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ふるぎぬや紋様帳(2)
ふるぎぬや紋様帳(2)
波津彬子/小学館
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総合評価

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    祖母から着物を譲られて「ふるぎぬや」と縁ができて不思議な体験を重ねる、インテリアコーディネイターの伊都子。着物にまつわる人間や人間でないものたちとの関わりが増えていきます。従妹の紗奈ちゃんもどうやら感応体質のよう。猫好きダンディ文豪・白河露考先生登場により、白妙さんの「前歴」が判明! でも、彼女にはさらに「その前」も絶対ありそうですね。 昔、着物は貴重品であり、宝物であったからこそ、仕立てた人や着ていた人の思いが宿り、模様や意匠にまで生命が宿るのでしょうか。何だか「雨柳堂」っぽくなってきたかも…。

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    投稿日: 2025.07.28
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    祖母が残した着物を処分しようとしたら、不思議なふるぎぬやに導かれて…。  着物にまつわる因縁の短編集。  例によって(ww)店主は、めっちゃいい男です。  雨柳堂より、年がいってるので私的はこちらの方が…。  雨柳堂もそうだけど、物にはそれぞれ作った人使った人の思いがあって、その思いの一つ一つはかけがえのないものであると、これも根本はそういうことです。  まぁそれは普遍的なことなのだけど、それをどう見せるかということが大切であって。    語り部になる女性が、ほどよく現代っ子ででしゃばらず、かといって消極的でもない。  いいバランスで盛り上げていると思う。  あくまで、主役はふるぎぬであるというスタンスが潔いと思う。  もっとも店主には謎があるみたいで、それはこの先のお楽しみみたい。  次巻が楽しみです。

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    投稿日: 2017.06.08