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総合評価

38件)
3.6
7
10
11
4
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    このレビューはネタバレを含みます。

    映像化はないと言われていた御手洗シリーズが、2015年にドラマ化されて、2016年にこの星籠の海が映画化された。 初めから映画化する話として書いたということだけあって、今までの御手洗シリーズとは魅せ方が違う。動きがあって、スケールが大きい。大スクリーンに想像での映像が迫力たっぷりに映し出される。それはリアルで、色やにおいも。 御手洗のスパーッと一気に解決!な話を期待していると残念に感じると思う。スピード感がある。人の心情がリアルに書かれている。さすが島田先生。推理だけが御手洗シリーズではないよ。

    0
    投稿日: 2025.11.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    歴史に疎い私でも、興味がそそられる内容で夢中になり、仕事の隙間時間に2日で上下巻読んでしまった。 既読の再読であったが、何度読んでも御手洗シリーズは面白い。 話の展開が御手洗シリーズは最高。 最初は島に流れ着く謎の死体たち 次は女優を目指す女と流される男と看護学生の話 この二つが全く話が変わるのであるが、それぞれがまたかなり興味をそそられる内容になっている。いつかどこかで繋がるんだろうとドキドキしながら読み進めるも、今度は大学教授と歴史の話、そして造船所の社長と飲み屋の母を持つ子供の話になり、最後の最後で全てが繋がっていく。 それぞれの登場人物の描写が繊細で、とても感情移入しやすい。情景が浮かんでくる。さすが島田荘司さんといったところ。本当に読んでて楽しい。 想像の産物である星籠であるが、本当に存在したらいいなと思ってしまう。そのくらい時代背景や歴史に違和感なく練り込まれている。 そして御手洗シリーズを読むと、そこに出てくる女性陣の『女の嫌なところ』が明確に描かれていて、これは御手洗の視点から見た女なんだろうなーと思い苦笑いしながら読むのも好きだ。

    0
    投稿日: 2025.06.10
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    下巻からは怒涛の如く断片が繋がって行きます。懸命に皆生きているけど、運命の容赦の無さが淡々と書かれるのも小説ならではかもしれない。また、かの総理暗殺事件が起きた時のこと、大地震、子供の時に繰り返しワイドショーで流れていた結婚式のシーン、この40年ほどの日本で起きていた出来事も頭に蘇り、読み合わせて行くと背筋が凍る思いもして。最後、とある人物の行動により結末するところで救いもある。小説の醍醐味を味わいました。 最後まで読み終えたところで、感想戦として、気になるところに戻ってまた読み込むのも島田作品ならではのお楽しみ。端から端まで金太郎飴的に堪能しましたです。

    0
    投稿日: 2025.05.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    上巻から合わせて一気呵成に読み終えられます。非常に読みやすいです。 看護師辰巳洋子はベビーシッター中に子供をあやまって殺してしまう。小坂井はそれを隠蔽しようとし、ネルソンパクはそれをさらに指導する。そして巨悪である日東第一教会(統一教会)を御手洗潔が裁くお話。 教会のトップであるネルソン・パクを星籠を使って捉え、胸が空くような結末となります。 ただし、従来の御手洗物でよくある、ミステリーの大仕掛けを御手洗が解き、読者がカタルシスを得られるといったことはないです。 大掛かりの謎はなく、面白いながらも淡々と話は進みます。 ちょっと一風変わった御手洗物です。

    0
    投稿日: 2023.11.05
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    下巻は「真犯人は誰!?」という展開ではなく、真の黒幕は早めに判明して、個別の事件と謎の答え合わせが中心だったがそれでも面白くて一気に読んだ。文字通り瀬戸内海駆け抜けた冒険。 悲しい出来事は色々あったけど読後感も悪くない。引導を渡したのは「あの人物」のお陰だけど、それ以外の裏MVPは常石造船の会長様。

    0
    投稿日: 2023.10.13
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    読み終わってみれば面白かったとは思うが、どうも最後半が妙に急速で最後どうなったかわからない登場人物が幾人かいて、なんか切れ味が鈍い。舞台立ては申し分ないのだが、やはり構成とバランスの問題かなぁ… 島田荘司との出会いは、長期出張で先に帰った同僚が置いていった『水晶のピラミッド』。あっけにとられて、その後『暗闇坂』『アトポス』『眩暈』『ザゼツキー』等を読んだが、このあたりが一番充実していると思う。どれも厚めの文庫一冊で、この本もこの程度のボリュームがベストだったのではという気がしている。映画化で書き急いだのかな?!

    0
    投稿日: 2023.04.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    上巻で小坂井くんのエピソードにページを費やしていたので、後半のあっさりな出演にちょっと拍子抜けな気もする。千早の部分が衝撃的だったから、最期まで読んだ時に、事件と何も関係ないんかーい! とちょっとがっくりしてしまった(笑)

    0
    投稿日: 2021.10.24
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    もうほとんど御手洗が正解にたどり着いているので、捜査と言うよりもほぼ証拠固めのストーリー。 人によって好き嫌いがあるかもしれないけれど、間違えないと言う安心感があって好き。 嫌な女性たちへ容赦なく責めて行くのがスカっとした。 星籠の意味や登場人物たちの関係性など、一気に事件解決への符号となって組み合わさる展開に興奮した。 やっぱり御手洗シリーズは面白い!

    9
    投稿日: 2021.05.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    警察のありえない無能さに目がいき日本の警官もやる気のない人が多くなっているのだろうか? もう少し積極的に捜査してもいいのに…と思うのはドラマのせい? 小説の中だけにしてほしいもんだ。。 と探偵ものを進んで読んだ事がないからそう思うのかも知れない。 会話が多いので読みやすく、一気読み。 再読するかは保留かな??

    0
    投稿日: 2020.10.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    事件のスケールが大きく、さすが御手洗ものという感はある。多少の違和感は筆力でぶっ飛ばしていく島田荘司らしさ、というか。 事件一つ一つのつながり、ミッシングリンクはあっという間に明かされて(というか最初から御手洗はそこをにらんでいたみたいだった)、巨悪対御手洗の構図になってて、いわゆるミステリとはちょっと違うというか。最初から映像化ありきといわれると、なるほどなと納得した。 楽しめた。楽しめたんだけど…… 御手洗ものの時代が下がるにつれ、作者あるいは御手洗の女性観がどうにも受け入れられなくなっていく。 「女性はより良い男性をもとめるもの」 「女性には主体性というものがない」 「女性は理性では動かない」 そうじゃない女性ってほとんど登場しない。 女性研究者をあのように描写する意味とは? 研究対象に対して恋をする、そういう人は男女問わずいると思うけど、その描写をあのようなものにする意味は? 看護助手の彼女をあのように描写する意味は? もちろんそうする人もいるかもしれない。そういう女性が皆無とは思わない。小狡いことを考えてしまうものなのかもしれない。 きっと意味などなく、たんにそう描いているだけで、きっと他意はないんだろうと思う。そこがきつい。 シリーズを通して、御手洗だけが常に理性的で、その他の登場人物は助手の石岡を含めほとんどみな愚鈍に描かれているようなものだから、特に男女がどうのという事はないのかもしれない。 初期のころはそこまで鼻につかなかったんだけど、いったいどうしてこんな風に感じるようになったんだろうか。 『斜め屋敷の犯罪』に出てきた「すごい」女性たちみたいなのは、もはや様式美のようなものだから面白く読める。 レオナや里美は、まあまあきちんとした人間として描かれている気がするけれど、それにしても自分たちの「血」や「ルーツ」や「女性性」みたいなものにひっぱられすぎていて自分を見失う事があるように描かれる。というか、そこが本質のように描かれている。もちろん、どんな人間もそのように自分が揺らいでしまうときはある。でも、それがその人の本質のような描かれ方ばかりする。 島田作品に出てきた女性だと、石川良子くらいしかまともな女性がいなくて、その石川良子もああいうふうになるのだと思うと、なんだかなあ……という気がしてしまう。男性こそが「人間」であり、女性はそのなりそこない、みたいな……昔の宗教観みたいなものを感じ取ってしまうんだよなあ。 『占星術』や『異邦の騎士』や『斜め屋敷』などの、初期作品には「そういう時代だもんな」という心理も働くせいか、またミステリとしての物語の流れが面白すぎて、そういうところが気にならずに読める。 ただ、うーん……21世紀以降に書かれたものについて、どうしても、そこらへんの意識がブラッシュアップされてないのが気になってしまう。こういう私の感覚は、いわゆる「行き過ぎたポリコレ」なんだろうか。 面白い事は面白いんだけどね。 主張が強すぎるのかなあ……。チーム・バチスタを読み進めていった時も、ある時点からそういう、「作者の主張」の強すぎるにおいにやられていまいち楽しめなくなってしまった。 日本人論なんかも、今読むと、「うん?」という気がするんだよね。でもおそらく私が生まれたころには納得のいくようなものだったのだろう。たぶん。

    0
    投稿日: 2020.09.14
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    本当の警察ならこの程度の事件は解決するだろうし、陰謀論を降りかざす御手洗さんも本当にただのおかしな人になりつつあるけれど、御手洗シリーズというだけで手に取ってしまう。そういう中毒性が島田作品にはある。いつかまた、初期のような大傑作が、と読み続ける気がする。

    0
    投稿日: 2019.02.17
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    んー…今回のは個人的には微妙だった。御手洗さんの思考がいつにまして無双し過ぎててついていけなかった。どうなってるんだ!という面白い謎が生まれても、倒叙がはいり種明かしされるからハラハラ感が続かず。

    0
    投稿日: 2018.09.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    瀬戸内海に浮かぶ興居島に次々と死体が漂着していると相談を受けた御手洗は、現地に赴き、三方向から潮が出入りするという瀬戸内海の特殊性が鍵になっていると突き止める。 広島県福山市では、看護学科の学生でベビーシッターをしていた辰見洋子が過失によって乳児を殺してしまったため、隠蔽計画を立て、交際関係にあった小坂井に自分の指示に従うよう懇願する。 時を同じくして、福山市立大学助教授の滝沢加奈子は、阿部正弘が黒船用の新兵器を持っていたことを示す資料が発見されたと知る。その資料には「星籠」という文字が記されていたが、知り合いの学芸員や教授ら専門家と議論しても、その意味は皆目見当がつかないのであった。帰り道、滝沢は神に結婚を約束されたと主張するストーカーに襲われる。 事件を調査していた御手洗は、変死体の漂着には、宗教団体である日東第一教会が絡んでいると推理する。そして、一見無関係の乳児失踪、ストーカーとそのカルト団体が結びつき、証拠が揃った時、警察、内閣情報調査室を巻き込んだ包囲網計画を進めることを決断する。カルト団体の代表は、国際手配中のネルソン・パクであったため、抜かりなく取り掛かったが、海へ逃げられてしまう。諦めかけた時、海中から、数百年の時を超えて潜水艦「星籠」が御手洗たちの前に現れた。「星籠」は、爆発によりパクを乗せた船を停止させることに成功したのであった。 相談を受けた事件の規模が予想以上に大きいと理解し、同時進行で発生していた不可解な謎まで持ち前の鋭い洞察力で解決する様は、惚れ惚れするという一言に尽きる。何手も先を読み、頭のキレない者を小馬鹿にするが、自分が受けた事件は解決するまで決して逃さないという熱意は、誰にも負けないものがあるといえよう(例えばパクの逮捕に向けて警察を煽るシーン)。そんな御手洗が、パクを海へ取り逃がし、一か八か星籠の登場に賭けるというのは、地球上を逃げ回っているというパクのしぶとさが凄まじいことを示していると思われるが、クライマックスに数百年と時を超えて、(本でいうと上下合わせて1100ページをめくって、)星籠の出番をもたらすテクニックは待ちに待った読者に最高の興奮をもたらすであろう。 本書は、単純に御手洗の周りで発生した事件を解くというものではなく、同時多発的に発生していた事件が、御手洗によって原因がひとつのカルト団体にあると導かれるという構成になっている。したがって、特に序盤は章が変わる毎に登場人物が変わるため、長々と読み切るには少々根気がいるかもしれない。しかし、瀬戸内海という場で多様な登場人物の複雑な背景知識を理解してこそ、クライマックスの高揚感が得られるようになっていると解すべきであろう。本格ミステリというわけではないが、数々の謎を常人を遥かに凌駕した能力で御手洗が推理する様子に酔いしれたい読者へオススメの書である。

    0
    投稿日: 2018.04.15
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    久々に島田荘司作品を読んだ気がする。こんなに読みやすい文体だっけ??? 分量の割には結構さくさく読めた。内容についてはネタバレしそうなんで割愛で。

    0
    投稿日: 2017.10.24
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    下巻。上巻の風呂敷のたたみ方がかなり美しく、この辺は筆者のミステリ作家としての実力が垣間見え、すごいな、という感じ。星籠の正体はストーリーをきちんと読んでいくと読めてくるので意外性が薄いのが少し残念。"和製シャーロック・ホームズ"御手洗潔の活躍は、他のシリーズ本も読んでぜひ堪能していきたい。

    0
    投稿日: 2017.08.17
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    このミス2014年版9位。この人の話はとにかく仕掛けがでかくて、あんまり人物描写とか現実性とか気にせずトリックで読ませる本格ミステリーなんだけど、この本もそんな感じです。四つぐらいの話がパラで進行して最後に全部結びつくのだけど、一つ一つがちょっと長すぎ。ただ分量ある割りにはおおざっだし冗長で退屈。大学の先生が同僚の女性を助けるために殺人しちゃったあとに逮捕されるとこなんか非現実感がはんぱないです。まあ、全編そんなこんだでしんどい。大体上下巻に分かれてるやつはそれだけで評価は2点から開始するぐらい長いの好きじゃない。自分は中高生のころ友達の親戚の家が鞆の浦にあったので4,5年間は毎年同級生の軍団で鞆の浦に遊びに行ってたのですごく興味深かったんだけど、上巻の半分ぐらいで先を読み進めるのが苦痛になってきました。さすがに、下巻の後半はぐいぐい読めたけどやっぱり展開が雑すぎますね。あと、若い人、特に男女の会話にすごく違和感感じるんですけど。今風の男女の軽妙な会話を描写するには少しお歳を召されすぎてるのでは、なんて思ったりする。

    0
    投稿日: 2017.08.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    【あらすじ】 織田信長の鉄甲船が忽然と消えたのはなぜか。幕末の老中、阿部正弘が記したと思われる「星籠」とは? 数々の謎を秘めた瀬戸内で、怪事件が連続する。変死体の漂着、カルト団体と死体遺棄事件、不可解な乳児誘拐とその両親を襲う惨禍。すべてが一本の糸で繋がる驚愕の真相を、御手洗潔があぶり出す! 二〇一六年六月四日公開、玉木宏主演映画『探偵ミタライの事件簿 星籠の海』原作 【感想】

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    投稿日: 2017.08.04
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    村上水軍と信長の戦いがあった事、知らなかったから、戦国日本の歴史も知れて楽しかった。 御手洗さんが、いつもより普通な人だったなぁ〜

    0
    投稿日: 2017.06.03
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    数々の難事件が続出する瀬戸内の港町・鞆。名探偵御手洗潔が驚愕の真相を炙り出す。 御手洗シリーズはこうでなきゃ満足できない。小さな辻褄の矛盾は気にならないというか、気にしてはいけない。壮大なスケール感が波のように押し寄せる。村上水軍の秘密兵器が五百年の時空を超えて奇跡を起こすなんてストーリーは、島田荘司さんにしか書けません。

    1
    投稿日: 2017.05.08
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    様々な人間模様が描かれていて たが、少し描かれ過ぎだった様に思う。千早と茂の東京のシーンは特に必要なかったのではないか。しかし、瀬戸内海、村上水軍を背景とした展開は興味をそそられ読書が進んだ気がする。もう少し御手洗がどう推理していくかを描けると良かったのではないか。

    0
    投稿日: 2017.04.30
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    イヤミな程に無敵の天才ぶりを見せる御手洗潔はともかく、忽那社長と智弘少年のストーリーは切り離しても読ませる内容かな。星籠を見せること、水軍の如く戦に向かうシーンは染みるところがあります。故郷を愛する島田氏の意気込みも感じられる作品でした。

    0
    投稿日: 2017.03.13
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    大風呂敷を広げて、回収できずですね。 終盤までは良かったのに、なんだかすっきりしない終わり方。 出てくる女性のうっとおしさだけは流石だと思いました。

    0
    投稿日: 2017.01.07
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    女性が「えーっ」というシーンがやたら目立つ トリックと逮捕劇の話がうまくつながっていない気がする 船のシーンはコロンボ調 分厚いけれどサクサク読む 宗教出せば結構強引でも話が進む?? 瀬戸内、福山や鞆が舞台 映画化されたみたい。評判は今一つ たぶん見ないでしょう

    0
    投稿日: 2017.01.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    御手洗潔シリーズ。 推理小説ではなく、犯行を客観的な視点や犯人の支店などから描写していく手法で描かれている。 本筋となるものが2つあり、1つは新興宗教の罪を暴くもので、もう1つは題名にある星籠という江戸時代にあったとされる文献にあるものを探る話。 御手洗シリーズを最初から読んでいる者にとっては、石岡くんと御手洗潔の掛け合いの面白さにも不満があるし、御手洗潔のキャラクターにも何か違和感がある。 どんでん返しがある訳ではないし、何か物足りない感がある。 が、最後に星籠が現代に蘇るり活躍している部分は爽快感があって良かった。

    0
    投稿日: 2016.07.05
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    話全体の謎より上巻の小坂井くんの章が回収されたところが面白さのピーク 急に話がえげつなくなったので少し読むのが苦痛になった 御手洗さんは昔の方が変人で面白かったな〜 石岡くんはますます何故いるのか分からない

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    投稿日: 2016.06.26
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    事件の真相は半ば予期していたものの、読み進むには辛いページだった。できればこの予想は当たらないでほしいとさえ思った。 それを耐えてたどり着いた星籠の意味が解けるシーンは、孤独な二人が通わせた心情も相まってせつない美しさでいっぱいだ。最後まで読んでよかった。 星籠の海が奏でる音楽は鎮魂歌なのかもしれない。

    0
    投稿日: 2016.06.02
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    全体的にとても読み易く、色々な話が混ざり合って とにかく飽きさせない。 こんなバラバラの物語がどこでつながるのだろう? と期待感を持って読み進められるのも良かった。 ガソリンの焼死女性の話が、もっと絡んでくるのかと 私の女の部分がとても期待したのだが、そこはあまり食い込んではこなかったのがちょっと残念(^-^; しかし、御手洗先生の話では、今まで読んだ中ではこれが一番面白かった。 榎木津礼二郎も好きだが、こういうタイプ好きだなぁ(*^-^*)

    5
    投稿日: 2016.05.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    映画までになんとか読み終わったけど、映画キャストをみると登場人物とか、変えてあるとこあるし、探偵役石岡くん不在のようなのって、どうなんだろうか…。探偵役にはワトソン君必要でしょうに。 玉木さんと、鞆と福山を見に映画館にはいくけどね。

    0
    投稿日: 2016.05.28
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    なんだか微妙に強引な部分もなくはないんですが、御手洗シリーズはこれでいいんです!と自分を納得させつつ一気読み。分かっていながらも、諦めかけていたところに星籠が登場するシーンはウルっとしました。映画を観ているかのようなベタな展開ですがこれでいいんです!感動です!そして今回これを機により一層瀬戸内海や福山、鞆やその周辺の歴史にも興味を持ちました。いつか旅に行ってみたいです!

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    投稿日: 2016.05.10
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    やや強引な展開。面白いし、先の気になる展開だが、あっさりした謎。 シリーズっぽいと言えばぽいのかもしれない。 星籠とカルト教団の謎が、絡まりあってるようでそうでもない。特に交差していなかった。

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    投稿日: 2016.04.28
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    今回は緻密な推理というより、あわただしく大胆な推理だった。馬車道のシーンが少なかったのは残念だったかな。

    0
    投稿日: 2016.04.24
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    筆者の著者『写楽』なんかを思わせる、ミステリー+歴史ミステリーになっている。ロマンを感じる。潜水艦にも、歴史にも、その長い歴史ありきの瀬戸内海にも。いつもの御手洗シリーズとは少し趣が違うので、上巻でちょっと戸惑ってた自分が嘘みたいに、下巻でのあまりに美しい、謎が解けていくさまに、結構感動した。

    0
    投稿日: 2016.04.22
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    残念ながらオチがショボい。何故に新興宗教潰しに御手洗個人が躍起になってるのか不明。個人的趣味で公的組織を図々しく顎で使うインテリ気取りのヤナやつ。怒るでホンマ。

    0
    投稿日: 2016.04.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    御手洗初映画化ということは喜ばしい限りだが、どうしても「小さい」印象。 時間的空間的に広がりを持たせようとしているみたいだが、事件やその見せ方が結局「ご近所さん騒動」になっている。 どうせなら「暗闇坂の~」や「摩天楼の~」といった超弩級を映像化してほしかったものだ。 一休みして映画の公式サイトで予告版を見て。 あちゃーこりゃ駄目じゃないかなー、ミタライとか脳科学者とか石岡不在とか。 それに原作もそうだが、ミステリでも活劇でもなく「観光してる」ようにしか見えない悠々さ。 それにしても島田御大は、どうしてこう運が悪いというか間が悪いというか。 腐女子連への目配せも読者へのサービスもどこか上滑りして、見ていてつらい。エラそうですが。

    0
    投稿日: 2016.04.04
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    織田信長の鉄甲船が忽然と消えたのはなぜか。幕末の老中、阿部正弘が記したと思われる「星籠」とは?数々の謎を秘めた瀬戸内で怪事件が連続する。変死体の漂着、カルト団体と死体遺棄事件、不可解な乳児誘拐とその両親を襲う惨禍。数百年の時を越え、すべてが繋がる驚愕の真相を、御手洗潔が炙り出す!

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    投稿日: 2016.03.26
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    織田信長の鉄甲船が忽然と消えたのはなぜか。幕末の老中、阿部正弘が記したと思われる「星籠」とは?数々の謎を秘めた瀬戸内で怪事件が連続する。変死体の漂着、カルト団体と死体遺棄事件、不可解な乳児誘拐とその両親を襲う惨禍。数百年の時を越え、すべてが繋がる驚愕の真相を、御手洗潔が炙り出す!

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    投稿日: 2016.03.21
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    織田信長の鉄甲船が忽然と消えたのはなぜか。幕末の老中、阿部正弘が記したと思われる「星籠」とは? 数々の謎を秘めた瀬戸内で、怪事件が連続する。変死体の漂着、カルト団体と死体遺棄事件、不可解な乳児誘拐とその両親を襲う惨禍。すべてが一本の糸で繋がる驚愕の真相を、御手洗潔があぶり出す! 二〇一六年六月四日公開、玉木宏主演映画『探偵ミタライの事件簿 星籠の海』原作

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    投稿日: 2016.03.11
  • 日本での御手洗さんは見納め・・・だそうです。

    日本での御手洗さんの最後の雄姿、とのことで電子化されてすぐに読みました。瀬戸内海を舞台にしたミステリという点はけっこう斬新だったと思います。自分自身そのあたりの出身なので、うれしくたのしく読み始めました。 お話としては、とても面白かった。膨大なページ数にもかかわらず一気に読めてしまいました。 ただ、社会問題との顕著な絡みは、御手洗シリーズには不要かなあ。『龍臥邸』で吉敷シリーズはひとまず落ち着いてしまったので、こっちにその役目が回ってきたのかもしれないけど・・・。色んなアクチュアルな問題を取り込もうとした結果、ちょっと詰め込み感でお腹いっぱいな感じになってしまいました。ひとつひとつはどれも興味深い問題なのですが、20年以上前の日本を舞台にして、今起こっている問題の「種」をいくつも提示されるのは、なんというかちょっと「くどい」なあと感じてしまいました。今更後出し的に「だから言わんこっちゃなかったでしょ?」を連発されているような気がして。せめてどれか一つに絞られていればそうは思わなかったのでしょうけどね。 もっとエンターテイメントとしての「本格」に徹底していた昔の御手洗シリーズの方が、個人的には好きですね。御手洗さんのキワモノ感も昔ほどじゃなくなっちゃったし。 うん、でもやっぱり「おもしろかった」です。

    1
    投稿日: 2013.12.20