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小学生おもしろ学習シリーズ まんが 百人一首大辞典
小学生おもしろ学習シリーズ まんが 百人一首大辞典
吉海直人/西東社
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総合評価

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    [江東区図書館] 学校で百人一首かるたを始めるにあたって借りてきた一冊。 やはり少しでも読み易しくするためもあってか、大人向けの「3日で丸覚え!マンガ百人一首」も落語家でもある漫画家が作者で、漫画(絵での説明)形式のものが多い。加えて子供向けのものとしては、小学館の「ドラえもんの国語おもしろ攻略百人一首で楽しもう」、学研の「小学生のまんが百人一首辞典改訂版」、集英社の「満点ゲットシリーズちびまる子ちゃんの暗誦百人一首」の三冊を借りてきて比較してみた。 見た目のとっつきやすさからいくと、小学生〜→ドラエモン→ちびまる子ちゃん→3日〜の順。小学生〜は他の二冊よりもやや大判で挿絵がカラーな上に、複数人によるイラストもマンガチック。各ページのレイアウトも内容も統一されていてすっきりと見やすい上に、各歌の意味をストレートに漫画化しているので、歌の解説コーナーなどの長文以外は、子どもも読み易く意味が頭に入りやすいと思う。ただ、しいて言えばやや絵柄に女児向きの雰囲気があることと、他二つはキャラが好きなら読みたくなるだろうから、やはりより読ませたいなら三冊並べて子供に選ばせるのがいいかも。 内容面ではドラえもん〜→小学生〜ちびまる子ちゃん→3日〜の順。特にドラえもんは各作者に対する説明スペースが必ず設けられていたり、各ページのマンガが歌の意味をストレートに紹介するものとは限らず、歌の背景や、技巧面や文法面などの話も歌ごとに多岐に渡るので、楽しく読みながら各種の知識がさらりと頭の中を流れてくれるかも。そしてちびまる子ちゃんは漫画を少しはじらう?高学年が、それでも小難しい百人一首について抵抗を減らして読みたい場合におススメかも。端的に言うと、基本の漫画は各ページに用意された4コマのみでさして絵が多いというわけでもなく、各歌の内容では、小学館で掲載されている「作者紹介(1-2行)」、「歌意」、「解説」とほぼ等しいために文字によって情報が多いというわけでもなく、正直中途半端。個人的にはキャラによる食いつきがなければ幼稚園生には小学館、小学生にはドラえもんを勧めるかな。但し下記に挙げた数個のコラム的なページだけは、各歌内での説明に留めず、他の二冊と違って豆知識的な要素をまとめてくれているので便利。 また、各書内の特徴的な資料は下記のとおり。 ■ドラえもん@小学館 ○「百人一首」関係年表…時代名&主な歴史上の出来事が書かれた年表に、三つの歌集とその歌集の選者&主な歌人を追記したもの。学生の立場としては歴史&古典知識として、3日で〜の年表よりも○。 ○百人一首かるたの遊び方…ちらし取り、源平合戦、競技かるた、ぼうずめくりなどの説明が掲載 ○覚え方のアドバイス…二字決まりの札までを紹介している。競技かるたを目指すのでなければ、小学生には二字決めくらいまでが現実的で○。また別途お手つきしやすい(下の句の最初がにている)札を三種類(六枚)紹介しているのも○。 ○索引…上の句、作者名の二種。下の句索引はないし、小学生〜に比べ見づらい感はあるものの、歌番号も掲載しているのが○。 ■小学生のまんが@学研 ○百人一首歌枕地図…特に畿内については関係場所が多いために、拡大図でも載っている。 ○かるた早覚え表…上の句リストとほぼ同じだが、字面分けと異なり、「あふことの〜」が「お」の札に分類されるなど、より競技用に覚える時に有用なリスト。 △索引…上の句、下の句、作者名の三種。ドラえもんのよりも見やすい反面、本に対する索引(ページ番号)のみで、歌番号がないのが×。 ■ちびまる子ちゃん@集英社 ○P.76…百人一首の言葉(掛詞、枕詞、序詞)と仮名文字、ひいては女性文学作品も紹介されている。 ○P.104…月に関する呼び名、暦(旧暦が太陽暦ではなく太陰暦であること)などと旧暦の呼び名が掲載。 ○P.142…平安貴族の暮らし(食事、服装、住まい、遊び)を一日のスケジュールを軸に紹介。 ■3日で丸覚え@講談社 △百人一首歌人年表(P.259〜)…主な歴史上の出来事が書かれた年表に、歌番号付きで各歌人の「没年」を示したもの。百人一首の主な歌人名を覚えた後なら少しはいいかもしれないけど、正直あまり興味はないかな。 △全首暗記用の頭文字一覧(P.81〜)…よく一字決まりの「娘房干せ」にあるように、その逆、同字始まりの多い「あ」から順に、各一音目グループごとに、二音目をアナグラム的に語呂合わせしたもの。  ・穴(あ・な)輪(わ)尾(お)→蛸(た・こ)見(み)よや墓(は・か)→ひいき地(ち)牛(う・し)も露(つ・ゆ)→房干せ娘(ふ・さ・ほ・せ・む・す・め)  ・麻原決まり節弾け  ・何に逃げ勝(が)つ  ・詫び姿  ・大(おほ)北(ほく)も研ぐ  ・卵勝ち切れ  ・此処この碑濡れ  ・美加勝ち寄席  ・世の野茂を  ・山舛(ます)屁(へ  ・花成るる  ・風ぜ草  ・人と差  ・今間に  ・君見り  ・千切(ちぎ)ぎ葉  ・浮から  ・忍ら  ・桃ろ  ・月く  ・湯ふら  ・ふさほせむすめ

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    投稿日: 2021.12.11
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    はじめて古典を面白いと感じさせてくれた本。 マンガのクオリティが高く、見たこともない当時の情景が鮮やかにイメージできました。 語句の解説も的確で、歌に込められた思いや技術もよくわかります。 百人一首、いいですね。

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    投稿日: 2021.02.18
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    歌のイメージが漫画で分かり、その背景が文章でわかる本。この本を読むと上の句を聞いただけで、その歌のイメージが思い浮かべられるようになります。

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    投稿日: 2020.03.14
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    私のように漫画で気軽に百人一首のことが知りたいタイプから、競技かるたを目指して上の句・下の句・決まり字をバリバリ覚えていきたいという方にもおすすめできる万能型な一冊だと思います。 見開き2ページで歌の意味や由来、使用用語など、丁寧な解説と詳細な情報がぎゅっと詰まっており、色々な角度から歌を知ることができます。途中途中にある平安時代の政治や用語にまつわるコラムも読み応えがあり、長く楽しめる一冊となりそうです。 蛇足ですが小学生の頃にこの手の本を読み、式子内親王の「玉の緒よ…」の句が無性に好きで必死に暗記しました。百人一首自体もちろん恋の歌は多いのですが、なぜまたこの格別の悲恋の歌に惹かれたのか…ませていたとしか思えない。でも大人となった今でも暗唱できるので、頭が柔らかいうちに漫画で学習できる本は読んでおいて良かったなぁと改めて思います。

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    投稿日: 2018.01.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    まんがで読むと歌のイメージが判りやすい。しかし、それに惑わされこともある。何首か覚えることが出来た。

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    投稿日: 2016.06.09