Reader Store
新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙
新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙
支倉凍砂、文倉十/KADOKAWA
作品詳細ページへ戻る

総合評価

17件)
3.9
5
5
3
2
0
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「狼と香辛料」は、昔のアニメシリーズが気に入って当時観ていた。最近(昨年?)、リメイク版のアニメが2ターン連続で放映されて、懐かしさもあって全話を見て楽しませてもらった。 基本的には昔のシリーズの話のままで、絵は全て作り直しの感じではあるが、一部登場人物が違ったり、ストーリーにアレンジが入っていたりして面白かった。 その新アニメの冒頭と最後に、主人公であるホロとロレンスの娘と思われる女の子が、ホロらしい母親から昔の冒険談(お話)を聴くシーンが挿入されていた。 私自身、「狼と香辛料」の小説は興味は、あったものの未読のままなのだ。ただ昔のアニメシリーズが途中で終わっており、小説の完結まで行っていないことは知っていた。今回の新シリーズアニメで、二人の娘がいるらしいことから、狼と香辛料はハッピーエンドだったんだなと知ったぐらいだ。 で、今回の「狼と羊皮紙」ですが、、、。このホロとロレンスの娘と「狼と香辛料」の後半に登場するらしいコル(成長して聖職者を目指している)が一緒に旅をする冒険談のようだ。 この1巻からすると、主人公二人の年齢が若いこともあり、怖さや緊張感が少く優しさに溢れたストーリーが展開されていた。暫くこのシリーズを読み続けてみたい。

    0
    投稿日: 2025.09.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    聴了。 Spring Logで触れられていたコルさんとミューリさんの冒険が主軸に据えられたお話です。短編集では薄明の枢機卿と呼ばれるコルさんですが、旅立ちは何とも頼りない。続きも楽しみです。

    0
    投稿日: 2025.08.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「第一幕」 旅立ちの日にいない訳。 親子だからこそ似たようなことをするとはいえ、許可を得てついて来てるのならば邪険にはできないだろ。 「第二幕」 助かる反面もあるけど。 自分たちは正しいと思っていたとしても、それを証明できるものがなければ素直な疑問にすら困るだろう。 「第三幕」 忠告を蔑ろにした結果。 他人を信じて疑わないのは素晴らしいことでもあるが、悪意が混ざることもあるとだけは考えるべきだな。 「第四幕」 一人ではなく二人なら。 半分しか見えない世界だったとしても、信用できる相棒がいれば安心して背中を預けて旅ができるだろう。

    1
    投稿日: 2025.01.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    【感想】 ・本来宗教は素朴なもののはずで、宗教家なんてものは不要かもしれへんと思うんやけど、結局のところ、いい商売になるから生まれた職業なんやとは思う。そういうプロ宗教家にコルが感じた歪みは当然なんやけど、コルはコルで真っ直ぐすぎるいびつさがあるかもね。それを調整するのがミューリの役目かと。 【一行目】  暖かい季節の雨は、少しだけ甘い。頬を伝う滴を舐めて、そう思った。 【内容】 ・宗教の道に進むため、ついにコルがニョッヒラを出ていく。と、ホロとロレンスの娘ミューリが隠れてついてきた。「私も旅に連れていって!」 ・教会の歪みを正したいコルはウィンフィール王国の王族ハイランドに乞われ協力する。そして大司教とハイランドの息詰まる駆け引きが始まる。政治とか宗教とかにそういう駆け引きが生じること自体が根本的な問題やと思うけど。 狼と香辛料と羊皮紙についての簡単なメモ(香辛料9巻~11巻、21巻と羊皮紙1巻より) 【諦める】《なにかのためになにかを諦めるなんてのは、本当は正しくないのだから。》香辛料21巻p.192 【新しい村】人々をまとめる強力ななにかが欠けていることが多い。 【アティフ】港町。北方の海賊たちからの防衛の拠点でもある。 【アラム】セリムの兄。真の姿は狼。傭兵などをしていたが聖女伝説のある旅籠を営むことになった。 【ウィンフィール王国】教会と仲が悪い。 【エーブ】やり手で剣呑な女商人。すべてを憎んでいるようなところがある。元はウィーフィール王国の貴族で本名はフルール。 【狼と香辛料亭】温泉郷ニョッヒラにある評判のいい湯屋。主人はロレンスという行商人上がりの男。おかみさんはホロといういつまでも若く美しい少女のような女性。 【オーラー】エーブに商売の手ほどきをしてくれた商人。没落前からの知己であり、エーブの夫となった男の部下でもあった。 【絵画】宝石を砕いて絵の具にして描くような代物。要するに高額。 【キーマン】ルド・キーマン。ローエン商業組合在ケルーベ商館別館を預かる貿易商。 【教会文字】教会で用いられる特殊な文字。ロレンスにも一部しか読めない。 【教皇】なんか欲にかられてとち狂ったらしい。と外見上は見えている。税をかけまくっている。 【ケルーベ】北と南が対立している町。 【コル】トート・コル。羊皮紙では主人公。ホロ、ロレンスとともに旅することになった賢く素直で健気な少年。皆が弟子にしたがるが本人的には将来は聖職者。後に湯屋の手伝いをし、ホロとロレンスの娘ミューリに振り回されることになる。ニョッヒラを出た後「薄明の枢機卿」とか呼ばれるようになったらしい。ミューリいわく「兄様は世の中の四分の一しか見てない」「兄様は人の良いところしか見ないからね」羊皮紙第一巻p.183 【ジサーズ】陸の孤島のような北の鄙びた寒村。 【商人の言葉】省略されたものがいっぱいある。 【スヴェルネル】ニョッヒラの近くにある大きな街。 【ステファン】アティフのデバウ商会でコルたちの世話係をしてくれることになった商人。 【スフォン王】ウィーフィール王国の王。ちと頭が堅そう。 【聖務停止】教皇が、クレームをつけてきたウィンフィール王国に対抗するため、王国内での教会の仕事を停止させた。いわば医師が治療費が高額すぎると訴える目の前の患者に治療を施さないような感じ。 【聖典】教会が一般に対して内容を秘匿している。ゆえに好きなように解釈して伝えることが可能。コルたちはそれを一般に広めたい。難解な言葉で書かれているらしく宗教家でも読めない者が増えてきたので教会文字が発明された。それもまた一般には流布しておらず、ロレンスでも完全には読めない。第七章までが主要な教えで、後は神から言葉を賜る預言者の旅の模様や、弟子たちの現行録。 【セリム】「狼と香辛料亭」従業員。実体は白狼。ミスが多かったのは眼が悪かったからだとわかりロレンスがメガネをプレゼントしてくれた。 【総督】細身で風格のある老人。元ルウィック同盟の大幹部で遠隔地貿易船を率いていたので「総督」と呼ばれていた。隠居後はアティフの鰊の卵の先物取引なんかで楽しんでいる。 【太陽銀貨】デバウ商会が独自に出す高品位の銀貨。太陽の図柄が描かれている。ロレンスたちが創設に関わった。 【デバウ商会】大陸北部に勢力を広げる大商会。 【ドイッチマン】ウィーフィール王国、テイラー商会の商人。 【鶏】去勢した雄の鶏は、雌の鶏よりも旨いらしい。なんて話をしたばかりにロレンスは鶏を買わされることになる。 【ニョッヒラ】湯屋「狼と香辛料亭」のある北の温泉郷。シーズンは雪深い冬。 【ノーラ】ある町で苦労していた羊飼いの少女。狼と羊飼いは仲が悪い。 【ハイランド】ウィンフィール王族の血脈。諦めないのがいいところ。コルはニョッヒラに湯治に来たハイランドに口説かれウィンフィール王国の力になりたいと思うようになった。つなぎはデバウ商会が担当しているようだ。商売上にも有利なようだ。ミューリはハイランドのことを信用していないし敵意を見せている。 【ハスキンズ】ブロンデル大修道院の離れ的な場所の羊飼い。羊のことならば神よりもくわしいらしい。《旅の詩人が口にすれば単なる気障な台詞でも、ハスキンズが言えば真理の一言になる。》 【パスロエ】ロレンスがホロと出会った村。ホロは長い間この村の守り神をしていた。 【旅籠】アラムたちが営んでいる、聖女伝説のある修道院を宿泊施設にしたもの。その伝説の聖女はセリムのことらしい。 【ハンス】エーブがフルールだった頃彼女をバカにしたような態度を取っていた商人。 【ハンナ】「狼と香辛料亭」の炊事場を采配する女。実体は鳥。 【ピアスキー】ラグ・ピアスキー。ルウィック同盟に所属する旅商人。 【ビーベリー】近隣の領主。善人。 【フルール・フォン・イーターゼンテル・マリエル・ボラン】エーブの本名。没落お嬢様。 【故郷】わっちらには新しい故郷を作るなどという発想はありんせん。故郷は故郷。誰がいるかではなくどの土地かが重要なんじゃ。(byホロ) 【ブロンデル大修道院】ウィーフィール王国にある有名な修道院。 【ベルトラ】エーブがまだフルールだった頃の女中。エーブより一歳下。 【ホロ】香辛料のヒロイン。人の姿のときは華奢な美少女、正体はかつてヨイツを治めていた巨大な賢狼。故郷に戻りたくてロレンスと旅している。麦の穂に宿る。後に湯屋「狼と香辛料亭」のおかみさん。人よりはるかに長い時を生きるのでロレンスが死んだ後は再び旅をするのかもしれない? 【ホロとロレンス夫婦】《まさかずっと幸せでい続けられるだなんて、驚きをとおり越して笑うしかなかった。》byコル羊皮紙1巻p.26 【ホロの機嫌】よく変わる。が、理由のあることが多い。賢狼だから。 【味方】《少なくとも、自分はなにがあっても、ミューリの味方です。》羊皮紙1巻p.127 【ミューリ】ホロとロレンスの娘。羊皮紙のヒロイン。名前はホロの古い仲間から取った。天真爛漫で図太く奔放。人の姿のままでも充分すぎるほどの野生児だが狼の耳と尻尾を持っている。巨大な狼に変身することは今のところできないようだ。銀色の髪の毛は油に濡れているようにしっとりしているのに触ると指のあいだをさらさら抜けていくようで彼女の自慢らしく、日々お手入れを欠かさない。コルが宗教の道を求めてニョッヒラを出ていったら「私も旅に連れていって!」。その後なにやら「聖女」と呼ばれるようになっているらしい。 【ミリケ】スヴェルネルの顔役。悠久の時を生きる獣の化身。 【ミルトン・ポースト】エーブがフルールだった頃取引相手となった、衣服を取り扱っていた商人。貴族出身でフルールは彼に少し惹かれた。 【未練】丸顔の船頭が語る。《同じ川の流れには二度と入れない、未練がましいことも悪いわけじゃない》羊皮紙1巻p.23 【無邪気】《自分が無邪気すぎるのだろうか? だが、信仰とは本来無邪気なものだ。》羊皮紙第一巻p.191 【ヨイツ】ホロの故郷。 【ルウィック同盟】大陸北部を根城にする商人の一団。30の貴族を後ろ盾にした十の大商会が統べている最強の経済同盟。月と盾の紋章旗を掲げている。ほとんど一国に等しい力を持っている。 【ルワード】有名な傭兵団の長。 【レイノルズ】ケルーベ「ジーン商会」の主。「狼の骨」について何か知っているらしい。ずっこい儲け方を実行していた。 【レノス】コルが子どもの頃にはまだ教会がなかったが今や司教を任命する司教座が置かれ北の地の教会の中心地となっている。 【ロレンス】クラフト・ロレンス。香辛料の主人公。狼娘に翻弄される幸せな毎日を送る行商人。とはいかないか。後に湯屋「狼と香辛料亭」主人。 【若い司祭】アティフの鰊の卵取引所を閉鎖すると宣言した。どうやらコル(薄明の枢機卿)に感化されているらしい。 【「我々の神の書」計画】ハイランドやコルが考えている計画。聖典の俗語翻訳版を作り、個人個人が考えていくことができるようにすること。教会は自分たちの矛盾を指摘されないように民衆を無知のままにしておきたいので当然反発すると思われる。また、内容の解釈も研究者の間でも異なるので困難があると思われる。

    1
    投稿日: 2021.09.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    コルの旅にロレンスとホロの子、ミューリが付いてくる。ロレンスは経済の旅だったが、コルの旅は宗教と政治が中心で、すこし若者の旅という印象。グルメは相変わらず美味しそう。ホロ七光りで読まされた感あり。

    0
    投稿日: 2019.01.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    狼と香辛料の新シリーズ、ホロとロレンスの娘ミューリとコルの物語。 コルの旅にミューリがついて行く形になるので、今度は経済と宗教改革の話になる様子。 久しぶりにラノベを買ったけど、このシリーズは継続したい

    0
    投稿日: 2018.11.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「主人公とヒロインが結ばれてめでたしめでたし。二人は末永く幸せに暮らしましたとさ。とっぴんぱらりのぷう。」から始まる物語。 主人公とヒロインが結ばれるところまではっきり書き切れない作品がよく見られる中、主人公とヒロインの娘が新ヒロインになる新シリーズが始まるというのはなかなか壮大です。ドラゴンクエストVみたい。 主人公役にはコル坊が抜擢されました。前シリーズは商人ロレンスとの行商の旅という大枠があり、助けた恩、孤独の支えなんて縛りもあった上での結びつきだったので、ホロとロレンスのお互いに対する思いのバランスが取れていたのだと思います。それが、コル坊主人公では互いの思いのバランスが取れない、または、互いの思いが深まらないのではないか(お互いがお互いを、もしくはヒロインが主人公を好きになる理由がないのではないか)と心配していたのですが、杞憂でした。 というか、逆にミューリのコル坊に対する思いの方が大きいうえに、コル坊には聖職者としての縛りがあるので、「うる星やつら」的展開になりそうな予感がします。 そんな事情もあって、とにかくミューリの天衣無縫な振る舞いが際立って好ましいです。後書きで作者が「作中の手紙の向こうに、すでにミューリがいるような気がした」と書いているとおり、舞台設定とキャラクターが決まった瞬間、どんどん一人で動き出してしまうタイプのキャラクターです。 旅立ちの経緯から、ラストの立ち回り、そしてコル坊を嵌め損なったラスト近くまで、とにかく読んでいて楽しいです。手練手管でロレンスを振り回したホロとは違い、元気さとテンションでコル坊を振り回しまくってくれます。 舞台はどうもカトリックからのプロテスタントの分離あたりが背景になっています。あ、コル坊がプロテスタントだったら、聖職者であっても結婚しても大丈夫ですね!いっそのこと、ラストは2人で新大陸に旅立ってはどうでしょう。

    1
    投稿日: 2017.04.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    既存の教会の体制の改革をメインストーリーにしているため結構重いし、権力者との対決等は前作の香辛料より登場人物が若い為ハラハラする機会が増えそう。潰されないか心配になる。

    0
    投稿日: 2016.12.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「狼と香辛料」と比べてしまうとコルとミューリのやり取りは、ロレンスとホロの様なずる賢さというか老獪さというか(主にコル側で)相手の手の読み合いのような会話の濃厚さに欠けるので今ひとつ物足りなさを感じる。 「狼と香辛料」では、この主人公たちの賢さはそのままストーリーの「どんでん返し」の気持ちよさにも繋がっていたけど、やはりこちらでは今ひとつストンと落ちない感じ。 相変わらず魅力的な世界観とキャラクターたちではあるのだけど、賢いがまじめなコルと、経験値の足りないホロのようなミューリでどう話が進むのかは様子見かなぁ。

    1
    投稿日: 2016.12.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    そうかぁ…あのコル坊がねぇ……立派になって………ほんとに…………。 なんて感傷にしばらく浸っちゃうくらいファンには堪らない1冊。 なんだけど、やっぱりホロの偉大さ、愛おしさってのを改めて思い知らされるのよね。 僕の中ではホロは文字通り神格化されちゃってるわけで、もう越えられるわけないのよ。 てなわけで、ホロの娘が頑張る姿を見つめる僕の眼差しは父性に近いものになっちゃう。しょうがないよね? 内容は1冊まるまるプロローグって感じかな。 物語の方向性を打ち出して、いざ、大海原へ! 僕の娘の物語ってことでもちろん☆5

    0
    投稿日: 2016.11.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    今までのシリーズの面白さを引き継ぎながら新鮮味も失っていない。ひさびさとは思えない安定した面白さ。ミューリの振る舞いがまた程よくかわいくて程よくずるがしこくてたまらないんだよなあ。

    0
    投稿日: 2016.11.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    コルは教会の十分の一税を廃止し、さらに庶民の間に聖書を広めようというウィンフィール王国のハイランドの考えに共鳴し、コルはニョッヒラを旅立つ。 ミューリは強引にコルについていき、港町アティフへ。 が、アティフで教会の大司教とハイランドの会見が行われ、異端認定されてしまう。。。

    0
    投稿日: 2016.10.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    後日談の後日談と同時発売の新シリーズ。シリーズってことは続刊あるんですよね?主役はコルとホロ・ロレンスの娘ミューリ。香辛料18巻の感想でも書いたけど、娘は母を見て育つんですねぇ…(笑)ホロは最初から長く生きる賢狼としていろんな経験があったけど、ミューリの方はまだコルより年下で経験も少ないはずなのに母を彷彿とさせる雰囲気がぷんぷんと。賢狼様直伝“帝王学”もすごいけど周りの男衆がやや情けないのもあるんだろう(笑)この後二人がどう成長していくか楽しみです。

    0
    投稿日: 2016.09.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「狼と香辛料」の続編。元放浪僧侶のコルとロレンスとホロの娘ミューリの旅を描く。しかし、コルのキャラクターが魅力的でない。なぜ、教会に侵攻された村の出身者が教会職を目指すのか?そもそも僧侶なんて説教ばかりで面白くも何ともない。

    0
    投稿日: 2016.09.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    あの世界が返ってきたよ! うん、面白かったあ。 本作は『狼と香辛料』のいわば正当な続編。 青年になったコルと、ホロとロレンスの娘ミューリの物語。 なんていうか、こういうの好きなんだよね。 一度終わった物語の、その後。 物語は終わっても、彼らはその後も生きているわけで。 もちろん物語によっては蛇足になってしまうこともあるのだけど、この物語は全然そうじゃない。 それは主人公が次の世代であることもあるのだろう。 (いやまあホロとロレンスの物語でも全然いいのだけど。) こんなその後の物語が読めるなんて、とても幸せ。 実に嬉しい。 物語的には、イギリス国教会やプロテスタントの事績をモデルに宗教と国家の争いというなかなか壮大なテーマ。 行商人ロレンスを主人公にある意味経済物語でもあった前シリーズとは違って、これはまさしく神学徒コルが主人公の話ならではと言える。 コルは予想通りちょっと真面目すぎる青年に育っていたわけだけど、ホロの娘ミューリの方も、いやもう、予想通りすぎて愉しくなってくる。 明るくてお転婆で、それでいてちょっと寂しがり屋で、そのくせ大人よりも聡く度胸もある。 コルもたじたじだ。 それでも、ホロとロレンスの互いに丁々発止としたやり取りに比べ、コルとミューリのやり取りには兄と妹の家族の絆や思いやりが強く感じられてなんとも優しい気持ちになる。 それにミューリは大人顔負けの聡さだけど、恋する少女の部分のなんという可愛いさ! 自分の恋心を告げる場面とか、そのあとの照れた様とか。 その言葉を聞く前に「たとえ困ったとしても解決してみせます」と誓ったコルは、やっぱり責任を取って結婚するべきでは?(笑) 挙げ句の果てにコルに勘違いさせてキスさせようとするミューリの、いや、もういたずら好きと言うかしたたかというか。 さすがホロの娘だな。 まだ若いミューリにはホロのような影の部分(喪失への怖れ)がないだけに、二人の旅はもっと明るいものになりそうだ。 新たな旅が楽しみ。

    2
    投稿日: 2016.09.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     前作『狼と香辛料』から十数年後の世界を舞台にした、ホロの娘ミューリと聖職者の卵コルの物語。舞台設定としては、教会の税金に対する不満が沸々としていたり、聖書の俗語訳について語られていたりするあたり、教皇の力が強いままに突入した宗教改革期といったところだろうか。  前作とは大きく異なる点としては、やはり主人公の職業(または志すもの)かと思う。ロレンスは行商人であり、対するコルは聖職者を目指している。前作から、これら二つの立場は時として対照的に表現されていた。脱俗と世俗、清貧と強欲、などなど。  どちらがどうというわけではないが、冒険の旅に向いているのは、行商人ではないかと思ってしまう。登場のしかたからして、コルは詐欺に引っかかり文無しで途方に暮れていた。彼自身、「自分には紙の上の知識しかなく、ミューリのような力も、ハイランド(聖書の口語訳を進めるウィンフィール王国のイケメン貴族)のような崇高さも、かつて目の当たりにした大冒険の主役である、ホロやロレンスたちのような才」もない、「ただの一人の、理想的な世界を思い描く夢追い人」(p.284)だと言う。  しかし、聖職者を志す彼には、彼だからこそ持っている武器があるし、彼とは違う強みや弱さを持つパートナーがおり、それが物語を推し進めてゆく原動力になっている。  まだまだ聖職者の卵であり冒険者の卵であるコルがどのように成長し、魑魅魍魎の蠢く宗教界に切り込んでゆくのか、そしてミューリとの関係はどうなってゆくのか。期待に胸膨らむ第1巻だった。

    0
    投稿日: 2016.09.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ロレンスとホロの娘とコルが主人公の物語。宗教論争をうまく物語に取り込んで、キレイなハッピーエンド。実に愉快。

    0
    投稿日: 2016.09.11