
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
このシリーズほんと好き 最後まで全然訳がわからなかったけど妹なのはびっくりした。 兄デレクはなんで自分がやったって思い込んでたんだ?せん妄?
2投稿日: 2025.11.01
powered by ブクログマリア&蓮シリーズ、第5弾。 強盗犯と脱獄犯の二つの事件が並行に進んでいき、結末がどうなるかのドキドキ感が最高、と読み進めていたら、まさかの展開にひっくり返されました。 この壮大な物語は素晴らしかったです。 この世界観に浸っていると、荒唐無稽な特殊設定も気にならない感じで、ただただ楽しめました。 このシリーズの読後感は、いつも何とも言えない気持ちになりますね。 マリアのハイスクール時代のキャラクターも登場してファンにはたまらない展開でした。
56投稿日: 2025.11.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
シリーズでいちばん複雑だった気がします。いろいろと頭が追いつきませんでした。Dウイルスについて、保菌者に噛まれても、唾液に含まれるウイルスが末梢神経へ到達できる程度に強く噛まれないと感染はしないみたいに書かれていたけれど、読んでいくと、傷口舐められただけで感染しているっぽい……? 老婆はなぜデレクや犬に対して、まるで狂犬病ウイルスを持っていると、見た目だけでわかったかのような反応をしたのだ……? なんだか理解が追いつかない部分がちょいちょいありました。 シリーズはまだ続きそうです。
1投稿日: 2025.10.03
powered by ブクログマリア&漣シリーズ第五弾 現金輸送車襲撃事件に応援要請されたマリアと漣。しかし、応援要請の本当の理由はヴァンプドッグ-秘密裏に匿われていた連続殺人事件の犯人の脱走だった。そして次々と襲い来るヴァンプドッグの出口に倣った殺人事件。あまりに素早い犯行に2人は苦戦を強いられる。 いつものことながらだが今回はとりわけ奇想天外なトリックだったし、長期的な犯行だった。シリーズ通して人物のすり替わりだったり、犯行の手口をマリア達の推理が可能なように抜けを作りながら組み立てていく巧妙さに舌を巻かざるを得ない
1投稿日: 2025.09.13
powered by ブクログヴァンプドックって響きが、初めて聞いたにも関わらず自然と耳に馴染む。過去の凄惨な事件をなぞるように、しかし犯罪のスピードは爆速に事件が起きる。 初期のジェリーフィッシュよ時みたいに、SFを混ぜたミステリーな展開に、バイオレンスホラーが混じって独特の読み応え。 前作の短編に出てくる人物の背景や関係性が重要そうなので、ほんとちゃんと読んでてよかったー。 読み終わったあとも次に続く感じで、まだまだマリアの因縁が解決しなさそう。
23投稿日: 2025.07.07
powered by ブクログおもろでした。 シリーズ第5作品目。 登場人物たちにも愛着が湧き出して、、、 キャラも立ってます。。。 突飛すぎる設定も、あるかもと思わせるのは作家の科学的な事象への理解の深さが所以か? 狂犬病には、気をつけようと思いました。笑
10投稿日: 2025.05.07
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シリーズ第5弾 読んでて良かった「ボーンヤードは語らない 」(忘れかけていましたが、、、) セリーヌ・トスチヴァンのちょっとクールな感じのキャラが好き。今後も活躍してほしい〜。 あと「ブルーローズは眠らない」(忘れかけていましたが、、、)で登場したアイリーン・ティレットもかっこいいなぁ〜 現金輸送車襲撃事件の応援要請を受け、マリアと漣はフェニックス市へ向かう。厳戒態勢の市内だが、応援要請の真の理由は、研究所から脱走した、20年以上前の連続殺人犯「ヴァンプドッグ」を捕まえるためだった。 警察と軍が「ヴァンプドッグ」を追う中、市内では過去の手口を思わせる殺人が次々と起きてしまう。 襲撃犯達は、市内が厳戒態勢のため、隠れ家に足止めされていた。密室状態の隠れ家で仲間が一人また一人と殺されていく。 連続する殺人のスピードと現場の不可解さ。二転三転する真実に一気に読んでしまいました。 フィクションとはわかっていますが、しっかり説明されると、話が真実味を帯びてくるのが楽しい。 マリアと因縁のある登場人物もでてきて、今後も楽しみです。
57投稿日: 2025.03.31
powered by ブクログ作者のこのシリーズでは現実世界にある様々な化学的知識を利用した説明やトリックが特徴的で読んでいると自然と知識がつきそうなものだ。 理系出身の人が読むと話がすんなりと腑に落ちるし、専門分野に近い話が出てくると没入感が一層増してくる。
0投稿日: 2025.03.30
powered by ブクログ物語の展開は何となく予想できつつも、それがスピーディーすぎてはらはら止まらなかった、夜中に読むもんじゃない怖い、、、時空をこえて1つのトリックに結びつく感じがたまらない!
2投稿日: 2025.03.10
powered by ブクログなんだかんだ読み続けているシリーズ。 序盤でなんとなく予想はできるけれど、スピーディーな展開は一気読みしてしまう。 このシリーズの犯人はいつもどこか悲しい感じで、だからこそ犯人予測しやすい笑
0投稿日: 2024.12.22
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前作の後すぐに手を出せば良かった。。。 前作の感想にとりあえずヴィンセントはクソ野郎って書いてたから多分ムカつく奴なんだと思うけど、その中身まで思い出せなくて、こいつ何やったんだっけ〜ってなりながら読んでた。『シカーダ』、、、気になる! マリアも九条も相変わらずカッコ良い。
11投稿日: 2024.12.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
まず、絶対に過去作を読んでからの方がいいです! 特にシリーズ4作目『ボーンヤードは語らない』内の「レッドデビルは知らない」を読んでからだとヴィンセント・ナイセルかどういう男か分かるのでおすすめです! 良かったところ ・デレクとヘスターの関係性と真実 ・ヴィンセント・ナイセルが黒幕(ラスボス)確定? ・これまでのシリーズの主要キャラが総登場 (特にアイリーンとマリアが良い友達になってるのが◎) ・チャプター毎に変わる緊張感 ここが難しい! ・今回はDNAと狂犬病ウィルスの話 (結構調べながら読み進めた…マリアの存在に感謝) このシリーズは本当に題材がいつも難しい!けど、マリアの役回りのおかげで簡単で理解しやすいものに変換されているから助かる。 ヴィンセントが最後に言った「シカーダ」という名前も気になる。
2投稿日: 2024.10.25
powered by ブクログマリア&漣シリーズ5作目。 20年前の連続殺人犯「ヴァンプドッグ」が拘束されていた研究所から脱走し、過去の手口と同様の連続殺人が起こる。時を同じくして現金輸送車襲撃事件が起こり、逃走した犯人5人が隠れ家として潜伏した館でも同様の手口で殺人事件が起こる。厳戒態勢が敷かれた市内と閉ざされた館、すべての犯行は脱走したヴァンプドッグの仕業なのか。2つの事件の被害者たちのミッシングリンクは…? マリア&漣が挑む最大の難事件。 上下二段になっていてかなりのボリュームだったけど先が気になってどんどん読めた。相変わらずマリアと漣のやりとりが楽しい。館での殺人はミステリの王道展開でワクワクしてしまった。最後までマリアの張った二重三重の罠に翻弄されたけど、最終的には一番怪しいと思っていた人物が真犯人でした。 今回も偶然や博打要素が多すぎて犯人の自白を読んでもなるほどスッキリ~とはいかない部分が多かった。マリアのたくさん傍点打ってある推理もいまいちピンとこず…いつもこのシリーズはちょっとだけもやもやが残る。…とはいえ全体を通してみるとやっぱり面白いから新刊出てたら読んじゃうんですが。 過去作の登場人物が結構重要なポジションで出てくるのでこのシリーズは絶対順番に読んだ方がいいと思います。特に「ボーンヤード」の「レッドデビルは知らない」は必読。まぁほぼ忘れてしまっているのですが…レビューに「刑事になったマリアがヴィンセントを法の下で裁く話が見たい。」って書いてたので、今後そういう展開になっていくのかなと期待。(こういうとき覚書としてレビュー書いててよかったと思う)
5投稿日: 2024.10.20
powered by ブクログ物語始めからその存在感が大きすぎたヴァンプドッグ。物語序盤で名前の意味はわかるが、物語の最後までそのことが事件の根幹に関わってくる。次々と犠牲者が出てくるため、不謹慎だが読む側としてはずっとはらはらしてわくわくが止まらない。事件の思いもよらない結末と異常な殺人鬼の驚くべき真実が読者を待ち受けている。今回も完全にしてやられた。
2投稿日: 2024.10.12
powered by ブクログマリアと漣が挑む史上最大の難事件! 大人気本格ミステリシリーズ第五弾。 U国MD州で現金輸送車襲撃事件が発生。 襲撃犯一味のワゴン車が乗捨てられていたのは、遠く離れたA州だった。 応援要請を受け、マリアと漣は州都フェニックス市へ向かう。 警察と軍の検問や空からの監視が行われる市内。 だがその真の理由は、研究所から脱走した、二十年以上前に連続殺人を犯した男『ヴァンプドッグ』を捕らえるためだった。 しかし、『ヴァンプドッグ』の過去の手口と同様の殺人が次々と起きてしまう。 一方、フェニックス市内の隠れ家に潜伏していた襲撃犯人五人は、厳重な警戒態勢のため身動きが取れずにいたが、仲間の一人が邸内で殺されて…!? 厳戒態勢が敷かれた都市と、密室状態の隠れ家で起こる連続殺人の謎。 ・帯 厳戒態勢が敷かれた都市と、 密室状態の隠れ家で起こる連続殺人。 殺人鬼が仕掛けた、 想像を絶するトリックとは? マリアと漣が挑む、史上最大の難事件。 『ジェリーフィッシュは凍らない』に連なるシリーズ第五弾! 都市に潜む連続殺人鬼を追え! (小説あらすじ抜粋――) ----------------------------------- ・プロローグ ヴァンプドッグ始まりの話 ○登場人物(プロローグ)○ デレク・ライリー…プロローグ主人公 「のちのヴァンプドッグ」、当時13歳 妹…デレクの2歳下、犬拾って来る 父…軍と取引するエンジニア、厳格 母…背が高い気立ての良い人 祖父…地元の名士、アレルギー持ち シャノン…妹が拾って来た雌犬 メヘタベル・イングリス…デレクの恋人、同級生 父子家庭、体に無数の痣 イヴェット・フロルキング…年配女性研究者 ----------------------------- ・ヴァンプドッグ―インサイド 現金輸送車襲撃犯一味の逃走中の話 (皆、ジュニアハイスクール時代の同期) (ニュース) 「MD州で発生した現金輸送車襲撃事件について、ボルチモア署は本日会見を行い、犯人グループが乗っていたものと思われるワゴン車が、K州で目撃されたことを明らかに― 全員分で百万ドル、運転兼警備員二名射殺」 ○登場人物(ヴァンプドッグインサイド)○ エルマー・クィンラン…自動車整備工場勤務 ハイスクールドロップアウト、40歳前、おとなしい インゴ・アスケリノ…染みだらけ浅黒い顔 スザンナ・モリンズ…芝居が上手い キム・ロウ…サブリーダー役、几帳面 セドリック・ホールデン…リーダー、運転手 ----------------------------- ・インタールード 事件に関わった人間達の話 ----------------------------- ・ヴァンプドッグ―アウトサイド マリアと漣達の捜査の話 ○登場人物(ヴァンプドッグアウトサイド)○ マリア・ソールズベリー…A州フラッグスタッフ署警部 長髪の赤毛、ルビーの瞳、整った顔、引き締った体 30過ぎ、漣の上司兼相棒 九条漣…A州フラッグスタッフ署刑事、J国人 20代後半、理知的な雰囲気、眼鏡男子、 寸分の隙のないスーツの着こなし ジョン・ニッセン…U国第十二空軍少佐 30代前半、ジェリーフィッシュ指揮官、豹を思わせる引き締った身体、マリアにドキドキが止まらない ボブ・ジェラルド…検死官 嬉々として検死、白髪、マリアの呑み仲間 ドミニク・バロウズ…フェニックス署捜査課刑事 40代後半、銀髪、強面だが面倒見良し アイリーン・ティレット…C州S郡C大学S郡校学生 飛び級で大学入りした少女、遺伝子工学に特化、 アルビノ、(ブルーローズは眠らない登場人物) セリーヌ・トスチヴァン…検死官、既婚 マリアハイスクール時代ルームメイト、人形の様な雰囲気、 人形を撫でるように遺体を検める (レッドデビルは知らない登場人物) ヴィンセント・ナイセル…マリアハイスクール時代同級生 資産家息子、電化製品大手企業、警察、軍に顔がきく、(レッドデビルは知らない登場人物) グスタフ・ヤルナッハ…国立衛生研究所教授 イヴェット・フロルキング…国立衛生研究所助手 若い女性 バーバラ・ジョイス…フラッグスタッフ署新事務員 サンドフォードタワー大事件にて事実上解雇された一人 エマ・グラプトン…署近くのホットドックショップ店員 サンドフォードタワー大事件にて事実上職を失った一人 バーバラとは愛称で呼び合う仲 ----------------------------- ・プロローグ時被害者 最初の事件 1960年11月 A州コセチ郡 山小屋 13歳 メヘタベル・イングリス 二件目 1961年5月 O州ゼインズビル市 郊外森の中 ウリカ・クリングヴァル 74歳 三件目 1961年10月 K州レキシントン市 空き店舗 41歳 ポール・エドワーズ 四件目 ??? 吸血鬼の森 池の上 11歳 レックス・バークリー 五件目 1962年9月 O州州郡コロンバス市 店のガレージ内 30歳 ファニー・ピアソン 六件目 1963年10月 吸血鬼の森 16歳 ローラ・ディケンズ ----------------------------- ・マリア、漣捜査時被害者 被害者1. クラーク・グエン 26歳、パブ勤務 被害者2. ノーマン・ルーサー 47歳、喫茶店個人経営 被害者3. キャサリン・ウェイド 36歳、ショッピングモール勤務 被害者4. バート・アンダーヒル 22歳、G大学学生 被害者5. ハリエット・エイマーズ 61歳、 ----------------------------------- ○感想○ 今度は上下に分かれたページ… これって、何で分かれてるんでしょうか? 私には分かりません_(:3 」∠)_ 今回は凄いです。 何が凄いって、人名が多い、多過ぎます… 被害者も多い。もうもうカオス。 皆さんはどうやって覚えてるんでしょうか… 私は覚えられない_(:3 」∠)_ 今回はヴァンプドッグ、吸血犬です。 他の作品に似てるって、あまり言いたくないんですが…なんか、屍人荘ぽくてワクワクしてしまいました。(どんだけ気に入ってるか…) セリーヌ、ヴィンセント、アイリーンが今回も登場。今までで1番ドラマ的要素があって、とても面白かったです。 時系列も登場した事で、とてもわかり易かったです。有難い。 今回も切なかった… ----------------------------------- ○お気に入りシーン○ ちょっとグロいんですが… 血の味って、人それぞれ違うんでしょうか? 作中の血の味の表現が違うので、ちょっと… 他の人の味を味見したくなってしまいました…
82投稿日: 2024.09.21
powered by ブクログマリア&漣シリーズの第五弾。今回もSFミステリーとしてたくさん驚かされた。時代設定は古いのに、現代よりも科学技術が優れていて、ついつい騙されてしまいがち。続きが気になる終わり方だった。
3投稿日: 2024.09.20
powered by ブクログ科学ミステリーをメインに扱う推理小説シリーズ 今回はオカルトチックなテイストを含ませつつ、密室殺人も並行して繰り広げられる豪華なラインナップ。 特殊設定推理小説に分類分けされると思いますが、現実離れしておらず骨太な話筋でスラスラ読めます。 シリーズものですが一冊で完結しているのもありがたいです。
2投稿日: 2024.09.08
powered by ブクログ蓮とマリアのコンビ大好き。あんまり海外舞台のミステリは読まないけど、このシリーズは読みやすい! 現金輸送車襲撃事件と、同時期に起きた連続殺人鬼「ヴァンプドッグ」の脱走事件。そして次々と吸血鬼に襲われたかの連続殺人事件。 真相がかなり複雑だったので、理解するのに結構時間かかったけど、面白かったです。 前回出てきた登場人物が再登場するのも嬉しい。
3投稿日: 2024.05.22
powered by ブクログ絶対に「ボーンヤードは語らない」を再読してから読むべき!!! シリーズ再読してから読み始めたからより楽しめた。 どんどん愛着のあるキャラクターが増えていく。今回のテーマは吸血鬼&狂犬病。 過去作品より創作性の高い科学ミステリーだから若干世界観についていけないところはあったけど面白かった。シリーズの軸も見えてきたし、次作が楽しみ!
6投稿日: 2024.05.04
powered by ブクログシリーズ過去作の登場人物が出てくるがよく覚えておらず残念だったが主人公二人は相変わらずキレの良いやり取りで楽しく読めた。やはり小説は本作のようにキャラクタの書き分けがはっきりしていたほうがストレスなく読めると感じた。ストーリー展開には翻弄されました。エピローグが若干長めかなと思ったが不可解な状況もスッキリ。
1投稿日: 2024.04.15
powered by ブクログマリア&蓮がタッグを組んで事件を解決するおなじみのシリーズ。このシリーズはサクッと読める感じが好きです。心地よいような二人の掛け合いとは裏腹に進む非情な殺人がジェットコースターのよう。練られた推理がいつも通り面白いです。前作までの(だいぶ忘れちゃってたけど)キャラクターが再登場するのも個人的には好きですね。
1投稿日: 2024.04.10
powered by ブクログ1970年、春 レッドデビルは知らない 1970年代前半〜1983年2月 赤鉛筆は要らない 1982年8月〜1983年2月 スケープシープは笑わない 1983年2月 ジェリーフィッシュは凍らない 1983年5月 ボーンヤードは語らない 1983年11月 ブルーローズは眠らない 1984年1月 グラスバードは還らない 1984年2月 ヴァンプドッグは叫ばない 198?年?月 ○○は☓☓ない
2投稿日: 2024.04.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
過去作に出てきた登場人物のオンパレード。特に、前作の短編のマリアの過去と根深い。寧ろ、マリアの過去ありきで、記憶があやふやな私には不完全燃焼。 今回は内容量に対してやや説明くさく、冗長。 次作への布石としてのモリアーティ的なライバル(金に物言わせるだけの下衆で足元にも及ばないが…)登場といったところか。だが、恣意的に起こす犯罪はアンフェアで、今作以降、これは純粋な犯罪ではなく、プロモーションされた犯罪ではと素直に事件と動機を楽しめなくなるではないかと懸念。 実際に今回は犯人の小物感が半端なく残念。 さらに閉ざされた街、閉ざされた館のダブルでビッグなクローズドサークル設定なのに、吸血鬼(どちらかというと屍鬼)という力技で捩じ伏せられて私的にはアンフェア。
3投稿日: 2024.03.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
◯◯は××ないシリーズ5作目です。 一作目から読んでいますが、過去作の登場人物たちも出てくるので、すごく懐かしくなったり、もう一度過去作を読み直したくなったり… 今回も最後まで息をつかせぬ展開といいますか、話が二転三転していくので、どうなってしまうの?と思いながら一気読みしました。 途中、なんとなくこの人が怪しいのでは…と思うところもあるけれど、どうしてもトリックなどが思い浮かばない!結末で、そういうことか…!してやられたり…!毎回この驚きをくださる、作品シリーズです。 ただ、今回は力技というか、よく読んでいれば確かに伏線でそう語られているのですが、なんか「そういう設定」にしてしまえばなんでもありなのでは?と少し思ってしまったのでちょっとだけ評価下げてます。 しかしながら、謎が謎を呼び、続きが気になる話の運び方はさすがですね。 とても面白い作品でした!
2投稿日: 2024.03.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
犯人も二点三点し騙された。吸血鬼と強盗犯の同時進行で殺人が起き、誰が殺したのかわからないスリリングさと、死体が復活する吸血鬼要素が謎を深くしておりかなり面白かった。
69投稿日: 2024.03.02
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短編集を先に読むべき。 セリーヌいいなって思ってたので、本編に出てきて嬉しい。 人が多くて(というか殺される人が多くて)よく分からないので、メモしながら読んでみた。今回は中と外の時間のズレはなくって、うーん?と思ってたのと、かなり早い段階で、たぶん犯人この人だろうなーと分かるんだけど、どうやって?っていうのが見えてこない。 のが最後にわかるんだけど、そんなに上手くいくのかなあ…と思ったり。 ウィルスとは、ワクチンとはそもそもなんなのか、なんとなーく分かってありがたい。 読んだすぐ後に、日本の狂犬病ワクチン接種率が下がってるっていうニュースを聞いた。ダメ、ぜったい… 最後に出てきた彼と、次で対決するのかな〜 裁きたいけど裁けない、とかじゃない、マリアの完全勝利に期待。
3投稿日: 2024.02.21
powered by ブクログジェリーフィッシュのシリーズ第5弾。 現金輸送車襲撃事件と、連続殺人犯ヴァンプドッグの脱走が重なり、マリアと蓮も州都フェニックス市に応援に駆けつける。そしてヴァンプドッグの手口と同じ殺人が次々に起きて… 検問のため逃走できず潜伏する輸送車襲撃犯たちと、捜査陣の視点で交互に語られるストーリーはスピーディーで、どんどん人が死んでゆく。ヴァンプドッグの秘密が明らかになってゆく過程も面白い。 相変わらずSF的設定をミステリに組み込むのがうまいと思った。続編も期待。
2投稿日: 2024.02.15
powered by ブクログ終盤次々と真相が明らかになるシーンはとてもワクワクした。 一方で、あまりに死者が多く、加えて特殊設定も持ち出され、考慮することが多くなりすぎて中盤は推理が追い付かなかった…。 2場面進行や伏線回収など推理しがいがあったので、ついていけなかったのは残念だった。 壮絶な動機や現実離れした展開は、本格物らしく非常に沁みた。
2投稿日: 2024.01.07
powered by ブクログ面白い。 過去の連続殺人と同様の殺人事件。その真相とは。 もう少し練って欲しかったところもあるがそれを差し引いても十二分な面白さと言えよう。 やはり目を惹くのは後半にある伏線の回収である。何気ないところまでサラリと伏線が張り巡らされており、綺麗に持っていく点で巧みだなと感じた。自然、次作への期待も高まる。
2投稿日: 2024.01.05
powered by ブクログ※ マリアと漣が他州から応援要請を受けた事件は、 今回も一筋縄では解き明かせない謎に繋がる。 強盗犯と連続殺人鬼の二つの事件が絡み合い、 20年前に世間を震撼させたヴァンプドックの 真相に迫る。 二転三転して敵も味方も欺くマリアの推理に 翻弄されるので、最後まで気が抜けません。 マリアのハイスクール時代の知人が、 不穏な気配とキーマンになりそうな様子を 醸しているので次回の展開が待ち遠しい。
12投稿日: 2024.01.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
相変わらず装丁美しくて大好き〜タイトルも美しくて大好き、オタクこういうシリーズタイトル揃えるやつ大好き〜。 マリアと漣のことどんどん好きになる。ゾンビ的な描写普通に怖くて夜に1人の部屋でビクビクしながら読んじゃったよ。 ちょっと都合が良すぎないかい?と思うところもあったけど面白かった、今回は叙述トリックないのかな?と思ったらあった。うれしい。好きだ。
2投稿日: 2023.12.23
powered by ブクログシリーズ5作目、今作は連続殺人犯の脱走と強盗事件と新たに起こる連続殺人の話。特殊設定のせいで現場の混乱がこちらまで伝わり同じように混乱する。プロローグ1行目で何だって!?って思った驚きを最後の最後まで持続させ全く予想だにしない展開に目を見開く。
2投稿日: 2023.12.20
powered by ブクログ2023/12/15読了 #市川憂人作品 マリア&漣シリーズ第5弾 現金輸送車襲撃事件が発生。 時を同じくして20年前に連続殺人を 起こした「ヴァンプドッグ」が脱走する。 厳戒態勢で身動きが取れない襲撃犯のアジトで ヴァンプドッグと同じ手口で殺人が起こる。 感染症による吸血鬼化など、ストーリーは 結構ぶっ飛んでるが全然面白く読めた。 ライバルとの対決を示唆する終わり方で 続編にも期待したい。
30投稿日: 2023.12.15
powered by ブクログ二つの別個の事象事件が交差し繋がっていくところに犯人の存在がある.狂犬病の変異株ウィルスと吸血鬼(ゾンビ的な側面も)の怖さがプラスされ奥行きのあるミステリーとなっている.
2投稿日: 2023.12.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
シリーズ5作目。 巻頭に登場人物紹介がなく、特にこのシリーズ初見の方は難しかったのでは? ストーリーとしては吸血鬼がらみで面白くはあったが、アリバイトリック?は完全にホラー状態で私的には無理。 犯人、昔の犯行は10代前半の少年に犯行可能?吸血状態ならなんとか可能?と思っていたが、吸血状態でもないもっと小さな少女に可能だったのか疑問。 ともあれ次作に期待。
3投稿日: 2023.11.22
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一読して感じたのは、《マリア&漣》シリーズが新たなステージに入り、今まで以上にワクワクとする昂揚感だった。 今までこのシリーズでは、AサイドとBサイドの二軸で物語を展開する時に、叙述トリックを忍ばせていた。しかし、今回のインサイドとアウトサイドにそのような点はほぼなく、ひっくり返す驚きよりも、事実を積み上げて示す衝撃に舌を巻いた。 これがまずシリーズが新たな展開に進んだと感じた、一つ目である。 二つ目は、事件のスケールが飛躍的に拡大した点。 今まで、事件関係者はどちらかと言えばクローズした、限られた人間関係の中に納まっていたが、今回は市内のすべての人間が被害者と成り得る状況で、何処に殺人鬼が潜んでいるのか分からない広大さが、サスペンス性を一層高めていた。 そして最後に、宿敵の登場である。シャーロック・ホームズのモリアーティ教授よろしく、魅力的な探偵小説には宿敵は欠かせない。今回、マリアと漣の前にその宿敵が登場し、今後の展開に胸を膨らませてページを閉じた。 もちろん、変わらない安心感もあった。個性的なレギュラーキャラクターに、明かされる犯人の哀愁。それらはこのシリーズのある醍醐味だろう。しかし、個人的には作者の社会問題への視座も作品の楽しみと感じている。昨今の情勢を考えれば、新型コロナを想起するかもしれないが、時代は80年代、医療機関でのウイルス感染と続けば、何を提起されていたのかは瞭然である。 赤い十字が印された医療箱が出てくる場面があるが、犬(ドッグ)は色盲である。赤い十字なのか緑の十字なのか判別はむつかしい点も、傍証として深読みしてしまう。 様々な感想を抱きながら本を閉じ、タイトルへと視線を落とした時、読者は最後にもう一度胸を締め付けられる。身を隠した犯罪者は己の罪を悟られないために、苦しみや悲しみを叫ばない。しかし、すべてを知った私たちは、犯人の悲痛な叫びを確かに聞いた。 秀逸なタイトルに外れはない。
2投稿日: 2023.11.22
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図書館の新刊コーナーで見つけて『わーい!久々のシリーズ続編じゃーん!』と思ってすぐ借りて、開いてみたらまさかの2段組でびびりました。 しかしながらインサイドとアウトサイドが交錯して、あっという間に読み進みました。途中のやりとりに『久々にマリア&漣シリーズ読んでるなぁ』としみじみ。 最終章とエピローグは一気読みでした。 わりと素直な読者(自称)なので、強調文章とかが出てくるたびに『えぇ!?』と驚き→『なるほどー』と納得→登場人物の発言にまた『えぇ!?』と驚き→『なるほどー』のターンを4回くらい繰り返しました笑 そして最後が不穏でしたね。 続編、震えて待て!!ということでしょうか。 ワクワクかつゾクゾクです。
3投稿日: 2023.11.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
シリーズ第5作。 今度はウィルス変異による吸血鬼(ゾンビ)もの。 特殊設定をロジックに落とし込んでいてうまい。が、ややこしい。 真犯人や動機は、ミステリ読みなら直感でわかるし、ストーリー構成も常道。王道ミステリだと思う。 シリーズが進むにつれて、主人公コンビの魅力が増しているように感じられる。 味方キャラが増えていくのも連作の醍醐味の一つ。 ……なのだが、苦手なラスボス設定も出てきて、ちょっと萎えた。
12投稿日: 2023.11.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
マリア&漣シリーズ5作目。 今回のもとても面白かったです! ヴィンセントが出てきたので、ボーンヤードは語らないの決着がつけられるのかと思いましたが、残念ながら次回に持ち越し…? ヘスターのお兄ちゃんを想う気持ちが真っ直ぐすぎるのか、歪んでいるのか… 重いお話でしたが、文章自体はさくさく読めました。
1投稿日: 2023.11.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ミステリ仕立てのSFみたいな気持ちでいつも読んでいます。犯人当てゲーム的に読もうとすると、持ってる常識だけでは太刀打ちできないけど、キャラクターの良さもあって好きなシリーズです。「引き」があって終わったので次作も期待します。
1投稿日: 2023.11.04
powered by ブクログ非常に重厚な物語でした。不可能に思える犯罪のトリックや、真相がわかった時はゾクゾクしました。過去の登場人物が出てくるのも良かったです。終わり方は【ブルーローズ】【グラスバード】の方が個人的には好きでしたが。
1投稿日: 2023.10.29
powered by ブクログ中山七里ばりの大どんでん返し。家事の合間にしか読み進められないのがもどかしかった。 マリアと蓮のバディ、最高です。 続きがありそうなエンディング、期待していいの?
2投稿日: 2023.10.29
powered by ブクログパラレルワールドの世界での事件を扱ったマリア&レンのシリーズ。今回は、首を抉られる惨殺と狂犬病ウィルスの謎を追って2人が活躍します。吸血鬼?ゾンビ?とあらぬ方向に向きそうな流れを、医学的に持ちこたえる(本当かどうかは別として)構成、序盤からたたみかける怒濤の展開と後半での所謂どんでん返しな展開に、どはまりしました。 シリーズ中最高にドラマチックで面白かった。
1投稿日: 2023.10.23
powered by ブクログ「マリア&漣シリーズ」の第5弾。非常に面白い。確かにシリーズ中最高かもしれない。但し、本書から単独で読み始めるのはおすすめできない。前作の短編集「ボーンヤードは語らない」の中の「レッドデビルは知らない」を読んでいないと、登場人物のとの関わりや背景がわからないからだ。ニッセン、アイリーン、ドミニクとったセミレギュラーの面々はともかく、今回奇しくも再会することになるセリーヌやヴィンセントは、前述の短篇に主要人物として登場しているのだ。 「レッドデビルは知らない」は、マリアがハイスクール時代に出会った事件を描いている。そして、彼女はこの事件をきっかけに刑事となった。 今回はホラーテイスト。「屍人荘の殺人」が好きなかたにおすすめ。
40投稿日: 2023.10.23
powered by ブクログシリーズ最新作、今回はヴァンプドッグ。 吸血鬼× 犬? 今回の題材は狂犬病で、これまでと比べて 知識のない自分にも馴染みがあり、とっつきやすかった。 ただ、あまりにも多すぎる死人、 そして吸血鬼?はかなりぶっ飛んだ展開。 そして明かされる真犯人。 けっこう早い段階で怪しいとは感じていたものの、 犯人さん、ちょっとひとりで背負いすぎな印象が。。 このシリーズ、 ジェリーフィッシュ、ブルーローズ、 グラスバード、そしてヴァンプドッグと 限定された期間に事件が集中して起こっているのには何か意味があるのかな? その辺りがとても気になる。
27投稿日: 2023.10.21
powered by ブクログコロナ禍を経てウイルスものが増えているけれど「狂犬病」と「吸血鬼」とこのシリーズの作品の世界観がうまく合わさっていたように思います。個人的に終わり方から次作が気になって仕方ないです。
1投稿日: 2023.10.18
powered by ブクログシリーズ5作目だけどシリーズで初読み。笑 ゾンビのような現実と異なる要素もあって設定はすごい面白かったし、2つの事件が絡み合うのも先行きが読めなくて楽しかった。 けど解決編が事件と比べてこじんまりしてる感じがして、事件パートのインパクトと面白さに負けちゃってる感じがした。 シリーズ初読みなのが悪いのかもしれないけど、マリアと漣とかの絡みも中途半端(?)でキャラに惹き込まれなかったかも。
3投稿日: 2023.10.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2023/10/11 読了。 図書館から。 狂犬病ウイルスと現金襲撃犯たち。 外と内とで次々起こる殺人事件。 次の話に繋がるような終わり方で、 ボーンヤードの話がここに来るのかーと。 もう一度読み直さないと思い出せん。
0投稿日: 2023.10.11
powered by ブクログマリアの推理、ちょっと無理がありすぎだろう…とおもっていたら、最後にしっかりと納得。 シリーズ5作目。個人的にマリアより、漣のほうが好み。
8投稿日: 2023.10.11
powered by ブクログマリアと漣、警察官ドミニク、空軍少佐ジョン、 毎度お馴染みのメンバーも登場して、凶悪犯に挑む。 「ジェリーフィッシュは凍らない」 「ブルーローズは眠らない」 「グラスバードは還らない」 「ボーンヤードは語らない」 に次ぐ第5作。 みどころは、毎回現実では考えられない 特殊設定が組み込まれていること。 ジェリーフィッシュは気球型飛行船、 ブルーローズは青バラ、グラスバードはガラスの鳥、 ボーンヤードは飛行場の墓場。 今回はヴァンプドッグ。犬? まさかとは思いましたが、 ある有名ゲームみたいな展開に。。。 どんな特殊設定なのかは、読んでのお楽しみです。 また、本格ミステリとして伏線がたくさんあり、 解決編がかなり長くて重厚な推理を楽しめます。 とにかくどんでん返しがすごい。 既存シリーズ読んでる方も読んでない方も、 一からシリーズを読んで楽しみましょう!
4投稿日: 2023.10.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
マリアと漣シリーズ。 今回のは『ウィルス』や『感染』といった耳慣れた言葉も飛び交うけれど、吸血鬼を連想させる内容でホラーじみていて恐ろしくても楽しい(?)読者タイムとなった。 プロローグを2度読みしてしまうほど、いや、もう一度ページを全部捲り直したくなるほど。結果、エピローグも2度読み。 マリアと漣、それぞれのキャラクター構成、前の本が余りに前すぎて、アイリーンも懐かしすぎて、以前の本もまた、ページを捲りなおす。 同時多発的に起こる事件のことや、二十年前の事件の被疑者が逃亡したこととか、ワクワクしかない。 (読者にとってはということ) そして次回作への示唆も含めて、この作家さんは私にとって目が離せない一人となってしまった。
8投稿日: 2023.10.10
powered by ブクログ現金輸送襲撃犯たちの隠れ家で起こる連続殺人。同じころ、厳戒態勢が敷かれた都市でも同様の連続殺人が起こり……。犯人は二十年以上前に大量殺人を起こした殺人鬼、ヴァンプドッグだと思われたが……待望のマリア&漣シリーズ5作目。→ あああああ!好きだぁぁ!(落ち着け)このシリーズほんとに好き!今回は過去最高に入り組んだ物語(インとアウト、二重の連続殺人!)で、分量も過去最高。読み応えたっぷりでとにかく楽しかった! マリアの過去に関連するキャラも出てきて、終わり方も引きが強くて次回作への期待値がMAX!!→ 私の推しキャラのジョンもしっかり登場していてニヤニヤ(毎回ありがとうございます!) 事件のことを話すとネタバレしそうで怖いんだけど、今回も悲しいお話ではある。なんとも切ない……けど、救いはある……のか? あ、過去の事件の関係者が元気そうに出てくるのは嬉しい。
8投稿日: 2023.10.07
powered by ブクログ最初から犯人がわかってるパターンのミステリーかと思いきや、中盤には、え?ホラー!?となって、その後生物学的SFだったことに気づいた。こういうのは知識がなければ文才だけで書けるものではない。登場人物(レギュラー)も愛着がわく。夢中になり時間を忘れて読んでしまった。
3投稿日: 2023.09.29
powered by ブクログ待ってました! この設定ヤバないっすか。 しかもラストに近づくに連れての怒涛の展開はジェフリーディーヴァーか、と思うようなジェットコースター的で楽しかった〜 今までの世界観を更に上いく本作、大満足でした。
1投稿日: 2023.09.24
powered by ブクログマリア&漣シリーズ最新作(短編集も合わせると五作目)。 今回もSF設定が上手くいかしてあり、そうくるかという展開がめじろ押しでよかった。本格ミステリとドラマの融合も見事。次回作が楽しみである。
10投稿日: 2023.09.18
powered by ブクログシリーズ5作目にして、大きな動きを見せる1作。前4作にでている登場人物達もたくさん出てきて、シリーズファンとしては嬉しい限り。 マリアの過去の宿敵が巨悪として今後遅いかかってきそうな予感のするラスト。 どんでん返しやファンタジー要素、理系要素、パニックホラー的な要素、色々詰め込まれているのにごちゃごちゃした雰囲気がないのどころか、大満足を覚える今作。 次作が早くでますように。
14投稿日: 2023.09.16
powered by ブクログ超推し★5 マリア&漣が最怖の殺人鬼に挑む! 読み応え抜群のミステリー #ヴァンプドッグは叫ばない ■あらすじ 現金輸送車を襲って逃走中の犯罪者たちが、休憩のため隠れ家に逃げ込んでくる。同じ頃に街中では、20年前に逮捕されていた連続殺人鬼が脱走をしてしまい、検問や巡回が行われることになってしまった。街が厳重な警戒態勢になってしまったことにより、犯罪者たちは隠れ家なら逃げだすことができなくなってしまう。 そして翌朝、犯罪者のひとりが喉がえぐり取られた状態で見つかる。さらに街中でも、次々と同様の死体が発見されて… ■きっと読みたくなるレビュー 超大好きな待望のマリア&漣シリーズ第五弾。 面白かったぁ~ いやー今回も堪能させていただきました。 いつもの通り、我々の世界とは少しだけ科学文明が違った世界線。ジェリーフィッシュ、青バラ、グラスバードときて、今回はヴァンプドックですか。何だかよくわかんないけど、もうこの意味不な単語だけでワクワクなんすよね。 まず本作のエグイところは、犯罪者たちの隠れ家で発生する連続殺人と、街での連続殺人のダブルで描かれてるところ。隠れ家での事件は、ガチ本格テイストで次々迫りくる死の恐怖を味わえるし、これが想像以上の展開になっていって、結末は驚愕過ぎて鼻水がでましたよ。 さらに街で次々と繰り広げられる連続殺人は、もう情報が追い付かずに、お腹いっぱいです。でもマリア&漣の混乱ぶりに手に汗を握り、もう読み進めるしかないの。怒涛のミステリーフルコースって感じでしたね。 そしていつものメンツがキュートなのよ。ガサツで天才的発想のマリアと、利発でクールな漣の凸凹コンビは最高だし、軍人ジョンは相変わらず男前で可愛いし、他にもニヤリとするキャラたちも登場して大歓喜。 今回特にビビったのは、この圧倒的な筆致ですよ。読み応えがヤバい。辛く悲しい過去のエピソード、死に直面する閉ざされた空間描写、難解事件に対する必死な捜査網と大量の情報整理、そして綿密な謎解きと想定外の真相。キャラ小説っぽさもあるし、SFっぽさもある。でもあくまで重厚な謎解きがメインなミステリー。 ひとつの小説なのに、こんなにも盛りだくさんな構成要素やうまみ成分を入れてきて、しかも完成度も高い作品なんて他にないのよ。ほんと今の国内ミステリーにおいて、トップレベルだと確信できる一冊ですね。 そして肝心の謎解きも、十重二十重に楽しませてくれます。怪しい人や動機は想像できるんですが、ただアリバイを解き明かすには天才的な発想力が必要なの。でも、思いつかなくはない。情報は確かにあった、ここが肝だったよなぁ~。くやしい。 間違いなく今年のランキングを賑わす出来ですね、大変素晴らしかったです。シリーズを読んできた皆さんは必読ですし、初めての方はシリーズ最初から読んじゃいましょう!(もちろん本作から入っても十分楽しめますよ) ■ぜっさん推しポイント NEVER FREEZES, NEVER SLEEPS, NEVER RETURN, NEVER SPEAKS… 否定形のタイトルが面白い本シリーズですが、今回は「叫ばない(NEVER CRY)」でしたね。 いつも読み終わった後にタイトルを眺めてみると、実は複雑な意味や想いが込められていることが分かり、胸に熱情がこみ上げてくるんです。 ヴァンプドックは叫ばない… あまりに純粋さ故の美しさと危うさを感じて、私はただ、抱きしめたくなったのでした。
101投稿日: 2023.09.09
powered by ブクログマリア&漣シリーズ最新刊。待望の長編は5年ぶり、とは言えグラスバード事件からわずか十数日後の話。ジェリーフィッシュからも1年しかたっていない中でまたしてもの難事件。過去全4作とも多かれ少なかれリンクしている。冒頭いきなりの「吸血鬼」で掴みはOK。例によって特殊な設定の事件なので、これまで同様、真相は想像もつかなかった。終盤畳み掛けるような(マリアの)謎解きでは、突っ込みどころも軽くいなされた感じ。この独特な世界観がたまらない本シリーズ、最後の1行で続編確定。
21投稿日: 2023.09.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
マリア&漣シリーズ5作目。 独特な外国の世界観とマリア&漣の軽快な掛け合いはシリーズを通じて素晴らしい。 今作は変異した狂犬病でゾンビ化する被害者という特殊設定とその被害者のグループである現金輸送車襲撃犯視点という設定でとても面白かった。 被害者の数の多さとギミックの難しさで少し中盤読みづらかったが、その読みづらさを補って余りある後半の謎解きだった。 犯人の追い詰めを二重で行うのはユニークでなかなか面白かった。 ※読み方が雑すぎてずっと漣は女性だと思っていたが、途中で「青年」と記載あったがもしかして男だった……?
2投稿日: 2023.09.05
powered by ブクログ久しぶりのマリアと漣シリーズの長編であり心待ちにしていたがよもやこれ程のボリューム感と世界観とは考えておらず、表紙を巡り、1ページ目で覚悟を決めると期待感が溢れてきた。冒頭から面白く、読み進め島田荘司の傑作「アトポス」と比較しながらもページを捲る指はとまらずに一気に読み進めてしまった。「非現実的」な自称を題材に置きながらも昔から用いられる「狂犬病」と「ヴァンパイア」の組み合わせだが新鮮に映り、新しい恐怖感を僕達読者に示してくれた。 マリアと漣シリーズも短編長編含め五作目になり世界観がより壮大に構築されてきている。今作では四作までの登場人物達が大勢登場し、作中を盛り上げ、更には「ボーンヤードは語らない」で登場したマリア学生時代の因縁の相手が今後の巨悪として認定された様に思う。シリーズが壮大な世界観に成長している。 市川憂人の作品は「ブルーフィッシュは凍らない」からシリーズ問わず読破しておりとても好きな作家であるが、今作「ヴァンプドッグは叫ばない」はここまでで最大の傑作だと思うし筆者が別次元の作者に到達した印象を受ける。デビューからリアルタイムで追っている作品というのは実は中々少ないものだが、飽きもせず今か今かと楽しみにしているし、今作では期待を超え、そして新しい展開に至る集大成に思た。 勿論、今作のみでも最高に面白くサスペンス、ホラー色もある今作は読み応え充分だ。悲しいかな、帯の紹介文に 「密室殺人」や「殺人鬼が仕掛けた想像を絶するトリックとは?」といった投げかけがあり、これによって単純な吸血鬼によるサスペンスホラーがベースのミステリーでは無いという事がわかってしまい、犯人は誰なのか、フーダニットに着眼してしまった事が残念だ(デリクヴァンプドッグの強行を解決していく作品では無いと匂わされている事で、真相に対して突飛な考えを持ちながら・・・になってしまった) しかし満足感のある作品だった。僕の中ででは今年一番であり、今後、買うべき作品は幾つかあるが、今作の完成度や衝撃を超えうる作品があるのだろうか。ヴァンプドッグの数十年に及ぶ物語はあまりにも悲しくて切なくて狂気じみていて、間違いなく心に刻まれた。 シリーズはまだ五作目なので是非未読の方には読んで欲しい。もう一つ星を追加したい程面白いミステリーだ。
12投稿日: 2023.09.01
powered by ブクログ事件があっちでもこっちでもと畳みかけるだけでなく、あっと驚く展開もありの構成がお見事でした。第1作を思い出す衝撃を再び味わいました。 また、今作でも過去作のキャラクターが随時登場するためシリーズ1作目から全て読んでおく方がより楽しめるため、おすすめしにくいですが、SFと本格が見事マッチしたシリーズとしておすすめなので本格好きな方はぜひ手に取って欲しいです。
4投稿日: 2023.08.31
powered by ブクログ発売前、ゲラ版を読ませていただきました。 終始、ヴァンプドッグは何処にいるのか?その正体は?を追い続けていました。 本シリーズは、どんでん返しが見ものですが、今回は敢えて書かないという手法で…。読み終えた後の?も読み返すと、成程。 今まで以上に奇想天外なSFシーン展開も、この世界の出来事のように化学の視点から論理展開がなされます。 登場人物もシリーズならではの楽しみが今作からグッと高まっています。おすすめです。
11投稿日: 2023.08.17
