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博物館のファントム 箕作博士の事件簿
博物館のファントム 箕作博士の事件簿
伊与原新/集英社
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総合評価

37件)
3.9
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19
10
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    博物館の職員たちのお話です。さらっと読みやすいです。 自身も大好きな国立科学博物館が一部モデルになっていたので、すぐイメージできました。

    4
    投稿日: 2026.01.18
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    伊与原さんの作品を読むと自分の日々の世界からは離れているものの、人との関わりの不思議さを感じることができてホットします。 この作品は、仮想「国立科学博物館」が舞台になっているのは明らかで、あの場所の入ることができない場所に、どのようなものが収められているのか、そこで働き、日々研究にいそしむ人たちがどんな日々を過ごしているのかを体験できるのが何より楽しい作品です。 全部で6話からなり、一話ごとに完結するので、連作かと思いますが、最終話を読むと、すべてはここへ向かっていたのだと気づきます。 博物館の人たちって何やっているんだろう!?と不思議に思っている方に特にお勧めです。

    1
    投稿日: 2025.11.03
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    伊与原新さんの科学エンターテイメントユーモアミステリーですね。  池ノ端環は、ひょんなことから『国立自然史博物館』に職を得て、1ヶ月。まだ自分の職場をよく理解しているとは言えない。  環の所属は、植物研究部の「多様性解析グループ」だ。だが環は、学生時代を含め、植物そのものを使って研究した経験がない。  そもそも環は生物学を専攻していない。出身は理学部の情報科学科で、持ち合わせている知識は数学とプログラミングに偏っている。  国立自然史博物館の植物研究部でDNAバーコーディングの技術開発チームを立ち上げることになり、計算機科学の専門家を一名募集があり、運良く採用された。コンピューターオタクで片付け魔の環の博物館勤務が始まる。  そんな環が、「旧標本収蔵庫」別名「赤煉瓦」の標本整理を依頼される。  その「赤煉瓦」には、変人博物学者の箕作類、別名「ファントム」がなぜか住み着いている。  出会った瞬間から、箕作に『「どんなものも絶対に捨ててはならない」ーーこれは博物館の第一原則だ』と言われてしまう。  そんな環と箕作が、なぜか協力して博物館で起きる謎を解明していく事に……………?        contents    呪いのルビーと鉱物少年    ベリドンナの沈黙    送りオオカミと剥製師    マラケシュから来た化石売り    死神に愛された甲虫    異人類たちの子守唄  伊与原新さんの科学知識も凄いですが、博物学まで及ぶとは脱帽しました。そもそも科学の分野は広いですから、テーマは限りないですが、専門分野以外の取材は大変かな?  調べて整理分類するのは、お得意でしょうが、それを滑らかな文章にしてミステリーを組み立てるのは、伊与原新さんの素晴らしい筆力ですね。  まして、ユーモアと温かな人間模様が必ず底辺にありますから、読んで楽しく知的好奇心もくすぐられるが魅力です。 (この作品は、メメさんの本棚登録で興味を惹かれました。メメさん、ますます伊与原新さんにのめり込みました。ありがとうございます♪)

    48
    投稿日: 2025.10.11
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    国立科学博物館には特別展ごとに足を運んでいる。今年の夏は福井の恐竜博物館に行って、化石発掘体験をして、化石クリーニングを見学した。私自身詳しいわけではないけれど、「専門家」に憧れがあるから読んでいて楽しかった。 剥製や鉱物、化石、「昆虫展」で見た標本、「氷河期展」で知ったデニソワ人のことが出てきた。そういうのは単純にうれしい。 オオカミを見に動物園に行こうと思った。 もう一回読もうかな。

    3
    投稿日: 2025.09.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    夏も終わるけど、25年ナツイチなので読んでみたり。 伊与原先生の本は初めてだけど、ポップな表紙とは裏腹に博物館的な知識の語り方が良かったなー。 環と箕作のスタンスの違いは、分類学と博物学のそれだと思っていて。 前者は分類付けし整理することに意味がある。いわゆる体系化だな。あるモノがある場所に置いてある(ある生物がある名前である)ことには理由がいる。 後者は集めてこの場所に止めることに意味がある。今の私達の基準ではゴミになるものかもしれなくても、捨てずに意味付けをされるまで待ち展示すること。 デコボココンビに見えるけど、意外と似た者同士な二人だったりするのだな。 と、ところでその…、環さんと箕作さんってお付き合いをされていたり…?(光のカプ厨)

    2
    投稿日: 2025.09.23
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    今年のナツイチに選出された1冊。よまにゃクリアしおりが欲しくて購入。 架空の施設「国立自然史博物館」を舞台に、自称・博物学者の箕作類と分類学者の池之端環が、博物館ならではの事件(謎?)を解決していく…という連作短編集。題材は、鉱物、植物、剥製、化石、甲虫、人類学など様々。 あとがきに「科学的事実に著者の想像の産物を織り交ぜて書いた」ことが明記されており、事実と誤解されるおそれのある部分については、きちんと解説がなされている丁寧さ。フィクションの部分もロマンを感じる。 この本を読んでから、一部モデルとしたとされる国立科学博物館(東京・上野)の常設展へ行ってきた。展示物が多く一部しか回ることができなかったが、剥製コーナーは圧巻! 読んだらきっと誰もが博物館へ誘われます(笑)。 250809読了。

    2
    投稿日: 2025.09.14
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    アカデミックな雰囲気が漂い、淡々としながらもどれも興味深い短編たちだった。 続きがあるような終わり方だったので、早く読みたい。

    2
    投稿日: 2025.09.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    テンポよく読み進めていける軽快な小説で、自然科学系の蘊蓄も読めて面白いと思う。ただ、環の設定があまりしっくり来ず、エリート正規研究員というよりはバイトにしか見えない描き方だったり、箕作の描き方がファンタジー的で、あまり感情移入ができない。 推理小説としても、「謎」の手がかりがあまり事前には描かれておらず、「精巧に組み立てられたパズルや手がかりを論理的に解きほぐして納得!」というものではなく、「描かれていなかった背景が謎解きの時に明らかになってくる」というものなので、推理小説としての謎解きの楽しさや爽快感はあまり得られない。なので楽しく軽快に読めるのは確かなのだが、あともう一歩という感じになってしまい星3つ。これは自分が年取ったせいもあるのかもしれない。

    2
    投稿日: 2025.09.08
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    専門的で難しい部分はあるけど、今まで知らなかった分野に触れることが出来るのが伊与原さんの作品だなと。こちらの作品も同じく。 キャラも良いが、環の整理整頓はあまり他人にはやってほしくないかも笑 やっぱその人によって大切なものって違うし笑

    6
    投稿日: 2025.08.31
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    博物館を舞台の、謎解きもの。謎解きは平和系。キャラクターとかは既視感あるけど、博物館ウンチクが面白かった。

    2
    投稿日: 2025.08.27
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    それぞれの謎解きも楽しかったけど ナス科魅入られている博士をベラドンナとか キノコマンやスパイダーマン  レアメタルマンもいる  みんな自分の分野に特化している変人ばかり  面白かったです

    1
    投稿日: 2025.08.24
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    数学とプログラミングが専門分野の主人公環が、博物館に勤め始めるところから物語が始まる。 変わり者のファントムこと博物学者箕作との凸凹コンビが、博物館で起こるちょっとしたミステリーを解決していくのだが、それぞれの話に鉱物、植物、動物、化石、昆虫、地学、人類学とこれでもかと色んな知識を得られる物語が多いこと。参考文献をみ作家の勉強度合いが伝わり文庫本のこの薄さの割には情報量がうまく詰め込まれていて、nhk特集をポップなキャラクターを交えて読んでいる気分になりました。 特に最後の異人類たちの子守唄は、短いが壮大な話で、もちろんフィクション部分はあるが人類の起源のデニソワ人なる種が存在し、他種を受け入れて進化したのではないかと感慨深い話しであった。 全体的に環の稚拙さが気になるものの、素人目線からのツッコミは読者を置いていかない工夫だと目を潰れる範囲。 なんやかんや環と箕作の関係もちょっぴり匂わせつつもあるが、おまけ程度。

    1
    投稿日: 2025.08.22
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    博物学者箕作博士と池之端環が自然史博物館で起こる事件を解く短編集。 短編それぞれのタイトルの付け方も素敵。中でも昆虫標本がテーマの「死神に愛された甲虫」という話が好き。 学者の専門的な知識を活かして謎を解くコージーミステリーで博物館が持つ空気感も楽しめた。読み終えたら国立科学博物館に行きたくなった。

    1
    投稿日: 2025.08.21
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    『ナツイチ2025』の一冊。お初の作家さんです。博物館の旧館に棲みつく箕作博士と新人分類学者の環とのドタバタ謎解きミステリー短編集。博物館が舞台なので、鉱物、植物、剥製、節足動物に人骨まで、いろいろな登場があって面白い。博物館に行きたくなったし、本を読んでから行く感じ方が違って楽しめそう。夏休みにぴったりだと思う。

    22
    投稿日: 2025.08.14
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    博物館が好きなので裏側等知れてうれしかったり、新しい知識が増えて楽しい作品だった!宮沢賢治の鉱物について、ナス科の植物について、オオカミのお話、昆虫館の行方、どの事件もおもしろくてあっという間に読んでしまった。読書することでさらにもっと他に興味が湧くことって良いなぁ思う、大好き。

    5
    投稿日: 2025.07.30
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    博物館での物語だったので、専門用語とかが多くてちょっとむずかしかったかな。物語は誰かが殺されるとかではなく、科学にまつわる謎だったり、大切な人の思い出を守る為におこした事件だったりしてちょっぴり切なくなった。他人を自分のテリトリーに入れる事を嫌う箕作だけど、新人分類学者の環には、バカにしつつも頼み事したりしていた。正反対な性格の2人だけど、意外と合ってるのかもね。

    9
    投稿日: 2025.07.29
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    面白い。環の目上の人に対する物言いが引っかかるところもあったけれど、短編一つ一つがよい。続編もあれば読みたいと思う。

    1
    投稿日: 2025.07.23
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    自然史博物館が舞台で、鉱物、植物、動物、化石、甲虫、人骨と人類の知識がいっぱい詰まったミステリー。「送りオオカミと剥製師」の中のオオカミ犬の話は「愛を継ぐ海」で似た作品があったので既視感を感じつつもやっぱり興味深くて面白く読める。箕作と環のキャラとかけ合いが相性いいのか悪いのか、難しくなりがちな文献の説明も2人の会話などで和み読みやすくしてくれているので知識だけにならず楽しめた。環の言動に若干の幼さは感じるけど、11年前の作品だけど古さを感じることもなかった。事実と架空を交えてリアルでありロマンもある。

    16
    投稿日: 2025.07.15
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     ひょんなことから自然史博物館で働くことになった片付け魔の分類学者・池之端環と未整理の標本や資料が大量に所蔵された建物『赤煉瓦』に棲みつくファントムこと変人博物学者・箕作類の凸凹コンビが博物館で起こる事件を解決するミステリーで、鉱物、植物、動物、化石、昆虫、人類に関する博物学の蘊蓄が興味深く探偵コンビのキャラも良かった。

    3
    投稿日: 2025.07.02
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    『博物館のファントム』~箕作博士の事件簿~ 著者 伊与原新 (いよはらしん) 先月の後半に書店に立ち寄ると、集英社文庫2025年のナツイチが始まっていました。 よまにゃのクリアしおり欲しさに先ず一冊目(*'ω'*) 伊与原新さんは初読みでしたが、魅力的な登場人物たちや物語の舞台、展開も面白く読み終えるのが惜しいくらいでした。(読了後直ぐに、積読本からタイミング待ちだった『フクロウ教授の午睡』を手に取りました。そちらも面白かったです!続け様に、『月まで三キロ』も読了しました。伊与原新さんにすっかりハマっています。(*´ω`*)) 博物館の蘊蓄の詰まった謎解きミステリー、でもとても読みやすく引き込まれます。この夏におすすめの一冊ね。(*´ω`*) (ちなみに2025年の夏のしおりは少し大きめで、扇げます。暑さも少しは凌げるかなぁ~~(=^x^=);)

    20
    投稿日: 2025.06.29
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    書店で平置きされていたのですが、だいぶ前の作品なんですね。 博物館と謎は相性が良いな、と思いました。 鉱物、植物、動物、化石、昆虫、人類。 それぞれのお話のテーマに対する「蘊蓄」も、とても興味深く読み進めることができ、もっともっと知りたいという気持ちになりました。 ただ、「博識だけど人間的に難のあるベテラン男性と、それに反発する新入り女性」という図式がちょっと苦手なので、そこだけ少し馴染めなかったです。 博物館の話がもっと読みたい、と思ったので★4

    1
    投稿日: 2025.06.26
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    無さそうだけど有りそうな、有りそうだけど無さそうな博物館の裏庭を散策したような気分になれる不思議な物語。数々の事件を通して、環が箕作の有能なパートナーに成長を遂げるどころが面白かった。 個々の事件の中では、藍を継ぐ海の中でも取り上げていた、ニホンオオカミについての話と、異人類たちの子守唄が特に好きです。前者は、ニホンオオカミの特徴としての送りオオカミと狼犬の話題が再び(あくまでも読んだ順です。)取り上げられています。もしかしたら伊与原さんの、箕作先生たちに任せるなんてもったいない、自身のライフワークにしようなんて考えているのかな。また異人類たちの子守唄は、デニソワ人という初めて聞く人類の先祖が出てくる話。面白かったので、人類の進化に関する本を読み始めました。

    1
    投稿日: 2025.06.09
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    それぞれの話としては面白い話で、登場人物もなかなか面白いのだが、いかんせん難しい話の説明が多くて読み疲れてしまう。もう少し全体として読み易くできればいいのになあ・・・

    1
    投稿日: 2025.04.02
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    未知なる世界にお邪魔してきました! 全く知らない世界すぎてミステリーはそっちのけで楽しんで読んでしまった。自分の知らない世界は難しそうって敬遠しがちだけど、1回読んだぐらいじゃ全然理解できてないけどワクワクして楽しかったー! 苦手な分野に無理してまで挑まなくてもいいけど、わからなくてもいいから好奇心があるなら覗いてみるのもいいね。 たまには違う角度からミステリーを読んでみたい人に特におすすめです!

    7
    投稿日: 2025.03.15
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    面白かった。 元々好きな作家さんで直木賞受賞もあり、少し古い作品を読んでみた。 最近の作品とちょっと違い、楽しく軽く読めるものだった。 個人的には最近の作品の、科学と人間模様を絡めた感じの方が好きだが、この軽い感じから科学や読書の楽しさに入って来る人が増えると良いなと思った。 科学の蘊蓄が詰まっているところは、変わらず興味をそそられた。 あとがきに、作品に対して作者の真摯な姿勢があらわれていて好感を持った。

    3
    投稿日: 2025.02.22
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    短編6作 初めて伊予原作品に触れた 歴史を考え、小学校や中学校で学んだことを思い出した 悪いことをした でも‥ということもあった 自分なら、どうしただろう あとがきで歴史事実とそうでないことをしっかりと記載してあることに感銘した

    1
    投稿日: 2024.10.29
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    伊与原さんらしい作品で、地学・植物学など、様々な蘊蓄がちりばめられていますが、「事件簿」とあるように、謎を解いていくファントムこと箕作と、環のコンビが良い感じです。 短編集のように収められているのも、休憩しながら読めて、読みやすかったです。 感情移入するお話というよりも、へぇ~ほぉ~なるほど~と知識を吸収する感じで、好みは分かれるかもしれませんが、知らないことを読みながら知ることが出来て、私は好きです。

    7
    投稿日: 2024.09.09
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    途中で読むのをやめて図書館へ返却。 残念だけど、ちょっとハマらなかった。 途中で離脱してしまったので⭐︎の評価はパス。

    1
    投稿日: 2023.09.25
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    再読。伊与原新さんらしい科学の蘊蓄満載。癖あり探偵のライトミステリ。事件の真相の陰にドラマ性がありとても好みの作品でした。続編希望です。

    1
    投稿日: 2023.07.21
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    鉱石、植物、剥製、化石、昆虫と様々な謎を自称博物学者が紐解いて行き、最終章ではそれまでのエピソードや登場人物がより集まるようにして箕作が離れたはずの人類学の謎へと連れ出されて行く。その流れの中で人離れした雰囲気を醸していたファントムが語る過去の想像図に感情を持って行かれた。

    0
    投稿日: 2023.05.06
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    謎解き+蘊蓄、面白かった! それも多岐に渡り、意外と深く描かれていて一気読みした。 表紙がラノベっぽいのが、やや残念…もっと重厚感あっても良かった気がする。 続きが期待できそうな終わり方だったので、続編に期待したい。

    8
    投稿日: 2023.03.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    博物館の旧館に住む、自称博物学者すべてのモノには意味がある派の「箕作類」とコンピューター技師で片づけ魔の「池之端環」凸凹コンビが日本最大の博物館を舞台に、考古学、昆虫学、地学などの蘊蓄満載で挑む。ミステリー短編集。 伊予原新、今の作風はこの本あたりから始まっているのかな?理系、博物系の蘊蓄をトリックの味付けにしたミステリーは面白い。この凸凹コンビ活躍の続きも是非読んでみたいものである。

    0
    投稿日: 2022.07.31
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    この本でリニューアル版だったんだ。私はかわいいイラスト大好きなので、この表紙は大歓迎です。色使いがとても好き。博物館にまつわる謎はなかなか面白かったので、またこのでこぼこコンビが見れるといいな

    1
    投稿日: 2021.05.24
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    読書録「博物館のファントム」4 著者 伊与原新 出版 集英社文庫 p54より引用 “ 現代の自然科学において、「博物学」と いう学問分野はもう存在しない。もちろん、 「博物学科」を設置している大学もない。あ らゆる自然物の収集と分類を目指した博物学 は、自然科学の発展とともに、動物学、植物 学、地質学などの分野に解体されてしまった。 学問の細分化は、現在もますます進む方向に ある。森羅万象に精通した「博物学者」など、 今や歴史上の存在でしかない。” 目次より抜粋引用 “呪いのルビーと鉱物少年  ベラドンナの沈黙  送りオオカミと剥製師  マラケシュから来た化石売り  死神に愛された甲虫”  博物館で働くことになった新人分類学者と 変人博物学者の二人を主人公とした、短編連 作ミステリ。同社刊行作「博物館のファント ム箕作博士のミステリ標本室」改題文庫版。  国立の博物館に就職し、今後を思いながら 昼食後の日課をこなす主人公の一人・池之端 環。仕事場である旧館へ戻ると、同僚の驚く ような声が聞こえて…。(呪いのルビーと鉱 物少年より)  上記の引用は、博物学という学問分野につ いて書かれた一節。 何かが一つ分かると、それに伴う何かわから ないことがいくらでも出てきて、人の歴史が 前に進むほどにすたれていく分野なのかもし れませんね。もし自分から博物学者を名乗る ような人は、本物の博覧強記の人物か詐欺師 のどちらかかもしれません。  科学とフィクションが上手く混じり合って いる面白い作品です。事実と虚構の境界がはっ きりとわかる人なら、もう一つ評価は高くな るのではないでしょうか。 ーーーーー

    0
    投稿日: 2020.12.21
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    お仕事ミステリの中には職業がただの背景になってしまったり、キャラクターの色づけだけでミステリ部分に何ら関与しないものも多いが、これは博物館だからこそのキャラクターと物語とミステリとなっている。 蘊蓄ミステリとしても面白い。キャラクター小説としても面白い。博物館という空間の魅力も面白い。

    0
    投稿日: 2020.11.04
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    文庫本のより単行本の表紙絵の方が本の内容の雰囲気を出していて断然いい。国立自然博物館の博物学者の箕作類とコンピューター技師の池之端環の二人が遭遇する事件を描く連作短編だ。最初は蘊蓄だけが頼りの話かなあと思ったが、だんだんと面白くなる。いろいろないわゆる博物学の知識も面白いし、事件とそれを上手く絡めている。二人のやり取りも面白いし、他の登場人物もなかなかいい。最後のデニソワ人と現生人類の関係についての箕作の語りもいいねえ、ちょっと感動した。「四万年前を境に、現生人類の文化は爆発的に飛躍した。文化が飛躍する最大の原動力は、異文化との接触だ。異文化からの感染だ。その相手がネアンデルタール人やデニソワ人でなかったとは、誰にも言えないだろう」

    9
    投稿日: 2019.11.24
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    ■「どんなものも絶対に捨ててはならない。-これは博物館の第一原則だ」 国立自然史博物館に預けられていた「呪いのルビー」が狙われた。最近、頻発している鉱物標本盗難事件と関連が?もしや呪いのルビーこそ<幻の宮沢賢治コレクション>なのか?―60年にわたり増改築が繰り返され「迷宮」と化した博物館の旧館に棲みついた、変人博物学者・ファントムことみつくり箕作 類。「何も捨ててはならぬ」が口癖の彼と、片付け魔の女性新人分類学者・池之端 環のでこぼこコンビが解決のために動き出す―!全6編の連作短編集。新感覚サイエンスエンタテインメント!

    1
    投稿日: 2016.12.26