Reader Store
逆回りのお散歩
逆回りのお散歩
三崎亜記/集英社
作品詳細ページへ戻る

総合評価

15件)
3.1
0
5
5
2
1
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「となり町戦争」の前日譚も収録されているが、そちらよりは表題作の方が良かった。(ぼんやりとはしている)   A町に住む女性が主人公、隣のC町との市町村合併が「乗っ取り」なのではないか?と言う噂を友人から聴き、ネット上での「合併反対派」の動きや、デモ活動(お散歩)について知っていくうちに、何が真実なのかがわからなくなっていく… 情報操作、印象操作の攻防、切り取られた報道、怒りが長続きしないとか、ネット上だけ=仮面をつけた人達のこと、など Twitterやってることで、より身近に感じる事がテーマ そして静かな「目に見えない戦争」と言うテーマはとなり町であれ遠くの国であれ無関心な意識のこと そういう感覚を再認識するには良い。 「となり町戦争」と通じるテーマ でも、ちょっと「これは話がどう言う方向に向かうのか?解決するはずがないので、どう終わりに向かうのか」がなんとなく、予想の中のひとつ通りで少し弱く感じた。 でも、この先何度も思い出す気がする。

    18
    投稿日: 2021.02.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    地方都市A市とC町の行政統合を目前に控え、聡美はネット掲示板で、陰謀説まで飛び交う激しい議論が起こっていることを知る。「統合反対派」による市役所への抗議電話や無許可のデモ行進。平穏に過ぎる日常の裏で、無関心に見えた人々が静かに動き出し、反対運動は他を巻き込み激しさを増していく…。日本の現在を想起させる表題作ほか、ベストセラー『となり町戦争』のスピンオフ短編も併録。

    0
    投稿日: 2021.02.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    実在する町じゃないし そんなことあるけないと思うけど 妙にリアルな感じがして ちょっと怖い。 いい歳だから政治もちゃんと 理解しなきゃって思った。笑 短編の隣町と戦争するお話は ほんとにリアリティがあって 怖かった

    0
    投稿日: 2021.02.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    どっちかというと期待外れだった。三崎作品は長編かもしくは短編がいいのかも。長さが中途半端だったのか? 割と好きな作家さんなので期待しすぎたのかもしれない。 寓話とか風刺とかそういう三崎さんらしさはもちろんあるのですが、ほとんど現実に近すぎてちょっと月並みだったかなと思う。

    1
    投稿日: 2020.01.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ネット社会の恐ろしさと空虚さを、市町村合併という当事者不在になりがちな社会問題に絡めて描く。現代社会で生きていくのって、本当にもう情報戦なんだと思った。怖い。

    0
    投稿日: 2019.01.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    三崎氏の作品にしてはリアリティがあるというのが第一印象です。 行政やマスコミによる情報操作が、ネット社会になり誰もが情報を発信できるという神話によって、更に高度化している可能性に対する怖さを感じた。

    0
    投稿日: 2019.01.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    面白かったですが少しこわくて考えさせられました。 大きな流れには個人の力なんて無力なのだろうと思います。何年もかけて根回しして、その流れを推し進めてきたことは特に。 見えないなら、それは無かったこと…本当に、それでいいのかなと思いました。 今の日本の縮図だ、というような解説だったのですがそう思います。こういうこと、行われているんだろうな。 見えないからといって、知らないままで良いわけではない、ということは忘れずにいたいです。 「となり町戦争」の前日譚の「戦争研修」も面白かったです。 前に読んだときはさらっと読んでしまいましたが、「となり町戦争」を読んでから再読すると、この作品を思わせるような台詞もありました。 そして香西さんの結婚相手がめっちゃ出てる…気付かなかったなんてぼんやりし過ぎ。 戦争が公共事業になる、というのは今でも荒唐無稽ではありますが、形を変えた戦争が日常に入り込む、というのはこれからあり得る話です。

    0
    投稿日: 2018.11.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    久しぶりの三崎ワールド。取り立てて盛り上がりがあるわけではないのに、なんとなくジーン?ズーン?という感じで響いてくるものがある。 一時に読んでなくて、話の繋がりが見えていないけど、色んなところに伏線とか断片とかが仕組まれてそうで、どこかで全部読み返してみたい気持ちがある。 160406

    0
    投稿日: 2016.04.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    正月休みを利用して読了。 自分がしらないだけで現実世界でも本当に起こっていそう、そんな風に思わせるのが上手い。 惰性で読まずに頭を働かせて読書しなければ。 かなり前に読んだきりになっていた、となり町戦争読み直したくなった。

    0
    投稿日: 2016.01.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    あれ、えらくドロドロとしちゃったな、というのが正直な感想。 建築物を偏愛する三崎さんですが、もう一つのこだわりが戦争なのでしょう。これは『となり町戦争』の系譜の作品です。 三崎さんの作品は、どれも現実とは少しずれた不思議な共通の世界を舞台にしていますが、この作品にも州都とか自治区とか隣国とか、『コロヨシ!!』にも出てくる用語が出てきます。 しかし、何だかちょっと違います。暗めの雰囲気はいつも通りですが、いつもはサラリと距離感を置いて描かれる登場人物たちが、この作品では妙にドロドロと重いのです。何だか昼間のメロドラマでの雰囲気なのです。 同時併録された短編『戦争研修』は『となり町戦争』のスピンオフ物語でなかなか良いのですが、表題作の『逆回りのお散歩』は、どうも私には合いませんでした。

    0
    投稿日: 2015.12.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    他の三崎作品と比べて、トンデモな ファンタジー設定がない感じ。 (日本っぽい国に州が存在する世界観なので、  ほかの三崎作品とつながってそう) 市町村合併に限らず、行政における 根回しや計略なんて、日常茶飯事で 起きているイメージがあるので この表題作で起きる出来事に 全く興味がわかない。 そもそも合併の何が悪いんだっけ? むしろ周りの市町村を取り込んででも 活力を持とうとするのは健全、というか 必要なことなのではなかろうか。 「となり町戦争」は地方行政のために 人の死が発生することの恐ろしさを感じられたけど、 本作品の表題作はいまいち何におびえて、何に感動すればいいのか ピンと来なかった。

    0
    投稿日: 2015.12.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    世界観の作り方がやっぱりうまい。 当たり前のように設定される非現実的な設定が楽しいです。 物の見方が秀逸だなぁ。

    0
    投稿日: 2015.12.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    再読。自分の立っている場所が、確かなものではないのだとあるとき気づいてしまう不安感。既存の立ちはだかるシステムとどうやって戦ったらよいのかという焦燥感。傍観者でいることへの罪悪感。戦いに一歩踏み出すことは、勝利という結果を手にすることではないのだと突き放しながら、それでも立ちすくむことは許されないのだと叱咤される。

    0
    投稿日: 2015.11.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    今作は日常と非日常のバランスが日常寄りになっているので、三崎亜記の持っている『荒唐無稽さ』を期待して読むと肩すかしを食らうかもしれない。 反面、妙な現実感はあって、これまで読んで来た中では一番『生々しい』感じがした。ただ、『生々しさ』といっても『生臭さ』とは無縁で、作り物めいた三崎作品の世界は踏襲されていると思う。主人公以下、登場人物が織りなす人間関係は書こうと思えばもっと生臭く描き出せるモチーフで、ここが妙に作り物めいているところが三崎亜記らしい。 『となり町戦争』のスピンオフ短篇も収録されている。ストーリーとしてはこっちの方が面白かったかなぁ。

    0
    投稿日: 2015.11.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    高校の『世界史』の授業を想定して講義に出たら、中学の『歴史』ですらなく小学校の『社会』だったくらいのつまらなさだった!このつまらなさは事件ではないだろうか!!?(笑)となり町戦争がやはりおもしろかったよなあ‥と昔日の思いにひたってしまった‥数年ずっと読みかけで止まっている鼓笛隊の襲来も引っ張り出してきた。過去の三崎亜記を読み直すきっかけの本になったが、これからの三崎亜記は読まなくてもいいかなあと思った。びっくりするくらいつまらなかった。びっくりした。(笑) たぶん、具体性が足らなかったのだと思う。今まで読んだ三崎亜記の作品では随所に面白く感じる仕掛け(文字上のもの、概念の他方向への使用を使った遊び)があり、それを楽しみに読んでいた気がするが、今回何もなかった。本当に何もなかった。いやほんと、これ、小説じゃなくて小学生の作文じゃないか?っていうくらい短いし内容がなかった。これくらいのこと、ふつうに頭のなかで誰でも考えるだろうと思った。誰でも考えることでもいいから、三崎亜記らしく楽しく書いてくれればよかったのに、そういうこともなかった。わりと本気でこの作家の現在が心配になった。

    1
    投稿日: 2015.11.20