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総合評価

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  • 得も言われぬ感動と余韻

    摩利と新吾の最期も心に刺さるが、その後の友人たちやゆかりのある人々のエピソードも畳みかけるように心に染み入る。当時の時代背景や社会とともに、登場人物たちの運命を描ききっている。マンガというジャンルを超えた唯一無二の名作。

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    投稿日: 2024.05.18
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    母親の本棚から取って30年前に読んだのにまだ印象的なシーンが多いマンガ。 文庫版でオチと外伝の入ったものですが、ストーリーの最後に顔とその後を列挙していく手法は多分自分はこれが初だったのでめちゃくちゃ印象深い上に、その淡々とした描き方で泣ける。もちろんそれまでの積み重ねがあっての描き方なんだけども。 そして何より外伝。別の単行本が出てて、そちらを読んだんだけど、そちらの印象が鮮烈過ぎて読みた過ぎてもっかい買い直したという。 中身の説明はしませんが、単行本の題名(ユンタームアリー)がメインのキーになってるのが切ない。そしてヒロインの涙(泣き顔とは書きたくないアップのアレ)。 いまだに彼女の決め台詞も覚えている(てか割と時々思い出して自分に言い聞かせたりしている。読めば絶対このセリフだ!ってわかります)。あれはカッコ良すぎる‥。 それまでの7巻分読んだ前提で、最高におすすめ。

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    投稿日: 2023.09.08
  • 木原敏江といえば、これ。

    好きな漫画は色々あるけれど、好きな作家さんは誰ですか?と聞かれたら 私は木原敏江さん、と答えることにしています。 美しい絵柄はもちろんですが、 彼女の詩を読むような素晴らしいフレーズの数々が印象深く、 まるで抒情詩のよう。 好きな作品をあげればきりがないですが、 ここにおさめられている、番外編の「ユンター・ムアリー」。 忘れられない名品です。ドガの名画のよう。

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    投稿日: 2017.10.16
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    ウ~ン、今全編読み終わりました。 なんだか自分まで旧制高校の猛者連の一員だった気分で 懐かしく、愛おしく、切ないです。 この作品を最初に読み始めた時は 旧制高校を舞台に、バンカラ学園コメディ? スパイスに主人公たちの恋の行方? 何故か卒業までで読むのを中断、何十年か振りに 続きを入手して読みだすと・・・・・ショック! ヨーロッパ留学編から 内容が凄いヘビーに! 軽い気持ちで読み始めて、特に摩利にドンドン 感情移入しちゃうと苦しくなっちゃうと思う。 時たま挿入される 嘗ての同窓生一同の場面に一息つけました。 ある意味、予想を完全に覆された作品でした。 ところで、 篝が初登場する回で、道場のおみきどっくりを わざと壊しちゃうシーンがあるんすが、あれって ラストを予見?してたのかなぁ。 (だって、2ついっぺんに壊さなくても 片方だけでも十分嫌がらせにはなったと思うんだけど・・・) でも、 この作品に出合えて良かった! この作品を書いてくれてありがとう! 少女漫画の名作の1つだと思います。

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    投稿日: 2015.07.17
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    木原敏江の不朽の名作。交わりそうで交わらない、恋愛のようで恋愛とは違う幼馴染みの少年ふたりの成長物語。・・・というのが何も知らない人向けの説明ですが、これじゃ全然!この壮大なスケールの漫画の良さは伝わらないですね(笑)。大正~昭和の激動の時代を生きた日独ハーフの美貌の鷹塔摩利。彼の親友であり密かな恋の相手でもある印南新吾。ある意味究極のファンタジーです。 木原先生は二人を決して「そういう関係」にしないと決めていたそうな。理由は「対等でなくなってしまうから」。男の友情が至高であるという考えも。・・・昭和の少女マンガの限界かもしれません。

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    投稿日: 2013.02.28
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    ドジ様の代表作でございます。 心優しき野蛮人たちの、愛と青春の物語。 時代というものを、ただの背景にするのではなくキャラクターの生き様に取り入れる姿勢が、私が24年組の中で一番doji様が好きな所以かもしれない。 二人の男性の人生を書いた物語ですから、ハッピーだのアンハッピーだののエンドとは無縁です。 終わりまで。ただそれだけ。

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    投稿日: 2009.04.25
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    まちがいなく、花の24年組のなかでも最高傑作です。 ポーも風木も、うっかりしたらベルばらも(・・・ベルばらはちょっと・・・) ひけをとることはありません。栗本薫を呼んできてください。 なんつってもう、このマンガのなかのすべての人生に私がどれだけ 影響を受け、それがこんにちまでつづいていることか。 当時は紫乃さんがうるわしくて夢中だったのですが、年とると 夢殿さんになりますね。これを読まずして ボーイズラブとかなんとか語っちゃだめですよ、皆さん。

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    投稿日: 2009.01.22
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    まちがいなく、花の24年組のなかでも最高傑作です。 ポーも風木も、うっかりしたらベルばらも(・・・ベルばらはちょっと・・・) ひけをとることはありません。栗本薫を呼んできてください。 なんつってもう、このマンガのなかのすべての人生に私がどれだけ 影響を受け、それがこんにちまでつづいていることか。 当時は紫乃さんがうるわしくて夢中だったのですが、年とると 夢殿さんになりますね。これを読まずして ボーイズラブとかなんとか語っちゃだめですよ、皆さん。

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    投稿日: 2009.01.22
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    「あーらわが殿」の番外編。結局別の物語となるのだが。1977年からLaLaで連載。 明治~大正期を舞台とする、木原敏江の代表作。

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    投稿日: 2007.09.21
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    勢いにまかせて1〜8巻までいっきに投稿しちゃってごめんなさい。 でもこれは神まんがなのです。 すばらしすぎるのです。 8巻は完結編です。ちなみにツはこの巻よんで完璧にはまりました。 も 語りつくせない魅力があるので 何もいわずに読んでない人は購入すればいい ただふつうの書店にはまずおいてない

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    投稿日: 2007.03.17
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    なんと言っても2巻「緑紅最前線」のクライマックスで、摩利と新吾が火事でもう死ぬって時に、摩利が「世よ人よそしれ!なんとでもいえ!新吾は永遠に俺だけのものだ!」って思うところは最高(にキモイ)ですよね。ほのぐらい心のかげでふかぶかと根をはり、香りさえ閉じ込めて咲いていたひめやかな恋の成就……。 完璧にカッコイイはずなんだけど変な方に一途で偏執的な攻めと一直線なんだけど微妙にかみ合ってない魔性の受けっていう、私が好きに決まってる組み合わせなんだよなぁ。 だけど最後はもう読めないぐらいに切なくて悲しいんです。

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    投稿日: 2006.07.26
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    これを読んで、ネクラな人間はネアカの人間とじゃないと救われないことを教わりました。男の子供が出来たら名前は摩利くんにしようと思います。反対されなければ。

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    投稿日: 2004.10.15
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    まさしくこれがホントの大河ドラマ。明治末から昭和に掛けて、旧制高校で生きた素晴らしき奴らのお話。キャラクター一人一人が立ってて、成長する様が丁寧に書かれている。そして「友情」と「愛情」は成立するか、と言う問題にも触れて一つの正解を導き出した、と思う。まさに「彼らは至福の時間を生きた」のさ。最後まで少女漫画であり、真摯なドラマでもあります。だいすき。

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    投稿日: 2004.10.04