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ゼロ 下
ゼロ 下
マルク・エルスべルグ、岡むつみ/KADOKAWA
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総合評価

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    マルク・エルスべルグ『ゼロ (下)』角川文庫。 近未来社会派サスペンス小説の下巻。 上巻が全てだったという感じで、下巻では大きな展開も無く、予想通りの結末だった。 『ゼロ』の正体を暴こうとするシンシア・ボンサントは世界最大級のネット企業『フリーミー』の悪事を知り、『フリーミー』の罠にはまる。 今や誰もがSNSやメール、アプリ、ゲーム、検索エンジンなどでネットワークとつながっている。しかし、それはサービスを提供するIT企業に自らの個人情報を提供しているという事実を認識しておく必要があるのかも知れない。 本体価格880円(古本100円) ★★★

    7
    投稿日: 2022.05.05
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    IT技術は便利だけど、企業に情報を搾取されるの嫌だし、AIアシスタントが企業側の思惑によって操作されてるとヤバくない?というお話。 個人的には搾取されても困らないし、気持ち悪いって感覚も無いのだけれど。 むしろ現金を早く無くしてくれ。 電子マネーだけで良いのに。 ちなみに表紙がイケてないと思う。 内容は面白いのに、表紙って大事だなって思った。

    0
    投稿日: 2019.03.31
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    201601/上下まとめて。テーマも設定も面白かったけど、残念ながら主人公含めキャラの魅力に欠けてて、物語展開も惜しい。最初のほうは、場面転換と登場人物の多さに、誰がどこの人だっけ?ってなったけど、どんどん話が進むと、ページを捲る手も早くなって楽しんだ。私はライトなアクトアプリ欲しいけど、それでも依存しちゃうかな?

    0
    投稿日: 2016.02.14
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    IoTが広まり全てがデジタライゼーションされ監視社会となった近未来が舞台、人工知能(スマートマシン)を活用したパーソナルアシスタントサービスが買取を含む徹底した個人情報の収集を行い、その個人をイケテル男あるいは女にプロデュースすることで若い人を中心に人気を集めている。 一方、「データを独占する大ダコは退治しなければなりません、というのが私の意見です」をキャッチフレーズとするアニノマスのような謎のハッカー集団も組織されている。 そこで両者を巡ってミステリーの王道、殺人事件から物語が始まる訳ですが、マイノリティレポートのように殺人事件を予測できないのはともかく、監視社会と呼ばれる前提で、事件後に直ぐに真犯人を逮捕することなく、別の人を警察が追跡するのは話を盛り上げる為とは言え、ご都合主義な印象です。 それとも監視社会にも抜け道があることを示唆しているのでしょうか? 上・下共通のレビューです。

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    投稿日: 2016.01.10
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    思っていたほどは面白いと思えなかった。購買履歴から体温まで、パーソナルデータをすべてインターネットに預けて、それらのデータを総合して各人が格付けされるような世界のお話。 格付けを上げるための行動を、レコメンドするアプリケーションがあって、でもその格付けや行動の判断基準は誰が決めるべきなのか、その根本のところに主人公が疑問を持つことが物語を動かしていく。 世界観自体は、自分はとても肯定的に捉えていて、こういう世界に早くなって欲しいと思う一方、その判断基準やデータの管理の方法を、ビジネスベースの民間企業のみには任せたくないという気持ちもあって、なんとなくそういう発想に近いものを感じた。 テーマは面白いはずなのに、特に上巻でなかなか読み進められなくて、やっぱり訳本はあまり、と思ってしまった。 151230

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    投稿日: 2015.12.31