
小説なかよしホラー 絶叫ライブラリー 友だち地獄
森川成美、黒戸まち、ゆみみ、三月トモコ、瑞樹しずか、福月悠人/講談社
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総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
人生において素晴らしい存在である友達。友達がいれば、ちょっとの事でもなんだか楽しい。そう思えてしまう程大切な存在。でも、そんな友達も些細な事ですれ違い、それがとんでもない恐ろしい体験を呼び込む事だってあるのです。 少女向け雑誌「なかよし」もホラー系の小説を出していたことには驚き。しかも、このシリーズは計四冊。リボンに比べると圧倒的に少ないが、それでもなかなか多い。三大少女向け雑誌のすべてがホラー系の書物を出しているのか。少女向け雑誌なのでやはり身近なものがテーマになりやすいようだ。今回のテーマは「友達」。日常生活を送るうえでなくてはならない存在の友達が絡んだ話が全4編。友人と送る楽しい学校生活を過ごしていた主人公たちが、些細なすれ違いや、思い込みで急速に恐怖の縁へ引きずり込まれていく。「あそこで、ああしておけば回避できたかもしれない」という話が多かったが、主人公のそれまでの内心での葛藤を読むと、そういう展開も納得。自分が一言謝ればすむ問題なのに、変に意地をはってしまうのもわかる……。特に怖かったのはエレベーターの話。丸く収まるかと思いきや最後にそうくるかー!という感じ。 どの話も最後まで気が抜けない。
0投稿日: 2020.09.22
