
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
モース主任警部第八弾。 そこはかとなく面白かったのは、 モース主任警部が入院していて、うろうろしなかったから? 吐血して入院したモースは、同室の患者が書いた1冊の本を手に入れる。 その本には、オックスフォード運河を船で旅をしていた女性が殺され、 船員たちが犯人として捕まり裁かれるという実際に会った事件のことが書かれていた。 暇に飽かせて、その本を読み不審な点を見つけたモースは、 ルイス刑事や同室の別の患者の娘の力を借りて事件を調べ始める。 「時の娘」も読んだことがあるので、似たような感じではあった。 火葬の習慣がない地域で墓を掘り起して遺体がないのはいつものことだが、 19世紀の物証が倉庫に残っていたのはちょっと嘘くさい。 モースとルイスが突き止めた真実、 女性の遺体は別人で、 前の夫の死亡も保険金目当ての偽装、 新しい夫は前の夫と同一人物というのは確かに驚きだった。 個人的には、犯人とされた船員たちが, 無期死刑囚としてオーストラリアに送られていたと書かれていたこと (オーストラリアがイギリスの流刑地だったことは知っていたが、 こういう話の流れでは初めて読んだので)、 船員たちが日曜日も働かされていたことがモラルの低さにつながっていると考えられ、 水上の教会が作られたのが驚きだった。
0投稿日: 2025.09.16
powered by ブクログミステリ。 モース警部が入院中に、100年以上前の殺人事件について知り、勝手に真相を妄想する、という特徴的な設定。 入院中のため、大がかりな捜査はできず、部下や知人に資料を探してもらうという、まわりくどい展開。 ミステリとしての濃密さは全くないが、独特のユーモアがあって、意外と楽しく読める不思議。 たまにはこういった変わった作品も良いのでは。
0投稿日: 2019.09.12
powered by ブクログモース警部の安楽椅子探偵編。 読んでいる最中は楽しかったけど、解決? イマイチ納得できない。 アルファベットのスペルの並べ替え? 英国人が理解できるのならよし。私は分らないのだけど・・・ 相変わらずのコントのような~それで楽しめてのかつ「時の娘」なので オマケして星は三つ。
0投稿日: 2013.10.26
powered by ブクログ一時期は結構人気があったと思われるコリン・デクスターのモース主任警部シリーズですが、久々にブックオフで手に取った本書、現在絶版みたい・・・。 通常シリーズと異なり、入院中のモース警部が、100年前の事件レポートを読んでたところ、ありゃ?これは真実は別にあるのでは・・・となる安楽椅子型・歴史ミステリ。 ゴールド・ダガー賞受賞作ということではあるのですが、犯行自体が歴史的事件という訳でもないこと、アルファベット表記をクロスワード的に説いていくという解決方法をとることから、翻訳ミステリの限界を感じてしまう一冊。
0投稿日: 2010.07.04
