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ミッドナイト・バス
ミッドナイト・バス
伊吹有喜/文藝春秋
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総合評価

81件)
3.6
10
37
25
3
2
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    人生に正解も無いし,答え合わせもできません。ただ悩みながらも前に進むだけなんですね。大丈夫!人には前に進む強さが必ずあります。

    0
    投稿日: 2025.11.25
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    長距離バスの運転手が主人公 まぁ家族がばらばらで、お互いに何をやってるんだよ…と呟きたくなるような でも、私の家族だってそんなに一致団結しているのかと聞かれればそうではないと思う 家族のことは、よく知っているようで、よく知らないもの 自分自身が、自分らしくいられる場所が家族であるなら素晴らしいと思うけれど、そうではないこともある ちょっとその後が気になる終わり方でした

    7
    投稿日: 2025.08.05
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    人生はドラマだ。人はそれぞれドラマを抱え、深夜バスは夜を走る。主人公の長距離バスの運転手は、別れた妻と新しい恋人、子供たちの父親としての自分、一人の男としての自分の間で想いが揺れる。それでも夜明けに向かってバスは走る。 「ミッドナイト·バス」(2016)伊吹有喜 #読書好きな人と繋がりたい

    0
    投稿日: 2025.06.15
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    人は誰しも別れ、出会い、仕事、葛藤で様々な苦難に立ち向かい生きていると感じ、自分にも少し似た経験があり共感できる一冊でした。

    0
    投稿日: 2025.06.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    めっちゃ読みやすくてよかった。 物語としては色々な人生の転換点にいる家族の内容なんだけど一人一人の家族の悩みがはっきりとは書かず、徐々に他の登場人物の視点も交えて描かれていて悩んでいる人の何処かもどかしい感じがすごい文章から伝わってきた。 不器用ながらに少しづつ前に進もうとする登場人物達に元気をかなりもらえたので別の作品も読んでみたい

    0
    投稿日: 2025.05.16
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    利一、美雪の元・夫婦と怜司、彩菜の兄妹。家族ってなんなんだろうね。彩菜ちゃんの「うちの家族、これでいいじゃないかって。人はどう思うか知らないけど…一生懸命だし。いいじゃないかって。」が印象的。

    0
    投稿日: 2025.04.12
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     深夜バス運転手の利一と、子どもたちや元妻との関係がもどかしかった。   本音で向き合う事をなんとなく逃げてしまっている利一にイライラする場面が多く、いまいち心に刺さらないまま読了。  子どもたちがちょっとかわいそうかな。

    1
    投稿日: 2025.03.31
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    後悔はつきものだけれども それでも少しづつ前に進むしかありません。 それを支えられるような家族になりたいものです。

    0
    投稿日: 2025.02.13
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    物静かであまり多くを語らない利一。 前妻と離婚して16年、子供達も独立してこれから恋人と第二の人生をというタイミングに、前妻も息子も娘も人生に行き詰まっていた。 そりゃ恋人どころじゃなくなるよね。志穂は何も悪くないんだけどね。 バスの乗客の話がたびたび織り込まれている。 高宮家と関わってきたりもするしそれぞれいい話なのだが、本編がなっかなか進まないので不要なのでは?と思うものもあった。主要人物たちがあんまり本音を話さないのよ。だから話が進んでいかない。 でも希望の見えるラストはよかった。 なんだかんだで結構泣けたな。

    76
    投稿日: 2025.01.20
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    それぞれが少しずつ他所を向いている家族が 段々と同じ方を向いていく 葛藤を抱えながらも お互いを思う家族に引き込まれた

    14
    投稿日: 2024.12.17
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    映画を先に観てからの、読書。 随分前に観た映画だったので、主人公を原田泰造が演じた事しか覚えて居なかったが、読後感と映画鑑賞後の感じは同じく良いものだった。中高年男性だからこそ沁みる話だろう。

    2
    投稿日: 2024.11.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    高宮利一 東京新潟を結ぶ定期高速バスの運転士。美越市に本社を置く白鳥交通。東京の大学を卒業して、不動産開発会社に就職した半年後の二十二歳の時に美雪と結婚した。母と美雪の不仲が原因で離婚。 加賀美雪 利一の元妻。利一の大学の後輩。再婚して加賀姓となる。乗車した夜行高速バスで利一に再会する。東京で夫と子供の三人暮らし。更年期障害。父の敬三の看護のため度々新潟に帰省する。 高宮彩菜 利一、美雪の娘。怜司の妹。交際相手の雅也とは結婚を控えている。副業で新潟市でゴシックロリータの服を販売している。絵里花、沙智子と「マジカルワンダー娘(ガールズ)」を結成。ウェブコンテンツとグッズショップを運営。 高宮怜司 利一、美雪の息子。彩菜の兄。大学院を出て、東京で就職している。父親に似て体格が良い。東京のインターネット関連の企業で営業をしていたが辞めて実家に戻ってきた。皮膚疾患に悩まされている。 古井志穂 利一の交際相手。三十代後半。小さな定食屋を営む。利一が不動産開発会社で働いていたときの上司や娘。離婚を機に実家に戻り、母親が営む自然食の店を継いだ。 志穂の父親 徹夜明けの社内で倒れて帰らぬ人となった。 佐藤孝弘 白鳥交通のバス運転士。五十五歳。趣味は手相と人相見。 長谷川巌 白鳥交通のバス運転士。六十前。女子校で国語の教師をしていたので、先生と呼ばれている。 大山 白鳥交通の路線バスを運行している運転士。 相川真由美 利一が運転する夜行バスに遅れてきた。女手ひとつで育てた息子が東京の大学に進学。息子の日用品を買い、部屋を調え、バスで新潟に帰る。 仁志 真由美の息子。東京の私立大学に進学。 植田絵里花 彩菜とシェアハウスに住んでいる。母親がアフリカ系フランス人。日本語しかしゃべれない。「マジカルワンダー娘(ガールズ)」のメンバー。こゆ日焼けをした褐色の肌を持つ。 クリエイター志望。普段の一人称は「ワシ」。 木村沙智子 彩菜とシェアハウスに住んでいる。「マジカルワンダー娘(ガールズ)」のメンバー。彩菜とは中学時代の同級生。実家は寺。 漫画家志望。 上島有里 彩菜とは美越の小学校で同級生だった。同じビルの貿易会社で働いている。 佐々木祐介 有里の彼。 大島雅也 彩菜の交際相手。税理士。二歳年上。 江崎大輔 三十二年前、超人気バンドのボーカルだった。現在はミュージックスクールでボイストレーニングを務めている。ソロ歌手として全国のカフェやフリースペースでライブを行う。本名は宮島治雄。 池上明江 江崎のデビュー当時からのファン。 美希 江崎の孫。 山辺敬三 美雪の父。怜司、彩菜らの祖父。一人暮らしをしていたが持ち家を手放し、マンションに移った直後に事故に遭い入院。 宇佐美 志穂の店に来る客。 菊井綾子 志穂がバスセンターで泣いているところに出会う。夫が鼻血を出し、手ぬぐいをもらう。 綾子の夫 颯太 美雪の息子。

    1
    投稿日: 2024.11.16
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    バラバラになった家族が再び集う時、それぞれの想いはさざめき揺れる。 16年前に子供2人を置いて出ていった妻が、利一の運転する深夜バスに乗車してきた。 子供たちも成人して、親も看取った利一は恋人と自分の人生を歩いて行く時期が来たと思っていた。 しかし、息子は突然帰ってくるし、娘も何やら始めた様子。 そして、元妻が現れて… 恋人との仲も危うくなる。 話の中の過去の後悔と未来への不安が、似ていないのに自分のことと重なり、涙腺が緩む。 家族の難しさと有りがたさとが交差して、寂しさも伴う。 そして、深夜バスに乗って遠くに行ってみたくなる。 2024.11.4

    8
    投稿日: 2024.11.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    深夜バス専門の運転手のお客さんのあたたかい話しと思ったら違った 優柔不断な深夜バスの運転手さんの話しだった。

    3
    投稿日: 2024.09.10
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    人って、人生って、うまくいかないなぁ。 でも人なりに年齢なりにいくつからでも前に進んでいける。と解釈したが、主人公の選択には納得出来ず、最後には都合いいなと思ってしまった。 サイドストーリーのような7章のロックンローラーが最高に粋でかっこ良かった!

    15
    投稿日: 2024.06.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本当の気持ちを話すのは親とも子とも難しいんだよね。実際。いろんな境遇に出会うからこそ考えることができるようになったり、ぶつかることができるからこそ理解点を見つけることができたり… そう考えるとわたしはまだまだ成長しなければいけないのかも…と思った。 このお話の中では利一さんが一番若いかな…なんて思ったけど、いや、苦労なさってる…

    1
    投稿日: 2024.05.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    壊れかけた家族の再生というか新たな局面を迎える物語。巻末の解説を読めば内容はすぐ思い出せそうだ。利一という中年の男に何故か惹かれる。深夜バスの運転手という地味目の職につきながら男手で子供を育てたというのも苦労が想像できる。そんな利一だから別れた元妻の父親のことも見過ごせないで援助することになり自分のことは後まわしになる。ラスト詩穂と京都で会ってどうなったかは語られてないけれどどうにか利一さんにも幸せになって欲しいな。

    0
    投稿日: 2024.05.20
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    家族や男女、社会がが抱える一筋縄ではいかない物語が深夜バスを舞台に進行されます。登場人物多め、かつ伏線回収されたっけ?と途中で戸惑ったので、長編ですが一気に読むのをおすすめします。

    3
    投稿日: 2024.04.25
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    今まで読んだ作者の本の中で一番面白かった 物語にも入り込めた 繋がりもスムーズで、文章が上手いと思う 4冊だけど、今のとこハズレ本もない 今まで知らんかったけど、好みの作家さんだ

    0
    投稿日: 2024.03.27
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    それぞれ年齢を重ねるに連れて感じる生きづらさをそれぞれの立場で表現してくれている。どの視点に感情移入できるかは自分の置かれている立場によって異なると思うが。

    1
    投稿日: 2024.02.01
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    実は、自分の中で映画が先行しています。 でも、映画とは全く違った印象を持ちました。 リイチさん、新潟の人って感じがする。優しすぎる、待つことに慣れすぎている。でも、そこに人間味が溢れていて、たまらない。 「いこい」に行ってみたい。癒されたいなあ。 この本を読みながら、新潟市を訪れました。高速バスで。萬代橋やバスセンターの描写が素敵でした。実際に目にして、白鳥さんが来るような、そんな気さえしました。 またいつか、読み返したいです。

    0
    投稿日: 2023.12.27
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    すれ違い、生き違った家族が会いまみえた時に、どうやって向き合い、どうやって再出発していくのか。家族とはとても近いため、時には支えに、時には脅威になる、そんなデリケートな関係なのかもしれない。それでも家族を紡ぐ物語が心引かれるのは、それをみんな求めているのだろう

    0
    投稿日: 2023.05.15
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    「終わり良ければ」という言葉があるが、 そのような印象がややある作品。 終始起伏は少なく、それぞれが抱える問題(家族、仕事、恋愛、結婚、離婚)に対して向き合い、最後にはそれに対する答えを見つけ新たに歩みを始めるというストーリー。 この作品は、読者側の今の状況や精神状態によってハマる/ハマらないが大きく左右されると思うが、何かモヤモヤしている時に読んでみる一冊としては良いと思う。

    2
    投稿日: 2023.05.12
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    主人公が自分と歳が同じで境遇も似通っていたので、どっぷり感情移入してしまった。 五十歳を目前にしても惑ってばかり、離れた歳の恋人志穂のことも大事に想うばかりに傷つけてしまうも、やっぱり未練がましく思うあたりの心情が分かってしまう。 その辺が歳を重ねても成長できてないんだなあ。しかし最後はどうしても上手いこといって欲しいと願ってしまう。 四十五十は洟垂れ小僧、六十七十働き盛り…という引用されたものがズシンと響く。人間成長の先はまだまだで長いんだ。 最後の もう一度人生を前に進ませよう。というリイチの想いに勇気を貰えた気がする。犯罪を冒したわけでもないけど、誰でも大なり小なりの挫折はある。再スタートは何歳からでも大丈夫だ、と。

    6
    投稿日: 2023.05.04
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    子供達も成人し、これから人生を楽しもうと思っていた50歳目前の高速バス運転手。ある日、年下の彼女を自宅に連れ帰ると、東京で就職していたはずの長男が、準備していた食事も布団も勝手に使って寝ている。。。 彼女さんには気の毒だけど、そのあたりから息子、娘、別れた妻等々、いろいろ絡まって話が進む。 全てに共感はできないけど、こういう家族もあるかなぁと思いつつ読み進める。私は静かに淡々と進む、こういう雰囲気のお話か好き。

    0
    投稿日: 2022.12.08
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    新潟と東京や関西を結ぶ高速バスの運転手・利一を中心とする家族再生の物語。 母親との関係性が悪く、小さな子供たちを残して、妻に出て行かれた利一は、子供も成人し、自分の手を離れたことから、東京で定食屋を営む恋人・志穂を新潟の自宅に招く。 しかし、志穂を自宅に連れて帰ると、東京で就職したはずの息子・怜司が志穂の為に準備した新しい布団で寝ていた・・・ 数日後。 利一の運転する高速バスに元妻・美雪の姿が。 志穂との関係を先に進めようとしていた矢先の利一に、様々な家族の問題が降りかかる。 文庫が出た時に、読もうかどうか迷った今作。 他の作者の作品が面白かったので、今回読んでみることにしたが、利一のはっきりしない態度に終始イライラ。 結局、みんなハッピーエンドだったから良かったけど、何だか登場人物全員がはっきり物事を言わないのが、個人的には受け入れ難かった。 ただ高速バスを「ハクチョウさん」と呼ぶ地元の人たちの愛情が救いだった。

    10
    投稿日: 2022.11.16
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    新潟の深夜バスの運転手をするリイチこと利一は、妻と離婚し、2人の子供はそれぞれ就職して別々に暮らしていた。そんな折、利一の娘彩菜の結婚話が持ち上がったが進展せず、彩奈の兄の玲司は東京の会社をやめて突然利一のもとに帰ってきた。子供のこと、元妻のこと、今の恋人の志穂のこと、全てわかっているつもりの利一であったが…。 お仕事紆余曲折サクセスストーリー!という感じの軽い話かと思っていたら、あんまり仕事の内容は関係なく、利一の新潟は美越での話である。したがって、運転先の東京や関西の話は一つも出てこない。 仕事の挫折と就職先でできた恋人との別れからストレスで酷いアレルギーを抱えた、しかしとても真面目で真っ直ぐな玲司、コスプレアイドルとしてのインディーズの仕事で軌道に乗ってきた彩菜について、何一つわかっていないがわかったかのように振る舞う、父としての利一を描いた部分はよく書けていると思う。 その一方で、中盤以降の過去の生産と未来への不安というあたりから、文章にも暗雲が立ち込め始め、「玲司は手袋のことと言った。「手袋を渡して」」のような重複や、会話をト書き部に書くことによって、余韻だのなんだのよりも、めんどくさいなと感じてしまう文章になっていく。 ストーリーとしてはきちんと波はあるものの、なにか平坦で読まれたくないように感じる文章といった印象のため、前半と後半で読むスピードが著しく変化してしまう話だ、 所々で心情を描いている一人称の人物が変わり、そのたびに引っかかってしまうレベルの平坦さであり、後半は読んでいて色んな意味で辛い。逆にクールで冷淡に展開したほうが良かったのでは。 余談。元妻の名前が「美雪」、利一の住む架空の街が「美越」で、こういうの、読みづらいよね。名前なのか地名なのかわからせたいのなら、意地でも「美越市」という言い方に徹するべきだった。

    1
    投稿日: 2022.11.15
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    評価高いから気になって読んだけど納得。利一が内股膏薬的に揺れ動きまくってて離婚結婚が絡んで複雑で、もどかしい部分もあったけど、家族の気持ちも考えて温かい気分で再出発できた良い本。 家族って難しい。別れた妻との間にも愛情は残ってる(と信じたい)し、新たな生活を始めたいし、自分はよくても周りの義理の父と娘との関係や思いもあるし。その場しのぎの優しい言葉で流すんじゃなくてしっかり見つめ直して、葬式じゃない場で全員が納得して会うのって大事だよね。

    1
    投稿日: 2022.11.06
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    高宮利一は新潟東京都間の長距離バスの運転手。東京には料理屋を営む志穂という恋人がいる。彼女と踏み込んだ関係になろうと決めると、間が悪いことに息子が新潟の家に帰って来た。とても具合が悪く、仕事も辞めたようだ。娘は結婚を考える相手がいるが、彼の母親がかなりの曲者。そして別れた妻の具合もよくないようだ・・・ この家族以外にも様々な人物が物語に入り込んできて、ミルフィーユのような多重な話になってゆく。 素晴らしく良かった。自分が完全に利一に同化して没入してしまった。渋い家族小説の傑作でもあり、恋愛小説でもあった。

    1
    投稿日: 2022.08.29
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    独特の雰囲気だがこのトーンは嫌いではなくむしろ好み。ただ、登場人物が皆個性的というか支離滅裂で、こんな人たちでは穏やかな人生を送ることは無理だろうという感じ。特に元夫婦の2人は大嫌いなタイプで最後まで共感することは出来ず。子どもたちは早く経済的にも精神的にも自立しこんな親から卒業して、その呪縛から逃れるべき。

    3
    投稿日: 2022.07.17
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    家族の話は、本当に……やられます。 読み終わって真っ先に思うこと、これは、主人公利一の息子、怜司の物語だと。 怜司の、相手の先を読むような目つきと短い話し方、掻き毟った背中の痕、掃除したあとの窓ガラスの尋常ではない光り方。 何を隠してるのかわからないなか、怜司のことが心配で、心配で……途中で何か不幸があったらもうこの先読めないとまで感じていた。 ストレス性〇〇と診断されたときに、決して言われないけど感じる「自業自得」という文字。 「環境変えて」と言われて“やれればとっくにやってる”とくさり、その後は“そういわれるにきまってる”と感じて、「医者に行け」と言われても素直に従えない自分の心のもどかしさ……そんな時は、たぶん誰かにギュッと、抱きしめてほしい。 あと、最初の母子のエピソード! 乗車済みの人をかき分け、窓の外でいつまでも手を振る一人息子を見つめる母……心の揺れと夜行バス独特の寂莫の感が、短いフレーズの中で凝縮され映像化される。 読みだして100ページにも満たないのに涙が出るのは初めて(帰宅途中のバスの中で……あせった)。 彩菜のエピソードにはもうひとつついていけないし、利一と美雪・志穂の関係もありきたりの感があるけど、異なる街を夜の間に結んでいる「夜行バス」が、みんなひっくるめて、「明日」を感じさせる。 良かった。

    3
    投稿日: 2022.05.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    深夜高速バスの運転手と家族恋人たちの物語 各々の仕事や介護、人間関係、これからやこれまでを織り交ぜながら綴られていく 主人公の物語以外に深夜バスを利用した乗客の 物語もあり、私は往年のロック歌手の話しが素敵だと思えた 池袋→新潟の路線、私も利用した事もあり 見送った事も、迎えに行った事もある 新幹線とは少し違う独特な雰囲気が伝わる 主人公の利一の煮え切らなさにも共感できたり 朝に向かう深夜バス、登場人物達が朝に向かうであろう期待感が良い

    6
    投稿日: 2022.05.14
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    夜遅く横浜駅近くの国道1号線を歩くと、横浜発名古屋・京都・大阪行きの高速バスが次々と通り過ぎてゆく。その姿にロマンを感じたのでこの作品を選びました 16年前の離婚は家族それぞれに心の傷を残していた。こうした家族がその傷を癒していく物語 新潟行きの高速バスに乗ってみたいな

    3
    投稿日: 2022.02.06
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    あなたは、『夜行バス』を利用したことがありますか? そんな質問に、元気よく“はい”と答える私。実際に大学時代、かなりの回数を利用した私。『深夜バスなら寝ている間に東京に着くよ』、『東京までの往復は一万円でおつりがくる』というように寝ている間に移動が済んでしまい、かつ安価という『夜行バス』はとても魅力的です。そんなバスの装備は運行会社によっても路線によってもマチマチです。『「三列シート」と呼ばれる、一人がけのシートが三列に並んだ車両』に当たるとホッとする一方で、『通路をはさんで二人がけのシートが横に並んだ「四列シート」』に当たると『ハズレ』だと感じます。初めてそんな『四列シート』に乗った時、隣に座ったおじさんが乗るや否や席を倒してしまったのを見てギョッとしたことを覚えています。なんて気がはやい人だろうと思いましたが、いざ走り出して寝ようとした時におじさんと同じ角度にリクライニングさせることができないことに気づきました。まさか知らないおじさんと三十センチの距離に顔を並べたくなどありません。結局中途半端にしか席を倒せなかった私。チクショー、このおじさん乗り慣れている、と後悔先に立たずな眠れぬ一夜を過ごしました。 さて、そんな『夜行バス』には私たちが寝ている間もバスを走らせてくださる運転手さんがいらっしゃいます。特に話をするでもないそんな運転手さんのことを深く考えたことはありません。しかし、乗客のそれぞれにそれぞれの暮らしがあるように、乗客のそれぞれが出発地、もしくは到着地に待つ『家族』がいるように、そんな運転手さんにだって暮らしがあり、『家族』がいるはずです。この作品は、そんな『夜行バス』の運転手さんの暮らしに光を当てる物語。『関越トンネルを越えると、あと半分って気分になる』と、東京〜新潟間を今日も多くの乗客を乗せて走る運転手さんの物語。そして、それは『トンネルを抜けると男で、戻ると父親』というその運転手が、自らの『家族』の『時計』が再び動き出すのを感じる物語です。 『午前五時三十二分。深夜便のすべての客を降ろした高速バス』の中で『運転士の制服の襟元をゆるめ』て、目を閉じるのは主人公の高宮利一(たかみや としかず)。そんな利一は『最近、明け方になると別れた妻の夢を見』ます。『別れたときは三十代だったが『出会った頃の姿』、『二十歳の美雪が泣いている』というその夢。しかし、目覚めると『離婚して十六年もた』ち、『自分がもう四十代の後半になって』いる『現実に気付』きます。『同居した姑との仲がこじれて出ていった』美雪。そして、『別れの理由にもなった母は五年前に亡くなった』という今。『東京新潟間を結ぶ』『定期高速バス』の運転手を続ける利一は、『二年前に理系の大学院を出て、東京で就職し』た息子の怜司と『一ヶ月前に、結婚を考えている人がいる』と話した娘の彩菜のことを思います。『彩菜の結婚が決まれば、自分の人生にも一区切りがつく』と思う利一は、『美越営業所のあかりが見えてきて』、『今夜も無事に戻ってきた』と仕事が終わり安堵します。そして、『彩菜と怜司から電話が』、『怜司からはメール』もあるのを確認し、『読もうとしたときに志穂から電話がかかってき』ました。『あと少しで、あがるから』と伝え『営業所を出』た利一は、志穂の元へと向かいます。利一が『東京の不動産開発会社で働いていたときの上司の娘だった』という志穂は、『西武新宿線の沿線で、小さな定食屋を営』んでいます。そんな志穂を初めて新潟の自宅へと招いた利一は、助手席に志穂を乗せ、家へと急ぎます。そして、玄関へと辿り着いた時『思わず足が止ま』りました。『玄関の引き戸が半分開いて』おり、『廊下に泥と足跡がついている』という状況に『泥棒?と志穂の声がし』ます。そして、『客間のふすまを開け』ると、『ああっ、まぶしいぃぃ』と声を出したのは『酒臭い息子』の怜司でした。『閉め出されるかと思った…ありがと』とよく分からないことを言う怜司に、メールをまだ見ていなかったことに気付く利一。『お前、なんで裸なんだ?』と、息子の姿をよく見ると『背中から腰にかけて肌が赤くただれてい』るのに気付き、志穂を連れて一旦家を出ました。そして、二週間後、東京からの夜行便の出発前に運転手として名簿を確認する利一の前に、『遅れて、ごめんなさい、加賀です』と一人の女性が遅れてやってきました。そんな女性の顔を見て息を呑む利一。それは十六年前に別れた元妻の『美雪』でした。『お母さん… 下に、荷物を入れといたからね』と後ろから少年の声もします。そして、出発した『夜行バス』。そんな『夜行バス』のドライバーとして東京と新潟を行き来する利一。そんな利一の”壊れた「家族」という時計は再び動き出すのか”という『家族』の物語が始まりました。 白いボディの『夜行バス』の表紙のイラストが独特な雰囲気感を醸し出すこの作品。書名にある通り『夜行バス』が全編に渡って登場し、物語を絶妙に演出していきます。そんな作品の主人公・高宮利一は『新潟市から離れた美越市に本社を置く白鳥交通』で、長距離区間を運行する高速バスの運転手として働いています。この作品は、そんな利一の『家族』の物語であり、宣伝文句に”壊れた「家族」という時計は再び動き出すのかー家族の再出発を描く感動長篇”と謳われる通り、『同居した姑との仲がこじれて』別れることになった妻の美雪、そして利一が育ててきた息子の怜司、娘の彩菜という『家族』の今を描いていきます。しかし、この作品はそんな『家族』の物語とは別に、利一とは全く関係のない人物の『家族』の物語が、それぞれの章に”サブストーリー”として描かれていくという凝った作りになっています。ただ、全く関係ない人物が唐突に登場するのではなく、それらの人物は利一が運転する『夜行バス』の乗客であるという接点があります。その各章の切り替えはとてもわかりやすく、『***』という記号が章の中に登場したところで視点の主が切り替わります。九つの章から構成されていますが、そんな中から特に印象に残った”サブストーリー”を三つほどご紹介したいと思います。 〈第一章〉: 『東京の大学へ入学する息子とともに新潟から上京し』た相川真由美が主人公。『もう…帰ってこないかもしれないな』と息子のことを思いながら一人、新潟への帰りのバスに乗り込みます。 〈第二章〉: 『東京の本社に』勤務する恋人の佐々木祐介との遠距離恋愛を続ける上島有里が主人公。『気持ちさえ決めてしまえば、きっとどこにだって行ける』と病に伏す東京の祐介の元へと東京行きのバスに一人乗り込みます。 〈第六章〉: 『仕事をリタイアした夫とのんびりと、日本の南へ向かう旅に出る』という菊井綾子が主人公。『これはきっと最後の大旅行』と、『再来月に手術を控え』た夫と、『あのときが一番輝いていた』とそんな夫がかつて営業で回った土地に夫婦で旅をするために、東京行きのバスに乗り込みます。 というように、バスを利用する乗客の人生の一幕に光を当てる物語が描かれていきます。そこで注目したいのは、そのそれぞれの主人公視点に切り替わった瞬間に本来の主人公である利一が高速バスの運転手の一人となってしまう、その視点の切り替えの絶妙さです。『前を見ると、背の高い運転手が客席を見て、人数を数えている』、『背の高い運転手が微笑み、うなずいた』、そして『背の高い運転士がうつむいている女性の前に立っていた』というそのそれぞれの場面。読者が感情移入する先の主人公・利一が全くの他人に切り替わってしまう不思議感。しかし、この描写によって利一視点でしか彼のことを見れなかった読者は第三者的に”高速バスの運転手・高宮利一”を俯瞰して見ることができるようになります。利一視点では決して見えない”背の高い”彼の姿、”微笑み”を見せる彼の優しい姿、そんな仕事人としての利一が見れることで、物語には深い奥行きが生まれていきます。そう、この作品はサイドストーリーを入れることで、物語の幅の広がりだけでなく、主人公の仕事人としての姿が物語に奥行きを生み出す、とても上手い作りがなされた作品だと思いました。 そんなこの作品の”メインストーリー”は利一を中心とした『家族』の物語です。『離婚して十六年もたっている』にもかかわらず、未だ『明け方になると別れた妻の夢を見る』という利一。それは、『どうして別れたんだろう。どうして離れてしまったんだろう』と元妻の美雪も思う通り、『同居した姑との仲がこじれて』しまったのが原因であり、そこには『憎み合って別れたわけではない利一と美雪』という関係性がありました。しかし、十六年という歳月は本人たちが思うよりも遥かに長い時間です。『子どもを置いて家を飛び出していった』というその子どもたちもすっかり大人になり、そんな母親への特別な感情を抱きながらもそれぞれの人生の中で苦悩しながら生きています。また、利一、そして美雪もそれぞれの人生の次の伴侶との関係にそれぞれ複雑な思いを抱きながらも生きています。この作品の宣伝文句には、”壊れた「家族」”という言葉が登場します。確かに『同居した姑との仲がこじれ』たことをきっかけとして美雪が家を後にするという出来事によって『家族』には大きな亀裂が走りました。しかし、上記の通りそんな『家族』にも十六年という歳月を経て新しい時間が流れ始めていたのは間違いありません。この作品で、作者の伊吹有喜さんは利一の言葉を通して『家族』についてこんなことをおっしゃっいます。 『家族というのは、ともに過ごした時間の記憶である』。 私たちはそれぞれに全く異なる『家族』の形の中で人生を生きています。『家族』の構成員が変わればまたそこから新たな『家族』がスタートする、そんな風に言ってもいいと思います。だからこそ、この作品の利一の『家族』、つまり『利一と怜司、彩菜、美雪という「家族」』の時間は『止まってしまっ』たという言い方は間違いないのだとは思います。そして、十六年前に時を止めてしまった『家族』の『時計』が、利一と美雪の偶然の再会を経て『再び回り始める』様が描かれていきます。『憎み合って別れたわけではない利一と美雪』。そして”置いていった”美雪と、”置いていかれた”怜司と彩菜。そこには、時を止めた過去に見やるプラスとマイナスの感情がそれぞれに露わになってもいきます。時を止めた後に違う『家族』の形がなければ物語はもっと単純なのだと思います。再び動き出した『家族』の時の流れに安堵する、そんなシンプルな結末があるのであればそれはそれで一つの物語です。しかし、上記した通り十六年という歳月の先には『家族』の構成員それぞれが新たに形作りはじめた『家族』の姿がありました。その両者が併存するということは当然にあり得ません。この作品が読者に突きつけるのはそんな中でこの両者の関係性をどう決着させていくのかという選択を構成員それぞれに問いかける物語でした。『もう一度、人生を前に進ませよう』、『恐れずに進めばいい』と前を向く『家族』たちの物語。それは、『ともに過ごす』『家族』のそれぞれがお互いのことを心から思いやる姿を見るものでもありました。 『夜明け前の薄闇を走っていると、これまでの人生を振り返ってしまう。そして選ばなかった道のことを考える』という『夜行バス』の運転手・利一。そんな利一が、元妻・美雪との再会によって十六年前に時を止めた『家族』の『時計』が『再び回り始める』のを見るこの作品。『深夜バスの話しを書くとき、いくつかの候補の土地があった。その中で新潟〜東京を結ぶ、長い関越トンネルが一つの鍵になった』と語る伊吹有喜さん。そんな伊吹さんが、『トンネルを超えると男、戻れば父親という二面性を描けるのではないかと思った』と続けられる通り、この作品では男と父親のそれぞれの姿を見せる主人公・利一の姿が描かれていました。そんな利一が、そして構成員のそれぞれが『家族』の今を考え、それぞれがそれぞれに思いやる様が描かれていくこの作品。どこかそれだけでドラマを感じさせる『夜行バス』が持つ独特な空気感を物語世界に上手く溶け込ませた、とても印象深い作品でした。

    96
    投稿日: 2022.01.24
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    重たくて深い心情を描いた話でズンと来た。 リイチの焦ったいところや不器用さにイラっとしたが、まあ、それが人間なんだろうね 「深夜バスは夜から朝に向かって走るバスだ」 「夜明け前がいちばん暗い」

    12
    投稿日: 2021.10.11
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    高速深夜バスの運転手の元夫が運転するバスに、十数年前に離婚した元妻が乗車してくる。ゆっくり、静かに進行するストーリー。舞台は、新潟。家族の再生と新スタートの物語。温かい気持ちにさせられる作品。

    5
    投稿日: 2021.09.23
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    東京での過酷な仕事を辞め、故郷の新潟で深夜バスの運転手をしている利一。 ある夜、彼が運転するバスに乗ってきたのは、十六年前に別れた妻だった――。 父親と同じく、東京での仕事を辞めて実家に戻ってきた長男の怜司。 実現しそうな夢と、結婚の間で揺れる長女の彩菜。 そして、再婚した夫の浮気と身体の不調に悩む元妻、美雪。 突然の離婚で一度ばらばらになった家族は、 今、それぞれが問題を抱えて故郷に集まってくる。 全員がもう一度前に進むために、利一はどうすればいいのか。 高速バスの運転手とその家族の物語。中盤から韓流ドラマばりの山あり谷ありで涙腺が……。妹のコスプレアイドルって部分は読者の意表を突きすぎている感があるのではないかなぁって思ってしまった。とはいえ読み応えもあって、奇抜な妹に驚かされて、ちょっとしんみりとした気持にもなれて、結末も良し。おすすめです。

    1
    投稿日: 2021.09.20
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    利一と美雪の、愛惜、という表現がとてもしっくりくるなぁ、と思った。 家族っていったって一つの人間関係なんだけど、切り離すのが難しいだけに、遠くても離れていても収束する時は収束する。 そんな物語な気がしました。 2021.5.22 67

    3
    投稿日: 2021.05.22
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    東京でノルマに追われる日々に疲れた男は故郷の新潟県でバスドライバーとして就職。家族とともに人生のやり直しを目指す。 はずだった。 10数年後、男は妻と別れ、夜行バスを運転する生活の中で東京に恋人を作る。妻は再婚するが、新しい家族となじめず体を壊す。子どもたちも社会に染まりきれずモラトリアムな生活を送る。 理想と違う現実は残酷だ。 一度バラバラになった家族だが、ちょっとしたきっかけで顔を合わせるようになる。今度こそ逃げることなく向かい合っていれば、何かが起こるかもしれない。そう信じて男は朝に向かって走る夜行バスを運転する。

    9
    投稿日: 2021.05.18
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    考えたらしょうがないかもしれないけど、タイミングというのはある。 それでもバスは人の気持ちを乗せて、次の目的地へ進む。 (以下抜粋) ○繊細な人なんだよ、と絵里花が言った。 「目が良くて。すべてが見えすぎちゃって、疲れちゃうんだ、たぶん」 それがわかるこの子も、おそらく同類だ。(P.212) ○リイチさんは決して踏み込まないの。一緒にいてほしいって言ったら、いてくれるし、優しくしてと言ったら、優しくしてくれる。だけど決してそこから先に来てくれない。自分の内側にも踏み込ませない。(P.233) ○あなたに惹かれるのは、若さの名残。私にとってあなたは青春時代そのもの。失われていく若さの象徴みたいなもの。だから惹かれるの。愛情じゃない、愛惜なの

    5
    投稿日: 2021.05.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    不思議な小説だった。ちょこちょこ読みづらいな、と感じたりもしたけれど、それぞれの登場人物がみんな魅力的で。せりふが良かったのかな。それぞれの人たちの人生を思ったり。憧れのロックスターという星に触れる事を許されたときの気持ちはどんななんだろうとか。 美越の家族は壊れているという前提の話だったけれど、ぜんぜん壊れてなんかいないと思った。だってみんながみんなを大事に想っているから。 深夜の高速バス、昔はよく乗っていたな。だいすきな歌手に逢いに行ったり、だいすきだった恋人に逢いに行ったり。なつかしいな。休憩で寄る深夜のパーキングエリアはすごくすきだった。たばこを吸いながら今ここだよと電話をかけたりメールをしたり。少しずつすきなものに近づいていく感じがした。 この町では泣くなよ、という言葉、すごく良かったなあ。泣けた。ここではわたし泣いてばかりだし。わたしにもそういう場所が出来たら良いのに。

    1
    投稿日: 2021.04.28
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    全体の流れ、ストーリーがいい、あるいは感動するかと聞かれたらそうではない。 一つ一つのエピソードになんとなく共感して、そうだよね、と読み進めて、いつのまにか終わってしまう本。 ほぼ同年の著者とシンクロしている、ということかもしれない。

    1
    投稿日: 2021.03.28
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    会社を辞めて地元に帰ってきた主人公は夜間の高速バス運転手になりそのバスに16年前に別れた妻が乗ってきたその妻にも家族があり複雑な家庭になっていたが バスの運転手リイチに2人の子供がストレス病を患ってたリイチには志穂と言う女性がいたその女性も離婚し店を切り盛りしているなかなか面白い本である

    1
    投稿日: 2021.02.15
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    初の伊吹さんの小説。長距離バスの主人公リイチが様々な乗客と織りなすドラマと勝手に想像してたら違ってた。リイチと付き合ってる志穂。そして16年前に別れた更年期障害の妻との再会から子ども達を巻き込んで展開していきます。可愛らしい志穂と離れる決意をしたところが腑に落ちないところもあったが、ラストに会いに行くシーンでホッとした。

    11
    投稿日: 2020.10.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    利一と美雪がまた復縁するのかと思ったが、やはりもう始まってしまった家族があるので、現状のままそれぞれの人生を歩む。そういう人は割と居るのではないでしょうか。元妻や元交際相手に再会したら、一瞬の迷いは誰でもあるかも。しかしお互いが新しい人生を作ってしまっていて、それも壊してしまうともっと最悪の人生になるのかもと気づく。 敬三の介護のことや、子供の成長などどんどん状況が変わっていくので、いつまでも交際仕立ての頃の感情だけでは動けない。 年齢を重ねるにつれ色々な背景を背負ってみんな生きていく。それでも自分の人生だし悩むこともわかる。 彩菜や怜司も色んな事を経験し、大人になろうとする姿も良かった。怜司が器用貧乏なところも、どうにかして良い方向になれるように海外の仕事で頑張って欲しい。

    0
    投稿日: 2020.10.19
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    新潟と東京を結ぶ夜行バスの運転手。ある日16年前に離婚した妻が乗客として乗ってくる。運転手を軸に夜行バスを巡る人間模様を描いたオムニバス形式の感動小説。 映画化もされた作品。まもなく50に手の届く歳の男性が主役。自分と同世代ということもあり感情移入して読むことができた。筆者もほぼ同世代。そろそろ自分の限界と終着点が見えて居る、でもまだ何か足りない、何かがしたいという複雑な感情。 結婚に失敗したことから、東京に暮らす新たな恋人ともう一歩が進めない。子供は大人になりそれぞれの人生を踏み出そうとしているがまだ未熟。主人公の暮らす新潟と恋人のいる東京。関越トンネルが父と男の境目という設定はお見事。 夜行バス、たいていの人は多分それぞれの人生でその一晩のみ交錯するだけ、だがそれぞれに重い人生がある。 「走り続けたこの先はいつだって、きれいな朝が待っている。」

    1
    投稿日: 2020.10.09
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    故郷に戻り、深夜バスの運転手として働く利一。子供たちも独立し、恋人との将来を考え始めた矢先、バスに乗車してきたのは、16年前に別れた妻だった。会社を辞めた長男、結婚と仕事で揺れる長女。人生の岐路で、忘れていた傷と向き合う家族たち。バスの乗客の人間模様を絡めながら、家族の再出発を描いた感動長篇。

    1
    投稿日: 2020.09.26
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    支えてくれる人、支えている人を、どんなに意識せず毎日暮らしていたか考えさせられた。体温、重さ、匂いがあるんだよなと思い起こされ、沁みる本だった。

    1
    投稿日: 2020.08.21
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    たまにしか乗らないけどバスが好きだ。目的地にいる友達に会えるのは楽しいし、バスの隣に座る人と思いがけず話をする事もある。帰りのバスは寂しくもあるが、旅で出会った人や感じた感情を思い返す大切な時間にもなる。 この物語でも色んな想いを抱えた人が、回り道をしながらも、それぞれ自分の感情と向き合って生きている。周りの人や自分自身を認めるための物語のように感じた。 もう少し家族と向き合う機会を持たなきゃなと反省。何事もすぐには結果はでない。後悔しないように、お互いに間違いながらも暖めあって行ける関係が築けたらと思う。

    1
    投稿日: 2020.08.07
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    東京-新潟間の夜行バス運転手の話。 東京での仕事を辞めて返ってきた息子、大学生で別居している娘、二人の母親である元妻、東京にいる恋人。それぞれが悔やみ、悩みを抱えながら次のステップに進んでいく。 まあ、随分と出来すぎなストーリー。50近い冴えない独身のオジサンが恋人と元妻の間で揺れ動く状況なんて、この日本で1% くらいの確立。ベースがこの奇跡的な状況から始まるので、最初からうわっツラな印象。みんな悩んでいるけど、最後は元妻は自分の家庭の居場所をみつけ戻り、ニート息子は就職し海外へ、娘は本気でアイドル活動、別れを告げた恋人との愛を再確認し会いに行くって。。。確率1%からスタートし、どんどん確立の低い軌跡が重なってもう、0.00?% の軌跡の話で、アホらしくなってしまう。 こんな軌跡が起こらないから、みんな悩んで生きているのに。

    1
    投稿日: 2020.08.06
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    7月-24。3.0点。 新潟在住の長距離バスの運転手、バツイチで社会人の息子、娘が相次いで戻ってくる。息子は会社を辞め、娘はネットアイドルになりグッズを販売する。 恋人、子供たち、元妻、元妻の父親、降って湧いたような関係に苦しみながらも前へ。 登場人物それぞれの描写が丁寧。悩みながらも少しずつ前へ。共感出来る。

    1
    投稿日: 2020.07.27
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    穏やかに進行する、失われた家族の修復の物語。読み手が考える収まりどころにゆっくりと向かっていく感じ。 登場人物それぞれの職業やその抱えている問題などが説明しきれていない印象。特に娘の彩菜を取り巻く状況が分からない。往年のシンガーとの相談する場面に違和感。息子の怜司の方は登場場面数は多いが抱えている謎は勿体ぶった割に終盤に要約して説明があり消化不良。150万円の借金は結局なんの為だったのかわからずじまい。彩菜の友達で東京の彼氏に遊びに行ったら彼女といたエピソードは続きがないのか。市町村合併と会社の吸収合併の筋は必要あったのか。 主人公である利一は、取り巻く二人の女性を思わせぶりに接触した後塩対応したり、恋しくなったと一方的にまた会いに行ったりと一貫性がない。 全体的に不要なエピソードが多く無駄に長い印象。また、人物が取った行動がそれまでのエピソードと結びつかない。 全体の雰囲気はよいがまいた伏線の回収が甘く消化不良。

    3
    投稿日: 2020.07.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    久々に伊吹有喜の小説を読んだ。やっぱ上手いね、この作家さん、挿話の配置とか、伏線の回収とか、もっていき処が丁寧かつ絶妙やわ。 家族再生の物語、親子って普通こうなんよ。子供の幸せを願わずにいられない。自分の人生の岐路であっても、子供が泣いてたり…いや悲しい顔や悩んでる仕草を見せただけで、自分のことはどうでも良くなってしまう。 俺もそうやって両親に育てられてきたし、俺もそういう風に子供に接してしまう。血を分けた子供に対して行うDVとかハラスメントとか、ああいうのは道徳観とかを抜きにしても、生理的に受け付けないのは、どんな形であれ親からきちんと愛情を受けて育ってきたからだと思う。感謝しかない… 話はずれてしまったが、とにかく出てくる人すべてが、愛情を受けるか注いでいるか、その両方か…なので、少々人間関係でギクシャクするシーンがあっても心を荒ませず読むことができる。 ラストの主人公の息子が去る間際がカッコいい。 「父さんの幸せは俺たちの幸せだ」 俺も本当にそう思うわぁ。息子として。

    1
    投稿日: 2020.06.08
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    映画化されていて、前々から気になっていたので購入。 16年前に離婚した妻と偶然会ったのを皮切りにそれぞれの人達がこれからに向けて、人生を歩んでいく物語。 主人公の視点で、物語は進行しますが、時折、別の登場人物の視点が入ってきます。 同じ時間が流れているのに一呼吸加わることによって、連作短編集を読んでいるかのような雰囲気を醸し出していました。 約500ぺーじというやや厚めで、大きな盛り上がりはないものの、一つ一つの出来事を丁寧に描いています。 普段見ているバスの模様や名前を遠い都市で見かけると、なんだかホッとする自分がいます。小説でも書かれていますが、自分も同意できます。 この前も滅多にいかない土地で、廃車になったバスが羅列されていて、そこに見たことのある色や模様を見た時は妙な親近感が込み上げてきました。世界は狭いなあと思わず思ってしまいました。 家族の再生物語で、小説で出てくるような境遇や環境は異なるものの、自分の周りに誰か当てはまるんじゃないかと思ってしまいました。それだけリアル感がありました。 あの日、あの時、こうすればよかったんじゃないかと後悔の念を持ったことは何度もあります。それが失敗と判断したとしても前へ進まないといけません。そういった過去を持ちつつも人生を生きていることに感慨深く感じました。 主人公の焦ったさには、イライラしたものの、それを取り巻く人達の温かみがとても良かったです。

    1
    投稿日: 2020.02.14
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    映画は2時間半越えの作品だったが、原作の小説を読んで、ようやく物語の全貌が理解できた(長男のアレルギーの原因など)。

    1
    投稿日: 2019.12.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    元妻、子供達と家族を守り立て直そうとする主人公。彼女との恋愛ストーリーと家族をら立て直す純文学…。どちらなのか。

    0
    投稿日: 2019.10.04
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    登場人物が、気持ちを全然相手に言わずに、自分の中だけで決めてすれ違うことが多いことに、モヤモヤ。 家族だから返って言えないのは分かるけど、もう少し素直になってもいいのでは。。

    0
    投稿日: 2019.04.14
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    この作者の小説は、スルリと読者の心に入ってきて、読みながら忘れかけていた自分の過去のあれやこれや(親との葛藤、子との擦れ違い)を思い出させる。今回も亡き親の深い愛をしみじみ感じて涙・・夫婦の擦れ違い、老親の覚悟、親子のもどかしさなど多少のきれい事もあるけどどれもが素直に心に染み入る。そこに景色の描写が写りこんで、気づけば利一を応援(笑)

    0
    投稿日: 2019.02.13
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    主人公は、もうすぐ50歳になる 高速バスの運転手。深夜 新潟と東京を 結んでバスを走らせています。16年前に別れた妻が乗客になってきてから、家族の再生が 始まります。読後の後味が良かったです。

    0
    投稿日: 2018.10.21
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    一度壊れた家族が再生し、在るべき場所に戻ってゆく物語。 冗長にも感じるが、中年世代が迎える哀愁や葛藤を描いた良作。長男の怜司が主人公であり父である利一よりも主人公っぽく感じられた。

    0
    投稿日: 2018.06.18
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    妻に逃げられた深夜バス運転手の男とその2人の子供のよもやま話。 みんなが一生懸命生きていて、感動できる。 しかしこの本の登場人物はみな異性にモテるな。

    1
    投稿日: 2018.05.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    夜行バスのように、先の見えない闇夜を行き、いつしか走り抜け朝を迎える。そんな家族の再スタート物語。問題だらけの家族が再び向き合って各々の道を見つけ歩き出す様に気持ちが温かくなりました(*^-^*)

    0
    投稿日: 2018.05.14
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    この書籍は、映画化もされていますが、映画を鑑賞してから本書を読んでみました。内容的に、書籍の方は少し話が回りくどい感じを受け、もう少し内容を端折っても良かったのではと言う印象も。映画のようにテンポが良ければ、もっと読みやすいでしょう。高速バスの運転士を軸に書かれていますが、作品自体のリアリティは高いので、その点は感心します。

    0
    投稿日: 2018.03.31
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    内容(「BOOK」データベースより) 故郷に戻り、深夜バスの運転手として働く利一。子供たちも独立し、恋人との将来を考え始めた矢先、バスに乗車してきたのは、16年前に別れた妻だった。会社を辞めた長男、結婚と仕事で揺れる長女。人生の岐路で、忘れていた傷と向き合う家族たち。バスの乗客の人間模様を絡めながら、家族の再出発を描いた感動長篇。 親子の関係再生のドラマは万人に受けますね。皆だれかから生まれて来ている訳なので、上手くいっている家庭で育っていても共感する事はたやすい事です。この本も非常に話に入りやすく、現在の恋人と元妻の間を揺れ動きながら誠実でいたいと思っている主人公利一の行動も非常にドラマ的で分かりやすいです。もう大人になっている子供たちも、足りなかった愛情の穴を怒りと悲しみで埋めようとする姿もぴったりはまっている。なんだかマイナスな話をしそうなレビュですがそんなことは無いです。しっかりと書かれた人間ドラマで情景も浮かびやすく、深夜バスの運転手というシチュエーションも必須のものとして機能しているので、舞台設定やそれに対するドラマのからみ方も非常に秀逸。とても面白かった。 何が気に入らないって、話の出来栄えではなくて主人公利一が現在のいじらしい可愛らしい恋人「志穂」への対応が超ムカつく!きー!っというものです。元妻「美雪」との間をゆれている時には「そこは志穂だろバカ野郎!」と心の中でがんがん突っ込みを入れていました。もう志穂が幸せになればあとはどうでもいいという位に感情移入しました。 もう映画になるみたいで配役決まっているようですが、僕の中では 利一⇒西島(大根役者だけど合うと思う) 恋人 志穂⇒櫻井幸子(これは絶対合うと思う。完全脳内再現) 元妻 美雪⇒小泉今日子(タバコすいながらだるくしているのが似合うから) こんな感じです。 これだけ書いているので分かっていただけると思いますが、早い話面白かったという事です。

    3
    投稿日: 2018.03.19
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    結論を急がず、その文章の持つ流れを感じよ!と言った作品。著者の作は私にとって初物だったけど、ファンになりそう。 ★5つでもいいけど、親父と息子の関係が男として読むと素直すぎて、ここはごめんなさい、と言うことで★四個で。とはいっても私も母親と娘の関係は書きようもないけど。

    0
    投稿日: 2017.11.21
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    深夜バスの運転手。新潟と東京を行ったり来たりする。息子と娘に振り回されつつも、東京には恋人もいる。 人生を進めようと思ってたところに元妻も現れる。家族として思いやる気持ちの大切さとともに、前に進もうとする気持ちを受け止めねばならない時もある。そして自分も前にいく。そんな人生ドラマかな。

    0
    投稿日: 2017.11.10
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    映画化が決まってから読むとどうしてもキャストの顔が浮かんでしまうが、本作では意外と気にならなかった。新潟が舞台なだけにニヤリとさせられるシーンは随所にある。「美越」は白根あたりかななどと想像すると楽しい。利一と志穂の関係に終始モヤモヤさせられるが、映画ではどう描かれるだろうか。章ごとに主観が変わるので、細切れで読んでいるとこれは誰の物語だったかと思うことが多々あった。正直読み終わってスッキリとはしていないが、久しぶりに新潟が舞台の映画には大いに期待している。

    0
    投稿日: 2017.11.09
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    良い意味で予測が付かない本でした。 “次はきっとこういう展開になるだろう”と言う予想がことごとくハズレ、この物語は一体どこへ向かっているのかと、続きが気になってしまいました。 成人し、それぞれの道へと進んでいった息子と娘。 子供を置いて家を飛び出して行った妻。 派手さはないのだけれど、物凄く心に染みる大人な一冊だと思います。 子供とは、きっと幾つになっても子供なのだろうな。 成人しようが社会に出ようが、やはり子供には親の温かさが必要なのだ。 貴方には、いつだって私が居るのだから大丈夫なのだよ。帰ってくる所があるのだから、どこへでも行っておいで。 と、そんな事をいつか言えるような強い母親になりたい。 娘の寝顔を見ながらそんな事を考えていました。

    2
    投稿日: 2017.11.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    思っていた以上に面白かった笑 あっという間に読みたくなり、ほぼ一日で読了。 ちょこっとレイジが気になり、志穂とリイチちゃんがどうなるか気になりました。

    0
    投稿日: 2017.09.09
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    新潟出身の作家ということで新潟住みの自分は勝手に親近感を感じたので手にとってみた。 読み終わって、予想を超えるほど面白い本だった。 家族間で起きた傷を再生していく物語は感動的で、バスや車の移動してる時に起こる利一の心情や、玲司や美雪と話す言葉たちは移動してる時だからこそ打ち明けられる話とかも、この本は「移動間」に起きる季節の移ろいや、街の描写が上手いなあと感じた。 新潟の古町や弥彦らへんをドライブしながら慣れ親んだ街をもう一度ゆっくりと見よう。BGMはユーミンで

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    投稿日: 2017.07.15
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    様々なエピソードのひとつひとつが素晴らしく、それだけにその後が気になるので星3つ。 ベースの物語からは少しずつ異なる視点で語られていくので、登場人物が多く感じるかもしれません。 解説にもあったように、上京する息子を見送る母親のお話が一番グッときました。 高速バスを使うような距離ではないので、近いうちに実家へ帰りたいです。

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    投稿日: 2017.06.25
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    伊吹さんの本は2冊目。深夜バスドライバーの利一と、その息子の怜司、娘の彩菜、そして利一の彼女の志穗を取り巻く、家族のつながりや愛情を描いた物語。 利一の人柄も気に入り読み進めやすかったのだが、ちょっと期待外れ…。 バスの乗客の視点で次々と物語が進んでいく物語と勘違いしてた。。

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    投稿日: 2017.05.02
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    新刊にあまり興味を惹かれるものがなかったので、文春から来たメルマガに映画化なると紹介されていた、この本にしてみた。 東京での仕事を諦め、故郷に帰ってきて遠距離バスの運転手をしている男・利一が主人公。 東京にいる恋人・志穂、これも東京での仕事を辞め転がり込んできた息子・怜司、仕事と結婚の間で揺れる娘・彩菜、別れた妻・美雪。 私とは構成も境遇も全く違う家族の話だけど、利一と息子・娘の関係やら、利一と女たちの間に流れる情感やら、老いた義父の頑固さやら、娘の彼氏の家族とのぎくしゃくした様や、バスの乗客たちの切り取られた人生の一幕やら、そこかしこに何かしら似たような境遇や近しい経験や同じような感情を催される。 ずるずると時が経っていき、結構長くてしんどい話なのだけど、しんどくても引き込まれる。 しかし、男も女もやせ我慢して生きるのは大変だ。利一も随分だと思うが、志穂も美雪も…。別れのシーンの重さに切なくなってくる。 『お父さんの幸せは、僕らの幸せだ』と息子に諭され、張った片意地にようやく気付くラストは甘いと思うが、それで良い。 妻は横におり、多少問題抱えていても息子たちもそれなりに暮らしている、自らの幸せを改めて思う。

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    投稿日: 2017.04.15
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    見捨てられない。例え手を差し伸べることで、他の誰かが傷つくとしても。優柔不断、八方美人だと言われても、不器用で不誠実だと蔑まれても、それが人間らしさだと思う。時は戻らない。だけど家族がいる。再出発に遅いということはない。 あらすじ(背表紙より) 故郷に戻り、深夜バスの運転手として働く利一。子供たちも独立し、恋人との将来を考え始めた矢先、バスに乗車してきたのは、16年前に別れた妻だった。会社を辞めた長男、結婚と仕事で揺れる長女。人生の岐路で、忘れていた傷と向き合う家族たち。バスの乗客の人間模様を絡めながら、家族の再出発を描いた感動長篇。

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    投稿日: 2017.04.10
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    必死に壊れそうな形を押し留めようともがく家族のお話。現実的な設定であるだけに余計にそのアラが目に付いた気もするけれども、まぁまぁではないでしょうかね。 しかし語り手の急転換はどうなんだろう?一瞬誰の話なんや?と戸惑ってしまい、読書スピードはスローダウン。こういうスラスラ読ませる作品としては結構な致命的ミスかと思われ。

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    投稿日: 2017.03.06
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    夜行バスで新潟と東京を行く話。 上手くいかない人生も 最後によかったと思えればいいのかな。 ちょっとでも早くによかったになれるように 生きていかないとだ。

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    投稿日: 2017.02.06
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    千切れそうになりながらも繋がりを取り戻す家族の物語。 主人公は男性なのですが、考えてみれば女性作家さん。でも上手く描けていると思います。 姑が原因で離婚した夫婦。父親の元に残った息子と娘。別れた妻。そして彼らを取り巻く人々。 皆が真面目で、でも誰も心の内をさらけ出すこと無くどこか鬱屈し、相手を憶測することに疲れている。そんな状態がずっと続き、少々疲れます。 その中で父親の恋人のストレートさが、それはそれで重いのですが可愛くも感じます。 最終章。義父の旅立ちを契機に登場人物たちの様々な思いが表出することで、それぞれが物理的には自らの道を進み始めるのですが、精神的には再び繋がりを取り戻していきます。 無理がなく、上手く描かれた家族の小説です。

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    投稿日: 2016.10.09
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    夜行バスの運転手である主人公を軸に、その元妻、今の恋人、息子、娘などそれぞれ問題を抱えた「家族」の葛藤と再生を描いている。淡々と話が進むので、盛り上がりというのはあまりなかったが、読んでいて心に沁みる作品だと感じた。 各章にショートストーリーのような形で、主人公の運転する夜行バスに乗車した人々のショートストーリーが語られるが、それらの登場人物が最後に全部つながってくる構成も良いなと思った。また、現実世界でも、バスなどで乗り合わせた人達それぞれにいろんな人生があるんだろうなぁという感慨を持った。

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    投稿日: 2016.09.03
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    家族の形に決まりはないのだ。 繋がり方や距離感、それはそれぞれ独自のものであって、他人にとやかく指摘されるものではないのだ。 素直で好感が持てる登場人物たちが良い。

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    投稿日: 2016.09.02
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    購入本はいつ以来だろう。離婚を経てある家族に生まれたかさぶたが癒えぬまま時が流れ、じゅじゅじゅくとはがれかけるなか、再生に向かうのか、二重三重に膿んでしまうのか、物語をおった。親は親の、子供は子供の目肌でお互いをちゃんとみているのだなと感じられた。

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    投稿日: 2016.08.28
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    【壊れた「家族」という時計は再び動き出すのか】故郷に戻り、深夜バスの運転手として二人の子供を育ててきた利一。ある夜、乗客に別れた妻の姿が――。家族の再出発を描く感動長篇。

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    投稿日: 2016.06.20