Reader Store
図書館の魔女 第三巻
図書館の魔女 第三巻
高田大介/講談社
作品詳細ページへ戻る

総合評価

79件)
4.0
22
29
13
4
0
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    キリヒトとマツリカ、2人の関係性に目が離せなくなる マツリカの“言葉”が封じられてからの2人の距離 めっちゃ愛おしい マツリカがキリヒトの手を離さないで眠るところが…もう良くて…… マツリカの言葉が封じられた事で、彼女の繊細な心が伝わってくるようだ 舞台は他国へ渡り、物語の行く末がどうなるのか楽しみで仕方がない 言葉を封じられた現在、彼女の隣にキリヒトがいて良かった マツリカの言葉の問題も解決するのだろうか? 4巻が楽しみだ

    2
    投稿日: 2026.01.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    #図書館の魔女 第三巻 #高田大介 マツリカの鬼神めいた知謀が冴え渡る第三巻。 その中にあって、弱るキリンを彼女らしく鼓舞したり、海が怖いときにキリヒトに頼る様子が、もはやツンデレの極致に至ったマツリカだけれど、さらに読み手の心をとらえてくるのだ。 #読書好きな人と繋がりたい

    5
    投稿日: 2026.01.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    図書館の魔女は左手を封じられたくらいでは黙らない。 より一層マツリカにとってなくてはならない存在になりつつあるキリヒト。 敵地ニザマへと渡った一行。続きが気になるところで次巻へ。 何度も読んでいるし、内容は知っているけれど、何度読んでも面白い。

    0
    投稿日: 2025.11.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    キリヒトとマツリカの恋模様、いよいよ高まってまいりました。 互いの手を握り合って寝ちゃうわ、海原デートだわ。ベタといえばベタ。けど、あらすじが武骨だから、いいアクセントになっている。 あと、マツリカのキャラクターとか、キリヒトとの関係性とか、『図南の翼』の珠晶と供麒っぽくなってきた。キリヒトの方が遥かに大事にされてるけど。

    1
    投稿日: 2025.11.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    世界観が把握できたところで いよいよ舞台は広範囲に転じて マツリカたちの国である一の谷に対して アルデシュという国が 戦をしかけようとしてくる。 その背後には大国ニザマの存在が。 しかし、そのニザマも内情は 大きく二分していることを 察知した「図書館」は アルデシュの戦意をそぎ ニザマとも渡りあえる奇策を 実行に移しつつあった…。 2巻で主要メンバーに合流した 衛兵たちにも個性が出てきて 楽しくなってきました。 中盤でマツリカ様が大ピンチ! だけど、キリヒトの存在が支えに。 前巻までの「指話」のこととか ちゃんと伏線になってたんだ!

    0
    投稿日: 2025.08.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    まさかまさかの展開ではあった。 なにより、それによって起こされたマツリカの苦悩から示された彼女が如何に繊細かというのが如実に露見されたように思う。 いつの間にか、マツリカとキリヒトの間には強い繋がりが生じていたことに胸がほっこりとした。ニザマ帝はやはり帝なんだなぁとも。経験値の差というと簡単な聞こえになるが、一枚上手なのはそうかもしれない。

    0
    投稿日: 2025.08.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    図書館の衛兵となった軍人らが加わったことで、静けさが漂っていた城内の空気が、いい雰囲気に変わったのが嬉しい。彼ら、軍人であるのに、堅物ではない所が好感を持てる。 作中、特にイラムとアキームのやり取りは心が暖まる感じがして、とても良いものでした。この時点でアキームの心の内が読めてしまう…(笑) 物語の中盤からはまた一気に大きく動き、緊迫感がありました。1巻から思うのは、この緩急のある構成がとても上手いなと思いました。これだけの量の物語を飽きずに読ませるあたりは、尊敬の念すら抱かずにはいられない。『メフィスト賞受賞作』というのも大いに頷けます。 詳しくは書きませんが、マツリカを苦しめるに至った刺客の行方が気になるところ。キリヒトの先生と図書館の先代の行方も気になります。ラスト4巻も、ひとつひとつの言葉を大切に読んでいこうと思います。     

    15
    投稿日: 2025.05.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    言葉を大事にして読みたい本。世界観にどんどん引き込まれて、どんどん読み進められる。でも、意味の取りにくいところや複雑な事情の語りは何となくで読み飛ばしても、それなりにきちんと理解できるところが不思議である。

    0
    投稿日: 2025.05.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    叢書、佞悪邪知、無聊、傲岸、宸翰・・・などなど・・・ はじめて小説を読みながらメモを取って調べて読み返すということをしました! 今までなんとなくで読んでいた文字に非常に意味があったり調べてみるともっと読み易く分かりやすい文字もあったのにあえてこの文字を使うその意味を考えたり・・・ただ、自分の知らない短い言葉にはとても奥深い意味が込められてて意味をしっていればリズム良くもっとも分かりやすい表現だったんだなと思うことが多々あって 自分の読解力の低さが憎く思えてしまった、もっと本を読んで学習しよう! ニザマ帝とマツリカの言論統制、禁書、検閲の話題は現代にも通じる話で 自分も図書館側の人間、キリヒトと一緒で言論の統制を「なんとなく」悪とみていたそういう教育をされてきていたと思う だから、二人の議論でマツリカがやりこめられる様はただただ意外だった そして、その議論を理解するのに5~6回は読み直して・・理解した・・・(たぶん マツリカの呪いとキリヒトの献身の場面も本当に良かった! ファンタジーとしての魅力もいっぱい詰まってるし 国家間の話は大河ドラマをみているかのよう マツリカとキリヒトの話は青春を感じる とてもとても先が気になる最終巻の第4巻に突入するのですが 文庫本で600ページ超えてますが・・・ あまり本を読んでこなかった自分には1冊でこの分厚さはなかなか・・・ 怯んでしまっていますが 付箋とメモ帳を用意して 気合を入れて読んでいきたいと思います!

    0
    投稿日: 2025.02.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    お話としては最終巻に向けた「引き」の巻ではあろうと思うけれど、図書館に新しい人員も加わり、人間関係にも動きが出てきて賑やかで楽しい。 政治的な戦略としては、手の内を完全に明かし真に利他的であることでかえって最善の道を進めるという仕掛けで、最終巻でどのようにこの作戦が成功/失敗していくのか楽しみなところだ。 また「言葉」をめぐる部分では、これまで絶対的な正しさとして存在していたマツリカ様にいろいろな点から翳りが迫り始めており、「言葉とマツリカ」の関係の行く末も気になる。

    1
    投稿日: 2025.02.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    本編のメインどころではないけれど、イラムが本当に好き エピソードを読んでるだけで元気がでる そしてラテン語履修しとけばもっと楽しめたかもなという後悔した イズミルの名前はトルコの市に由来してたりするのかな

    1
    投稿日: 2024.11.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    長く展開される知的会話がクセになって、いよいよ楽しい、海を渡る冒険つきの3巻。 技術のこと、農政、もちろん言語学、地理、政治力学… 刺激的な本だと改めて思います。 出番の増えていく衛兵たちもキャラクターがたっていて、キャラ同士の会話のテンポも○です。

    4
    投稿日: 2024.09.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    難解な解説が長く、耐えられなくて半分で読みやめてしまった。 いつか元気な時に読んで見たい。 続きを読んだ。 ☆1にしてたのを2へアップ。 とりあえず4巻へ。

    0
    投稿日: 2024.08.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    配架場所・貸出状況はこちらからご確認ください。 https://www.cku.ac.jp/CARIN/CARINOPACLINK.HTM?AL=01429117

    0
    投稿日: 2024.06.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    負傷した護衛兵とイラムとのふれあいにちょっと目がうるむ。後半、マツリカの左手が封じられ、ニザマに乗り込む4巻へ続く。

    0
    投稿日: 2024.05.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ニザマ帝との面会。根回しといくつかの切り札で満を持して外交に切り込む高い塔の面々、がぜん面白くなってきた。少数精鋭すぎる。 塩害を語り古歌の韻律を論じ政治に踏み込む、どこかの世界の文系科目の授業を受けてる気分になってきた。マツリカ、表紙も挿絵もないから想像が膨らむ。幼く聡く不遜な少女。 文字に埋もれていた少女と張り詰めた武の道しか知らない少年の感情と関係の行方をおばちゃんはニヤニヤしながら読み進めるのです。

    1
    投稿日: 2024.03.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    まさか図書館の魔女は、全4巻なのですが、10年程経っているし、予約配本がこんなに手間取るとは思っていなくて、読む時間が空いてしまい、失敗だったなと反省します。 全巻までの話の流れがより修飾された巻といった感じ。 展開としては、予測範囲内。海峡地域概略図の国々の微妙に保たれていいる均衡と平穏を崩しつつある動きがある。その対立を回避するように、図書館の魔女と司書達が戦略を立てる。 過去の水路は、戦略の一つとなる、灌漑からの肥沃な農地の開拓に。 彼女の声であり言葉である左手を奪うという大胆な行為は、これから、まだ意味を深めるのか。 とはいえ、このファンタジーの作者の創作への意欲は、文字、言葉、文献、図書館への知識欲かなと思う。作品中の文語の知識は、理解できないものもあるけど、魔女マツリカに語らせる文献に対する考え方が作者の思うところかな。

    50
    投稿日: 2023.10.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    G 2023.1.4-2023.1.6 さらに物語が進んで面白くなってきたけど、感想はまとめて4巻で。

    0
    投稿日: 2023.01.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    大団円の最終巻に向けてまだまだ仕込む第三巻! 敵の喉元に自ら乗り込むマツリカ様と敵の謀によりマツリカの側を片時も離れられないキリヒト この三巻最大の出来事(キリヒトがマツリカから離れられない)も恐らくはなにかの伏線に使われるような気がします そして一、ニ巻で大量にページを割かれた地下水路の発見も今回の政治的策謀に使われて帰結したかに思われますが、あれだけページを使ったんだからまだなにかに使われそう そんな気にさせられるのが目眩ましかもしれませんが… とにかく、とんでもない量の伏線が三巻までに仕込まれてきたのは明らかです 作者自身が示唆したのもあれば、巧妙に隠されたものもたくさんありそう おかげで第四巻は600ページ超! こりゃあすごいことになりそう! そして本筋とはちょっと関係ないですが、第三巻を読んで感じたのは漢字の凄さですよね 一文字に込められた情報量の多さが半端ないです 先日『モモ』のレビューでも触れたんですが、漢字があるとないとでは読む(=情報を取り入れる)スピードが全く変わってきてしまうんですよね 作中にも登場しますが、(日本の)漢字は「表意文字」に分類され、文字そのものに事物の概念が付与されていて、(日本の)漢字以外ではシュメール文字なんかがあるんですが、実はこのシュメール文字は本作の直前に読んでいた今野敏さんの『鬼龍』に登場してたりして、個人的に「なにこの繋がり?恐っ」とか思ったりしてますw ちなみにローマ字みたいにひとつの文字が音声を表すのを「表音文字」と言って、中国の漢字はこの「表音文字」の役割を持つものも含まれているので一概に「表意文字」とは言えないのでちょっと注意が必要だったりします 「表意文字」を自在に操る日本人と「表音文字」を使う人たちでは「読む」という行為に違いがあるのかな?って思ったり 例のオーディブルなんて聞いた音が頭の中で一旦漢字に変換されるのかな?それとも音節を捉えたら意味がかたちになるのかな?とか 読書の根幹に迫っていそうな謎に興味が広がっていってる気がします うーんまさに『図書館の魔女』に魔法をかけられたみたい

    41
    投稿日: 2022.11.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    内憂外患を一気に解決する鬼神の知謀。 図書館の魔女マツリカの本領発揮。 面白くなってきました! 『図書館の魔女 第三巻』 高田大介 (講談社文庫) ニザマにそそのかされたアルデシュは、一ノ谷との戦端を今にも開こうとしていた。 版図縮小論を掲げる一ノ谷は戦役を回避するべく知恵をしぼる。 マツリカの秘策とは。 麦の不作に苦しむアルデシュの穀倉を回復し、ニザマの帝室と渡りをつける。 この一見無関係に見える二つのことが海峡地域を平定する鍵になろうとは、誰が想像できただろう。 時に大胆に時に繊細に、年端のいかぬ少女が仕掛ける駆け引きが、読者を引き込み胸躍らせる。 病気のニザマ帝に薬剤を供与する代わりに、帝室にアルデシュと一ノ谷との間の和睦を主導させ、まず西方での戦の火を消し、同時にニザマ帝の存在感をアピールすることで北方の覇権を帝室に回復させ、対立する宦官宰相の力を弱める。 いやーややこしい。 ややこしいけど面白い。 三巻までくると登場人物たちの個性も際立ってきて、そこもまた楽しみのひとつだ。 マツリカにぼろくそ言われても怒らない心優しき衛兵の皆さんが何だか可愛いし(場所ふさぎとか空気が薄くなるから息をするなとか本当にひどい 笑)、アルデシュの農地回復のために集められた学者や職人たちは、プロの矜持を持ち己の技術の粋を尽くして、実に生き生きと楽しそうに仕事をしている。 さてそんな中、なんとマツリカが刺客に襲われる。 しかも今回は、前のような“巨人に叩き潰される”とかいう原始的なものではなく、“暗示”によるもの。 催眠状態での強い暗示によって、マツリカの“言葉”である左手の自由が奪われてしまったのだった。 ここでいいなと思ったのは、マツリカ自身が自分の体に起こったことについて、論理的にきちんと理解しているということ。 ファンタジーなんだし、魔法使いに呪いをかけられてしまいました!なんてことでもオッケーな気がするけど、そうしないところがきっぱりしていていい。 前半、結構な紙幅をとっていたマツリカの文献学講義の中で、彼女は魔導書の類を駄本であるとばっさり切り捨て、魔法や秘技は戯言であると言い切っていた。 のちのニザマ帝との会談の折りには、検閲を非とする態度を崩すことはなかった。 この図書館のありようは、権謀術数渦巻く混沌とした世界の中での正義の指針のように私には思えて、とてもリアリティーをもってこの物語を読むことができている。 一方、マツリカとキリヒトの二人のシーンが時折挟み込まれることで、ゆらりと輪郭がにじんで見える瞬間があって、ぐっと心を掴まれる。 マツリカが弱さを見せるのはキリヒトの前だけなのだ。 字が書けなくて自暴自棄になり当たり散らすのも、指から指へ苦しみを訴えるのも、海が恐くてしがみつくのも、キリヒトだった。 二人の先代たちは、ここまで計算をしていたのだろうか…… 先代タイキ様のラスボス感が増してきた。 一度も姿を現していないにもかかわらずこの存在感! しかもキリヒトの先生が随行しているというスペシャルさ! タイキ翁はマツリカにじじい呼ばわりされてはいるが、きっと孫娘のことを心配しているはずだし、きっとものすごいカードを隠し持っているに違いない。 戦雲急を告げる状況でありながら、実際に目に見える形で何かが起こっているわけではない。 水面下で策謀が行き渡り、静かな闘いが進んでいる。 まさに本書の惹句にもある「魔法でも剣でもなく“言葉”で世界を拓く」物語。 そしてそれは、「起こらなかった第三次同盟市戦争」を、先代タイキが書簡のやりとりのみで治めたことから始まっていたのだ。 次でファイナル。 アルデシュとの話し合いはうまくいくのか。 タイキが切る最後のカードは何なのか。 マツリカは“言葉”を取り戻せるのか。 個人的には、二回もマツリカを狙ったミツクビに強烈なお仕置きをしてやりたいところではある(笑) では次巻!

    0
    投稿日: 2022.08.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    続きを読了。2巻に比べると、やや冗長でディテールの記述が多く読みにくい。戦争を解決するアイデアの説明は、なかなか頭に入りづらかったが、理解すれば細かく丁寧に記述している分、突飛なアイデアながら説得力があり、戦争を回避するための外交術として見応えがあった。途中起こる刺客による意外な襲撃は、物語の都合上マツリカを身体的に傷つけず行動を封じる手段なのだろうが、そんな方法あるの?というくらい、理屈はよく分からなかった笑。終盤の言葉の実力者達による言葉の戦いは、迫力があり緊張感もあり、この小説ならではのものだった。

    1
    投稿日: 2022.08.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2022年2月x日、プーチンとウクライナ大統領と日本の◯◯は三者会談を行なっていた。今や世界の火薬庫と化したウクライナ危機を回避するためである。憲法9条を擁し、かつて世界中の平和の権威を持っていた日本は、とんでもない提案をした。それは、ロシア、ウクライナ、西側諸国全てに利益が上がる、三方両得とも言える提案であった。 とまぁ、「図書館の魔女(3)」はこんな粗筋である。プーチンが「ニザマ帝」、ウクライナが「アルデイッシュ」であるのはわりとうまく嵌ったと我ながら思うが、流石に日本が「高い塔」のメンバーたちというのはあり得ない(←自国なのに、このように断言できることがちょっと悲しい)。でも、現実の戦争も小説内の戦争も、人・物の消失、物流の停滞からくる狂乱物価、そして将来への禍根しか残さない。なんとか避けてほしい。現代に「図書館の魔女」がありましからば。 ここまではおそらく起承転結の「転結」直前、だと思えるので、改めて作品世界の設定について感想を述べたい。 舞台は、産業革命も未だ起きていない、西洋と中東、中国を一緒にしたような「世界」。活版印刷は始まったばかりののようだから、図書館に集められる本は文字通り当時の知識の集積場である。その割には、医学や心理学等の知識は近代・現代に近づいている。条約が国の行動を縛る世界というのは、もはや現代国家の姿と言ってもいいかもしれない。キリスト教こそ出てこないが、ソロモン伝説や菩薩信仰、麒麟伝説などは存在する。「海峡地域」は、中心地たる「一ノ谷」を挟んで、現代グローバル世界のような一大貿易商圏をつくっている。その一ノ谷が、図書館の魔女たるマツリカの先代・タイキの代に、手紙(交渉)のみで「遂に起こらなかった第三次同盟市戦争」を実現させた。その権威が、軍事力よりも、産業価値よりも「一ノ谷」という国の存立基盤になっている、という奇跡のような「世界」である。図書館の魔女は、いわば電気やAIのない時代に、世界のシンクタンク兼国連事務総長を兼ねている。 いまのところ、作者はウクライナ危機に役立つように世界平和に資する物語を作ろうとしてはいないと思う。それよりも描きたいのはひとえに「図書館の可能性」だろう。 「図書館にいったい何ができるのか」ひいては「(ソロモンや文殊菩薩のような)知恵をどのように集めたら、世界をもっとよくしていけるのか」 もう、そのためだけの小説だろう。 反対に言えば、未来を作るためには、「いま・ここ」だけを見ていてはダメで、古今東西に通じなければいけないよ、というメッセージである。 それを10代の若者マツリカとキリヒト、そして20代の大人の女性ハルカゼとキリンに託したのである。

    57
    投稿日: 2022.02.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     片手にこの小説、片手に辞書、それでもわからないときはインターネットで言葉を調べながら読んだ作品です。これまで読んできた中で読み終わるまでに一番時間がかかりましたが、それに見合う読書体験ができました。人生で一番読み応えがあって、感動し、満足させてもらいました。こんなに趣味が読書で良かったと思ったことはありませんし、今小説を読んでいる!という充足感が最高です。

    1
    投稿日: 2022.02.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    攻めてきそうなアルデシュの 追い詰められる原因は 穀物の不作だ。と図書館の魔女マツリカが分析する。 不作は 畑の塩害のせい。 ここまで読むと アメリカや中国の広大な畑作地の塩害は 大丈夫なのかな? とおもいました。 マツリカは 灌漑の方法を見つける。 それをアルデシュの後ろにいる大国ニザマに持ち込む。 ニザマは王室と 側近ミツクビ派とで割れている。 すごく頭がいい。 本当の敵は 姿を見せずにマツリカの左手が動かない呪いをかける。 左手は 手話をしたり左ききのマツリカが字を書いたりするのに 欠かせない手だ。 キリヒトの先生も 図書館の魔法使い先代のタイキと共に 姿を隠している。 どんどん動く物語 どんどん 読むのやめられなくなる。

    1
    投稿日: 2021.12.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    第三巻 前作でマツリカの護衛をしていた衛兵達は、 図書館付きとなり、彼等から出てきた禁書、門外不出、 魔導書と呼ばれる書物をブッタ切るマツリカがステキ。 目からウロコで楽しかったぁ~。 ミツクビの凶手は、やはり来た!予想外の刺客! 動揺するマツリカと、更に緊張を強めるキリヒト。 前巻の最後のシーンを思いだして切なくなりました。 そして乗り込んだニザマ。 もっと緊迫するかと思いきや、マツリカの減らず口と 論破するニザマ帝。 言葉を理解する者同士の受発信が揃って初めて、 会話になると思い知らされたわぁ 次巻は、いよいよ刺客:双子座(ミトゥナ)との対決。

    2
    投稿日: 2021.11.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    全4巻中、3巻での出来事 元儀仗隊アキームとイラムの心の機微 魔術書のニセモノぶり 印刷技術の普及による本の物理的価値の低下 特定の書物を禁書扱いする行為の無意味さ 戦役回避の布石としての技術復元 マツリカ襲撃とその結果 荒れるマツリカ ニザマ帝との交渉 前半は書物を禁書扱いする無意味さについてのあれこれ この辺は現代の表現規制とかデマの取り扱いに繋がるものがあるなぁ 間違っている事を広めたくないなら、間違っている事をそれ以上に広めればいいのでしょうけど 現実問題として、理解出来ないものより自分でも理解できるものを信じてしまう人が一定数いるわけで そんな人達の目に触れないように情報を制限するというのは言論統制として正しいのかどうか デマも深度があって、最初から最後まで荒唐無稽なものと、一部事実に即しているけど大部分が間違っているものがあるわけで じゃぁ、何が正しくて何が間違っているのかという絶対的な評価とうのは本質的にはできないんですよね となると、どんなデマであろうと言論そのものを封じる事はできないのではなかろうか 後半に関しては、これまでの展開の繋がりに驚く 地下水道の探索からの渋鞣の設備がこう活かされ さらにそれが戦役を納めるための技術として用いられるという展開がね 知識ってすげぇなぁと改めて思う そして、船旅でのマツリカの弱気デレ加減がよろしい(笑)

    2
    投稿日: 2021.11.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    文庫版3/4巻。 独特な小説だなぁ、とあらためて感じる。 読み応えのある展開。結構な頻度で難しい言葉が使われいるので、いちいちググり、へーほーと思いながら読んだ。どうやらニザマについて使われる言葉には中国に由来した言葉が多い。 一ノ谷をはじめとする周辺国家の思惑が交差する。マツリカ率いる高い塔の面々が活躍する。一見するとマツリカ達の計画は順調に進んでいるように見えるが...... 以下ネタバレ有り。(備忘録) 今回はキリヒトはあくまで通訳としてのキリヒトだった。ある時、マツリカを狙う刺客が現れ、マツリカの利き手である左手を封じた。キリヒトには守れなかった。一種の催眠術のようなものであり、ハルカゼらはその術を説くべく奔走することになる。ハルカゼ超優秀。こんな姉が欲しい。 キリヒトの存在は、マツリカにとって全てとも言ってよいほど、以前にも増して掛け替えのないものとなっていた。 左手を失い、一時は失意に沈むマツリカであったが、周辺三国の状況が放っておかなかった。左手はなくとも右手がある。キリヒトがいる。そのことが彼女を落ち着かせた。 また、一年前からタイキ(先代)とキリヒトの師(先代キリヒト)が姿を消していたことがわかった。その目的は何か。マツリカの下にキリヒトを、タイキは自らの下に先代キリヒトを呼び寄せた、その理由とは何か。マツリカは何かを理解しているようである。 文庫版三巻目の見所の一つは、何と言ってもニザマへ出向したマツリカを描いたシーンではないだろうか。 ニザマ帝を前に臆せずに向き合うマツリカはさすが。そのマツリカさえも辟易させるほどに、ニザマ帝がとてつもなく奥深い人物と感じさせるところが、著者のすぐれた文才を感じる。 宴会の場での、二人の対話には読んでいるこちらもヒヤヒヤした。言葉の検閲、言論の統制を行うニザマに対し、言葉は自由に開かれるべきと主張するマツリカ。 私の思考が入り込む余地なんて無かった。何となく、中国やロシア、かつてのナチスドイツを想像してはみた。 最後にニザマ帝の医者の間で『諱(いみな)』について、魔女は知っているかという会話がなされる。ニザマ帝自らの死を覚悟しての言葉か。最終巻に向けての伏線か。 今後の展開が予想できない。キリヒト頑張れ。マツリカ頑張れ。 

    16
    投稿日: 2021.06.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2021.1.5 これまでに比べて格段に読みやすく、事態も動いた。 フィジカル派の自分には向かない知能戦な物語だが、マツリカとキリヒトのこの人なしではいられない感が胸をうちます。

    2
    投稿日: 2021.01.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    予想通り,事件が起き,不要のままならどんなにか幸せだったであろう主人公の能力が物語を語り進める上で必要となる.しかし,血が流れるのではなく,あくまで本物語の主役たる言の葉が一切の役割を担い物語の終わりへと誘う.

    0
    投稿日: 2020.10.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    くっ…三巻まで頑張って読んだが挫折しそう…。 この方のやたら長い文章が無駄ばかり多いように思えて仕方がない。おんなじことばっかり繰り返していうんだもの…言葉を尊ぶ女の子が主人公だから、あんな言い方もできる、こんな言い方もあるっていう、語彙の嵐でもいいのかもしれないけど。 このくどい言い回しのせいで、アクションシーンはスピード感迫力ともに削がれてる気がする。 どうも私の基準は上橋菜穂子先生にあるようだ。 あの簡潔な文章とは対極にある、装飾を凝らした語り口である。 しかし描写はくどいほど厚い割に人物造形が一辺倒な気がして奥行きはないと感じた。だいたい言うことが想像できると言うか。ある意味キャラが立ってると言うことかもしれないが… まあでも女性は結構かっこよく描かれている。それが救い。 これ人気なのかあ… 私はファンタジー読みとしてあまり優秀ではないのかな…ファンタジー好きなのにな…ストライクゾーンが狭すぎる。

    0
    投稿日: 2020.09.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    何が凄いってもう、何一つ無駄のない文と知識に裏付けられた内容構成である。一つ一つのセリフに意味があるからだ。しかとも、「このときはまだ、ミツクビの凶手が迫り来ることに気がついていないのであった」という続きが気になる文言も折々に差し込んでいるため、読むことを止められないのである。更に内容を構成する謎は全て知識に基づいて練り上げられ、解説もされるため、私を魅了してやまないのだ。ラストがどうなるのか非常に楽しみである。すぐ第四巻を読もうと思う。

    2
    投稿日: 2020.09.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    マツリカが狙われ、まんまと●●●●を奪われてしまいます しかし、どんどんストーリーは大きく展開していき… 面白いです おすすめします!

    0
    投稿日: 2020.03.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    第3巻まで読み終え、改めてこの小説の面白さを実感している。ファンタジーと括られ「図書館の魔女」と題されたこの小説、手にする直前までは気楽に軽く読んでみようと思っていたが予想を見事に覆してくれた。 魔法が飛び交うわけでも、ドラゴンが火を吹くわけでもない。見方を変えれば国どうしの外交小説とも見てとれる。 この見方というのは読む世代によっては様々な捉え方をし、また様々な映像を頭に浮かべるのだろう。世代ごとの感じ方を知りたいと思ってしまう。

    1
    投稿日: 2019.12.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    第3巻。 ニザマからの刺客の傀儡師による攻撃、ニザマ帝の登場。 ラストに向かって話が盛り上がってきた。 ちょっと言葉遣いが難しくて読み込めていないので、最後まで読んだら再読しよう、かな。

    0
    投稿日: 2019.10.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    マツリカの片手を奪うほどの攻撃を仕掛ける相手も只者ではない強敵で、逆に緊張感が増して面白くなってきたと思う!

    0
    投稿日: 2019.08.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    物語が大きく動き出す第3巻。 崖下の工房や指話などそれまでの伏線が重要な意味を持って物語に関わってくる。 作者的にも、ようやくここまで来たかという感覚なんじゃないかと思ったり。 利き手を奪われたマツリカの動揺と焦燥。 そんなマツリカの助けになろうとするキリヒトの献身。 まさに、これまで二人が培ってきた絆の深さに熱くさせられる。 ただ個人的に今巻で一番熱くなったのは、イラムがアキームの顔に手をやり、語る場面。 こういうのに弱いのよ。 さて、ニザマ帝室との関係を結んで、策は成ったように見えるけど、当然、宦官たちの反撃が予想される次巻。 先代タイキのたちの動向も併せて、スカッとする大団円を期待する。

    4
    投稿日: 2019.06.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    衛兵が加わって賑やかに。 夜の海原は恐い。 ニザマ帝がダークホース。 ミツクビはモノノ怪の類かと思ったら、あくまで、そう見えるだけだったか。薬漬け。

    0
    投稿日: 2019.05.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    どんどん広がる物語に圧倒されながら読みました。 序盤の様々な出来事は大いなる伏線だったと知り、一から構築した架空世界だけでなくストーリー展開にも緻密さを感じます。

    0
    投稿日: 2019.04.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    指向性のある催眠術? 脇のキャラクターの活躍がこの先あるのだろうか? いろいろと終盤に向けて物語が加速していきそうな気配。 ささ、次巻へ。

    0
    投稿日: 2019.03.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    途中でやめられなくなって、深夜に一気読み!!^^; 綿密に練られていく戦いと、まったく反対のところにあるかと思われる図書館、言葉が順にちりばめられていたのが、見事に ニザマ帝との宴席の会話につながっていった!? 偽書にまつわる2つの違った場面(図書館とニザマ領)でのマツリカの話は、ものすごく興味深かった。 いよいよ物語はクライマックス!? 3国同盟(?)はうまくいくのか? そして、マツリカの言葉は取り戻せるのか? 四へ急ぎます!

    2
    投稿日: 2019.03.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    相変わらず文章の質量共にハンパないです。 マツリカとキリヒトの掛け合いが可愛らしい所もあったり、逆にマツリカの図書館の魔女らしい物言いもあったりして読み応え抜群でした。

    0
    投稿日: 2019.01.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    今までの巻もそうだったけれど、私には難しい言葉が沢山出てくるのになんでこんなに読み易いのかと不思議で仕方がない。そういう所も計算されて書かれてるのかな?話は勿論とても面白いけれど、日本語の…と言うより言葉の素晴らしさを改めて考えました。 内容的には図書館の魔女のマツリカとその手話通訳のキリヒトとの絆が更に深まっていく巻。2人の言葉や態度のやり取りに切なくなったり可笑しくて笑ってしまったり。 次は最終巻。楽しみな様な寂しい様な。

    4
    投稿日: 2018.12.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     自分が知らない日本語がこんなにもあったのかと思い知らされながら、逐一辞書を引いていては話にのめりこめないので、とにかく雰囲気だけ感じて先へ先へと読み進めます。だって面白いんだもの! 現実に引き戻されずにドップリ浸りたいんだもの!(地団太) これだけの語彙を自在に操れたらいいだろうなぁと羨望しつつ、一般人との会話では碌に通用しなさそうですね(笑)  語彙や言語学に限らず、政治戦略・地質学・農学・商学と、筆者の学の深さには恐れ入るばかりです。どれも単なる知識のひけらかしではなく、全てが密接に絡み合って話の展開に活きてくるところが凄い。凄すぎて全くついていけない自分が情けない……(涙) 話の骨太さに押しつぶされそうになりつつ、時折挿入されるマツリカとキリヒトのエピソードや、衛兵たちとのやりとりに心和まされています。  次はいよいよ最終巻……ぶ……分厚い……(汗)

    2
    投稿日: 2018.09.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ■剣でも魔法でもない、少女は”言葉”で世界を拓く 深刻な麦の不作に苦しむアルデシュは、背後に接する大国ニザマに嗾けられ、今まさに一ノ谷に戦端を開こうとしていた。高い塔のマツリカは、アルデシュの穀倉を回復する奇策を見出し、戦争を回避せんとする。しかし、敵は彼女の“言葉”を封じるため、利き腕の左手を狙う。キリヒトはマツリカの“言葉”を守れるのか?

    2
    投稿日: 2018.07.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    またまた刺客が現れて、利き腕の麻痺という、マツリカからしてみれば致命的ともいえるダメージを抱えさせられることに。絶望に打ちひしがれる間もなく、もう一方の大国の本拠地へと突入。傷つけ合うだけの武力闘争を避けるべく、大ボスとの論争に挑む。仲間たる僚友も着実に増えつつ、熱い頭脳戦が繰り広げられる。図書館を主題に選んだこともあるのでしょうが、ドンパチバトルを極力廃した本作のようなスタイル、好きですね。次でいよいよクライマックス。いかなる決着を見るのでしょうか。

    1
    投稿日: 2018.05.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    再読。 今にも戦端が開かれるかと思われた情勢の中、各国の抱える背景や国家間の力関係を巧みに紐解き、回避する手立てを講じていく図書館。そしてマツリカはついに二ザマ帝と相対する。 声なきマツリカが流麗な表現で言葉を紡ぐための左腕。彼女がその大切な左腕を失った様は胸が詰まった。それでも徐々にこの闘いが決着する兆しが見えてきた。描いた線で帰結できるのか。 *以下引用* もし話したいことがあるのなら、伝えたいことがあるのなら、きっと人はその言葉を手に入れる。語るべきことを持つことは、語る言葉を持つよりずっと初めにあって、それでいてずっと難しいことなのだ。(p46) 書物は限られた特権階級のものではなくなる。誰の手にもわたる消費財になるだろう。書物の物質的な価値はどんどん下落するだろう。(p76) 書物の複製にかける犠牲が小さくなるということだ。結果として、命を賭して書き写さねばならない書物を見極める眼力が曇っていく。これを読むなら、これを書き写すなら、こっちは諦める、こっちは捨てる、そういう苦渋の決断がもう要らないんだからね。(p78) これはすべて、もとはといえば書物を読むということの価値が広く知れ渡ったからだというのに、結果は全く矛盾したものとなる。書物が一介の消費財となる上に、複製すべき書物を選ぶのに人が人生を賭すほどの意味が無くなる。その帰結として起こることはもはや自明だ。この世に駄本が満ちあふれて流通することになる。愚書が蔓延る。(p78) 書を著すならば、それは世に問うこと、世に知らせること、おのれの説く正しいところも誤ったところも、すべて人目にさらして審判を問うということだ。(p85) みんなてんでに喋っているだろう?こう途方もなく五月蝿いとかえってほっとする。ここでは私の言葉なんか誰も耳に入っていない。こんなに音があって、これだけの言葉が満ちあふれて、どうして言葉同士は混じってしまわないのかな?どうして本来聞いているものの耳にだけちゃんと届くのだろう?(p170)

    0
    投稿日: 2018.01.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    『これはすべて、もとはといえば書物を読むということの価値が広く知れ渡ったからだというのに、結果はまったく矛盾したものとなる。 書物が一介の消費財となる上に、複製すべき書物を選ぶのに人が人生を賭すほどの意味が無くなる。その帰結として起こることはもはや自明だ。この世に駄本が満ちあふれて流通することになる。愚書が蔓延る。』 複製技術の進歩が、書物を書き写すという労力をゼロにしてしまい、価値のない書物まで増え、何が価値があるのか分かりにくくなってしまった。 まさに同感。たまにそういう本に当たってしまいがっかりする。 ものすごく惹きつける作品でいよいよ最終巻へ。ニザマ帝国に乗り込む緊張感がたまらない。

    2
    投稿日: 2017.10.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    一気に物語が加速。実は外交交渉ファンタジーだったとは。蘊蓄が盛りだくさんで、これまではリズムがつかみにくかったが、ここに来て、リーダビリティも逸品。 マツリカは高い塔から動かない安楽椅子探偵タイプかと思っていたら、三国交渉に直に敵国ニザマまで赴く、なかなかのアクティブぶり。 キリンの能力全開、真骨頂だし、近衛の面々もそれぞれの個性が立って魅力的になってきたし、穏和かつしたたかなニザマ帝もお茶目でステキ。 長い蘊蓄にも慣れてきて、随所に挟まれるマツリカとキリヒトの会話にくすりとさせられ、ほのぼのとする。 三国交渉を成功させ、次巻は、いよいよマツリカを狙った刺客「双子座」との対決。楽しみです。

    0
    投稿日: 2017.09.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    前巻の後半がかなり心情的な内容だったのだけれど、この巻はきっちり政治的な内容。最終巻でどうまとめてくるのか、期待したい。

    0
    投稿日: 2017.09.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    マツリカの危機と側に寄り添うキリヒト、このふたりの関係性が読んでいてとても心地良いのだけど、シリーズということは今後それも移り変わっていくのだろうか。とりあえず今は、第四巻(分冊完結巻)が分厚いことが嬉しい。

    0
    投稿日: 2017.08.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     いよいよ面白くなってきた。ストーリーが流れている時と、言葉や政治について語られている時の緩急がある。語られている言葉の面白さもあるし、小説として書かれている言葉も大切に選ばれているのが分かるので、聞き慣れない言葉でもきちんと理解したいと思う。  四巻も楽しみだ。 2017/7/30

    0
    投稿日: 2017.07.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2巻の終わりで面白くなったので3巻にも手をのばしたが、 やっぱり、学術書でも読んでいるようで退屈。 言葉に関して、ああでもないこうでもない…  しかも使う言葉が難しい。 もっとストーリーの盛り上がりを期待したのに残念。 4巻はもういいかな…

    0
    投稿日: 2017.07.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    前2巻まで、さんざん読みにくいだのルビが変だの言ってきたが、…面白かった。悔しいけど。 2巻からお抱えになった衛兵たちが良い味を出していて物語に活気が与えられている。キリヒトも相変わらずかっこかわいい。 キャラ読みにも耐えうる人物配置になり、内容も軽くない。 いいんじゃないか。

    0
    投稿日: 2017.04.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    第三部 一ノ谷、ニザマ 文献学講義と糸繰る者達 新しい護衛たちと少しずつ慣れていく。マツリカを襲う凶事と国を襲うかもしれない凶事。ほぐす事が出来るのか。 時々読めない漢字があって、もどかしくなる。さっき読んだページにルビが符ってあったと思って探すけど見当たらない。辞書を引く。ふ~っ

    0
    投稿日: 2017.02.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    シリーズ3巻。 アルデシュは二ザマにけしかけられて、一ノ谷へ攻め込もうとしていた。 それを回避すべく、図書館が暗躍するが、マツリカは自身に迫る危険に気づかなかった。 戦争を回避するための交渉術、策略が展開され、こうやってお互いに情報を取り合い、それを使って考えていくという戦術を知ることになる。 それに加え、言葉や図書館、とりわけ検閲や禁書について面白い論争も書かれていて、面白い。 しかし、言葉が難しいし、何度も読み返してしまい、時間はかかる。 知らない言葉もたくさん出てくるので、辞書を引きながら読みたいくらい。

    0
    投稿日: 2017.01.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    第3巻は、元々の下巻の前半部分。 第2巻までに明らかになったことが深められていくが、これまで以上に無駄に文章が難解になり、解説がリピートされるため読みづらくてかなわない。 日常的に使わない漢字の読み仮名は、初出を読み飛ばしてしまうと読み方もわからなくなり、古文を読まされている感覚は、物語の楽しさを半減させる。 世界観を描くよりも、読者が飽きない程度に物語をテンポよく展開させてほしかった。 今後の展開に期待しつつ、読むことを強いられる印象を与える第3巻。 独特の世界観を味わえた割には心が離れてもいき、読後の印象は薄い。

    0
    投稿日: 2017.01.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    この物語は一の谷の頭脳〝図書館の魔女マツリカ“の知略戦で、断じて恋愛ものでははいはず(と思う)なのに、女王マツリカと騎士キリヒトの主従恋愛ものに思えてならないトキメキポイントが所々挿入されていて萌えます。意思を伝える災難に直面しパニックに陥るマツリカが気弱になりながらも必死に策を進める姿が力強くて凛々しくて憧れます。図書館付になった近衛兵のみなさん、何気に各自いい味出していて好きです。

    0
    投稿日: 2016.11.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    だんだん、このお話との距離感が掴めてきた。わかんない種明かしを、焦らずに待てばいいんだ。なんと焦らしてくるのか。 4巻へ!

    0
    投稿日: 2016.11.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    キャラクターの個性がどんどん出てきたのと、物語が大きく動く。 マツリカに起こる事件、みんなで物事の解決に向かおうとする学者達、近衛兵たちのそれぞれ、そしてニザマ帝の登上。 盛り上がったところで4巻へ。 2016.11.1

    0
    投稿日: 2016.11.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    前の部分読んだ後少しあいちゃうと内容がすぐわからなくなるし、理解するのも結構大変だけど、討論の内容が面白いし、話がやっと展開してきて面白い!! 次の巻が楽しみ(^^)v

    0
    投稿日: 2016.10.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ハルカゼ姉さんっ(° ꈊ °)✧˖° と呼ばせていただくことを決定させてもらうことになった3巻になりました。 図書館のまぁまぁ面倒臭い方々ばかりの中でのハルカゼ姉さんです。 ようやく難しい内容よりも、それぞれのキャラクターにうんと興味が湧いてきました。 二ザマでの活動中も面白い人出てきますかね。

    0
    投稿日: 2016.10.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    2016/10/9 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。 2017/3/23〜3/26 出張先の東京のホテルで読了。第3巻は起承転結のまさに転。最後のマツリカとニザマ帝の会話が良い。さて、この長い物語、どんな結を迎えるのか。

    0
    投稿日: 2016.10.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ワシは結構「交渉」が好きで、骨のおれることだけど、互いの言を重ね理解を深め、互いの得を生み出せる交渉が出来るとものすごい達成感がある。片やだけが得する交渉は交渉ではなく、形を変えた恫喝だ。本巻後半の交渉は大変美しく、読み惚れてしまった。 相変わらず、良くも悪くも読みごたえがあり、理解に相当なアタマを使うが、困難を目の当たりにしながら知恵知略知計を用いて解決に心を注ぐ政治的側面と、ボーイミーツガールな側面とが絡み合い、ここまで長くとも読み飽きない面白さ。最終巻が楽しみ。

    0
    投稿日: 2016.09.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    これを読み終えて,残り一冊だぁ~巨人を撃退したキリヒトの扱いについてマツリカは,今まで通りと宣言する。ニザマに食い込む手掛かりは,一ノ谷王室からニザマ帝室へ書簡から,帝が深刻な心臓病に悩まされ,典医が強心剤がなかなか手に入らないのを危惧していることが知れてきた。皮革の鞣渋古房で見つかった遺構をアルデシュの不作を救う決め手とすべく,職人を総動員させ,農学者や地質学者と協議して,アルデシュの西部辺境への侵攻を思い留まらせ,軍縮に持って行こうとするマツリカは,河岸で行っていた実験・実証の帰り,祭りに登場した傀儡師の技に魅了され,女の短剣を握る左腕を斬り落とされるシーンに魅入られ,自分の左腕が動かなくなる刺客の存在が,後に控えていた楽士であることが解った。キリンが西部から帰って来るタイミングで,呪術師や祖父の行方探索をハルカゼに命じ,乗り込んだニザマの石窟宮殿では,帝が理解を示して一ノ谷とアルデシュの和解の仲介を執り,ニザマにおける宦官宰相との対立を選択したことを知る~入院中に読んだら良かった。今日この頃はオリンピックを見なければならないので,集中して読むことが出来ない

    0
    投稿日: 2016.08.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    面白かったです。 何時もながらストーリーに引き込まれました。これから物語がどうなっていくのかが楽しみです。

    0
    投稿日: 2016.08.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    <第3巻あらすじ> 深刻な麦の不作に苦しむ第三国がマツリカたちの敵国にそそのかされて戦端を開こうとしていた。 方々を廻り、いかに戦争を回避するか悩むマツリカ。 そんな折、マツリカとキリヒト含む護衛一行が城に戻る最中、ちょうど祭りが開催されていた。 そこで人気だったのが傀儡師による人形劇で、マツリカもそれを楽しく観覧した。 そして劇が終了したその時、突如マツリカの利き腕である左手が一切動かなくなった。 指話が出来ずパニックになるマツリカ。それに気づいたキリヒトはマツリカの右手を握りマツリカを見つめる。 マツリカはキリヒトの行為で冷静になり、右手のつたない指話でキリヒトに 「傀儡師による催眠術による強い暗示で左手が一切動かない」と伝えた。 傀儡師は敵国の刺客だったのだ。 キリヒトはその傀儡師を捕らえようとするが、劇を見てた人々や祭りの群衆に阻まれ、逃してしまう。 左手が一切動かないことで手話が出来ないマツリカは、右手による指話でキリヒトを通じて話すことに。 敵国の策略により窮地に追い込まれたが、ついにマツリカは戦争回避策を思いつく。 第三国が麦の不作で苦しくなり戦端を開こうとしているのであれば、新たな耕地と穀倉を作り出す技術をすべて第三国に提供する。 その技術とは地下水道で見つけた水をくみ上げる機械を現代技術で発展させたものだった。 なおかつその技術をこちらが第三国に教えようとしても拒否られたら困るので、敵国が第三国に教えるようにする。 そうすれば共にWINWIN。という策だった。 <第4巻へつづく・・・>

    0
    投稿日: 2016.07.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    言葉で世界と対峙する。 3巻になっても時々ファンタジーな事を忘れるくらい血が流れない。 でも、文献学講義にちょっと飽きて飛ばそうと思ったら50頁くらい飛んでびっくりした。

    0
    投稿日: 2016.07.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    前半こそ 架空の言語論に 少し退屈させられたが やがて高い塔がこの世界に果たす 崇高で揺るぎない使命に気づかされた。 無益な戦いを 言葉の力で鎮める。 私たちの世界においても理想と言える 賢者たちの熾烈な権謀術数が 武力をも凌駕し 世界を治めてゆく。 その一部始終を眼前に見せてもらうことの ぞくぞくする喜びは 言葉の力を愛する すべての人に共有されるのではないだろうか。 私的には マツリカの左腕の快復を心から 願っている。あの流麗な書を生み出す 彼女の左手は 失われてはいけない。 昨日 第3巻と第4巻が届くまで ほかの本を読む気がしなかった。 虜になったと言おうとも 恥とは思わない。

    0
    投稿日: 2016.07.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    いつもツンとして澄ましているマツリカだけど、利き腕を奪われたときは怖かっただろうなと思います。自分が声も、利き腕も無くなってしまったらどんなに恐ろしいことだろうか考えたくないです。 二ザマ帝はマツリカと同じあるいはそれ以上、聡明な方でしたね。二人の駆け合いには引き込まれました。

    0
    投稿日: 2016.07.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    第三巻。手元にあったのに、もったいなくてすぐに読めなかった。今作も期待を裏切らない。とても面白かった。いよいよ次巻で最後。嬉しいような、寂しいような・・・ あらすじ(背表紙より) 深刻な麦の不作に苦しむアルデシュは、背後に接する大国ニザマに嗾けられ、今まさに一ノ谷に戦端を開こうとしていた。高い塔のマツリカは、アルデシュの穀倉を回復する奇策を見出し、戦争を回避せんとする。しかし、敵は彼女の“言葉”を封じるため、利き腕の左手を狙う。キリヒトはマツリカの“言葉”を守れるのか?

    0
    投稿日: 2016.07.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ほんのひとかけらの言葉からマツリカが導き出す事象は、もうなんか、あまりに当たり前すぎてすごいことを忘れるけれど、凄いんだよなぁ。一見可憐に見える少女のずば抜けた政治感覚。ニザマ帝もやはり只者ではない。 言葉を封じられたマツリカの恐怖。キリヒトの後悔。 先代たちが探している人物はどんな鍵となるのか。

    0
    投稿日: 2016.07.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    戦が始まる気配が高まり、その対策に追われる中、策を思いつくマツリカは糸を引きはじめる。ただ刺客はまだ狙いを外しておらず、とうとう一番マツリカにとって重要な左腕を奪われて苦痛を強いられることに。 タイキ爺さんは一体どこにいったのか全く出てきませんね。何かしてるんでしょうけども、再会したらマツリカの罵詈雑言は必至ですね。個人的にニザマ帝が好きです。話している途中で呼び捨てになっていく気安さ。 次が本編最終巻なので、読み終えてしまうのがもったいないです。

    0
    投稿日: 2016.06.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    1、2巻を経て、いよいよ図書館の魔女が動きだす。 マツリカのいいところは、言葉と頭脳をもって世界と対峙しようとするところ。言葉を多く持たず、武一本でやってきたキリヒトとは大いにかけはなれている。その二人がお互いに歩みよる姿が、また一つのテーマなのではないかと思う。 読み進めるにつれて、いろいろと気になることが出てきて混乱する感じ。そしてもっと引き込まれる。世界観も謎だし、登場人物も謎。そもそもマツリカが謎。 もっと言えば作者が謎。この人何者なんだろう??

    0
    投稿日: 2016.06.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    術によりマツリカの利き手の機能が奪われてしまう。 そしていよいよニザマへ。 知略が大陸を渡ったことでようやく大きく動きだした。 もはや左手無しでも行けるのでは?と思わずにはいられないが、4巻にどう続いていくのか気になるところ。

    0
    投稿日: 2016.06.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    物語が風雲急を告げる。のは後半からで、前半はマツリカによる文献学講義。   もうなんていうか凄すぎて言葉にならないマツリカの策謀。 政争戦略。   舞台はニザマへ。ニザマ帝との折衝。   面白い。楽しい。  そしてラストの第四巻へ。

    0
    投稿日: 2016.06.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    発売日に書店へ走り4巻とともに購入、3巻を土・日の2日で読み切る。ここまで読むことを求めた作品はいつ以来だろう? マツリカの左腕を封じられ、それでもそれぞれが果たすべき役割を見失わないで進んでいく今巻。キリヒトだけには弱みを見せるマツリカ、二人の距離が4巻でどうなるかも気になります。

    1
    投稿日: 2016.05.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2週間おいての第3巻。再び物語は嵐の前の静けさに戻る。 これまでの側近に図書館付きとなった元近衛兵者を加えた“高い塔”の中で進められる情勢分析と戦争回避の企て。 ジルジリするような、一歩間違えば一触即発の空気の中、来るべき有事に備え静かに布石を打っていく緊迫感だけが物語を支配する。 そこに油断大敵、見えない敵がマツリカの“言葉”を封じるために放った奇策。 互いにまみえることなく繰り広げられる虚々実々の駆け引きに息も詰まる。 船旅の描写に続くニザマ帝との丁々発止の会談の帰趨に、姿を消したタイキや先代キリヒトの謎、これまた最初に登場したきり姿は見せねど存在感を示すミツクビの見えない策略が絡まって、いよいよ最終巻へ突入。 どのように決着するか、これは楽しみ。

    2
    投稿日: 2016.05.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    マツリカの言葉を奪うって、そうゆうことやったんや。どれだけの苦しみかは計り知れない。それをそばで助けるキリヒトとの繋がりがどんどん濃いものに。そんな中でもマツリカさすが!

    0
    投稿日: 2016.05.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ニザマの刺客により、マツリカは手話による「言葉」を封印されるも、一ノ谷とニザマ、アルディシュ三国間の緊張を解くべく出立する。

    2
    投稿日: 2016.05.12