)・ウィルソン。幼いころから美術を愛し、自らも絵筆をとる、心優しき男だ。心ならずも軍医として厳しい研修ののち沖縄に派遣されたエドは、父にねだって送ってもらったポンティアックを操って、同僚の友人たちと荒廃した沖縄の地をドライブすることだけが楽しみとなっていた。 だがある日、彼らは美術の桃源郷とでも言うべき、不思議な場所へと行き着く。そこで出会ったのは、目を輝かせた画家たち。セザンヌや、ゴーギャンのごとき、誇り高い芸術家たちであった。 その出会いは、エドと画家たちの運命を大きく変えていく――。 内容(「BOOK」データベースより) 終戦後の沖縄。米軍の若き軍医・エドワードはある日、沖縄の画家たちが暮らす集落―ニシムイ美術村に行きつく。警戒心を抱く画家たちだったが、自らもアートを愛するエドは、言葉、文化、何よりも立場の壁を越え、彼らと交流を深める。だがそんな美しい日々に影が忍び寄る―。実話をもとにした感動作。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 原田/マハ 1962年、東京都生まれ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部卒業。商社勤務などを経て独立、フリーのキュレーター、カルチャーライターとして活躍する。2006年、『カフーを待ちわびて』で日本ラブストーリー大賞を受賞し、作家デビュー。12年、『楽園のカンヴァス』で山本周五郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    38
    投稿日: 2023.05.03
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    日本人というか、沖縄人っていう 感覚はなんとなく分かるかも。 アメリカと日本で複雑な環境にいて 力強く誇り高く生きてきたことを想像した

    1
    投稿日: 2023.04.15
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    すごく良かった。 ニシムイの人たちの絵を実際に見てみたい。 マハさんの本はいつもそういう気持ちにさせられる。

    1
    投稿日: 2023.03.03
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    沖縄旅行を前にいっきに読了。 アートを題材にした原田マハさんの小説にはいつもひきこまれるが、今回はちょうど旅行先に選んでいたこともあって沖縄の歴史、戦争の歴史も含めとても興味深く読んだ。 人との出会いがもたらすつながりに感動した。 病院長みたいな人の機微がわかる人間になりたいなぁ〜

    1
    投稿日: 2023.02.25
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    芸術に国境などないという原田マハさんの 熱いメッセージが込められた物語。 この本は最後の解説までしっかり読むべき。

    1
    投稿日: 2023.01.06
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    沖縄県立博物館・美術館に行って、ニシムイ芸術村の思いに触れてみたいですね。 沖縄戦の辛い歴史と体験してないメンバーの自責の念を描いたヒガの絵を見てみたいと思います。 また、日米地位協定に守られた米軍の人権侵害行為は、耐え難いものであり、この状況が一刻も早く変わることを強く望みます。沖縄が真に解放されて欲しい。

    0
    投稿日: 2022.09.24
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    時代背景が想像できるのでしっかり物語に入れるけど重すぎない 濃厚なのに長くないのでサクッと良い物語に浸かることができて充実した時間が持てた

    1
    投稿日: 2022.09.10
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    2日でほぼ一気読み。戦後の沖縄、アメリカ人軍医からの目線で進むストーリーが面白い。アートを愛する者同志の心の交流。穏やかでジェントルマンな印象の彼だけに、最後のくだりで思わず胸が熱くなった。実話ベースだと知って驚き、感動した。原田マハさんの本は10冊位読んだけど、その中でも、好きな本上位に入ると思う。

    1
    投稿日: 2022.09.07
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    一人の精神科医が、兵士を診るために赴いた沖縄で、画家たちが営むアトリエと出会い、絵を通して交流を深めていく物語。 アートの美しさがより戦争の残酷さを際立たせている。 主人公の絵に対する熱量と画家たちの作品に向き合う熱量がぶつかっている。 マハさんだからこそこういう物語が書けるんだと納得

    2
    投稿日: 2022.08.29
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    太陽の棘。読後感にピッタリのタイトルだった。沖縄の暖かな空気が漂う中、棘のように鋭く心に刺さる。終戦後の沖縄に精神科医として従軍するエドとおきなわのニシムイのアーティストたちの交流と友情。その間には友情だけでは語れない大きな背景もある。生きるために正義だけでは語れない状況があって。でも、アートが心をつなげてく。相手を思うからこそ苦しくもあって。結果として離れることとなるけど、その後、棘が支えにと、なりかわっていたらよいな。その後再会しても、変わらぬ友情が続いていることと思う。

    2
    投稿日: 2022.08.15
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    さすが、原田さんの作品。 のめり込むように一気に読みました。 戦時中ってあまりいい印象はないけれど、こうした交流が実際にあったと考えると、芸術は人種や国を超えて世界共通なんだなって思いました。人の価値観によっても作品の見方が違うように双方を理解し合って戦争をしないように出来たらいいなって思うけど…これは理想論ですね( .. )

    0
    投稿日: 2022.05.30
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    読み終わってから史実を元に書かれていたことに驚いた。 話の内容とは少しズレるが、「シャンパングラスの中の泡さながらに、その場にいる誰もが弾けていた」という表現が好きだった。 個人的な感情でいうと、最後の解説の内容はあまり好きではない。

    0
    投稿日: 2022.05.26
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    太平洋戦争後、アメリカ領となった沖縄で出会った、米軍軍医とニシムイの画家達の交流と友情を描く。 本来なら交わることがなかった立場の者たちを、アートが繋ぐ。 画家たちと交流し友情を深め、もっと沖縄に居たいという思いは強まるが、「沖縄のためには自分たちはこの島から去らなければいけない」という矛盾。「占領側」と「被占領側」という自分たちではどうしようもできない関係性が切ない。 こういう状況下だからこそ出会えたと思う反面、もっと違った形で出会ってほしかったとも思う。 読み終えてから事実を元にした小説と知って驚いた。

    3
    投稿日: 2022.05.09
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    ここ数年、朝ドラを観たり、異国の地に滞在したりしたことによって、自分の国への意識が擦り込まれた。 本作は沖縄、戦争、軍を扱っていても「うざさ」がなくて何より良かった。

    0
    投稿日: 2022.05.07
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    表紙がイカツイので読むのに躊躇していました。しかし、しかし、読んでみるとなほど!さすがマハさん!この本の表紙はこれでないとダメですね。 沖縄終戦直後の苦悩に満ちた中でのアメリカ兵との運命的な出会い。感動作です。

    4
    投稿日: 2022.04.25
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    面白くって、一気読み。 戦後の沖縄を舞台に、駐留米軍医師から見た現地の画家たちのお話。 疾走感があって、原田マハさんらしさを感じた。

    1
    投稿日: 2022.02.23
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    私は本屋で実際に表紙を眺めて買うか買わないかを決めることが多い。 私の好みからすると本作はジャケ買いすることは決してなかったはずで、原田ハマさんの作品であったからこそ手に入れた作品であった。 本作は実話に基づいた作品であり、戦後の沖縄で米国人とこんなにも温かな交流があったなんて知らなかった。この作品を通じて知ることが出来て良かった。

    0
    投稿日: 2022.02.16
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    沖縄戦のことは高校で勉強してたからよく知っていた。すごく酷くて悲惨な戦争。しかし戦後にこのような美術の交流が行われていたことに驚き、心が温かくなった。実話を元にした作品というのがまたいい。とても読みやすかった。

    0
    投稿日: 2022.02.13
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    前後まもなく沖縄米軍基地に派遣された精神科医エドと同僚、そしてニシムイ村の画家たちの交流の話。当時の米軍基地、彼らから見た沖縄、沖縄の人たちから見る米軍の描写がとてもリアルでわかりやすいと思ったら、実際にあった話を小説化したそう。ニシムイ村のことを全然知らなかったので、これを機にもっと知りたくなった。一気に2日で読んでしまった。やっぱり原田マハ氏はすごい。

    0
    投稿日: 2022.02.01
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    戦後、アメリカの統治下にあった沖縄のニシムイ美術村の画家との交流を描いた作品。ニシムイ美術村と作品を知りたくなった。

    0
    投稿日: 2022.01.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    原田マハさんの、「カフーを待ちわびて」のすぐあとに読みました。 夢の中のようなお話だったカフーを待ちわびてに対し、とても現実的で沖縄の戦後直後のアメリカとの結び付きを目を背けたくなることにもそのまま表現されているリアルな物語でした。 エドとタイラの友情は胸が熱くなるものがあったけど、一方で才能がありながらも戦後の沖縄で恵まれなかったヒガの境遇は最後まで胸が締め付けられる思いでした。きっとしばらくこのショックを引きずりそうなくらい。重度の精神病レベルをさ迷いながらも作品を描いた、絵を描くしか無かったヒガにとても憧れの念と共感を持っていたからかもしれません。 最初の部分でエドが精神病の医師として見てきた若き軍人たちの戦争を通して受けたショックがリアルかつ痛ましい描写で、とても印象に残っています。 クリスマスのタイラの自画像を贈るシーン、ちょうどクリスマスの日に読んだので、なんだか心があたたまり素敵な贈り物に思えました。 エドがタイラと出会った瞬間のシーンは二度同じ表現で書かれています。 何度でも読み返したいキラキラした瞬間です。 太陽のように真っ直ぐで眩しく輝くタイラという人間像はとても魅力的です。原田マハさんの描く物語に登場する人物は不純物のない美しくまっすぐで見ていると浄化されるような人物が登場します。この物語では、タイラがそんな存在でした。 実話でありながらも画家の葛藤などの心情や、絵から伝わる感動、躍動といった色彩感は、アートに深く通ずる原田マハさんだからこそ描けたものだと思います。 表紙と裏表紙はエドの肖像画とタイラの自画像だそうです。 文章から伝わる色彩感や絵の躍動感が、唯一視覚から感じ取れる二枚です。深い深い愛情と哀愁と、色々なものが混じりあったものを感じます。 ラストシーンは胸が熱くなるものがありました。 原田マハさんは最後に必ず期待を裏切らない、心が熱くなるシーンを描いてくれます。 悲しい気持ちにもなるけど、胸が熱くなる物語でした。

    1
    投稿日: 2021.12.25
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    戦後すぐの沖縄、米軍の医官として勤務することになった、精神科医の目線。 日本でもアメリカでもない沖縄で美術村を作ったアーティストと交流を結ぶ主人公。 モデルになった人がいたようだ。アートで交流するって素敵。

    3
    投稿日: 2021.12.06
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    太平洋戦争直後、沖縄へアメリカ軍医として派遣されたエドと、沖縄人画家たちが築いた画家のコロニー。そこに集って絵を描き暮らす、ニシムイの画家たち。 出会ってしまった互いの運命に、避けては通れない歴史の重さ、その重さを受けてこそなお、人間臭い交流が心の芯を温めていく。 史実に基づく、繊細でいてしかしずっしりと心に響くストーリー。 マハさんならではの、人々の繊細な心の動き、揺れ動く光が幾重にも重なっていくような心の通い。 この小説がキッカケで実在したニシムイの画家達を知り、その筆跡から伝わるエネルギー、色彩の強さに、新たな興味を強く抱きました。今後沖縄に行ったら、沖縄美術館へ行きたい。

    2
    投稿日: 2021.11.26
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    戦後すぐの沖縄の話しだった。精神科医とニシムイの画家たちとの交流の中で、その時代のその時の沖縄が淡々と描かれている。よかった。

    1
    投稿日: 2021.11.16
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    実在の人物へのインタビューを元にした沖縄の物語。ニシムイ美術村について全く知らなかったので、読後に検索してその絵の数々に触れた。いつか沖縄の地でコレクションを見てみたい。

    5
    投稿日: 2021.10.15
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    先の戦争で、沖縄がどのような戦禍に巻き込まれたか、詳細は理解出来ていません。 この作品は、戦禍について詳しく書かれたものではないけど、知っておかなければいけない土台となっています。 そこに、絵画を愛するマハさんの想いと登場人物の想いが合致して、切ないほど胸に迫りました。 長編ではなく、奇想天外なところもないのだけれど、とても良い作品と思いました。

    1
    投稿日: 2021.10.14
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    終戦直後の沖縄に軍医としてやってきた青年とニシムイの美術村の人達との交流を描いた本。 美術/文化を愛する気持ち、親しい人を想う気持ちが沖縄の暑さのように熱い。 描かれている当時の沖縄は日本ではなくアメリカで、台風がきてしまえばすべてがゼロになり、朝鮮戦争の時の足場であり、敵国の人でありながらお金儲けの対象でありという複雑すぎる状態のなかで、共通項となる美術が輝いている。 太陽の刺というタイトルがあまりにも的確すぎて、これ以外にはあり得ないと最後に思う。

    1
    投稿日: 2021.09.23
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    まずはこのインパクトのある表紙の絵!これは誰だ?と思いますが、読み進めていくと分かります。終戦直後の沖縄に軍医として派遣されたアメリカ人の医師と沖縄の現地の人たちとの絵画を通じた友情、一緒に赴任している同僚との交流、そして必ずくる彼らとの別れを描いたストーリー。当時の沖縄の貧しさや若い女性の立場など、随所にその当時の状況も描かれて沖縄に対する興味や関心が深まりました。また、自分たちが占領しているという現実もありながらも、現地の人に手を差し伸べようとする様子は素晴らしく、一方で自分たちがいない方が沖縄の自立にとってはいいという複雑な現実もあり、なんとも言えない素晴らしい余韻を残すストーリーでした。

    1
    投稿日: 2021.09.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ニシムイと呼ばれた美術村の存在も、この作品で初めて知った。後に沖縄画壇を代表する画家たちが、アトリエ兼自宅の小屋をつくり、肖像画や風景画などを売って生計を立てながら独自の制作活動を行なった。そして、主人公エド軍医のモデルは、スタンレー・スタインバーグ博士(精神科医)で、交流のあった沖縄のアーティストたちのコレクター。今回は アートな側面よりも、この主人公とニシムイのアーティスト達とのぶつかり合い、交流、絆に焦点を当てているように思った。沖縄の戦争の背景を踏まえた上で、お互いの複雑な心情などが伺えた。 この作品の中で印象深いのは、エドがニシムイのアーティスト(タイラやヒガ)を怒らせる場面。ヒガの描く抽象的で暗いタッチの絵に対して、エドが「何故こんな絵を描くんだろうか、彼は」「絵を買うのは僕ら軍の人間だろう?こんな暗い絵、誰も欲しがらないよ。」そして、"タイラが俺たちが信じているものを侮辱したんだ"と、 売り絵ではなく描きたいものを描く、生きるために描く。そうやって貧しい中も一生懸命生きているニシムイのアーティストがとても眩しくて、軍に従って働かなければならないエドにとって眩しくて眩しくて惹かれていったのだと思いました。

    2
    投稿日: 2021.08.26
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    太平洋戦争終結直後の沖縄へ軍医として派遣された若き医師エド・ウィルソンの沖縄での美しい物語。 父に送ってもらった真っ赤なポンティアックで同僚とドライブに出かけた時、たまたま見つけた美術村の人との交流。 実話を元にした感動作とのことだったが、終始温かい気持ちに包まれるような、そんな美しい物語だった。 ディズニーのアラジンもそうだが、友情って、愛情を描くより素敵な時ってあるなぁ。。。と。 そんなほっこりと、温かい気持ちにさせてくれた本でした。 ミステリ好きの、起伏の激しい小説が好みの私には少し大人しすぎたかも。。。(^_^;)

    26
    投稿日: 2021.07.22
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    戦後の沖縄基地にて精神科医として軍に帯同するアメリカ人と、そこで出会う沖縄の画家の話。 実話に基づいており、いろんな偶然が重なったんだなーとなんだか胸が熱くなりました。 アートは本当に人種を超えるなあ。

    2
    投稿日: 2021.07.14
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    沖縄の米軍基地に駐在する精神科医であるアメリカ人が主人公。沖縄戦に目を背けてはいけないと言う気持ちを常に持っているが、アメリカ人目線でそれを知る機会はほぼないし、その医師が沖縄の画家たちと交流する話である事、フィクションだが史実に基づいているという事にすごく興味を駆立てられる。沖縄戦のあったその時に沖縄にいなかったという沖縄人の苦悩もあったのかと言う事も知る。 深い傷を抱えた沖縄の歴史を心にずっと留めておきたい。いつか沖縄に行ったら沖縄美術館へ行って沖縄の画家たちの絵が見たい。

    0
    投稿日: 2021.07.10
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    単行本で読む。 MoMAの絵をたくさん観た後でホテルで開いたページ。 精神科医の診察室に絵が掛けられている。 サンフランシスコ?沖縄?ゴーギャン? 絵に関係するようだが、今まで読んだヨーロッパの有名な画家の話ではないみたい。 でもグングン惹かれていく。 沖縄の戦後直後が舞台。 ヨーロッパより近しい場所のはずなのに、初めて知ることばかり。近くて遠い沖縄がそこにある。 ひきかえアメリカは軍医と言えば外科かと思っていたが、細やかに精神科医、眼科医などもしっかり駐留しているらしい。 本の中で何度も言われている「none of us was prepared to meet」出逢うとは思ってもいなかった出逢いが産み出した絵を通して育まれた友情。敵味方、支配するされる、優劣等ではなく、ニンゲンとニンゲンの魂がコネクトするのに一役も十役も買ったのがアート(絵)だったとは。 どれだけ計り知れないパワーを持っているんだ。 表紙の絵を見て、誰の絵か知らないけれど、ただ、表紙のために描かれたものではないだろうなと思っていた。やたらと目力が強い。 そうしたら本当に、この作品の主人公と、画家のポートレイトだということだった。 沖縄美術といえば、ガラス作品くらいしかイメージがなかったけれど、沖縄美術館、行ってみたいところがまた増えた。

    1
    投稿日: 2021.06.29
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    読みやすく一気に読んだ。沖縄のアメリカ兵士の精神科医のお話。現実離れしておらず自分事として捉えられるような作品。

    0
    投稿日: 2021.05.15
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    戦後まもなくの沖縄のお話し、実話をもとにしているそうで色んな思いになりました。 アメリカ軍の軍医とアート村の才能あるアーティスト達との友情。 本土の人間である私がこういうテーマに感想を書くのって難しいと思っていたし、思っています。 でもそこにあるアートを通した尊敬や友情に胸がキリキリを痛み熱い気持ちにもなりましました。

    6
    投稿日: 2021.05.14
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    ドキドキワクワクはあまりないけれど、沖縄の空気を感じたくなる作品。読む前はもうちょっとどろっとしてる作品を思い描いてたから、想像よりさらっとしててそれはそれで意外だったかも。

    1
    投稿日: 2021.03.18
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    面白かった 実話をもとにした心に刺さる作品 終戦後の占領下の沖縄での物語。 ストーリとしては、 米軍の若き精神科医エドワードは沖縄に赴任。ある日、沖縄の画家たちが暮らす集落ニシムイ美術村に行きつきます。 そこで、タイラをふくむ画家たちとの交流の物語。 当時の沖縄の状態、状況を踏まえて、アートを介して、言葉、文化、お互いの立場を超えて、絆を深めていきます。 しかし、そんな彼らとの間に大事件が.. そして、ラストシーン。これがぐっと刺さった。 まさに太陽の棘 お勧め

    9
    投稿日: 2021.02.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    太陽の棘 この意味が最後に痛烈に響きました。 メチノール アルコールに似てるけど飲んだら目がダメになるってやつ。理科の授業で先生がよく言う話だよなー、って、少し懐かしく感じながら。。しかし、本書では恐ろしく感じながら。。拝読しました。 沖縄が戦争で受けた傷、本当に深いのだろうな。と。 それでも明るい太陽のもとで、人々が懸命に生きていた(生きている)のが、ありありと伝わり、心が苦しかったです。戦争は何も良くしない。真の独立なくして、あの日は戻らない。アランが言ってくれてよかったです。

    0
    投稿日: 2021.02.15
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    アートによって国籍も違う人と人同士がこんなにも繋がりあえることが奇跡のように感じた。お互いにわかり合えない部分もあり傷つけてしまいながらもそれでもアートで心が繋がっている、精一杯生きている画家達にも心うたれる内容だった。 原田マハさんのアートに繋がる作品は本当に素晴らしい!

    1
    投稿日: 2021.02.08
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    戦後の沖縄を舞台にした小説の中で1番中立的でかつ、適切に描いたものだと思いました。アートが結ぶ関係性を、美しいだけでは終わらせない何か苦しくも儚いものにより一層考えさせられる小説でした。そして日本と沖縄、アメリカのその時の関係性もまた俯瞰しできるものでした。 毎日少しずつ読もうと思っていたのに、数時間であっという間に一気に読んでしまった。

    1
    投稿日: 2021.01.14
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    米軍の若き軍医エドが、戦後の沖縄を舞台に、「ニシムイ美術村」なる画家たちと友情を育んでいく物語。 国籍が違っても、立場は違っても、アートで繋がれる。 時には感情的に意見を交えることもあるが、それでも絵を通して、少しずつ彼らは距離を縮めていく、エドと画家たちとのその友情の過程が丁寧に描かれている。 ニシムイで、彼らが絵を描く姿が目に浮かんだ。 エドの同僚のアランが、絵を描いてみたいと言い出し、少しずつ興味を持ち、2人で絵画旅行に出かけるところとかも好きだったな。 マハさんの他のアート小説はまた違った空気感を纏った一冊。 やはり戦争というテーマを少なからず扱っているため、空気も重い。 だけど、だからこそ、そこで生まれる友情は厚く硬い絆を感じる。 じんわりと心に余韻を残してくれるような一冊でした。

    0
    投稿日: 2020.12.27
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    想像しきれない戦後の日本。一度読んだだけでは、私は本当に理解できていないのかもしれない。 その後の交流がどうなったのかは、想像の中で繰り広げてみたい。

    0
    投稿日: 2020.12.09
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    キュレーターである作者だからこそ出会ったおそらく大部分真実の物語。あとがきから類推するに表紙画も物語に登場する精神科医の肖像だと思いあたり改めて観て深い感慨が湧く。沖縄を襲った不幸の直後だからこそ際立つマイノリティとの出会いと友情に心打たれる。 友との出会いはその後果たせなかったのか、いや、想像ではあるが平和になった沖縄に精神科医が再び訪れたはずと夢想する。

    0
    投稿日: 2020.12.06
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    原田マハさんの作品なので、絵画に関する造形が深く、人物の描き方も穏やかだ。 主人公の精神科医は、大学卒業後沖縄に配属され、戦後すぐの過酷な沖縄を体験する。自身も絵描きを目指していたほど絵画に興味を持っている彼は、偶然沖縄在住の芸術家たちが集まって住んでいる村を見つけ、そこの住人たちに心を通わせていく。 沖縄であるからこその、住民と在留米軍との間の事件をきっかけに、主人公は若さゆえの激情で事件を起こし、アメリカに強制送還されてしまうが、周りの軍医たちの温かい見守りや、芸術家たちの誠意によって、自分を大切にしてこれからの人生を生きていくのだろうなと思わせるような結末だ。

    1
    投稿日: 2020.11.02
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    終戦直後、占領下の沖縄に赴任してきた若き精神科医エド。迷い込んだ山の中のニシムイアートヴィレッジのタイラや他の画家たちとエドの絆を描く。 「太陽の棘」の意味は、途中のアランの言葉に含まれるのかと思ったら、最後の最後に刺さってきた。 全員いつかは帰ることになるのだろう。そうならなくちゃいけないだろ。おれらのためにも、、、沖縄のためにも。 この言葉は今も実現されていない。 解説より タイラは、「エドが沖縄と沖縄人を理解できない」ということを理解している。その上で二人の友情は成立している。 原田マハ氏は、小説家の優れた才能と人間的な暖かさにより、どんなに善意の人間であっても、理解できない事柄があることを明らかにした。

    8
    投稿日: 2020.10.14
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    あらすじ 精神科医スタンレー・スタインバーグ博士と沖縄ニシムイ村の画家玉那覇正吉の交流をもとに描かれたフィクション。 従軍精神科医として沖縄に駐在したエド。自信も絵をかき、絵が好きだった。駐在先の沖縄のニシムイアートヴィレッジで集団生活する画家たちと交流を持つ。戦後の沖縄、アメリカ人との確執。暗い闇のような苦しい生活の中で、目を輝かせ、米兵向けに素晴らしい絵を描き続けるタイラと必死にその生活を支えようとする妻メグミ。暗闇の中でもがき、酒におぼれ、暗い絵を描くヒガ。エドと一緒にニシムイの画家たちと交流するうちにひそかにメグミに思いを寄せるアランの友情を描いた作品。 感想 沖縄の人の苦しみ、恐怖。しかし必死に前進しようとする力強さにひかれていくエド。私も沖縄の人の苦しみをエドと一緒に知り、その明るさ、力強さに惹かれ、応援する気持ちになっていった。心に残る物語。

    0
    投稿日: 2020.08.02
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    我々がよく知る観光地とはちがった沖縄(戦争と統治を経験した)の姿が見えた。その時代を生きた人たちの信念が圧倒的。

    0
    投稿日: 2020.06.21
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    第二次世界大戦後、占領下の沖縄でのアメリカ人精神科医とニシムイ美術村の画家との交流を描く、実話に基づいたフィクションである。確かに感動作に仕上げているのは分かるし、ストーリーラインも明確で問題はないのだが....。著者に対するハードルを上げ過ぎていることが淡々と読了してしまった一因なのだろう。いや、だめな作品ではないのですよ。

    4
    投稿日: 2020.05.27
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    一気読みした。 読み終わった後に、最初を読み直した本は久しぶりだ。 ラストシーンの盛り上げぶりは、巧いとしか言いようがない。 帰国の船に乗ったエドに、 ニシムイ方向から7つの光が輝く。 「ニシムイの丘は、太陽を集めて、まばゆい光の棘を作っていた」は、 きらめく美しさだ。

    6
    投稿日: 2020.05.27
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    太平洋戦争終戦後の占領下の沖縄。そこで出会う米軍基地の医師と現地の沖縄人画家たち。 凄惨な沖縄戦を経た沖縄人にとって米軍は敵であるが本島からの解放者でもある。平成の本島に生きる私にとって、沖縄は生まれた頃から日本だったが、よく考えれば半世紀前までは米国だったことはほとんど認識の外にある。その沖縄人の両者に対する見方というのがリアルで新鮮で、考えさせられた。 一方で、米国人、戦勝国の医師であるエドがいくら画家達と親交を深めてもその間には大きな壁があり、同じ視点から見ることは不可能に近いということ。それにエドが気づき、絶望を感じながらもそれでも近いところまで近づこうとする姿が本作のハイライトだと思う。 そして、相変わらず作者の美しい日本語に感嘆させられる。p195「美術という名の雨に打たれて、枝を伸ばし、葉を広げ、生き延びようとする木々が、生命の息吹に満ちた森が、どれほど美しいか。」

    3
    投稿日: 2020.05.23
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    楽園のカンヴァスに続に、私にとって2冊目となる原田マハさんの本。 著名な作者による、力強いキャラクターの舞台が今、自分の居るベランダの近くというのが新鮮で、外に広がる景色が誇らしく思えた。

    0
    投稿日: 2020.03.30
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    心に温かい海が広がるような作品。平たく言ってしまえば、アメリカ軍医と沖縄の画家の友情の物語ですが、それを超える感動が待っています。

    1
    投稿日: 2020.03.29
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    物がなく、食べる物も十分ではない終戦直後の沖縄で那覇の北の森(ニシムイ)に「アート・ヴィレッジ」を作った画家たちの美術に対する折れない情熱には敬服してしまう。こんな時代にこんなに熱く向き合うことができるpassionって、どこから来るのか、私のような平凡な者には想像がつかず、ただ、ただ、凄いなぁと思うばかり。 そして、ゴッホを思わせるヒガ。才能に対する圧を受け止めるだけの鈍感さが有れば、もう少し違った絵を描いて世間に受け入れられいだろう。感性、感受性の鋭すぎるが故の葛藤、苦難はそれが受け入れられる時代とそうではない時代により歩む人生が全く異なり、ヒガの寂しさを虚しく思わずにはいられない。 また、アランが帰国の際、また、戻って来ることを望むのではなく、沖縄からアメリカ人がいなくなることを望むのが沖縄のためであるという言葉に今でもアメリカの基地がある現実を考えずにはいられなかった。 自分がもっと年齢を重ねた時、エドのように語れる過去があるのかなど、いろいろと考えてしまう内容であった。

    7
    投稿日: 2020.03.20
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    実話をベースとしたとは最後まで知らなかったから読み終わったあとさらに感動。芸術は、本当に世界の共通言語なんだなぁ。

    0
    投稿日: 2020.01.30
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    著者の「楽園のカンヴァス」を読んだあとだったので、同じく絵画や画家を中心とした話かと思ったが、戦後の沖縄をテーマとした話だった。 アメリカ人の軍医と沖縄の画家の視点から描かれる沖縄。沖縄は日本であって日本ではない、日本の犠牲者でもある、ということなど恥ずかしながら知らなかった歴史を知ることができた。 著者は美術についての豊富な知識で独特な作品を書かれるが、人間模様の描き方もうまく、読了感がよい。 もっと他の作品も読んでみたい。

    1
    投稿日: 2020.01.14
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    戦後の沖縄に駐在することになった若い精神科医が主人公。戦後の沖縄でたくましく生きるニシムイ村の芸術家たちとの交流を描く。 戦争の話は辛くてあまり読んだことないので正直読むのが怖かったけど、戦争の悲惨な描写はそこまでなく、主人公とニシムイの芸術家たちの芸術を通しての心の交流や生き方がメインなので、戦争というだけで敬遠していた方にもオススメしたい。読んで良かった。

    1
    投稿日: 2019.12.09
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    終戦後の沖縄については、どれだけ辛い状況であったかほとんど知らなかったが、米軍基地に来た医師たちを中心とした小説で、沖縄の人たちの強さを垣間見たような気がした。表紙の絵もいい。

    1
    投稿日: 2019.12.01
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    本作は、サンフランシスコ在住の精神科医、スタンレー・スタインバーグ博士が精神科医として1948年から1950年まで沖縄アメリカ陸軍地に勤務し、ニシムイ美術村の芸術家たちと交流した記憶をもとに書かれた創作です。 スタインバーグ博士のニシムイ・コレクションは2009年沖縄県立博物館・美術館へ里帰りを果たしたそうです。その展覧会を作者の原田マハさんが、鑑賞されたことにより創られた物語。 84歳となった、ドクター・ウィルソンがサンフランシスコで24歳の時に勤務した沖縄の精神科の診療所を回想するところからこの物語は始まります。 沖縄のニシムイにある芸術家の集落(コロニー)でゴッホでもゴーギャンでもない若き七人の画家たちと出会い、生きるために描いているセイイチ・タイラや天才肌のヒガとの交流を、厳しい沖縄の社会情勢と青い海を背景に生き生きと描いています。若さと熱い情熱が感じられる物語でした。

    37
    投稿日: 2019.09.16
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    戦後のアメリカ統治下時代沖縄が舞台。 実話を元にした小説。 相反する立場の人々が、芸術(絵画)を通じで心を通わせ、寄り添い、慕い会い、絆を紡ぐ。 貧しく、殺伐とした時代を、いたずらに美化した訳ではないのに、こんなにも鮮やかできらびやかな小説として描かれていることが奇跡的。 素敵な作品。 沢山の人に読んでもらいたい。

    2
    投稿日: 2019.09.13
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    第二次大戦後間もない沖縄の芸術家たちを描いた作品。ニシムイ美術村と呼ばれる集落に集まった芸術家たちと、米軍の精神科医の触れ合いが描かれています。ニシムイ美術村のことを初めて知り、ぜひその作品を見てみたくなりました。戦後の苦しい沖縄を舞台に、悲劇で涙をさそうのでなく、あたたかな涙が目にたまるあたり、とても良い作品です。

    2
    投稿日: 2019.09.08
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    沖縄には何度も足を運んでいるが、ニシムイ美術村については何も知らなかった。戦後の複雑な状況の中、絵を通して国籍や立場を超えて育まれた友情を見事に表現していた。また、それが実話であることにも本当に驚いた。どんな状況でも、本当に想いを持って行動し関わることで素晴らしい関係を築くことができると教えられた。著者の表現力にも驚嘆させられた。読みながら、沖縄独特の情景が目に浮かび、なんとも言えない切なさと温かさを感じながら読むことができた。いい1冊だった。

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    投稿日: 2019.08.05
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    著者の力量があれば、もっと長編にできたと思うのだけど、かなり駆け足な感じがしなくもなかった。続編かスピンアウト作品が欲しい。

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    投稿日: 2019.07.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    この方の美術芸術関係の作品に外れはないね。残念なのは、回想で始まってるので、最後はもう少し何かあると期待してしまっていた。

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    投稿日: 2019.05.06