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夏姫春秋(上)
夏姫春秋(上)
宮城谷昌光/講談社
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総合評価

22件)
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    晋と楚に挟まれているため、両国の顔色を伺いつつ、さらに周辺の陳とか宋とかの出方も伺いつつ、駆け引きをしながら生きる道を探る鄭。戦のうまさはもちろん、身内の裏切りとか、昔の恩とか怨みとかが運命を握る。面白い。夏姫と徴舒は陳を出そう。兄の夷吾をハメた今の鄭の政権を怨んでいる。その後あからさまに邪気に扱い始めた陳にも何だよという思いがある。どんな復讐をするのか?楽しみ。

    9
    投稿日: 2025.07.07
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    古代中国・春秋時代に生きた夏姫と呼ばれた姫の物語。 絶世の美女であり、夏姫を手に入れたものは次々と滅んでいった。 それ故に希代の悪女とも言われているようですが、 妖艶な美しさが男たちを狂わせていったのでしょう。 かなり色っぽい場面も描かれていますが、 夏姫自身の物語と言うよりも、 夏姫を取り巻く男たちの物語と言った感じです。 国と国の覇を争う心理戦。 読んでいて非常にわくわくしてきます。

    0
    投稿日: 2021.09.18
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    1995年発行、講談社の文庫本。この巻では主人公周辺よりも国際関係の記述が主。歴史の国際関係は戦争の記述。春秋左氏伝を見ているとこの後の戦国時代の権謀術数とはかなり違う世界。氏族が違うのは民族が異なるようなイメージ、というのは納得がいくようないかないような。結構、亡命とかした大夫とかが徴用されるパターンもあるし、戦国では他国に遊説する人とかが増えて秦の統一以前からまとまりつつあるようにも感じる。とはいえ戦国(と楚漢戦争)では穴埋めでウン万人を殺したとかあるから別民族の意識は大きかったのかも。 1991年4月海越出版社より刊行されたものの文庫化。

    0
    投稿日: 2021.04.17
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    <上下巻を通してのレビュー> 中原の小国鄭は、超大国晋と楚との間で、絶えず翻弄されていた。 鄭宮室の絶世の美少女夏姫は、兄の妖艶な恋人であったが、孤立を恐れた鄭公によって、陳の公族に嫁がされた。 「力」が全てを制した争乱の世、妖しい美女夏姫を渇望した男たちは次々と・・・・・ 夏姫という春秋時代を通じて西施と並び称される美女を通して、その時代の様々な国の様子や君臣のあり方などが描かれています。夏姫には嫌いを通り越して怒りの感情さえ抱いてしまう・・・・・子の子南は辛かったでしょうね。それ以上に夏姫も過酷な運命に翻弄されて辛かったのでしょうが、どこをどう探っても好きになれる要素がないのです。(途中から夏姫を無視して読みました) 覇権は斉の桓公から晋の文公へ、そして楚の荘王へと移行してゆくなかで、どれだけの策略がめぐらされ、どれだけの血が流されたんだろうかと真剣に考えてしまいます。 優れた君のもとには優れた臣がいる。愚劣な君のもとには愚劣な臣がいる。 どの時代でも力のない小国はつらいものですが、鄭と陳の2つの国だけはどういう事情があろうと好きになれません。 話の流れは好きなのですが、夏姫が好きになれないので・・・・・

    1
    投稿日: 2019.03.29
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    春秋時代の中国。鄭・楚・晋…夷は最初は近親相姦ヤローでとんでもない奴だと思っていたが、王としては少しましだったところが意外。

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    投稿日: 2018.08.27
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    あらすじを書くと夏姫は傾国の美女という印象だが、むしろ人形のように強い意志を持たず、運命に流されて行く女性として描かれる。 題は夏姫春秋だが、主人公はそれを取り巻く男達であり、魅力的な男が出てこない前半はさほどでは無い 。終盤、物語は一気に盛り上がり面白くなる。それは楚王と最後に夏姫を救うことになる巫臣のキャラクターによるところが大きい。 しかし、ちょっと詰め込みすぎです。次々に現れる登場人物(それが又、色んな名前をもっている)。本筋から外れるようなエピソード。 どんどん変化する登場人物の気持ち。もう少し枝葉を刈り込んだら、もっと面白い話になったと思います

    0
    投稿日: 2017.11.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    第105回直木賞受賞作品。 春秋戦国時代の鄭国の公女、夏姫を巡る物語。 1ページ目から、十歳を過ぎたばかりで実の兄が寝所に忍んできて…という衝撃的な描写で始まり、幼い頃から「あれは童女ではない」と言われるほど妖艶な魅力を持っていた絶世の美女だが、それゆえ男たちに翻弄され続け、しかも関わる者はみな不幸になっていく。 といっても、稀代の悪女が男たちを手玉にとっていく話ではなく、歴史に翻弄された一人の美女の生き様を描く、という筋書きでもない。 実際に活躍するのは、夏姫の生国で小国に過ぎない鄭、嫁ぎ先の陳、大国である晋と楚などの王侯や武将たちであり、夏姫は時折登場して男たちの耳目をひく、という程度である。 中国史に予備知識がないため、国の名前だけでも覚えるのに一苦労で、各王室の系図を載せるのであれば、代わりに簡単な登場人物紹介(国、肩書き、別名、血縁関係など)を載せてもらえるとありがたかった。 とはいえ国ごとの気質や背景、登場人物の性格や行動原理などは見事に書き分けされている。場面が変わるたびに「どこの誰だっけ?」と困惑することはあるけれど、各場面ではのめり込むことが出来る魅力的な描写が多い。 中でも十歳の妹に手を出すような、しょうもない兄と思っていた子夷が、立派な君子に成長していく様は予想外であった。楚王と並んで成長を見守るのが気持ちの良い青年君子と言える。 惜しいのは夏姫が「美女」という他には、なんの性格も信念も、ものの考え方もうかがえないところで、曲がりなりにも主人公なので、もう少し掘り下げて欲しかった。

    0
    投稿日: 2015.10.25
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    『沈黙の王』の中の一編に夏姫の娘の話があって、 興味を惹かれたので、夏姫春秋。 直木賞受賞作なのだと、読み終えてから知った。 絶世の美女・夏姫の話。 中国、春秋時代。鄭の国の君主の娘。 陳の公族に嫁いだ彼女は、一男を設けるが、夫と死別。 寄る辺のない身となる。 以後、その美しさのため、様々な男が彼女に触れるが ことごとく悲惨な道を辿る。 彼女自身も息子を亡くし、自身の不幸に生きる気力をなくしていく。

    0
    投稿日: 2013.11.24
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    春秋戦国時代の話。 鄭の国の夏姫という姫が主人公で、その美しすぎる容貌のために波乱万丈の人生を送ることになる。 周陳晋楚斉などいくつもの国同士の戦いに巻き込まれ、夏姫は愛する心を失い幸せに笑えなくなってしまう。 男たちの権力争いや駆け引きの道具とされた女性の悲しみや怨みがメインで描かれているが、どうしようもなく姫に心奪われる男たちの様子もよく描かれている。 結末で救われる。

    0
    投稿日: 2013.05.14
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    思ったよりも夏姫が出てこず、「誰についての話だっけ…?」となりつつあったのですが、途中から、そんなことはすっかり頭から抜けるくらい、真剣に彼女の兄に纏わる話に没頭していました。 昔の話であり、しかも小説ということが悔やまれる人物でした。

    0
    投稿日: 2012.10.26
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    ★2010年60冊目読了『夏姫春秋(上)』宮城谷昌光著 評価B 中国春秋時代の中原の小国鄭の宮室に生まれた美女夏姫は、陳国に嫁いだが、そこからは波乱万丈の人生を送る。彼女の美しさに群がる各国の男どもを相手に、息子の子南を支え、夏氏復興のために、自らの体を犠牲にしてまで命を張る。次第に逞しさを身につけて、男を翻弄していく夏姫を描く。 直木賞受賞作とのことですが、その後の作品を先に読んでしまったために、それ程の作品の冴えは感じませんが、確かに宮城谷の駆け出しの頃と割り引いて考えれば、その筆の力と物語をした支えする構想力と知識は恐るべきものがあると言わざるを得ません。

    0
    投稿日: 2010.09.19
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    直木賞受賞作。太公望と違って主人公であるはずの夏姫が薄い印象。ただ、この種の小説としてはやはり読みやすく、飽きることはなかった。

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    投稿日: 2010.09.08
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    宮城谷昌光氏の直木賞受賞作とのことで読破。最初は一女性の話かと思いきや、上巻ではほとんど夏姫のこと以外の、大きな戦国時代の中国の話の紹介。地図が充実していたらもっとわかりやすいのに。

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    投稿日: 2009.10.09
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    ・最高権力者は、君主から徐々に大臣たちに移っていった。そうなると君主は大臣の任免を独断でできなくなる。それをやれば、自身は臣下に殺されるか追放されるかとなる。 ・大度の人物は女ごときで喜色を表に出してはならぬのである ・公の人間であることを全くわかっていない。一国の君主を嫌えば国の感情がそうであることになり、賄賂を欲すれば国が貪欲であると世間は見る。 ・中国人は恩讐について古代から明確な倫紀をもっていたというべきである。後漢書「一睨みされたようなささいな恨みでもきちんと晴らすべきであり、一度の食事でも恵まれればきっと恩返しすべきである」という記載があり、史記にも似た表現がある。復讐を肯定する姿勢は孔子にもある。

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    投稿日: 2009.03.01
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    再読中。一周して戻ってきた。でも新鮮。 再読了。楚の荘王・旅、すばらしい。士会、華元の話もまた読みたくなってしまった。

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    投稿日: 2009.01.30
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    悲劇の美女、夏姫。美しすぎて時代に翻弄されて、それでもがんばった世紀の美女。そしてすべてを捨てて彼女を手に入れた稀代の恋・・・

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    投稿日: 2008.06.05
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    前590年頃。鄭の穆公の娘。春秋時代を代表する美女。彼女の夫となった者は皆亡くなったり,亡命したりしている。 夏姫は兄の子夷や鄭の大臣の子宋,子家に通じ,穆公はこの悪い評判を気にして,早く嫁がせようとします。 夏姫は陳の夏御叔に嫁ぎ,生国の姓を姫といったため夏姫と呼ばれます。 御叔が死んだ後,兄の子夷も子宋,子家に殺されてしまいます。支えを失った夏姫は,家計を助けるため,大臣の儀行父や孔寧に通じます。さらに,陳公平国の側室ともなり,いわゆる3股のような状態になります。夏姫には夏徴舒という息子がおりましたが,徴舒はこの3股の噂を聞き陳公を殺してしまいます。儀行父と孔寧は楚に亡命しますが,楚は陳を攻め滅ぼし,徴舒は車裂きで殺され,夏姫は捕われました。この楚で夏姫は巫臣(ふしん)と出会います。楚王やその子である子反が夏姫を側室にしようとしたとき,巫臣は夏姫に関係する者は皆死ぬ運命にあると言い諦めさせます。しかし,楚王が夏姫を襄老に与えると言った時はこれを止めることが出来ませんでした。しかし襄老は楚と普の戦いで戦死し,結局最終的には巫臣の妻とりました。

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    投稿日: 2008.02.03
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    春秋戦国時代の一国の姫を軸として展開される歴史小説。悪女としてかかれる場合が多いらしいけれど、歴史に翻弄されて流されていくのが悪女とまた違った感じを与えてくれる。 最後がちょっとSFちっくな匂いをかもし出し、歴史だったのかSFだったのかちょっびっと首をひねってしまったのは、旧い時代の話だからだと納得してみた。

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    投稿日: 2007.01.07
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    ◆傾世の美女とうたわれた夏姫という一人の女性の波乱の人生を描く物語。彼女とかかわった人は次々に死に、彼女の息子までもがその中に…最後は… 女性の視点から春秋時代を描きます。

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    投稿日: 2006.11.08
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    読み出したら止まらなかった。中国史ロマン?。最初は春秋時代の国々の台頭が頭に入らず、かつ各国の臣達の名前(全部漢字!)も覚えないといけなくて、「うーん」と唸ったけど、それでも読めたのは一重に主人公の傾城の美女の行く末が気になったから。(踊らされてる)でも・・・

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    投稿日: 2006.07.03
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    実は初めて知った宮城谷作品です。(実際読んだのはかなり後の方) 男に翻弄され、男を翻弄する稀代の美女「夏姫」の半生を描いた作品。 *上下2巻

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    投稿日: 2006.05.11
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    初めて買った宮城谷作品。初めて読んだ中国歴史小説。自分の世界が一つ増えた感動。 中国3大美女の一人、夏姫。女でありすぎた故に訪れる不幸の先には・・・

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    投稿日: 2004.10.01