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黒博物館 ゴーストアンドレディ(下)
黒博物館 ゴーストアンドレディ(下)
藤田和日郎/講談社
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総合評価

27件)
4.7
18
3
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    いやーよかったよかった。劇団四季の舞台も思い起こしながら、読みました。知ってても泣いてしまった。舞台も良かったけど、漫画には漫画の素晴らしさがありますよね。グレーのふわふわ感は漫画ならではだと思いますし。豪華装丁で堪能させていただきました。舞台はデオンの俳優さんがすごく素敵だった。あと、通路脇の席だったけど、グレイの俳優さんが横を通ったの激アツでした。前の席がガチのファンの方のようで、知らずにいい思いをしました。

    0
    投稿日: 2025.07.19
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    ナイチンゲールの伝記をもとに、芝居を愛するドルリー・レーン劇場に出没する灰色の男(ゴースト)と言う一見関係ない登場人物(登場幽霊?)を見事に融合した漫画。ゴーストの芝居愛が劇団四季の目に留まったのかも。 劇団四季でミュージカルされたみたいで、観たことはないけど、原作漫画は読んでみたくなり手にした作品。 ほんと、面白く一気読みでした。 劇団四季のミュージカルも見てみたくなります。 私の上に取り付いている生霊はどんな奴だろう?笑 ナイチンゲールが他の人の生霊から攻撃されると、どういう訳かキューティーハニーの変身シーンのようになる(作者はキューティーハニーファンなのかな笑)

    0
    投稿日: 2025.07.01
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    自分は『からくりサーカス』のギイみたいに、二人に「幸せにおなり」と言いたいんだ。言いたかったんだよ。

    0
    投稿日: 2024.11.23
  • 美しい物語

    よくもこれだけ話を膨らませられたものです 劇団四季に選ばれたのも納得

    0
    投稿日: 2024.10.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    劇団四季の観劇前の2日間で上下巻を読んだ。 原作読んでから観に行ってよかった〜!! 劇のストーリーは原作と少し違うけど、大筋は同じだったので、初めてのストーリーを理解するリソースを劇を楽しむことに回せてよかった。 劇の方の感想になるけど、デオンの役者さんが素晴らしかったし、フローの最後の慟哭は息を呑んだ…観れてよかった。 漫画は、初めてこの著者の作品を読んだんだけど、なんて力のある絵を描く方なんだろうと思った。一コマ一コマの迫力がすごいのに、読んでいて疲れない! ゴーストであるグレイがキュレーターを相手にフローの人生を語っていく…最初は歪な関係だったけど、ともに苦難を乗り越えて、お互いを知り、唯一無二のパートナーになっていく…という、展開が読めると言ったらあれだけど、王道のストーリー。 だけど期待していた展開が120点で返ってくるので飽きない…120点どころか場面によっては200点で返ってくる。絵の表現がすごかった。 最初はフローを神聖視した感じで描くのかなと思ったけど、フローがかなり醜い表情だったり少年漫画の主人公か?というくらい激情にかられた表情もして、気高さとのバランスがよかった。 あと、ナイチンゲールという人のことを知りたくなった。 今度伝記とか読んでみようかな、

    0
    投稿日: 2024.08.12
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    たとえそれが「偽善」でも、貫き通さねばならない「偽善」がある。「偽善」でしか成し遂げられない「善」があるのです。 藤田和日郎は長編よりもこの位の短くて濃厚な作品の方が、より魅力的かもしれません。 必ずしも、勧善懲悪や大団円のハッピーエンドとはならなくとも、暖かい読後感もある冒険譚でした。 様々な舞台のセリフが引用されるところもあり、芝居とは相性が良さそうです。 劇団四季のミュージカルも鑑賞予定で、そちらも楽しみです。

    5
    投稿日: 2024.06.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    上巻に続き、劇団四季のミュージカル観劇と交えた感想を。 下巻はバトルの迫力がすごい!生霊同士や、グレイとデオンのバトルは、普通の人間からすると見えないので、人間の頭上で行われていて、ハラハラしました。ミュージカルは生霊同士のバトルはないのですが、グレイとデオンがフライングしながら戦っているので、見応えはばっちりです笑 フローは最初、オドオドしていて弱い女性という感じ(それでも芯は強い)だったのに、グレイのおかげでやりたい仕事に就けてからは、グレイの存在もあって、色々言われてもめげない強い女性になっていくところが好きです。でもそれがまさかラストバトルにあんな形でつながるとは……展開の仕方がさすがでした。 ミュージカルの方は何人受けしやすくラブストーリーにしたのかな、と思ったのですが、ラストはほとんど同じ展開だったので驚きました。ふたりの関係性がとても良いんですよね…。ミュージカルでは音楽が素晴らしいのもあって号泣でした。 作者でありミュージカル化を許可してくださった藤田先生、この漫画をミュージカル化しようと思った劇団四季の方々には本当に感謝です。素晴らしい作品をありがとうございました。

    0
    投稿日: 2024.06.16
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     やはり再読。初見の衝撃はないけど、やっぱりラストにかけての流れは好きだな。良いシーン、良いセリフが畳みかけてくる。  以前は最後の戦いは驚きと同時に、こんないい設定を少ししか使わないことに、少し残念だと思ったけど、今回はそれもなく、やっぱりラストが良いよ。気持ちが良くて面白くて、上手くまとまってていい漫画だな。  スプリンガルド同様、入れ子構造になっていて、語られる話(過去)と同時に語り手の話(現在)にも決着がつくのがよい。

    0
    投稿日: 2024.05.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    藤田先生の「うしおととら」が今まで読んだ漫画の中で1番大好きで、もう、崇拝しております、そんな人間の感想なので、贔屓目でお目汚しください汗 クリミア戦争とフローレンス・ナイチンゲールの活躍という史実に基づくフィクション、先生お得意の冒険奇譚となっております ナイチンゲールはもちろん名前は知ってても、看護師さん?くらいな浅はかな知識しかなく、クリミア戦争とか、もう…(遠い目)、もちろん全てこの物語通りではないことは承知の上で、本当に勉強になりました 壮絶な現場の悲痛な声と、それが全く届かず、机上の理論で現場を苦しめる上層部 という構図はいつの時代も全く変わらないのだ、と慄然とするばかりですが、もちろんそんなことで先生もフローも諦めません(フローにももちろん諦めていることもあるのですが…) 今年、劇団四季でとうとうミュージカルが上演となります、本当にこんな相性のいい、ふさわしい作品があるのか、目の付け所が違う方にただただ感謝です というのは、このお話のもう1人の主人公、劇場に長く取り憑く幽霊、グレイが様々な有名なミュージカル(シェイクスピア)の珠玉の台詞を物語の中に効果的に挟み込み、フローたちは舞台の演者なのだ、高じて私たち一人ひとりが「現実」という舞台に立つ主人公なんだよ!というメッセージを実際に舞台で表現するというまるで入れ子構造という企みがこの上ない相乗効果をもたらすと思うのです(からくりサーカスも「出し物」という性質を効果的に配していたけど、こちらはもう「演劇」そのものが物語のエッセンスとなっています) やはり、この時代にこの作品のことを語るのに、「戦争」について記すのは避けて通れません 藤田先生なりの「戦争の恐怖」が提示されます もちろん、このストーリーありきなので、それが先生の全ての意見ではもちろんありませんが、やはり畏れを伴う作業だったと想像し、心から敬服するばかりです ただ、ぼくが最も心震わすのは、先生が登場人物を通して示す熱い人生譚です 選びきれないのですが、今ぼくに1番響いた文章を引用させてください 「偽善」でしか成し遂げられない「善」があるのです 例えば、ぼくの近くに、苦しんでいる人がいたとします 何かできることないかな、ってその人の苦しみに思いを馳せます でも、何もできることなくて、落ち込みます 自分の中の誰かが呟きます え、結局何もせんの?じゃあ苦しむだけ無駄じゃん、なに安全地帯から偉げに宣ってんの、偽善者ぶんないでよ、逆に迷惑なんだけど(く、暗すぎる、我ながら…) でも、また違う誰かが呟きます その人助けたいって思ったんだよね、何もできなかったら、その気持ちは無駄なん?人のこと慮ることが本当に無駄って思ってる? 偽善だって笑いたい奴にはまた、あんたの気持ち、話してみたらいいじゃん そんなせめぎ合いがしばしば繰り返され、それに対して先生が励ましをくださった、と勝手に嬉しかったです そして、本当はもう1つ引用したい文章があるのですが、この駄文を読んでくださり、漫画読んでみようという奇特な方のために、書きません、だって漫画で知る方が何万倍も強く響くから 今、この漫画を読むことができて、本当によかったです、もうみんなに読んでもらいたい(だって上下、2巻なんですよ!すぐ読めます)、でも、絵が苦手って人も一定数いらっしゃる…(この絵だからこそ伝わってくるのに!…贔屓しすぎ汗) も、もう、ミュージカルが楽しみすぎます、それを待つのも幸せすぎる… また、大切な漫画が1つ増えました! そして、先生の深い造詣は、どれだけの時間と努力と忍耐が必要だったかとただただ感服し、でもお茶目な先生のことだから、え、全然楽しかったんですよ、ハアハア、とかどこ吹く風って感じですよね、絶対に!

    3
    投稿日: 2024.04.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    並ぶ参考文献がすごい この二つの物語が一緒になる 漫画家の力 エンターテインメント で物語を知り 参考文献の方を読みたくなります。 クリミア って言葉に 今のニュースから想像する時

    0
    投稿日: 2023.09.03
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    ナイチンゲールの物語×ファンタジーラブだったとは。聞き手への語りスタイルでの芝居展開、古典演劇の豊富な引用…。これはどうミュージカル化されるのだろうか

    0
    投稿日: 2023.04.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    上巻の感想かいてから下巻読もうと思って上巻を読み始めたんだけど気付いたら一気に下巻まで読んでいた。 藤田先生の短編にハズレ無し。 最後のグレイの笑顔にやられた。

    0
    投稿日: 2022.02.14
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    客の分際も弁えず 雑役兵 傷病兵 かち合い弾 クリミア半島 我等役者は影法師 夏の夜の夢 シェイクスピア

    0
    投稿日: 2019.06.17
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    ナイチンゲールが実際はどうだったか という話を聞いたあとで読んだもので、そういう意味では目新しさはなかった が、歴史上史実上の要素を組み合わせ絡ませお得意の対決シーンまで持っていき、尚且つこんなことがあっても良かった と思わせるのは流石だなあ。 個人的には露出シーンが少なめに思えたのも良かった。

    0
    投稿日: 2016.06.01
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    いや~面白かった!!!! この漫画家の人ものすごく歳いってるんだけど すごいね!歳とってもこんな漫画かけるんだもんなー。 ナイチンゲールの話をこんな風に読めるとは思わなかったよw

    1
    投稿日: 2016.05.30
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    本当にナイチンゲールはこんなだったかも?と思わせる、斬新な設定だけど、面白くて上下巻一気読みでした。

    0
    投稿日: 2016.02.10
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    上巻は絶望的な雰囲気が多めでしたが、後半もなかなかどうして。(´Д⊂ そんな中で、自身のなすべきことを頑張るゴーストとレディを見ていると勇気をもらえる気分です。 最後もしっかりまとまって読後感爽やか。 じっくり腰を据えて、もう1回、いや2回以上は読みたい作品。 読むのに疲れますが、そこもまた良いのです。

    2
    投稿日: 2015.12.21
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    ナイチンゲールを作者が、あーしてこーして味付けをして描いたらこうなりました。 最高に面白い!!やっぱりこの作者の作品は胸が熱くなります!! 「かち合い弾」は何故生まれたか。 是非とも最後まで読むべき作品です。

    1
    投稿日: 2015.10.07
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    大好きな藤田和日郎先生の最新作。連載を読まずに単行本を待ったかいがありました。ナイチンゲールの功績をなぞりながら灰色の服の男と人の生霊のようなファンタジー要素も上手に取り入れて読むほどに引き込まれていくのはさすがです。クライマックスは藤田節全開のチャンバラ、そして大団円へ。藤田作品はどれを読んでも胸が熱くなりますね。

    1
    投稿日: 2015.10.03
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    それなりの年月を生きてきて、それなりの経験も積んだから、今更、多少の事じゃ、自己嫌悪に陥らなくなった私だが、未だに、一つだけ、自分の力不足っぷりに泣きたくなる時がある それが、藤田和日郎先生の漫画の感想を書く時だ 感動って一言じゃ片づけたくないくらい、大きな「何か」を文章にしたいのに、いざとなると、作品を穢してしまうんじゃ、って不安が膨らんでしまう。今、既に、この時点で、ここまでの文章を消したい衝動があって、必死に堪えているくらいだ なら、書かなきゃいいだろ、と言われても文句は言えない。しかし、漫画読みで、漫画の感想を書くのが好きな人なら理解してもらえるだろうが、最高の作品に出逢えた感謝は、ずっと心の中に置き続けると、体調に異変が生じてしまうのだ だから、私は書く、この『黒博物館 ゴーストアンドレディ』の感想を まず、言っておきたいのは、この作品も藤田イズムが炸裂しているので、藤田先生の作品と言うか熱に慣れていない人は読まない方がイイ。自分で言うのも何だが、この『黒博物館 ゴーストアンドレディ』は藤田先生のファンの中でも上級者しか、衝撃を受け止められないだろう。先に、『黒博物館 スプリンガルド』を読む事をお勧めする。もし、これが入手困難であったら、小学館から出た『邪眼は月輪に飛ぶ』がお勧めだ ここからは、藤田先生のファンに向けた感想になってしまうが、ご勘弁いただきたい 先にも書いたが、藤田イズムはかなり強かった 藤田先生の実力は、やはり、目に出るな、と感じた。浦沢直樹先生の表現をあえて借りるが、「人ならざる者の目」、「あ、コイツとは分かり合えないな、と感じさせる目」、つまりは、読み手に強烈な印象を叩きつけてくる悪役を書かせたら、まず、藤田先生の右に並ぶ者はいないだろう。尾田栄一郎先生の『ONE PIECE』、鈴木央先生の『七つの大罪』に登場するヒールらも強力だが、いざ実際、藤田先生の作品に登場する悪人の目を見てしまうと、霞んでしまう。ここが年季の差か だから、私は浦沢先生の論に、一つ付け加えたい そんな目をしたキャラ、人間らしい悪人だからこそ、主人公に野望を打ち砕かれて、最期を迎えた刹那、思わず、同情ってほどじゃないのだが、「あ、コイツにも、悪に徹するしかない理由があったのかもな」と、ほんの少しだけ、消えていくキャラの心情に歩み寄れるのだ 人であり続けようとする人間の目も、当たり前のように強い。並みの精神じゃ維持できない信念を持って、他人に嘲り笑われても叶えたい夢に向かって生きている人間の目、それを書くのが上手いのも、藤田先生だ。読み手の心に火を灯せる熱が宿っている、と言えば伝わり易いだろうか? 当然ながら、この『黒博物館 ゴーストアンドレディ』も、アクションシーンは圧巻。青年誌で連載されていたとは言え、ストーリーの厚みをまるで削がず、ドンパチの場面の迫力も、『うしおととら』を筆頭にした週刊少年サンデーで連載していた少年漫画に劣っていないのだから、凄い、としか表現のしようがない 何歳になっても、男って奴ぁ、チャンバラと言うのは心躍ってしまうもんらしい また、何より、自分の人生をしっかりと生きて満足できたキャラクターが、最高の笑顔で退場していく、その信念も、この作品ではしっかりと活かされている 当たり前の話だが、読み手は恨み言を吐いたり、呪いの言葉を残したりする陰惨なキャラクターよりも、自分が自分であり続ける為に、限られた時間の中ですべき仕事を終えて、気持ちよさそうに笑って去って逝く登場人物に共感できるし、憧れも抱ける この『黒博物館 ゴーストアンドレディ』の主役の二人、グレイとフローレンス・ナイチンゲールの笑顔も最高だった わざわざ言うまでもないが、当然、殿堂入りだ ちなみに、殿堂入りを迷わない理由の一つには、最終回のラスト、そこに藤田先生の遊び心、加えて、和月伸宏先生との絆を感じられたからだ。これは、どっちのファンにも嬉しいし、何より、和月先生自身が嬉々雀躍となったに違いない 黒博物館が、再び、その扉を開くのが待ち遠しい。学芸員“キュレーター”さんの個性は、他作品の主人公に勝らずとも劣ってない。実際、アンケートを取ったら、上位に入るんじゃないだろうか サブタイトルのセンスが好い、どの作品もお勧めだが、やはり、第一話だろう、藤田和日郎先生のファンとして、未読の人間に推すべきは。最終回が最高で、それまでの話を読んで得ていた感動を超えるモノであってこそ、作品は完成する。けど、どんな作品でも、まず、一話目から読み手の心を鷲掴みに出来なければ、意味がない。藤田先生の作品は、まず、一話目で読み手を強く抱きしめ、最終回までずっと、その腕の力を緩めない この台詞を引用に選んだのは、何度も連呼して申し訳ないが、藤田イズムの塊だからだ。本音を言えば、他の漫画からの引用を犠牲にして、心に響いたフローやグレイ、デオンの台詞を紹介したい。けど、それは私のルールを、自分で裏切ってしまう。だから、必死になって、この台詞を選んだ。これは、漫画読みにしか理解できない苦しみであり、歓びであり、達成感だろうなァ

    1
    投稿日: 2015.09.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    伝記であり伝奇でありラブストーリー。共に天国へは行けない哀しいナイトのグレイ、にも関わらずその彼がフローの罪を止める。作者に珍しい悲恋の形だが死と共に訪れる永遠の愛でもあり、互いに後悔のない爽やかな結末だった。

    1
    投稿日: 2015.09.14
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    「うしおととら」や「からくりサーカス」の藤田和日郎大先生が描く上下巻の怪奇作品。「黒博物館」シリーズ第2弾。歴史とオカルトが交差する良作です。 ロンドン警視庁の犯罪資料館「黒博物館」に展示された“かち合い弾”と呼ばれる謎の銃弾。ある日、それを見せてほしいという老人が訪れた時、美しい黒衣の学芸員は、かのナイチンゲールと生霊にまつわる不思議な冒険物語を語りはじめる。 下巻では、よく知られたナイチンゲール女史の史実通りの活動の裏側で、生霊たちの凄烈な戦いもクライマックスを迎えます。史実と異なる部分もあるようですが、見事に大団円を描き切る藤田大先生はやはりスバラシイ。ちなみにエンディングでは和月伸宏先生描く「エンバーミング」ともまさかのコラボとか面白いすわw

    1
    投稿日: 2015.08.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ぐぅ…切ない…切ないよ、これは。 史実を下敷きとし、実在の人物をモデルとしている以上、この脚色は否定意見が出てくるかと思いますが…それでもこんな事実があったとしてもいいじゃないか、と。フローが一人の女性としての幸せを得ていてもいいんじゃないか、と思うのです。 そして、グレイがどうしようもなく、哀しい。救われていたのに、一緒に行く事が叶わないという事実。 彼はそれが分かっていても、どうしてもフローに会わなければならなかった。会いたかった。 きっと、今も国立劇場で「見たい芝居を見ている」のかと思うと…涙せずにはいられません。 ともあれ。 フローの成し遂げた事は改めてすごいと言わざるをえません。特に上巻ではひたすらに忍耐を強いられていましたから、ここで一気に彼女の願いと行動が結実する状況には強力なカタルシスを感じます。 切ったはったのアクションでも策略をめぐらす頭脳戦でもありませんが、確かに大逆転と言える戦いがありました。 それにしてもラグラン卿かっこいいなぁ…! 登場するシーンはほんの数ページしかないというのに、この存在感。一つにはホール博士を完膚なきまでに叩いてくれるという点で物凄い爽快感を与えてくれるというのがあるのですが、何せビジュアルが凄まじい。ラスボスでもおかしくない風体ですw なのに、フローにただ礼をしたいという理由だけで馬を走らせる。そんな男気、気配りが超萌えます。ホォォォォル。 それにソワイエもレフロイ軍曹も非常にいいキャラクター。 フローに惹かれつつ、プロフェッショナルとしてかっこよさを見せてくれてます。少しずつ少しずつフローの味方が増えていく感じがなんともいえない救い。 クライマックスのスタン…もとい、生霊も大迫力で素晴らしかった…。やはりこういう展開じゃないとね、折角だし! そんなこんなで、これぞ藤田漫画とばかりに楽しませていただきました。 黒博物館シリーズの新作をお待ちしてます!! それにしても…あどけないフロー、たまらなく可愛いなぁ! あと色々エロい!!!

    2
    投稿日: 2015.08.10
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    決闘代理人はなぜ、劇場の幽霊となったのか?死の瞬間を思い出した時、グレイと女装の美剣士・デオンの因縁も動き出す。一方、野戦病院の改善に突き進むフローに対し、クリミアの軍医局が暗殺計画を発動!!そして「ふたり」の不思議な冒険の、最後の舞台は20世紀、或る夏の日のロンドンへ…。『スプリンガルド』に続く『黒博物館』シリーズ第2弾、終幕!!(裏表紙より) ナイチンゲールの偉業を元にしたファンタジー、とても読み応えがありました!どんな苦難が待っていても絶望せずに突き進むフローと、知らずのうちに惹かれていくグレイや仲間たちの姿がアツいです。強い意志が持つ力をビシッと感じさせてくれます。

    1
    投稿日: 2015.08.09
  • 切なさ?感動?涙が出ました。

    下巻ということもあり、ラストまでテンポアップして一気に読みたくなります。 ナイチンゲールとグレイの関係が素敵すぎて、最後は涙が出ました。 是非とも多くの方に読んで頂きたい作品です。

    2
    投稿日: 2015.08.02
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    http://kc.kodansha.co.jp/product?isbn=9784063884784

    0
    投稿日: 2015.07.30
  • ナイチンゲールの史実を基にしたストーリー(^^)d

    ナイチンゲールの史実を基にしたストーリーです。 かち合い弾という展示物のいわくを、当時のことを知る幽霊グレイが、とり憑いていたナイチンゲールのことを含めて学芸員に語るという展開です。 ナイチンゲールの信念と慈愛に満ちた医療活動の内容と、当時の悲惨な医療体制の現実が分かります。不衛生な病院酷すぎますね。 グレイ 相変わらずカッコいいですね。劇の引用を要所要所で用いていて、軽薄であってもそれがピタリと嵌まっています。 ナイチンゲールの物語としてと、バトルものとしてとの他に、幽霊と人間との恋物語としての一面もあって、オススメの作品です。

    7
    投稿日: 2015.07.23