Reader Store
皿の上の聖騎士〈パラディン〉1 ― A Tale of Armour ―
皿の上の聖騎士〈パラディン〉1 ― A Tale of Armour ―
三浦勇雄、屡那/KADOKAWA
作品詳細ページへ戻る

総合評価

3件)
4.7
2
1
0
0
0
  • まさしくタイトル通り

    最後まで読めば(途中でも気づくけど)タイトルの意味が分かる。 設定もタイトルも良い案配の仕掛けもあって、面白い冒険ファンタジー。話を聞いた人物に寄って違う真実が出て来て二転三転と・・・。 表紙の真面目な姉アシュリーと、同じく真面目で苦労人の弟アイザックがある事情で故郷を捨て二人で旅立つ。弟は、いろいろな危険から姉を守りきれるのか・・・姉=弟大好き、弟=姉嫌いな関係がいろいろと変化していく。ネタバレになるが弟の認めざる得ないの後の姉の驚きによる悲鳴には笑ってしまった。 12匹の聖獣により、12のパーツの鎧のを揃えると全身鎧が一式出来上がる。って設定がねぇ。

    1
    投稿日: 2016.10.01
  • 聖剣の刀鍛冶以来の新作(^-^)/

    聖剣の刀鍛冶、上等シリーズの作者の久々の新作です。 一族に伝わる伝説の鎧を受け継ぐことになった姉と、優秀な姉に対して複雑な想いを抱いている弟の冒険です。 伝説の真実に触れ、姉を救うために国を出る弟、霊獣との戦いなどなど結構燃える展開です。 登場する主要キャラクターもそれぞれ特徴があって結構好感が持てます。お気に入りはやっぱり姉と弟の二人。あらゆる面で優秀で美しく、皆に聖女の生まれ変わりと慕われるものの、弟の前ではブラコン気味のちょっと残念な姉。そんな姉に対してやや反発しつつも、嫌いきれない屈折した弟。そんな二人の関係が、読んでいて面白く感じられます。 イラストはデビュー以来、代わらず同じ方が手掛けてらっしゃいますが、今回表紙と巻頭1ページのみで本文には挿し絵がありませんでした。せっかく魅力的なキャラクターばかりなのに挿し絵がないのはちょっと残念でしたね。出来るなら2巻以降は挿し絵なりキャラクターイラストなりをつけてくれたら嬉しいなぁ。

    9
    投稿日: 2016.02.22
  • 秀逸なタイトル

    アニメ化もされていた、聖剣の刀鍛冶の三浦勇雄先生の作品です。 文体が非常に読みやすく、情景描写も多すぎず少なすぎず、丁度良い情報量です。 最近多い「なろう」系の癖のある小説と比べると、差がよくわかると思います。 ストーリーは「出来の良い姉」と「姉を目の上のたんこぶに思っている弟」が、世界を旅して聖騎士の鎧を探し、集める話…ですが まあ、実際に読んでみてください。旅の動機がわかる頃には、タイトルの本当の意味もわかると思います。 主人公である姉弟の関係が非常に心地よく、好感が持てました。 ブラコン気味だがお堅く真っ直ぐな、所謂「騎士」らしい姉と、 そんな姉に劣等感を感じて反発しつつも、家族として大切に接している弟。 そんな二人が、今後どのような人や魔物と出会い、何を思うのか。 二巻以降がとても楽しみです。久々に「読みたかった話」に出会えた感覚でした。

    3
    投稿日: 2016.02.22