
総合評価
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powered by ブクログ積読していてようやく読んだ。2003年初版だから少し古くなっている部分もあるのだろうが、概ね共感。子ども授かったらまた読もうかな〜。
0投稿日: 2022.01.23
powered by ブクログ結局のところ親も子も楽しんで、生きて行く。というシンプルな事が1番大切。 「脳科学」と一見難しそうな響きやけど、そうや。結局はシンプルな事なんや。って平らにしてもらえる1冊。 いくつかビビッとくる文章があったけど、子どもは「授かる」もので「作られる」ものではないっていうところは響いた。つい子沢山で当たり前に自身も周りも思いがちやけど我が子たちを授かる事が出来て幸せやと強く思ったなー。
0投稿日: 2021.11.20
powered by ブクログ赤ちゃんの育て方に関する本は数多ありますが、そこに根拠があるのか……本書はそうした巷の噂レベルの内容ではなく、脳科学/発達心理学の研究者が書いた幼児教育に関する知見を述べた本です。 中心となっている考えは、海外留学で著者が得た教訓、「これまでの発達観を見直し、広い視野で子どもを見る」です。親は子供に成長してほしい一心で、胎教をしたり勉強させたりしますが、必ずしも成長しなければいけないわけではないのだ、あるところでもし止まってしまったとしても、広げていくことを楽しめるのが人間、広い視野で見守ってあげることが大事だ、という考え方を提唱しています。 これを読むと最近流行りの「脱成長」の文脈で見てしまう人がいるかもしれませんが、(わたしの見たところでは)「成長に対する期待をしない」という所が勘所ですよ、と言っているように受け取りました。
2投稿日: 2021.09.29
powered by ブクログ赤ちゃんの成長と脳科学という実践的なテーマは親にとって関心がある内容であるとともに、胎児の能力の不思議についての研究も興味深かった。胎教という概念の意味合いが更に納得できたように思う。この本を通して胎児も母の子宮の中で何と排泄しているというのは初めて知った。完全な1個体なのだ!新生児の微笑が親の愛情を獲得する目的であるという解き明かしも面白いところ。20世紀の子ども観が「かつては子どもは授かるものだったが、今は作られるものと位置付けている。また育つものではなく、育てるものとみなされるようになった」との紹介があり、著者は疑問を呈している。全く同感!絵本の読み聞かせの意味は「本を通じて親子が気持ちのやりとりをすること」との解題は凄い言葉だと思う。子どもの成長に関しては、自らの経験を顧み、反省させられることが多かった。
1投稿日: 2021.04.19
powered by ブクログ人間の赤ちゃんの、胎内での成長、乳児期の成長を知ることは、何か人類の発生から現在に至る進化をより深く想像させる材料になるのではないかと思って手に取ってみた。 赤ちゃんは予め埋め込まれた人類の成長スペック(遺伝子情報)に基づいて受精卵から細胞分裂を繰り返し、目的地たる人間の姿に近づいていくのだが、その過程はスペック絶対ではなく、このまだ生後間もない生命は自らにふりかかる刺激に見事に反応して、その環境や、条件に適応して組織、器官の形成にドライブをかけて細胞分裂を調整していく。 それらは、結果的な姿として(性格や能力、感性といった個性と言われるカタチで)目にすることは多いのだけれど、この部分や、時限的適応のバランスには神秘性を感じざるおえない。 そしてもうひとつ、「原始反射」という赤ちゃんの仕草ですが、カワイイにかまけて赤ちゃんを眺めていると見えてこない、研究者の多くの観察事例を冷静に見つめてきた眼にははっきりと浮かんでくる共通事象があるのです。 思わず、そうそうと唸ってしまった。 この「原始反射」が人間を作り上げていくスペックの表象であることに気付かされた。 人間の赤ちゃん、ニホンザルの赤ちゃん、チンパンジーの赤ちゃんによってその「原始反射」は違っていて、その後地上で生命を育み、種の拡大を図るために必要な種の特性を見事に移しているのだ。
4投稿日: 2020.10.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
子を「育てる」ものと思い込んでいたが、よく考えれば子は「育つ」ものだということに気付かされた。 大事なのは、親が自分自身に自信をもって子供と遊んであげること。親の不安の埋め合わせに、子「育て」を利用しないようにしたい。 おおらかに見守ってあげるぐらいのスタンスにしたい。同時に、それって当たり前のことやんっていうことにも気付かされた。 「木が上に伸びながら、同時に横にも葉を茂らせたり、花を咲かせたりするように」
5投稿日: 2020.09.07
powered by ブクログ興味を持ったら何でもとことん調べてしまう癖で本書を手に。まさに我が子は「生後二ヶ月革命」の真っ最中とのことで、どおりで毎日の成長が面白すぎるわけか。 読書MEMO ■子育ての誤解 ・誤解や勘違いを埋めながら、親子の絆を作り上げていく作業が子育て。 ・親の自信喪失が子どもへの過度な期待や不安となって表れているのも今日の育児の現状 ・科学的情報に惑わされて育児をすることは、放任にせよ過保護にせよ、目の前にいる赤ちゃんからのサインを無視していることに変わりない。 ・子どもは親の生き方を見て育つので、親である前に1人の人間としてどう生きるかということは大切な問題。親も育児を人生の中のひとつの仕事として考えるくらいのほうがいい。大切なのは、親が自分の生き方に自信を持つ人間になるということ。 ■胎児の不思議 ・胎児への語りかけの意味は胎児自身が聞き分けられるかということよりもそれを行うことで母親の気持ちがリラックスできる点にある。 ・まだ会ってもいない赤ちゃんに成果を求めて胎教をするのは、右肩上がりの発達観にとらわれすぎていると言わざるを得ない。それよりも子どもは授かりものという考え方をもっと見直していい。 ・生まれて間もなくから激しい教育競争に巻き込まれているかもしれない赤ちゃんをせめて子宮の中では静かにしておいてやりたい。 ■生後二ヶ月革命 ・生後二ヶ月というのはヒトの発達にとって大きな変わり目。 ・筋肉の働きが変わったり脳のシナプスが急速に増える。 ・生後二ヶ月は赤ちゃんの身体の中でバラバラに仕上がっていた機能が脳の指令を受けてうまく連携し始める非常に重要な時期。 ■テレビと育児 ・新生児は人の語りかけに同期して手を動かす。語りかけた大人の方も無意識に頷き等の動作で反応する。乳児はその過程を通して、自分が人声を聞き取ったことを確認する。テレビは赤ちゃんの反応とは無関係に情報だけが垂れ流され、語りかけた側の反応が一切ない。 ・極端に生活からテレビを排除したり、逆に生後間もなくからテレビを長時間見せることは避けるべき。 ・語りかけには語り返しがあることが大切。語りかけや本の読み聞かせ、玩具遊びも赤ちゃんと親が一緒に楽しむためのもの。大切なことはそれを使いながらどうコミュニケーションをとるか。 ■育児の目標と目的 ・立派な親でなくてもいい。大切なのは親が子どもの良いところを、こどもが親の優れた点を理解し合うこと。 ・母親が父親のことを、父親が母親のことを子どもに「人生の目標にしなさい」と言えたら本当に素晴らしい夫婦、家族になる。 ・非行に走る子どもたちに共通していたのは「安易に子どもに謝る親」の存在。子どもを思って叱ったことに自信を持つべきで叱ったこと自体を悔いてむやみに迎合すべきでない。
1投稿日: 2018.10.10
powered by ブクログ科学的な見解で赤ちゃんの脳の発達と子育てについてわかりやすく書かれています。 他にも子育て本を読んだけど、一貫してるのは、子供の発達過程を理解して、親が子供の成長を楽しむ。逆に、発達過程を知らないと、成長を喜べなくて、ちょっと損する!そして、一緒になって、本気で子どもと遊ぶ。与えて終わりではなく、与えてからが本番! 子どもを育てるのではなく、勝手に育つ、という感覚は大事だと思った。 親があれこれするのではなく、子どもが何をしようしているかを、しっかり観察する。しかし、結局は時間との勝負になるのよね。時間で動いている大人の世界は、なかなか子どもに合わせられない。周りの理解を得つつ、どこまで子どもと同じ目線になり切れるかは、難しい課題やね。 子どもの成長を楽しめる社会をつくりたいなー。 印象に残ったメモ ・まだ赤ちゃんの発達についてはちゃんと解明されてないこと。 ・赤ちゃんは自発的に行動するので、育てるというより、行動を見守り、少し助けてあげる、くらいで良い。 ・本気で遊んで、手加減しない!ハンデ戦にして、対等さをなくす。 ・テレビ等のメディアとの付き合い方はよく考えよう。 ・お母さんが子育て楽しい、と思えるような周りのサポート環境大事!
1投稿日: 2017.08.23
powered by ブクログ胎児~生後2ヶ月の赤ちゃんがどのような成長をするか。早期教育、テレビについて、育児の目的と目標。などなど。 初の子育てについてそんなに心配してないけどまじで親になってしまうので試しに読んでミマシター。自然に育てましょってことね。
1投稿日: 2016.11.20
powered by ブクログ☆3 読んで良かった本だよ。 赤ちゃんとの関わり方について、重要な見解が書かれている気がするよ。 とくに「神経ダーウィニズム」と言う仮説。脳で過剰に作られた神経細胞の自然淘汰が行われるという「シナプスの過形成と刈り込み」は、赤ちゃんの正常な発達にとって重要みたい。 ADHDの患者のシナプスは健常児より多い、つまり刈り込みがちゃんと行われないことが原因かもしれない、という著者の話はかなり納得できる。 そして、刺激が過剰な現代の弊害も、興味深い。 テレビ過剰で言葉が遅くなる、という見解に納得。テレビは受けとるだけの刺激だから、言葉や視覚と体との連携がとりづらくなる。 それを防ぐには、親の語りかけとこどもの反応の相互作用が重要。これも覚えておくよ。 こどもの教育に関する情報が多くて焦る気持ちもある。でも、教育の目的を設定しないまま、良さそうなことを言われるまま過剰にこどもに与えることには問題があるらしい。 そうではなく、赤ちゃんを一人の人間として尊重し、ありのままの状態のこどもを観て、気づき、親が反応することがいいんだな、ということがわかったよ。 赤ちゃん研究はデータが取りにくそうで全体的に根拠に乏しい感じがするけど、ひとつの意見として知っておくのは良いと思う。
1投稿日: 2016.01.29
powered by ブクログ何となくイメージ的にテレビを見せないようにしてたけど、これを読んで納得。受身になって自発的な発語が遅れる可能性がありそうですね。なら大手を振って、今の方針でいけます。それに限らず、おもちゃを使っていかに一緒に遊ぶかとか、考えすぎてもいけないけど、放任もダメっていう、まあ当たり前のことを再認識できました。
0投稿日: 2014.04.09
powered by ブクログ育児・教育について過剰量の情報が氾濫しているけど、科学的な根拠はほとんどわかっていないことがわかった。裏付けのない情報に惑わされて、親から様々な刺激を与えるのではなく、まずは赤ちゃんの自発的な発達を注意深く観察することが大切。子供は「育てる」ばかりでなく「育つ」ということ。
2投稿日: 2014.02.10
powered by ブクログ偏った書き方で、科学的には極めてレベルが低い。 星1つにも値しない。 勝手に、読者は「赤ちゃんに刺激を与えれば成長する」と思っている、と決めつけている。それは間違いだ的な論調だが、別にそんな風には思っていないよ。少なくとも私は。甚だ心外だ。 またある一節ではADHDの患者は刺激を与えすぎた現代の早期教育が原因のようにいうが、全く実例がない。そう論じるのであれば、少なくともADHDの患者の多くに早期教育が行われていたという実例が必要だ。言いがかりだ。 実例があったと思えば、詰め込み教育よりも、褒めてあげたほうが良いという例として、アジを1匹釣った息子を褒めたら喜んでたという話。 アホらし。 極めつけはNHKの「奇跡の詩人」という番組について。 障がいをもつ子が努力をして素晴らしい詩を書いていることを賛美しているが、努力をしても詩も書けず、言葉も発せない子は素晴らしくないということにもなりかねない、という。 ひにくれるのもいい加減にしろ。 じゃ、あんたはオリンピック観ながら、出れなかった奴は素晴らしくないなぁなんて観戦するのか。歪んでるね。 実に気分の悪い本だ。
0投稿日: 2013.11.24
powered by ブクログ天才に育てるより、幸せな人間に育てよう。赤ちゃんは自ら行動視、環境と相互作用する存在である。 科学と社会と心理と。
0投稿日: 2013.10.19
powered by ブクログ友達が本棚の整理をしたときにくれた1冊。 自分で興味持った本じゃないとあまり面白くないなと思ってしまったのが 率直な感想。 実は私のおなかには9ヶ月の赤ちゃんがいて 今この本はまさに読み時、なのだが 全般においてふ~んと思ってしまった。 結局のところ、様々なデータから ①赤ちゃんは自発的な存在であり、周りから刺激を受けることによってのみ 発達するわけじゃない →つまり、過多な情報の提供は無意味よ~ということ。 ②赤ちゃんの発達は、上だけじゃない →成長とは何かができるようになることだけじゃなくもっと厚いもの。 ということを述べていた気がするなぁ。 まあ10年ぐらい前の本なので今のデータがどう変化しているかはわからない。 ただ、早期教育に懐疑的だったり 赤ちゃんを一人の人間としてとっても尊重していたり そのあたりの筆者の価値観は好きだと思った。 赤ちゃん関連の本、もうちょっと読んでみないとよくわからないかも。
0投稿日: 2013.07.16
powered by ブクログ10年前の本なので、雑誌とかで知ってる話や、分かってないということが分かってる、みたいな話も多い。 でも生後2ヶ月革命や神経ダーヴィニズムなど、脳科学の視点からみた赤ちゃん学はなるほどなぁと勉強になった。
0投稿日: 2013.03.15
powered by ブクログまだまだ赤ちゃんに関しては分からないこともたくさんあり、何事も過剰にならないことが大事だと感じました。
0投稿日: 2012.12.02
powered by ブクログamazonのおへそのあなのレビューから。◆大変読みやすい。子育ての良書。◆◆科学の限界を知った上での語り口が見事である。◆胎内記憶。◆生後二ヶ月革命。◆シナプスの過形成と刈り込み。◆見守りが重要。叱るのは簡単だが、誉めるのには一部始終を見守る必要がある。◆「育てる」より「育つ」◆「語りかけ」には「語り返し」が要ると言うこと。結局はバランスである。◆◆早期教育を懐疑する3つの理由。◆1.科学で解明できたことが極端に少ない◆2.過剰な早期教育が子どもの限られた時間と脳に負担をかける◆3.親の期待。→期待に応
0投稿日: 2012.05.14
powered by ブクログ行き過ぎた早期教育に科学的根拠がなく、子ども正常な成長をお阻害する恐れがあることを知りました。 子どもを生きがいとし教育熱心がゆえに、一方的に与える教育になっては本末転倒だと感じました。 私も、赤ちゃんの自発的な行動を観察し、自分自身も学びながら、親子とも、幸せな人間になるような子育てをしたいと思います。
0投稿日: 2011.12.17
powered by ブクログ本の主旨としては、臨界期を意識して「科学的」な早期教育に夢中になるよりも、いかに子どもをよく見て対話し、時間を共有できるかが大切という感じのもの。科学的な早期教育に対するアンチの本。普通の子育ての大切さを訴えている。なのでニューロンやシナプスの関係や発達のプロセスの話は参考になるものの、「科学的」な子育てを行うにあたって参考になるような情報は本書にはあまりない。むしろ脳科学と言っても分かっていることは実は少なくて、ADHDなどの悪影響も場合によってあると書いてあったりする。巷にあふれるいろんな子育て情報に踊らされにくくなるという意味でとても有益な本だと思う。自分で考えて子どもと接し工夫しながら時間を共有することが結局、自分のためでも子どものためでもある。
0投稿日: 2011.11.05
powered by ブクログ「生後二ヶ月革命」など各章の題名に期待ついつい期待しますが、やはり科学で殆ど解明されていない分野のため明快な結論は勿論なし。そこらへんに若干落差を感じますが、それでも、いくつか分かっている研究成果を読みだけでも色々勉強になりました。
0投稿日: 2011.10.30
powered by ブクログ乳幼児の発達に関する話。 この方は、大量の情報を鵜呑みにして、子供へ詰め込むことを対して警鐘をならしている。 世の親となる人たちは、子供のサインをきちんと読み取るために、しっかり観察してほしい。 天才よりも幸せな人になったほうがいいよね?
0投稿日: 2011.10.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
赤ちゃんの脳の発達について書かれているが、これが執筆された時点でまだまだ研究途上のことが多いようで、はっきりと書かれていないことも多かった。 基本知識を得るにはいいかもしれない。
0投稿日: 2011.09.16
powered by ブクログこのレベルで理解して、保育や子育てを教えて…ということを大学の教授などされているんだろうなぁ~って思います。自分の子ども一人を二人を三人を…って育てたからわかるという世界ではない。だからこそ、一般化して話せる…、経験は一例にすぎず、それが万能ではない。どの分野も一緒ですが、子育てとなると…、こんな科学的な話はおいておかれて、伝えられることが多いような気がします。
0投稿日: 2011.08.16
powered by ブクログ早期教育という社会ブームただなかで育児不安の高い、子育て中の人たちを安心させることが目的で書かれているように思う。先生はわかっていないことはわかっていないとはっきりいい、科学的態度を重要視する人。
0投稿日: 2011.02.13
powered by ブクログタイトルに偽りあり!と思えてなりません。脳科学の内容はさほどありません。「脳科学」と銘打てば売れるからという出版社の意向かもしれませんが…。僕が読んだ限り,育児がメインになっています。 しかし,タイトルだけでなく,記述の一貫性のなさを感じました。一般書なので読みやすさ優先だと言えばそれまでですが,残念な印象はぬぐいきれません。例えば,新生児微笑はうれしいとか幸せとか関係なく,微笑んでいるように見えるだけと言っておきながら,「なぜ新生児微笑をするのかといえば,ちょっと笑うことで簡単に親の愛情を獲得することができるから」(pp.18-19)と書いていたりします。また,「自発的」と「随意的」を対比的に述べている(p.98)かと思えば,その章の結びの文章に現われる「自発的」は文脈からして「意識的」の意味合いで用いられています。学術的には「自発的」というのは「自動的」とか「無意識的」という意味で使われることは多いですが,それにしても表現が粗いです。こんなのがゴロゴロしています。 ただ,へぇと思うところもあったので,それは引用しておきましょ。 実は生まれて一ヶ月くらいの赤ちゃんの哺乳は,ほとんど「反射的」です。お腹がすいていなくても,口に物を入れられると勝手に吸ってしまいます。 多くの親が「お腹がすいて泣く」と思っていますが,生後一ヶ月ほどの「泣き」には,空腹でも排泄でもなく,ただ単に泣いている場合があります。理由もなく「泣いて」,本人も与えられると「反射的」に飲んでしまうので,母親はついお乳をあげてしまうことになるのです。(p.19) もし赤ちゃんがえび反りになって激しく泣いて不安がる様子を見せたら,赤ちゃんの顎をその胸に近づけてあげるようにしてみてください。そうすれば,自然に前屈みの姿勢に戻って安心するはずです。これは首の原始反射を利用したものです。 もう一つ,赤ちゃんが首を右に向けると右手を伸ばし,左に向けると左手を伸ばすという,非対称性緊張性頸反射を利用すれば,服をスムーズに着せることができます。(pp.93-94) 子どもを叱ることはいくらでもできます。観察などしなくても,自分の基準に合わなければ感情一つで怒ればいいからです。しかし誉めるのは,相手を見て,きちんと「観察」していなければできません。ですから「見守る」ことが重要なのです。(p.123)
0投稿日: 2010.10.05
powered by ブクログ新生児育児中の私を救ってくれた一冊!! 「抱っこし通しでも読める」と主人が買ってきてくれました。 マニュアル的な育児本の知識しかなかったその頃の私にとって、 目からうろこのことばかり。 「脳科学」というと固い印象ですが、 赤ちゃんの発育を脳の発達の面から説明し とても説得力がありました。 早期教育熱にも触れ、疑問点を出し 「臨界期を過ぎても大丈夫」の裏付けには 安心と勇気を貰いました。 先日、小西氏の講演会を聴く機会がありました。 著作同様とっても温かいハートかつ、意外にもかなりの毒舌(笑) 益々ファンになっちゃいました(*^^*) 小西氏の主旨がまとめられているサイトを見つけました。 http://www.city.adachi.tokyo.jp/008/pdf/pumph01.pdf#search='%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E5%A5%B3%E5%AD%90%E5%8C%BB%E7%A7%91%E5%A4%A7%E5%AD%A6%20%E5%B0%8F%E8%A5%BF%E8%A1%8C%E9%83%8E'
0投稿日: 2010.09.02
powered by ブクログ変に危機感をあおったり不安がらせる多くの育児本と違い、「まあ、ちょっと落ち着いて冷静に考えようよ」という姿勢の本です。早期教育や育児に関する誤解について、科学的根拠を提示して解説されていて、とても分かりやすいです。そしていかにも根拠に乏しい迷信が、「常識」として多くの人に信じられている事も。 ただ、前半は根拠がしっかりしているのに、後半は著者の主観や経験測がちょっと強いかな。 巷にあふれる情報を鵜呑みにして、子供には早いうちから、それこそ受精卵のうちから、あれもして、これもして、そうしないときっと将来間違いを起こす子になる、ああどうしよう!となってしまう人に、「普通の育児が大切ですよ」と教えてくれる本です。
0投稿日: 2010.06.25
powered by ブクログ[ 内容 ] 極端な育児観をもつ親が増えている。 赤ちゃんが集中しているからと一日七時間もテレビを見せる、手当たりしだいに育児教室に通わせる、赤ちゃんが思いどおりにならないからと自信喪失する。 これらの行き過ぎた現象の背景には、二〇世紀的な右肩上がりの成長、発達観があるのではないか。 「子どもの成功」にこだわりすぎることで、子どもからの自然な成長のメッセージを無視しているのではないか。 本書では、脳科学、発達行動学を専門とする小児科医が、親を駆りたてる早期教育、臨界期等の"科学的根拠"をもう一度科学的に検証しなおすことで、「普通の育児」こそが今まさに重要であると説く。 新しい「赤ちゃん学」の誕生である。 [ 目次 ] [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
0投稿日: 2010.05.09
powered by ブクログ読みやすかった。作者は知的障害についても造形があり、発達について示唆の富む言葉を見つけることが出来る。
0投稿日: 2009.02.12
powered by ブクログ脳科学、発達学の学問書ではなく、昨今の早期教育、子どもへの過剰期待に科学的根拠を踏まえたうえで警鐘を鳴らす育児のための書。子どもを観察し見守ることの大切さを説得力をもって教えてくれる。
0投稿日: 2008.04.06
