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宝石商リチャード氏の謎鑑定 エメラルドは踊る
宝石商リチャード氏の謎鑑定 エメラルドは踊る
辻村七子、雪広うたこ/集英社
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総合評価

38件)
3.5
5
11
15
3
0
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    宝石を主軸にした人と人の関係性や心理を描いた作品。 少しご都合主義の感も否めないが、そこも含めて安心して読める作品。

    0
    投稿日: 2025.07.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    今回得た知識は、キャッツアイは猫目になっている石の総称でありクリソベリルキャッツアイはものすごく高い、ガーネットは比較的安価で色んな色がある、天然エメラルドはインクルージョンが多くきれいなものは珍しい、ユークレースは脆くて優秀なカッターしか研磨できない、などなど…。プロットレスバレエも初めて知った。 エメラルドの話でようやく謎解きっぽくなってきたぞと思ったけれど、エメラルドと麻薬の歴史的背景を知らなければならず、特にトリックなどもなかったのでやはりこの物語は謎解きではなく人情ものとして読むほうが良いなと思った。オパールの話はなにが言いたいのかよく分からなかったけど…。 リチャードは正義のこといつの間にこんなに意識するように?美しいとか言われ慣れてるだろうに…。と思いつつ、リチャードのキャラも段々わかってきて2人のやりとりシーンはなかなか微笑ましく読めた。このままBLにならないといいな。それにしてもロイヤルミルクティーが飲みたくなる小説。

    0
    投稿日: 2025.05.31
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    リチャードと正義がどんどん仲良くなって行く感じが良いな 本当は優しい人同士なので、裏がなくお互いに助け合って行く感じ 甘いもの好きが高じて正義の隠し玉になり 甘いもの好きと作り上手が良いバランスに 今回のお話も正義の正義感が炸裂 思い出ってそのままにしておいたほうが 良いものもあるよね 次作も楽しみです。

    1
    投稿日: 2025.04.28
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    読みやすい。 5話それぞれに宝石をテーマにしていて、宝石の勉強になります。 オパールの話は少し切ない。 ユークレースは知らない宝石だったので調べてみたら凄く綺麗でした。 カキ氷のハワイアンブルーの例えがピッタリで納得。 続きも楽しみ。

    14
    投稿日: 2025.03.30
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    石の知識が全くなかったので、勉強になるなあと思いながら読了しました。アニメがあるみたいなので見てみようかな。

    1
    投稿日: 2024.09.29
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    「キャッツアイの慧眼」 最年少のお客様は。 子供だって馬鹿ではないのだから、ある程度理解出来る年齢ならば説明すべきだろう。 「戦うガーネット」 自分のために贈る。 普段から言ってたのか分からないが、誰かを乏してまで褒められても嬉しくないだろ。 「エメラルドは踊る」 届けられたら困る。 全ては偶然が重なってしまった事とはいえ、犯罪に加担してしまったらいけないだろ。 「巡りあうオパール」 最悪なタイミング。 どんな会社なのか理解した時点で動くことが出来たら、違う未来があったのだろうな。 「ユークレースの奇縁」 美味しいプリンは。 アピールする相手を間違えているうえ、言葉選びが下手だから勘違いされるのだろうな。

    0
    投稿日: 2023.06.02
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    一作目より謎解き感があり、2人の性格も分かってきたので、楽しめて読めた。ただ正義の先輩が登場する話は、やり切れない形で終わってしまったので続きがあって欲しい。

    1
    投稿日: 2023.04.30
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    シリーズ第二作。 今回の宝石は、キャッツアイ、ガーネット、エメラルド、オパール、ユークレース。 お気に入りの物語は「戦うガーネット」。 山本さんという女性が、正義とリチャードの店にやってくる。 彼女はガーネットを自分で自分のために買おうとしている。 だが、ガーネットはルビーじゃない、とどこか悲しげに怒っている。 リチャードはそんな山本さんに、石言葉を伝え、人生とは闘いだ、と諭す。 人生は闘い、そこで必要なのは何も若さや美貌だけではない、むしろ「努力」「忍耐」であると。 そして、逃げられないものに対し、いつ、どこで立ち向かうかが重要だとも。 確かに美しいことは得だろう。 うまくいくこともあるだろう。 しかし、それだけが全てではないのだ。 私自身、社員証の写真も、社内報の写真もブスだなあと思ったが、ブスはブスなりに努力すれば、そんなに悪くはない。かも。 『エメラルドは踊る』ではこんな言葉に勇気づけられる。 「人間は己の本当に望む方向へ、自分を育ててゆく生き物だ。 (中略)どうにもならない時には諦めろというシニシズムなんかじゃなくて、目指す場所があるなら根性を見せろという発破だと思う。」 (171頁) 『巡り合うオパール』では励まされる。 「正しくあろうとする人間は孤独です。誰しもが同じ道を歩けるわけではありませんし、まぶしすぎるものは時々疎ましくなります。 空疎な理想論と後ろ指を指されることもあるでしょう。それでもあなたは間違っていない。 あなたの正しさの根底にあるのは、己の道を押し通そうとする頑迷さではなく、暗闇の中でも他者に優しくあろうとする気高さだからです。」 (261頁) 本はこうして私を励まし、伴走する。 さて、続きはいつ読もうかな。

    3
    投稿日: 2022.11.09
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    いいテンポで進むので、読みやすく面白い。 宝石の解説も、難しい過ぎず楽しく読める。 個人的には、ガーネットがよかった。

    6
    投稿日: 2022.07.03
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    オパールは、正義の空手の先輩のお話。 ちょっと苦い後味の終わり方と、 その後のスーパーカーでのヘビメタをバックミュージックにする正義の姿が、しみじみと。 キャッツアイは、来店した賢そうなお子ちゃまと家族のお話で、ほっこり ガーネットを買い求めにきたOLのお姉さんは、 人生を見つめ直し、元カレともきっぱり縁を切り、 新しい人生へ踏み出す 呪われたエメラルド?の話は バレエ団×紛失未遂のエメラルドの冠。 ちょいと不思議な味付けもまた楽し。 はまさに探偵のような働きで、謎を解き明かす

    1
    投稿日: 2022.04.02
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    ティーンズ向きの本をアラフォーの私がいまいちと思うのは仕方ない事かもしれないけれど、事件の真相が少し幼稚な感じでした。でもエメラルドの話は納得できるもので、面白かったです。

    2
    投稿日: 2021.07.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前巻とは異なった展開の話もあり特に「巡りあうオパール」のラストは苦々しかったが、自分が間違っていたのかと悔やむ正義に対してリチャードが言う言葉が印象的だった。

    1
    投稿日: 2021.01.26
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    キャッツアイ、ガーネット、エメラルド、オパール。 宝石をお守り、と幼子に買い与える親って…という驚きが。 いや、資金の問題があるでしょうから、あれですが おもちゃのように持ち歩いている子供もすごい。 怖くて、持ち歩きもできないと思いますが。 謎解きをされれば納得、なエメラルドでしたが 最後の最後で、さらっと怖い落ちが。 しかしやっていると、どうして止められているのかが 分からないような思考回路になるのでしょうか? さらに怖いのは、オパール。 確かにそういう事はあるでしょうが、後々面倒ですし お断りというか、そっと隠しておいた方がよろしいのかと。 そして仕事がないから、といってしがみついているのも 時間が経てばたつほど、大変になりますし。 そういう状態で最後まで読んでいると、ガーネットが 一番平和なような気もします。

    1
    投稿日: 2021.01.05
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    ちょっと切ない部分も温かい面も。宝石にまつわるその人ならではの物語。リチャードの宝石を絡めた思惑はとても深いなぁ。エメラルドの結末があんな風だったんなんて! リチャードに選んでもらった宝石を持っていたら、いいことありそう。

    1
    投稿日: 2020.10.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    1巻に引き続き面白い宝石の知識が学べる話が盛り沢山。 1と比べると宝石の負の面も今回はしっかりと書かれている。 美しく人を魅了する宝石は、人の心を強くする事も有るけれど同時に人を惑わして深い闇に引きずり込むこともある。 麻薬取引の代金代わりにもされたり… アート作品もそうだけど、美しい物は常に黒い面も併せ持つのだなぁと思った。

    0
    投稿日: 2020.04.18
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    シリーズ二作目を読了。 宝石の雑学は二作目も変わらず興味深い。 人と人が関わる上で、儘ならないことは多々存在する。 自己満足を貫いた親切心は、過剰になれば迷惑なお節介。 どこまでが親切で、どこからがお節介なのか。 本人が良かれと思って差し伸べた手も、受け取る側がそう思わなければお節介。 明らかに困っていると分かるならばいざ知らず、そうでないことが多い現実としていつも躊躇する。 寧ろ手を出してお礼を言われた後ですら「お節介ではなかったか」と考える始末。 だからこそ、受ける側になったときはきちんと感謝を伝えられる人になりたい。

    0
    投稿日: 2020.02.18
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    リチャードは変わらずスマートだけれど、正義はもう少し成長しないと社会に出てから苦労するぞ!と心配になってきた(-_-;)いや、そこが正義の良いところなのか?(^^;)いつかは登場するかも…と思っていた賢治先生が出ていて、少し嬉しい(*^^*)♪

    0
    投稿日: 2020.01.25
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    前巻を読んだ後に牛乳のことについて疑問を持ったらまさに牛乳から始まったのでちょっと笑う。確かに予約がキャンセルされたら大変だ。しかし、リチャードだけでなく、正義もなかなかにハイスペックだなぁ。

    0
    投稿日: 2019.11.08
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    読了。シリーズ2作目。キャッツアイ、ガーネット、エメラルド、オパールについて読み切りで4作。宝石の話と甘味の話が程よく面白く読みやすい。 店主とアルバイト2人の関係と、相手を思い合い交わされる言葉が心地よい。

    0
    投稿日: 2019.10.03
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    子供が持ってきたキャッツアイ、自分の容貌に自信が持てない女性とガーネット、バレエ劇団とエメラルドの首飾り、会社から不当な待遇を受けた正義の先輩とファイアオパールの話の4話。 リチャードの完璧な完璧な仮面が剥がれかけ始め、谷本さんとの仲が進展する巻。

    0
    投稿日: 2019.06.20
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    牛乳寒天やらプリンやらのくだりもとっても好きなんですけどやはり一番グアッッッとなったのは「新橋駅で5時間待つ」です。すごすぎて床を転がった。二人のかわいいやりとりににやにやしていただけだったのに、こんな予想を飛び越えてこられるとキャパオーバーで真顔になってしまう。ありがとうございます。今までの話からして全部後味のよい感じで終わるのかなと予想していたんですが、これはちょっとテイストが違ってそこもよかったです。

    1
    投稿日: 2019.05.05
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    2人のやりとりが面白い。エメラルドの話が謎解き感あって面白かった。宝石のこととか知らない内容が多く出てくるから楽しい。もっと早くこのシリーズに出会いたかった。

    0
    投稿日: 2019.03.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    キャッツアイ、ガーネット、エメラルド、オパール、ユークレースのお話。 キャッツアイのお話、良かったなぁ。お父さんの、子どもには分かりにくい最上級の愛情。「戦うガーネット」もいい。女子たるもの、戦え!

    0
    投稿日: 2019.03.02
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    シリーズ第2弾。4つの謎と、1つのオマケになるのかな。 「キャッツアイの慧眼」 「戦うガーネット」 「エメラルドは踊る」 「巡りあうオパール」 「ユークレースの奇縁」 宝石というか鉱石の蘊蓄や、逸話、宝石言葉が面白い。 何より、リチャードと正義の優しさが本当にステキだ。 眉目秀麗な宝石商リチャードとウッカリ系正義の味方の 絶妙なコンビが好きだぁ~ そして、色んな日常の謎を解決するお話ではあるのだが 一番の謎は、リチャード自身なんだよね・・・ そこら辺が、今後語られると期待してます。

    0
    投稿日: 2018.11.03
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    クリソベリル…白猫ミルクと産まれる弟と父親への反感でプチ家出のお坊っちゃんの決意。 口だけ達者なお金持ちのぼっちゃんめ!と思ったが弟のためか…と絆される正義っていいやつだのと思う。 ガーネット…男にフラれて美人でないことを嘆く女性の誕生石。最後に彼女が自分が美人でない事と男に軽く扱われるがイコールでないことに気づくシーンが印象的。 エメラルド…谷本さんの幼なじみの所属するバレエ劇団にて発生した呪いのネックレス。 オパール…空手時代の憧れの先輩の昔と今。社会人になってブラック企業に入ってしまったばっかりにこういう傷つきかたをする人もいるのか…。

    0
    投稿日: 2018.10.13
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    最後の方でグッとくる言葉があったので星4 正しくあろうとする人間は、孤独です。 だいたいこの孤独に負けるんだ。。。 2018.6.12

    0
    投稿日: 2018.06.12
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    やっと読みました第2弾。 連作だし割合あっさり風味ですが、今回もまあすごかった。笑。 「いつも通り世界一きれいな男が目の前に立ってるよ」 おねえさんじゃなくてもむせるわ。

    0
    投稿日: 2018.04.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    んんー、私の好みとはやっぱりずれている、のかな? ごく一部で指摘されているけれど、正義のリチャードへの言葉遣いがあまりにもぞんざいすぎて年上の人に対する言動としてどうなのよ、と思ってしまうのだが……。 あと、ニアBLはやっぱり要らぬ。

    0
    投稿日: 2018.04.15
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    高すぎず低すぎず、いいテンション。 大事件ではなく日常の小さな事件を丁寧に片付けていく短編形式なのも、肩肘張らずにさくさく読めて楽しい。 続巻も購入しました。

    0
    投稿日: 2018.04.10
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    宝石を扱うのでロマンチックな話しかと思いきや、結構社会的問題を扱ってる。謎の深刻さと、リチャードと正義のやりとりとりとのバランスでついつい先に読み進めてしまう。

    1
    投稿日: 2018.03.25
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    1巻を読んだ流れで。相変わらず表紙絵がすきです。 いつも丁寧な言葉を使っているリチャード氏が、正義くんに対して言葉荒くなるところがかわいいと思います。 内容については特筆することがないので、とりあえずキャラ萌えな感じで( ˆ꒳​ˆ; ) 相変わらずのロイヤルミルクティー過激派で甘味大王でした。

    0
    投稿日: 2017.03.08
  • 宝石の話は面白い

    事件は面白く、宝石の説明も易しく丁寧で面白いんです。だけど、何か違和感が。 正義は空手をやっていて、体育会系のはずなのに、なぜか年上(と思われる)で雇主のリチャードに対して「お前」と呼ぶんですよね。どうしても、そこが引っ掛かるようで、「お前」と呼ぶたびにイライラします。 そこが気にならない人なら楽しめる小説ですが、私はそこがどうしても気になるので、リチャードの正体がとても気になりますが、この次の巻が出ても読まないと思います。

    0
    投稿日: 2016.11.10
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    まあまあかな。ちょっと期待値が高過ぎた。 リチャードが(宝石以外のことも)博識ってレベルじゃないくらい物知りで、ちょっと心の中でツッコんでしまった。

    0
    投稿日: 2016.08.20
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    前作を読んだので、流れで読んだだけ。 宝石商リチャードと、アルバイトの正義がどこまでの信頼関係を築いているのか、作中では分からないけど、正義がリチャードのことを「お前」と呼ぶことに不快感。仮にも雇い主、「お前」はないでしょう。 リチャードも正義にスイーツの話をちらつかされたら、突然態度を変えるところも違和感が強かった。

    0
    投稿日: 2016.08.13
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    ただの宝石好きではなく、その石に絡められた人の思いが前作より複雑に。宝石を受けて幸せになれる展開が欲しいところ。

    0
    投稿日: 2016.07.20
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    美しい金髪碧眼の宝石商リチャードとちょっぴりわんこなアルバイト大学生・正義の日常ミステリもの。 なんだろう、日常ミステリなのだけれど、他の作品とは違う。世の中は理不尽もあれば正しくないこともどうしようもないこともあって、それでも美しさは個々人の心の中にあり、宝石はいつでも人の隣に寄り添っている。そう、人に寄り添う宝石を描いた物語だ。 石には必ず願いが込められている。産出の過多や広告戦略に金額が左右されたり、資産になったりするけれど、石はただ石で、美しくあるために、人の心に寄り添うために磨かれる。 世の中なんでもできるわけじゃなくて、どうにもならない、どうにもならないでは諦めたくない、でもどうにかしようとしなかった、どうにもできなかった、泣きたくなることだってあるけれど、優しく寄り添ってくれる人がいる。このビターな感じ。お説教したり世界を恨んだりはしない。 明るいだけの物語でなく、宝石は華やかだが物語自体が華やかなわけではない。浮き世離れしているわけでもないが日常から少し離れており、でも読んでいて絵空事でもない。物語に没頭とはいかないけれど、うまく余韻を残す。言葉遣いも箱に収まるように適切。この感じがうまく言葉に表せられなくてもどかしい。 美しすぎるがゆえ達観したり悟ったりしないと生きてこれなくって、偏見をもたず日本語が饒舌で、甘いもの好きで、正義の直球の褒め言葉に赤くなったり渋い顔をしたり流暢な嫌みを返したりしながらも根は優しかったりと、リチャードがとても魅力的。 デビュー作から大幅に化けました。リチャード役を西欧の王子様系俳優にして是非ドラマ化して欲しい。

    1
    投稿日: 2016.07.09
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    タイトルの『謎鑑定』とか『あらすじ』を言葉通りに受け取ると肩すかしです。オレンジ文庫に多い人情物の作品ですが、5つの短編での構成なので1話1話が短く、肝心の部分が正義の語りのみで片付けられてしまう。 話数を減らしてじっくり書いていくことを編集さんが認めてもいいんじゃないのかな。

    0
    投稿日: 2016.06.09
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    今回も宝石の蘊蓄が興味深く語られ面白くて満足です。欲を言えば登場する宝石を、実際この目で見ながら話を聞きたいものですが、それならリチャードの美貌とやらを肉眼で拝見したい更なる欲望に取りつかれそうです。正義とリチャードの関係は雇用主と従業員とも、友人とも違った何とも言い難い不思議な距離感の関係がそそられますな。『巡り合うオパール』での、後味悪い出来事の後に正義に見せるリチャードの気遣いがたまりませんわ。

    0
    投稿日: 2016.05.25