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獣の記憶
獣の記憶
ニーナ・ブラジョーン、遠山明子/東京創元社
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総合評価

9件)
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    ジェヴォーダンの獣って映画も作られたし有名。実際にフランスで起こった出来事。事実は犬と狼のミックスが「野獣」だったということに。今作はフィクション。17歳の若き生物学者の見習いが主人公。まだ自分の足で勉強してる時期。なぜ野生の動物が短期間に人を襲うのか?腹がへらない限り狩りはしないはず。。。この鋭利な斬れ方は刃物でしかありえない。。。謎に向かいます。当時は穏便にかたが付くように隠蔽されたようだが、本物の「野獣」は人間なのに、無垢な動物達が利用されて可哀想。結構読ませる、読みやすい本だった。

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    投稿日: 2020.04.25
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    ゴシックミステリという響きから苦手意識満載だったんだけど、猪突猛進・熱血純愛野郎の主人公(なんと17歳!)が爆走する物語にアレヨアレヨと引き込まれました。面白かったです。

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    投稿日: 2018.12.25
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    予想外に面白かった。未だに謎のジェヴォーダンの獣事件を、若き博物学者を主人公にした物語にして、ひとつの解に結びつけている。やっぱ獣の正体はそうなのかなぁ?

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    投稿日: 2018.05.17
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    過去の未解決事件の中でも18世紀フランスで起きたジェヴォーダンの獣事件は好きなモチーフだ。狼のような未知の獣に100人以上の女、子供が惨殺された。この事件に博物学者の卵トマが挑む、スロヴェニアが生んだ歴史ミステリ&ロマンスの傑作。犯人は本当に狼か未知の生物か、それとも狼男なのか。トマはジェヴォーダンの領主の城で獣に襲われたが生き延びた貴族の娘イザベルに出会う。立場が違うからこそ焦れったいまでに静かに燃え上がる2人のロマンスは鉄板。犯人(獣)の正体も恋の行方もどうなるのか、ページをめくる手が止まらない。どんな結末を用意してるのかと思ったら裏の裏をかく予想外の結末。読後も興奮して眠れず今朝は内臓が気持ち悪い(≧∀≦)

    0
    投稿日: 2017.11.08
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    かつてあった獣の殺戮事件。それをもとにつくられているのだけど、これはもう一気読み。獣をめぐっての作者の想像力はこちらにもどんどん伝わってくる。結末は予想できるもののそれを上回るワクワク感。よかったです。

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    投稿日: 2016.05.30
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    18世紀フランスのジェヴォーダン地方で実際に起きた謎の獣による連続惨殺事件を扱った作品。 ルイ15世の指示により謎の獣を捕獲するべくジェヴォーダンへ向かう銃士らに同行する博物学者の卵トマ。 ジェヴォーダンの獣事件は当然ながら当時のフランスのひとびとを恐怖に陥れた。見たこともない獣に女子供が何人も惨殺されては恐怖しかないだろう。 しかし、残念なことに都であるパリから遠く離れた田舎であり、国王他主要なひとびとの命に関わる問題ではないために、それらしき獣を捕獲した後は、事件は解決したとして幕引きを図ってしまう。 こういうところは現代でも変わらないのではないだろうか。 首都のような被害が国家の存亡に関わる場所での事件なら徹底的に解決するだろうが、地方で首都からは見えなく実害がないようなことについては無かったことにする。 地方は国の歪みが最も寄る場所だ。 「ジェヴォーダンの獣」というヴァン・サン・カッセルも出演した映画を観ており、その原作かと読んでみたのだが、事件と若い博物学者が事件を解決するという設定は同じだが、物語としては全く別物だった。 映画でヴァン・サン・カッセルの演じた役は本作では余り登場しない。 時代がルイ15世の頃で物語の中心人物トマはパリに暮らしているため、ルイ15世の寵姫となる未来のデュ・バリー夫人であるジャンヌも登場する。 事件自体には関わりはないが、トマの友人として魅力溢れるジャンヌという女性として描かれている。歴史ではマリー・アントワネットの敵役のような位置になりがちなデュ・バリー夫人も、きっと天国で悦んでいるだろう。 カトリック教会の司教がジェヴォーダンの獣事件の犠牲者について、彼らの不幸は彼らの罪から生じているといったことを教書で述べていることは、非常に残念なことだと感じた。 年端もいかない子供たちに、獣によって蹂躙されることも止むを得ない程の罪があるわけがない。被害者と被害者遺族の哀しみに背を向け泥をかけるような発言だと思う。 物語はゴシックミステリーとして大変面白く仕上がっており、登場人物も魅力のあるひとが多い。特に女性は強く、生きることに真摯でとても好感が持てる。 ジェヴォーダンの獣事件は不幸にも未解決の謎として終わってしまったが、本作はトマの恋も幸福な終わり方をしており読後感も良い一冊だった。

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    投稿日: 2016.05.04
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    18世紀フランスの「ジェヴォーダンの獣」事件で謎のままとなっている野獣の正体は何であったのか、博物学者を志すトマの目で事件を追う。ゴシックに傾くのかと思いきや、人間が人間ではなくなる闇を突きつけてくる。

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    投稿日: 2016.01.25
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    18世紀のフランスで実際に起きた事件。オオカミに似ているとされる生物が1764年から1767年にかけ60人から100人の人間を襲った事件。その獣が何であったかは特定されず、現在も議論されている。 その事件を元に、当時の実在の登場人物を配置し、さらに大胆な仮説の上に構築されたミステリ小説。 当時の、パリ社交界の様子、そして内幕、そこに巻き込まれる主人公。 さらに、地方を支配する貴族、農民、そして虐げられた人々。それらの登場人物が、18世紀のフランスの雰囲気のなか、生々しく生きているなかで、事件が起きる。 そして、読者は、その事件を被害者として体験する、そして、その生臭い息を嗅ぎ、自らの未来が経たれる恐怖と向き合う。 その事件に立ち向かうのは、若き博物学者。 彼は、多くの証拠、目撃談などから詳細なスケッチを行い、推理を深めていく。 地方を収める貴族とその乱暴な跡継ぎ、貴族の使用人たちの噂、村の旅籠の乱暴な兄弟、村から村へ物を届けるラバ使い等々、様々な情報は主人公と読者の目をくらませ、推理を誤った方向に導く。 そして、伏線として主人公の恋愛が.... 情景描写も克明で、最後まで面白く読めました。 そして、あとがきに紹介されている、作者のメイキング映像によって、その想像を確認することができるのも楽しみ。

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    投稿日: 2015.11.24
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    『ジェヴォーダンの獣』事件を題材にした歴史小説。事件そのものは未解決事件として有名で、映画の題材になったり、TV番組で取り上げられたこともあるようだ。 前半と後半で展開のスピードが全く違っていて、全体的に見るとややバランスが悪くなっているきらいはあるが、読んでいてワクワクするサスペンス小説だった。

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    投稿日: 2015.11.22