
総合評価
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『2016年 1月 1日 初版 発行』版、読了。 作者の新シリーズ第1巻でした。 文体と文章が読みやすい上に、言葉選びに凝っていた感が初期作品の『子ひつじ~』シリーズには見受けられていたので、本作も注目していました。 しかしながら、この新シリーズも前作の『CtG』シリーズ同様「いま流行っているものを寄せ集めて」ブレンドしたものの、ずば抜けて引き込まれる要素が見当たらず、個人的にはビミョーでした。残念です。
0投稿日: 2016.09.20
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どんどんぱやきのんさんのキャラが濃くなっていく…!最初はただのクッションだったはずなのに…… 今度の玩具堂さんはある日、異世界が転生してきたというもの。ただ、実際に転生してきてからある程度時間が経っているというのもあって、そこまで混乱とか人間と異世界人の不仲を描くものではなかった。その代わり、何時まで経っても齟齬があり続ける人間と異世界人の交流とか戦乱の世から平和な世界に移ってきたことで価値観が大きく変わってしまった人たちが印象的。 更に漂流王国メヘンを守るためにはこれまで戦争などで人望を得ていた勇者が平和的な方法で人望を得る必要があるという。まあ、だからといって勇者であるリーンを中心としてアイドルグループを結成させるってのは随分思い切った発想だなと思わずには居られないわけですが。 読み進めていると玩具堂さん独特の心情描写がバリバリ心に響いてくる。うん、この人の心情描写はホント好みど真ん中なので読んでいて楽しいんですよね。 今回は導入編ということもあってかアイドルグループ「レフュジー・キングダム」のファーストライブまでを簡潔に描いている。てっきり「勇者がアイドルをするなんてけしからん!」みたいな抗議が書かれるかと思ったけど、特に無かったのが意外。そもそもアイドル活動を始めたことを知られていないってのは大きい理由でしょうが。 そして触れずには居られないファーストライブの地獄絵図(笑)。襲いかかるゾンビの大群の中で躍らせるなんてこれからアイドルを目指していこうとする女の子達にさせることじゃないよ! ゾンビ大量発生というからには勇者やエルフが揃っているのだから歌いながら戦うのかな?と思ったら予想の斜め上すぎて驚愕!まあ、あのゾンビたちが元々はメヘンの住人だった時点で暴力で排除するというのはこれから「レフュジー・キングダム」が目指そうとしている方向性と合わないからある意味当然の結果だったのか? それでもこれからのアイドル活動がまともな物にならないことを予感させるには十分過ぎる描写だよ!次巻ではもう少しアイドルらしいことをさせてあげなきゃ可哀想だって!
0投稿日: 2016.03.01
