
霊感青年 1
夏目慧、あきづき弥/エブリスタ
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総合評価
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独特なオカルト解釈
あらすじは書籍説明を見ての通りです。 3巻で終わりますが、「いままで曖昧だった二人の関係が本格的に進み始める!」というところで終わっており、バトル漫画で言うところの「俺たちの戦いはこれからだ!」エンドです。回収されない伏線などもありますが、爽やかな演出のおかげか不思議と受け入れやすいエンディングなので、話全体の着地に関しては心配せず買っても良いと思います。 この霊感青年で特徴的なところは、オカルトに関してありがちで安易な解釈(例えば心霊写真があればすぐ呪われていますと言ったり)は避けられ、作者独自(もしかしたら元ネタがあるかも?)の理屈の上でオカルトが考察されていることです。 私はオカルトは好きですが信じていないタイプの人間ですが「そういう風に考えると面白いな」という解釈が結構ありました。 さらに、そういったオカルト解釈を前提にストーリーがしっかりと練られているため、読者自信も推理するところもあって知的なホラーに仕上がっています。 3巻の後どうなっていくのかが描かれないのが残念ではありますが、なかなか見ないタイプのホラーを楽しませていただきました。
0投稿日: 2016.11.13
