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外国語学習の科学-第二言語習得論とは何か
外国語学習の科学-第二言語習得論とは何か
白井恭弘/岩波書店
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総合評価

80件)
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    外国語をどうやって効率よく学ぶか」を、言語学・心理学・認知科学などの成果を用いて科学的に考察した本。 成功する学習者 ・学習を始める年齢が若い ・外国語学習の適性が高い ・インプットは習得、アウトプットは自動化の基盤 ・正しい発達段階を経てる ・背景知識のある教材の使用 ・強い学習動機 目新しい情報は少なく、考えれば何となく想像がつく内容が多かった。しかしそれらを科学的に説明しているので信憑性が高い。 結論、モチベある奴が無敵。

    0
    投稿日: 2025.09.21
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    外国語学習(主に英語を中心とした第二言語習得)の様々な研究や理論を紹介し、効率的な学習への示唆を提示する。 習得と自動化の違いなど、なんとなく感じてたことがわかりやすく言語化されていた。 理解できる範囲でのたくさんのインプットと、日々小さくても良いのでアウトプットをすること、自分も外国語学習者として継続したい。

    3
    投稿日: 2025.08.16
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    英語、ゆくゆくは中国語の習得の役に立てば良いなと思って読み始めましたが、特に新しい発見はなかったかな。インプットもアウトプットも結局大事だよ、ということと理解しました。

    0
    投稿日: 2025.03.22
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    どうしたら第二言語を習得できるか書かれた本。科学的に書かれている本なのでメソッドではありません。使えるようになるには聞くだけでなく話さなければいけないんだなぁ。

    5
    投稿日: 2024.12.31
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    第二言語習得の適性や習得する年齢による違いなどを科学的なデータに基づき分かりやすく解説している。 第一言語習得はふつう成功するのに、大人の第二言語習得はふつう失敗に終わる。この違いはどのからくるのかを明らかにして、言語習得のメカニズムを考えるという手法には目から鱗だった。 第二言語の習得には母国語との距離(文法や語彙がどれくらい似ているか)が大きく関係しているが、ほぼ同じ距離の他のアジアの国々に比べて日本人は英語ができないとされる。それは、日本は英語ができなくても困らない環境(翻訳書が用意されていたり仕事も日本語で完結する)が整っていて動機づけが甘いことが主な原因である。 • 似通った言語を学習するときには、インプットを大量に理解することによってかなりのレベルまで習得が進む。 • リスニングは聞いても20%しかわからない教材を聞くより80%以上わかる教材を何度も聞いたほうが効果がある。

    0
    投稿日: 2024.12.02
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    英語,韓国語,中国語など外国語を学ぶ人は多く,また日本語教育に携わる人も増えている.だが各種のメソッドや「コツ」は,果たして有効なのだろうか.言語学,心理学,認知科学などの成果を使って,「外国語を身につける」という現象を解明し,ひいては効率的な外国語学習の方法を導き出す「第二言語習得(SLA)」研究の現在を紹介する. プロローグ 第1章 母語を基礎に外国語は習得される 第2章 なぜ子どもはことばが習得できるのか  ──「臨界期仮説」を考える 第3章 どんな学習者が外国語学習に成功するか  ──個人差と動機づけの問題 第4章 外国語学習のメカニズム  ──言語はルールでは割り切れない 第5章 外国語を身につけるために  ──第二言語習得論の成果をどう生かすか 第6章 効果的な外国語学習法 あとがき 重要語 参考文献 感想 第二言語と母国語の文法の乖離や習得の動機づけ、会話の脳内リハーサルなど言語習得のメカニズムやテクニックをあらゆる研究結果や論文に基づいて知れた。そもそも音声認識能力、言語分析能力、記憶が必要不可欠であり自身の適正に合った学習法を採用する。 例えば:例文の丸暗記や音声を繰り返し聴いてから、実際に話すことが効率的な言語習得だったり、文化的に理解をしたいなどの動機を持つなど

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    投稿日: 2024.06.27
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    外国語学習の研究史とプロセスについて書かれた本。 これを読むと、学生時代はこの本に書いてあることとまさに真逆のこと(文法優先、単語を単語として覚える、極端なまでの和訳読など)をやって見事に英語嫌いになったのが分かるし、その後社会人になってからTOEIC695点(全く自慢にならないからこそ書ける)までなんとか底上げできた理由(シャドーイング中心の勉強)もなんとなく分かる。 結局のところ、子供の頃にどれだけ興味を持てるかが勝負になる現実は避けられないのだなと。言語に限らないかもしれないが…。

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    投稿日: 2024.06.19
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    言語学の知識がほんの少しあるからか、とても分かり易くスラスラと読めた。 新書って、書かれている内容の知識が少しあればこんなにも簡単に読むことができるんだなと初めて思った。 第二言語習得のメカニズムが第二言語習得論を通して書かれている。 その中で、具体的な第二言語習得方法として 1.アウトプットよりインプット 2.単文よりもダイアローグの暗記 3.アウトプットも毎日少しでもやるべき の3つが重要ポイントなのではないかと思う。 言語学について学びながら、言語習得についてもためになる一冊。

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    投稿日: 2024.04.11
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    この本で書かれていることと、ポリグロットYouTuberとして有名なスティーブ・カウフマンさんが話していることがかなりかぶる。 訳読で勉強するのが好きならやればいいけれど、大多数の人には向かない学習法だということは多くの研究者によって証明されている。どうせなら成功の確率が高く、楽しめる方法をとった方がいいと思う。私はこの本を軸に外国語学習を始めた。

    1
    投稿日: 2023.03.22
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    【推薦者】 体育学部 体育学科教員 市川 純  【学生へのメッセージ】 第二言語習得論の入門書レベルの知識もない人間が、自らの狭い経験則を妄信して、日本の英語教育を批判したり、あるべき(?)英語教育を押し付けている現状がある。我々が外国語を習得するためには、英米人とは置かれている環境が違うだけでなく、学習者の年齢や個々の動機や目的の違いなど、考慮しなければならない問題が多い。本書が紹介する様々な仮説や事例は興味深い。英語だけが話されている環境に身を置けば自動的に身に付くという勘違いを脱し、自らの目的に合った学習法というものをここから考え出すべき。 ▼配架・貸出状況 https://opac.nittai.ac.jp/carinopaclink.htm?OAL=SB00546600

    0
    投稿日: 2023.01.27
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    英語学習の効率的なやり方のヒントがあるかと思い読んでみた。内容は第二言語習得の学術的な内容が多かったので、一般的な英語学習者にはあまり参考にはならなかった。

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    投稿日: 2022.10.29
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    読みやすかった。でも引用する研究の数が多すぎて結局何言いたいのかはよくわからなかった。 多分ようはインプット多めで、でもアウトプットも今の学校の量よりは増やすようにってことだと思う。

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    投稿日: 2021.11.03
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    外国語としてどうやって学べば効果的か、という事を論文と検証結果を交えて考察。 つまり、多聴多読と少しのアウトプット。

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    投稿日: 2021.01.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    第二言語習得論について一通り網羅されており大変勉強になった。クラシェンのインプット仮説は聞いたことがあったが、インプット仮説が全て正しいというわけではなく、それだけでは説明できない点があること、自動化モデル説の存在など、第二言語習得論における位置づけや潮流も概観することができて良かった。 日本の英語教育には圧倒的にインプットが不足しているというのは薄々感じていたが、第二言語学習のために最も良いとされているコミュニカティブアプローチの真反対をいく文法訳読方式に問題があるという主張には深く頷かされた。 もともとは子どもの英語教育について関心があり本書を手に取ったが、幼児期の学習は無意識の学習であり、第二言語習得ともまた違っているように思う。子どもの言語習得について他の本も読んでみたい。むしろ、自分の英語学習法を振り返り、今行っているLearning Englishのリスニング、ディクテーション、英語ニュースのリスニングは理に適っていると再認識できたのは副産物であった。

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    投稿日: 2020.12.19
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    子供は第二外国語を特別の学習なしに身につけることができるのに大人にはそれが難しいのはなぜか。言語系統が近い言語と遠い言語における学習過程の違いは何かなど第二言語習得に関する科学的なアプローチを紹介し、そこから効果的な学習方法の提案などに展開していく。 言語の習得に関してはまだわかっていないことも多く、決定的な学習方法というものも存在はしないが、本書ではインプットを重視することが学校教育でよく行われる文法訳読方式よりも効果的であろうと締めくくっている。 これさえやればペラペラに!という類ではないが、外国語を学習する上でどのように進めていくのが良いかを考える一つの指針となるのではないかと思う。

    0
    投稿日: 2020.10.23
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    言語学習ついて、とても分かりやすく説明されている。「日本語には、英語のような複数形がありませんから、いちいち複数形のsをつけるのは大変。一方、所有の’sの方は日本語の表現と非常に形が似ているので、やさしい。」という内容を読み、妙に納得した。しかし、なぜ日本語には複数形の表現がないのか不思議である。現在我々は世界中で異なる言語を使用しているが、もし世界が一種類の言語で統一されていたら、どのような世界になっていたのだろうか、という妄想が止まらない。 以下、本書より抜粋。 Listen more, speak less. Read more, write less.

    5
    投稿日: 2020.04.14
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    面白い。かねてから英文学者とかが訳読擁護論をやることが多いのが気になっていたのだが、そういう話は科学的にやらないといかんのだな。

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    投稿日: 2019.11.01
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    外国語学習はインプット≧アウトプットが良いとの事。 文法習得より、意味把握の方を優先すると良いらしい。

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    投稿日: 2019.05.12
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     母国語で離れた言葉ほど、覚えにくい、近い言葉だと覚えやすいが、母国語との違いを気付ないまま転用する「負の転移」がある、などと書かれている。  最後に結論が書いていあるけど、なるべく早いうちから、モチベーションの高く取り組むこと、等が書かれています。  ちょっとカタめな研究書風。

    0
    投稿日: 2018.12.22
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    第二言語習得研究という新しい学問の成果を紹介した本です。 第二言語習得研究とは、外国語の学習のメカニズムを、言語学、心理学、脳科学などからのアプローチによって解明する学問分野で、第二次大戦後のアメリカではじまりました。当初は、言語学と心理学のそれぞれの分野で当時の主流だった構造主義言語学と行動主義心理学に基づく外国語習得論が提唱されましたが、これらの理論は言語学や心理学の理論からトップ・ダウン的に導かれたものであり、学習者に対して十分に目を向ける態度が欠けていました。 その後の第二言語習得研究の主流は、実際の学習者の詳しいデータに基づく実証的研究へと移っていきました。本書は、この新しい学問分野である第二言語習得研究の成果を示しながら、外国語習得のメカニズムについてわかりやすく解説しています。 ところで、第二言語習得研究はまだまだ発展途上なので応用はできないという意見も存在するが、著者はこうした立場に与していません。本書では、これまでの第二言語習得研究の成果を生かして、効果的な外国語学習法の提言にまで踏み込んで解説がおこなわれています。ただし、細かいトレーニング法が提唱されているわけではないので、読者がそれぞれ本書で参照されている研究成果を消化して具体的なトレーニングのプランを作成しなければなりません。それでも、このようにみずから主体的に学習プランを組み立てることで、習得への動機づけが高められるように感じました。

    0
    投稿日: 2018.11.18
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    "母国語以外の外国語を学ぶことについて研究している様々な事例から、効果的に第二言語を習得するにはどんな学習がよいのか! なんだか、こんな本ばかり読みながらなかなか英語の勉強を始めない自分。 この本のようなやり方も参考にしながら学習していきたい。 この本で印象に残っているのが、アメリカがスパイ活動で情報収集するには、相手国の言語を操れないといけない。そこで、いかに効果的に外国語をマスターするかという研究をしていたというところ。 効果的な方法は最後の章にまとめてある。 好きな分野のインプットを基本に 例文の暗記 アウトプットは毎日少しでも ・・・ がんばろう!"

    0
    投稿日: 2018.10.20
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    第二外国語の習得が母語に比べて圧倒的に遅いのは、以下の2つの理由によると考えていた。 1)圧倒的なインプット量不足。相当勉強している人でも朝起きてから寝るまでに見聞きする外国語の比率は半分にも満たない。普通は1/100から1/1000位ではないか?そうだとすると日本で1年間に習得する日本語知識と同レベルの外国語知識を獲得するには100年から1000年かかることになる。子供が言葉を覚える時も、最初は文法も発音も稚拙だが、親が付きっきりで正しい表現を都度教えていく。第二外国語を学習するのにもネイティブが24時間付きっきりで間違いを正してくれたら上達が速いと思う。 2)記憶への定着が悪い。人は意味記憶よりもエピソード記憶の方が圧倒的に記憶しやすい。母語を覚えるのは一連の体験の中で文脈を持って覚えていくから言葉の意味や、それが使われた状況を含めて記憶している。一方で外国語はテキストを読んで覚えるから日常の文脈から切り離された意味記憶となり記憶が定着しにくい。自分の場合も海外で覚えた表現はいつまでも覚えているものだ。 本書を読んでも上記の確信は変わらないが、これに加えて最初に覚えた言語がフィルタになって新しい言語の習得を阻害する可能性があることを知った。なるほど、確かにそれはありそうだ。 第二外国語の習得に関する科学的なアプローチがこんなにも研究されているとは思わなかった。40年前に知っておけばと悔やまれる。

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    投稿日: 2018.10.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    p97 の動画は今は見られないみたい。 p181の教授法、日本であるかなあ。 外国語で情報を入手するレベルまでなるべく早く到達する努力。 聴覚優先教授法、沈黙期を保証してやる。インプット+文法的言語処理のためのアウトプット(リハーサル)の必要性。インプットの量を増やす。例文暗記に必要語を入れ替える。 言語習得は、かなりの部分がメッセージを理解することによっておこる。意識的な学習は発話の正しさをチェックするのに有効。自動化により実際使える能力に貢献。普通に聞いているだけでは気づかないことに気づかせ、理解による自然な言語習得を促進する。 十分なインプット。分野を絞り、専門分野と興味のある分野について。リスニング、20%理解より80%理解のほうがいい。回数多く。自国のニュースを対象言語で聞く。 例文暗記。よく使う表現、例文、ダイアローグ。 アウトプット毎日。日記、独り言録音、学校や会話喫茶、ネットチャット。アウトプット時、まずは意味を通すこと優先。次に正しい文、正しい発音。正確さと流暢さのバランス。 コミュニケーションストラテジー。時間稼ぎ、パラフレーズ、得意でない分野の回避等の決まった表現。 文を作れる程度(高1くらいまで)の文法。適性と学習方法の組み合わせ。 文法は家庭学習に回し、教室では理解可能なインプットを与える。文法精読と内容理解多読。多量の英文を読ませる。TorFを英語で聞かせて判断。 カーネギーメロン。文法事項を使った学生同士のインタビュー。課ごとによく使われる構文表現が入ったダイアログ暗記。宿題で自分のことについて書く。

    0
    投稿日: 2018.05.31
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    第二言語習得に関してエビデンス・ベースに科学した本。母語習得はほぼ間違いなく成功するのに、第二言語はなぜ失敗することが多いのか。子供ほど成功しやすいが、習得に臨界期が存在するのか。適性や動機付けの影響はあるのか。また、言語を習得するというのはどういうメカニズムか。母語と第二言語で異なるのか。などなど、この分野での現在までの研究結果の到達点を解説しています。効果的な学習法を手っ取り早く知りたいという人というよりも、第二言語習得という言語学に興味ある人にオススメです。 一番興味深かったのは、アウトプットが習得に与える影響の有用性に議論がある点。素人考えでは、効果あるのが常識かと思っていたが、内的なリハーサルだけでも効果があるので、インプットのみが習得に有用という見方もあるのだなと。 個人的に、4月から管理部門の有志を集めて英語講座のストリーミング放送を聴いているのですが、学ぶ立場だけでなく教える立場としてもどうしたら効果的なのか考える機会も多く、ちょいネタとしての活用の余地も含めて非常に参考になりました。

    3
    投稿日: 2018.05.18
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    語学はもっと科学されるべき、との思いで読んでみた本であったが想像以上に奥が深かった。また語学は言語学だけでなく、脳科学、心理学またバックグラウンドも大きく影響を与えることは何となく理解していたがここまでの複雑性は意外であった。筆者の仮説と実践を丁寧に示すアプローチはまさに科学であって論理的思考能力を見つめ直す機会となった。あれ、語学勉強法を知りたかったのではなかったっけ?笑

    0
    投稿日: 2018.01.21
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    概要: 言語間距離(日本語と英語は遠い、日本語と韓国語は近い); 言語転移(母語の知識が外国語に影響); 臨界期仮説(思春期をすぎたらだめ):生理的な問題か人との関係の質の問題か不明; 適性はまあある; 動機付けも影響; インプット+アウトプットの必要性: 頭の中でアウトプットをリハーサルする; 流暢さと正確さはバランス 感想: 自分の勉強法の参考になるかというといまいちだった

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    投稿日: 2018.01.01
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    一番驚きだったことは、アウトプットよりもインプットのほうが重要ということでした。もちろんインプットする際も、ただインプットするだけではなく、インプットされたものがいったい何なのかをしっかりと理解しなければいけないということでした。ですので、漠然と外国語の本を読んだり、音声を聞いたりするだけではNGということでした。やはりダイアログを通じて自分の中のデータベースを増やしていくことが重要、ということで、いわゆる暗記力により習得に差が出るというのが・・・。暗記は苦手な私は人一倍努力せねば、と痛感しました。

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    投稿日: 2017.09.24
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    第2言語を習得する時のメカニズムを、様々な言語学の歴史を紹介しながらとてもわかりやすく解説した本。 とても参考になった。

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    投稿日: 2017.05.30
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    <岩波新書vs中公新書 真剣対決! 8番勝負フェア>のリーフレットを見て、おもしろそうだと思って入手。

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    投稿日: 2017.04.08
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    第二外国語は興味のあるなしが重要なのかな。 ダイアログ、表現を覚えて会話を聞き取る、などなどいろいろ参考になった。

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    投稿日: 2017.03.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「科学」と銘打っているためか、確言はしていないが、インプットの重要性、多読多聴、基本例文の暗記が重要、だそうです。ただし、アウトプットなしというのはNGのよう。

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    投稿日: 2016.12.28
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    おすすめ資料 第328回 (2016.4.15)   誰にもあてはまるような語学の上達法ってあるのでしょうか? 「上達した人にはこのような傾向がある」あるいは「このような場合に上達することが多いようである」といったことを述べるこの本は、「この方法で必ずうまくいく」と言い切らない点にこそ信頼感が持てます。 控え目に述べられているのは、動機付けの問題やインプットの重要性など、私達が直感的に肯けるものです。 自分に合う学習方法をみつけるのは難しいことですが、この本はきっとその助けになるでしょう。     【神戸市外国語大学 図書館蔵書検索システム(所蔵詳細)へ】 https://www.lib.city.kobe.jp/opac/opacs/find_detailbook?kobeid=CT%3A7200024835&mode=one_line&pvolid=PV%3A7200060380&type=CtlgBook 【神戸市外国語大学 図書館Facebookページへ】 https://www.facebook.com/lib.kobe.cufs/posts/974074612642244

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    投稿日: 2016.04.15
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    同著者の『外国語学習に成功する人、しない人』の続編として書かれた本。 同じような内容はあるものの、第二言語学の基礎が学べる王道の本。何度読んでもいい。読むに値すると思う。そして、この中から少しでも自分の第2第3の言語習得に役立てていきたいと思う。

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    投稿日: 2015.03.09
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    外国語習得の本というと、著者が実践してきた方法・信奉してきた理論を説くのがほとんどであり、それはそれで有用だと思うのだけど、こういうスタンスの本もまた有用。 現在「科学的に」わかっている・有力である外国語習得の理論を幅広く紹介してくれている。できるだけ客観的な立場にいようとしていることがよくわかる筆致も、誠実さを感じる。 「インプット理論」なんて、魅力的だなあ。僕もこれからシミュレーションで頑張ってみるか。

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    投稿日: 2015.03.07
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    「第二言語習得研究」という学問分野の知見の概説なのですが、とても分かりやすく、また自分の英語学習のためにも有用な(有用と思われる)指摘多数でなかなか興味深く読みました。

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    投稿日: 2014.07.30
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    面白かった。 様々な角度から言語習得の仕方を述べているのが良かった。 やはり、学習において正解はない。気持ちが何よりも大切ということを分からせてくれた書物でした。

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    投稿日: 2014.06.29
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    第二言語習得研究成果。母語が基礎、こどもにできる理由、適性と動機付け、言語はルールで割り切れないこと。インプットが重要。 外国語というと、根性か才能か、と思ってましたが、普通の人が普通にできるしくみがあるかもしれないわけですね。

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    投稿日: 2014.05.31
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    実際にこの著者の白井さんの講義を大学で取り、教科書として使われました。 教科書でしたが、第2言語習得に興味がある人には楽しめる一冊だと思います! 言語はどのように習得されるのかや、どういったことにきをつけるべきなのかが簡単に説明してあるので、 英語だけでなく、外国語を学んでいる人にはおすすめです。 私的には、臨界期説が特に面白かったです。

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    投稿日: 2013.10.26
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    大人になってからの言語習得は難しいと身の程を知る。 ネイティブに近いといわれるのは凡人には無理で、圧倒的な記憶力が必要。 一般的には意味を理解した大量のインプットと、アウトプットの必要性で上達する

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    投稿日: 2013.10.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    現代に至っても外国語学習がほとんどの場合成功体験だったり(しかも先生個人の体験だったりする!)昔からの伝統だったりとほとんど論拠のない事柄で教授されているというのが驚き。 最近の知見とそれに基づく学習法。 ・英語子育て・母語をたっぷり与えていれば影響はない。 He held his horses × リスニング能力は他の能力に転移する。 母語も外国語に転移する。 Open me a beer ◯ Open me the door × インプット インプット ちょっとアウトプット 例文暗記も自動化には効用がある。

    1
    投稿日: 2013.06.30
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    『外国語学習に成功する人、しない人』『英語教師のための第二言語習得論入門』と内容的に重なるが、一冊読むならこの本がいいと思った。

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    投稿日: 2013.02.25
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    外国語学習研究の現状を素人にもわかりやすく伝えてくれる本。 純粋に外国語を学ぶときにどうすればいいかの知識としても面白いですが、 外国語を学び、習得する、という曖昧なテーマについて、 いかに科学的に解明していくかの模索が描かれてるのもいいですね。 そういったテーマについて研究するにはどうしたらいいのか、 あるいは学習するとはどういうことかを考えながら読むことで、 より一般化した知識としても利用できると思います。 仮説をしっかりと仮説として書いていたり、 結論が出ていないところは出ていないと書いてくれる誠実さと、 研究の結果を世の役に立てたいという熱意が伝わってくる良書です。

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    投稿日: 2013.01.31
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    第二言語習得論について、科学的なエビデンスを説明した本。ここで「第二言語」とは、母語(第一言語)以外のすべての言語を指す。日本語では第二言語のことを「外国語」と呼ぶが、ではアイヌ語や沖縄語は外国の言語なのかという問題があるので、これはよくない言葉である。 今にして思えば、中学校の英語の授業は悲惨なものだった。教師が黒板に、英単語と対応する日本語を書く。教師が英単語を発音し、生徒が一斉にその真似をする。次に、教科書のテープを細切れにして一文ずつ聞き、その後について一斉に発音する。しかるのちに、その英文を日本語に翻訳する。これを延々と繰り返す。こんな授業をいくら受けたって、英語を喋れるようになるはずがない。 「インプット仮説」というのがある。これは、人はインプット(聞くことと読むこと)だけで言語習得が可能だ、という仮説である。この仮説に対しては、テレビからは言語習得ができないことや、受容的バイリンガル(聞いて理解することはできるが、話すことはできない)が存在することから、アウトプット(話すことと書くこと)も必要なのだ、という反論がある。この反論に対してさらに、アウトプットそのものではなく、「アウトプットの必要性」だけがあれば良いとする仮説もある。 しかしいずれにせよ、アウトプットを行うためには脳に知識が蓄積されている必要があるから、アウトプットよりもインプットの方が重要であることは確かだ。実際、インプットがアウトプット能力に転移することが示されている。(だから、TOEICはヒアリングとリーディングのテストしかなくても、充分意味があるのだろう。)自分が受けてきた英語教育は、このインプットが圧倒的に不足していたのだ。もっとも、英語教師が英語を話すことができないのだから、いかんともしがたいのだが。 効果的な教授法というのは薬の効き目のようなもので、多数のサンプルを集めて比較して、初めて有意差が現れてくる。だから、第二言語習得論の知識は語学教師にとっては極めて重要だが、個々の学習者にとっては、効果的とされる学習法が必ずしも有効とは限らない。自分に最適の方法は、自らが試行錯誤的に発見していくしかない。 第二言語習得の成否を決める要因はなんだろうか?最も重要だと考えられているのは、次の3つである:  1. 学習開始年齢  2. 外国語学習適性  3. 動機づけ それでは、外国語学習の適性とはなにか?本書によればそれは、  1. 音声認識能力  2. 言語分析能力  3. 記憶 である。どちらも、当然といえば当然かもしれない。 IQは認知学習言語能力と強く相関するが、日常言語能力とはあまり相関しない。そのため、IQの高い学習者にとっては文法中心方式が、そうでない学習者にとってはコミュニカティブ・アプローチ(口頭練習中心)が効果的であるという報告もある。 大部分の日本人にとって、第二言語とは英語に他ならないから、本書に出てくる例文のほとんどすべてが英語なのは致し方ない。ただその例文は、英語として面白い。次の2つの文章のうち、一方は正しく、他方は間違っているが、どちらが正しいか分かるだろうか?これに答えられれば、あなたの英語力はネイティブに近い・・・かもしれない。  a. Open me a beer.(ビールを一つあけてください)  b. Open me the door.(ドアをあけてください)

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    投稿日: 2013.01.10
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    日本語教育能力検定試験の準備をしていた頃、この手の本をたくさん読んだことを懐かしく思いだした。当時読んだ本と比べて非常に読み易くコンパクトに纏まっている。内容はオーソドックスで当然のことながら奇跡の速習法は出て来ない。第二言語習得理論についてまんべんなく触れているがインプット重視の立場のように思える。先日、読了した『英語学習7つの誤解』では外国語を話すのが自然な環境に身を置く重要性(これは外国に住むこととはイコールではない。)を学び。本書ではインプットの重要性を再認した。語学教師を目指している方にお勧め。

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    投稿日: 2013.01.01
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    科学に基づいた外国語学習法に関する本を初めて読んだ。今まで筆者自身の体験による英語学習法などは十何冊目を通してきたが、ほんとに将来きちんと英語を教えるなら、科学的な学習法を知る必要があると感じこの本を手に取った。

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    投稿日: 2012.10.28
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    前から読みたい、と思っててやっと読めました。 自分の学習法が間違ってない事が確認できて安心しました。

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    投稿日: 2012.07.30
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    友達がこの本を読んでいたので、ちょうどこの春から中学生に英語を教え始めたこともあって、手に取りました。 さすがに大人向けの本なので、さくさく読む、というわけにはいきませんでしたが、とても興味深くて面白かった。 私が子どもの頃に仕込まれた、Progress(だと思う)教科書を使ってまず文法を教えられて、そのあとはひたすら暗記暗記暗記!というのも、案外、理にかなってるんだなぁと思ったり(文脈で英語を覚えられるので)。塾で使ってるパソコン教材も、最初に簡単な文法の説明があったあとは、ひたすら英語の文章を表示(日本語も)プラス英語が聴こえるというもので、「この教材、いいんじゃないかなぁ」と直感的に思ったんですが、ある程度学力のある子には有効な教材だと思う。 ……つまり学力のない子には、これでも敷居が高いわけですが。 あ、でも読んでひとつ判ったのが、明らかに文法の理解ができてない子で、みょーに英語のセンスというか勘がいい子がいて、何でだろうと思ってたんだけど、教材のおかげかも。相性がいいと、そういうこともあるのね。それがいいことなのかどうかは微妙だけど(文法も勉強しようよ)。 ともあれ、私は今、英語を教えている+英語しかまともに判る外国語がないことで、英語に特化して読みましたが、韓国語のように日本語と近い言語だと、いろいろ違うようです。そういう学習法のアプローチに関しても載っていて、とても興味深かったです。 (が、内容は有意義なのに、敷居の高い文章なので、もう少し初心者向けに噛み砕いたアプローチをした方が、「韓流好き~」から韓国語に興味を持った人にもおすすめしやすいかも)

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    投稿日: 2012.07.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    なぜ日本人に英語ができないのかをしっかりと説明してくれている本。 理由は大きく3つ。 ・ 英語は日本語とかなり違うので日本人には難しい。 ・ 日本人には英語の必要性が低い。 ・ 日本の英語学習法に問題がある。 できない理由をはっきりさせた上で効果的な学習法法を提案してくれている。 とにかく、学習開始は早い方がよく、動機付けを高めることが大事で、自分の適性に合った学習方法をとることが大切というのが結論。

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    投稿日: 2012.05.20
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    外国語を習得するためにどのような方法が有効なのか、科学的な根拠が書いてあるので結構納得させられます。

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    投稿日: 2012.04.23
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    ★は4.5   言葉の習得、発達、外国語習得に関する知見が多岐に渡り検討されています。第一章の始めに「言語間の距離と習得の難しさ」という主題が挙げられていますが、本書の中では一つの核となる概念だったように思われます(私の固定観念かもしれませんが)。「日本人は英語ができない」とよく言われますが、それはなぜなのか?英語が日本人にとって非常に遠い存在であるからです。例えば、同じロマンス語(Roman language. Romance Rome …ローマ帝国の影響を受けた言語:フランス語、スペイン語、ポルトガル語、イタリア語、ルーマニア語など)の場合は、外国語であっても語彙や文法が似ているためにお互いに方言のような存在になります。日本語においても東北の人と、九州の人では、コミュニケーションが難しい場合があります。よってバイリンガルとは正確には「二方言話者」になるのではないかという見方です。  本書は、非常に効果的に編集されていると思います。第一章「母語~」で読者を「成程。」と頷かせ、「外国語学習の科学」の世界に導きます。話題は本当に多岐に渡る話題の中には、例えば、アルコール摂取後のコミュニケーションの円滑化について、幼児が母語をなかなか話出さなかったのに話し始めたら完全な正しい文章を話し出したので驚いたというもの(アインシュタイン症候群:アインシュタインもそういう子どもであったことから。言語を話せるようになるためにはある一定の沈黙期が必要であるという知見です。)があげられます。これらの知見をどのようにすれば、実際の外国語教育・学習に応用できるかを最終章にまとめられています。  本書によって多くの多くの人々が第二言語習得のプロセスを理解し、少しでも異文化間においての「伝わらない」が故に引き起こされる様々な問題が解決されるようにという願いが込められています。 筆者白井康弘は、米国ピッツバーグ大学言語学科教授。著書に「外国語学習に成功する人、しない人」があり、本作はその続編にあたります。前作も読んでみたいと思います。本書は新書であるが、教科書としての性格も備えているので重要語句が太字で示され索引、参考文献のリストも巻末に記載されています。 第一章母語を基礎に外国語は習得される 第二章なぜ子どもはことばが習得できるのか‐「臨界期説」を考える 第三章どんな学習者が外国語学習に成功するのか‐個人差と動機づけの問題 第四章外国語学習のメカニズム‐言語はルールでは割り切れない 第五章外国語を身につけるために‐第二言語習得の成果をどう生かすか 第六章効果的な外国語学習法

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    投稿日: 2012.03.18
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    第二言語学習に関して、学習者と教育者の観点から、現状と問題点と攻略法をまとめた本。海外の多くの論文を引用している。

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    投稿日: 2012.02.29
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    前著「外国語学習に成功する人、しない人―第二言語習得論への招待」の続編とうたっているが、相当かぶる部分が多い。というか骨格は同じで、内容の充実が図られている。なので、どちらか一冊を読めばいいと思います。特に、最適な語学学習法については、大差ありません。

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    投稿日: 2012.02.27
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    インプット、インプット、例文暗記、コミュニカティブアプローチ、興味の持てる分野の英語、インプット、リスニング。 Listen more, speak less. Read more, write less. 今年はちょっとくらい英語に触れようと思う…

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    投稿日: 2012.01.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    第二言語習得論ではないように感じました。 外国語研究論と言ってもいいかもしれません。 「発音は完璧でなくても構わないが、通じれば日本語なまりでもよい」 というのは、国際人としての常識だと思います。 中国人が中国語英語を話し、スペイン人がスペイン語英語を話しているときに、 なぜ、日本人だけが、日本語英語を話してはいけないのでしょうか? スペイン語は母音が日本語とおなじようにだいたい5つのためか、日本語英語は分かりやすいといわれます。 国際的に通用するのは、日本語英語だと感じています。 第二言語習得は、言葉のプロになるためでなく、国際人になるためだという視点を貫くとよいかもしれません。 言語学習に、母語方式と、第二言語方式があることは、 「第二言語習得(Second Language Acquisition = SLA)」論があることから納得しました。 実際に、論理的に考えていって学習した方がよくわかる場合があります。 英語のひとつの単語はひとつの意味だということに限定して、そこから意味を膨らましていく方法である、矢吹先生の理論も同一文脈だと思いました。 矢吹先生は、三浦つとむの言語論に基づいているので、源泉はそのあたりにあるのだと推測しています。 本書は、外国語の学習に躓いている人、行き詰っている人が、そこを抜け出すための機会を与えてくれるかもしれません。

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    投稿日: 2011.12.31
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    ■必要なのは、インプット+アウトプットの「必要性」 (1) それまでまったくしゃべらなかったのに、ある日突然、文法的に正しい完全な文を喋り出す子ども、というのが観察されている(知らなかった…)。 -> The Einstein Syndrome: Bright Children Who Talk Late (9780465081400) (2) 両親が聴覚障害者だったため、両親からまったく話しかけられることなく、テレビだけから言語を習得した子どもの発話には、文法的な誤りが多かった。 これらの違いは何か? (2) の子どもには、テレビから受容するのみで、自分で発話する「必要性」がなかった。 (1) の子どもは、実際に発話するまでの間、頭の中で「リハーサル」をしていたと考えられる。そうでなければ完全な文を突然話し出すことはできない。 言語習得に必要なのは、インプットはもちろん、アウトプットの「必要性」。 p.11 「母語と第二言語の距離が近いほど (1) 転移がおこりやすく、 (2) 転移は正の転移となり、全体として学習が用意になるが、 (3) 母語と第二言語が違っている部分については間違いがなくなりにくい。」 p.23 「文法や発音の間違いははっきりしているため、この人はまだ外国語ができないのだな、と思われるだけで済むが、文法や発音をうまくコントロールしているのに、文化的知識の転移によって学習言語の文化からはずれた言語行動をしたら、「いやなやつだ」と思われる危険がある」 →文化的、語用論的知識を知らず、発音スクールとか通うのも考えものなんだろうか。 p.66 「外交的」と「外向的」をごっちゃにしてしまっている。「ガイコウテキな人は会話の機会が増える」とあるので、ここでは「外交的」がふさわしかろう。 p.72 「トーフルの成績で日本は最下位に近く、この20年、成績は向上していない。」 →「ぼくたちの英語」にも「今の親たちが子どもだった40年前から英語の早期教育に必死になる親は存在していたのに、その子が成長してもやっぱり英語が話せるようにはなっておらず、やっぱり子どもに高い英語教材をやらせていたりするのだ」という話を思い出す。 p.96 「聴解優先教授法。その中でも、効果が立証されているのは、「全身反応教授法 (Total Physical Response=TPR)」。先生が外国語で "Walk to the blackboard" のように命令し、学生は言われたとおりにする。複雑な文も、複雑な命令文 "When the student on your right opens his book, tap your shoulder twice." を出して教えることが出来る。基本的には先生が命令を出すが、慣れてきたら学生の中から希望者を選んで命令を出させる。学生に無理を話させることをしない、というのがポイントで、【沈黙期を保証】してあげる。 実際の教え方 (YouTube) -> http://ow.ly/75PWs 」 p.97 「インプットがほかの技能に転移する。  ・最初の4週間はディクテーションに費やして話すことはさせないグループ  ・最初から話すことと聞くことの両方の訓練を受けたグループ とを比較した。すると、前者の方が後者に総合力で勝り、話す能力もより優れていた。」 → こういうのって現場の(中学校とか)英語の先生は知っているのかなぁ。ただ何となく、自分の感覚で「話す練習をすれば話せるようになる」という思い込みで最初っから話させようとして、シャイな子は英語嫌いになったり、していないのかなぁ。 p.109 「無意識的な外国語習得について。 何らかの脳障害からくる、記憶障害を持つ人が、ある単純作業を何度か行い、その結果として作業効率は向上しているのに、自分がその作業をしたことを覚えていない、という現象がある。これは、意識に上る記憶とそうでない記憶を脳の別の部位が司っていること、この2つは別個の認知プロセスだということを示している。 第一言語を使う場合は、「が」を使うか「は」を使うか、いちいち考えてはいない。かなりの部分を無意識レベルで行っている。 ワーキングメモリー(シャドーイングの本で出て来たなぁ~~)とも関連する。」 p.115 「 (1) 言語習得は、かなりの部分がメッセージを理解することによっておこる。 (2) 意識的な学習は、  (a) 発話の正しさをチェックするのに有効である  (b) 自動化により、実際に使える能力にも貢献する  (c) ふつうに聞いているだけでは気づかないことを気づかせ、(1)の自然な習得を促進する The borothers of my parents were four. のような文法的には正しいが「変な」文を言わないようになるにはどうすればいいか。 母語話者は、どういう言い方がふつうだという情報を、子どものころから無数の文や表現を聞くことによって身につける。つまり、(1)の方法で身につける。 第二言語学習においても、(1)でかなりのことを身につけることはできる。そのため、まず多量のインプットを聞いたり読んだりすることで何がおかしいか分かるようになる。」 p.128 「中学英語のカリキュラムでは、3単現のsはかなり早い段階で導入される。ところが3単現のsが実際に使えるようになるのはかなり後のことだ、ということが数多くの研究によってわかっている。このような事実を英語の先生が知らずに、「○○君、また三単現のsを落としましたよ」「ああ、こんな中一の簡単な文法が出来ないなんて、情けない」などと自己嫌悪して英語が嫌いになったりするのは望ましくない。」 p.134 「文法訳読方式について。英語を読む力がある程度あればだれでも教えられる、つまり教えやすいので、なかなかなくならない。日本語に訳してからその日本語を読んで意味を取る、というのは自然な言語習得に必要な「インプットを理解する」という機会を学習者から奪っている」 p.139 「 (1) Open me a beer. (2) Open me the door. 英語ネイティブの学生は例外なく答えられるが、外国人留学生は分かる学生とそうでない学生に分かれる。二重目的語構文(SVOO)は、「間接目的語」meが、「直接目的語」beer/doorを(何らかの形で)所有することになる、という意味的制限がある。このため、(1)は正しく、(2)は間違った文となる。このようなルールは学校で普通教えないので、もし、(1)と(2)の違いが分かる場合には、それはインプットだけでそのような知識が身に着いたことになる。」 p.145 「When I see John tomorrow, I will tell him. 相手がジョンに会う予定だと知っていれば、Whenを気にしなくても理解できてしまう。このようなときも、ちゃんとWhenに注意して、[When... tomorrow] が副詞節として、I will tell himという文にかかっている、ということをきちんと意識するようにさせるのが、『フォーカス・オン・フォーム』」 ★p.149 「『話せるようになるには、話す練習をすればいい』という考え方は、一見理にかなっているようだが、研究結果を見ると必ずしもそうではない。松本亨の言、"Listen more, speak less. Read more, write less." は、まさにアウトプットに対するインプットの優位性に気が付いていたということ。 アウトプットそのものは新しい言語材料、言語知識の習得には役に立たない、言い換えると、自分の既に知っている知識を使って何かをする、ということに過ぎない。当たり前の事実だが案外見落とされている。決まり文句を使った会話練習やタスクについても、自動化の効果はあるにしても、本当の意味での習得には効果が低いのではないのではないか。 だからといって、インプットだけというのも、効率はよくない。4章で論じたように、インプットだけで、アウトプットの「必要性」がないと習得が起こらない、という仮説が正しければ、インプットとアウトプットの両方が必要。」 p.54 「 MLATの適性検査で測る能力 1 音に対する敏感さ 2 文法に関する敏感さ 3 意味と言語形式との関連パターンを見つけだす能力 4 丸暗記する能力 ただしMLATそのものが教室学習のデータをもとに作られているため、いわゆる自然習得の正否の予測にも有効なのかは論争点。」

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    投稿日: 2011.10.23
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    外国語学習に重要なのは「インプット」と「アウトプットの必要性」であるという考え方は非常に興味深かった。 これからはこのことを意識して英語の学習を進めて行きたいと思った。

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    投稿日: 2011.06.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    [ 内容 ] 英語、韓国語、中国語など外国語を学ぶ人は多く、また日本語教育に携わる人も増えている。 だが各種のメソッドや「コツ」は、果たして有効なのだろうか。 言語学、心理学、認知科学などの成果を使って「外国語を身につける」という現象を解明し、ひいては効率的な外国語学習の方法を導き出す、「第二言語習得(SLA)」研究の現在を紹介する。 [ 目次 ] 第1章 母語を基礎に外国語は習得される 第2章 なぜ子どもはことばが習得できるのか―「臨界期仮説」を考える 第3章 どんな学習者が外国語学習に成功するか―個人差と動機づけの問題 第4章 外国語学習のメカニズム―言語はルールでは割り切れない 第5章 外国語を身につけるために―第二言語習得論の成果をどう生かすか 第6章 効果的な外国語学習法 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

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    投稿日: 2011.04.27
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    前半は母語と外国語の関係やなぜ子供が言葉を習得できるかなどの前置き、後半が具体的な勉強方法。 以下参考になった点。 ・相関関係と因果関係は違う ・言語はルールでは割り切れない ・「インプット」+「アウトプットの必要性」  インプット:多量に必要、例文暗記  アウトプットの必要性:リハーサル ・①メッセージの理解(インプット)  ②意識的な学習→自動化 ・単語は文脈の中で覚える  推測→辞書  コロケーション(前後にどんな単語がくるか)や文法的情報も一緒に覚えられる ・発音、音声はまねることから  特にイントネーションやリズム ・動機づけを高める(文化に興味を持つなど)

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    投稿日: 2011.04.24
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     第二言語習得が専門の著者による、英語学習者を意識して書かれた第二言語習得論の入門書。また、最近の研究の成果が盛り込まれており、参考文献が明示されているだけでなく、「ここまでは分かっているが、この点についての研究はまだ進んでいない」ということも具体的に随所で述べられているので、言語習得論を勉強している大学生が読んでもとても役に立つと思う。  外国語学習についての様々な宣伝が盛んに本屋を賑わしているが、膨大な勉強法、学習法を前にあれこれ考えるよりも、まずは科学的・実証的に外国語学習についてどのようなことが分かっているかを知ることは、色々な宣伝を批判的に受け入れるためにもとても重要なことだと思う。その点で本書は、素人にも分かりやすく言語習得論が解説されており、学習者・教師双方にとって、非常に有益な本だと思う。  「インプットだけではなく、(必ずしも実際に話したりすることだけではなく)頭の中でリハーサルすることが重要」とか、「語呂合わせで単語を覚えることも『有意味学習』として有効」など、何となくそうだろうなーと思っていることも、科学的に説明されるとすっきりする感じがする。もちろん、臨界期仮説やBICS/CALP、動機づけの問題など、第二言語習得論のスタンダードな事柄も分かりやすく解説されている。  あとがきには『外国語学習に成功する人、しない人』の続編、と書かれているが、その本をまだ読んでないので、是非読んでみたいと思う。(11/03/07)

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    投稿日: 2011.03.07
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    「第二言語習得論」の入門書。 読みやすく、巻末に用語検索、 代表的な参考文献が載っているので、 これから勉強するのにも便利。

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    投稿日: 2010.09.22
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    英語学習の方法を自分なりに考えるうえで、とても参考になった1冊です。具体的な学習法の提示はありませんが、専門的な内容を一般読者にもわかるように丁寧に書いてくれています。英語学習を始めようと考えている方は一読されてみてはいかがでしょうか。

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    投稿日: 2010.09.12
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    良書.書評 http://d.hatena.ne.jp/hsilgne/20081227/1230336053

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    投稿日: 2010.08.08
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    なんらかの形で外国語を学んでいる方は一度目を通すべき。 必ず成功するとまでは言えないけれど、誤った(無意味な)学習は大幅に減らせるはず。

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    投稿日: 2010.07.14
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     レポートのために読了。外国語学習の方法について書かれている。現在の(もちろんこの本が書かれた当時)外国語学習の理論の推移を書いてある。また、実験の結果など、豊富な事例や方法論が書かれている。 最後の著書のやったアプローチの中で最良のものが書かれている。今度ちゃんと読んでみようかと思う。

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    投稿日: 2010.07.11
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    第二言語習得のこれまでの研究成果を紹介し、 それに基づいて、効果的な第二言語学習について考察した本。 SLAの概説書は日本語でも良いものがけっこう出ているけど、 一般向けに書かれたものとしては一番なくらいかも。 学部の入門レベルの教科書としてもかなり使えると思う。 もちろん一般向けの概説だから、 主要な流れにしか触れていないけれど、 とてもバランスよく書かれているような気がするので、 自分がSLAのどういう部分をよく知っていて、 どういう部分をよく知らないのか、再確認できたように思う。 星5つでは足りないくらいにオススメできる。

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    投稿日: 2010.07.03
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    高校生のときにこれ読んでればなぁ~~~泣 大学入ってから出版されてんだもんしょうがないけど… すんごいためになりました!

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    投稿日: 2010.05.08
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    主に自分の英語語学力向上のヒントになればと思い、読んでみた。 驚く程画期的な知見には出会えなかった。おおよそ、自分で学んだり、人に教えたりすることを通して得られる直感的な洞察と合致しているかなと。 また、発達心理学や認知科学にまつわる研究成果も紹介されているが、当の発達心理学や認知科学が言語を語る時には脳内の作業に関してはほぼブラックボックスとして捉えるお約束があり、この本もそれに準じて書かれている。「科学」とは言っても、脳の仕組み・働き方というよりも、かなり実際的な言語習得の過程に焦点が当てられているので、それ以上の知的好奇心を持って読んでもはぐらかされる。 本書で最も効率的として重視されるのは「インプット仮説」と「自動化モデル」。特にインプット重視なんだろうが、「フォーカス・オン・フォーム」、単語の意味だけからの大まかな理解ではなく、時に文法的解釈もしっかりやって理解を深める、という感じか。 要は、「沢山読め、聞け。読んだ後もう一度文法整理するといいぞ。たまに英語でしゃべれ。単語も色々覚えた方がいいし、例文も覚えるといいな」というわけで、それって普通じゃん。

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    投稿日: 2010.04.30
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    【編集部紹介文より】者はこの分野について、もっとも先進的な位置にある研究者の一人ですが、読みやすく、どこかユーモアさえ感じられる語り口で、第二言語習得理論の成果を一般向けに紹介し、それを生かした実践面のヒントまでを提供しています。あわせて、外国語教育・日本語教育に志す人たちにとっても信頼できる入門書となるように工夫をこらしました。

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    投稿日: 2010.04.09
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    詳細は後日… 英語と中国語に苦しんでいる。 そんな中、本屋で手にしたのが本書。 理論マニアのボブとしては格好の良書。 サラッと読みましたが、もう少しツッコミながら読む必要があると感じました。 日本でも科学的根拠に基づいて指導カリキュラム等を組んでもらいたい。文科省、しっかりして!

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    投稿日: 2009.12.27
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    外国語学習に際してはインプットとアウトプットのバランスが大事、それは段階、個人により異なるという当たり前と言えば当たり前のことを科学的な知見から延べている。でも、「科学的」となると一面的な方法論の素晴らしさとやらを述べることが多い中、この本のバランスのとり方は素敵だと思う。

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    投稿日: 2009.04.07
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    第二言語習得論に基づいて書かれている。 外国語を習得するために読んだというより、「第二言語習得論」の理解に読んだ。 スピーキングの問題点:話すことを強制すると転移が起こりやすい 内向的な性格と外交的な性格とどちらが外国語が上手になるの?

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    投稿日: 2009.04.06
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    [関連リンク] 外国語学習について新書を読んでみた - 鰤端末鉄野菜 Brittys Wake: http://d.hatena.ne.jp/Britty/20090328/p1

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    投稿日: 2009.03.31
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     第二言語の習得法について、科学的、学術的見地から概説的にまとめたもの。筆者が述べるように、日本では科学的な外国語習得法、学習法についての研究が進んでおらず、近年、これらの一定の進歩が見られるものの、達人と呼ばれる人の経験則を信じて外国語を学習する人が多いと言えよう。そうした中で、少なくとも科学的、学術的に明らかにされている事(現実には、肯定ではなく否定されている事、あるいはまだ否定されていない事)を理解し、自らの学習や教育に生かす事は大きな意味があるだろう。  本著は、どのようにすれば出来るのかという指南書ではなく、むしろ学習法についてこれは効果があると言われているが実はない、これは今のところ科学的に効果がない事を証明するデータはなく、また学習者の語学習得に一定の成果が出ている事から何らかの肯定的効果があると言えるというような、個別的且つ限定的な学習法について検証して行く(というか既に先行研究や学国語習得法の歴史の中で明らかになった事を読者に理解させて行く)という内容である。5、6章で具体的にどのような学習法で望む事が良いのかと述べてあるが、やはり学国語学習に近道など存在しないという事を理解させられるものである。ちまたで話題の「すぐに身に付く」とか「倍速で聞けば良い」とか、「寝ながらリスニング」とかまあ、そういったものは効果があるという事は科学的に明らかになっていないという事を改めて理解し、気合いを入れ直す為には良い本かもしれない。

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    投稿日: 2009.03.02
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    言語習得を心理学(認知心理学)の立場から解明。 感覚に頼りがちな外国語指導に科学的根拠をプラスできる。

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    投稿日: 2009.02.28
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    http://plaza.rakuten.co.jp/bombyxmori/diary/200811270005/ リハーサル効果。

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    投稿日: 2009.02.19
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    第二言語習得に関するこれまでの研究をわかりやすく紹介している。紹介する姿勢も謙虚なもので、驚くような目新しい事実はないものの、外国語を学習している者であれば体験的に「わかる、わかる」ということを言語化してくれている。これまでの研究成果をあらかじめ知っておくことで、自分に適した効率的な学習方法を模索するきっかけになるし、言語習得の動機づけを維持することにも通じている。改めて言語を捉え直すいい刺激になった。

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    投稿日: 2009.01.03
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    久しぶりに読んだ新書というカテゴリーに属する本である。 私は多くの外国語に触れてきたが、やはり日本語とそのほかの言語は違う。 その違いについて今までぼんやりとした考えしかなかったが、それを整理することができた。 それは、習得の方法にかかわっている。 確実に私の中には「日本語ネイティブ」の神経しかない。 なぜなら、私が生まれてすぐから聞いてきた言語は間違いなく日本語だからである。 しかし、拙いとはいえ英語も話せるし、フランス語やロシア語だって知らない単語が英語以上に多いものの、短く難しくない内容ならば読むことはできる。 一般に、日本の語学教育は読むことから始まり、書くことを経て聞く、話すへと進むことが多い。 私の場合、英語、フランス語は現地(それぞれ最初はBoston、Montreal)ともに聞く方が先で学んだが、ロシア語は文法が先である(というより、まだ文法しかやってない)。 ”どちらがすぐれた習得法なのか” それがこの本を読むにあたっての私の問題意識であった。 予想としては聞く方が先の学習が優れているのではないかと思っていた。 当然、その方が母語習得に近い順序であるためである。 この本もどちらかといえばそれを支持している。 しかし、一概にそれで終わるほど簡単な問題ではない。 母語をベースにしなければ、第二言語は習得できない。 それは語彙からしてはっきりしたことである。 母語で分からないものを、他の言語でわかりようもない。 近年多い、イングリッシュスクールや英会話教室に小学校低学年かもっと早くから通う子もいる現状で、本当に他の言語を習得すること、それを解明しようとする本である。 新書だからではなく、まだ解明され切っていないからではあるが、この本を読んでも理論としては浅い。 それでも言語学に興味を持つには十分すぎるくらいの実研究の結果数である。 英語をはじめとする外国語教育者、言語学系の学部在籍者、他言語話者およびそれを目指す人。 以上の人には特に楽しめる本であろう。

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    投稿日: 2008.12.13
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    第二言語習得論を専門にしている人が書いた本。 そんな専門分野があったんだというかんじですが、科学的に外国語習得法を研究しているようです。 結局よくある英語勉強法の本と内容的に大差はなかったけれども、なんとなく科学に裏付けられると安心してしまう病んだ現代人だと自分を認識しました(苦笑) ・メッセージを理解する大量のインプット ・自動化(意識的な学習から無意識的な学習へのシフト)のための例文暗記 ・外国語を学ぶから外国語で学ぶへの早期の切り替え ・乳幼児はすべての音を区別することが可能 ・リスニングは他の3技能にも転移 勉強法はあらかた見えて来たのであとは実行あるのみだ!!!

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    投稿日: 2008.10.27
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     本書は先にとりあげた『外国語学習に成功する人、しない人』の続編である。著者の白井さんはアメリカで長年にわたって第二言語習得の研究をしてきた人で、本書でとりあげられる問題の一つ一つに多くの研究の積み重ねを感じさせる。第二言語とは、母語に対する外国語のこと。いくつになっても第二言語という。この習得にかかわる事柄に対し、これまで多くの研究が行われてきた。外国語を学ぶのに臨界期はあるのか。インプットとアウトプットの関係はどうか。人種によっても違うのか。女性と男性ではどうなのか等々。一つ一つの問題に肯定否定の研究結果があったりして、読む側としても困惑しそうになるが、一方だけを強調することの危険性がそこからは読み取れる。子供の方が外国語学習に向いているのは、一つには遊び仲間を早くみつけ、そこで学べるのに対し、大人になればなるほど、そういう仲間をみつけにくいとか、アジア系の人々は自分たちだけでかたまってしまうので、なかなか習得ができないのだ等々、新しい見解が各所にみえる。外国語学習の効果的な方法は、暗記が大事だとか、イディオムをたくさん覚えることだとか、単文よりもダイアローグをたくさん覚えるべきだとか、インプットはもちろん大事だが、アウトプットを適切に行うことによってインプットに対する注意力が高まるとか、ある意味、常識的な意見も多いが、それをいわば科学的に証明してくれたというべきだろう。

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    投稿日: 2008.09.30
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    (2008/9/23読了)外国語習得についての現時点での理論・学説を一般向けにコンパクトに概説。主観的な体験論と違って研究結果をふまえた常識的な内容。結論としては、ブロークンでない外国語習得を目指すならば、「大量で良質なインプット+アウトプットの必要性を感じること(実際に話さずとも、脳内リハーサルだけでも効果アリ)」が良いとのこと。

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    投稿日: 2008.09.23