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オリンピックの身代金(下)
オリンピックの身代金(下)
奥田英朗/講談社
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総合評価

59件)
4.3
23
23
7
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    昭和39年オリンピックの年の情景(光と影)がよく表現されていた様な気がします。主人公の島崎があるきっかけで闇に堕ちてゆく姿が悲しくもあり また少し応援する所もあった 奥田英朗の作品は初めてでしたが他の作品も楽しみたい、面白かった!

    0
    投稿日: 2025.12.15
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    〈「小生 東京オリンピックのカイサイをボウガイします 近日中にそれが可能なことをショウメイします ヨウキュウは後日追って連絡します 草加次郎」〉  警視総監宛に届いた脅迫状が本物だと示すように起こったダイナマイトを爆破事件が警察幹部の私邸で発生する。時は東京オリンピックを目前に控えた昭和39年。オリンピックの妨害と引き換えに、多大な身代金を得ようとした男は、何故、そんな大それたことを起こそうとしたのか。  ということで本書は昭和の半ばを舞台に、ひとりの犯罪者の肖像を描いた犯罪小説の大作です。分量的には上下巻合わせて800ページくらいありますが、そんな長さは感じない一気読みできるタイプの作品ではないかな、と思います。  東大の大学院でマルクスの研究はやっているが、学生運動とはすこし離れたところにいる〈犯人〉の島崎国男がどういう経緯で爆破テロを起こそうと考えはじめたのか、が現在と過去の時系列を行ったり来たりさせることで明らかになっていく構成が印象的でした。兄の死に対して感じているそこはかとない負い目や、後半にあたる部分なのでぼかしますが、初めて大きな罪に手を染めるシーンや相棒的な存在が啖呵を切って友情を感じさせるシーンなどがとても好きで、気軽に共感できる動機でも人物造形でもないのに、魅力的に感じて、心を寄り添わせてしまいたくなる、そんな作品です。

    0
    投稿日: 2025.02.25
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    『オリンピックの身代金 下』。 要求額は8,000万円。 東大生・島崎国男はオリンピックを人質に、身代金を要求する。 東京だけが繁栄し、取り残されつつある故郷・秋田の田舎の農村のために… 一方、警察は死力を尽くして、国男の行方を追う… 国男は… 警察は国男を捕まえることができるのか… ほんとになぜ⁇ 東大生の国男なら、もっとやり方があったんじゃないかと、何度も思った… こんなことをしなくても… 最後にはうまくいってほしいと… どこかで生き続ける国男と村田を思い描いていた… 何もなかったかのように… 国男は生きているのか… 生きていてほしい。 ここから日本は高度経済成長に入り、物心がついた時にはテレビも車も普通にある時代だった… カラーテレビではなかったかも… あれから60年。 日本は豊かになったのか… 国男が生きていれば、今の日本をみて、何を思うのか… 国男の時代のようにな田舎の農村はなくなっただろうが。 能登半島地震、豪雨からの復興が遅々として進まない能登の市町村をみて、何を思うだろう。

    12
    投稿日: 2024.10.13
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    吉川英治文学賞 さすが吉川英治文学賞受賞作。奥田英朗作品は伊良部シリーズなど軽いものしか読んでいなかったが、こちらの方が好みだった。 2度目の東京オリンピックとは違い、1964年の東京オリンピックは、敗戦から復興した日本を全世界に見せるということが全国民の悲願となっていた。誰もが東京オリンピックのために、努力して、どんなことをも納得してしまうという、今では考えられない時代だった。外国人に恥ずかしいところを見られたくないと、東京中で工事が繰り広げられ、新幹線、モノレールなどオリンピックに合わせて開業した。その犠牲になったのが、工事に従事する東北出身の貧農たちだった。そこには人権などなく、それが主人公の犯罪へと繋がっていくのだった。 たまに、こんな言葉遣い、この頃したかなと思うところもあったが、概ね当時の空気感が色濃く漂っていた。

    7
    投稿日: 2024.08.15
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     国男ほど頭が良い青年でも、オリンピックの身代金を要求する行為でしか彼の主張を届ける方法はなかったと感じたのだろうか。結局彼の真意がよく理解できないまま終わってしまった。親の脛を齧って学生運動をしている学生達と覚悟が違うことはわかるが、何者にも捉われないようでいて、あっさりヒロポン中毒には陥っている。国男の心に燃える静かな激情の一端しか垣間見れなかったのが残念。村田はどうしようもない爺さんのようで、国男との友情と絆に温かさを感じる。「今は多少不公平でも石を高く積み上げる時期なのと違うか」と言う村田の言葉が心に残る。

    2
    投稿日: 2024.08.10
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    高度経済成長期には、華やかな表舞台で豊かになっていく人たちの裏には、人柱のようになった人たちが大勢居たのだ、という事実を改めて考えさせられました。 SNSが発達した現代、東京2020で甘い汁を吸う輩が大勢居たという事実は、全国民周知のことだと思うが、この時代にもそのような事は当然あったはず。何も知らずに純粋に盛り上がれたことを思うと、知らないという幸せもあるんだろうなぁ。

    1
    投稿日: 2024.08.03
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    令和6年1月1日能登半島で大地震が発生  令和6年7月東京都知事選挙 能登は半年経っても瓦礫の山 ニュースでは能登の惨状よりも都知事選でのくだらないポスターの話題  天気予報でも被災地の気温の話は一切触れず  やっぱりこの国は東京だけが日本なのだろうか? 物語の最後 若い二人の会話に東京の”おごり”が詰まって聞こえた

    1
    投稿日: 2024.07.06
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    東京オリンピックは、高度経済成長に代表されるよう日本の新しい時代の幕開けのようなイメージを今まで持っていたが、地域格差や出稼ぎ労働者の過重労働など当時の真の日本の姿をこの本を通して垣間見た気がする。読み進めるとだんだん国男に肩入れしてしまった。

    0
    投稿日: 2024.05.08
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    下巻も期待以上の手に汗握る怒涛の展開。熱すぎる刑事魂とどこまでも冷静な国男の対比がラストまで印象的だった。それにしても村田さんのキャラ立ちが際立った。国の威信をかけたオリンピック。そこにかける人たちの思いが様々にぶつかり合っていた。時系列を前後しながら落合さんの目線だったり、国男の目線だったり、魅力的な登場人物と布石を織り混ぜながら最後まで目が離せない最高の物語だった。ラストはやはりそうだよねーという感じかな。

    9
    投稿日: 2024.01.31
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    島崎国男は秋田の貧農の村、政治から捨てられたような地域の出。国男にはスリの相棒、村田がいる。読んでいて村田の言動が愛嬌があって微笑む。いつのまにか国男を応援していた。堪能しました。

    3
    投稿日: 2024.01.22
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    時点を前後させながら描くスタイルが新鮮で、より一層興味をそそられた。 中でも、開会式当日のやり取りは、緊迫感が伝わり、正に手に汗握る展開。もう少しラストの余韻を楽しめれば、☆5をつけていた。

    12
    投稿日: 2024.01.05
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    東京オリンピック時代の雰囲気がひしひしと伝わってくる。 オリンピックに向けての建設現場で労働しているなか、東京、田舎の差による不平等さなどを感じながら主人公がテロリストになっていく。ただ、共感ができてしまう部分もある。 長編だが、最後まで読ませる書き方はさすが。

    5
    投稿日: 2023.12.23
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    1964年、東京オリンピックが控える日本を舞台にした爆破テロ事件を起こす青年の話。当時実際に起きた草加次郎事件を参考に描かれた作品です。 東京大学院生の島崎国男が兄の死をきっかけにオリンピック工事の日雇い人夫となり、貧しい労働者層の過酷さを知る。華やかになる東京開発の一方で使い捨てされる労働者層に疑問を持ち、日本を相手取ってテロを企てるお話。 これから発展していく期待を持った日本人の感情、一方で地方での残る貧困やそれに対する労働者層の感情が詳細に描かれており、自分の親、祖母の世代の当時の感情などに興味を持つきっかけになりました。 聞き慣れない言葉が多く最初は慣れないですが、慣れると奥田英朗ワールドが広がって読みやすかったです。 ただ、テンポが悪いところがいくつかある点、終盤の島崎や村田視点での語りが少ない点は少し残念。みんなそこが読みたかったのでは?と思ってしまいましたが、自分で想像することにしますmm 戦後日本がもっと知りたくなり、同じ時代背景の他の本も読んでみたくなりました!

    5
    投稿日: 2023.11.26
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    1964年のオリンピックは聖火リレーの見物客として、父の肩車で眺めている写真の記憶 開会式や競技の鮮やかな光景が本当に見たのか、記憶が上塗りされたのかもはっきりしない その鮮やかさや晴れがましさの裏にさまざまな人間の事情、思惑、犠牲があったんだろうと思わせる作品だった。 その時代、時代の自分の立ち位置からしか、思いを馳せることができないけど、本当は人間の数だけ、嬉しいこと、楽しいこと、辛いこと、悲しいことがあると改めて思った。つい忘れて瑣末な身辺に囚われる自分が情けない。 以下は後日の追加です。 先日、クイズ番組の中で昔の「お宝映像」なるものがあった。 東京タワー建設時の鳶の人たちがまったく命綱なしで移動したり降りて来たりしていて、それを見て出演者たちが、凄いとか怖いとか騒いでいた。 ああ、こういうことか、私も前ならそういう感想で終わってしまってた。だけど、今なら、「この時代この人たちの命がいかに軽んじられていたか。たまたま、誰かが犠牲になっても、(なったかもしれないが、)人知れずうやむやにされていたんだろう」と想像した。 その映像と出演者のはしゃいだコメントが、今だに心にわだかまっている。

    2
    投稿日: 2023.11.19
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    面白かった! 昭和の東京オリンピックに湧く、高度経済成長の頃の日本。先日読んだ『罪の轍』と同じ頃の話でした。 オリンピックを成功させるために、安い賃金で奴隷のように働かされていた人夫。ほとんどが田舎から出稼ぎに来ている人たち。東京は著しく発展していくのに、田舎はその恩恵を受けることなくとても貧しい生活のまま。それに疑念を抱いた主人公が犯行を企てる。 真面目さや家族への優しさが、方向を間違えるとこんな事になってしまうのかと切なくなったけれど、主人公の思いには共感できるところも。 警察の捜査も興味深く、電話さえ稀な時代にどんどん犯人を追い込んでいく捜査は読んでいて息を呑みました。 大きなことを成し遂げるには、それを底辺で支えてる人たちがいることを忘れてはいけないと思った作品でした。

    18
    投稿日: 2023.09.17
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    最高に面白かった。 高度経済成長に突き進んでいくきっかけになったオリンピックの存在の偉大さをひしひしと感じた。 設定としてはありえない設定だが、体制を敵に回し庶民の味方然として振る舞う犯人には非常に共感が持てた。 最後の最後にどんでん返しがあれば、言うことなし。 目的のためにすべてを我慢して、受け容れて突き進んでいく姿に心を打たれた。

    3
    投稿日: 2023.08.19
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    視点が入れ替わるから、事件が動いてハラハラした後に島崎視点でどう動いてたか分かったりで終始飽きずに一気読み。 当時ほんとにこんなことが起こってたのではないかと思わせるリアルが凄い。 時代だから、連絡手段の確保も伝来役が走るとかだし、警察サイドの状況も今と全然違う。 貧しい人から中央の人へ富が搾取されていく感じもじわじわと実感できて、そりゃ大それたこともしちゃうよねって思わせられる。

    1
    投稿日: 2023.07.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    罪の轍の刑事達が出てるとは知らず、とても驚きました。(知らずに読んだのも。お恥ずかしい話しですが…) 罪の轍でもそうですが、戦後の日本、特に北国の情景の描き方は、流石だと思います。 現代こそ、都会と地方の格差は無くなっていますが、戦後は、はっきりとした格差ができており、その影響にオリンピック特需があったことは間違いありません。 とても印象的な本になりました。

    4
    投稿日: 2023.06.04
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    上巻に引き続き一気読み。 最後の方のシーンは緊迫感に呑まれ、私自身も手に汗握って読んでしまった。 この時代に生きる人達も多くの苦労があり、不自由があり、悩みがあったのだろうとは勿論思うが、それでもなお「日本が必ず成長している」と感じられる時代を生きた人達を羨ましく感じた。

    3
    投稿日: 2023.05.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    国男の真っ直ぐさは心配になりつつもどこか応援したくなり、下巻で警察から追われる身になってからは手に汗を握る展開が多くさくさく読み進められた。フィクションなので、聖火台爆破、北朝鮮への逃亡もやり切って欲しかった気持ちもある。 村田との関係性もよかった。 最後はとてもあっけなくて少し物足りない。 すごくボリューム感のある上下巻!

    0
    投稿日: 2023.05.10
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    下巻もおもしろかった。 上巻は時系列が前後しますが、下巻はそれもないせいかどんどん進みました。 罪の轍もそうだけど、奥田さんの作品て、どうしてこんなことになってんのーって展開が多い。 間一髪のところで逃げきれたり、とんでもない場面に居合わせて、罪を重ねたり…。  そして、犯人が完全な悪人でないところも。 最後はなんだかせつない気持ちになりました。

    4
    投稿日: 2023.03.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    やー、面白かった。。 昭和39年のオリンピック開催を目前に控えた東京が舞台で、オリンピックは先進国の仲間入りをするための国家勢力をかけた一大イベント。 活気付く国民や、変貌していく街の裏には、貧困問題を抱え、過酷な労働状況で働く日雇い労働者がいた。 その実情がとてもリアル描かれていて、いろいろと考えさせられた。 2022年のカタールワールドカップでも、ワールドカップ開催に向けての労働で、かなりの数の労働者が死亡したとのこと。 世界のどこかでは今も変わらずに同じようなことが起きている。

    1
    投稿日: 2023.03.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    社会の闇を暴くタイプの小説が好きな私にはたまらなかった! 読んでいて、ああこれ撃たれるやつだなって感じつつも逃げ切れ国男と思う自分もどこかにいた。 いい意味でボリューミーでエネルギーを使うお話なので、まとまった時間がある時に読むことをおすすめします。

    3
    投稿日: 2023.01.17
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    あれ!?っと思ったら 「罪の轍」のメンバー! 戦後の東京の高度成長期とプロレタリア 主人公の島崎の純粋さと それがだんだん壊れていく様にグイグイ引き込まる

    2
    投稿日: 2022.12.18
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    群れを成さず身勝手な単独爆破予告をするテロリストに、警察庁と公安が立ち向かう話、として読んだ。 テロリストに同情したり感情移入する読み方もあるのだろうが、虚無というか何も感じさせなくて、オリンピックに向かっていく華やかさやお祭り気分との真逆さを感じた。 ラストに向かっての追う側の組織力と追われる側の知略の駆け引きが見所。村田さんのセリフや親心にはグッときた。

    0
    投稿日: 2022.12.10
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    あまりに面白すぎて、読み始めたらほかのことができなくなる。時間があるときに読むのがおすすめ これが刺さった人は罪の轍も読んで欲しい〜また五係の活躍がみれます

    4
    投稿日: 2022.10.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    テロリストの心情変化を知りたくて、この本に辿り着いた。 読めば読むほど国男が社会の闇に入り込んでいく様子をみて、より深い闇を待つ私と、国男の行く末を案じるまた別の私がいた。 全てがリアルで、実際に島崎国男が存在していそうで。建物の並びもああそうだよなあと思いながら、情景が鮮明に浮かんできた。久々にこんな濃厚な本読んだなあ、という感じでした。

    0
    投稿日: 2022.10.07
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    当時はまだ生まれていなかったけれど、戦後急成長した日本でのオリンピックがどのような意味をもっていたのか。どれだけ期待されていたのか。そしてその陰で多くのプロレタリアートたちが命を削りながら働いていたこと。すごくリアルに想像できた。 題材もかなり面白かったし、時代背景の描写も素晴らしかった!

    0
    投稿日: 2022.04.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    今、オリンピックを目前とした状況下でのレビューです。 まず、国男はテロリストになるけど、主張は間違えていない。そして、スリの的を射た発言の数々が、同情を促す。 そして、ラスト、国男が撃たれた時、主張が認められなかった時、とても悲しくなった。国男の生死は言及されていなかったが、生きていて欲しい。

    0
    投稿日: 2021.07.10
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    展開が早く、どんどんスピードを上げていく感じでした。 結局島崎はどうなったのか? 真っ直ぐで純粋な青年であった島崎は何かに、憑かれたように前進していった。 切ない気持ちが残りました。

    1
    投稿日: 2021.05.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    純粋な青年がテロリズムに突き進んでいく心境、状況を淡々と描く。 かなりドラマチックな話なのだが、ラストは「これで終わりかよお」と、かなり尻すぼみ。国男の思いの丈が何らかの形で世に出て欲しかった。 資本主義の歪みは昔も今も同じ。違うのは東京オリンピックへの日本人の熱狂だ。

    0
    投稿日: 2021.02.27
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    要求金額は8千万円。人質は東京オリンピックだ―五輪開催を妨害すると宣言していた連続爆破事件の犯人、東大生・島崎国男が動き出した。国家の名誉と警察の威信をかけ、島崎逮捕に死力を尽くす捜査陣。息詰まる攻防の末、開会式当日の国立競技場を舞台に、最後の闘いが始まった!吉川英治文学賞受賞作。

    0
    投稿日: 2021.01.30
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    真面目な東大生が罪を犯すまでの心情変化が良く絵ががれており、読み応えがあった。奥田英朗のサスペンスはいつも終わり方が物足りないが、人間の心理描写を描くのはとても上手い。ただ毎度ながらオチが弱い。

    0
    投稿日: 2020.12.28
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    本当に面白かった。 島崎はもちろん忠も良子も昌夫の視点も全て見事で無駄がなく面白かった。 村田と島崎の作戦の失敗の仕方も絶妙なバランスで素晴らしかった。 参考資料の多さからしてすごい

    0
    投稿日: 2020.11.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最初は、タイトルにイマイチ食いつかなかったし そんな古い話かーと思って、進まなかった。 でも、日付でどんどん話が繋がって行ったら 止まらなくなった。 最後は完全に島崎目線で読んでた。 だから、捕まって欲しくなかった。 あれだけ、逃げられてたんだから。 えー!捕まったんかーい!って。 北朝鮮にでも、逃げ切って人知れず生きてて欲しかった…村田さんにも… その結末にがっくりしてしまって、ぶっちゃけエピローグなんて頭に入ってこなかった… 死んじゃったの?それもわからないし。 あの当日だけ、島崎目線の話がなかったし。 彼の語り部分も欲しかったなぁ。 警察組織とかお国重視とか、 実は今でもありそうな話。 奇しくも東京オリンピックは重なるし 国はこんな事態でも、絶対やりたそうだし。 一般市民の意向なんて伝わらないで、 いらんマスク配られたりしちゃうし。 一時期、秋田に住んでたこともあり 秋田弁が妙に懐かしかった。

    1
    投稿日: 2020.08.26
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    面白かった。 なんとなく国男の味方というか 何とかして欲しい、捕まらずに逃げ切って欲しいという思いで読んでいた。 今はあの時代と比べて格差はどうなったのか。 見えづらいだけで大きいのか…。 2011/11/8

    0
    投稿日: 2020.05.07
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    国男くんのように「地方はまだ貧困にあえいでるのに、何がオリンピックだ」という気持ちもわかるし、戦争で壊滅的な被害を受けた東京が、こんなに立派になったんだと世界に誇りたいと思う昌夫や忠や良子の気持ちもわかる。 村田が「今は高く積み上げるときで、横に伸びるのはその後」と言った気持ちも。 この時のオリンピックは開くべき理由があったような気もするけど、今回のはどうなのかしらねえ……と、スポーツに興味のない私は思うのでした。

    0
    投稿日: 2020.03.04
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    大作でした。下巻はほぼ主人公ターンと警察ターンとなっているので、読みやすい。最後までハラハラしましたが、どうにも終わりがよろしくない。もっと期待してしまった。とはいえ大作でしたし、読んで損はない作品です。その後の彼らがどうしても気になってしまう。

    0
    投稿日: 2020.01.31
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    作者の綿密な調査により、当時の東京オリンピックを迎える東京の雰囲気が臨場感を持って伝わって来ることで、作品のリアリティが増している。前編は犯人目線だったが、後編は思わず警察に肩入れしたくなった。

    3
    投稿日: 2019.09.11
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    物語の後編。それぞれの思いが、それぞれの終わりを迎えます。最後は、展開が早く、今までの事柄がつながっていく感じが読んでいて面白かったです。 オリンピックの時の時代の雰囲気を味わえる作品です。

    1
    投稿日: 2019.08.18
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    オリンピック開催往時の世相が非常によく書かれており、情景が目に浮かぶようだった。私が育ったのはそれからすでに20年程度経ったころだったが、当時の雰囲気を残しているところもあり、懐かしい気分に浸りながら読書を進めた。 ミステリーではあるが単なる謎解きではなく、当時の社会が(そして、現在の社会も)抱えている社会的問題を事件に照らして浮かび上がらせ、社会に対して課題を問う意味でも良著だと思える。 併せて、全編を読むと登場人物に無駄がなく、非常によく練られた構成だった。 とても面白く読むことができた。

    1
    投稿日: 2018.10.13
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    2018.10.11 主人公とおじさんの擬似親子感が匂いすぎないでよかった。すごく緻密でスケールも大きい。 あの時代のオリンピックに対する国民の思いも新鮮で面白かった。 けど、なーんか物足りない。ハラハラドキドキ感、裏切り感がない。 本物の爆弾犯が出て来て三つ巴のわちゃわちゃ感があっても面白かったんじゃないかなぁ…

    1
    投稿日: 2018.10.12
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    今年のような猛暑の中で読むと、オリンピック前の異常な熱狂と肉体労働の苦痛がひしひしと感じられた。 親や祖父母の世代の思い出話の中に迷い込んだような臨場感があった。 三丁目的なノスタルジーではなく、戦争映画的な過酷な現実とオリンピックへの無抵抗な期待が混然となっている、猥雑な雰囲気の東京を追体験できた。 何となく遠い話で実感がなかったが、戦後日本にとって東京オリンピックは一つの時代の潮目であったと改めて感じた。 最後はあまりにあっけなかったが、それこそまさに東北をなかったかのように扱う、戦後の東京が進んだ道を暗示しているように思った。

    0
    投稿日: 2018.08.30
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    島崎と警察の対決が始まった。警察はいつもあと一歩のところで島崎を取り逃がしてしまう。遂にオリンピック開会の日。この晴れ舞台の成功のために警察はなんとしても島崎を逮捕し、開会式をつつがなく終わらせようと心に誓う。 上巻は島崎をこのような犯行に駆り立てた動機や心情などが書かれていたが下巻はとにかく行動を起こし、逃げるというそれに終始していた。村田という相棒を手に入れたことが、彼にとって強くもなり弱くもなった。それがなんだか胸に応えた。

    0
    投稿日: 2017.02.06
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    上下巻とも先が気になりすらすら読めるかとおもいきや、最後の方が少し滞ってしまった...。島崎はもっと自分の力を活かせる方法があったはず。ヒロポンにも手を出して、どんどん向かう方向がおかしくなってしまった。結局のところ何も変えられてないのでは。

    0
    投稿日: 2017.01.30
  • 東京オリンピック当時、10歳でした!

    東京オリンピック開会式、テレビで見て感動した事を覚えてます。 その成功の裏に多くの低所得現場労働者が犠牲を強いられていたなど、当時は考えもしなかった。 深刻な問題提起をしながら、関わった人々のそれぞれの立場でストーリーが展開していき、全ての登場人物が主人公として描かれ、それぞれの立場に正義がある…、非常に考えさせられる。 「沈黙の町で」でも登場人物の数だけ正義がある描き方は同様で、奥田英郎作品の面白さの所以だと思う。

    0
    投稿日: 2016.08.27
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    オリンピックを狙い爆弾魔・草加次郎の名を語る、東大院生の島崎。彼がこのような行動を起こしているのはなぜか、何に怒りを覚えているのか、それがあまりにもクリアであるために、心のどこかで島崎を応援してしまう。結果的に東京オリンピックは無事に開催されているので結論はわかっているにもかかわらず。 深く考えずに読み始めた本だけれど、4年後に東京オリンピックを控えている今、オリンピックというイベントの大きさを改めて実感する。その大きさゆえに、人の尊厳や命が虐げられないといいのだけれど。

    0
    投稿日: 2016.07.19
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    2016/3/19読了。 2020年のオリンピックに思いを馳せつつ読んだ。割と沈んだ気持ちになった。弊社がオリンピックとは関係ないシステム屋でよかったとだけ思った。IT土方とはよく言ったものだ。社畜やってたら、オリンピックなんてデメリットしかもたらさないよ。

    0
    投稿日: 2016.03.19
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    内容(「BOOK」データベースより) 要求金額は8千万円。人質は東京オリンピックだ―五輪開催を妨害すると宣言していた連続爆破事件の犯人、東大生・島崎国男が動き出した。国家の名誉と警察の威信をかけ、島崎逮捕に死力を尽くす捜査陣。息詰まる攻防の末、開会式当日の国立競技場を舞台に、最後の闘いが始まった!吉川英治文学賞受賞作。

    0
    投稿日: 2015.10.21
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    交差する過去と未来。 化学反応の光は鈍く暗い。 (以下抜粋) ○デモは都会の若者の盆踊りだ。(P.213)

    0
    投稿日: 2015.10.11
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    貧しい人間を犠牲にした上でのオリンピックに義憤を感じる東大生が堕ちてゆく姿がとても、切なかった。 エピローグがすっきりしていて、情報量がほしい。

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    投稿日: 2015.10.09
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    僕の生まれる丁度10年前に東京オリンピックが開催されましたが、物の本や、懐かしのTVでしか見た事が無いので、どれくらいの熱狂度だったのかは分からないのですが、この本からうかがえるのは、日本が世界の一流国に仲間入りする為の悲願のようなもので、全国民が手を携えて成功させたいと願う、有史始まって以来日本列島が一つになった行事だったという事でした。 そんな最中で、東北の貧困にあえぐ村からある青年が村の期待を背負って東大に進学しました。彼の兄は東京で土木工事に従事していたが、心不全で亡くなってしまいました。 彼は兄の従事していた土木工事に身を投じ、その厳しさに絶句します。地方と東京、労働階級と支配階級との人間としての命の値段の違いに憤りを覚えます。 おりしも日本はオリンピック開催に沸き立ち、日本の行く末は明るく照らされているかのようでした。 ところがその光に照らされ影となっていた失われていく労働者達の命は、数百人に達すると言われていました。 彼はオリンピックを人質にテロという方法で、日本に戦いを挑む事にしたのでした。 これは壮大な話です。これだけの話を綺麗にまとめあげるのですから奥田さん物凄い腕力です。さすが実力者。 僕自身豊かな時代に生まれ育った世代なので、学生運動や赤軍の闘争には全くピンと来ないのですが、その辺りで一般の学生たちの我儘とも言える闘争と、彼の心の底からの矛盾との戦いが如実に違っていて、主人公の心情が胸に来るものがあります。 でも僕はどちらかというと、彼を何とか捕えようと日夜駆けずりまわる警察官たちの姿の方にシンパシーを覚えました。 この頃のTV黎明期の勢いや、団地が文化的でうらやましがられるなどの、今では考えられない世の中の流れも興味深いです。 東京五輪が終わったら再読してみたいですね。

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    投稿日: 2015.09.21
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    えっ。。最後。悲しすぎる。 この大それた事件も、犯人の存在も、彼の思いも全部なくなったことにされるなんて。 ーー指導層と労働者たちを分けるのは、たまたま勉学の才と機会に恵まれたことだけでしかない。 ーー東京オリンピックが、急造で見せかけだけの繁栄の上に行われようとしているからです。この国のプロレタリアートは完全に踏み台として扱われています。貧しい者は、貧しいままです。これを許したら、国家はますます資本家を優遇するでしょう。 ーー東京がながっだら、日本人は意気消沈してしまうべ。今は多少不公平でも石を高く積み上げる時期なのとちがうか。横に積むのはもう少し先だ 決して正しくはない。 東大に入ったからこそできることはもっとあったはずやし、主張するばかりで解決策がない印象がある。 それでも波紋を残すくらいのことは期待してたのに最後は呆気ない。 3時間ほどで読破。。 伊良部先生のゆるい感じとは全然違う。 筆者の作品の幅に感服した。

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    投稿日: 2015.05.12
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    オリンピックという国家の威信をかけた一代イベントの裏側で多くの人が泣いていた・・・ 国家を相手に戦う主人公。もちろん犯罪なのだがいつのまにか応援していた。

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    投稿日: 2015.04.18
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    東京オリンピック妨害を企てる島崎国男。秋田のスリ師村田留吉とコンビを組む。警察側も総力を挙げて島崎逮捕に向けて捜査する。 各章毎に違う時間軸で描かれていた話がつながるところも面白さの一つです。 個人的には、警察(公安部)のマヌケっぷりが見ものでした。

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    投稿日: 2015.04.17
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    好きではないけど、面白かった。 東京オリンピックに国中が熱狂してる様子が伝わって、今度の東京オリンピックが楽しみになってきた!!

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    投稿日: 2015.04.15
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    要求金額は8千万円。人質は東京オリンピックだ――五輪開催を妨害すると宣言していた連続爆破事件の犯人、東大生・島崎国男が動き出した。国家の名誉と警察の威信をかけ、島崎逮捕に死力を尽くす捜査陣。息詰まる攻防の末、開会式当日の国立競技場を舞台に、最後の闘いが始まった!〈吉川英治文学賞受賞作〉

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    投稿日: 2015.03.09
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    兄を東京の工事現場で亡くした島崎国男は自ら人夫としてオリンピック関連工事で肉体労働に従事し、兄が見たであろう風景を確かめます。その中で見えてきたのは、まるで地方が中央に差し出す生贄のごとく苦しい生活を強いられる出稼ぎ労働者の姿でした。「一人の若者は経済成長の最中、ただの人柱として葬り去られた。この命の安さは何なのか。国男はやりきれなさを覚えた。いったいオリンピックの開催が決まってから東京でどれだけの人夫が死んだのか。それは東京を近代都市として取り繕うための、地方が差し出した生贄だ」(本文より) ついに、島崎国男は行動を起こします。何としても無事にオリンピック開会式を開催したい警察捜査陣。次第に捜査の網を狭める捜査陣の気配を感じつつ、島崎国男は知力・体力の限りを尽くして国家権力に挑みます。息詰まる攻防は開会式当日の国立競技場を舞台に繰り広げられます。果たして、島崎国男は野望を果たすのか。 出稼ぎ、麻薬、学生運動など、当時の社会の裏側が物語に密接に関わり、時代背景を知るという意味でも非常に興味深い小説です。

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    投稿日: 2015.03.04
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    日本が沸きに沸いていた頃、東京五輪がまさに始まろうとしている時代。新しい町を作っていこう、新しい東京を僕らの手で作っていこうと言う勢いが感じられる。そんな時代背景の中、格差社会に憤りを感じ爆発事件が相継ぐ。時間を前後しながら、最初は回りの人間の目線で、中盤からは犯人の目線にも切り替わり話が進んでいく。 ダイナマイトを入手した主人公が、警察相手に身代金を要望する話。目線を犯人、警官、テレビ局社員など切換物語が語られる。こんな時代だったのだなあと時代背景も面白い一冊。ラストは淡々とした感じ。 【時代を感じ心に残る】 ・東京の豊かさと、地方の貧しさ、出稼ぎにきて地方に仕送り ・夫の死を前にしても、会社に凝縮してしまう、嫁さんの感情がわかる、でもそれって思考の一時停止だとも思う ・結婚してすぐ出稼ぎで、関係を深めることが出来ず、炭鉱夫の死を悲しまない嫁。 ・女房、子供が死んだ後は、何のために生きているかわからねえ

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    投稿日: 2014.12.24