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猫が死体を連れてきた
猫が死体を連れてきた
シャーロット・マクラウド、高田惠子/東京創元社
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総合評価

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    アメリカの作家シャーロット・マクラウドの長篇ミステリ作品『猫が死体を連れてきた【新版】(原題:Something the Cat Dragged In)』を読みました。 シャーロット・マクラウドの作品は、昨年1月に読んだ『ウーザック沼の死体』以来なので、少し久し振りですね。 -----story------------- カツラが告げる事件の開幕! 農業大学の町が舞台の、明るく楽しいシリーズ第4弾。 秋を迎えたバラクラヴァの町で、新たな騒動の始まりを告げたのは、シャンディ教授の家政婦ローマックス夫人の飼い猫がくわえてきたかつらだった。 かつらの主アングレー名誉教授をさがしに出た夫人は、博物館の裏手で彼の死体を発見する。 一見事故のようにも思われたが、夫人の要請で駆けつけたシャンディが少し調べただけで、おかしな点が次々に見つかり……。 好評シリーズ第四弾。 解説=澤木喬 ----------------------- 1983年(昭和58年)に刊行されたピーター・シャンディ教授シリーズの第4作にあたる作品です。 身を切るような秋風がたちはじめたバラクラヴァ……新たな騒動の始まりを告げたのは、ピーター・シャンディ教授の家政婦ミセス・ベッツィ・ローマックスの飼い猫エドモンドがくわえてきた鬘だった、、、 持ち主にしてローマックス家の下宿人でもあるピーター・アングレー名誉教授に返却すべくさがしに出かけると、当の本人は博物館(になる予定のクラブハウス)の裏手で冷たくなっていた……第一発見者になったミセス・ローマックスの要請で駆けつけたシャンディ教授が少し調べただけで、不審な点がいくつも見つかり……?  農業大学の町が舞台の、明るく楽しいシリーズ第4弾! 相変わらずですが、ユーモアと謎解きのバランスが良い作品でしたね……本作では、家政婦のミセスローマックスの愛猫エドモンドが鬘をくわえてきて、鬘の持主であるアングレー名誉教授が殺害されていた という印象的なシーンから物語が始まり、遺産相続人のひとりでバラクラヴァに引っ越してきたばかりの大学の警備員アロンゾ・ブルフィンチに容疑が向けられる、、、 さらに第2の殺人事件が発生し、その第一発見者がブルフィンチだったことから、さらに疑いは深まるが……シャンディ教授は、警察署長のフレッド・オッターモールに協力しつつ、事件の真相に近付いていきます という展開でした。 バラクラヴァ・ソサエティという怪しげな団体の正体が一気に明らかになる終盤の展開が印象的でした……機会があれば、他のピーター・シャンディ教授シリーズも読んでみたいな。

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    投稿日: 2025.04.26
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    シャンディ教授シリーズ、第4弾。 かつらを咥えてきた猫から始まるという、面白すぎる展開。ポンコツだったオッターモールの成長譚とも言える1冊。 読み続けている人にしかわからない、独特の楽しさがあるなぁと思う。 シリーズは続くようだけれど、新版はこれで終わりなのだろうか?気になる…

    10
    投稿日: 2022.07.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    農業大学シャンディ教授リーズ第4弾。 あらすじ  名ばかり名誉教授の死体が発見される。誰にも慕われることもなく、現役時には高給をもらっていた。事件性ありと判断されるが、現場は博物館で、一握りの地元の名士?金持ちが集まるサークル会場だった。入会のハードルがやたらと高いこの会には秘密があるのか。また、町では次の選挙に向けて、トールシェルド学長を巻き込んだ陰謀もめぐらされていた。  やっぱりのんびりしてるなー。刑事ドラマにかぶれて、やたらとジェケットのジッパーを上げ下げするオッターモール署長から面白かったもんなー。のんびりしてるけど、自分たちの知恵とか、大学の専門知識を駆使し、協力して事件を解決していく様子に癒やされた。昔のアメリカのドラマにありそう。もしかしたらもうドラマ化もされているかもしれない。  

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    投稿日: 2020.04.21