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総合評価

37件)
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12
8
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    宇宙と東京地検特捜部の政治汚職捜査の話だが、途中までそれぞれが完全に分断されつながりが分からず、最後も尻切れのように終わっている印象でいま一つの本でした。それぞれが面白そうなテーマだったので残念。

    5
    投稿日: 2025.10.17
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    面白かったが、内容を書き切るにはもう少しページ数が必要だったかも。左門が最後どうなったかも分からないし(続編への伏線?)

    0
    投稿日: 2025.10.11
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    04月-02。3.5点。 実家が老舗和菓子屋の検事、東京地検特捜部へ。いきなり政治家をターゲットに。一方、鹿児島大学で宇宙工学を学んだ女子大生、ロケット研究の第一歩へ。 一見繋がらなそうなふたつの物語、中盤から繋がり、面白かった。

    0
    投稿日: 2024.04.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    楽しめた。最後あっけなく感じ、もう少し丁寧に「売国者」を描いてほしかった。火事はなくてよかったんじゃないかな。他の作品も読んでみたい。

    0
    投稿日: 2023.10.22
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    特捜部に赴任した気鋭の検察官・冨永真一。宇宙開発の最前線に飛び込んだ若き女性研究者・八反田遥。ある汚職事件と友の失踪がつなぐ2人の運命。正義とは何か? 国益とは何か?

    0
    投稿日: 2023.04.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    冨永検事シリーズ第一作目。真山仁はハゲタカシリーズ以外はあまり面白くないようなイメージを勝手にもっていて、このシリーズはどうなのかなと期待半分、疑い半分で手に取ってみた。結論から言うと結構面白かった。もちろんハゲタカシリーズほどではないが。はっきり言ってほかの単発の作品よりはシリーズと銘打つだけあって面白さが出てる。刑事を主人公にした小説は多々あるが、本作の主人公は検事。同時並行して宇宙開発の研究者の話が出てくる。この2つの話は最初のうちは関係ないが、やがてクロスしてくる。冨永検事が扱う事件について宇宙開発の分野での汚職事件が絡んでくるという形で。そして売国というタイトルが何を意味するかだが、日本の宇宙開発技術をアメリカに横流しする輩、アメリカの意向で宇宙開発の予算を削減しようとする政治家を指していったものらしい。その政治家の不正を東京地検特捜部の冨永検事が暴くと。政治家相手には東京地検特捜部なのだなぁ…。文庫版の関口苑生氏の解説も非常に丁寧でよく書けてる。うまくまとめたなぁと。あと、本作をカテゴリ分けする際に少し迷ったが、経済小説かミステリにするかと悩んだ末、ミステリにカテゴライズした。詳細→ https://takeshi3017.chu.jp/file9/naiyou23412.html

    0
    投稿日: 2023.04.19
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    後半が急展開すぎてついていけなかった。 検事冨永、新米ロケット開発者八反田の2人が主人公の物語だが、検事冨永のストーリーばかり目立った印象。 他の真山仁作品と比べ少しまとまりに欠けた印象。 冨永が主人公の続編が出たら良いなと思う。

    0
    投稿日: 2022.10.21
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    真山仁初読了 正直、うーん? 二つのストーリーが交錯して進むが、主人公?二人は交わることなく話は進む。根底にある政治疑惑には、これで終わりという感じ。 ハゲタカは、面白いのかな?

    0
    投稿日: 2022.09.08
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    真山仁クオリティ。政界、検察、宇宙産業といった題材への取材の深さを垣間見せつつ、物語として読ませる。青臭いこと言いながら、もがく人間を描くのがうまい。

    0
    投稿日: 2022.03.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    どうした真山仁、ラストがこれでは拍子抜けだぞ! 個人の感想でした(´・ω・`)すまん 途中のネタ事件の方が面白かった 誘導係のようにネタばらし、解説するフィクサー がいて、物語を慌てて進めていると感じた矢先に ヲワタ・・・全てがヲワタ、どんでん返しも無く 拍子抜けのひとことだ 満足できねえ、どうした真山仁(/・ω・)/

    0
    投稿日: 2021.08.06
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    宇宙開発に挑む女性研究者と特捜検事の二人は、ある汚職事件と親友の失踪で繋がる。その背後には政治家の影が見え隠れする。政治家や企業トップが日本を売り報酬を受け取ってきた、と思われる。こうした闇は現在でも存在するのだろうか?

    16
    投稿日: 2021.05.23
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    久しぶりの真山さんの本。 検察の話とロケット工学の話、それぞれの話に主要な主人公がいて、 それぞれで進行していくというストーリー。 最初、出てくる人物が多くて、話に入り込めなかったのと、 検察の方のストーリーはミステリー調で、 続きが気になって仕方がなかった一方、 ロケット工学の方は、そこまで没頭できず。 最後にこの二つの話が交差するのかと思いきや、、、 ここから先はネタバレなので、この辺りで。 ちょっと最後の終わり方を単純化しすぎたかな、 もうヒト山描写してもよかったのかな、とは思いますが。 日本の政治や産業の闇に隠れた部分を よくあぶり出してくれているかと思います。 真山さんのファンなら、楽しめる一冊かと思います。

    3
    投稿日: 2021.03.04
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    The real relationship and Japanese governments secreted power are mysterious for us. This book gave me feel a thrill. To be honest, I wanted to get more clear ending.

    1
    投稿日: 2020.11.07
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    特捜検事と宇宙開発の若手女性研究者の話。 様々な伏線がどう絡むのかワクワクしながら捲り進め、第六章あたりから展開がグッと面白くなったが、結末には物足りなさを感じる。

    0
    投稿日: 2020.10.31
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    戦後政治の闇と巨悪。 特捜検事と宇宙開発研究者の二人の物語が進む。 最後まで交わることがなく終わる。 謀略小説で面白いとは思うが、何だろう、何か足りない。 戦後のフィクサーを描くなら、もっとアクの強さが欲しいかな。

    0
    投稿日: 2020.10.15
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    宇宙開発と検察庁の視点で話が展開していく。どう繋がるんだと思いながら読んだ。 今の世の中にこういう高潔な政治家がいるのだろうか? 左門さんのことがとても残念に思う。

    0
    投稿日: 2020.05.23
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    プロローグでの人物たちが、本編でどのように係わってくるのか、興味津々に読み進めた。 検察官・富永と、宇宙開発に挑む女性研究家八反田遥、それぞれ独立して話が進んでゆく。誰が題名にある通りの売国の徒なのか。 陰謀と謀略の戦後裏面史と、日本独自の宇宙開発。テーマが壮大なゆえに、惜しむらくは終わり方が・・・

    3
    投稿日: 2020.03.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    冒頭から、通産省の青年、宇宙センの研究者、法務省の検事と、互いに無関係な人物の会話から始まり、数十ページ読み進めると、そのどれでもない特捜部の検事と若い宇宙研究を進める大学生がダブル主人公であることが分かり、中盤になっても話の展開が読めない、、そんな展開にワクワクさせられる。 キープレーヤーである橘洋平が悪党なのかヒーローなのかが最後の最後まで分からない部分が本作のミソだと思う。冒頭のシーンをみると、完全な悪党ではないことが何となく分かるが果たしてどんな仕掛けがあるのかが見えない。早く知りたいという好奇心を掻き立てられ、あっという間に読んでしまった。 結末はあっさり淡々と終わっていった感じがする。橘は今後冨永に危害が加わらないよう万全を尽くしたと言うが、その仕掛けが分かっても本当に安全な仕掛けなのかはイマイチ釈然としない。ただ、個人的には官房長官の逮捕など今後の巨悪の掃討を描かずボカしたのは非常に評価が高い。この一件を通した富永の決心だけを示して終わる形が本作のベストな締め方だと思う。(p387 物証があれば、いつか必ず告発できる。検察官としての冨永の矜持だった) また、真山仁の作品は「黙示」「マグマ」以来三作目だったが、本作はポップでリズムがある感じがして、これまでとは違う印象(良い印象)を受けた。基本は固い感じだが、遥や藤山のような若い女性の会話が自然で、ある種「華」のようなものを与えているような気がする。

    2
    投稿日: 2020.02.07
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    日本は本当に独立国と言えるのか、という真山さんの伝えたいメッセージは感じ取れたが、物語としてはまあまあ どうしてもハゲタカシリーズと比較してしまい、それと比べると、、、となってしまう

    0
    投稿日: 2019.01.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    【感想】 「だいぶ風呂敷を広げたわりに、まぁまぁ尻すぼみで終わったな」というのが1番の感想。。。 プロローグにあった、「アメリカに負けない情報網を構築しろ!」という台詞から、真山仁バージョンの「ジョーカーゲーム」チックな物語が始まるのかと思いきや、、、 終始アメ公に弄ばれて終わった、ある意味現実的な物語でした。 決してハッピーエンドではない、不気味で納得いかない終末を本作品では迎えていた。 そして、正直何も伏線を回収しきれず、尻切れトンボになっちゃっていたような。。。 読み終わった後のこのシコリ。これは頂けませんよ、真山さん。 まぁ、真山仁が書いた小説なのだから、決してAllフィクションの内容ではなく、何らかのメッセージがあるのかもしれない。 アメリカと日本の2国間にある、闇の部分がうっすらと垣間見えた気がした。 国際関係のニュースなどを普段見ていると、やはりアメリカ(というか、どの国にも)してやられている感は否めない。 こういう内容の本を読んでいると、日本は決して独立している国ではなく、いまだにアメリカの属国なんじゃないのかなと不安に思う。 そして、その属国にすぎない日本の1国民にすぎない自分自身の日常生活や努力は、とてつもなく些末なものなのかもしれないと、虚しくなってしまう。 ずっとこのパワーバランスが変わらないとすれば、ある意味夢や希望なんて現世にないのではないのかな? タイトルでもある「売国」が果たして悪なのか正義なのか、正しいことなのかは未だによく分からない。 読み終わった後に色々と考えさせられ、憂鬱になってしまう本でした。 【あらすじ】 『ハゲタカ』シリーズをはじめ、震災後の原発政策とリーダーシップのあり方を問う『コラプティオ』、農薬と日本の食の暗部に迫る『黙示』など、現代の日本社会が抱える問題に正面から挑みつつ、最上級のエンターテインメント小説を精力的に発表しつづける真山仁。 2014年秋、作家生活10周年記念刊行の第一弾として、超弩級の謀略小説、社会派長編が誕生した。 今回の主人公は、気鋭の検察官・冨永真一と、宇宙開発に挑む若き女性研究者・八反田遙。物語は二人の視点から描かれる。 遙は幼い頃から宇宙を夢見、日本の宇宙開発を担う研究者になるべく日々奮闘中。 航空宇宙科学研究センター(宇宙セン)の指導教官・寺島に導かれ、我が国の宇宙開発の現状と問題点を目の当たりにする。 それは宇宙開発の世界が生き馬の目を抜く世界であり、同盟国・アメリカとの関係の複雑さに触れることでもあった。 一方の冨永は、形勢不利だった殺人事件の裁判を検察勝利に導いた功績を認められ、特捜部に配属される。 粘り強く次々に成果を出す冨永だったが、大学時代の親友の失踪を機に、奇妙な疑獄事件に巻き込まれてしまう。 そしてその陰謀には、戦後の日本復興を支えた大物政治家の影があった……。 正義とは何か? 国益とは何か? 希望とは何か? 精緻な描写と骨太のストーリーに、誰もがページを繰る手を止められなくなるはず。 日本の社会派小説の歴史は、ここからまた始まる! 【引用】 終戦10年後。。。 GHQによる占領は終わっても、日本は未だアメリカの管制下にある。 「アメリカに負けない情報網を構築しろ。そして情報戦に必ず勝て。そうすれば道は自ずと開ける。」 「デュ・トランブレーになるんだ。」 修道士だったフランソワ・デュ・トランブレーは、ルイ13世の宰相リシュリューの側近を務めていた。 修道士網を駆使して諜報活動を行い、当時の政治を操るほどの権力を握った。 以来、フランスでは政治の黒幕をそう呼ぶようになった。

    4
    投稿日: 2018.10.15
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    日本の技術を海外(アメリカ)に供与するという意味での売国か。 アメリカの持つ技術力もものすごいものだと思いますし、投下される予算の大きさにも驚くが、技術立国を目指してきた日本において、半導体、原子力、宇宙開発というものが世界を引っ張っていけるほどの技術力を持っているというのは素晴らしい話。 脈々と日本を骨抜きにする為に仕掛けられたものに対抗する為には、元凶にたどり着かなければならない。 個人的には日本の宇宙開発というものをあまり良く知らなかった。 が、地球レベルで物事を考える上で宇宙は切っても切れない。お金はとんでもないくらいかかるのであろうが、もう少し興味をもつようにしなければ。 そのような事業(公共といっていいか?)には利権が絡むのは当然と理解。 政治家が絡むとたいていそう。 宇宙開発に勤しむ人々と政治家、検事、フィクサーが並行して書かれており、展開についていくのが大変ではあるが、エンターテイメント要素を含み、ストーリーを盛り上げていく。 ラストはもう一捻りというか、もう少し突っ込んだところまで展開してほしい。 続きが気になって仕方がない。

    1
    投稿日: 2018.07.10
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    うーーーーん、アメリカ大統領すら海外からコントロール出来るかもという現代の世の中でこの本の世界観はとても想像しやすい。

    1
    投稿日: 2017.12.04
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    途中までは面白かったが最後は急に店じまいという感じ。主人公を2人にする必要はなかったのでは。最後にほんの僅か遭遇するだけで関わりもなく。

    1
    投稿日: 2017.10.27
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    飽きさせずに最後まで面白く読了できたけど、薄味な 満足感が乏しくも感じた なぜか?  一つは、 テクノスリラーとして期待すると 諜報活動の描写がペラペラだし、 米国の陰謀論も マクロ経済や地政学による根拠づけが ほぼ無くて 納得できるものじゃなかった リアル感が無くて残念 二つに、推理小説として期待すると これもまた 謎解きの仕掛けは薄い 散々な評価になりそうだけど 実際には楽しく読めたのは、 本作の主題が、 メインキャラクターである富永真一の 検事としての哲学を貫く様であったからと読了後に気づいた 頑なに検事としての矜持を貫く真一 愚直に ロケット研究に邁進する遙 若者が自らの哲学を守り抜く過程を描いた小説として読むととても面白い作品だった

    1
    投稿日: 2017.10.01
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    なんとなく読まず嫌いしていた作家。でも雑誌広告に惹かれて読んでみたら面白かった。他の作品も読んでみよう。

    1
    投稿日: 2017.08.04
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    本書のタイトル通りに、日本の技術を米国に売る代わりに私腹を肥やす官僚や国会議員に対して、主人公である検察官が真実を究明することから、本書の幕が開ける。主人公の無二の親友が残した謎のメッセージには、売国奴のリストがあり、そこには超有力政治家や企業の役員の名前があった。主人公は、親友のメッセージを頼りに、日本の売国奴を検察官の立場から追い詰めていく。 読了したが、本書は不完全燃焼感がある。主人公が悪の親玉の正体を突き止めることはできるが、逮捕することはできない。結局、主人公が売国奴に捕まる描写で本書は幕を閉じる。 主人公が売国奴を追い詰めていく過程は手に汗握る展開であっただけに、ラストシーンは煮え切らない。

    1
    投稿日: 2017.07.16
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    2つの関連のない話が、どう繋がっていくかと 興味津々で読んだが....ん~イマイチなかんじ。 もっとこう、緻密に絡み合うかと思ったら 大雑把に関連性があるだけで、別に話わけなくても いいんじゃね?と思た。

    0
    投稿日: 2017.04.28
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    ロケット開発と、収賄事件の捜査を行う特捜検事の並行ストーリー。 大きな道具立てや細部のスリリングな感触は心地よいのだが、真山の癖なのか、ストーリの線を回収しきれずに、尻すぼみ感が拭えない。

    0
    投稿日: 2017.03.17
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    いままでの真山仁作とは少し違う印象だったような。検事が主人公のひとりで推理小説感があったからか。 ちょっと期待してたものと違ったかな。

    0
    投稿日: 2017.03.12
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    「売国」。 随分穏やかでないタイトル。 「ハゲタカ」を読んで以来、真山仁さんの作品は読んでいなかった。今回久しぶりに読むと、相変わらず骨太な作品だった。 物語は検察官富永と宇宙開発研究員である八反田との面から描かれる。 しかし、冒頭で一気に様々な人物が登場する。通産省官僚の男、宇宙航空研究センターの教授、官房長官、などなど。肩書きが小難しいひとがドヤドヤ登場するため、やや混乱する。読んでいくうちに収まってはくる。 そもそも検察官と宇宙航空研究員がどう繋がってくるのかと思う。 物語は現実にあり得そうだと感じられる絶妙な加減で、事実と虚構とが絡んでいる。このリアリティある物語進行は大変面白い。 しかし残念なことに、これで終わり?という印象は否めない。一応の解決を見せてはいるが、置き去りにされたものが多すぎる。 左門の生死が不確かなことも、富永の実家のその後や家族のことも、事件自体の捜査の行方と結論も、続編があるのかと思わせる。 読み方次第で結末は察しろというのは乱暴すぎるよう感じる。 検事富永が取り調べに用いようと実家の菓子司へ電話し、父親に和菓子を送ってもらうよう頼む。和菓子をわざわざ京都から東京まで父親が持参してくれる。その和菓子を見て、少年富永が祖母のために和菓子をこしらえたときのことを思い出す。 ここのくだりが富永の心と家族関係の歪さを上手く描けていて良かったのに、最後にどうなったのかが書いていないとせっかくのエピソードも無駄ではないだろうか。とても残念に感じた。 ロケット開発と政治とが絡むため、宇宙航空研究センターの描写は必要だが、八反田は特に必要だったのだろうか。 希望に燃えた若い研究員だからこその情熱に押された行動があるわけでもなく、何も出来ず流されているだけの人物を物語の中心に置く意味がわからない。 ロケットに関することや糸川英夫博士のことなどの記述が興味深いだけに勿体無い。 真山仁さんの作品は骨太な社会派で面白いのだが、確か「ハゲタカ」のときにも読後感が余り良くない、スッキリしないものが残った。 わたしには合わない作家さんなのかもしれないと感じた読書だった。

    1
    投稿日: 2017.03.09
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    2017年1冊目の本。なんか惜しかった〜。。 キャラクターも魅力的で、話も面白くなりそう!とわくわくしながら読んでいたのに、どんがらがっしゃんと一気に終わってしまった印象。もっとページがあったらよかったのだろうか。 アメリカ陰謀説とか頭いかれてると思ったけど、工作員とか本当にいるのかなと思ったら怖くなったよ。

    0
    投稿日: 2017.01.04
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    複数の時間軸が並行して進んでいく構成は、村上春樹さん的だなと読み終わってから気づいた。でもこの構成は自分としては読みづらい。。この手の作品みるといつも思うけど、ほんとにほんと、こういう命かけた国家戦略的な仕事をしている人たちがいるんだよなあと、現実感ないけど、それでも確かなパワーのようなものを感じる。

    0
    投稿日: 2016.11.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    宇宙開発研究の表と裏。 汚職事件を追う特捜検事。 最後にアメリカの影響力の話になり、なんとなく終わる。 アメリカの影響力にした方が現実感が表現できて良いのかもしれないが、物語の終わり方としてはどうなんだろう。 中盤まで面白いけど、終盤にどうなるんだろうと文字を追って来たゆえの虚しさを感じた。

    0
    投稿日: 2016.11.03
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    国を売る ことの定義が 曖昧なことが、もったいない。 グローバル化のなかで 『国を守る。国を愛する』ということも その 意味が 不鮮明となっている。 『国破れて正義あり。正義ありて国よみがえる』 この本のテーマは 国よりも 正義にあるのだ。 人類のため という大きな課題があり、多くの科学技術は その国のために開発されるわけではない。 日本人が開発したから、日本国のものだ という論理が成り立たない。 インスタントラーメン、カラオケは 確かに 日本人が開発したのだが、 それは 世界中で つくられ、使用されている。 中国人が 漢字と紙を開発したのに、日本は特許料を払っていない などと 暴論を吐く 中国人もいる。 ソ連が崩壊することで、宇宙技術は中国に流れ、 中国は 宇宙に有人飛行までするようになった。 特捜部というのは、不思議な存在だ。 政治家の不正を暴き、逮捕することができると言うシステムが 日本にあることは、いいことかもしれない。 徹底して、不正を許さないが きちんとした証拠がなければ、 罰することはできない という 富永真一。 クールな検事で、京都の和菓子老舗のボンボンである。 あかねちゃん事件にたいしての富永検事の活躍は 目を見張る。 死体なき犯罪の問題は 『死体がない』ことにあるので、 『死体』を探せばよい という 論理につながっていく。 それで、靴についた農薬から、割り出すのである。 近藤左門は 京都のお茶屋の老舗。富永真一と幼なじみ。 文部省で 宇宙開発の担当をする。 左門の失踪から、宇宙開発技術をめぐる 売国的行為が告発される。 宇宙ロケット開発技術は 即 戦争用のミサイル技術に応用できる。 ロケットの燃料は 固体と液体とふたつの方法がある。 日本は、固体燃料の開発に卓越したものをもっていた。 それが もう一方の主人公 八反田遥 の父親が 開発したことが 知らない間に アメリカに売り渡されていたと言うことが 暴露されるが、その犯人が 指導教授だったとは。 どうしようもないね。 そんな中で、日本の宇宙開発の研究所が、アメリカと合併される と言う話が 持ち上がってきた。 それを仕掛けているのが、だれなのか? 富永真一は そのことの事実を集めようとするが。 ドンは 『橘洋平』だったが、さらに フィクサーがいた。 ふーむ。意欲的な作品であるが、本丸まで到達しなかったのが、 残念だ。しかし、テンポよく 読めたことは 実に楽しかった。 真山仁 は 『日本の正義』 を追いかけようとする。 日本が 宇宙開発する ということの 本質的な意味は? アカマ自動車が 取り組むということで 一区切りつけるが さて、その後 どうなったのか? 続編が 欲しいところだ。

    0
    投稿日: 2016.10.25
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    気鋭の特捜検事、冨永真一。宇宙開発の最前線に飛び込んだ若き女性研究者・八反田遙。ある汚職事件と、親友の失踪が二人をつなぐ。そして炙り出される、戦後政治の闇と巨悪の存在。正義を貫こうとする者を襲う運命とは!?雄渾な構想と圧倒的熱量で頁を捲る手が止まらない!

    0
    投稿日: 2016.10.15
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    尻すぼみする。 序盤、中盤と一気に話に引き込まれますが、 終盤急に話がおわります。 もっと、膨らむと思ったのに。。

    0
    投稿日: 2016.09.25
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    【検察、宇宙、陰謀――真山仁の真骨頂!】日本が誇る宇宙開発技術をアメリカに売り渡す「売国奴」は誰だ!? 検察官・冨永と若き研究者・八反田遙。陰謀渦巻く骨太社会小説。

    0
    投稿日: 2016.09.01