
総合評価
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powered by ブクログ裏稼業を殺伐でもなく淡々とこなす岡田とその上司?の溝口。仲良しでもないがそれなりのパートナー。そこそこ酷いことをしているはずなのに、憎めないどころか、なぜか愛すべきコンビ。伊坂ワールド全開だ。 第二章のタキオン作戦がすごく好き。 一片ずつ繰り出されるエピソードが、カチッ、カチッとレゴブロックのように、はまってゆくのが心地よい。岡田の「相手がつらそうにしてるのを見るってあんまり楽しくない」が、いなかったはずの友達に繋がり、溝口を動かす。 最後の1ピースだけを残して物語は終わる。無事に残り全部バケーションとなりますように。 解説が佐藤正午さん。
3投稿日: 2025.10.19
powered by ブクログ登場人物が法に反することをしている悪人なんだけど、飄々としていて憎めない 最近やっと伊坂ワールドってこういう感じのことだなっていうのが分かってきた気がする! と、思っていたのだけど、、 さっき同じ本を読んだ人に話を聞いたら全然伏線回収できてなかったϵ( 'Θ' )϶
10投稿日: 2025.10.13
powered by ブクログそれぞれの章だけ読んでもストーリーがあって、おもしろいです。全体通して、きれいにまとまるのは安定の伊坂作品という感じでした。溝口と岡田の関係がよかった。
1投稿日: 2025.09.26
powered by ブクログ伊坂幸太郎さん節がきいていて面白かった。 結末が曖昧なので自分で想像することができて色々考察する楽しさが読み終わったあとにもある。 伏線回収のセリフや場面が多いので、何度も楽しめる作品!
0投稿日: 2025.09.26
powered by ブクログ伊坂幸太郎節がガンガンに効いてるから、苦手な人は苦手かも。わたしは伊坂幸太郎を久しぶりに読んだからか、やっぱ面白いな〜伏線回収気持ちいいな〜と楽しんで読むことができた。
0投稿日: 2025.09.22
powered by ブクログどれもなんだか不思議なシチュエーションで巻き起こる物語に自然と惹きつけられる。出てくるキャラクターがどれも癖があって魅力的。これが読みたくて伊坂幸太郎作品を手に取るといっても過言ではない。あえてラストを明確にしないことで、余白を残すところが想像力を搔き立てられてよかった。
0投稿日: 2025.09.21
powered by ブクログ今まで読んだ伊坂幸太郎の小説の中で1番好きだったかも 伏線が多いから行ったり来たりしながら読み進めていたのだけど、それが苦にならないのが伊坂幸太郎の凄さだなと思う。最初から最後まで繋がってて、終わり方もおしゃれで、めちゃくちゃあがった 岡田、めっちゃいいやつだし、暴力性はともかくこういう風に生きたいなって思わせてくれるような人だった 溝口は味があってやればできるタイプだから、毒島さんが気に入ってるのもすごくよくわかる。最後のシーンめっちゃかっこよかった
1投稿日: 2025.08.31
powered by ブクログもう少しすっきりさせてくれてもいいのにとは思いますが、それも含めて伊坂幸太郎という気持ちもある。 テンポよく表現や文章力を楽しむことが出来ました
0投稿日: 2025.07.27
powered by ブクログやっぱり伊坂幸太郎は面白い。 普通に考えれば悪人だが伊坂幸太郎にかかればこの悪人も魅力のある人物に描かれている。 続きが気になるので是非続きを書いて欲しい。
0投稿日: 2025.07.15
powered by ブクログつ、続きは……?!続きはないんですか?!?! 伊坂ワールド最高~~! やっぱり伊坂さんは憎めないキャラクターを描くのが上手すぎる……!決して善人じゃない、けどどこか憎めないし好きになってしまう。 独特なセリフが真似したくなるくらいかっこいいんだよね~!「残り全部バケーション」とか!
0投稿日: 2025.07.05
powered by ブクログ眩しいふりして兵隊の敬礼をして合図を送るシーンで不覚にも泣きそうになった。 伊坂ワールドと波長の合う私にとって、この一冊、一日は至福の時間であり、読み終わるたびにロスになる。 でも、登場人物は、昔見たアニメのように忘れずに心に残り続ける。
0投稿日: 2025.06.29
powered by ブクログ「残り全部バケーション」(伊坂幸太郎著)を読んで~過去、現在、未来とは~ この作品は、以前読んだことがある……気がする。と思いながらも、本棚から本を取り出した。そして読み始める。 ある夫婦の離婚。ある裏家業の二人の男たちの別離。そこから話は始まる。 「別れる」ということでは、似たようなものかもしれない。そして、視点が変わりながら話は進んでいく。 読み進めるほど、時間軸がわからなくなる。過去なのか、現在なのか、未来なのか。そして、それらが点となり、繋がり、線へとなっていく。「今」へと。二人の男を中心に。 様々な出来事が繋がっていく様は、爽快な気分だった。最後、ドキリと鼓動が跳ねた。ああ、なるほど。繋がった。そう思い、本を閉じた。 読み終えた後の奇妙な高揚感。こんな気持ちを味わえるなら、いつでも歓迎、と言いたい。 この作品の中で語られる、過去の「携帯電話」。携帯電話を、架空のものとして話す場面がある。今や携帯電話を持っていない人の方が少ないのではないだろうか。でも昔は、「電話で話すという行為を外でする」ということが考えられなかったらしい。そんな場面を、少し面白く感じた。でも、それも伏線だったのか。「携帯電話」で始まり、「携帯電話」で終わる。まさにそこで、「今」を感じた。 過去、現在、未来、そして「今」。話が繋がり、「今」となった後、二人の男の未来はバケーションとなったのだろうか。
1投稿日: 2025.06.17
powered by ブクログ読む前、題名の意味がわからないし、どんな物語かも全然想像つかなかったけど読み進むにつれて岡田と溝口を知っていって面白かった。 やってることはやばいのに登場人物の言動で面白おかしくなってるところも魅力的!
1投稿日: 2025.06.11
powered by ブクログ犯罪ものはワクワクするから好き。話の展開や登場人物、解説でも触れられていた話のつなぎ方が普通の小説と違って迷子になってしまった。でも終わり方は結構すきだった。
0投稿日: 2025.05.10
powered by ブクログ溝口と岡田の裏稼業コンビ。 5つの短編からなっており、ユニークな伊坂節も健在。笑えて泣ける小説だった。
1投稿日: 2025.04.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2周しました。 1回目はあまり印象に残っていなかったのですが、2回目読んだ後は、いくつかある伊坂作品の特に好きなものの一つになりました。 父親に暴力を振るわれている男の子を助けるところが印象的です。 伊坂幸太郎さんの作品は、全体の読了感はもちろん、全体の中のちょっとしたセリフや一つのエピソードが素敵で、作品自体を好きになることが多いです。 こちらもそんな中の一つです。 ほっこりするラストもいいなと思います。 やっぱり私は報われる終わり方がすきです。 折に触れてまた読み返したい作品です!
4投稿日: 2025.04.21
powered by ブクログ最後のスカッと感。 なんとも言えない高揚感。 岡田さんがこんな形で回り回って戻ってきて、溝口さんとの関係。たまらない、たまらない。 もう一回読みたい、何度も読みたい。
5投稿日: 2025.04.10
powered by ブクログ裏稼業・どこか憎めない愛すべき登場人物たち・一見全く関わりがないような出来事が最後はすべて繋がっていて綺麗に伏線回収される話の流れ。 300ページに満たないページ数の中に伊坂幸太郎さんワールドがぎゅっと詰まっていた。
20投稿日: 2025.04.09
powered by ブクログ最高!!伊坂ワールド全開。登場人物誰も憎めないし、愛着しかない。伏線回収が気持ち良すぎた。溝口と岡田の残り全部バケーションになりますように。伊坂氏の作品9作目にして一番好き。
50投稿日: 2025.03.15
powered by ブクログ裏稼業を行う二人組のお話。 全5編。裏稼業組視点であったり、巻き込まれた側視点であったり。時間が進んだり戻ったり。 様々な角度から二人組を紐解いていく。 第1章で起こる事件の顛末が最終章で明らかになりそうなところで終わるのだが、なんともスッキリしないなぁと感じた。しかしそれは完全に私の読解力不足だった。 文庫版を手に取った方はぜひ解説を読んでいただきたい。なるほど、全ての点が繋がるととても腑に落ちる。 それにしても立派な学者が言った言葉より半グレや裏稼業の人の一言にビビッと来てしまうのはなぜなのだろう。
4投稿日: 2025.03.12
powered by ブクログ資格試験のため、しばらく小説を読むことを休止していました。試験も無事終わり、読書再開の一発目。タイトルが何だか楽しそうな伊坂幸太郎作品。 読み始めから、これは楽しい物語なのか?と不安になりました。当たり屋をやってる悪人が出てきてバケーションとはかけ離れた感じです。 家族解散からどうなったのか、岡田は生きているのか?食べ歩きブログのサキさんが岡田かも気になります。 やはり最後のメールの内容が気になります。 「飛んでも8分、歩いて10分」自分ならどっちを選ぶか?
8投稿日: 2025.03.07
powered by ブクログ久しぶりの伊坂さん。 やっぱりこの人のって、こうよなぁ。 キャラクターがホントに「キャラクター」でしかなく、生身の人間って感触がないの。 面白いし、巧いし、読みやすいから、スラスラ読めるんだけどね。 シンプルで、颯爽としていて、重力を感じない文章。嫌いとは言わないけど、何も残らない。 その場を楽しむだけの小説。伊坂幸太郎!って感じ。箸休め的な読書でした。
2投稿日: 2025.03.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
溝口という先輩と共に、恐喝や当たり屋など犯罪の下請け仕事をしている岡田は、人を悲しい顔にさせる仕事が嫌になりそろそろ足を洗おうと考えていた。 そのことを溝口に打ち明けると、適当な番号宛に「友達になろうよ」とメールを打って返事がくることを条件とされた。 奇跡的にメールが返ってきたその相手は40代の男で、彼自身の浮気が原因でまさに今日一家解散をすることになっているその妻と娘とドライブに行くことに。 実の父に暴力を振るわれている少年。国会議員が刺された事件の裏側で誘拐された女性。スパイの仕事をしているという父親から担任の先生の危険を知らされたクラスメイト。岡田、溝口が関わった出来事は時間を超えて結びつき、最後はひとつの物語となる。 善人とは言い難く悪事も行うが、譲れない信念や正義感をもっているため憎めずに応援したくなる主人公の設定が、ザ・伊坂さん!という感じ。 どの短編も伏線回収が見事で、読後がスッキリするのがよかった。 最終話はドキドキしながら読み進めたら、まさかの「結末はご想像にお任せ」スタイルで驚いたが、読む人によってハッピーエンドにもバッドエンドにも捉えられるのは面白いと思った。 (ちなみに私は、バッドエンド派) タキオン作戦と、小さな兵隊が特に好きだった。
1投稿日: 2025.03.05
powered by ブクログひさしぶりに伊坂幸太郎。 当たり屋、恐喝、強請り、危ない仕事の下請けをしている、溝口、岡田コンビ。 内容は重くて、危ないのに、それを感じさせない。伊坂幸太郎ワールド。 岡田はどうなったんだ… え、岡田は… 最期に繋がる。 さきさんは、沙希だったのか… 伊坂幸太郎の伊坂幸太郎らしい作品。 危ない仕事の話なのに、クスッとさせられて、重さを感じさせない。 これが伊坂幸太郎。 伊坂幸太郎ワールド全開。
12投稿日: 2025.03.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
好きな小説が増えた。 裏稼業の溝口と岡田の年の差コンビ、最高。2人のやり取りにもう少し浸りたかった。 近頃、わたし自身…人生の残りをぜんぶバケーションにして、バカンスに出掛けてもいいのでは?と思いはじめてきている。しかし労働者でいたい気持ちもあるので、ブレーキ踏まずに自然に前に進むようにしていくしかないのかな、と。”今はまだ”と、秘める野心はそのままに。 推せる!と思った岡田が早々と退場してしまって…寂しくなったけど、ブログのくだりが出てきたら「これは……!!!」と興奮してしまった。 伊坂幸太郎節炸裂!奇想天外な出来事に「どうなるの?」とハラハラして次のページ見ちゃおうか?いや、ダメだ!と何度自分を止めただろうか。→伊坂幸太郎本では毎回やってしまう、たまに自分を止められなくて自分で地雷(ネタバレ)を踏むこともある。
7投稿日: 2025.03.02
powered by ブクログこの小説を読もうと思ったのは、タイトルが気楽な感じがしてさっと読めると思ったから。勝手な想像で、主人公がイヤな仕事に一区切りつけて、残りの時間をバケーションみたいに気楽に過ごす、そんな内容をイメージしていた。 でも、読んでみるとぜんぜん違った! とにかくあり得ない設定から始まる。男が悪い稼業から足を洗う条件として、適当な携帯番号にメールをして、友達になれたら足を洗えるという、ほぼ100%不可能な条件だった。 ところが、そのメールを受けた中年男性は、離婚することになった家族最後の日だった。こともあろうか、そのメールにOKの返事をして、ストーリーは始まっていく•••。 「なんじゃこりゃあ!!」と言いたくなった。そこから奇想天外なストーリーが、あっち行ったり、こっち来たりとしながら、コロコロと転がっていくように面白く展開していく。最後はハードボイルドで終わるのかな?という感じだ。 所々に洒落たセリフが散りばめられている。 ひとつ挙げると、 「過去のことばっかり見てると、意味ないですよ。車だって、ずっとバックミラー見てたら、危ないじゃないですか。事故りますよ。進行方向をしっかり見て、運転しないと。来た道なんて、時々確認するくらいがちょうどいいですよ」 他にも伏線回収的な仕掛けが散りばめられている。 めちゃくちゃであり得ない小説なんだけど、おもしろい! まいったね、伊坂幸太郎!!
4投稿日: 2025.02.23
powered by ブクログまず装丁が可愛いのでそれだけで十分です! 伊坂さんの作品ではマイナーな方に分類されるかもしれませんが個人的には好きな一冊です。 タイトルも良いですよね、「残りの人生は全部バケーション」 こんなふうに思って生活していきたいですね。 読み始めは短編集かと思いっていましたが、章で分かれている物語は繋がっており、短編集・長編としても楽しめる1冊でした! 裏稼業コンビ・岡田と溝口が織り成す、ほろ苦くも笑えるストーリー。 強請りや当たり屋もお手の物な2人が、奇妙な条件で縁を結んだ離婚寸前の男と、さらに思いもよらぬ出会いを果たしていきます。 軽妙な会話、予想外の展開、そしてユーモアに溢れる筆致で描かれるこの物語は、裏稼業という怪しさ満載の設定ながらも、人と人の絆や偶然がもたらす化学反応を暖かく描いています。 一見バラバラなエピソードが、最後には思わず「そうきたか!」と唸らせる展開に。 果たしてこの出会いは偶然か必然か?笑いと共に心がじんわりすること間違いなしの一冊です。 伊坂さんらしい読後感をぜひ味わってください!
5投稿日: 2025.02.21
powered by ブクログ強請りや当たり屋(下請け)で生活してる裏街道二人組 足を洗う条件として、適当にメッセージした相手(一家三人組)とドライブすることに… 章が変わると人物も場面もガラッと変わるような繋がっているようなでやや混乱 テンポの良い展開のイメージがあった作家さんでしたが、こちらは途中でどうするのこれ?という疑問がふつふつと沸き上がり、読み進めにくかった 最後のどんでん返しは面白いけど、んーなんだかな感が否めない
2投稿日: 2025.02.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
◎残り全部バケーション 犯罪下請けのような仕事をする二人組(溝口・岡田)と、離婚してバラバラになる前の三人家族の話。 ハッピーエンドとはならないはずなのに少し暖かさのある終わり方が伊坂幸太郎さんっぽい。 ◎タキオン作戦 昔の溝口・岡田と、父親から暴力を受けている男の子の話。 自己中な父親には他人の意見を受け入れにくいとのことだったが、こんな方法で暴力をやめさせるとは。これまた伊坂幸太郎さんらしい。 ◎検問 岡田がいなくなった後の新たなペア溝口・太田と、拉致されている女性の話。 検問を見逃した警察官の意図は他の話で分かるのか…? ◎小さな兵隊 小学生の頃の岡田くんと同級生の僕と弓子先生の話。 知ってるキャラがちょこちょこ出てきて、連作短編集の醍醐味! ◎飛べても8分 溝口と新しいペアの高田、命を狙われたボス毒島の話。 能力の低いと思ってた溝口、死んだと思ってた岡田、そして最後にこのメールに繋がるのか…! ただの連作短編集と思わせといてこの伏線回収だから伊坂幸太郎はやめられない。後味良し。 ーーー意味とか関係ねえんだよ。八分でも十分でも、飛べるなら飛ぶんだよ。損得じゃなくて。 これだけの文章だと浅いけど、岡田と溝口の関係になると熱い。
1投稿日: 2025.02.03
powered by ブクログまず、表紙が好き。美味しそう。楽しそう。 そして、タイトルも好き。ワクワクが詰まっている。 さらに、冒頭の1行目が爽やかじゃないのも好き。 最初から面白さ全開。 各章の見出しの小さいイラストも好き。 伊坂幸太郎さんの書く会話劇が楽しすぎて、ずっと読んでいたかったけれど読み終わってさみしい。 名言もたくさんあって、また読み返したいな。
9投稿日: 2025.02.01
powered by ブクログ伊坂ワールド全開、突飛な設定でワクワクさせてくれる。 登場人物が悪いやつなのにどこか可愛げがあり、魅力的に感じる。人は二面性のあるものに惹かれるんだなと改めて思う。 会話がシュールで面白くて好き。 「子供作るより、友達作る方がはるかに難しい」 たしかになあ。。
2投稿日: 2025.01.08
powered by ブクログなんだこれは。悪いやつばかりなんだけど感情移入してしまうな。 短編集だけど全部繋がってるめちゃくちゃ面白かった。
0投稿日: 2025.01.04
powered by ブクログ伊坂さんの小説初めて読みました。途中までは、これどうなのかなと半信半疑で読み進めていましたが、最終章での展開に圧倒され、気づけば一気読みしていました。 岡田が子供の虐待を救うシーンのユーモアさを始め岡田の人情味溢れる人間性に惹かれていました。そしてその岡田の良さに気づいた溝口も最高でした。 「過去のことを気にしていても意味がない。車もバックミラーばかり気にしていたら危ないだろ。来た道は時々確認するくらいがちょうどいいんだよ。」←この名言は忘れません。
1投稿日: 2025.01.02
powered by ブクログ展開が読めないおもしろさ ここでこれ来る?とかここで終わるの??みたいな展開がクセになります。さすがです。 最後の一文に鳥肌がたった。
1投稿日: 2024.12.28
powered by ブクログ父の浮気で離婚が決まった家族の最後の日、友達になってドライブしないかとメールが届く。 当たり屋をしているコンビの片割れから辞めたいの申し出に、このメールを送って返信があれば認めると云う条件からのもの。 返信がありドライブを始めるところから不思議な物語が始まる。
1投稿日: 2024.12.14
powered by ブクログ登場人物の繋がりとか伏線のはりかたとかおもしろかったけどどの章も終わり方がすっきりしない感じだった。自分で最後の結論を想像するって感じの楽しみかた。2回目以降読んだらまた評価変わるかも。
2投稿日: 2024.12.03
powered by ブクログ面白かった。それぞれのストーリーが微妙につながり合っていて、最後には伏線の回収まで。人物一人一人に人間味もあり重たい内容なのにそれを感じさせない軽快さが最高でした!
1投稿日: 2024.11.30
powered by ブクログ表紙が本当に大好き。岡田さんと早川一家のドライブ珍道中なのかと思ってたら全然違った、、人物像とキャラの繋がりを様々なエピソードで描く巧みで楽しい構成。みんな悪人なのに憎めなくてなんなら好きになっちゃう!伊坂ワールドの醍醐味です…
1投稿日: 2024.11.16
powered by ブクログ人生は車と同じでよそ見してたらダメだとか、何かが見つからない時にこのまま人生が終わってしまうんじゃないかと思うとか、心に残ったり、共感したりする場面がすごく多くて読んでて楽しかった。 看護師は給料が少ないのになぜ働きたいと思う人がいるのか、というシーンは結構深く考えれたし、お金だけじゃない生きがいってあるよな、とも思った。 高田が溝口に心の中で突っ込むシーンが面白くて最後は一気読みだった。 この作品も伊坂幸太郎を噛み締めれられる小説だった。先を読めない展開が面白いんだよね、ほんとに。
8投稿日: 2024.11.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「飛んでも八分、歩いて十分、二分しか違わないってなったら、飛ばねえのか?」 「俺なら飛ぶぜ。だっておまえ、飛びたいじゃねえか」 P237 より引用 自分のやりたいことに大きなメリットがないとしても、自分の心に素直になって、自分のやりたいことをやり通せる人は果たしてどのくらいいるのだろうか。 つい、いつも通りの、慣れた方法で生きてしてしまわないだろうか。 友達の親がスパイだったり、タキオンが見つかったり、ニヤリとさせられる展開も多い中で、しっかりと「生き方」について考えさせらる要素が散りばめられていて、エンタメ色が強い中にも、人生観が詰まった作品だと感じた。 説教くさくなりそうなテーマにも関わらず、陽気で軽快にまとめ上げる伊坂幸太郎さんの作風とマッチして爽やかな風のように心の中に入ってくるお話でした。 ここ最近読んだ本で一番好き!
1投稿日: 2024.11.09
powered by ブクログ伊坂ワールド、ハマる すらすら読めちゃう読みやすさとキャラの良さ そして伏線回収が半端ない なぜだか元気がでる小説、読んでて楽しい
2投稿日: 2024.08.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ありきたりですが、人と人との繋がりに胸を打たれました。 溝口さんから岡田さんへ、岡田さんから溝口さんへ影響を与え合っているのがなんかグッときました
3投稿日: 2024.08.23
powered by ブクログこれは面白い!!最近、伊坂幸太郎の作品がはまらない日々が続いていたが、これは大好物!チンピラの岡田と溝口。最初はこんなキャラいないだろと思いながら読んでいたが、いつのまにか夢中になって入り込んでいた。細かい短編のピースがバシバシはまっていく感じがたまらない。 そして、やっぱり伊坂作品のキモはキャラと言い回しだよね! 「世の中のことは、理論上は大抵うまく行く」 「じゃ、それをじゃまするものは?」 「感情じゃないかな?」 のやりとり好き。
15投稿日: 2024.07.19
powered by ブクログ毎日のお仕事お疲れ様です。今のしんどさを乗り切ったら、頑張った自分へご褒美(せめてプチ◯◯)!など、励みがあってもいいですよね。『残り全部バケーション』、とってもいいタイトルです。 さて本作は、当たり屋や脅迫など、裏の仕事をしている溝口と岡田の物語です。発表済みの4編を加筆修正し、新たに書き下ろし1編を加え、5章構成にした連作長編小説とのこと。哀愁と友情、希望を感じさせてくれました。小さな奇跡もあるかも! あぁこの既視感、じゃなかった既読感。やっぱり伊坂ワールドです。渾身の駄洒落やナンセンスなおやじギャグ、テンポのよい会話とユーモアセンス、あり得ない設定や展開、散りばめられた伏線、さらに時系列の前後など、いい意味で翻弄されます。 でも、死神・殺し屋・ギャングシリーズ同様、重い内容を軽々と楽しませてくれ、本気と遊び心が混在する中に、キラリと心理描写の秀逸さが多々見えます。綺麗に伏線が回収され、物語が収束していくあたりはやっぱり見事です。そう、伊坂作品は軽くて深いんですね。 世の中、喜怒哀楽の「怒」と「哀」ばかりが多い気がしますが、自分に残された最後の時間は「全部バケーション」にしたいですね。
82投稿日: 2024.07.17
powered by ブクログいいタイトル。自分の人生もこうありたいと思いながら読み始める。 裏稼業でありながら人情深いし、 切羽詰まってるようで、ちょっと間が抜けてる。 皆んなどことなく飄々としている。 そしてラストシーンにニヤニヤ。 サクサク読めて心地よい読了感。 お勧めです!
22投稿日: 2024.07.09
powered by ブクログ短編5作ですが、全ての内容が繋がっています。 「人ってのは、それらしい情報を与えられると、勝手に想像して、納得しちまうってことだ」 バイバイブラックバード同様、このパターンのオチは賛否ありそうですが個人的には好きです
4投稿日: 2024.07.04
powered by ブクログ私は岡田さんは生存してると信じている でもそうすると、溝口さんと毒島さんの結末はどうなるのかなぁぁ 今回の名言 ↓ 過去のことばっかり見てると、意味ないですよ。 車だって、ずっとバックミラー見てたら、危ないじゃないですか。 来た道なんて、時々確認するくらいがちょうどいいですよ。
15投稿日: 2024.06.11
powered by ブクログここからがいいとこだろ!ってとこで終わった。続かないからいいんだと思うけどもうちょっと続いてもよかったじゃないかと思ったりした。翻弄されてる。キャラがいいから読みやすい。何言ってんだこいつって思ったら激アツ展開になってとても楽しい本。
3投稿日: 2024.05.18
powered by ブクログ伊坂作品は久しぶり。やっぱり面白い。伏線の張り方、段々明らかになっていく物語ごとの繋がり、そして登場人物の軽快さ。所々腑に落ちない点もあって、ネットで解説を読んだりしてやっとわかった部分もあるけど、最終的には自分の解釈にかかってると思う。
2投稿日: 2024.05.14
powered by ブクログ登場人物たちと一緒になって、 笑ったり、ハラハラしたり、たまにイラッとしたり。 繋がりが見え隠れするこういう作品が、やっぱり好きだなあ。
2投稿日: 2024.04.22
powered by ブクログ久しぶりの伊坂幸太郎作品読了。 なんというか血の通ってないような冷めた人物が出てくるのが昔から好みな作家さんです。静かにワクワクする感じ。 最後の最後にそうきたか、と溝口の行動にやられる。そしてこう終わるか!読み手の想像に委ねるのは嫌いじゃないけど、、 「とんでもはっぷん、歩けば10分」かぁ。
11投稿日: 2024.04.17
powered by ブクログ伊坂幸太郎シリーズ大好きだけど、最後がモヤモヤする終わり方でちょっと残念だった、、 でも相変わらず登場人物は悪い人がいないと言うか、個性的なキャラクターが多かったり予想外の発言とか行動とかクスッと笑える所もあって面白かった! でも読み直したいほどではないかなぁ( ˊ̱˂˃ˋ̱ )
1投稿日: 2024.04.13
powered by ブクログ圧倒的な面白さを感じた。そんな小説。 岡田さんの人間性をまず好きになります。そして、その岡田さんが急に物語からいなくなり寂しくなります。でも、最後は岡田さんの存在を感じることが出来、ほんのりと嬉しくなります。 著者の作るストーリーにはホント毎回ドキドキさせられっぱなし。 個人的には、岡田さんと権田さんの悪戯を集めて一冊の小説にして欲しいくらい。 本当に面白かった。
2投稿日: 2024.03.20
powered by ブクログチルドレン、サブマリンに続き、3つ目の伊坂作品を読了。5つの連作短編集。 上記の作品と同様、各章ごとに異なる視点から物語が進行し、一つのパズルを解くような楽しさのある構成となっている。 ただ各章とも関係性や結末が明確に描かれない部分が多く、自分自身で物語を想像したり考察したりしなければならない。パズルピースが決まった形で嵌まらず、より深く考えさせるものになっているところも特徴的だと感じた。 特に最後の結末はハッピーエンドともバッドエンドとも捉えられるため、読了後に読者の考察をインターネットで調べてみるのも面白い。 伊坂幸太郎、「問題児」だ…。
6投稿日: 2024.03.05
powered by ブクログどういうことなんだろう????と読んでたら最後意外なところで繋がるのと、時系列も含め整理しながら読むとなるほど!となる。ストーリーの中にも錯覚させるような場面が出てくるが、現実にいる読み手も錯覚させられる!
2投稿日: 2024.03.03
powered by ブクログこの作品の魅力は 最後の短編「飛べても8分」に凝縮されてる。 伏線を伏線と思わせない、気づかせない。 ほんとうにきめ細やかに敷き詰めてくる。 それが如実に出た作品だなという感想。 メイン人物として、裏稼業コンビ、溝口と岡田がいて その2人に、何かしらの形で関わった人たちの語りを通して その2人の現在と過去と未来を知られるように構成されている。 上で説明したような感じで、ああ、短編集ね。と思いながら読み進めて 個々の短編集として、十分面白いのだけれど 「飛べても8分」のラストの加速に、興奮した。 「ただの短編集なわけないよな、伊坂幸太郎だもんな」とお手上げでした。
2投稿日: 2024.02.18
powered by ブクログストーリーは面白かったが書かない部分をどう読ませるか…みたいなはっきりしない結末が伊坂幸太郎をあまり読んでいない私にはスッキリしなかった。 とはいえ、溝口とさまざまなコンビの掛け合いはズレまくりで面白かった。
2投稿日: 2024.02.03
powered by ブクログ残りの人生を全部バケーションしたいですw ってな事で、伊坂幸太郎の『残り全部バケーション』 MKT文庫よりw いや~、オモロ過ぎ 久々に伊坂幸太郎さんの本を読んだけど、面白過ぎた♪ 小悪人じゃけど、憎めないキャラの溝口と部下?の岡田との小悪人家業の人生劇場w 「実はお父さん、浮気をしてました」で始まる小説って! これで釘付けになるよね(笑) じゃがこの出始めを書けるってのが凄いよね♪ この衝撃的な出始めを裏切らないスピード感有る爽快な内容♪ 最後も余韻と、読んだ人それぞれの物語が続いて行く終わらないバケーション(笑) 2019年16冊目
0投稿日: 2024.01.22
powered by ブクログ裏家業コンビの岡田と溝口。それに関わる短編集。 短編集ながら、絶妙に作用しあっている。 ・よみたい本がない人 ・読書を楽しみたい人 におすすめ。 個人的には良作でした。 本としてよくできています。最後まで読み終えた後の一瞬の衝撃と良作に出会えた満足感でほくほくしました。
2投稿日: 2023.12.31
powered by ブクログ相変わらずのドタバタ劇場。伊坂幸太郎という感じ。 裏稼業のコンビである溝口と岡田がキーとなって各話が展開されていく。短編集。 最初はよくわからなかったけど、読み進めると「この人はこの人か!」「あの出来事はこれと繋がっていたのか!」の連続でしっかり作られてておもしろかった。よくできていた。
3投稿日: 2023.12.09
powered by ブクログ色んな作家さんの本を見ても、2〜3冊に1回は伊坂幸太郎さんの本を見たいと思い、定期的に摂取してしまいます。 伊坂さんの作品は、読みやすい構成3割、物語に引き込む力3割、笑えるところ3割、考えさせられる言葉1割のブレンドが、病みつきになります笑 本書は、クセ少なめで特に読みやすい伊坂さんらしい作品のような気がします。 p38過去のことばっかり見てると、意味ないですよ。車だって、ずっとバックミラー見てたら危ないじゃないですか。事故りますよ。進行方向をしっかり見て、運転しないと。来た道なんて、時々確認するくらいがちょうどいいですよ。 →基本は前。たまに後ろを振り返る。大事なことをわかりやすくコミカルに浸透させてくれる。 p95人を騙すには、真実とか事実じゃなくて、真実っぽさなんですよ。 →「騙す」を「説得する」に置き換えると、仕事にも通ずるなぁと感じた。 p263いいか、飛んでも八分、歩けば十分、メールは一瞬。だとしても、飛べるなら飛ぶべきだ。そんな経験、しなきゃ損だろうが。 八分も十分も大差ねえ、なんて言ってるのはな、「どうせ人間は、死んじゃうんだから何したって関係ねえよ」って言ってるのと同じだろ どうせいつかは死ぬけどな、生き方は大事なんだよ →真理。年齢を重ね、生き方(生き様?)こそ大事だなぁと感じる。ただ生きるのではなく、ありたい自分であることこそが人間の在り方だと思う。
16投稿日: 2023.12.05
powered by ブクログ久しぶりに伊坂幸太郎さんの作品を読んだんですが、やっぱり良い!今回読んだ”残り全部バケーション”は短編集ではないのですが、1つのストーリーが5篇に分かれて構成されており、其々が良い感じで結びつき"最終的には!?"っていうミステリーです。肝心なストーリーを簡単に紹介すると、当たり屋稼業で善人から金をふんだくっていた岡田は或る日、組織のボスを裏切ったとの冤罪で組織のボス・毒島に目を付けられ姿を消してしまう。一方、岡田の直属の上司だった溝口はボス裏切り計画の張本人だったが毒島からのお咎めも無く、裏稼業を続けていくのだが、溝口が本当に企んでいた事とは・・・
2投稿日: 2023.11.18
powered by ブクログ題名からとても惹かれました! 溝口、太田をはじめとする登場人物のキャラクターや、会話も好きです! 「飛んでも8分歩いても10分、だとしても、飛べるなら飛ぶべきだ! そんな経験、しなきゃ損だろうが。」 このセリフが1番好きで、何度も読んでしまいます。 後悔ないような、やりきれたと思える生き方をしたいです。
4投稿日: 2023.11.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
一見何の関係もないような各章が最後まで読むと繋がって納得出来るようになるのは読んでいてとても気持ち良かった。群像劇。 終わり方も好きだったし、焼肉屋のメルマガを初めとした様々な伏線が各所で回収されていくのも気持ちが良かった。 岡田は生きてるってことでいいのかな?
2投稿日: 2023.11.07
powered by ブクログあの話どうなったん?って一旦置いていかれる感覚になる。そして、早く繋がりを知りたいからドンドン読み進めてしまった。 最後、どうなるん!どうなるん!?で、 それかーーーーー!!!!ってその台詞で終わるって面白すぎるやん!!天才か!ってなった。 久しぶりに伊坂幸太郎さんの読んだけど、やっぱり会話のキャッチボールが軽く、そこから人柄が想像できて楽しい。 2日でサクッと読んでしまったから、もう一度伏線を楽しみながら今二週目読んでる。
2投稿日: 2023.11.05
powered by ブクログ初めて伊坂幸太郎の本を読んだのは、高校の時にこの単行本を友達から借りた時だったな。↓はずっと好きな言葉。 ----------- 過去のことばっかり見ていると、意味ないですよ。車だってずっとバックミラー見てたら危ないじゃないですか。事故りますよ。 進行方向をしっかり見て運転しないと。 来た道なんて、時々確認する位がちょうどいいですよ。 -----------
4投稿日: 2023.11.04
powered by ブクログ短編宝箱で一編読んで、ん?面白そう!と「残り全部 」のお話も読んで見ました 溝口さんってば岡田くんのこと好き過ぎ〜笑 と、楽しく読めました やはり伊坂作品は面白く、また家にある伊坂作品も読み直そうかなぁ、と本を閉じました
2投稿日: 2023.10.31
powered by ブクログ面白かった!!伊坂幸太郎っぽいストーリー展開!! 時系列がバラバラで、一瞬短編集かと思いきや、登場人物の名前で繋がりのあることが分かって、どのストーリーにも小さな伏線がはられていて、、 読み終わったあと、もう一度ページを戻してしまうやつ! で、そういうことだったのか〜と分かるとスッキリ。 含みを持たせたラストも良かった。
2投稿日: 2023.10.29
powered by ブクログ旅行に行く前に購入したのに、3年もかかって読みました。 面白くてあっという間に読めるはずなのに 面白くて、もったいなくなってちびちび読んでは元に戻りをしてた。 1つずつのお話が 「え?どうなったの?」と続きが気になるけど ラストまでよめば解決です^^ やっぱり伊坂さんのお話好きだなと思えた。 狭い道をすいすい通り抜けてでてきたらそこには開けた快適な場所があったような。
2投稿日: 2023.10.27
powered by ブクログ2023.10.23 読了 ☆9.5/10.0 去年一度読んで、また読みたくなって再読。 当時目に留まらなかった、ユーモアと機知に富んだセリフや文章の数々に気づけて嬉しい。 なにより、短編集なのに短編集ではない、一本の長編小説に繋がる伊坂さんの趣向や群像劇、伏線とはひと言で言い切れないほどの巧みな「あの時のあの人!あの出来事!」とページを前に遡ってめくりたくなる仕掛けがたくさん散りばめられていて、読んでいて飽きない。 特に第二章のタキオン作戦は心打たれた。 伊坂ワールド、伊坂マジックを堪能したい人オススメです。 〜〜〜〜〜心に残った言葉〜〜〜〜〜 "儲けてる奴ほど、ろくなことしてねえよ。ふんぞり返ってパソコンに向かって、ぴこぴこボタンを押してたり、人を顎で使ったりな。それよか、身体使って、荷物運んだり物作ってる人間の方がよっぽど偉いってのにな" "暴力振るわれそうになったら、その時だけでも避難しろよ。別に、親父に歯向かえってわけじゃないし、父親を嫌いになれってわけじゃない。ただ、どんなに親しい犬でも、そいつが咬もうとしてきたら、避けるだろ。雨が降れば傘をさすし、スズメバチが襲ってきたら、一回家に逃げ込む。それも同じだ。親がどんなに好きでも、殴られそうになったら逃げろ。で、つべこべ言ってきたら、『お父さんは好きだけれど、痛いのは嫌いだ』と言い返せ。お父さんと暴力は別物だ。 暴力は最悪だけどな、その人間が最悪ってわけじゃない" "人を騙すには、真実とか事実じゃなくて、真実っぽさなんですよ" "スーパーとかで買い物すると、レジ袋もらえるじゃないですか。あのレジ袋ってなかなか口が開かない時あるんですよね。ぴったりくっついちゃって。 で、俺はこのまま、スーパーでレジ袋を指でこすったまま、歳とっちゃうんじゃないかって不安になることってないですか?"
50投稿日: 2023.10.23
powered by ブクログ当たり屋等を生業とする溝口と岡田の物語。 時系列も語り手もバラバラに5つの章で紡がれる。 伊坂幸太郎独特の台詞回しや、章ごとのつながりの見せ方が面白く、どんどんと惹き込まれました。 最後は、読者へ想像の余地を残す終わり方で、いずれまた再読したいと思いました。 「ポテチ」みたいな形で、低予算で良いから映画化されて欲しいです。
2投稿日: 2023.10.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ネタバレあり。 ちょっと冗長だったけど、最後にクスッと笑えた。 「最後のオチは読者が考えてね」という処が絶妙。
0投稿日: 2023.10.07
powered by ブクログおお、面白かった。 最後の展開2転3転して目が離せない。 伊坂先生の新たな挑戦が見れたと思う。 言葉のチョイスも相変わらず好きだが、展開の読めなさが良い。 最後の時計の針だけが進む感じも余韻を残してて良き。 解説見て読み返しちゃった。 きっと岡田は生きている 2周目 岡田は相変わらずすき
8投稿日: 2023.10.07
powered by ブクログ視点が章ごとに変わりながらも、話がつながっていくこの展開は、伊坂幸太郎そのものだった。 そして、キャラクターの破天荒さや突拍子のなさが、物語に疾走感や爽快感をもたらせてくれる。 深い話、というよりはとってもさっぱりした読みやすい本だった。(もちろんいい意味で)
0投稿日: 2023.09.27
powered by ブクログおもしろいです。会話は深く透明です。岡田さん魅力ありますね。表題作品が特に好きです。 もう一度、読みたいと思います。
15投稿日: 2023.09.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
自分の感触とあらすじを読んで、全く印象が違う・なんじゃこれ?という体験、お持ちではありませんか? 初めの十数ページを読んだ後、へーなるほど、と思う。そしてその後どうなるのかなと思い、改めて裏表紙のあらすじを確認する。え?そんな話なの?まったくそういう風じゃないじゃん!?てか、違う本のカバーが読んでる!? それくらい読み始めとあらすじが異なった作品でありました。 そして、読後の強烈な『やられた』感、『そうくるか』のつぶやきに笑み。 実によくできた、伊坂幸太郎さんらしい作品でありました。 ・・・ 今回も、これまた伊坂作品らしい内容でした。 まずもって奇想天外な舞台設定。『実はお父さん浮気していました』というウケないおやじギャグのようなかわいらしい(状況はかわいらしくない)言い方で始まり、しかもそれを意外にも平穏に受け止め、家族解体へ静かに取り組む親子3人組。その家族3人の最後の晩餐で、父親のケイタイ(実際にはPHS:古いね)に届く『友だちになりませんか』というメッセージ。 ・・・このあたりまでで、私は一体どういう展開になるのか分からず裏表紙をガン見した次第です。すると、何という事でしょう。この家族の話はあらすじの『あ』程度も書いておらず、どうやらワルのグループがお話の中心らしい。で、確かに物語は大きく旋回し、不倫解散家族、ワル足洗い話、ワルだけどメッチャ手の込んだ人助けする話、等々へと展開していきます。 とにかく驚きに理解が追い付かない、というような小説であったと思います。 ・・・ さて、構成も伊坂節全開ですね。5章立てですが、全て独立しており、それぞれの章の登場人物が別の章でリンクしています。 こうした作りは『チルドレン』『終末のフール』にもみられた構成でありました。 また、章により時間軸を前後させるとか、ある章でさらっと触れられる事件が別の章でメインテーマとなるなどの伏線の張り方、なるほどねえーとなる構成でありました。 ついでに言えば、何度か繰り返している『まっとうな倫理観』なるものを持つキャラ設定も健在。溝口です。 アタリ屋・ユスリにもかかわらず、ちょっとアホでべらんめえで、岡田という仲間の仇討ちをしようとする、「憎めない」存在。ノワールなテーマだけど、絶妙のバランスで紐帯とか信頼とかの倫理観、そしてユーモアを混ぜ合わせる。英語でいうところ、Oxymoron的(例:善良な悪党、真面目な不良、みたいな)な面白味にあふれた作品でありました。 ・・・ はあ、ということで、またもや楽しい伊坂作品でした。 今回の作品は何というか、クリフハンガーのまま、ぷつっっとホワイトアウトしてしまうかのような終わり方でした。作品の解釈は読者に任せるというのでしょうか。まあでも、そこもまた、伊坂作品を幾つか味わった後では、アリかも、となるのではないでしょうか。 伊坂幸太郎さんの作品の風合いが好きな方はもちろん断然お勧めです。とりわけ「グラスホッパー」的なノワール系が好きな方は比較しつつ楽しめるかもしれませんね。
0投稿日: 2023.08.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ダラっと始まって後半に畳み掛けてくるいつもの伊坂幸太郎 オチを読み手に委ねるぶん投げっぷりもワクワクしたまま終わるから最高
0投稿日: 2023.08.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
残り全部バケーション 岡田が仕事を辞めるため、溝口に指示され知らない家族とドライブ、、、 でも、溝口に騙され前のボスに追われてどっかに行ってしまったとこで終わった。 どうなることやら タキオン作戦 岡田と溝口それと当て逃げで当てられた人でターミネーターのフリして虐待を救う 検問 岡田の辞めたあとの溝口の話 女を誘拐した盗難車でお金を拾う 何がどうストーリーが繋がるのかと感じた。 小さな兵隊 岡田の小学生時代の話。 不安定ででも正義感があり、学校の先生をすくう 5章にどう続くのか、、、 飛んでも8分 まさかの溝口が毒島への復讐 溝口が岡田のようにいいやつになっていた。 溝口の小さな仕掛けの高田と一緒に騙されまくった。最後岡田は生きていたのか。それとも焼肉屋のメールだったのか。 すごいいいとこで終わっちゃったね。 珍しく読者の想像に任せますパターンだった。 伊坂幸太郎だったら、生きてるパターンかーって思ったら裏切られたね。ぜんぜん予想が当たらない。おもしろい。
0投稿日: 2023.08.23
powered by ブクログそれぞれの短編があらゆる所で繋がってるのは面白かったけど、繋げるならまとめて、集結して欲しいという気持ちになった。 繋がりは感じるものの、お話としては別物で短く途切れさせられる感じがして、のめり込み感が少なく物足りなく感じた。 ただ、これはこの作品がということではなく、自分に短編集的なものが合わないということな気がする。
0投稿日: 2023.08.11
powered by ブクログ読んでる時はずっと面白かったけど、伏線とかは全部回収して欲しい派なので。2回くらい読めばもっと色々分かって面白いのかな。
0投稿日: 2023.08.11
powered by ブクログ伊坂幸太郎らしく、さまざまな登場人物の視点から話が進んでいく。最近の小説は最後の結末までしっかり描かれることが多いが、この本は寸前で終わらせて読者にその先を想像させる。とても伊坂幸太郎っぽく、面白い小説。
0投稿日: 2023.08.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
なんだよ、溝口さん…!仲間を売るひどい奴かと思いきや、意外といい人だった! 久々に伊坂ワールドを堪能できた。最後に向かっていろいろ繋がっていく感じ、やっぱりいいね。随所に出てくる説教くさくない、さりげなく勇気づけてくれるような名言も好き。
0投稿日: 2023.08.03
powered by ブクログとにかく面白かった!!! 最後は「おおおおお!!!どうなっちゃうの?!?!?!?!」というところでドキドキしながら終わってしまいますが、それがまたいい!!!
0投稿日: 2023.07.08
powered by ブクログ意外な展開が目まぐるしくかわり、しかも最終的には一つにつながる面白さ。必然と偶然が繰り返されるはらはらドキドキの物語でした。
2投稿日: 2023.07.03
powered by ブクログ伊坂作品ならショートメッセージで離婚寸前の一家と友達になっても、車のトランクに謎の札束が入っていても許せてしまう。特別大事件は起きないけれど、全編の伏線の回収方法も伊坂さんらしくて良い。虐待されている少年を助ける方法が馬鹿馬鹿しくも真剣で爽快。岡田はテレビの戦隊ヒーローよりもヒーローらしい。さらっと読めるのにとても楽しめるお得な1冊。
2投稿日: 2023.06.30
powered by ブクログ「さすが伊坂幸太郎作品!」と久々に作者の作品を読んで改めて思った 溝口・岡田を軸に話が進む短編集 登場人物がみんな魅力的、裏稼業のキャラなのに完全な悪を感じないのが伊坂ワールドらしい 時間軸をズラしながら、伏線を回収していく後半のワクワク感 ホント純粋に読書は最高に楽しい娯楽だなぁと思わせてくれた一冊でした また溝口・岡田コンビの話を読みたいな〜
7投稿日: 2023.06.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
後半にいくにつれてワクワク 本自体久しぶりに触れたので読書の楽しさを再確認。 伊坂さんの作品はファンタジーと現実の混ざり方が不気味で好きじゃないと思ってたけど、この作品はちょうどいい。作中のヤクザ界隈が私の中(世間?)のイメージと同じで、想像しやすかったから現実世界とリンクさせながら読めたのかなと思う。
1投稿日: 2023.06.07
powered by ブクログ憎めないキャラとベースにいつもユーモアがあり、まさに伊坂ワールド。ラストシーンも好き!伏線を確認しながらもう一度読みたい本。
1投稿日: 2023.06.07
powered by ブクログ何も考えずに読めて面白かった。 登場人物が多いけど、まったくややこしくない。 飛んでも八分歩いて十分の下りが面白くて、ぶふって笑った。
2投稿日: 2023.05.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
.....ちゃりん 「げんきすか」「まあな」からの 残り全部バケーションになって欲しい みんなで仲良く焼肉屋に行けばいいのに。
1投稿日: 2023.05.27
powered by ブクログお久しぶり伊坂幸太郎を読書。事情が色々とある人々のつながりで場面が変わっていく、いつもの伊坂幸太郎さんの語りです。ストーリー自体は予想できる範囲に収まってたんですが、最後にはここで終わらすのかっ!!って思ってしまった。伏線ありのラストだけに色々と想像できますが、私は「残り全部バケーション!!」って結末で読み切りました。
10投稿日: 2023.05.22
powered by ブクログ前半は時系列が上手く飲み込めず、入り込めなかったが、流石の伊坂幸太郎、後半にドンドンと伏線回収をしていって、楽しめた作品だった。
2投稿日: 2023.04.29
powered by ブクログ悪人が悪人と思えない。最後には悪人たちがヒーローに思えるから不思議・・・。一段と伊坂ワールドの深みにハマっちゃった。(o^^o)
1投稿日: 2023.04.29
powered by ブクログテンポよく進むストーリーが心地よく、面白かった!映画を観ているようだった。「小さな兵隊」のお話に「逆ソクラテス」味を感じた。
16投稿日: 2023.04.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
分からなかった。笑 久々の伊坂さんなのですが、ストーリーの展開は懐かしい。でもでも、結末がよく分からなかった。笑 頭が完全に鈍っております。 これは私の脳みそのせいです。 「残り全部バケーション、ね」 これは言いたい台詞ですな。笑
2投稿日: 2023.04.25
powered by ブクログ既読の本だった。 という事にはすぐ気がついたけど、 詳細を絶妙に忘れていて楽しく再読。 読解力はないので、 全編通して著者の言いたかった事は何ですか?と問われても答えられませんが、 多分こんな読み方でもいいんだと思う。 三度目があるかも。
2投稿日: 2023.04.20
powered by ブクログめちゃくちゃよかったです! 勢い&場面転換がテンポよく、最後に繋がる…!? というのをはてはてと緊張感高まりつつ読み進めると、余白ー!!みたいな。 ひさびさに伊坂幸太郎節を存分に味わえた気がしました。
1投稿日: 2023.04.19
powered by ブクログ出てくる事件や登場人物がやっていることは物騒なのに、憎めないキャラクターとユーモアのある会話で軽やかに読める。 第一章から第四章がそれぞれ独立した短編として楽しめる上に、第五章の終盤で各章が第五章へと繋がっていく感覚が得られ、面白さが加速する。 「意味とか関係ねえんだよ。八分でも十分でも、飛べるなら飛ぶんだよ」 読み終わったとき、清々しい気持ちとともに、自分の身に起きる出来事もこの物語のように、軽やかに飛び越えていけたらいいなと思った。
2投稿日: 2023.03.27
powered by ブクログ「伊坂幸太郎」の連作短篇作品『残り全部バケーション』を読みました。 『火星に住むつもりかい?』、『夜の国のクーパー』に続き、「伊坂幸太郎」作品です。 -----story------------- 当たり屋、強請りはお手のもの。 あくどい仕事で生計を立てる「岡田」と「溝口」。 ある日、「岡田」が先輩の「溝口」に足を洗いたいと打ち明けたところ、条件として“適当な携帯番号の相手と友達になること”を提示される。 デタラメな番号で繋がった相手は離婚寸前の男。 かくして「岡田」は解散間際の一家と共にドライブをすることに―。 その出会いは偶然か、必然か。 裏切りと友情で結ばれる裏稼業コンビの物語。 (解説/「佐藤正午」) ----------------------- 「陽気なギャング」シリーズに通じるような、憎めない悪党たちが活躍する作品でした… 裏稼業コンビの「岡田」と「溝口」が良かったですねー とても魅力的に描かれていました、、、 洒落の効いた漫才のような二人のやりとり… 会話が秀逸なんですよね、当たり屋、誘拐、脅迫、闇取引等の悪事を働いているのに憎めないんですもんね。 ■第一章 残り全部バケーション ■第二章 タキオン作戦 ■第三章 検問 ■第四章 小さな兵隊 ■第五章 飛べても8分 ■解説 佐藤正午 離婚や虐待、拉致など様々な出来事に遭遇しては、予想もつかない方法で事件を解決! その出会いは偶然か、必然か!? 連作短篇で、最終章の『第五章 飛べても8分』で、それまでの伏線が回収されてスッキリする展開でしたが、各章単独でも短篇として愉しめるような充実した内容でしたね… とはいえ、全ての相関性が明示されているわけではないので、読者側の想像力も試されている感じでしたけどね。 家族団欒の席で「実はお父さん、浮気をしていました」という父親の衝撃的なひと言から始まり、「この世界から足を洗いたい」と言う「岡田」が、彼らと友達になり、一緒にドライブにまで行く関係となるまでを描いた『第一章 残り全部バケーション』から作品に引き込まれましたが… イチバン面白かったのは『第二章 タキオン作戦』ですね、、、 「岡田」が、偶然出会った少年「雄大」は父親から虐待を受けており、「岡田」はその父親の暴力をいかにしてやめさせるか頭を捻らせ… そこで考え出されたタキオン作戦は、タイムマシンを使って未来から現れた(偽の)父親が、(本物の)父親に、虐待される未来の自分のことを語り、警告するというもの。 事前の(本物の)父親に対する伏線の張り方が巧く、作戦はまんまと成功… いやぁ、痛快でした、、、 テンポも良くて、読みやすく… 一気読みでしたね。 以下、主な登場人物です。 「岡田(おかだ)」 物語の主人公。 裏組織の下請けとして溝口と共に当たり屋や恐喝などあくどい仕事で生計を立てている。 「溝口(みぞぐち)」 岡田の上司。親企業からの依頼を受け仕事をしている。 行き当たりばったりな性格だが、意外としっかりしていて運も良い。甘いものが好き。 「毒島(ぶすじま)」 裏組織のボス。絶対絶命の危機から生き延びたという数々の伝説を持つ。 「早坂沙希(はやさかさき)」 両親の離婚により家族がバラバラになる日に父親に届いた一通のメールをきっかけに、 家族と一緒に岡田とドライブに行くことになる中学3年生。
1投稿日: 2023.03.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
伊坂初心者なのだけど、とても面白かった! 伊坂幸太郎=ミステリー作家というイメージがあって、 この作品のあらすじを読んでも全くそんな感じはせず、 この作品はミステリーでは無いのかなと思っていたけど… 確かにミステリーでは無い、けど、伏線の張り方、敢えて語らない部分を作って読者に謎を持たせるところ、鮮やかな伏線回収は普段ミステリーを書く人だから出来ることだ、と思った。 めちゃくちゃ面白い本だったんだけど、伊坂幸太郎ファンの友人が「これより面白い本ある」と言っていたので期待大! 個人的に 「残り全部バケーション」 「小さな兵隊」 が好き。 「俺の人生、残り全部、バケーションみたいなもんだから」 岡田や溝口が、早坂家が、「残り全部バケーション」な人生を送れていますように。
1投稿日: 2023.03.23
