
総合評価
(57件)| 17 | ||
| 19 | ||
| 15 | ||
| 1 | ||
| 0 |
powered by ブクログ漫画を描くわけではないけれど作家がどういうこと考えて作品を作っているのかを知れるのはとても面白い。ジョジョはちょっとうろ覚えだけど、世界観のテーマとかキャラクターの練り込み方とか読んで発見していけると楽しみも増えそう。
0投稿日: 2026.01.12
powered by ブクログ荒木飛呂彦の漫画術の続編。 前回は王道漫画の作り方を全体的に解説していた。今回はキャラクター、特に悪役の作り方に特化している。 映画やドラマ、アニメ、漫画、どんな物語でも良いが、読んでいると主人公より遥かに悪役が魅力的な作品が多かったりする。それは悪役に対して主人公に魅力が足りないのではなくて、悪役を魅力的に作ることが出来れば物語の牽引力が増すから敢えて主人公より魅力的に作っているのだ。主人公は実はプレーンで良かったりする。 そのうえで物語の過程を通して主人公が成長していき、太刀打ちできそうにない悪役をどうやって倒すのかが重要なのだ(ただメディアやランタイム、ジャンル、エンタメ性かアート性かとかでこれは全然変わるが) とはいえ、悪役を魅力的に作るというのはそんな簡単な話じゃない。 本書は荒木飛呂彦流魅力的な悪役をどうやって作ってきたのか、どうやって作ればいいのかを教えてくれる。 特に王道漫画や王道な展開のラノベなどの物語を作りたい人や、荒木飛呂彦がどうやって漫画を作っているのかを知りたい人には面白いと思う。 悪役の作り方自体は別段真新しいものはない(と言うか創作術で真新しいやり方ってものが出てきにくい気がするが) ただ荒木飛呂彦の実際の漫画内に登場した悪役をどうやって作ったのかを、実際に漫画執筆前に作ったキャラクターの身辺調査書を使って見せてくれる。こういった資料ってなかなか見る機会はないのでかなり参考になる。 本の最後のほうでは現在連載中の『ジョジョランズ』の1話を使って、コマ割りの作り方だったりを解説してくれる。 ここがめちゃくちゃ面白くて、もっと解説してほしくなった。 読んだことはなくても誰もが聞いたことはあるジョジョというシリーズ、世界を作り上げ、未だ漫画界のトップランナーである漫画家がどうやって漫画を作っているのか、その一部だけでも覗くことが出来る。 その資料だけでもかなり面白かった。
1投稿日: 2026.01.06
powered by ブクログ「荒木飛呂彦の漫画術」の続編。今回は悪役の作り方という表題であるが、決して悪役だけに止まることなく漫画いや、物語を創作することに関しても必ず役に立つ金言や信念が、行間にも滲み出る。 それにしても漫画家といえば今は花も実もある職業であることには間違いないが、それと同時に常に競争を迫られ、時代、読者と自身の描きたいこととの距離感、編集者と鎬を削りそこで研ぎ澄まされた者のみが辿り着ける職業ということを改めて思い知らされた。(勿論その中でも一流二流はあろうが、それはこれほど多種多様に満ちている漫画の世界において、読者にとって一様ではなかろうが) それにしても荒木飛呂彦さんは、一コマ一コマ流れや見せ方を大切にし、15ページでの見せ場も熟慮しているとは、何となく読んでいたのでは気付かない(もはや邪魔にならない空気感か)ほど絵を見させてくれていて、色々なことが仕掛けられていることには、驚愕であり、これほどしないと漫画は描けないのかとも脱帽である。 やはり間違いなく一流なのであろう。
0投稿日: 2025.12.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「漫画術」と銘打たれているが、そこで語られている手法は漫画制作にとどまらず、著書の執筆全般にも応用できるものだと感じた。 また、悪役の作り方に限らず、主人公やそれを支える仲間、家族といった多様なキャラクターへと発展させられる考え方が示されている点が非常に印象的である。 読み始める前は、想像上の荒木飛呂彦はどちらかといえば温厚で優しい人物像を思い描いていた。 しかし実際に本書を読み進めると、その印象は大きく変わり、非常に人間味があり、岸部露伴を思わせるような強烈なこだわりを持つ人物であることが伝わってくる。 一方で、その強いこだわりの中にも柔軟性が垣間見えるのが、第7部におけるヴァレンタイン大統領の容姿の変化は、その象徴的な例だろう。 読者ウケを意識して安易に自身の信念を曲げるのではなく、あくまで緻密に組み立てたキャラクターたちを、物語として成立させるために最適な形へと調整していく姿勢が面白かった。 思考実験にも似たプロセスでキャラクターと物語を構築していくことで、作品全体の整合性が高まり、読者に違和感を抱かせないストーリーが生まれるのだと理解することができた。
0投稿日: 2025.12.16
powered by ブクログもうなんというか面白すぎる。現役の漫画家、それも大人気なジョジョの著書が何を考えているのかがわかるとっても興味深い本、一気読みしました。
0投稿日: 2025.12.09
powered by ブクログ2025/11/08〜2025/11/08 『荒木飛呂彦の漫画術』の続編。 漫画家や漫画家をめざす人に向けて書かれた本であることが明言されているが、荒木飛呂彦作品のファンが読んでも楽しめるようになっている。 前作でも言及されていたし、荒木飛呂彦展でも公開されていたし、インタビューなどでも折に触れて紹介されてきたのでファンにはお馴染みの身上書。 一人一人別個にに身上書を書き上げていくのではなく、複数のキャラクターを同時に作り上げていく荒木先生の手法は以前も紹介されていたが、対極となる主人公とライバルの身上書は一緒に書き上げるべきだと言うことがよく理解できた。 “石”仮面、エイジャの赤“石”、“石”の矢、“岩”人間……と、シリーズを通して石が重大な要素となっているという点は目から鱗が落ちる思いだった。
0投稿日: 2025.11.13
powered by ブクログ各部に登場する悪役の解説や、モデルとなった作品はファンにとって必読の内容であろう。 日常の人物や出来事をアイデアとして創作に取り入れたり、創作に対する「自分のためだけに漫画を描かない」「彼らの言葉(作品への賛美)を信じてはいけない」といったマインドが非常に興味深かった。
0投稿日: 2025.10.18
powered by ブクログ春樹先生ほどのすごい漫画家でも他の漫画をたくさん読んで研究していることがわかり驚きました。また、キャラクターを設定するときは、その人の履歴書を詳細に書くこと、また様々なキャラクターの履歴書をキャラが被らないように一度に作成することなど、先生の手の打ちを惜しげもなく紹介していてとても面白かったです。
0投稿日: 2025.10.12
powered by ブクログ荒木飛呂彦の漫画術の続編。 漫画を描く人だけではなく、プライド持って自分に打ち込む全ての人に読んでほしい本。 前回書ききれなかった悪役の作り方を深堀りして説明してくれている。 ただし、単に漫画の書き方を学ぶための本、というだけではない。 ここで語られているのはプロフェッショナリズムとはなんなのか? 変えていい点、ぶれてはいけない点、そこにこだわる姿にシビれるし憧れる。 矜持をもって仕事に向き合うことの大切さを学ぶことができ、ジョジョファンであれば必読だろう。 大好きだった重ちーを「殺したくないな、死なずにすまないかな」と考えてしまいながらも、吉良に殺されないためには女性の手が入ったサンドイッチの袋を手放させるしかない。 でも意地汚い重ちーがサンドイッチの袋を手放すなんてありえない、として泣く泣く吉良に殺されるシーンを描いた、というエピソードが好き。 自分で作ったキャラクターであっても、それが動き出したあとにこちらの都合で修正を加えるとうまく物語が融合しなくなって違和感のもとになる(不完全な作品となる)。 これって漫画を描く時だけの話じゃないんじゃないかな。 研究でも自分の都合でほしい結果を得るために後付けで解析をかえてしまうと、そこだけ不自然に浮き上がった違和感のある研究になる。 パッと見はよくなるかもしれないが、最終的には評価は下がる。 なんてことを考えたりもする。
0投稿日: 2025.09.26
powered by ブクログ還暦を過ぎてもまだ若々しさを保ったままずっとジョジョシリーズを書き続けている荒木飛呂彦の、執筆の方法論をまとめた一冊が本作になる。もともとはタイトルにある通り「漫画術」という作品があり本作はその続編という位置付けになるようだ。前作は読んだことがなかったのだがこの1冊は SNS でかなり褒められていたために 手に取ってみた。 きひろひこと言うとデビュー当時はいくつかの作品を書いていたもののほぼ彼の漫画人生は全てジョジョシリーズにより構成されてると言っていいだろう。自分が漫画を読み始めた頃にはまだ第2部のジョセフジョースター編をやっていたのだがまさか40代を過ぎて第9部を読むことになるとは思ってもいなかった。今や実はスタンドは幽波紋と書かれていた時代があってその前段階として波紋が使えたということを知らない世代も多いのではないだろうか。 またジョジョシリーズ今のようにメインストリームになったのはおそらく第5部あたりからだったのではないかと思う。第3部でスタンドという存在が出て王道の少年漫画のようになったがそれでもまだやや子供には小難しいストーリーだったこともあります大きくなって人気が爆発したと言ってもいいかもしれない。 本作はシリーズの悪役の構成に特にフォーカスを当てているところが一番の特徴だろう。ジョジョシリーズといえば強烈な悪役が印象的なシリーズだが、この1冊を読むとかなり作者が戦略的に悪役を生み出していることがわかる。また時代の雰囲気に合わせて悪役のキャラクターを設定しているというところがあるらしく、だとすると今の時代にジョジョが連載されていたとしても吉良吉影のような人間は生まれなかったのかもしれない。 技術論的なことに興味がある人間は本作では物足りないかもしれないが自分のように漫画を書くわけではなく、愛する漫画の作者がどんなことを考えているのかを知りたいと思うような人間にとってはたまらない一冊だった。少し間を開けて最初の方の漫画術も読んでみようかと思っている。
0投稿日: 2025.09.21
powered by ブクログ先生が考えていることを知れるなんて贅沢な時間だった!こういう考え方、いいなあって思うところがあって、仕事や趣味の創作に活かしていきたいと思った!
0投稿日: 2025.09.16
powered by ブクログ魔少年ビューティ。バオー来訪者。ジョジョの奇妙な冒険。岸辺露伴は動かない。多くの人は、異色の作品だと感想を抱く。しかし、荒木飛呂彦は常に「王道」を意識して執筆してきたのだ!!本書では荒木飛呂彦の漫画への情熱に加え、どのように作品に向き合ってきたが語られる。また、漫画を描かない人にも本書はおすすめだ。創作をする上で、必ずぶち当たる障害。それを乗り越えるためのハウツー本でもあるッッッ!!
8投稿日: 2025.09.02
powered by ブクログ58冊目『荒木飛呂彦の新・漫画術 悪役の作り方』(荒木飛呂彦 著、2024年11月、集英社) 大人気漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の著者が自身の創作術の秘密を語るハウツー本。『荒木飛呂彦の漫画術』(2015)の続編であり、本書では「悪役」の作り方を軸に、漫画の「基本四大構造」、そして長く漫画家を続けるための心構えを説く。 この本には漫画を追求し続けた人間の『スゴ味』があるッ! 〈悪役を作るということは、作者の「悪とは何か」という一種の「哲学」が反映される、けっこう深い作業なのです〉
19投稿日: 2025.07.23
powered by ブクログ前作・漫画術では語りつくせなかった悪役の作り方を中心に披露した本書。 創作の「基本四大構造」は変わらず。①キャラクター ②ストーリー ③世界観 ④テーマ の4ポイントだ。本書はそのもっとも重要な①キャラクターの役割を、とりわけ悪役に的を絞って解説している。 読者が漫画世界に没入して楽しんでくれる最もキーとなる中心軸が、なんといっても魅力的なキャラクターだ。そして、荒木氏自身が少年漫画に選好のバトル系を主として扱っている関係上、悪役キャラクターの存在は欠かせない。テーマが「戦闘」である以上、主人公に対峙する存在が必須となるわけだが、この相手方がヘタレでは、単に主人公最強系、俺ツエー系で終わってしまい、物足りなさが残るだろう。もちろん、俺ツエー系が好まれる向きもあろうが、万事が万事そういう展開だと、すぐに飽きられてしまう。 かといって、異常に強い悪役を設定してしまうと、主人公の絶望感が半端なく、読者も離脱してしまいかねない。 敵役は、いつも主人公より一つ上の実力の持ち主で、主人公の成長ストーリーに合わせてバトルを展開させ、最終的にやられていくものであるのがベストだ。 つまり、主人公と悪役は絶えずセットで考えていくもの。光に対して闇が、善に対して悪が対峙するように、主人公とその相手方もセットでまとめてキャラ設定していくのが望ましい。 そのキャラ設定は、したがって、テーマや世界観に深く関連していくものとなる。敵キャラには敵なりの主張があり、その信念に従って悪の道を何の迷いもなく突っ走る。そのブレなさに悪役の魅力が炸裂する。主人公は、そこにどう対峙していくのか。それが作者の伝えたい世界観であり、自身の哲学の見せ所ともいえよう。 敵キャラがあまりに独特すぎて際立ってしまうからといって、主人公もそこに合わせる必要はない。個性的なキャラが乱立する中、あえて主人公自身は凡人の視点を持たせて基準点をそこに提示させる役割を持たせるのもアリだ。そうしてこそ、読者に安心感、安定感をもって読んでもらえるメリットがある。 敵キャラを考えていくうえで欠かせない工程が、キャラ設定の身上調査書の作成である。名前、性別、生年月日、身長、体重、外見上の特徴等の基本情報から、得意技、好み、性格、家族関係、果ては犯罪歴などなど、あらゆる情報を1枚の紙にまとめ上げる。それをもとに、どんな幼少期を送り、今の性格に至ったのかを、想像膨らませて肉付けしていく。むろん、敵キャラに限らずすべてのキャラに対してまずはこのような身上調査書を書き上げてからストーリー作りに臨む。すべての情報を漫画に乗せることはしないが、細かい設定をしておくと、そうした基本情報を土台としたキャラの動かし方ができるし、物語の途中で矛盾をきたすことを防止できる。 あえて悪役に焦点を絞ったキャラ設定に特化してはいるが、本書を通じて一貫して言えるのは、物語をけん引する鍵は主にキャラクターであり、そのキャラクターを魅力的に動かせるベースとなるものを事前にしっかり考え抜くことの重要性だというように思えた。
1投稿日: 2025.07.07
powered by ブクログ荒木先生の漫画、そして自分の作品のキャラクターを愛する気持ちが伝わってきて、世界的なド天才に向かって何を…という感じだが、何だか可愛らしくも思えてくる一冊。 長く一線を走り続ける本当の天才ってこういう気持ちにさせてくるものなのかもしれない。 ジョジョ、最近のシリーズは追えてないから読みたいなあ。 いろいろコツや、基本のポイントはあるけれども、1番大事なのは「何を描きたいか」ということなのかな、と思った。 実際のコマや、ジョジョの登場人物を使って、丁寧に説明してくれている本書だが、いやだからと言ってジョジョほど個性的な作品になるかね!?とも思い、荒木先生のすごさを改めて感じる。 そんな先生も新人時代は編集にボロクソ言われたこともあるようで(1時間くらい怒られて、途中で寝たこともあるらしい笑)、みんな地道に自分を信じて頑張れば道も開けるかもね、というメッセージも感じた。 あと実際に漫画家になった人向けに書いているということで「税金はきちんと払う」という章があったのは笑った。親切すぎるよ!
30投稿日: 2025.06.16
powered by ブクログ漫画家の話は面白い!っていうか熱い!本当にたまたまですが6月9日に1982年の日曜美術館の再放送をやっていて「私と鳥獣戯画」というテーマで手塚治虫が実演を交え誇張・変形・省略という漫画に通じる面白さを生き生きと語り尽くしていました。本作も荒木飛呂彦は惜しみなく持てるノウハウを一気に語ってくれます。(ホント、実際は読んでいるんですが本人が直接話してくれているような気分で、アッというまに読了。)前著の「荒木飛呂彦の漫画術」はスルーしちゃったけど、読もうかな?第一人者が自分のキャリアの中で掴んだ理論を自分の言葉で伝えてくれる豊穣さ。今回は「悪役の作り方」ということで、彼の言う「基本四大構造」(キャラクター、ストーリー、世界観、テーマ)の中でのキャラクター論を実作の敵役を例にしながら説明してくれます。この構造は決して漫画だけのものではなくてすべての創作のヒントでもあるように思えます。その中でも特に主人公と悪役が戦いの中でアップデートするのは少年マンガの王道かも。人間としての悪役の魅力が主人公を輝かせるという鉄則。正義の道でも悪の道でも互いに前向き、って描き方がジャンプらしさの本質かもしれないと思いました。本書で初公開の悪役キャラクターの身上調査書、必見です。ジョジョ、第四部で読むのやめちゃいましたが、第五部から追いつかないといけないかも…
10投稿日: 2025.06.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
◯創作において、作品全体のテーマを決めることが大切。自分はこれを書いてみたい、といったイメージで決めてもよい。 ◯主人公と悪役はセットで考える。かっこいい悪役を描くなら、悪役は自分の悪を肯定する。同情を誘うような過去や迷いはかっこよさを低下させる。 ◯理に適っていない行動はとらせない。キャラがかっこよくなくなる。 ◯社会のルールや常識を身につけるのは創作をするうえで大切。その常識から外れたキャラこそ魅力的になりやすいので、基本としてしっかり理解しておく。
3投稿日: 2025.06.14
powered by ブクログ前著『荒木飛呂彦の漫画術』に続く第二弾。 本書を執筆した理由を荒木先生はこう述べている。前作を読んだ人が漫画家になったとして、それでも道に迷ってしまうことがある。そのときのために前作よりももっと深く書くべきではないか。 漫画には「こう書かなければならない」というルールはない。ただセオリーはある。もちろん自由に漫画を描く権利はあるのだから、あえて王道から逸れ我が漫画道を行くのも良し。しかし進むべき道を忘れ王道への戻り方もわからなくなったとき、備えとしての地図があったほうがいい。それが前作であり今作である。 『荒木飛呂彦の漫画術』や『荒木飛呂彦の新・漫画術 悪役の作り方』は、荒木先生が漫画家生活を通じて蓄積し裏付けされた経験知と知識を、自身の作品を通じて伝授するためのものだ。そして今作は前作を補完するものと言っていいだろう。 前作では良い漫画を描くための土台が紹介されている。今回はそれの発展形で、良い漫画を描くためには「悪役」と「融合」が重要なファクターとなる。 悪役というのは言わば主人公の行手を阻む困難であり乗り換える壁である。現実世界においても、大なり小なり、トラブルはつきものだ。だからこそ悪役をいかに作り込み登場させるのかによって作品をよりいっそう深いものにできるのかが決まる。 融合はすなわち一つの世界だ。漫画を描くにあたっては、「キャラクター」「世界観」「テーマ」ストーリー」の4つが重要になるが、それぞれが独立していては読者の目を引く作品にはならない。この世界の全てはあまねく調和が取れている。漫画に対しても同様の原則を当てはめるべきで、たとえば『ドラえもん』のような世界に『ONE PIECE』のキャラを登場させるべきではない。それはフレンチに茶碗いっぱいの白米を出すようなものであり、「混ぜるなキケン!」と書かれた洗剤をあえて混ぜるようなものだ。 どんな作品であってもそこに登場するものは全て同じ性質を有している必要がある。「融合」と言うべきか「統一」と言うべきか、釣り合いの取れた舞台を用意することが漫画には欠かせない。 本書は悪役すなわち敵がテーマであるが、漫画家における「敵」とは何なのか。それは「自分の軸を捨ててしまうこと」だ。 漫画家になれば思ったように自作が売れない時期もあるだろう。そのとき「世間ではこういうのが流行ってるから」「担当編集者がこうアドバイスくれるから」と、ウケを狙いたくなる。しかしこれでは調和の取れた「世界観」を描けなくなる。つまり、世間の流行を取り入れて漫画を書けば、当初に設定した「世界観」から逸脱し「なんだかよくわからない漫画」になってしまうのだ。 誘惑に負けることなく自分の軸をしっかりと持つことが大切だ。 さて、本書は悪役の作り方がメインテーマだ。しかし別の読み方もできる。それは「漫画の構造」だ。 本書を読めば漫画という媒体がどのように設計されているのかが大方把握できる。むろん漫画すべてに共通するわけではないが、少なくとも荒木先生の作品は本書に従って読むことができるだろう。そしてこの場合、読者は作品を一段と深く味わうことができる。 たとえば、荒木先生の人気作のひとつ『岸辺露伴は動かない』だ。 主人公・露伴は、売れっ子漫画家であり、旺盛な好奇心を持っている。「ヘブンズドア」という特殊な能力を持っていて、人を「読む」ことができる。露伴はその好奇心で色々な事件と出会い、時には「ヘブンズドア」で解決し、それを漫画を描くための材料へ昇華していく。 そんな岸辺露伴の敵は一体なにか。 それは、担当編集者の泉鏡香だ。 漫画家目線であればたしかに泉鏡香が「敵」であることに納得できる。たとえば彼女は露伴の原稿にうっかりコーヒーをこぼしそうになる。膨大な労力を割いて書き上げた原稿にコーヒーをこぼすような編集者は、なるほど確かに「敵」でしかない。このシーンはさらりと描かれており、よくよく注意して読まなければ岸辺露伴vs泉鏡香の構図を見落としてしまいかねない。 また、彼女はトラブルメーカーとしての役割も果たす。 作品を読めばわかるが、岸辺露伴は好奇心旺盛だからといって何でもかんでもやるわけではない。たしかに過剰な好奇心が見て取れるシーンもある(懺悔室にて、撮影禁止なのに人の目を盗んで撮影してしまうところ)が、一定の節度は守って行動している。 しかしこれでは「ストーリー」が生まれない。かといって露伴が無茶苦茶な行為をすれば、露伴のキャラにブレが生じ、読み手は「露伴がそんなことするかな」と世界に入り込めなくなる。ようは露伴が浮いてしまうのだ。 そこで泉鏡香だ。たとえば「富豪村」のエピソードでは、彼女が持ちかけた提案で露伴は禁足地とされる富豪村へ行くことになる。そこではマナーが過度に重んじられ、一つのマナー違反につき一つの代償を払う。こうして露伴はトラブルに巻き込まれるのだが、この一件はそもそも泉鏡香が元凶である。 このように漫画は登場人物との関わりによってストーリーが「自然」と生まれていくのだ。そして本書を読めばこうしたストーリーを構造的に読み解くことができる。作者の視点に立って読むことができるのだ。 つまり、『荒木飛呂彦の新・漫画術 悪役の作り方』は描き手に対してはもちろん、読み手に対しても、漫画を読む上でとても重要な手がかりを授けてくれるだろう。 本作は、荒木飛呂彦先生はじめ、多くの漫画家の心を「読む」ことができる「ヘブンズドア」である。
7投稿日: 2025.06.01
powered by ブクログ魅力的な悪役が多数登場する、ジョジョの作者による漫画作成手法。 ディオ、吉良に比べてその他の悪役に関する記述が露骨に薄いので、この2人が例外的なホームランだったのだろう。 後半は悪役に関係しない内容で、読む価値は薄い。
1投稿日: 2025.05.25
powered by ブクログキャラクター、ストーリー、世界観、テーマの4大要素のうち、少年漫画に大事なのはキャラクターで動かす動機が大事。 主人公を際立たせるうえでも、悪役は非常に大事。悪とは何かを突き詰める。
1投稿日: 2025.05.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
いやぁ〜〜〜ジョジョ読みたくなる!!! ジョジョの作品は悪役が魅力的なことが多いので、 気になって読んでみると舞台裏に連れて行ってくれたようでとてもワクワクとした…!! こうやって彼等の行く路がが紡がれているのだと思うと、より深く熱く彼等の鼓動を感じられたッッ 作品が魅力的なのは荒木先生だからだ!!! と改めて強く感じられる作品だった。 この後、9部1巻マンガを読んでみたのだけれど、 痺れるゥ〜〜〜ッッ面白すぎるッッッッ 続きを読んできまーーーーすっ!
2投稿日: 2025.05.21
powered by ブクログ「好きなことをやろう、ただし独りよがりになってはいけない」という言葉は、覚えておこうと思った。ぶれずに自分で決めたことをやり抜くことは難しいのに、その上1人の世界に入りすぎてはいけない。 私は人の意見にすぐ左右される上に、こうでなくては!と思い込んでしまうので、治すには頑張らないといけない。 「ちやほやしてくる人は敵」という言葉も印象に残った。努力し続けようと思った。
2投稿日: 2025.05.14
powered by ブクログとりわけ本書の重要な章は第三章「漫画の王道を歩み続けるために」であると感じる。荒木飛呂彦は漫画の面白さを維持しながら「芸術性」も兼ね備えている。ルーブル美術館で展示された実績、その独特なファッションと色使い、ポージングも、類の無い存在である。その作者がどのように「芸術か商業か」のバランスを保ってきたかが、文面で滲み出ているのだ。このバランス感覚はビジネス的感覚であり、漫画家として食っていくための、重要なベースとなる。前著と併せて読みたい一冊だ。
1投稿日: 2025.05.14
powered by ブクログ荒木先生はこんなことを考えながら漫画を書いているんだな、ということを知ることができました。 自分の知らない世界を覗いている感覚があって、楽しかったです。
1投稿日: 2025.05.08
powered by ブクログ荒木さんが語る漫画家としての志が、さまざまな表現を使って豊かに描かれていた。さらに、魅力的なキャラクターやストーリーをゼロから考え、形にしていく手順についても、具体的かつ詳細に説明されていた。 自分は漫画家志望ではないが、読んでいるうちに漫画を創り上げる過程を疑似体験できたほどだった。
1投稿日: 2025.04.29
powered by ブクログ漫画家や物語を描く人向けの内容だが、キャラクターを作る際に気をつけるポイントは良作かどうかを見極めるポイントでもあるため参考になった。駄作をみて、なぜしらける展開なのかを言語化してくれた。
1投稿日: 2025.04.16
powered by ブクログ漫画の方法論。作画のテクニックはほぼない。 キャラ立てが漫画としては一番重要。 その他。 確かに漫画の作り方としてはかなり王道だし、荒木先生が言うからこその説得と。荒木先生が言うからこそのドン引きと両方ある感じ。 生存者バイアスもなくはないだろうが、漫画描き続けようと思う子は、ちゃんと読んどいて思う。実のところそう大したことは仰ってないが、なんと言っても圧倒的な説得力よ。 そうして、これを実践するだけでは自分の足元を脅かすことはできないと言う自信でもあろう。
1投稿日: 2025.04.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
デビュー当時の僕は、自分が好きなサスペンス調の話を漫画で描いては、「これでは連載できない」と編集者からダメ出しをくらっていました。そうした経験を重ねて悟ったのは、サスペンスはストーリーに重点を置くので、キャラクターが弱くなりがちだということです。【キャラクター】のところで述べたように、漫画の最重要事項であるキャラクターがしっかり描けていなければ、大勢の読者の支持は得られません。ですから、そのキャラクターたちのためにストーリーを作っていくのが鉄則です。『漫画術』では、そこに僕が気づくまでの経緯を詳しく説明しています。 漫画の必殺技とも呼べるキャラクターは、それひとつで漫画が成り立つほどの強力な要素ですが、どんなに魅力的なキャラクターも、ファッションやセリフの言葉遣い、価値観などが時代と共に古くなっていく宿命を負っています。その弱点を補うのがストーリーで、時代を超えた名作漫画は、多少、キャラクターに古臭さを感じさせても、その力強いストーリーで読者を魅了し続けるのです。 では、どうすればそんなストーリーを考えることができるでしょうか。 忘れていけないのは、ストーリーはいつもプラスで、右肩上がりに主人公が上がっていくように構成するということです。少年漫画のヒットの理想形は、主人公が「勝てそうにないんじゃないか」という困難に見舞われ、そのレベルもどんどんパワーアップしていくけれども、主人公も成長していって最終的には勝利を収める、というストーリー展開です。僕は「プラスとマイナスの法則」と呼んでいるのですが、漫画のスタート時の主人公の気持ちや置かれた状況をゼロ地点として、そこからずっと上がっていくのが、漫画をヒットさせる「プラスプラス」のストーリーです。ゼロよりさらにマイナスからのスタートも、主人公は常にプラスというのは同様で、さらにより劇的な展開になる効果があります。そのプラスの積み重ねを毎回どうしていくかが、漫画家のアイディアが問われる部分と言えるでしょう。 一方、「プラスで行っていたのに途中でマイナスにしてしまう」のはルール違反です。「プラス→マイナス→プラス」では結局また元のゼロの地点に戻っているだけですし、プラスとマイナスが繰り返されると、「こいつ、また悩んでるよ」と読者をうんざりさせてしまいます。現実の人生はプラスで上がることもあればマイナスで下がることもありますから、「ここで主人公が壁にぶつかる展開にしようかな」という誘惑に駆られたりするかもしれませんが、漫画のストーリーで現実を再現してはいけません。たとえ主人公が何かに迷うことがあったとしても、常に前に向かって進んでいくなど、とにかくプラスを続けていくというのが鉄則です。 一方、あえて人間の暗黒部分を追求し、主人公がひたすらマイナスに向かっていくストーリーはあり得ると思います、『闇金ウシジマくん』や『ウォーキング・デッド』は、そうした右肩下がりにマイナスになる作品の典型でしょう。大事なのは、プラスにしろマイナスにしろ、矢印が常に同じ方向を指しているということです。プラスプラスで上がっていくストリーで途中でマイナスにしてはいけないのと同じで、マイナスに下っていっているのに、ちょっといい話を入れてほっこりさせると、そこだけが浮いて他と融合しない、何か違和感のある作品になってしまいます。 『ジョジョ』は、そんな風に戦いのことばかり考えている中で、「戦うときに何が一番怖いだろうか。時間を止められたりするのも怖いけど、やっぱり先祖のわけわからない因縁が世代を超えて自分に降りかかってくるのが一番の恐怖なんじゃないか」というところから生まれた漫画です。『ジョジョ』が大好きで、『ジョジョ』みたいな漫画を描きたいと思っている人は、絵やセリフを真似るのではなく、「自分の一番怖いものは何だろう?」と考えてみれば、「『ジョジョ』みたいな漫画」がきっと描けると思います。なぜなら、それが『ジョジョ』の本質だからです。 相手が強ければ強いほど、主人公vs.悪役の戦いがおもしろくなりますし、主人公はその困難な戦いを通して大きく成長できます。貴族の息子として幸せに暮らしていたジョナサンに対し、強烈な悪の魅力を放つディオは常に先を行っているので、その分、ジョナサンはどうしても平均的な人物にならざるを得ません。そんな平凡な若者だったジョナサンも、強大な敵であるディオと戦うことで、大切なものを守り抜くヒーローになっていきます。ディオという素晴らしい悪役の存在が、ジョナサンをそこまで引き上げていったのです。 一方、悪役というものは主人公がいてこそ成り立つのですから、悪を魅力的に描くためには、主人公をどういうキャラクターにするかということが軸になります。ジョナサンをディオと同じくらい強烈なキャラクターにするということもできなくはないですが、必ずしも「善」と「悪」を拮抗させる必要はありません。平凡なジョナサンは、いわば『シャーロック・ホームズ』シリーズにおけるワトスンの役回りで、ファンタジー漫画の中の「基準点」という立ち位置です。『魔少年ビーティ―』の公一くん、あるいは『ジョジョ』第四部の康一くんのような、読者と同じ常識を持っているキャラクターという「ゼロ地点」があるからこそ、そこと悪との間にあるギャップの激しさが浮き彫りになっていきます。漫画には、こういう平凡な人物が少なくともひとりはいないと、何が基準か分からなくなってしまう恐れがあり、もし出てくるキャラクターが皆、ディオのようなタイプだったら、ああいう邪悪さが「普通」になってしまうでしょう。 僕がキャラクターを動かしていくときに特に気をつけているのは、理に適っていない間抜けな行動をとらせない、ということです。「間抜けな行動」は『漫画術』で「ストーリー上やってはいけないタブー」として挙げているくらいのダメパターンで、いくらアイディアが出なくても、敵が間抜けな行動をとってくれたおかげで勝てた、という展開にしてはいけません。特に、ディオは常にジョナサンを上回っている存在ですから、たとえジョナサンが負けそうになっても、ディオが間抜けな行動をとってくれたおかげでジョナサンが勝てた、という展開にはしたくありませんでした。 僕はホラー映画が大好きでよく観るのですが、「外に逃げればいいのに、なんでわざわざ追い詰められに二階に行くんだよ」とか、「夜、街灯もないような場所に出かけるのに懐中電灯も持たないのか」とか「タクシーが走っているのに、なんでタクシーを捕まえないんだろう」とか、現実にはあり得ない、間抜けな展開がしょっちゅう出てくることには、本当にイライラします。早く振り返ればいいのに固まって動かない、間抜けな警察の性で犯人が捕まらない、というのもよくあるパターンです。そういう間抜けなキャラは作品を弱くしますし、作り手の都合でキャラクターを動かしているということがバレバレで、一気に観客はシラけてしまいます。 また、「そうか、わかったぞ!」みたいな、現実でそんなことを言う人がいると思えないセリフも嫌だな、と思います。階段から落ちているのに「しっかりしろー」と揺さぶる人、屋上で彼氏と一緒にいるとき、「はー気持ちいい」と深呼吸する女の子など、とにかくわかりやすくしたいという演出なのか、日本の映画やドラマにはこういうわざとらしいシーンが多い気がします。 もちろん、漫画にはわかりやすさやお決まりのキャラクターも必要ですが、やりすぎると一気に嘘くさくなってしまいます。【世界観】のところで述べたように、漫画はファンタジー、嘘の世界とはいえ、だからこそ「こんなのあり得ない」と読者に思わせるようではいけません。階段から落ちて頭を打っている人を揺すったら命に関わるし、怪しい気配を感じているなら、「なんだろう?」とすぐに振り返るものです。センスと言ってしまうと身も蓋もありませんが、要は「こいつのセリフは何か嘘っぽくないか」「こういうのは現実にはありそうにない」という判断ができるかどうか、そしてもし嘘をつくとしても上手につこう、ということですね。 露伴にとって京香は「悪役」と書きましたが、基本、編集者は「敵」ではありません。 もしかしたら、新人の漫画家の中には、「ここができてない」「これはダメだ」と編集者から厳しいことを言われて、「この人は敵だ!」となってしまう人がいるかもしれません。でも、編集者はあくまでプロとして、その原稿をよくするための指摘をしているのであって、別に漫画家本人を否定しているわけではないのです。一生懸命描いた作品を批判されればされでも傷つきますが、そこは誤解しないほうがいいと思いますし、編集者は漫画家と切磋琢磨しながら一緒に上がっていく仲間、バディだということを忘れないでほしいと思います。僕の歴代の担当編集者もよき相棒として、読者との距離感をどこかつかみきれない僕をそれとなく導いてくれています。 僕も新人時代、編集者から厳しいダメ出しを山のように受けました。『漫画術』でも、原稿を袋からちょっと出しただけで、「こんなの見たくない」「なんかもっと読みたくなるようなの描いてきてよ」と突き返す編集者のエピソードを書きましたが、当時、漫画を持ち込んでくる新人に対する気遣いなどは一切なかったですし、僕も面と向かってずいぶんキツいことを言われました。一時間くらいずっと編集者に怒られたときは、漫画を描いた後で疲れていたので、途中で寝てしまったこともあります(笑)。僕が新人のときに出会った編集者たちのキャラクターを京香に取り入れてみたら、さらにパワーアップするかもしれません。 自分のメンタルを守ることは最優先だということを前提としつつ、僕の場合はそういう厳しい編集者たちがいたからこそ、「ただ好きで漫画を描いているだけではプロにはなれないんだな」と気づくことができました。特に初代担当編集者からは「好きなことはやろう。だけど、読者が楽しめないような独りよがりのマンガはいけないよ」ということを徹底的に叩き込まれました。漫画家にとって最初の読者は編集者です。彼らが袋から原稿を出したとき、「お、これは読んでみたいぞ」と思わせるにはどうすればいいか、絵やタイトル、セリフの入れ方に至るまで考え抜いたことで、プロとしてやっていく一歩を踏み出せたのだと思います。『漫画術』には、編集者に最初の一ページをめくらせるにはどうすればいいか具体的に解説してありますので、漫画家志望者は活用してみてください。
1投稿日: 2025.04.07
powered by ブクログ漫画をエンタメと思っていたが、著者が、世情や心の機微を観察して漫画の中にリアリティも持たせていると知り、奥が深いと思った。 漫画をあまり読まないので、著者の漫画を読んだことがなく、漫画を例として解説されているところは理解が難しかったが、著者の考え方からは学ぶところが多かった。
1投稿日: 2025.04.06
powered by ブクログ悪役の作り方をメインにした、荒木飛呂彦の漫画の書き方解説 ディオや吉良吉影なんかの分かりやすい悪役以外に、泉京香を悪役としてしっかり解説してたのは面白かった 漫画を描くことについて今でもしっかり分析して準備してやり続けているし、新しいテクノロジーなんかも追いかけ続けていてすごい 漫画家になりたい人向けの本とはいえ、税金は払おうのパートは唐突で笑った
2投稿日: 2025.03.13
powered by ブクログ漫画家は目指してないけど、悪役が好きなので、荒木先生がどんな考え方で作っているのか知りたくて読んでみた。 キャラクター設定(身上調査書)、ストーリーや世界観、全体的なテーマなど、漫画だけじゃなく小説やドラマなど作品には関係あるなと思った。 社会のルールや常識をもとに人間観察をして、面白い人を見つけようとする。同じ事柄をみていても、感じる能力や気付⇒アイディアに繋げられるかは個人の能力次第だよな。 新書ってあまり手に取らないけど、論理的でレポートを読んでいる感覚で面白かった。
11投稿日: 2025.02.24
powered by ブクログ「悪役」を題材に、漫画の組み立て方を語る一冊。著者の描く漫画の構造と、その中での悪役という存在を解説してゆく。 本の後半では、悪役となるキャラクターを1から実際に作っていく流れが、実例と共に収められている。 ちょうど少し前に自己理解を深める本を読んだが、自己理解のために自分にとって「大事な価値観」を見つけることと、悪役らしい行動を決める上で重要となる「キャラクターの動機」を見つけることが、少し似ているように感じた。 自己理解というものは、自分の内側にひとつのキャラクターを確立する、その過程のことを表しているのかも知れない。
1投稿日: 2025.02.21
powered by ブクログ悪役でもなぜかその言動に納得できるのは、悪の立場での正しさや動機があるから そこにプラスしてあのキャラデザインとセンスだから好きにならずにはいられない~
1投稿日: 2025.02.16
powered by ブクログ漫画家志望じゃなくても メモをしたくなるフレーズが沢山ある 漫画が読みたくなる というか ジョジョを読み返したくなった!
1投稿日: 2025.02.09
powered by ブクログ他職種の仕事の向き合い方をみてみたくて読んでみた。 商業誌として売れること、それとは別に自分の描きたいもの。 画材についてや編集者や世間との関係、お金、税金について かっこいい大人でありたいと思った。 そんなプロ意識をもった仕事を私もしたい。 漫画家は芸術家なんだ。 サラッとしか漫画を読んでこなかったがもっと味わっていきたい。
1投稿日: 2025.02.09
powered by ブクログ大好きなジョジョを描く荒木先生の漫画術。 漫画家志望ではないけど、漫画や映画、小説に対する見え方が広がり、勉強になった! 今作は第二弾とのことで、「悪役」がテーマ。悪役が主役や作品をさらに引き立てること。そして、圧倒的強さ、無理でしょと思わせるほど魅力的な作品になると感じた。DIOとか吉良とかの絶望感ほんと良かったもんなあ。 荒木先生の提唱する漫画の基本四大構造(テーマ、ストーリー、世界観、キャラクター)については、映画、小説を振り返るときにも使えそう。物足りないときに、何が不足していたのかの物差しにも使えそう 第一弾『荒木飛呂彦の漫画術』も読まないと あと、『荒木飛呂彦の超偏愛!映画の掟』も面白そうなんだよな、、
1投稿日: 2025.02.02
powered by ブクログ「はじめに」に書かれているように、荒木先生が意識されていることを惜しげもなく披露してくれていることに感謝(って漫画家志望ではないけれど)。第二章の「悪役の作り方の基本」がとても面白い。コラム『ジョジョ』歴代敵キャラについてはファン必見。第二部で敵が3人だった理由とか。そして、泉京香が適役(もしかして最強?)っていうのもすごくうなづける。悪意のない敵キャラで透明な赤ちゃんが挙がっていたけれど、漫画版で、どう対処したものやら困ったなあと思いながら読んでいたキャラは、山岸由花子だ。可愛さ余って憎さ百倍、みたいな。でも基本は好意が行動の源泉なので、厄介だなって思ってました。
4投稿日: 2025.01.31
powered by ブクログ漫画の四大構造を軸に悪役の作り方やストーリーの展開などを解説していた。個人的には普遍的な漫画の作り方というよりジョジョのキャラが出来るまでという部分が刺さった。具体的には『悪を貫く』という事への荒木先生のこだわりに共感した。だからこそジョジョの悪役は魅力的にうつるのだろう。 読むタイミングで得られるものが変わると思うのでまた期間を空けて読み返したい。 あと納税はしようと思った。
1投稿日: 2025.01.29
powered by ブクログ漫画という枠にとらわれず、仕事でも、日常でも「何かを伝えたい」という人にとって、得るものが大きいと思った一冊。
1投稿日: 2025.01.28
powered by ブクログジョジョのテーマが公開されていており、作品を読み直したいと思う。ブレずに自分を表現すること。表現するためのキャラクター、ストーリー、世界観はテーマから逸れてしまうとメッセージ性が弱まってしまうとわかる。いろんな作品に触れてオリジナルの作品を作る。写真も同じなんだろうな。「アイディアというものは作家個人の能力・発想なのですから、好奇心や興味を持ち続ける限り、宇宙のように無限に広がっているものだ。」いい言葉だなあ。
8投稿日: 2025.01.26
powered by ブクログジョジョが大好きなので、本の内容と漫画の場面がありありと想起され、凄く楽しく読み進められました。 作者の漫画に対する情熱はもとより、これから漫画家を目指す方に対する温かいメッセージに非常に好感が持てました。 何より、作者の穏やかで優しい文体が非常に読みやすく心地よい本です。
1投稿日: 2025.01.16
powered by ブクログ前作に続き漫画は描かないが面白かった。正義と悪は対立構造ではあるもののそれぞれを高めるベクトル方向に一貫性があること、泉京香の立ち位置など改めて知ると深い。
1投稿日: 2025.01.07
powered by ブクログ前作は存在すら知らず読んではいないが、ジョジョ自体はすべて読み、所有している 岸辺露伴は動かない、は持ってたかな? 「ストーリーが動き出すとき」が興味深かった
1投稿日: 2025.01.04
powered by ブクログディオの身上調査書があると聞いて買ったミーハーだけど、最初から最後まで面白かった! 各部のコンセプトや、先生がテーマとしているものがわかって「なるほどね〜」となり、それを踏まえてまた読み直したくなりました。 自分で漫画は描かないけどジョジョが好き!というタイプの人間でもすごく楽しめたのでオススメ!
1投稿日: 2025.01.04
powered by ブクログ前作の『漫画術』に比べて新たな発見が少ないかな、ということで⭐︎3つとした。タイトルに悪役の作り方とあるが一冊を通じて悪役の作り方をレクチャーするというわけではなく、 前作の復習→悪役の作り方→漫画家あるある といった構成で、悪役の作り方だけだと一冊書き切るのはしんどいから、他の内容を付け足してなんとか一冊にしました〜という印象を持った。 とはいえ内容自体は面白く、DIO、吉良吉影、などなどいったジョジョにおけるラスボスたちがどういう意図で生み出されたのかがわかって興味深かった。 荒木先生いわく本作は漫画家志望の人のためのもので、たとえ一握りの人にしか刺さらない内容でもそれでいいというスタンスで書いているようだが、ジョジョが好きな人なら楽しんで読むことができると思った。 ちなみに荒木先生はキャラクターごとに「履歴書」のようなものをつくっていて、キャラの性格とか目的がブレないようにしているとのことだったけど、一読者の目線からすると割とキャラの性格変わってるような。笑 ブチャラティなんて初期と後半だと割とキャラが違うし、あとスタンドの能力なんかも「ジョルノの能力、最初は感覚を狂わせる〜的な感じだったのに生命を創り出すに変わっとるやんけ!」とツッコミたくなった。まあ、荒木飛呂彦のこういう緻密とみせかけ割と適当なところは好きだけど。 いろいろ書いたけど、本作を読めば荒木先生の漫画に対する考えを知ることができるので、興味がある人にはおすすめしたい一冊。
1投稿日: 2024.12.22
powered by ブクログ「魔少年ビーティー」からリアルタイムで読んできた世代です。 10年前の前作も読んだけど、今回も面白かった。荒木先生の漫画に込める思いが伝わってきて良い。単に漫画の書き方ってだけでなく、先生の哲学がわかる。荒木版「まんが道」であるな。
1投稿日: 2024.12.21
powered by ブクログ荒木飛呂彦先生の漫画論。 映画のコメンタリーを聞いている感覚。 ジョジョファン以外にも、これから漫画家になりたいと考えている人にも刺さる内容。
1投稿日: 2024.12.21
powered by ブクログ前作「荒木飛呂彦の漫画術」の延長線上にある一冊。 というか、荒木先生の漫画に対する哲学が一貫しているので、自然と延長線上にならざるを得ないのか。 単に「悪役」だけでなく、連載漫画家の仕事の仕方、「芸術」か「商業」か、コマ割りをどう作るか等いろいろなポイントから漫画の作り方を教えてくれる。 そこまで考えて構成や作画を書いているのか、と改めて感心してしまう。 昨今のAIに対する考えや、「税金は払おう」みたいな荒木先生の私見も面白い。 「ウケないのはむしろ描きたいことを深く描いていないからであって、ブレずにどんどん突き詰めていく方がよい、というのが僕の考えです。」(172頁)
1投稿日: 2024.12.21
powered by ブクログアニメしか観てないけど、ジョジョシリーズ大好きなので買ってしまった。 独特の哲学を持った悪役が多数登場し、ストーリーも発想も斬新。 一体どんな気持ちで描いてるのだろう?と前から気になっていた。 その答えがココに。 こだわりは当然としても、インプットしてきた量が違う気がする。 取り入れたものを自分色に染めたうえで、アウトプットするのが抜群に上手い人でもある。 こういう裏話を読むとまたアニメが観たくなる。 やっぱ原作コミックも読も。
3投稿日: 2024.12.14
powered by ブクログジョジョの作者、荒木飛呂彦先生の漫画講座。 個人的には、1冊目『荒木飛呂彦の漫画術』のほうが好き。漫画の4大構造という話は、非常に納得感があったし、出された例も非常に説得力のあるものだった。かなり内容が詰まっていた。 一方で、本書は、序盤は前作の振り返りになっている。4割くらいが既出の話なのだ。本書から読む人には易しいとは思うが。 で、肝心の悪役の作り方もイマイチ具体性がなく。前作でも紹介されていた「身上調査書」というものを使いましょうという、これまた前作の焼き直し。あとは、主人公と対比させましょうとか、そういったありきたりな内容。 正直、荒木飛呂彦先生が本を出せば、ある程度部数が出ることがわかった集英社が、無理やり書かせた感じが歪めない。 その期待との乖離も含めて、星2かなぁ。 前作読んでなければ、星3くらいの内容はあると思う。でも既読の自分にとっては、内容を薄くして再販されたようなものなので、星2です。 一番おもしろかったのは、コマ割りの解説。
1投稿日: 2024.12.13
powered by ブクログ長く愛されるものには理由があるというところか。 私はこの作家の漫画、所謂ジョジョのシリーズというのは一切読んだことがない。ネットでコマが切り取られ、スラングのように流通しているのを見かけたことがある、それぐらいのレベルである。 なぜ本書を手に取ったかというと、自分の知らない世界をのぞいてみたかったことがまずあり、そのうえで、新書ランキングで上位に来ていたからである。 さて、面白い漫画と面白くない漫画、また、途中からガス欠のように面白くなくなる漫画がある。 王道を歩む作品(らしい。読んだことないから知らんけど。)の作家である荒木氏は、作品のルールを逸脱しないことが大事、自分の描きたいことを描き切ることが大事という風に説明する。キャラクターを丁寧に作り上げることについて、悪役の作り方というタイトルにもあるように、紙面が割かれており、読みごたえがある。 たしかに、途中からガス欠したかのように面白くなくなる漫画というのは、キャラクターや話の軸がブレて、そのブレから読み手が振り落とされる、付いていけなくなる、ということがあるように思う。 売るためではない、自分の描きたい漫画を描き切る、それこそが漫画家の王道である、という荒木氏の矜持のようなものを感じたところである。 新書の感想ということで、一般的な感想を書いておくと、現代は「分かりやすい」「耳障りがいい」ものに飛びつき、あっという間に大勢が傾いていく危機を感じる時代である。世界史を見ると今に限ったことではなく、人間あるあるであるが。「ぶれない」漫画家である荒木氏の考えに触れ、「自分の基礎固めが大事」「そのために色々な物ごとに触れることが大事」という、バランスを保った生き方の重要性を改めて感じたところである。
1投稿日: 2024.12.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
荒木先生はリアリティを漫画作りで大事にしてると感じた一冊だった。 ペルソナを作ることで悪役のリアリティを創っていた。 話は変わるが、ペルソナと言えばマーケティングもペルソナ作って具体的な顧客作ってリアリティを出していたなと思い出した。 何かを作る時はリアリティを求めるのが大事みたい。 現地に行ってみることで自分の目で確かめるのもリアリティを出す工夫と感じた。 リアリティを追い求めるのが面白さを出すのに必要な事なんだろうと思う。
1投稿日: 2024.11.30
powered by ブクログアイデア出しから形やストーリーに落とすまでのすごく具体的な例が紹介されていたり、長く良いものを作り続ける秘訣が書いてあってとても参考になった
1投稿日: 2024.11.24
powered by ブクログ悪役には自分の哲学を投影させる。 漫画を通して自らの信条・理念をぶつけていく作業。 まだ6部と8部は見れてないですが、がんばって読み進めていきます。
5投稿日: 2024.11.17
powered by ブクログ現役の超一流漫画家がその創作の秘密を、というだけで食指が動く。内容は王道中の王道。何処からそんなにアイデアが出てくるのか?その一端を垣間見ることができるだけで一読の価値があります。(ただのファン) 村上春樹の「職業としての小説家」との共通項もあった。「健康」が大前提である。
5投稿日: 2024.11.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
4. 自分にとって初めて登る山に行こうというとき、まず地図を用意するのと同じで、地図がなければ、進むべき道を外れてさまよったり、予想外の危険にさらされ頂上にたどり着けないで終わったり、ひどいときには遭難してしまったりするかもしれません 7. 「この漫画、なんか足りてないんだよね」と言うときは、90%以上の確率で「悪役が立っていない」 8. そもそも人生においては、誰もがなんらかの困難にぶつかっているのですから、大なり小なり、僕たちは日々、戦いを経験し、敵を倒そうとしているはずなのです 14. 「基本四大構造」、①キャラクター②ストーリー③世界観④テーマ。 絵には、この四つを増補・統括する最強のツールで、さらにセリフという言葉によっても補われる図式です 31. キャラクターをつくるときのポイントはいくつかあって、その第一は、「どこかで見たことのあるヤツ」ではない、つまりどんなに人気があるキャラクターでも真似をしてはいけない 31. もうひとつ非常に重要なのは、「何をしたい人なのか」、つまりそのキャラクターの行動の「動機」です。なぜなら、動機は読者の共感を引き出すもので、よい動機は「この漫画、読んでみようかな」と思わせるきっかけになるからです 31. たとえば「友情」のような「正しい」動機を選んだとしても、主人公のよい面だけではなく嫉妬などの人間的な感情や弱点、欠点などもちゃんと描く、ということです 32. キャラクターを作るときは、まず履歴書を参考に作成したオリジナルの「身上調査表」を書く。 約60項目、名前、年齢、性別、身長、体重などの基本情報の他、家族関係や学歴、好きな音楽、ペット、尊敬する人、将来の夢、恐怖(何を怖いと思うか)など、「人間を表すものって、なんだろう?」と僕が考えたものを並べています 44. 何か描きたいストーリーがあったとしても、大事なのはあくまでキャラクターで、そのキャラクターたちのためにストーリーを作っていくのが鉄則 49. 漫画を描くときには、いわばその漫画の「ルール」から逸脱しないように気をつけなければいけません。「ジョジョ3部」の「ルール」の基本は、承太郎たちが旅の道すがら順番に敵に出会っていって、最後にDIOと戦う「すごろく」になっているということでした 51. 読者がひたりたいと思う世界を作っていくには、たとえ架空の世界であってもリアリティーがあって緻密に表現され、説得力が感じられるものでなければなりません 56. 主人公は作品のテーマが目指すものをかなえようと行動し、悪役はテーマの真逆を体現します。 たとえば「ONE PIECE」のテーマは「自由」だと聞いたことがありますが、主人公のルフィが自由の実現を求めるのに対し、悪役である海軍側は海賊を取締り、不自由を強いてくるというわけです 59. 「ローマの休日」は、表面上は王女と新聞記者のロマンティックなラブストーリーと見せて、本質となるテーマが別に存在しています。その映画が作られた時代は米ソ対立の冷戦期で、アメリカでは共産党員やその支持者を徹底的に排除する「赤狩り」の嵐が吹き荒れていました。赤狩りにあったダルトン・トランボが偽名で脚本を書き上げ、他にもウィリアム・ヒル・ワイラー監督やグレゴリー・ペックなど、赤狩りに抵抗した映画人が多く参加しており、自分たちの生き方を賭けてこの映画に臨んだことが伺えます 62. 「自分の一番怖いものはなんだろう?」と考えてみれば、「ジョジョみたいな漫画」がきっと描けると思います 70. 主人公と悪役はセットで考える 72. ジョジョの悪役たちは皆、自分の「悪」を肯定し、悩むことなく、ひたすら自分の道を進んでいきます。互いにそうやって成長していくキャラクターが激突する、だからバトルが面白くなるのです 84. 漫画には直接関係ないことでも、ニュースなどに日々触れて、時代や社会を知ろうとする姿勢を持つことが大切です 85. 最近では、第九部「The JOJOLands」のストーリーの鍵となる溶岩に関係することとして、不動産や会社経営のルールを調べたのですが、「お金って、なんかスタンドっぽくないか?」という発見がありました 88. 結局のところ、悪役とは「思い通りにいかない困難」であり「主人公が乗り越えていくべき何か」なのですから、今の時代の困難や乗り越えるべき何か、たとえばいじめられた経験や、周囲と馴染めず居場所がない疎外感を突き詰めていけば、それが読者に受け入れられる悪役になっていくのだと思います 126. 露伴と京香はメインバトルで戦うような関係ではありませんが、それでも「主人公」と「悪役」のセオリーにあてはめて、ふたりを対比させているところもあります。それは京香の身上調査表に書いてある「芸術か?商業か?」「表現の自由か 社会制度の圧力か?」の部分です 144. 身近な誰かをそのままモデルにするということはなく、何人かの特徴を寄せ集めてキャラクターを作っています 159. 「連載1回にアイディアひとつ」 165. 「好きなことはやろう。だけど、読者が楽しめないような独りよがりの漫画はいけないよ」 167. 結局のところ、編集者の指摘が入るのは、「キャラクター」「ストーリー」「世界観」「テーマ」という漫画の「基本四大構造」のつながりがうまくできていないことを意味しているのだと思います。そして、そのつながりは自分自身でみつけていかないといけません 171. 生き返らせることはしないけれど、その分、人間が生きるとは、死ぬとはどういうことかを「ジョジョ」という漫画でちゃんと描こうと、改めて心に決めた 171. ウケないのはむしろ描きたいことを深く描いていないからであって、ブレずにどんどん突き詰めていく方がよい、というのが僕の考えです 180. 「税金はちゃんと払う」 181. 「すごく売れている食べ物だけど砂糖や油や添加物がたくさん入っていて実は体に悪いというのもあるし、漫画もただ売れればいいということだけを目的にするのは違うよね」 183. いつもぎりぎりのスケジュールに追われていると、目の前のことで頭がいっぱいきなってしまいますが、きちんと休む時間をとることで、次の作品に必要な勉強をしたり、新しいアイディアを思いついたりする余裕が生まれます 186. 僕はアナログで漫画を描き続けていきたいと思っています。今のところ自分で描いた方が速いということと、原画や存在感や手描きのライブ感、描いたときの感動を味わいたいという気持ちが強いからです 188. アメリカやフランスにも漫画はありますが、それらと日本の漫画の決定的な違いは、西洋絵画とは異なる日本独特の絵画技法、たとえば葛飾北斎の浮世絵が平面にものすごいスケール感を感じさせるように、平べったいのに何か動いているような感じを線で表現したり、そういう線で自然物や目に見えないものまで描いてしまったりするところだと思います 188. 手塚治虫先生が偉大なのは、あの膨大な作品群を生み出したことに加え、そうした日本的な漫画の表現にさらに「感情」を入れていったことです。 海外の漫画はストーリーだけを追っていく仕立てですが、手塚先生以降の日本の漫画は、ストーリーが展開していく中に登場人物たちの心情や人間の美しさをぐっと入れていき、独特の情感を感じさせます 206. ちょっとした「間」というか、ストーリーの流れの中にキャラクターの感情が入るコマを挟むテクニックら、日本の漫画ならではの特徴だと思います
2投稿日: 2024.11.17
powered by ブクログジョジョは8部の途中までは読んでいるが、DIOや吉良吉影など魅力的な敵役が多い作品。自分は主人公より悪役が好きになる傾向があるため、なぜなのかというヒントになればと読了。帯にも書いているが、やはり悪役を作るには作者の「悪とはなにか」が反映されるため、全体のテーマやリアルとファンタジーのバランスなども踏まえて練られていることが書かれている。意外なあのキャラも悪役の立ち位置で描かれていることも分かると、悪は自分が思う以上に普遍的で基準が揺れ動くものなのだなと感じた。
4投稿日: 2024.11.15
