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エンジェルフライト 国際霊柩送還士
エンジェルフライト 国際霊柩送還士
佐々涼子/集英社
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総合評価

156件)
4.1
51
61
22
7
1
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    めちゃくちゃ期待して読んだけれど、エンド オブ ライフの方が良かった。少し文章が固い感じがしてよみにくかった。 読んだ順番のせいかもしれない。 内容はよい。映画も楽しみにしている。

    0
    投稿日: 2025.11.26
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    前々から存在が気になっていた本。通りすがりの古本屋で売っていたので購入して読んだ。初版発行から15年近く経っている。 国際霊柩送還士という職業は、もっと知られるべきと思った。その点は、まだ見てはいないが、米倉涼子演じるドラマで一定の役割を果たせたのかもしれない。 著者の佐々さんの著書を初めて読んだ。緻密な取材をしながら感じたことを丹念に書き留めている。昨年、まだ50代なのに、病気で亡くなられたそう。残念である。

    0
    投稿日: 2025.11.17
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    異境の地で亡くなった人は一体どうなるのか、おくりびとなんてファンタジー。この本を読んで死に関する観念が変わった。

    0
    投稿日: 2025.11.10
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    ドラマ観て原作を読もうと手に取りました。 ノンフィクション作品、私には合わないようで、最後まで読み進めるのは無理でした。 ドラマが良すぎたのかも。 『国際霊柩送還士』という仕事を知るためなら、とても良い本だと思います。

    21
    投稿日: 2025.09.24
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    数年前の読みたいリストの一冊、やっと読めた! なんとも素晴らしい作品 最後の解説にあった、ノンフィクションとは『世の中に埋もれた人間にとって大切なことを掘り起こし、読者に提示すること』 まさにこの作品が担っている。 そして数年後にドラマ化され広く知れ渡ったのではないか。素晴らしい。 国際霊柩送還士、エンジェルフライト、と呼ばれる仕事がある。まずはそこから。 東日本大震災や、実母を亡くしたことで死に近かった時期に執筆されたそう。数々の遺体を眼にして精神状態を崩したりしながらも続けた取材。命を削って作り上げたと言っても過言ではない。 そうさせたのはこの社長の利惠さん他、メンバーの方々の振る舞いを見て作者も向き合い方を考えたそうだ 海外で亡くなった方をどう輸送するのか、現地でのエンバーミングがどのように、どの程度行われるのか、受け取った後どのように対応するのか…24時間体制で向き合い、全身全霊で作業するエアハース社を取材してまとめたもの。 アルフォンス・デーケン博士は、『死とどう向き合うか』の中で、家族を亡くした遺族の悲嘆のプロセスを12段階に分けて説明している。 ①精神的打撃と麻痺状態 ②否認 ③パニック ④怒りと不当感 ⑤敵意とルサンチマン(恨み)⑥罪意識  ⑦空想形成、幻想 ⑧孤独感と抑うつ ⑨精神的混乱とアパシー (無関心) ⑩あきらめー受容 ⑪新しい希望ーユーモアと笑いの再発見 ⑫立ち直りの段階- 新しいアイデンティティーの誕生 逆さ水、は通常湯をぬるくするには湯に水を足すが、葬儀のときに使うことぬるま湯は、水に油を足して作るのである。 親を失うと過去を失う。 配偶者を失うと現在を失う。 子を失うと未来を失う。 エアハースは永遠に遺体を保存しようとしているわけではない。ただ家族との最後のお別れのひとときのためだけに亡き人を元気な時の姿へと戻してあげようとしている。 アメリカではエンバーマーは、神父や牧師の次に尊敬される職業であると聞く。 「私の顔を見ると悲しかった時のことを思い出しちゃうじゃん。だから忘れてもらったほうがいいんだよ」 エンバーミングの歴史の始まりはアメリカ南北戦争 亡くなった人でも救うことはできる。私たちが悲しみぬいて、きちんと生きぬくことができるから。それを手助けしてくれるのが彼らの仕事 遺体を納められた「ひつぎ」を柩、納められていないものを棺、と表記

    5
    投稿日: 2025.07.31
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    2025.5.4 NHK土曜ドラマ エンジェルフライト 米倉涼子主演 国境を越えて遺体や遺骨を故国へ送り届ける「国際霊柩送還」という仕事に迫り、死とは何か、愛する人を亡くすとはどういうことかを描く。第10回開高健ノンフィクション賞受賞作。(解説/石井光太)

    5
    投稿日: 2025.05.04
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    こういう仕事があることを知らなかった。尊い仕事ではあるが過酷。 海外に行くことがあっても自分が異国で死んでしまうなんて想像したことがなかった。絶対保険に加入すべきだと思った。

    0
    投稿日: 2025.04.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    国際霊柩送還士という仕事があると初めて知りました。 事件、事故、震災、人は突然亡くなるので、いつ仕事が入るかわからない。家族のもとに遺体を引き渡すのにはタイムリミットもある。 やりがいなんて遠く通り超して、使命感のようなものを感じました。

    1
    投稿日: 2025.03.22
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    きちんとお別れするために、ご遺体をかつての姿に。 想像もしないところに、仕事があるのを思い知らされました。 そして、人の数だけドラマがあり、死の数だけ悲しみがあることも。

    0
    投稿日: 2025.03.22
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    死体ではなくご遺体 遺族は異境の地で家族が死亡したことを受け入れられない。だから身内の死を受け入れるための儀式が必要。 生前の姿に戻してあげて「人間」として家族のもとに帰してあげる。 その姿で返事が無いことでやっと死を受け入れられる。 エアハースの方々のご遺体や家族への向き合い方、とても素敵だった。 親を失うと過去を失う 配偶者を失うと現在を失う 子を失うと未来を失う

    0
    投稿日: 2025.03.15
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    プライムビデオのドラマ。主演は米倉涼子で、海外で亡くなった人の遺体を国境を越えて遺族に送り届ける、実在するスペシャリストの物語。ドラマでは感動シーンが満載だったけど、これを仕事にするにはちょっと僕は無理かなぁ。 原作の文庫(ノンフィクション)も読んでみたが、ドラマよりもなかなかしんどい。活字だから読めるが、映像では再現できないエンバーミングのシーン(遺体を腐らないように加工を施す)もある。地上波では流せないよなあ。 そしてこのドラマのモデルとなった企業(エアハースインターナショナル)も注目されてるようだ。 『海外では死にたくない…』これが率直な感想。実は僕は海外に行ったことはないが、やっぱり一生日本から出なくていいやと決意を新たにしました。

    0
    投稿日: 2025.03.05
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    作者は最初、人の命を救う医者の話ならドラマがありそうだけど、国際霊柩送還士のノンフィクションってどうなの?と編集者に言われたらしい。自分も正直どう話を広げるのかな?と読み始めたけど、普段まったくスポットライトは当たらないのにもの凄い職業だなあと思った。 海外から戻ってきた状態の悪い遺体を、翌日には火葬するのにも関わらずなぜ拘りをもってエンバーミングするのか。国際霊柩送還士の仕事に対する姿勢が伝わってくるのと同時に、身近な人の死とどう向き合うか、そもそも死とは?というところまで考えさせられる本。 壮絶な場面を沢山経験しているのに、どことなく静かな印象の職業だと思った。そしてこの本もそんな印象のノンフィクションだった。

    3
    投稿日: 2025.03.04
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    本を読んでからドラマを観た、 この順番、正解だった ドラマの後から本を読んだら、米倉涼子がチラついて、じっくり本に入り込めなかったかも知れない(ドラマもすごく良かったから) 国際霊柩送還士というテーマの選択もさることながら、こんなヘビーな状況で深い取材ができたことにも感服

    1
    投稿日: 2025.02.10
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    弔うこと。 悲しみ抜けるようにすること。 異国で亡くなった方のご遺体を、家族の待つ国へ帰す、エアハースの仕事について紹介されています。 「死」を考える、貴重な機会となりました。

    1
    投稿日: 2025.02.10
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    アマプラでドラマを見かけて気になっていた作品。 死はすぐ隣にあるもの。 中々普段実感することはないけれども、誰しも明日生きている保証なんてどこにもないのは確か。 もし自分や大切な人が亡くなった時、遺体をひとりの人間として接してくれる人に最後をお願いしたいと改めて思った。

    3
    投稿日: 2025.02.03
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    20250202 母のおすすめで読んだ一冊。 国外で死亡した邦人の遺体がどうやって日本に戻ってくるのか、なんて考えたこともなかった。 エンバーミングは、ライセンスや資格がなくともやれてしまうため、業者によって技術格差があるというのも初耳だった。 宗教的にも遺体の処置方法が違ったり、単に未知により正しい処置がされないことがあるというのも、新たな学びだった。 自分も海外旅行や出張によく行くし、これから駐在の可能性もある。もし海外で死ぬようなことがあったら、エアハース・インターナショナルにお願いしたい。

    0
    投稿日: 2025.02.02
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    国際霊柩送還という、国家間の遺体運送を生業とする会社への取材ルポ。 いろんな仕事、業種のノンフィクションを読むのが好きなのだけれど、世の中には本当にたくさんの人生、仕事、価値観があるなと思う。 特に、一般的には非日常と捉えられがちな、死に関する仕事は興味深い。 ビジネスとしてスケールする可能性を持っている、とか、そういう考え方とは一線を画す世界だと思う。

    1
    投稿日: 2025.01.31
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    亡くなったのだからもうどこにもいない、と簡単に割り切れるほど、人は人をあきらめきれないのだ。(本文より) 遺族にとって、最も辛い瞬間にそばに寄り添ってくれる頼れる存在であり、だからこそ、忘れ去られることが喜ばれる職業。 そんな仕事があるとは想像すらしなかった。「おくりびと」という映画とは比べものにならないほどの壮絶なご遺体の状態と日々向き合う姿には頭が下がります。

    2
    投稿日: 2025.01.23
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    エアハース・インターナショナル 親を失うと過去を失う。 配偶者を失うと現在を失う。 子を失うと未来を失う。

    0
    投稿日: 2024.12.05
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    N049 第10回開高健ノンフィクション賞受賞作! 今年お亡くなりになった作家のお一人。佐々涼子さんは、ある研修会で直接お話を伺ったことがあり、教養とユーモアのあるとても魅力的な方でした。「国際霊柩送還士」という職業があることを、この本で初めて知りました。

    0
    投稿日: 2024.11.28
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    普段読まないタイプの小説(ノンフィクションドキュメンタリー)でしたが興味深く読めました。 個人的には知り合の遺体は怖いと感じるのですが、他人ならば仕事ならばどうだろうか?

    0
    投稿日: 2024.10.24
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    筆者は言う「国際霊柩送還の仕事とは、遺族がきちんと亡くなった人に向き合って存分に泣くことができるように、最後にたった一度の 「さよなら」を言うための機会を用意することなのだ。」本書は遺体の搬送会社エアハースとその社員の方々の活動を通して、国際霊柩送還とはどういった仕事なのかを追っている。付け加えると、遺体とともに運んでいる形のないを何かを。感動作という言うにはあまりにも重いテーマのように感じるが、作中の随所で泣いてしまった。こんなノンフィクションは初めてだ。

    0
    投稿日: 2024.10.09
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    ドラマが良かったので読んでみたところ、まさかのノンフィクションでした。エアハースは実在する会社で、登場人物も実在するよう。 エンバーミングは知っていたが、まさかここまでご遺体を大切に扱い遺族に返してくれていたとは。彼らの活動に頭が下がります。読んで良かった本。

    9
    投稿日: 2024.10.08
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    日頃、海外で亡くなられた方が搬送されることが報道されているが、エンジェルフライトこ方々のきめ細かいご対応がいることを初めて知った。 日本人の死者に対する気持ちに寄り添う対応は、素晴らしいと思った。

    0
    投稿日: 2024.09.24
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    異境の地で亡くなった人を、国境を越えて遺体を故国へ送り届ける仕事を描いたノンフィクション作品です。 このような仕事があること自体も初耳でしたし、人の死と向き合う、その過酷な仕事内容が分かるにつれ、仕事に従事される方に畏怖の念を抱かざるをえませんでした。 死者に対して、最後までその人の尊厳が保たれるよう、最善の努力を惜しまない姿勢には、何か圧倒されるものを感じました。 なお、著者の佐々涼子さんは、令和6年9月1日に悪性脳腫瘍のため、56歳の若さでお亡くなりになりました。 ご冥福をお祈りいたします。

    0
    投稿日: 2024.09.22
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    「死」はネガティブ、タブーに捉えがちだけど、身近にある。私達もいつか死ぬ。身近な人、大切な人もいつか死ぬ。すれ違った人もいつか死ぬ。みんな永遠に生きるのは無い。永遠に生きれないのは物理的に。 心の中では常にみんな生きている。あの人に言われて感心したことや、一緒に過ごした思い出、また別の物、形として永遠に生きていくのだ。 「生」「死」は永遠のテーマだと思う。

    1
    投稿日: 2024.09.18
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    キレイにまとまっていて、読みやすかった。 職人(?)とも言うべき人たちの、 死体への熱い思いが伝わる。

    0
    投稿日: 2024.09.16
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    最初はへぇ〜こんな職業があるんだ程度にしか読み始めてなかったが、ページをめくるにつれ、死について弔いについて、葬式…儀式の大切さを考えさせられる気がして、読んで良かったと思いました。

    0
    投稿日: 2024.09.16
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    世の中にある仕事のことについて、また一つ知ることができたのが良かったです。死と向き合う仕事に携わることはとでも考えさせられますね。

    4
    投稿日: 2024.08.08
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    国際霊柩送還士という仕事がある事を始めて知りました。異国の地で亡くなったご遺体が母国に届けられる事はわかっていても、誰がどのように送り届けてくれるのかまで考えた事はありませんでした。 海外旅行や海外での仕事が身近になった今、いつ自分や家族に起きてもおかしくない。 まずは「知る」事ができてよかった。 ドラマも見てみたいと思ってます。

    0
    投稿日: 2024.07.25
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    NHK製作、アマゾンプライム配信(後にNHK-BSでも放映)で米倉涼子主演のドラマ「エンジェルフライト」の原作に当たるノンフィクション。本書は「開高健ノンフィクション賞」受賞作だそうだ。 先に観たのはドラマの方。主演の米倉や遠藤憲一のクセを生かした脚本も良く、(アマゾンがバックに付いた?こともあるのか)けっこう豪勢なキャスティングやロケの充実もあり、各エピソードのどれもが面白かった。 そしてその後に読んだ原作本。そうか、ノンフィクションだったのか。それを基に「フィクション化」したのがドラマ版だったわけだ。 その内容を読みながら、少なからず驚いた。 ドラマに登場する米倉や遠藤、そして彼らの会社やその仕事、さらにはドラマに描かれるストーリーには、それぞれ厳然と「実在」するモデルがあったのだ、と。これは重い。ドラマを思いだしながら、あらためてその下敷きになった事実を再確認しながら読み進む体験は、初めてだったかも知れない。 あとがきに著者自身が独白する通り、ノンフィクションとしては「拙い」と思えるような描き方や捉え方が無かったとは云わない。時として、客観的事実の記述と著者本人の解釈・主張とのアンバランスを感じる箇所もあった。でもそれでもやはり「よくぞ書いてくれた」と思えるに足る「見たことのない」「想像したことのない」事実や現実が描かれていたと思う。それこそが、ノンフィクションを読む醍醐味、か。 まだ見ていないドラマ版のエピソードの続きも楽しみだ。

    0
    投稿日: 2024.07.08
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    知らない事が多い プロフェッショナルってすごい 国際霊柩送還士を知る事が出来たのもこの作家のおかげだけど、彼女の母の胃瘻の選択のくだりに個人的に納得するものがあった

    0
    投稿日: 2024.07.02
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    ノンフィクションには敵わない! こんな仕事ある事知れて良かった (無関心)気をつけないとなぁ………………

    1
    投稿日: 2024.06.23
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    この本を手に取った時は、「へぇ〜国際霊柩送還士という仕事があるんだ〜」と軽い気持ちだったが、読み進めるたびに「私にとって"死"とは何か」を考えさせられる一冊だった。 外国で命が尽きたら、私は故国に帰り、どんな状態でも身内に会いたいと思う。ただ、身内がいない場合は、外国で遺灰になっても構わない。どこで亡くなっても、帰る場所は同じなような気がするから。 著書にも書いてあったように、国によってエンバーミングの技術に大きな差があるらしい。 遺体がどんな状態でも、無効になったパスポートを見ながら一番良い状態で遺族に会わせてあげる、国際霊柩送還士がかっこいいと思った。

    1
    投稿日: 2024.04.15
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    国際霊柩送還士を初めて知った。 遺族第一優先のプロフェッショナル集団。 エンバーミングってすごい。

    0
    投稿日: 2024.01.31
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    ドラマが気になっていたのだけど、アマプラ見れず…と思っていたら、原作があるということを知り手に取った1冊。 海外で亡くなった日本人や日本で亡くなった外国人を家族のもとに帰す仕事をする"国際霊柩送還士"を追ったノンフィクション作品。 彼らがどういった仕事をしているかも丁寧に描かれていたが、"人と死"ということについて、著者の状況(実母の延命治療について)も踏まえた上での考えが記されていて、興味深かった。 遺族が大切な人との別れに向き合うことができるように、情熱を持って働く国際霊柩送還士たちの姿に尊敬の念を抱いた。

    0
    投稿日: 2024.01.20
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    佐々涼子「夜明けを待つ」を読みおえて、佐々さんの命の灯が消えぬうちに未読の作品を読んでおきたいと思ってとりいそぎ入手した。 *** その後、佐々さんの訃報を聞いて何冊か読んだけれど、ここまでは手が回らず読めずにいたけれど、数年前にAmazon Primeでやったらしい配信ドラマ(脚本は古沢良太と香坂隆史)が先日からNHKの地上波で放送され始めたので、それを追いかけてみるためにとりあえず手にとってようやく読み始めた。 異国から無言の帰宅をすることになったご遺体の国際的な搬送をてがける会社に取材したノンフィクション。朽ちていく一方のデリケートなご遺体、遠くから時間もかかって戻ってきたご遺体をていねいにエンバーミングして遺族のもとに届けるというだけではない、急なことに動転していたりあるいはその死を受け入れられない家族をささえるためにあらゆる手続きを代行し傍で支えるという個別の業務があり、またその業務を円滑に行うためにさまざまな文化や宗教の慣習に目を配り、内外の関係機関と連絡を取り合い、連携する。完全に黒子だけれど、他の誰にも替わり得ない、小さいながらも存在感の大きな会社の仕事ぶりに頭が下がった。ページを繰る手がとまらず、一日で読んでしまった。 こんな難しいテーマのノンフィクション、そうそう取材できるものでもないし、このようにまとまったのも奇跡的だと思うけれど、それも佐々さんが自分の中の問題意識に向き合いながら真摯に追求した賜物なのだろう。どの作品を読んでも、そこにはかならず佐々さん自身がいて、彼女自身の成長というか発見がある。 それからNHK+でドラマをみた。人物設定はかなり大きく変えており、語り手となっている新人社員(松本穂香)が佐々涼子さんの思いを伝えていくスタイルのよう。本を読み終えてみると、ドラマはもう見なくてもいい気がするが、ドラマを楽しんだ人はぜひ原作も読んでほしいと思う。

    1
    投稿日: 2023.12.29
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    良いノンフィクションが読みたい。と思い、開高健ノンフィクション賞受賞作から選んで読んだ。良い本と出会えた。人にも勧めたい。 「○○さんが無言の帰国を・・・」というような表現で、他国から遺体となって帰ってくる邦人のニュースは見たことがあったが、その裏で、”死後長時間が経過し、長距離移動の影響もあって大変な状態の遺体をきれいに遺族に届ける。”という、尊くて孤高な仕事があることに気づかせてくれた。 亡くなってしまった娘をフランスの家族に会わせに行くエピソードは、涙が止まらなかったし、この仕事の意義や必要性をとても感じた。 家族の死と正面から向かい合う、死を隠さないのであるならば、エンバーミングはいらないかもしれない。亡くなったそのままの姿を見るべきなのかもしれない。 しかし、遺族は帰ってきた遺体の手を取り足をさすり、声をかける。家族がキスできるような遺体であることで、最後の別れができて、前に進めるのではないだろうか。死生観についても考えさせられた。 エアハースの皆さんが、”忘れ去られる存在”を目指し、遺体と遺族の間に立つのではなく、最後の別れの環境を整える役に徹していることに胸を打たれる。その中でも、遺体に声をかけ遺族にも心を配る様子は、まさに”悼む”ということを純粋に表していると思った。 心無い海外の業者のエンバーミングでずさんな取り扱いを受けるかもしれない。海外旅行に行く際は、必ず保険に入ろう。

    0
    投稿日: 2023.12.09
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    友人に薦められて手に取ってみた本。 ありきたりだが、残された人達にとっての「死」について考えさせられる。「弔い損なわないように」という表現が心に残った。 これを読むと、海外ニュースの捉え方が間違いなく変わるはず。一度は読んでおくべき。

    1
    投稿日: 2023.12.08
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    ドラマを見て国際霊柩送還士という仕事を知り、こちらを購読しました。 エアハーツの社長さんがこのお仕事に就かれたきっかけや仕事の舞台裏、 中には悪徳商法を行っている業者の事も書かれていて、中々知ることのできない業界なので大変興味深かったです。 ご遺族とのドラマも感慨深かったです。

    1
    投稿日: 2023.11.28
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    「エンドオブライフ」もそうだったけれど、この本もまた、取材対象にまつわる物事にぐっと我が身を添わせて国際霊柩送還という仕事を描いているので、体温を感じるほどそばでその仕事ぶりを見ているような気持ちになる。そして、近しい人の死と向き合う心構えのようなものをあらためて教えてもらったような心持ちになる。 24時間を仕事に捧げるような働きは、一歩間違えばブラックだけど、これはもう、仕事というより生き方なのかもしれない。

    0
    投稿日: 2023.11.05
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    看護師をしてて 患者さんの最期を看取ることもあるけど 亡くなった後のことって知らないことばかり。 私は関心を向けてるつもりだったけど 国際的なところは考えたこともなかった。 この本を読んで まだまだ知らないことばかりだなぁ と改めて思いました。 これからも色んな事に関心を持って まずは知ることから始めたいです。

    0
    投稿日: 2023.10.12
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    まず、国際霊柩送還士という仕事があることを知れて良かった。日々生活していると、海外で邦人死亡のニュースもたまに流れてくるが、その遺体がどのようにして日本に戻ってくるかなど考えたこともなかった。この本を読んで、そのような遺体がいかにして遺族のもとに戻るのかを知ることができたことで、今後ニュースを見る目も変わるかもしれない。利恵さんの話など、小説っぽい文体のところは読みやすかったが、著者本人の考えを書いてある箇所は少し読みづらかったかな?

    0
    投稿日: 2023.10.01
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    題材としては素晴らしい。このような仕事があることを知れてよかった。 ただ、物語の視点が細かくぶれたり、情景描写や言い回しなど、文章として読むのに少し苦労した。

    1
    投稿日: 2023.09.12
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    Amazonプライムのドラマを観て、とても良かったので、原作のノンフィクションを読みたいと思いました。

    0
    投稿日: 2023.08.28
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    ドラマから原作に興味を持って読んだ。あまりノンフィクションは読んだことがなく、苦手だと思っていたが、全く関係なく最初から引き込まれ、一気に読了。 世の中にこのような仕事があることも、働く方他、関わる方々の思いも全く知らなかった。心揺さぶられる作品の一つになった。

    1
    投稿日: 2023.08.22
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    ドラマ化されているので小説かと思っていたら、ノンフィクション作品だった。 異国で亡くなった遺体を綺麗な状態にして遺族に引き渡すという「国際霊柩送還士」。 こういう仕事があることを本書で知った。 その仕事を彼らに同行しながら、彼らの仕事に対する真摯な取り組みを描写し、死の在り方をまとめた、開高健ノンフィクション賞受賞作。 災害時にも、紛争時にも、彼らは海外で亡くなった邦人とその家族を助けてきたことを、社会を本当に支えているのは誰かということを、心に留めておきたい。

    7
    投稿日: 2023.08.15
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    国際霊柩送還士は、裏方として人の最も辛い現場に立ち会い、そしてまた裏方として人の目に触れない場所に戻って行く、忘れられるべき人たちである。遺族に生前の姿に近い形の故人を戻すことで、遺族が故人の死に様に心を奪われることなく、一緒に過ごした時間を振り返り、哀しみに専念できるようにしているのだと思う。死は、生き方を考えさせてくれる。

    4
    投稿日: 2023.08.02
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    ドラマが良かったので、小説も読んでみた。読んでみるとノンフィクション小説でドラマの内容とは全く違うが、死について深く考えさせられる内容だった。 国際霊柩送還士とは遺族を慰めるためではなく、しっかり悲しませるお別れする手伝いをするために、生前のような自然な状態に近づける、魂を戻す…このようにして遺族を救っている尊い職業と感じた。 3年前にアフガンで撃たれた中村医師も、きっとエアハース社の方々が処置をして自宅まで送り届けたのだろうな…

    0
    投稿日: 2023.07.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人は死ぬとどこへいくのか。 霊魂の話は宗教家にまかせるとして、 現実的な話で、 海外で死んだ場合、遺体ってどう扱われるのだろう。 死んだらただの肉の塊にすぎない、 そんな風に割り切れる人はごく少数であろう。 神様仏様の話ではなくて、 どうにかして弔いたいって思うのかな。 決して表舞台で主役にならないが、 人の死に寄り添って、 個人の家族をサポートしてくれる、 死体を運ぶプロフェッショナルの ノンフィクション作品でした。

    1
    投稿日: 2023.07.03
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    Amazon primeで配信されるため、なにげなく 読んでみた結果、単なるノンフィクションでは ないことが判り、飾らない筆者の言葉のひとつひとつに圧倒された。 また、物語のキーパーソンの遺体と向き合う姿勢は、プロ意識を超えた、なんとも形容し難い姿勢には深く考えさせられるものが随所に見られた。

    6
    投稿日: 2023.05.31
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    日本にいる外国人の遺体の搬送、外国にいる日本人の遺体の搬送を専門で扱う会社があったとはこの本を読む前まで知らなかった。遺体に向き合うこの会社の人達の姿勢にも感銘を受ける。高田郁さんの出世花を彷彿させるような強い意思がこもった作品だった。「彼女の人格がそのまま会社のカラ―になっている」と表されている社長の木村利恵さんと執筆した佐々涼子さんの生き方も素敵でした。

    2
    投稿日: 2023.05.27
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    国際霊柩送還士という仕事があることを、初めて知った。日々、死と向き合う人々の感情や様子がひしひしと感じられる作品だった。ドラマも見てみたい。

    8
    投稿日: 2023.05.14
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    「BOOK」データベースより転載 運ぶのは遺体だけじゃない。国境を越え、“魂”を家族のもとへ送り届けるプロフェッショナルたち。2012年第10回開高健ノンフィクション賞受賞。

    3
    投稿日: 2023.04.27
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    アマゾンプライムビデオで配信中。 物語だと想像していたのですが、全てノンフィクションで実在している会社のリアルなドキュメンタリー。 海外で命を落とす、という想像しにくい世界をリアルに再現。知力・体力・精神力が求められる過酷なお仕事の実態が書かれています。

    2
    投稿日: 2023.04.22
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    日本人が遺体や遺骨に愛着を感じるようになったのは戦後だという話を読んだことがある。太平洋戦争における異郷での大量死と経済的な余裕がそういう変化を齎したのじゃないかと、何と無く私は思う。だから、そうした経験を持たない国や地域で、遺体が日本ほど丁重に扱われないことも当たり前なんだろう。しかも、文化や宗教によって遺体に対する態度は千差万別だ。養老先生やサイバラ作品を読んでいても感じる。つまり、日本はこの点においてもガラパゴス化している可能性が高い。けれども、ここがガラパゴスだろうがニューヨークだろうが、私たちは近親者の死に悲嘆せざるを得ない。最後に何かしてあげたい。 たぶん、日本人は死者を遠くへ追いやってしまうことのできない精神文化の中で生きてきた。いくら仏教が輪廻転生を解いても、お盆には故人が帰ってくると言い張り続けた。遠くへ追いやらず、死んだ後も水をあげ、米をあげ、線香を焚いて「世話をする」。つまり、死者は絶対的に「世話をする」べき相手として日本人の精神文化の中に根を下ろしている。 宮沢賢治が妹・トシの「あめゆじゅとてちてけんぢゃ」を自分への救済と感じたように。死にゆく者、あるいは、相手の死を受け入れなければならない場面において、「何かしてあげられる」と思えることが、遺される者のたった一つの救済だ。そのことを、祖父と祖母を立て続けに亡くしたことで深く感じた。死装束を着せ、死化粧をし、六道銭をもたせてやりながら、「何かしてあげられる」ことに、確かに私は癒されていた。一方、痛ましく損壊した遺体を前に、あるいは帰ってこない遺骨があることに(私の知人の親族はまだ三陸の海から帰ってこない)、きっと、まだしてやれることがあるのではないか、それなのになにもしてやれないのかと自分を責めてしまうのでは無いか。そこに遺された者への救済として、シベリア遺骨収集団があるのであり、遺体修復士がいるのであり、この国際霊柩送還士がいるのだろう。尊い仕事だ。だって、魂の救済策なんだから。 私はまたひとつ、祖父の痛みを知った気がする。祖父は、私財を投じて後半生を遺骨収集と慰霊に捧げた。それが祖父の魂を救えたのか、それでも救われなかったのか、問う事はもうできないし、生きていたとしてもどうたずねればそれを聞き出せるのかがわからない。わかるのは、戦友をシベリアに置いてきた、何もできなかった、という無力感は、戦後の祖父の60年を支配し続けたという事実だ。 そういう心が眠る土地に、私は生きている。

    5
    投稿日: 2023.04.16
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    「死」というものに おそらく大抵の人間よりも恐れ忌み嫌いつつも、大抵の人間以上に関心がある自身が、綺麗事ではない死の、それも遠く離れた地で迎えた死の肉体的現実が生々しく描かれたこの本を読んでみて、ただ単に現実を書き上げているだけでなく、なぜ日本人は遺体を物体ではなく肉体として重要視するのかという漠然とした疑問が解ける内容でした。 葬式は残された家族のためとよく言われるけれども、まさにそのとおりで、その残された遺族がいかに納得できるかを追及しているのがこのエアハース・インターナショナルであると、「死」を恐れる気持ちが少しは晴れた...とまではいきませんが、スッと落ちる読後感でした。

    2
    投稿日: 2023.03.14
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    国際霊柩送還 エアハース・インターナショナル(株)の登録商標である私たちには馴染みない言葉。 それでもそれが何を意味するのかは読んで字の如く、国境を超えて亡き人を家族の元へ送り届けるビジネスであり、そしてそれに携わるエアハースの彼らを国際霊柩送還士と呼ぶ。 ビジネスと言葉にすると、温もりを欠いた物流的な作業のように聞こえてしまうけれども、彼らがどれほど心を持って故人や残された遺族のために尽力を尽くしているのかは3ページも読めば十分に伝わることだろう。 世の中は知らないことだらけだけれども、そのひとつを本書は力強く教えてくれる。 遺族にとって、国内で亡くなろうが国外で亡くなろうが悲しみに差はない。だとしても異国の地で失われた家族を家に帰らせてあげたいという思いはその手順、手続き、ご遺体の状況、過ぎゆく時間…その不安や辛さは計り知れない。 エアハースはビジネスを作業とはせず、遺族の心情を故人の願いを誰よりも理解しようと寄り添い心を尽くす。どんなご遺体であっても諦めず、家族や友人がお別れをいえる状態に修復させる。 文字にするのは簡単だけど、並大抵の覚悟で携われることではない。 死者は言葉を紡げないから彼らの想いを推しはかることはできないけれど、残された遺族にとってこの取材が、本書の出版が、戸惑いや躊躇い或いは憤りにさえなり得るであろうことは容易に察することができる。 だからこそ、丁寧に慎重に熱を持って書かれた一冊となっているのだろうと思う。 ただその熱がこちら側との温度差を生じてしまう多少の不自然さは否めないというのは正直なところ。 ドキュメンタリー、ノンフィクションでありながら、個人的な感情やエピソードが多く、エアハースと言う世界観からちょいちょい気持ちが逸れてしまうのは残念でした。 とは言え、とても素晴らしいお仕事本です。 彼らのことを知れて良かった。 今年の5冊目

    11
    投稿日: 2023.02.24
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    海外で起こった事件・事故のニュースを観ると ご遺族の姿に胸が痛み、早く家に帰してあげて。 そう思ってしまう。 多くの人の尽力により、ご遺体を異国から送り出し 日本へ帰すことができる。 国際霊柩送還士もそうだ。 搬送された遺体を処置する。 亡き人は笑みを浮かべ表情を取り戻す。 それぞれのエピソードに涙。 P259 〈人々に寄り添い、そっと人々の前から消えていく、いつも忘れ去られる人々〉 社会を支えているのは、こういう人たちだと佐々涼子さんは書く。 読まなければ知らなかったこと。 米倉涼子さん主演のドラマを通して、多くの人へ届くことを願っている。

    3
    投稿日: 2023.02.17
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    数少ないノンフィクションもの。海外に関わる仕事をしているので、興味深く読みました。また、生死についても改めて考えさせられました。今年の映像化が楽しみです

    1
    投稿日: 2023.02.12
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    普段知ることのない仕事の裏側について知れた。 ただ、経営者の方が仕事にストイックすぎてちょっとその仕事観についていけないところもあり若干冷めた目で読んでしまった。社員にも寄り添ってあげて、、、。

    1
    投稿日: 2022.11.16
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    業界のパイオニアであるエアハース・インターナショナル㈱への取材をもとに執筆された本書。 とても良かった。 衝撃が大きくてなんて言葉にすればいいのかわからない。 海外旅行・海外勤務をする人が時代とともにどんどん増え、自然災害も起きてるのに、どうして今まで関心を持たなかったんだろう…。調べようと思わなかったんだろう、って思いました。 だからこそ今読めて良かった。 世に知られることのない「命」を扱う仕事。 遺族の全く手の届かないところで、こんなにも真摯に、心を砕いて、故人のために尽くしてくれる人がいる。 読みながら何度も、何度も、いろんな感情が高ぶって胸がつまりました。 読後のこの気持ちを私の語彙ではとても伝えられない。 とにかく、読んでみて欲しい1冊!

    2
    投稿日: 2022.09.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    エンジェルフライト 国際霊柩送還士 著者:佐々涼子 発行:2012年11月30日 集英社 *第10回開高健ノンフィクション賞受賞作(2012年) 日本人が海外で死亡した場合、遺体のまま日本に送られるのか、荼毘に付されてから運ばれるのか。もちろん、どちらもありが結論。では、その作業は誰がするか?その最重要部分を担うのが「国際霊柩送還士」と呼ばれる人たち。このような仕事があるなんて知らなかった。それを行う専業の会社エアハース・インターナショナルが日本に出来たのが2003年で、それまで日本では葬儀社の仕事の一つとして行われてきた。「国際霊柩送還士」というのも、この会社の登録商標だ。 具体的な仕事としては、海外から飛行機で運ばれてきた遺体を空港(成田)で引き取り、遺体を綺麗にし、葬儀社や遺族の家に運び、引き渡す作業が一つ。もう一つは、日本で死んだ外国人の遺体を引き取り、必要な処理をして飛行機に乗せる作業。こちらは死体が腐敗しないようにエンバーミングをする必要がある。また、本人の国の習慣や宗教観に即した処理をする必要があり、細心の注意が必要だ。飛行機はエンバーミング処理をしていないと載せないことになっている。 この他、稀だろうけれど、海外で死んだ日本人を引き取りに現地へ行って必要な処理をして飛行機に乗せ、同じ便で帰国して、国内での処理をして引き渡す、というパターンもあるようだ。 海外から搬送される遺体は、90%が体液漏れを起こすそうだ。高度1万メートルでは気圧が0.8にまで下がるため、体内のガスが膨張するためだだという。遺体を入れ込んで密閉したビニールの中で、半分ぐらいが体液につかっていることもあるという。それを除き、遺体を綺麗にし、解剖跡が分からないように肌色のテープを貼ったり修復材で埋めたりする。頭蓋骨がずれている場合も整えてずれないようにする。顔の表情を整え、化粧をし、安らかに眠っているように施してから引き渡す。山で滑落したり交通事故に遭ったりして、体の一部、顔の一部が欠損していることもある。たとえ唇がないような場合でも、パスポート写真を見ながら補修剤を用いて再建して同じ顔にする。いろんな事例が紹介されているが、まさにプロフェショナルな仕事。心身共に、いや、心技ともにプロフェッショナルに徹している仕事のようだ。 映画の「おくりびと」はファンタジーだと言い切る。 一体、なぜそこまで遺体を綺麗にする必要があるのか。著者はずっと考え、そして自分の体験も引き合いに出しながらその意義を見つけていく。 外務省の統計では、1年に400~600人の邦人が海外で亡くなり、このエアハース社では200~250体の遺体を運ぶ。飛行機が到着する時間はまちまちで、始発の電車前の時間に出勤したり、深夜に出勤したりと、24時間体制の時も多々あるようだ。なにせ、搬送されたら直ちに処理を施し、一刻も早く遺族に届ける必要がある。そして、なにより遺族のことを考え、職人技とも言える技術と精神力で処理を施していく。そこには遺族の気持ちを考えた徹底的なこだわりがある。処理が済むと、「おかえりなさい。家族に会えますよ」と声をかける。 2004年12月のスマトラ島沖地震や2011年2月クライストチャーチ地震など、大勢の日本人犠牲者が出た時などは一気に搬送されるので大変だ。クライストチャーチでは現地に飛んで作業することになったが、17日後には東日本大震災が起きて飛ぶことすらままなくなった。 2012年にシリア内戦中に亡くなったジャーナリストの山本美香さんの霊柩送還もこの会社がしたようだ。 日本に「死生学」という概念を紹介したドイツのアルフォンス・デーケン博士は、家族を亡くした遺族の悲嘆のプロセスを12段階に分けて説明している。①精神的打撃と麻痺状態②否認③パニック④怒りと不当感⑤敵意とルサンチマン⑥罪意識⑦空想形成・・・・⑩あきらめ―受容⑪新しい希望―ユーモアと笑いの再発見⑫立ち直りの段階 悲惨なままの遺体を遺族に見せてしまうと、⑥ぐらいまでが膨らみ続けることになる、だから必要なのだという。 僕は死体に興味がなく、好きでもない。葬式で死体を見たり、自分が見られたりするのは大嫌い。どうしてそんなに日本人は死体にこだわるのかが分からないが、この本を読んでいると少し理解は出来てくる。ただ、そういう人もいるだろう、結構、多いのだろうとは思うけど、僕自身には縁遠い話にも思えた。 エンジェルフライトは、今、アマゾンプライムでオリジナルドラマ化されているらしい。主演は米倉涼子で来年の春に公開とのこと。 ********* ある国の地域からずさんな処理をした遺体が来た。同じ時期にそこからまた来た。同じ業者が絡んでいる模様。その街ではやくざが救急病院を徘徊し、死者が出ると有無を言わせず知り合いの葬儀社に運んでしまうという。一度運んでしまえば高額な遺体保管料金が発生する。彼らは「遺体ブローカー」。最も安いエンバーマーに発注するのでずさんになる。 中国人旅行者が倒れて死亡、解剖後の遺体をなぜかA葬儀社が引き取った。遺族に100万円を請求。政府機関に相談してエアハースを紹介され、遺体の搬送を頼む。するとA社は遺族に50万円でいいやと言い出した、断ると、じゃあ5万円ぐらいはあるでしょ。旅行者が断る。その後。A社からエアハースに電話が入り、「うちは(遺体の)『入り』はしたことがあるけど『出』はない。今度こういう案件入って来たら、仕事回すからうちがやっているといって海外搬送しない?いくらか仲介料くれたらいいよ」と。調べると、マスコミでベンチャー葬儀社として取り上げられたことがあるB社と実態が同じだった。 寺を持たないマンション僧侶。どっかの寺の檀家ではない人が葬式を頼む。仕事を回して欲しいので、多いときには布施の50パーセントを葬儀社や僧侶派遣業者に払う。その金は、一部の看護婦長の高級ブランドバッグや時計に化ける。婦長は死亡情報をいち早く葬儀社に流す。 1997年、エジプトのルクソールで無差別発砲事件があり、10人の日本人犠牲者が空港に入ってきた。エアハースの社員である山科はそれを待ち、遺体を綺麗にしていく。しかし、母子家庭で育った彼の母親が危篤だとの電話。妹や親戚から「自分の母親と他人とどっちが大切だ」と何度も連絡が入ったが、結局、親の死に目に会えず仕事を続けた。 東日本大震災の7日後、霊柩のボランティアで現地入り。ガソリン不足でどこのスタンドも車が行列。遺体搬送の途中で仲間が給油しようとしたら「本当の緊急車両が先です」と店員に言われて憤った。 また、別の安置所では、礼儀と思って喪服を着て遺体搬送に出向くと石を投げられた。「お前らばっかりいい洋服着やがって!」と。 この仕事は社会の静脈。自分たちが正常に動かない限り、この社会は動かない。 海外からの遺体。遺体の整えをしていると、故人の首が左に少し傾いていた。根気よくマッサージをして硬直を解いていったが、どうしてもその時は直らなかった。まるで故人の遺志でもあるかのように感じた。とうとう断念してその人の妻に詫びると、それでいい、無理になおさないでくださってありがとう、と妻。故人は生前から首を左にかしげるのが癖で、妻はいつも左側に添い寝して頭をくっつけて寝ていた。 社長の息子で、会社の次代を担う利幸は、小学校の時に門限の5時に間に合わなかった。母親の利恵(社長)はバットを持って仁王立ち、ヤバいと思ってマウンテンバイクで逃げたら、バット振り回しながら追ってきた。小学生が全速力で走らすマウンテンバイクと互角の速度。やっと振り切って近所の公園に行ったら、不良の中学生に囲まれる。やられると思ったら、「お前、あのお母ちゃんで大変だなあ」と慰められた。

    0
    投稿日: 2022.09.16
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    海外で亡くなるということは、こんなにも大変なのか…知らない職業をとても読みやすく書かれていて、この方の凄さを感じた。

    5
    投稿日: 2022.09.15
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    国際霊柩送還士という仕事は初めて知りました。 死という難しい題材ですが、重くもなく軽くもなく上手く纏められた ノンフィクション作品でした。凄く読みやすかったです。 壇蜜さんが持っていてテレビで良く出ていた頃に少し有名になった 遺体衛生保全士という資格。エンバーマー。 日本では、まだまだ「死」は身近な存在ではなく、隠し事のように 扱われる風習があります。 本文にも記載がありますが、自分が小学生の頃に霊柩車を見ると 友達皆で親指を握りしめ隠したものです。 最近はご遺体を霊柩車でなく、大きいバンなんかで搬送するんですね。 そういえば亡くなる方が多い割には、最近霊柩車を見なくなったと 思っていました。

    33
    投稿日: 2022.06.26
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    フィクションはよりドラマチックにノンフィクションはリアルにという言葉通り、取材者の佐々さんの書かれる文章がそれぞれがこの仕事に対しての誇りやご遺族達への悲しみに寄り添うようで、目頭があつくなってしまう。 彼たちの仕事は静脈がとても印象に残った。

    1
    投稿日: 2022.04.20
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    【まとめ】 1 国際霊柩送還という仕事 エアハース・インターナショナル株式会社は、国境を越えた遺体の搬送(国際霊柩送還)を行う会社だ。海外で亡くなった日本人の遺体や遺骨を日本に搬送し、日本で亡くなった外国人の遺体や遺骨を祖国へ送り届ける業務を請け負っている。 海外の事件や事故で邦人が亡くなると、まず現地では、警察による検死や遺族による本人確認が行われる。その後、さまざまな書類上の出国手続きが取られるとともに、現地の葬儀社やエンバーマーが適切な処置をして遺体を飛行機に乗せる。搬送業者は日本に到着した遺体に必要な処置をして、自宅や葬儀社へ送り届ける。日本で外国人が亡くなった場合は、専門のエンバーマーが防腐処置をするとともに役所などで必要な手続きを取り、搬送業者が故国へ送り出す。 現状、遺体を海外搬送するための仕組みははっきりと確立されていない。海外からの遺体が十分な防腐処理(エンバーミング)を施されないまま搬送されて成田空港で腐り果てていたり、海外の貨物取り扱い業者と連絡を取り合う術を知らずに遺体を紛失したりと、この分野に携わる業者であっても知識が不十分だという事実がある。また、そうしたいい加減な業者が金儲けのために遺族と接触することもある。劣悪な業者が遺体を腐敗させても、遺族は泣き寝入りをするしかないのが現状だ。 親や子どものもとに故人を帰したいという思いは、国境を超えて万人に共通する。現地の警察や病院、葬儀社から始まる長いリレーを結びつけるのが、エアハース・インターナショナルの仕事だ。 2 遺族とどのようにして寄り添うか 社長の木村利惠はいち送還士でありながら、度を超すほどのアフターケアを行う。遺族の告別式に出席したり、遺族用の航空券を手配してフライトの時間まで寄り添ったり、故人が契約していたアパートなどの契約解除の手続きをしたり、さらには遺族がお遍路をするための海外渡航のアテンドも行ったりしている。息子の利幸も例外ではなく、遺体の生前の肌感を再現するためにコスメを買って化粧の練習をし、医者の検死解剖に立ち会って人の筋肉の付き方を勉強している。 利惠は言う。「私の尊敬する葬儀屋はね、『たとえ枢の中の手の形ひとつでも、ああ、お父もゃんだってわかるような葬儀を挙げてやるのが本当の葬儀屋ってもんだろう』って、言うんだよ。『最高の葬儀を挙げるためならどんな骨惜しみもしない。魂を込めれば必ず通じる』ってね」。 彼女は、社員にまるごと「魂」を差し出せと要求するような厳しさで教育している。そこに妥協は一切なかった。 利惠「死亡した原因もみんな違うんだよ。マニュアルに従っていても人の気持ちはわかんないよ。遺族ってね、みんな違うんだ。顔色を見て、何が必要なのか、どんな気持ちなのかって推し量ることができなきゃだめなんだよ。本当に困っている人がどんなことを望んでいるかなんて誰にもわかんない。だからこそ気がきく人間じゃなきゃだめなんだ」。 利惠と共に会社を立ち上げた山科には、どうしても納得できないと思うことがあった。それは遺体に触ったことのない葬儀業者が増えたということだ。昔は葬儀社が湯灌から納棺までを請け負った。だからこそ遺体が何たるかを知り、どういう状態になるかを熟知していた。遺体を知らずに「その人の死」の何がわかるのか。葬儀社はイベント司会業ではないのだ。死についてわからない者に魂のことはわからないと彼は思っている。 人々は、死後の世界などはないと口では言いながらも、亡くなった人の心は亡くなったあともまだ存在しているとどこかで信じているのだ。身内の死を前にすれば、日頃漠然と考えている「死」はただの抽象概念でしかなく、頭で日頃思っていた「死」とかけ離れていることに気づくのだ。葬送は、理屈では割り切れない遺族の想いに応えるために存在しているのであり、エアハースをはじめとした世界中の国際霊枢送還の事業者は遺族の願いをかなえるために働いているのである。 3 魂呼び 次の日には骨にしてしまうのになぜわざわざ合理的とは思えない行為をするのだろう。 我々はいくら科学が進歩しようとも、遺体に執着し続け、亡き人に対する想いを手放すことはない。その説明のつかない想いが、人間を人間たらしめる感情なのだ。亡くなったのだからもうどこにもいない、と簡単に割り切れるほど、人は人をあきらめきれないのだ。 我々は亡くなった人の体に「魂」とも呼ぶべき、命の残響を聴いてしまうものなのである。ほとんどの人は、いざ親しい人の死に直面すると、「魂」がまだどこかにあると感じてしまうのではないだろうか。だからこそ懇ろに弔うことによって魂を慰めるのだ。 エアハースの遺体の処置に、永遠を希求する姿勢を見ることはない。生前の姿に比べ血色をよくするわけでもなく、生前より華美な化粧をすることもない。生前そのままの姿であることを彼らはあくまで追求する。 処置をして家族のもとへ遺体を帰す。それは、海外で体から離れ出てしまった魂を日本へと呼び戻す儀式ではないだろうか。彼らの国際霊枢送還とは、亡き人に戻ってきてほしい、甦ってほしいという遺族の切なる願いをかなえるための「魂呼び」なのである。 だから魂の戻ってくる場所として、遺体に最大限の処置をする。それがエアハースの処置の意味なのだ。 死の現場に立つ人々は遺族にとって重要な存在でありながら、一方で彼らの記憶に残ってはならない存在でもある。遺族は家族の死を乗り越えて前に進もうとした時、遺体と直面した時のような悲しい記憶を隅に押しやり、楽しかった時の思い出だけに浸るようになる。それがその後の人生を生きるということなのだ。 遺族にとって国際霊枢送還士は、悲しい思い出に寄り添う人々である。だからこそ彼らは丁寧な仕事に感謝しながらも、その記憶を消していこうとする。遺族と送還士の関係は、きっとそれでいいのだ。

    20
    投稿日: 2022.04.11
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    題名もよく読まずに表紙のカッコ良さにつられて読みはじめました 今まで意識していませんでしたが、こんなに凄い仕事をしている人がいることに驚きました 写真も迫力が有って良かったです

    0
    投稿日: 2022.04.11
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    国際霊柩送還士なんて存在を知らなかった 海外で亡くなった人を日本に運ぶ仕事があるなんて… 海外で亡くなり遺体となって日本に運ばれると、 国によって遺体の保存処置にバラつきがあり、 ぐちゃぐちゃだったり体液まみれだったり… それはそれは酷い様相の場合もある そのご遺体をできる限り生前の姿にして遺族に お返しする国際霊柩送還士 アメリカに住んでたときや海外いっても死ぬこと なんて考えたこともないけど、もし死んだら元気な ときの姿で家に帰りたい 佐々先生は寝たきりの母親と向き合うことから、 遺族の心境を想像する 衝撃だったのは、日本で死ぬのと海外で死んで 日本に帰ってくるご遺体の違い 「亡くなった後の変わり方が違うんだ」 遺体になっても遺族だとしても、それは悲しい 国際霊柩送還士は尊い仕事です

    3
    投稿日: 2022.04.05
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    この本を読めて良かった。 今まで知らなかった影の偉大なる仕事。 国際霊柩送還師という存在。 この仕事は仕事は産婆に似ている、という表現があった。 家族にはできない、取り上げる作業と送り出す作業。 ただ、送り出す作業にはマニュアルはないという。 死因も状態も家族もまるで違う、一人として同じ条件の人はいない。 一瞬だけまるで魂を呼び寄せるように、お別れをするために全力を尽くして故人と対話をする。まるで霊能者のようにメッセージを受け取る。 死は非現実的なんかじゃない、生と隣り合わせで、生きてきた生き様の集大成として亡くなる。どんな風に生きてきた、死をもって明らかとなる。 記憶に残る人でありたい、そう思うからにはそれなりの努力や尽力をしなきゃ身勝手なものなのかもしれない。 何もしないで人の記憶に残りたいなんておこがましい。 家族にとって、生き返るなんて思ってなくても、 あれこれ段階を踏んでそれでも生き返らないということを身を以て知る、 その過程こそが大事だという。 その通りだと、経験をもって思い返す。

    2
    投稿日: 2022.03.30
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    取材テーマ先の仕事に関心を持ち読了。 仕事として頭が下がる。 文章の構成を弄ばなくても、十分に気持ちは伝わるのに…そこがもったいない。

    2
    投稿日: 2022.03.01
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    外国で亡くなった方、日本で亡くなった外国の方はどうやって母国へ帰るのか。 各国に専門家がいて、遺体の空輸の際の状態も把握した上で慎重に送られてくるのだと思っていた自分にパンチ。

    3
    投稿日: 2022.01.23
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    日経の夕刊コラムで著者のことが気になり、手頃な文庫本からとこれを購入。大元は10年前に書かれたものだがコラムと地続きで人や死に真摯に向かいあっているようで読んでよかった。 自分も海外旅行は数度行ったことがあり、安全な地域とはいえ客死する可能性くらいは考えていたが、その後遺体がどうなるかなんてことまでは考えてもみなかった。海外での邦人死亡のニュースに(いつもではないけれど)心を痛めた時でもそう。こういった仕事をされている方がいて亡くなった方と遺族との繋がりが保たれていたとは。 自分は人の死に目に会ったこともなく、葬儀に出たことも片手で数える程度なので現実の死は十分には知らない。 自身の死についてはタイミングによってはちょっと嫌だなとは思うが死ぬこと自体はそこまで怖くない。だから遺された人には悲しんで欲しくないし、世間体なんか気にせず初めからいなかったことにしてその後の毎日を楽しんでくれていいし、寧ろそうして欲しいと思っている。逆に自分が遺された場合もそうなるかもしれないと思っている。 でも実際に経験すると違うのかな。やはり悲しみを受け入れるステップが必要なのかな。そのために遺体を整えて遺族が向き合えるようにしてくれる人たちの存在が大切なのかもしれないとは考え直した。

    0
    投稿日: 2022.01.18
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    この本を読んで死とは身近にあるものだと思えた。 世の中には日の目を見なくて誰も知らない過酷な仕事があることを知れた。内容は重かったけど読んで良かったです。

    0
    投稿日: 2022.01.16
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    国際霊柩送還とは、海外で亡くなった日本人の遺体や遺骨を日本に搬送し、日本で亡くなった外国人の遺体や遺骨を祖国へ届けることだ。本書はノンフィクションで、その国際霊柩送還の仕事を、それを専門とするエアハース・インターナショナル社という会社の業務や、そこで働く人たちの仕事ぶりを追うことにより示している。同社の社長が亡くなった人が翼に乗って旅をするのが「天使のフライト」のようだと、国際霊柩送還のことを「エンジェルフライト」と呼んでいることが題名の由来だ。 海外で亡くなった日本人の遺体や遺骨を日本に搬送することが、エアハース社の仕事と上記したが、本書で紹介されている彼らの主要な仕事は、羽田あるいは成田空港に到着した法人の遺体を、個人の実家に届けることである。その際に、遺体に修復を施すことが最も大事な役割のように感じた。 外国で亡くなられた方は事故で亡くなられる場合も多いし、また、死に不審な点があれば司法解剖され、大なり小なり遺体が傷つくことも多い。遺体を修復することを、エンバーミングというらしいが、欧米以外の新興国ではエンバーミングの技術が未熟で、日本に到着した遺体の状態がそういった観点からも悪いことが多い。それを、死の前の日常の故人の状態に戻したうえで、遺族のもとに戻すことが何よりも大事であると、エアハース社の方たちは考えており、修復・エンバーミングに最大の努力を払う。それが大事なことであることは、本書を読めば分かる。 表に出ることはないが、亡くなった方のご遺族にとってはとても大事な役割を果たしている彼らの活動に焦点を当てたノンフィクション。題材としては、気分が高揚するようなものではないが、とても興味深く読んだ。

    12
    投稿日: 2022.01.09
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    南杏子さん作品から、佐々涼子さんの他作品に辿り着いてのこの作品。 国際霊柩送還士に密着したノンフィクション。 国際的にご遺体を運ぶ仕事ぐらいの認識で読み始めたら、ただ運ぶのではなかった。エンバーミング。色々な事情での死や長い移動距離でご遺体は安らかな状態にないことが多い。 国際霊柩送還士が気にかけることは、残された者にいかに悔いの残らない後をひかない別れをしてもらえるか。

    3
    投稿日: 2021.12.26
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    国際霊柩送還の仕事とは、遺族がきちんと亡くなった人に向き合い最後のことばを言うための機会を用意する仕事。 とても重みのある内容だった。 ひとことで済ますことはできないが、ただ感謝しかないだろう。 できるだけ生前に近い姿でお見送りしたいと誰もが思う。 その仕事を全うしている人達の凄さは、並大抵ではない。

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    投稿日: 2021.11.27
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    再読して、再読して、まだ心がざわついてしまいます。 特殊なお仕事の本、と読むのと 家族や友が、身内の者が、お世話になった人は、ただ感謝だと思います。 私は感謝しかありません。

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    投稿日: 2021.11.23
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    「国際霊柩送還士」に取材を行ったノンフィクション。 現代の社会では、何事においてもいかに無駄を削ぎ落とし、効率的に生きるかが中心に考えられているように思う。特に経済的な面において。 そういった観点では、死んだ人をきちんと弔うことは無駄だ。 国際霊柩送還士が極端に少ないのは、それに起因する部分もあるのではないか。 実際に著者は本の中で、人を救う仕事であるならまだしも、死んだ人を弔う仕事を取材して何か意味があるのか?と問われたと語っている。 私は一件一件の事例を通じて、人をきちんと弔うことが非常に人間的なこと、人を人たらしめることであるのが分かった。 倫理の問題を超えて、弔うことがなければ、故人に親しかった人々は、悲しみを受け止める機会を失う。しかし、きちんと悲しみを受け止めて、悲しみきる過程なしには、真に死を乗り越えて、前に進むことが出来ないのだ。 人間というのは元来スピリチュアルな生き物で、合理的には無駄な行為が、とても大切なのだと再認識させられた。

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    投稿日: 2021.11.14
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    国際霊柩送還士という職業を描いたノンフィクション。 佐々さんの作品、2作目ということで心して読み始めたが、やはりずしりと重い。 遺体を故国に送り届ける耳馴染みのないこのお仕事に邁進している人たちの姿が想像を絶する。どうしてここまで打ち込むことができるのだろうか、取材している佐々さんの姿勢にも同様の想いが。自問自答しながら丁寧に読み進めている自分もいつしかお話に引き込まれて、死に対する遺族の気持ちに入り込んでいったように思う。ただの読み物ではない。職業に寄り添い、言葉にする重さを誰よりも理解している佐々さんだからこその文章なのだろう。解説の石井光太さんの分かりやすい文章が全てを物語ってくれた。時間をかけて読み込んだ自分も熱い気持ちになることができてだけど冷静に見つめてもいて、とても素晴らしい時間が持てたことに感謝するばかり。

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    投稿日: 2021.10.31
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    今、ノンフィクションを書かせたら右に出る者がいない佐々涼子さんの衝撃的な作品。今まで意識した事がなかった世界を見せてもらえる。『紙つなげ』も名著だが、読後感の衝撃は遥かに大きい。優秀なノンフィクションならではの感動を味わえる。

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    投稿日: 2021.10.17
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    久しぶりに読んだノンフィクション作品。 海外で亡くなることなんて考えたことがなかったけど、海外に行く以上はあり得ること。 自分が全く想像したことなかった世界が描かれていた。 死について色々考える良い機会になった。

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    投稿日: 2021.09.26
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    久しぶりの重めのノンフィクション。 国際霊柩送還士という、亡くなった人を国を挟んで遺族の元へ送る仕事の話。 単に運ぶのではなく、破損の激しい遺体を遺族の方に見せられるよう修復し、大事に慎重に輸送する。 遺族の方のプライベートには入り込まず、さりとて心には寄り添う。 そこには命ある人への、かつてあったはずの命を、誠意を込めて送り届ける、崇高な使命があった。 しかし仕事の内容は苛烈を極める。いつなんどき仕事が発生し、その仕事はいつでも緊急である。 天災などあった際にはとんでもないことになる。 美しい仕事なんて言葉では語り尽くせない、人としての心に、命に触れる、いつの世もなければならない仕事。 そんな仕事の実情を、ライターの方が書ける限りの範囲で見せてくれる。 死について、違う観点で触れることができる良作。

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    投稿日: 2021.09.05
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    目を背けたくなる描写も多いが、でもそれは身近なことでありただ、自分が知らずに生きてるだけである。 無知とはときに幸せ、平和、なんだと感じた。 死は必ず訪れることではあるが、生と大きな隔たりがある。生の延長でも終わりでもなく、なんなんだろうか。 養老孟司さんの本に、人は、今まで体内にあったものを排泄した瞬間に汚いものと見なす、それは自分でないと認識するからだ、と書いてあったのを思いだしたが 生と死は切り離して考えるものなのか? 読む手を止めずに読了した一冊。

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    投稿日: 2021.08.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    エンドオブライフに続き佐々涼子さんの本を再び手にした。 国際霊柩送還というまるで聞き馴染みのない内容を題材としたノンフィクションである。 海外で亡くなった人を運び、エンバーミングする。 普段は取り上げられることのない彼らの存在を初めて知るきっかけとなった。 遺族にとっては1番忘れたい瞬間、そしてその通り彼らは利恵たちのことを忘れていくが、それこそが理想の形である。これは国際霊柩送還という職に限ったことではないだろう。 目の前にある物事に見返りを求めず誠心誠意向き合い、取り組み、相手には忘れられてしまうくらいの「普通」を提供すること。 そんな風な働き方や生き方ができるようになりたいと感じた。

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    投稿日: 2021.07.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    実は知人の娘さんの読書感想文を読ませてもらって、初めて知った作品です。異境の地で亡くなった人は一体どうなるのか―。国境を越えて遺体を故国へ送り届ける仕事について紹介されています。どうしてこの本を知ったのか聞くと、中学校の先生が紹介してくれたそうです。きっかけは「看取り」について調べていたそうです。そこから、ご遺体の話になり、エンバーミング、おもかげ復元師さんのお話、そして、海外で亡くなったとき、ご遺体がご遺族の元に帰ってくるときに携わるお仕事もあるんだよと。きちんとお別れ出来るために、元の姿に戻してくれる。大切なそして大変なお仕事だと。読書家の先生でよかったねと作文を読ませてもらいました。すてきな進路指導の一つだなと思い、私も手に取りました。こういうご時勢で、よりご苦労や大変な思いをされていないのかなと。気になりました。

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    投稿日: 2021.07.19
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    海外で亡くなった日本人、もしくは日本国内亡くなった方の遺体を国家間を超えて送る会社に密着取材したルポ小説。 まず職業の存在を初めて知って驚き、また携わる方の身を削るような真摯な姿勢に驚きました。 死は忌み事として普段触れられない話題ですが、この本をきっかけに考えるきっかけになったと思う。 筆者の方が迷いながらも真正面から描いているのが伝わってくる。良書でした。

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    投稿日: 2021.07.10
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    異国の地で亡くなった人はどう家族のもとに帰っていくのか 「死に関わる仕事は世の中の静脈だ」 動脈のように表舞台に出ることはないが社会に必要なもの いろんな気づきが得られる非常に良い本だった

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    投稿日: 2021.07.09
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    読んで良かった、そう思えます。 この本の存在を知ったのが2013年の5月。ぞんあまのほしい物リストに登録はしたけど読む勇気が持てなかった。 聞き馴染みのない国際霊柩送還士についての本。 わかることは『死』が関係すること。 私にとっては気軽に手が出せるものではありませんでした。 気になるけれど読む勇気が持てないまま月日が流れ、『「本をつくる」という仕事』を読んだときに中に出てきた『紙つなげ!彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場』が気になり、読んでみて後書きで著者が同じと知る。佐々さん。 私は映画や本にも人それぞれ的確に受け取るタイミングがあると思っていて、エンジェルフライトを読むタイミングはきっと今なんだ、と思わされて読むことにしました。 佐々さんの取材力、文章力は、既に読んだ石巻工場についての本で感じた通りこの本でも素晴らしかったです。 ただ取り扱う『死』の話が重すぎて、一気に読むことはできず、少しずつ読み進めてきました。 衝撃的な話が多く、何度日常での人との会話に「最近読んでる本でこんなことが書いてあって…」と話題にしたことか。 とにかくこの本から得る情報は知らなかったものばかり、衝撃の連続でみんなに知って欲しい!と思ってつい話題にしてしまっていました。 前半の方はそういうノリ?でしたが、読み進めるうちにしっかり受け止めなければならないなと思わされるようになりました。 著者自身についてや、記事にしてほしくない遺族、ジャーナリストの方の死などの話を読み進めると簡単に言葉が出てこないけれど心を多分に動かされました。 読んでる中で、この仕事は業(カルマ)だ、と思っていたら著者自身の文庫版後書きで実際「業の深い仕事」と言っていて驚いた。 取材して本にすることが必ずしも良いことと思えないけれど、佐々さんが書いてくれなければ私は知ることができなかった。 私が、知れて好奇心が満たされて楽しかった。なんて興味本位の姿勢で終われば何なの?となるが、そんな気持ちではない。 これを知れたことで世界の解像度が変わる気持ち。 前から、死者や死、葬儀に関わる方達を軽視していた訳では一切ないけれど、自分や身の回りが経験し得ないことで知らない視点の話を垣間見させてもらえた感じ。 忘れられる人々。 というのが印象に残っている。 それがあるべき姿とも納得して思えるからこそ、 この本が世に出て存在する意味があると思えました。 私は直接的にエアハースの方々にお世話になったり関わったりはしたことないけれど、「有難う」と伝えたいです。 亡くなられた方々に寄り添い、亡くなられた方々、愛する人を突然失ったご遺族の無念、やるせなさに心を砕く姿勢。 そういう、信念を持ち、全身全霊尽力する人たちがいるという事実に胸が熱くなり涙が込み上げます。 不思議な感情。 そんな素晴らしい方達が生きているということが、こちらの生きる希望にも繋がるんです。 大袈裟かな。 損得勘定や上っ面、合理化、経費削減、自分が良ければそれでよし。 良い面もあるというか塩梅で、バランス次第なのに自分に都合よく解釈して、他人や世界を省みず好き勝手する人が目につきやすくなった世の中で、不安や失望が当たり前になっていたからこそ、エアハースで働く人たちの姿勢が胸を打ったわけです。 当の本人たちにそういうつもりは一切ないと思いますが。 畑が違っても、自分の仕事に対して悩みながら考え抜いて真剣に向かわねばと思います。 なんだろこの感想。

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    投稿日: 2021.06.24
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    以前読んだ『葬送の仕事師たち』の 解説を書いてらっしやる佐々涼子さんの作品。 海外で日本人が亡くなるというニュースは これまで何度も観ているけど どうやって家族の元へ帰っているのか 正直深く考えたことなかった。 すぐそばで家族が亡くなっても 表現しきれないほどの悲しみと絶望だというのに 事情もよくわからないまま 嘘であってほしい、そんな悲痛な気持ちで 故人が帰ってくるのを待つ遺族の精神状態は どれほどのものだろう… 「死」を扱う仕事に携わることは 生半可な気持ちでは務まるはずがない。 海外で亡くなった遺体は 飛行機による気圧の変化の影響で 厳しい状態になってしまっていたり 「死」そのものが 人の目に触れずらいということもあって 信じられない状態で送り届けられることも 珍しくないらしい。 国際霊柩送還士たちは単に遺体を 海外から日本へ帰国させるだけではない。 遺体に「お手入れ」…つまり処置をして きれいな姿で家族の元へ帰す。 待っている家族が最期の別れを きちんとできるように。 「絶対になんとかする」その思いで 遺体に向き合う様子は 鬼気迫るものを感じるほどだ。 父が亡くなったとき… 身体は驚くほど冷たくて、それがまた悲しくて。 けれど、顔を見ればいつもの父の寝顔。 今にも目を開けそうなくらい 見慣れた父がそこにいた。 白装束の意味やお経の内容も 正確にはわからなかったけど 手順や作法…とにかく全部きちんとやって 父が無事に成仏できるように 天国にいけるように その辺でふらふら迷わないようにしなくちゃって… 悲しさとさみしさに潰されながらも その一心だったような気がする。 わたしのそんな気持ちを葬儀社の方々は ちゃんとわかってくれていたと 今になって改めて思う。 葬送の仕事はなくてはならない そして、尊い仕事。 早朝だろうが深夜だろうがとっても誠実に真摯に 毎日遺体と遺族に向き合い続ける彼らに 心からありがとうって伝えたい。 この作品に出会えてよかった。

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    投稿日: 2021.05.07
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    知りたいという気持ちと、読むのはしんどいかな、という気持ちで、随分前からなかなか手が出なかった本。 遺体と向き合うという過酷な場面も淡々と記されていて、思ったより落ち着いて読めた。後からずっしりと来る。 コロナで亡くなると、遺体に対面できず、遺骨で会うことになる…ということわ考えると、やはり尊い仕事だ。

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    投稿日: 2021.03.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    海外で亡くなった邦人や、日本で亡くなった外国人の人を、遺族にとって一番いい形で連れて帰る事に全力を注ぐ人たちのお話。 とっても良かったし尊い仕事だとは思ったんだけど、ちょっとここの社員の人たちの自己犠牲が凄すぎて、零細企業の定めなのかも知れないけどその点だけ読んでて辛かったかな…。本当に大事な仕事だと思うし、経営面での課題があるようならいくらかの税金を投入するなりしてもう少し労働環境を改善して欲しいと思ってみたり…。 ただ、僕自身、亡くなった祖父や祖母の身体を納棺師さんにキレイしてもらってその重要性は認識していたつもりですが、日本で亡くなった人の比ではない状態である海外で亡くなった人の遺体を修復するという仕事が本当に必要だという事を実感出来るお話でした☆ どうしても日本では人の死に関する話に極力触れたがらない傾向にあると思いますが、そういった姿勢が「遺体ブローカー」たちによる遺体ビジネスを生む温床になっていると思いますし、むしろまだ人の死というものを身近に感じていない人ほど読んで欲しい本だと思います♪

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    投稿日: 2021.03.16
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    国際霊柩送還士、初めて聞く職業名だった。異国で亡くなった方が本国に戻り埋葬されるニュースを見る機会が多々あるが、どのように誰か行なっているのか、恥ずかしながら想像したことすらなかった。本書を読んで、その仕事がいかに過酷で、尊いものかを知った。マニュアルに頼らず臨機応変にケースバイケースで遺族に寄り添う姿、あくまで黒子に徹するプロフェッショナルな立ち振る舞い、覚悟が問われる仕事だが、現場で今日も頑張っていらっしゃる方々を想像すると、頭が下がる思いでいっぱいになった。そして、取材も難航を極めたと思うが、ここまで鮮明にリアルにまとめられた著者もすごいと思った。

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    投稿日: 2021.02.27
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    国際霊柩送還士と言われる人たちがどういう仕事をしているのかについて知ることができた。報道等で、海外で亡くなった日本人の遺体が航空機で運ばれ、空港で帰国する姿が映されることが幾度もある。そう言った姿は知っているが、その先がどうなっているのか、リアルはどうなのかについて知ることができる。帰ってきた遺体は必ずしも綺麗な状態ではないことが多い。そこに向き合う国際霊柩送還士の方々。そこには人の死をどう扱うのか、死は人が死んだらそこで終わりではなく、遺族の元に届けられるまで続いていること。そう言った場面場面で、彼らのプロとして、人としての向き合い方を知ることができた。

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    投稿日: 2021.02.17
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    海外で亡くなった日本人のご遺体、日本国内で亡くなった外国人のご遺体。 これまで何度も海外で邦人がお亡くなりになられたニュースは見たことがあったが、その後については考えたこともなかった。 ブックリストで見たのをきっかけに、図書館で手に取った本。この本を読めて、こんなにも大切な仕事が世の中にある事を知ることが出来て、本当に良かった。 最後の解説にあった一言。 「ノンフィクションの役割とは、世の中に埋もれた人間にとって大切なことを掘り起こし、読者に提示することである」 まさにこの作品がそうだった。 そして改めて、死は日常の中にあるものだと認識した。作中にあった以下の引用。忘れずに日々を過ごしていきたい。 生きなさい。ふり返っていのちを無駄にしたと後悔しないように。 生きなさい。してきたことを悔やみ、別の生き方を望むことのないように。 正直で、じゅうぶんな人生を生きなさい。 生きなさい。 ーエリザベス・キューブラー・ロス

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    投稿日: 2021.02.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ■感想: 海外で亡くなった遺体はどうなるのか考えたこともなかった。海外旅行に行っても自分がもしここで死んだらという想像が働いたこともない。だが、年間500人を超える邦人が異国の地で死んでいるんだそう。逆もしかり。日本を訪れた外国人がもし死んでしまったら誰かが彼らの母国へ遺体を送還している。 エンバーミングという遺体が腐敗しないように施す処置を行い、遺族のもとに遺体を送り届ける。そんな彼らを国際霊柩送還士と言う。 彼らはどんな想いでその仕事を行い、遺族はどんな想いで遺体の帰りを待つのか。 これを読んだら、誰にでもいずれ訪れる死について向き合うことになる。 ■メモ: ・もし、わたしが人より何かを知っているとすれば、誰にもわかってもらえない悲しみを抱えてしまった絶望を知っています。その悲しみからは誰も救ってくれないということも知っています。 ・この仕事は社会の静脈。  ・親を失うと過去を失う  配偶者を失うと現在を失う  子を失うと未来を失う ・亡くなったのだからもうどこにもいない、とかんたんに割り切れるほど、人は人をあきらめきれないのだ。 ・彼らはこれまでもずっと遺体を搬送し続けていた。報道されるような大きな事件、事故には必ず彼らの働きがある。災害時にも、紛争時にも、彼らは海外で亡くなった邦人とその遺族を助けてきた。ー社会を本当に支えているのは誰か教えよう。海外で家族をなくして悲嘆に暮れているときに、誰が力になってくれるかを教えよう。それは彼らのような人々だ。人々に寄り添い、そっと人々の前から消えていく、いつも忘れ去られる人々だ。 ・国際霊柩送還の仕事とは、遺族がきちんと亡くなった人に向き合って存分に泣くことができるように、最後にたった一度の「さよなら」を言うための機会を用意することなのだ。

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    投稿日: 2021.01.23
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    1ページ目から心を掴まれ、最終頁まで一気に読みました。 どう感じたか?、とか伝えるより、「手に取ること」、を勧める一冊ですね。 ノンフィクションの作品で大事だなーと思う点。 「心にダイレクトに届ける」 という文章運びになっていて、ゾクゾクする程、心臓が鷲掴みされた気になりました。 文字ですらこの衝撃なので、映像であったなら。。。 資本主義の世界では、一人一人の物語に、顔がなくなり数字の集まりにしてしまう事が、時としてある。 いや、時としてある、のではなく、数字にしなければ、やり切れない気持ちになるからそうするのかな? 現実事実を忘れるために? 衝撃をやわらげるために? 他人ごとにし易いように? 「死」が日常生活から遠ざけられている現代。 人生の先回りをして、汚いモノを避けるこの習慣。 楽しく前向きに生きれる間は、それでもいいかもですが、突然そのことに向き合わなければならなくなった時。 現実味も現実視も出来ない人が増えていそうですね。 生きること、と、死ぬこと、を日常のある瞬間には心から引っ張りだすくらいのことは、大事なだとそう感じました。

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    投稿日: 2021.01.22
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    精神を削ったものすごい取材。読み終えて、書いてくれてありがとうございました、と心底思った。 書いた著者も、書かれている人たちの仕事も、すばらしかった。魂を感じた。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー "しかし我々はいくら科学が進歩しようとも、遺体に執着し続け、亡き人に対する想いを手放すことはない。その説明のつかない想いが、人間を人間たらしめる感情なのだ。私には、亡くなった人に愛着を抱く人間という生物が愛しい。亡くなったのだからもうどこにもいない、と簡単に割り切れるほど、人は人をあきらめきれないのだ。"(p.225)

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    投稿日: 2021.01.10
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    国際霊柩送還士。 知らない単語、知らない仕事だった。 悲しむ時にきちんと悲しむこと。 そのときに、遺体がもつ役割がどれだけ大事なのかってことをはじめて知った気がする。 死というものに対するタブー感とか。 仕事に対する情熱がすごいなと思ったけど、 仕事というより遺族への使命感なのかな。 エアハースがやらなければ誰もやれないんだろう。 3.11のエピソードは特に苦しかった。 それでも、運ばなきゃいけないひとがいる。 帰ってくるのを待っているひとがいる。 これを取材して書き起こした作者さん、 すごいです。読めてよかった。

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    投稿日: 2020.12.04
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    国際霊柩送還士。この本を読むまで知らなかった言葉だった。人の生きざまは十人十色であるように、死にざまだって十人十色で、この職業の人たちがいてくれてよかった、と思う人は確実に存在する。最後はもう涙なしには読めなかった。

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    投稿日: 2020.11.19