
総合評価
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powered by ブクログ高野秀行、20年ほど前の経験。中国、マレーシア、インド国境を徒歩で、車で、象で行く話。 そして皆に助けられて日本に帰れた話。 凄くハードな経験なのに、笑い飛ばしてしまう(読みながら笑ってしまう)明るさ。 おススメ。
1投稿日: 2025.08.24
powered by ブクログ命がいくつあっても自分には無理だなと思わされる旅だった。いくら旅行が好きだからといっても、本書の旅については「やればできる」とは到底思えない。けれども、解説で、「この本は読書界から無視された」と書かれていたが、そんな意味分からない旅が存在するということを知るだけでも面白いのにと思ってしまう。 中国のムスリムのお店にで普通にお酒を飲むことができたり、森と人の激しいせめぎ合いの中で均衡を保っているということを実感したりすることで、現地に行かないと分からない単一的でない柔軟な環境を知っていく。 カチンでアジノモトが浸透していることや、それが身体に悪いのではという噂が立つこともあることも現地感覚でしか分からない話なんだろうな。 プロローグからいきなり中国国境にて身柄を拘束されるところから始まるので、そりゃあインドの出国苦労程度では "もはや「とんでもないことになった…」とも思わなかった」" という感覚になるのだろうなと思わされる謎の説得力がある(結局重大問題になっていたけど)。「文庫版へのあとがき」まで動きが濃すぎる。カルカッタでかつて身ぐるみ剥がされたことがあったとさらっと書いてあることすら大したことなさそうに思えてくる。 絶対に真似はしない(できない)けれども、絶対に訪れることのない地域を知ることができるのは、世界が広がる感覚を得られてとてもありがたい。
0投稿日: 2025.08.12
powered by ブクログ高野秀行作品は多々読んできたが、その中でも道程の長さとアウトローっぷりは最大級だ。 カチン軍と行動してるときに中国の公安に捕まる場面はハラハラしたし、めちゃくちゃな言い訳に爆笑してしまった。 ナガ人の世話になっているときの大どんでん返しにも笑った。 高野さんが現地人と育んだ友情や、日韓ワールドカップの熱狂、モンゴロイド人の団結といった描写は外国人排斥に熱狂する今の日本のニュースと落差を感じた。
0投稿日: 2025.07.17
powered by ブクログ過去何冊か著者の本を読んできたけれど、一番激しかった気がする。これまで読んできた本も現実離れしていたが、数段越えてきた。
3投稿日: 2025.07.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
やっぱり高野秀行は面白いなあ かなり濃密な旅で、登場人物も入れ替わりがあるがどの人も魅力的。 作者の特徴である牧歌的な筆ながら、 直接的ではないにせよ、後日談で生死不明が入るのはやはりゲリラなんだなと。 なぜゲリラになるかというのは 少女兵士の話が、とても印象深かった。 >彼女にとってはゲリラ生活の方が世間の荒波にもまれるより楽だったのだろう。 あとは新聞紙の紙巻きたばこは、やってみたいな。
0投稿日: 2024.08.30
powered by ブクログ最後の文庫版あとがきが一番びっくりドッキリ。 今読み終わったけど、このびっくりドッキリのせいで、全体の感想はまた今度。 今はこの余韻に浸っておきたい。
0投稿日: 2024.08.04
powered by ブクログ歴史や他国について無知なのでシルクロードというのも名前しか知らなくて絹を運んだ道ということも初めて知った。道を辿っていく旅なのかと思っていたらほとんど道のないところを歩いていたり国境や派閥などいろいろな問題があり終始ドキドキした。中国公安に捕まった時の適当な会話は思わず笑ってしまった。キリスト教でありながらナッ信仰を語っている場面も面白かった。世界では自分の知らないところで戦争などが起こっていたりたくさんの民族がいたりともっと世界のことを知りたいと思った。
0投稿日: 2024.06.05
powered by ブクログ存在がまだ解明されていない西南シルクロードの陸路紀行。中国の成都に始まり、ミャンマーのカチン州、インドのナガランドを経てカルカッタに向かう道中での様々な人との会話や関係を構築していく様子が面白く、高野さんらしさを感じた。「戦後初めて中国からビルマ経由でインドまで運ばれたことを確認された交易品」、と自身を評するさすがの表現力で笑ってしまった。
0投稿日: 2024.04.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
芒市のホテルでの盗難、盈江での警察署への連行。波乱万丈の出発。ジャングルを行く。眠ると落ちるゾウの上、崩れて落ちる竹の橋、くっついて離れぬヒルの襲来、眠りを覚ます胃痙攣。矢継ぎ早に訪れる危機に、”ハラハラ”も”ドキドキ”も感じない。助かるのはわかっている。”面白く”、”おかしく”は楽しめる。二進も三進も行かない禍は、期が熟したら何故か向こうから消えてくれる。だが、これは創作ではなく紛れもない事実。インドへの不正入国をお咎めなしで帰れたのは運以外の何物でもない。読者がこうして作品を味わえることは奇跡である。
0投稿日: 2023.12.31
powered by ブクログこんなに夢中で本を読んだのは久しぶりでした。 圧倒的スケールで描く、ノンフィクション体験記 ビザ無しで中国、ミャンマー、インドを現地(地元ゲリラ)の方と巡る冒険は、本当に読み応えがあった 自分の中では、高野秀行さんの最高傑作だと思う
0投稿日: 2023.10.16
powered by ブクログめちゃくちゃ面白い。 自身の高野さんの著書4冊目だが、一番苦難を乗り越えて探検している感じがした。 実際に生で交流しなければ書けない現地の人々の描写がいい。これが日本でくつろぎながら読むことができるなんてありがたいことだ。 それにしても、今作でも『アヘン』でも思ったが、上梓されてしばらくたってから書かれる文庫版のあとがきを読むに、取材の中で関わった人は殺されたり投獄されたりしていることもあり、この取材・体験はその瞬間の奇跡を手繰り寄せて実現しているんだなと感じた。
0投稿日: 2023.09.11
powered by ブクログ高野秀行さんの本は本当にすごい。 ミャンマー北部、インドのナガランド州の少数民族ゲリラについての解像度が上がった。
0投稿日: 2023.09.02
powered by ブクログ自分には到底真似できない危険で過酷な旅を、くつろぎながら読書で擬似体験できるなんて、高野さん、ありがとう!出会った人と打ち解け、信頼関係を築いていけるのが本当にすごい。
0投稿日: 2023.08.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
この人の書く文章は笑いが入ってて引き込まれる。よく文章の書き方の本とか、この人は文才があるね、とかいうけどこれは違うのかもしれない。体験が面白ければ文章は必然的に面白くなる。日本人がわざわざ中国通ってインドまで二ヶ月も歩きっぱなしなんて、聞いたことがない。最高の作家。
0投稿日: 2023.07.21
powered by ブクログ作者は『持っている』としかいいようがない。驚くべき旅の一部始終が記されている。ただ、長すぎるのと、同じような話が続くため(本当にあったことなので仕方ないのだが)、読むのに時間がかかった。
0投稿日: 2023.05.04
powered by ブクログ中国からタイ・ミャンマーの「ワ」州を抜け、インドへ。中国の出国手続きもなく、タイ・ミャンマーへの入国も税関を通ってないので、インドへは不法入国状態。「ワ」のあたりを徒歩で制覇していく様子も、インドから奇跡的に日本に帰国するのも、読んでいてワクワクする冒険譚です。アヘン王国と合わせて読むともっと楽しめると思います。
1投稿日: 2023.01.06
powered by ブクログめちゃくちゃ面白いだけでなく、ミャンマーやインドの少数民族問題について勉強にもなり、素晴らしい本です。
2投稿日: 2022.09.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最初はあまり面白くないなと思ったが後半一気に面白くなった。現地の人との交流やドンデン返しなど面白い面白い。 ミャンマーは色々変な国だな。数年前に行けてよかった。今はもうクーデター&コロナで行けなさそうだし
1投稿日: 2022.06.19
powered by ブクログ高野さんの紀行文は、信頼できる。 現地の人たちとの交わり方が、素朴で率直で暖かいからだ。自分が実際に現地に足を運んで、その土地の人と話をしてみたい気持ちにさせられる。 今回の旅で私の印象に残ったのはゾウ・リップとエピキュリ大尉の2人。 今、ミャンマーは本当に大変な事態を迎えている。この本に書かれた旅が行われている時も十分大変だったのだが、それを上回る状況であることが日々ニュースを通して伝わってくる。 願わくば、この旅に登場した人々が幸せに暮らせる時が早く訪れますように。 と願ってはみるものの、対立するゲリラのどちらの人々も高野さんの旅の味方になってくれたわけで、非常に虫の良い浮ついた願い事にしかなりはしないのだけれど。 そういう意味では、綺麗事だけでは成り立たない、人の世の複雑な網目をも感じさせてくれる秀作だと私は思う。 あと、本書を読んだ方には、ぜひ『ミャンマーの柳生一族』もご一読いただきたい。めちゃくちゃ笑えて、勉強になる一冊。なぜスーチーさんではミャンマーが治められないのかが分かるかも。
0投稿日: 2022.05.07
powered by ブクログ国境を密入国で越え、さまざまなゲリラのお世話になり、というまさに奇想天外なノンフィクション。普通の人だったらまず無事に帰って来れないだろう旅路。 旅の道中出会う人々が生き生きと描写されていて、高野さんの、現地で懐に入る力が存分に発揮された1冊だなぁと感じました。もはや旅から20年くらい経っているので、(なかなかあり得ないでしょうけれど)高野さんが今このルートをもう一度通ったらどんな感じなんだろうとも思いました。
0投稿日: 2022.02.13
powered by ブクログ久々に面白い本を読んだ。忘れたくない名前がたくさん出てきた。まぁカチンに行くことは一生ないだろうけど、見てみたい、会ってみたい人達がたくさん登場する。エピローグ、あとがき、解説も非常に面白い。ゾウ・リップが生きて出世していることを望む。
0投稿日: 2021.08.16
powered by ブクログ中国の成都から、ビルマのカチン州とナガ州を通過し、インドのカルカッタまで、約2ヶ月間の旅の記録書。 中国とインドは車や列車で移動するが、ビルマでは密林を徒歩で移動する。密林なので、山道で、スコールも降り、ヒルも出て、電気や水道はない。過酷の一言と思うが、そこを日常とし普通に暮らす人々がいる。意外にも環境自体を苦にはしていない。 大きな問題は周辺国との対立で、特にビルマの2州は人口が少ないので、人口が多く、資金と武器がある周辺国の兵士を日々警戒して暮らしていた。 自然環境は受け入れることができるが、対人関係は悩み深い。悩みの規模や深刻度は全く違うが、悩みのジャンル自体は日本にも通じるものであり、場所や環境に依らないなと思った。 日本を出て、知らない場所を旅したい、そんな憧れを抱く一方で度量や活力もなく、加えて仕事や家族を考えると益々そんな旅はできない。こんな自分にとって、本書は現代の冒険譚であり非常にワクワクする本であり、すっかり著者の高野さんのファンになってしまった。
0投稿日: 2021.07.22
powered by ブクログ著者の本を多く読んでいるが、トップスリーに読み応えのある内容であった。ノンフィクションとしても一級品だが、旅先の文化であったり、人、経済環境等が様々勉強になることが多いので、是非読んでいただきたい一冊。ただ、読み終えるのに8時間程かかるのが難点か。
0投稿日: 2021.07.19
powered by ブクログ最近、高野さんの作品にハマっている。かなり遅いかもしれないが、「恋するソマリア」を初めて読んでから、その圧倒的な体験と描写のうまさ(臨場感というか自分も探検をしている気にさせてくれ、時にはハラハラし、時にはクスッと笑ってしまう)に惹かれて、同著者の作品(アヘン王国潜入紀、本作)を次々と読んでいるが、どれもぶったまげる内容ばかりだ。非現実的すぎて、ノンフィクションでありながら、一種の「冒険小説」のような楽しみがある。一生に一度こういう冒険をしてみたいと夢想してしまう。 実際は過酷な探検の日々だと思うが、それを感じさせない楽しそうな描写がそう思わせてくれるのかもしれない。 とにかくものすごくおすすめである!
1投稿日: 2021.02.20
powered by ブクログ2020/08/28 ドキドキハラハラという、今時使わないけどまさにそれでドキドキハラハラしつつも、ぷぷと笑ってしまう場面も多い。ここ半年ぐらい高野秀行さんの本を読み進めていて、なぜにインドに入国できないってやつをようやく読むことができた(笑)すみません、いつも図書館で借りたり、ブッ●オフで購入してました。これからも活躍してほしいので新刊の納豆のやつは購入しようと思ってます、いや、まじで。納豆、食べれないのですけどね。
1投稿日: 2020.08.28
powered by ブクログ古代の通商路である西南シルクロードは諸説あるが中国の成都からミャンマー北部を通ってインドへと至るものだそうだ。 古蜀はシルク発祥の地の有力候補でもあるそうで、北方のシルクロードより謎が多くその道を歩いて行ってみる、という計画だそう。 旅のほとんどはジャングル珍道中だ。 だがそこは反政府少数民族ゲリラがいて、その人々や道々…というよりほとんどジャングルの中で出会う人々の姿が描かれる。 納豆が他の国にもあることを知らなかった。東アジア文化圏という言葉が出てくるが、最後に出てくるインドの話と比べてみてもなるほど、共通項が多いのか。 その珍道中ぶりに笑っていると時折その地の情勢だとか、ほとんど廃れてしまっているがほんの少しだけ絹織物を作っている老婆が出てきてこの旅の目的を思い出す。 西南シルクロードが何であったのか、エピローグに著者の視点でまとめられている。 「道」というよりは「地域」であり、北のシルクロードのように荷物を運び通すというより手渡されて移動していくのでは。 歩いて旅したのは自分だが、ゲリラからゲリラへ手渡されて自身が荷物である、というのが面白かった。 東アジア文化圏であり、インド国内にあっても明確に違う文化、というのが興味深かった。 文庫版には7年後の様子がある。今はどうなっているのだろう。
0投稿日: 2020.05.02
powered by ブクログとっても読み応えのある本。 正直西南シルクロードと言われてもピンと来なかったけどそんな事はどうでも良くてとにかく面白い。 中国からミャンマーへ密入国しジャングルを2ヶ月以上歩いて今度はインドに密入国する。しかもその行程すべてがその土地にいるゲリラにエスコートされながらである。 なのに笑える。ゲリラとの妙な絆にも愛着が湧いてしまう。 まったく知らなかったビルマやインド国境付近のゲリラ達について、少数民族について、国について興味も湧いたしとても勉強にもなった。 今まで読んだノンフィクション物では一番読み応えがあった! しかしよくぞ陸路で最後まで制したなぁ… 普通途中で諦めちゃいそうなものだけど。 凄い人だなぁ。
0投稿日: 2020.02.26
powered by ブクログとてもとても面白かった。ユーモアと暖かさのある文章で、もの凄く危険な旅がそれだけじゃない、人々との交流や現地の人々のくらし、文化をとてもわかりやすく、でも時に鋭い考察を交えて、決して押し付けがましくなく、伝わってきた。ホモサピエンス全史の次に読んだという偶然も、より理解が深まってあっという間に読めた。なんだろう。初めて読むタイプのノンフィクション。次の高野秀行さんの本も絶対読む。
1投稿日: 2020.01.03
powered by ブクログすごくよかった。 著者の人間観察の目が他の著作よりも冴え渡っている。長い旅をともにしたから、その過程で様々な側面を目にしたのだろうか。他の著作より登場人物が多面的で魅力的に描かれている。著者の苦労話や体験記という枠組みは後退し、個性的な人々がリレーのバトンのように著者を運んでゆく。お節介焼き、快楽主義者、未来の独裁者、そして最後には第二世代の若者。。。運ばれるバトンの目を通した群像劇のように思える。そして昔も今も何かが運ばれて目的地に到着するということは本当に感動的なことだ。
0投稿日: 2019.12.06
powered by ブクログ文章は読みやすく魅力がある 西南シルクロードの謎を解き明かすという意味では不完全燃焼 ゲリラたちの生活や政治情勢をさぐるってテーマのほうがしっくりくる
0投稿日: 2019.06.14
powered by ブクログ中国四川省からミャンマー北部のカチン軍支配地域、そしてインドナガランドへ、反政府ゲリラを頼って、幻の西南シルクロードを辿る旅の記録。高野秀行氏と言えばソマリランドやミャンマーのアヘン村潜入記での現地事情を手際よく説明する技術に関心することも多いのだが、本書ではその点には不満も残る。なにしろカバーする地域が広いし、情勢も複雑を極めている。だが、それにも増して、冒険への初期衝動という意味では、西南シルクロードを辿るという目的のために中国からミャンマー、ミャンマーからインドと2度の密入国と反政府ゲリラと行動を共にしてジャングルを数か月徒歩とゾウ、車とボートで走破するという行動がぶっとんでおり、頁を繰る手が止まらなくなってしまう。
0投稿日: 2019.03.02
powered by ブクログこれは面白い!「誰もいかないところで、誰もやらないことを」やりまくっています。笑いあり、涙はないかもしれませんが、いろんな示唆に富んだ冒険譚が読めます。500ページ一気読みでした!
1投稿日: 2019.02.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2ヶ月歩き続けて中国からミャンマー抜けてインドに向かう。地図を見るだけでもウンザリするような旅程を、非公式なルートすなわち、密入国で成し遂げるという俄かに信じがたい旅行記。ただひたすらに面白い。
0投稿日: 2018.10.04
powered by ブクログ今の現代日本に生まれて、こんなにハチャメチャな旅をする人がいるのだなと驚いた。中国から密入国でインドまで行ってしまうなんて!しかもビルマの密林を歩いて行ってしまうなんて!それを手助けしたのがゲリラだって?!。想像を超えています。 また、そこにでてくるゲリラや少数民族のいい加減さや律儀さや、ゲリラにもほら吹きや不適応者がいて、世界のどこにいってもそういうものなんだ、こんな密林の奥に住んでいるひとですらと、人間味を感じされられた。 また、結論として、西南シルクロードというのは存在しない。現代人からみた感覚である。人と人とのネットワークが物の運搬という機能を果たしているというのが実情で、それを現代人がみると「西南シルクロード」という錯覚としての「道」が浮き出てくるのだという結論は、著者が不法入国をしてまで密林を歩いた体感によるものだと高く評価できると思う。
0投稿日: 2018.06.11
powered by ブクログ西南シルクロードとは中国からミャンマーを抜けてインドに至る幻の道。雨季に差し掛かったジャングルを密入出国でゲリラのツテを頼りに踏破する、という実話とは思えないハラハラドキドキの記録。密林の中にも集落はあり、日々の営みを初めて知りました。強烈な好奇心が生み出すバイタリティあふれる冒険紀行です。
0投稿日: 2018.05.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
これまでに読んだ高野氏の本の中では一番人との繋がりを感じる内容だった。人に助けられ、人手をフルに使って渡り歩き、自らが運ばれるモノとして道筋を体現して見せた。 無鉄砲すぎて現実と思えない上に驚きの連続だったけど、何度吹き出したから分からない。特にジャングルを行く間は読んでいて本当に面白かった。 根っからの善人も悪人もいないのだと思う。どの面を見せているかで印象は変わってくる。壮絶な旅の一端を見せてもらった。
0投稿日: 2018.05.05
powered by ブクログ高野さんのビルマものはハズレがない。この作品も面白かった。面白かったでは不謹慎かな。一歩間違えば生きて帰れない状態での旅で、改めて、日本に住んでる事のありがたさや、つまらなさを感じながら楽しみました。 本作でも人物描写、評価が本当に面白く、高野さんの適度に力の抜けた描写がなんとも言えず良かった。 あとがきの後日談も凄いが、その後もこの地域は、今現在もロヒンギャ族の問題等もあり、かなり混沌として危険度も増しているようだが、高野さんのライフワークとして、また潜入してもらいビルマの今を伝えた作品を読んで見たい。
1投稿日: 2018.01.11
powered by ブクログ読み物としておもしろいのがすごい。 高野さんがお世話になったゲリラの人たちの状況はあんまよくないんだろうけど、暗くないのがいい。
0投稿日: 2017.11.03
powered by ブクログ冒険家とそうでない人との差は案外小さいのかもしれない。だが、その一歩を踏めるかどうかで、待ち受けるものも、出会う人も、ずいぶん大きく変わる。いつもその一歩を越えたいと思いながら、躊躇してしまう自分にとって、この本こそ、まずはやってみるという勇気をくれるものだ。いつかこれこそが人生で一番の旅だと言えるものをしたい。
0投稿日: 2017.10.25
powered by ブクログ魅力的なタイトル。中国~ビルマ~インドを面白おかしくも命がけで踏破した著者に尊敬と驚きと羨望の思いが入り混じる。経由した国名を見れば、政情不安で国家間、民族間紛争の戦場と化している場所で、西南シルクロードの跡をすんなりと進めはしない。密林は数年で人間の痕跡を覆い隠してしまう。しかし、ゲリラと言われる人々が著者の旅路をサポートする様子は、読んでいても嬉しくなるほど。著者の旅の苦労は「文明という重力にさからって飛ぼうとしているからなのだ。」に集約される。けだし名言である。
0投稿日: 2017.08.24
powered by ブクログ内容(「BOOK」データベースより) 中国四川省の成都を出発し、ビルマ北部を通って、最後にはインドへ―幻の西南シルクロードに挑む著者の前には、圧倒的なジャングルと反政府少数民族ゲリラの支配する世界屈指の秘境がたちふさがっていた。混迷と困難を極める旅なのに、これほど笑えるのはなぜか。究極のエンタメ・ノンフィクションついに登場。 高野本欲求が止まらない!ソマリランドから時代をさかのぼって西南シルクロードへ。誰も踏破した事が無いルートを不法入出国しながら尺取虫のように進んでいくのですが、各地のゲリラや軍隊に引き渡されながらめまぐるしく状況が変わっていくのが手に取るように分かります。自分もそこにいるような気持になります、よく生きて帰ってこれたなあ・・・。出会う人達とそれぞれ心を通わせていく姿がなんとも微笑ましく、人と出会う事を一番大事にしているのをひしひしと感じます。 後日談まで余すことなく素晴らしいです。
0投稿日: 2017.08.24
powered by ブクログシルクロードのうち、四川省から雲南省を通りミャンマーからインドに抜ける道を西南シルクロードというらしい。しかし、このエリアの通行の難しさは、地理的問題と治安的問題の二つの壁から、非常に難易度の高いエリア。というよりも全世界的に通り抜けるのが難しい場所のうちの一つではないだろか?そのエリアを途中から、現地のゲリラの人脈を活用しながら、インドのコルカタまで抜けるという超人体なことを成し遂げた記録。さすが高野氏。これも究極の冒険と言っていいと思う。
0投稿日: 2017.04.19
powered by ブクログ高野秀行の十八番の辺境冒険ものである。中国南部からビルマ北部を通ってインドに抜けるルートで、なんでも西南シルクロードとやらで昔に通商ルートがあったとかで選んだそうだ。日韓ワールドカップがあった2002年の話で、当時も今も政治的に入るのが難しいエリアである。 したがって、現地の人となりや生活ぶりなどの情報もなく、現地のカチン族に象に乗って進むなど案内してもらうなかで、民族、宗教、生活などを知るという文化人類的な価値も本書にはあると思う。インパール作戦の地も近く、密林や風土環境は想像以上である。ビザなしという心身ともハードな現代の探検は、今後も作者の代表作のひとつであり続けるだろう。
0投稿日: 2016.12.24
powered by ブクログ久しぶりにドキドキワククしながらページをめくる手が止まらなくなった!というか、高野秀行氏の作品は基本的に目を通してきたはずだったのだが、この作品はするりと抜け落ちていて、存在自体最近知ったのだ。なんでもっと早く気づかなかったのだろう。もしかしたら、ファンになった当初の頃の私は純粋に冒険とかUMA系の話とかが好きすぎて、政治的な内容だったり、歴史に重きを置いた内容の場合は後回しにする傾向があったから、そのせいで読み飛ばしていたのかもしれない。 そもそも西南シルクロード、という聞き慣れない単語である。なにソレあの有名なシルクロードの一種?くらいの印象しか受けないが、イントロダクションの高野氏と同行者となる森氏の居酒屋トークを読むと、すぐにそれが全くベツモノのシルクロードであることが分かる。歴史的に謎多きルートであることも。行程全体が危険地帯を通るルートであることもあって、一般的には紹介もされていないし研究もそんなに進んでいないらしい。ふむ。面白そうだ。(って思えるようになったということは、私も大人になったのだろう。) シルクロードという単語から連想する景色というと、なんというかこう、悠久の砂漠とからくだに乗った商人たちとか、大河や石畳の町を抜けてゆったり旅をしていく、みたいなイメージが浮かびがちだと思うのだが、高野氏の西南シルクロードの旅はそんな旅情は1ミリもない。ジャングル、そしてゲリラ、だ。(ゲリラなんて単語、ゲリラ豪雨くらいしか日常で使わないよな…。)しかも、そんな過酷な旅路を「面白く」してしまうのが高野氏の凄いところ。たまたま高野氏が出会った人々が面白いわけではなく、高野氏が「引き出して」いるのだ。自分自身の体調管理すら危うい長い旅のなかで、いろんな危険と遭遇しながらも、その「土地」や「人」や「歴史」への冷静かつ愛情深い目線がうかがえる。それ故、この人が書いた旅行記も、冷静さと同時に慈愛やユーモアに満ちているのだろう。また、何よりの魅力は、その過酷な状況を「楽しみながら前に突破していく」スタイル。旅だけじゃなくて、人生もこうありたいと思わせてくれるし、そうやって生きていればきっと、どこかで合点がいくというか、納得できるというか、なんとかなる、ようになっているような気がする。(まぁこの旅行の後、高野氏はインドから入国を拒否されるという痛いお土産ももらってきてしまったわけだが。)
3投稿日: 2016.08.06
powered by ブクログ中央アジア~中国の砂漠を抜けることで一般的に知られているシルクロードとは別に、実は中国の成都からインドへと抜けて存在したといわれる西南シルクロード。この存在を確かめるべく、現地に飛び来みビザなしでぶっこんでいくノンフィクション。 圧倒的なジャングルの中を、現地を支配するゲリラ集団とコミュニケーションを取りながら闊歩し、極限状態の中で何とかインドまで辿り着く様子は、まさに本書でしか味わえない面白さ。最終的に本当に西南シルクロードが存在したのかどうかよりも、中央政府の力まだ及んでいなかった当時のこの地域において、ゲリラ集団がどのように活動し、どのように人間的な生活を送っているのかということを知れただけで十分満足できる。
0投稿日: 2016.07.02
powered by ブクログよく帰ってこられたね。運が良かったというか、とんでもないことしてる。 高野さんは人物を表現するのがすごく上手い。とても魅力的で一目見てみたいなと思わせられる。 少数民族のゲリラといってもそこには人がいるんだよなぁ。 という感想は「ソマリランド」を読んだときにも思ったかも。 著者の本は何作も続けて読んでいるけど、今のところハズレゼロ。 全部楽しい。
0投稿日: 2016.05.29
powered by ブクログいやほんと無事に帰ってこれてよかったよね。すごいしか言葉がないよね。あとがきも物凄くよかった。西南シルクロードが最古のルートだし、よし陸路でいってみよう!ってなんて人なの!!人を巻き込む力と、人と人とを繋ぐ行動力が読んでて爽快です。自分が人生の中で1度も行かないであろうところへザクザク進んでいく高野さんの旅を垣間見るどころかガン見してる気分になれる超オススメ!しかし4ヶ月の旅の記録!長い!!!
0投稿日: 2015.10.12
powered by ブクログカテゴリ:図書館企画展示 2013年度第1回図書館企画展示 「大学生に読んでほしい本」第1弾! 入学&進級を祝し、本学教員から本学学生に「是非読んでもらいたい本」の推薦に係る展示です。 佐々木恵介教授(歴史社会学科/史学)からのおすすめ図書を展示しました。 開催期間:2013年4月8日(月) ~2013年6月17日(月)【終了しました】 開催場所:図書館第1ゲート入口すぐ、雑誌閲覧室前の展示スペース ※「旅」をテーマに、お薦めの本を選びました。 砂漠・海のシルクロードに加えて、森林のシルクロードがあったという説に基づき、中国南部からミャンマー内陸部を経てインドにいたる密林地帯を踏破したルポ。行程の大半をともにしたミャンマーの少数民族ゲリラとの等身大の交流が抱腹絶倒でもあり、ホロリとさせられもします。
0投稿日: 2015.08.16
powered by ブクログ写真を見ると確かにカチン人にしか見えなくてさすが高野さんと思いました。シルクロードなんたらは正直言って途中でどうでもよくなって、どうやって日本へ帰って来るのだろうとその一点だけが気になりました。文庫版へのあとがきがよかったです。その後のその後がさらに気になります。。。
0投稿日: 2015.06.07
powered by ブクログ軽くて読みやすい文章なので、うっかりさらっと読んでしまいそうになるけど、すごいことしてるよ、この人は。 命あっての物種といいますので、ぜひ、自分のことを大切にしながら、これからもよい本を書いてほしいと思います。
0投稿日: 2014.03.15
powered by ブクログ面白い。私にはこの旅は出来ないから、尚更、追体験をするべく読んでみた。 こらだけ世界が小さくなってもまだ秘境はあるものだなぁ。 中国の三星堆博物館にはいつかいってみたいな。 三星堆文明には文字がなかったから、歴史から消え失せてるらしい。 そして中国の大理はとても綺麗な街らしい。だけど、観光化がかなり進んでるらしいので、行くのは躊躇われるな。 タイ=水の文化 水のようにゆるやかで何事にも屈しない 来年の話をすると鬼が笑う どころではない。明日の話をすると鬼が笑う。 私の心配妄想癖にきく言葉かも。 ゾウは足音を全くさせない。 上に乗ってる人間の高さを心得ていて、ぶつかりそうな枝があると鼻でもぎとる。
0投稿日: 2013.11.04
powered by ブクログ現代の探検は政治も絡む。しかし、久々に愉快な冒険譚に出会った。綿密に計画された探検冒険もよいけど、こういう「エイヤッ」度が高いのも、痛快なもの。無論、無事に帰還したから痛快ですむのですが。
1投稿日: 2013.09.27
powered by ブクログ私は他人に比べて好奇心旺盛なほうである。野次馬根性もかなりある。 それでも、この作者高野秀行には到底敵わないな、と思う。 思い立ったら即行動。 後先考えずに飛行機に飛び乗る。 さすが早稲田の探検部などに入るような人間は只者ではない。 その辺境作家、高野秀行のシルクロード旅行記。 シルクロードといっても一般的なシルクロードではない。 中国四川省の成都を出発し、ビルマ北部を通り、最後にはインドに着くシルクロードである。 そのルートを制覇したものがこれまでに誰もいないことを知り、高野は挑戦しようと、親友のカメラマン森清と旅に出る。 正規の外交ルートではないため、熱帯雨林の困難な道のりを幾多の軍事兵士や住民などのサポートを受けながら、旅は続く。 半ば、というよりも現実的には違法行為の旅である。 その旅のさなかで出会う様々なアクシデント。 これがまた、凄まじく面白い。 幾多の冒険と困難の数々。 汗まみれ、泥まみれになり、体力の限りを尽くしながらの道のり。 ゲリラ部隊同士の確執、離れ離れになっていた親子の再会など、サスペンス、スペクタクル感満載での作品になっている。 高野秀行の旅行記は本当に面白い。 「誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをやり、誰も書かない本を書く」というモットーどおりの出来栄えで、ハナマルを上げたいぐらいの面白い本だ。
8投稿日: 2013.08.06
powered by ブクログ祝「謎の独立国家ソマリランド」講談社ノンフィクション賞受賞! 長年の高野ファンとして、これは本当に嬉しい。まだ持ってなかった本を買うことで、ささやかながらお祝いの気持ちを表すことにした。これは単行本を友人にあげちゃったので、そのうち買おうと思っていた一冊。 あらためて、本当に面白いなあと思う。なんでこれがほとんど評判にならなかったのか不思議だ。基本的に「ソマリランド」と同じ、よくわからないものを自分の目で確かめたいという、そのごく個人的な思いから高野さんの旅は始まる。実際の旅は、まあとんでもない事の連続で、反政府ゲリラやら、ゲリラよりおそろしい警察やら軍やら入り乱れ、雨のジャングルを徒歩で行くという凄まじいことになる。(このときのヒルの襲来がすごーくコワイ) 極めつけは、奇跡的に刑務所行きを免れたインド不法入国のくだり。高野さんはいまだにインドに入国できないが、身ぐるみはがされた最初のインド体験といい、カルカッタは因縁の地だよね。 ビルマからインドへとあっけなく国境を越えながら、その文化的な違いの大きさを高野さんは肌で実感している。今回そこがとても印象に残った。 どなたかが「謎の独立国家~」を評して、「特に高い志もなく」と批判的に書かれていたが、いやまさにそここそが高野ノンフィクションの真髄だろう。人を啓蒙しようとか、ましてや名声やカネを手にしようとか、そういう動機では全くなく、ただただ自分の好奇心、タンケン心に導かれてどこまでも行くところが高野さんの最大の魅力なんだから。ジャーナリズム臭のないその持ち味をこそ、多くのファンは愛しているのだと思う。どんなシビアな場面でも、高野さんは常に等身大の人間だ。その絶妙なバランス感覚が、この本や「謎の独立国家~」でも遺憾なく発揮されている。
5投稿日: 2013.08.04
powered by ブクログ途中から読み手も筆者も「シルクロードのこと」というより旅の目的を見失いかけて、でもまぁ必死なんだから仕方ないか。 だからこそエピローグの締め方は良かったと思える。 ビルマとか、少数民族とか、もう正直全く知識がないから、 筆者が事件(というか、文化の違いによる予想外の展開)に巻き込まれながら必死にゴールを目指す中で、飽きずに楽しく最後まで読めて良かった。 読みながら調べたこと ・纏足 ・ビルマの場所(しかもかなり終盤に把握) ・アジノモト ・ナガ、ナガランド、ナガミーズ ・ゲリラ
0投稿日: 2013.07.07
powered by ブクログ辺境作家高野氏渾身の冒険譚。民族間のややこしい事情や鬱蒼としたジャングルの行軍から、マヌケな話までノンフィクションに詰め込めるのは流石だ!
0投稿日: 2013.04.16
powered by ブクログ砂漠のシルクロードは有名だが、中国からビルマ経由でインドに向かう密林の「西南シルクロード」といわれるルートがあって、これを著者は突破する旅をする。ロードといっても密林地帯なので道はない。人と物の交流がある抽象的なロードだ。 紛争地帯であるので正規のビザはおりないために、ゲリラたちに助けられて著者は旅を進める。ビルマ・インド・中国に翻弄される少数民族の悲哀がよく分かる。そして普通の人間の生活を生活を共にしてユーモラスに描写している。ただ素朴なだけではなく変化球な人物が出てくる。厚めな本。
0投稿日: 2013.03.02
powered by ブクログ高野さんが少数民族ゲリラと一緒に旅する1冊。 本当はもうちょっと楽なはずだったのに、トラブルに巻き込まれて どんどん酷い目に… とにかく読み応えがあり面白い。 普段ニュースで「少数民族ゲリラ」という言葉はよく聞くが、 実際のところは良く分かっていなかった。 本書を読むとどういう人たちなのかとてもよく分かる。 特にラストの辺りまで読むと、少数民族ゲリラが 戦い続ける理由も良く分かり、やるせない気持ちになる。 あとがきでもどんでん返しがあり、油断できない。 私は仕事がつらかった時にこれを読んで 「ミャンマーでヒルに襲われるよりまし」と思って乗り切った。
0投稿日: 2012.12.31
powered by ブクログ正直なところ、本書に触れるまでミャンマーの反政府運動についてはアウンサンスーチーさんしか知らなかった。カチン人、ナガ人その民俗、彼らのゲリラ活動について興味深く読み、ノンフィクションとして十分に知的好奇心も満たしてくれた。本書の魅力はそれに留まらず、『とんでもないことになった……』という文頭の期待を裏切らない冒険記。もう、ハチャメチャと言ってよい冒険を楽しむことも出来る。カメラが入れないってことを抜きにしてもNHKやBBCのドキュメンタリーでは味わえない魅力に溢れている。
0投稿日: 2012.11.19
powered by ブクログ良くやるよなーと思いつつ、自分では絶対に体験出来ないししたくもない事が味わえるので、つい読んでしまう。
0投稿日: 2012.11.06
powered by ブクログ中国の四川省、成都を出発し、ビルマ北部のジャングルを抜け、インド・カルカッタを目指す、古代の通商ルートとされた西南シルクロードの旅行記。 「アヘン王国潜入記」と同じく、色眼鏡一切なしの、冷静で客観的な観察力が見事。
0投稿日: 2012.09.07
powered by ブクログあとがきを含めて非常に内容の濃い作品です。著者の行動力、運の良さ+悪さに驚くばかりです。 以前、村上春樹さんの『遠い太鼓』を読んだが、本書はタイプの異なる旅行記だと感じた。前者を静の旅行記とするなら、後者は動の旅行記となるだろうか。もちろん、『遠い太鼓』の方でもこちらがハラハラするような体験が書かれていて大変におもしろいのだが、村上さんが行ったところがヨーロッパで、高野さんが行ったところがアジアということもあるだろう、本書のほうが文字通り泥臭さ感が出てて(僕の個人的な好みですね)、加えてどんでん返しが多かったので、こちらも負けず劣らずすばらしかった。ヨーロッパは綺麗なイメージがあるし、確か村上さんは街は歩いたけど、ジャングルには行ってない。しかし、高野さんはジャングルを歩いてるし、ゾウにも乗ってるのだ。また比較して大変恐縮なのだが、村上さんが奥さんと行動を共にされてるのに対して、高野さんはゲリラ兵から護衛されて中国の成都からインドのカルカッタまではるばる行くのだ。大所帯だから、目には見えないけど迫力を感じた。その護衛兵の数がだんだん増えていって、「なんかRPGのパーティーみたいだな」と思ってしまったが残念ながら魔法使いは出てこない。 本書の優れた点として、人物描写がしっかりしてることが挙げられる。芸能人の誰某に似てるとかも書いてあるので、全く会ったことがないんだけど、ゲリラ兵のキャラがとてもわかりやすい。あとは、歴史的背景を説明してくれている点も良かった。なぜゲリラ兵が独立を目指そうとしてるか。他にも色々あるけど、僕が興味すら持ってなかった事柄に関して丁寧な説明が施されてるので、これは単なるおもしろおかしな旅行記じゃないよと言いたい。本文にもあるが、著者はある場所でアヘンをつくってたらしいwwwそのことに関しては『アヘン王国潜入記』に書いてあるらしいので、絶対読みます。ほんと高野さんハチャメチャすぎる。これを読めば、あなたも高野秀行にゾッコンLOVE1000%だ!
0投稿日: 2012.06.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最近しばらく高野秀行さんの本を読み続けてきたので、ここらで一つまとめた感想を。 高野秀行さんの本を手に取ったきっかけはミャンマー旅行を計画していたからである。もともと【ミャンマーの柳生一族】や【アヘン王国潜入記】の評判は聞いていたものの、なかなかきっかけがなく、このタイミングでようやく読む事が出来た。しかし、読み始めるとこれが抱腹絶倒、読む勢いが止まらず、結局、高野氏の経歴を追うように、一週間で5冊も読んでしまった。 私が読んだのは、順番に【ミャンマーの柳生一族】【アヘン王国潜入記】【幻獣ムベンベを追え】【西南シルクロードは密林に消える】【巨流アマゾンを遡れ】の5冊。それぞれに違った面白さがあるが、特に【アヘン王国潜入記】と【西南シルクロードは密林に消える】は高野氏を代表する2冊と言え、ミャンマー旅行を計画する如何に関わらず、一読の価値がある(私が楽しみにしていたミャンマー旅行は紆余曲折の末、頓挫し、大変な精神的ダメージを負ったが、高野氏の本に出会ったおかげで若干救われた気がする)。 私自身、学生時代にバックパッカーをしていたので、いわゆる「旅行記」の類は何冊か読んでいるが、その当時は主に沢木耕太郎の【深夜特急】に大きく傾倒していた(一時期は素樹文生の【上海の西、デリーの東】やJ・クラカワーの【イントゥ・ザ・ワイルド】に浮気したが)。これらの旅行記に共通する大きなテーマは他文化の中でいかに自分を発見するか、という「人生論」であった。当時、10代後半〜20代前半であり、人生とは何かという大テーマに向かって悶々とした日々を送っていた自分にとっては深く共鳴する内容であった。 それに対し高野氏の書く旅行記(冒険記)は、文化・民族的側面に重きを置いている。処女作である【幻獣ムベンベを追え】には20代特有の悶々とした人生論が時より顔を出すが、それも全体としては一部分に過ぎず、あとはひたすら現地の人々との交流や民俗習慣などを描いている。代表作となる【アヘン王国潜入記】や【西南シルクロードは密林に消える】では、その文化人類学的な語り口は一層洗練されている。潜入・取材方法は相変わらず破天荒ではあるが、日本人にはほとんど知られていないミャンマーの秘境について、その歴史・民族・文化を徹底的に調べ上げ旅をする。その膨大な知識に裏付けされた旅行記は読者を唸らせ、また秘境へと想いを誘う(実際にはそれらの地域に行く事はイコール密入国なので、一般人には難しいが)。 高野氏の旅行記を読んでいて、ふと、その昔、佐久間象山が言ったとされる言葉を思い出した。 「人は10代で自分のことを考え、20代で家族のことを考える。30代で生まれた地域のことを考え、40代で国のことを考える。そして50代で世界のことを考える。」 これはそっくりそのまま私たちに当てはまらないとは思うが、それでも10代〜20代前半でのバックパッカー旅行で人生を考え(当然、結論なんてものは出ないのだが、今はこの過程が有意義だったと思っている)、20代後半のいまは若干家族や身の回りへと視野が広がり、これからは一層、外へ外へと視点が広がっていくだろう。高野氏自身はこのプロセスを一つも二つも超えてしまった感があるが、それでもこれらの旅行記からはマスメディアに乗らない「生の声」として、今や海外に行く事すらなかなか難しい私に世界を知るきっかけを与えてくれる。そして、「世界を知る」ということはまた「相対的に自分を知る」ということでもある。 人生論を大きく語る旅行記にあまり関心がなくなったということは、それなりに名残惜しさも感じるが、新たなステージに立つ自分に向けて、もう少し高野氏の声に耳を傾けて行こうと思う。 追記)高野氏と知り合いという、ジャーナリストの方に話を聞いたところ、高野氏自身は「廃人のような生活を送っていた」とのことだった。あれだけエネルギーを使う旅をしているのだから、しょうがないとは言え…うーむ。
1投稿日: 2012.05.05
powered by ブクログ世にも稀なるビルマ三部作の一作。探検や冒険の枕詞と言えば岩と雪、人跡未踏に、地理的空白等だが、自称辺境作家には似合わない。辺境は中央から離れているだけで、そこにはちゃんと人が居る。語学の天才高野氏の話は出会いがなければ始まらない。タモリの四カ国麻雀の様な抱腹絶倒の国境越えを幕開けに、ゲリラに守られ、奇想天外なビルマ横断の旅が始まる。『アヘン王国潜入記』同様、物語世界の中に取り込まれてしまい、いつまでも旅が続いてほしくなる。ジャンルは異なるが恒川光太郎『風の古道』を思い出す。その心は戻りたくない!偏愛的傑作。
0投稿日: 2012.04.19
powered by ブクログわあーこれもすごおくおもしろかった! 高野さんの本にハズレなしなの? ジャングルのなかをゲリラ軍に率いられて何カ月と歩いて(!)いって密入国、って。想像も及ばないほどたいへんなことで、生死にかかわるくらいのすごいことなんだろうけど、なんというか高野さんの文章にはそういうおおげさなあおりみたいなものがなくて、むしろ淡々としているようでユーモアがあって。 ゲリラ軍や現地の人々ひとりひとりも味があって楽しくて、高野さんとのやりとりもおもしろくて、みんな好きになってしまうような。 とにかく、けっこう厚い本なんだけどなんだか読み終わるのがもったいなくて、まだまだ読みたい、いつまでも読んでいたいと思った。 わたしは少しずつ読んでいったのだけれど、一気読みしたらもっとサスペンスフルに楽しめたのかもしれないなーとちょっと思う。 あと、わたしはいまひとつ「幻の西南シルクロード」っていう意味がよくわかっていないかも。なにはともあれ、すごい冒険だ!っていうことはわかったけど(笑)。 よくわからないけど、高野さんの好奇心のためというかそれだけ(?じゃないかもしれないけど)のために、たくさんの人が危険をともにするっていうのもすごいなあというか、ちょっと不思議な気もしたり。
0投稿日: 2012.03.12
powered by ブクログ東南アジアといえばタイとかベトナムとか、あったかくてご飯おいしくて開放的!なイメージが先行しがちだが、その中にあって渡航者も少なくなにがあるのかわからない謎な国、なイメージしかないミャンマーの、さらに誰も知らない少数民族の、さらに誰も行かない山奥の本。 現在この著者の他の本を読みあさっています。
0投稿日: 2011.11.06
powered by ブクログ早稲田探検部出身の著者の10年前の著作。中国からビルマを経てカルカッタまで陸路で旅する記録。タイトルどおり、千年以上昔の交易ルートを検証するために、反政府ゲリラの助けも借りながら、密林の中を踏破する。中国国内は物見遊山的な旅をしているが、ビルマ(カチャン軍の勢力圏内)、インド(ナガランド)での道中はかなり面白い。他の著作でも同様だが、高野氏は、旅先で知り合う人々とのコミュニケーションを通じて、その地域・民族のおかれた歴史・政治を理解し、記述する能力が卓越している。面白かった。
0投稿日: 2011.10.27
powered by ブクログ西南シルクロードとは中国の成都からミャンマーを通りインドへ抜ける道のこと。今もそのルートは諸説ありはっきりしていないらしい。 途中、検問にひっかかったり病気になったり、その都度ゲリラの助けを得てどこまでも続く密林を抜けて最終目的地であるインドへ到達する。本当にこんな事あったのかなと疑ってしまう位、日本では「ありえない」事が発生する。 ミャンマーと言えば民主化運動の指導者アウンサン・スーチー女史が有名だが、日本にはその情報しか一般には入らない。実はミャンマーという国は少数民族のゲリラが存在している事をこの著書で知った。著者が旅した時は戦闘もなく、平和そうに見えたが「エピローグ」を読んで「今も続いている戦い」であり、民族間・利権・主義・主張が複雑に絡み合い全ては平行線を辿っているように感じた 。
0投稿日: 2011.09.04
powered by ブクログ中国ービルマーインドと陸路を旅するのだが、すごい、すごすぎる。最初の頃は、小さな嘘は嘘でしかないが、大きなホラは現実を動かすのかと感心。読み進める内にジャングル踏破する間は、今日一日生きてればラッキーとの状況によってハラハラし、最後には大どんでん返しにビックリ。先日読んだ南極探検エンデュランス号の生還に匹敵する困難さ。面白かった!
0投稿日: 2011.09.03
powered by ブクログ西南シルクロード - 中国の四川省成都~インドのカルカッタ - を可能な限り徒歩で移動する旅行記。 ドラッグや祈祷師など、辺境には面白くて死ぬほど危険な場所がまだまだたくさんあるんですな。
0投稿日: 2011.01.16
powered by ブクログ<中国・成都からビルマ北部~インド・カルカッタまでの古代通商路。それは謎にみちた最古のシルクロードと言われている。戦後、世界で初めて、この地を陸路で踏破した日本人ノンフィクションライターが見たものは? ジャングルの自然、少数民族、ゲリラたちと織りなす、スリルとユーモアにあふれる奇想天外な辺境旅日記。「とんでもないことになった……」ロマンあふれるはずの旅は予期せぬできごとに次々と遭遇し、脱線し、迷走を深めていった。混迷と困難を極める旅なのに、これほど笑えるのはなぜか。究極のエンタメ・ノンフィクションついに登場。 >いや〜!超久しぶりに高野秀行!!ハラハラドキドキジャングル歩き!気分はすっかり冒険家になりきって読んでしまうから楽しいんだなこれが!「ラノベでしょ〜」みたいなノリで勝手にこの本開いた美人が水牛の頭骨写真見てひいてた(笑)オタクなめんなっ!
0投稿日: 2010.06.13
powered by ブクログまっじ最高!! やはり高野氏はただものではない。 ありえないくらいウマく事態は転がり、まるでフィクションではないか?と思えるのだが、考えてもみてくれ。 こんぐらいウマクいかないと、彼今頃死んでるよ!逆に。 阿呆なほどの行動力。でもまるでダメ人間だった日本の生活。 そのギャップをサラリと吐露してる高野氏が大好きだ。
0投稿日: 2010.04.29
powered by ブクログ高野さんと関わった方々の様子が生き生きと描かれている。インドへのビザなし入国で、最後までどうなるのか、心配しながら読んでいました。
0投稿日: 2010.04.24
powered by ブクログ旅行中の暇つぶしに持っていったが、フライト時間を忘れるくらいに読みふけった。西南シルクロードをたどる高野さん。各種のゲリラに知り合ったり守られたり引き渡されたり、各種の役人に詰め寄られたり危ない橋をわたりすぎて面白い。ほんと面白い。ゾウは乗り心地が良くない、ということをこの本でしった。冒険もさることながら、人間描写もすごい。
0投稿日: 2010.02.23
powered by ブクログ中国は四川省成都を出発し、雲南を経てミャンマーへ密入国。現地ゲリラの協力を得て道なきジャングルを突き進みインドへ抜ける。 西南シルクロードは諸説あってはっきりとしたルートが無いらしい。密林に消えた幻の通商路を現地人の連携に頼って新たに開拓する旅。高野秀行はさながら商品のように運搬される。遠い昔、同じように人と人とが連携しあって通商がなされたことをまさに履行しているのが本書である。 高野が好き好んでやっているようにも思える密入国シーンはすごい。これが笑えるからまたすごい。前に進むためにはリスクを犯すことを厭わず「もうおしまい」を幾度も乗り越えてしまう。運を見方につけてしまう高野はすごいけど、やっぱり高野自身のコミュニケーション力と作家魂に尽きる。この人は今の日本に稀少な超人作家である。保護する必要がある。 高野秀行の冒険記は緻密な資料調査を下地にしながらイデオロギーや余計な色眼鏡で濁ることがない。ゲリラ軍、現地人とのストレートな人間的繋がりが生き生きと描かれているところが気持ちいい。未開の地などもう存在しない現代においてもこの人の旅が前人未到ということには違いない。ハラハラドキドキしっぱなしの本。日本からわざわざ送ってもらって正解だった。
0投稿日: 2010.02.02
powered by ブクログ中国四川省の成都を出発し、ビルマ北部を通って、最後にはインドへ──幻の西南シルクロードに挑む著者の前には、圧倒的なジャングルと反政府少数民族ゲリラの支配する世界屈指の秘境がたちふさがっていた。混迷と困難を極める旅なのに、これほど笑えるのはなぜか。究極のエンタメ・ノンフィクションついに登場。
0投稿日: 2009.12.15
powered by ブクログ高野秀行最高傑作かも。とにかくすごい、本も面白いけれど、登場人物も個性豊か、冒険行自体も本当にそこまでやるかというもの。行ってみたいけれど、自分じゃ無理だろうなあと思う。今度は「アヘン王国」に挑戦だ!
0投稿日: 2009.12.08
powered by ブクログやっぱりちゃんと探検してる本はおもしろい!高野さんはやっぱりここまでやってくれないと!むしろやりすぎ! 話ができすぎてて嘘っぽいけど、嘘っぽすぎてきっと本当なんだろうな、と妙な納得の仕方になる。恐ろしく大変な道のりなのが伝わってくるのに、でもこんなに笑えるのは、高野さんすごいよやっぱり。
0投稿日: 2009.11.27
powered by ブクログ「メモリークェスト」が何故だか乗り切らなかったのだけど、これは期待。やっぱ密林とか出てこないと?。でも屋台村は違ったな。
0投稿日: 2009.11.17
