
総合評価
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powered by ブクログ初めて原田マハさんの作品を読みました。 ただただ美しくて尊い文章が並ぶのですが、私の知識教養の無さのせいでついて行けず…泣 文章自体はとても好きな感じなのでもっと読みたいのですが、もう少しお手柔らかな作品を次は読みたいと思います。(あるのか?)
0投稿日: 2026.01.26
powered by ブクログ原田マハさんの表現が芸術的だと思ってたら行き着いた本でした。 著名な画家は、一般の人とは違った風変わりな人生と偏見を持たれがちです。そこには、誰の人生でもくる荒波に対峙する人としての日常を垣間見る事が出来ました。短編小説のような構成になっていますが、印象派時代の画家の背景を画家同士が同時代に変革というものに、右往左往していたんだなと感じさせられました。
13投稿日: 2026.01.20
powered by ブクログある程度の知識がないとついていけない!!! ちゃんと深く読むには少し勉強してからで! 出直してきます。笑 『薄氷のような夜を溶かして、まもなく夜明けが訪れる』もう表現が天才すぎる
0投稿日: 2026.01.19
powered by ブクログ数年前、一話読んだところで挫折。今回あらためて一話から。読み進めるほどに味わい深く、次回の絵画鑑賞ではマティスやモネの声が聞こえてきそうです。
0投稿日: 2026.01.18
powered by ブクログマティス、ピカソ、ドガ、セザンヌ、モネ という現代では偉大な芸術家の 身近で支えた女性からの視点の物語。 全編を通してフランスの自然、街、建物、庭、 部屋、食事が美しい光であふれていて まぶしく感じた。 モネの庭もマティスの礼拝堂も見てみたい。
0投稿日: 2026.01.15
powered by ブクログ絵画が好きでなくても、美しい言葉に触れたいと思うなら是非読んで欲しい。特にモネの章は本当に良かった。
0投稿日: 2026.01.10
powered by ブクログ本を読み始めたら読み切るのをモットーにしてたけど、この本は今の私には合わなくて、どうしても最後まで読めなかった。 原田マハさんは大好きだから、きっとまたこの本を楽しめるタイミングが来るだろうと思って、一度寝かせることにした。
0投稿日: 2025.12.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
原田マハのお話好きだな〜マティスで心を掴まれ、ドガでほろりと涙し、セザンヌお前は早くタンギー爺さんの元に帰ったれよと思い、モネで大満足に終わった。 この短編集の中だと、表題作のモネも良かったけどマティスのお話が好きかな。こんな衝撃的な出会いしちゃうところと、マティスの世界が光で溢れてるところと、主人公が修道女になるところが好きだ。人生を簡単に変えさせてしまうその人間性に痺れる。 モネの話で、モネと別々に暮らさないといけなくなった主人公が「先生のあとをついていく。ただ、そのことだけが、一生を懸けて続けてゆきたい、たったひとつのことだったんだ」(223頁)って思うところがあって、わかる……わかるぞ……となった。 巻末に参考文献記載されてたので、気になったもの図書館にあったらそっちも読みたいな。美術史の勉強するやる気が湧いた。
1投稿日: 2025.12.14
powered by ブクログ淡々と過ごす毎日、しかし、積み重なった長い階段を登るように、確信に満ちた一歩 一段を踏み締め続ける。 苦しい日々も、小さな幸せに向けた、序章に過ぎない。
0投稿日: 2025.12.09
powered by ブクログまるで印象派の絵のように心がグッと引き込まれ、しばし見つめていたくなるような作品だった。 日本でも絵が来日してはその人気が話題になる印象派の画家。そんな画家たちがかつては作風が認められず日々苦労に苛まれ、それでも絵に対する純粋な思いを失わずにいられたのはどうしてか、を作品を読んで知れた気がした。 また、周囲の一般的には知られていない、画家を支えた人々にスポットライトを当てることで画家に人間味が与えられていて読んでいて楽しかった。 読んでいると画家の絵を見たくなり、画家自身や周囲の人々についてもっと知りたくなって、アートが前より好きになった。 印象派の優しい光を感じられる素晴らしい作品でした。
0投稿日: 2025.12.03
powered by ブクログ美術好きな友達が入院した時、短編で薄い文庫なら、とお見舞いで渡した。以来、彼女もマハさんファンになり何冊も読んで美術館にも行って、トークショーにも参加したな!そんな思い出深い一冊。
1投稿日: 2025.11.19
powered by ブクログマティス、ドガ、セザンヌ、モネ。あまりにも有名な印象派の画家たち。その人生について、こんなふうに深く思いを巡らせたことがありませんでした。 美術に造詣の深いマハさんは、そんな彼らがどんなふうに当時を生きていたのかを、物語を通して想像する楽しさを教えてくれました。 そしてアートをより身近なものとして感じさせてくれた。 「画家」と周りから呼ばれる人のことや保守的な美術界のことなど、過去に何があったか、そばで見守ってきた人の記憶をのぞいているような気持ちになる。いつの間にか物語の世界に没入。 彼女たちの目を通して、作品の中ではあのピカソが、マティスが、ドガが、セザンヌが、モネが、生きている。 当たり前だけど、彼らも私たちと同じように毎日を生きて、話したり食べたり、悩んだりもしていたんですよね。 花々が咲き誇る美しいジヴェルニーの庭やきらめく太陽の光、美味しそうな食卓が目の前に広がり、五感を刺激される素敵な時間(ひととき)を過ごしました。 読みながら、まるでパリにいるような気分! マハさんの作品はやっぱりすごいなぁ。 久しぶりのアート小説を堪能しました。
1投稿日: 2025.10.16
powered by ブクログ画家たちにも生活があって、家族で食卓を囲む幸せもあれば、大切な人との別れもある。きっとその時の感情の移ろいは、作品にも繊細に現れてるんだろうなと。絵画をみるときに、どんな想いで描いたんやろう、って考えるのも深いなと思った。
0投稿日: 2025.10.15
powered by ブクログ面白かった。襟を正して作品と向き合いたいそんな読書時間 登場する作品を調べ人物たちと同じように引き込まれ、まるでそこに作品があるかのように感じてしまう 4つの短編 アンリ マティス エドガー ドガ ポール セザンヌ クロード モネ 一章二章と聞いたことない画家だったがすごさを引き立たせるワクワクさせる内容で、次が書簡体、読んでて初めは入ってこずも内容を理解してからはかなり面白かったと思う。そしてブランシュ視点のモネ、最初から良かった、ガトーヴェールヴェールが食べたくなった 好きなフレーズ引用 一分後には世界はかわってしまっているのですから これがアンリマティスの目線 美のひらめき ひと目ぼれの瞬間なのだ と たったいま この目が この世界のありふれた風景を あれほどまでに鮮やかに見てとるのだ 太陽がこの世界を照らし続ける限り けれどこの先は 疾馬の手綱を緩めて 転がるままにいけばいい
17投稿日: 2025.09.17
powered by ブクログ友人に勧められて読みました。 芸術やアートの知識は全くなく、今まで美術館などに行ってもなんとなーく絵を観てるだけでしたが、こういった背景を知ることで以前よりずっと絵を観た時に楽しめそう!と思ってワクワクしています。
4投稿日: 2025.09.12
powered by ブクログ以前何かのインタビューで、マハさんが「自分のアート小説では、史実1に対して創作が9の割合になることが多い」と語っていたのを思い出しました。 本作では、史実をもとにしたマハさんの創作によって、唯一無二のアーティストたちの人生が実に鮮やかに描き出されていました。 そして特筆すべきは、各ストーリーがアーチスト当人ではなく、彼らと関わりの深い第三者にスポットを当てて語られていることでしょう。 マティス〜家政婦マリアの語りから… ドガ 〜メアリーカサットの追想から… セザンヌ〜タンギー親父の娘の手紙から… モネ 〜ともに暮らす義娘ブランシュの日常から… 読者は、マリアやブランシュらの眼差しから、アーティストたちの生き様とその作品に想いを馳せることができるのでした。 しかしこの4人。誰もが巨匠であるが故に、小説にしがいのあるアーティストたちなのでしょうね。どのストーリーも読み応えがあって、ますますアート作品への興味が深まりました。
17投稿日: 2025.09.09
powered by ブクログ恩田陸の作品を読んだ後だったこともあり、ドビュッシーやラヴェルといった19世紀末から20世紀初頭の音楽家に触れたことを思い起した。彼らがパリで印象主義を音で表現する際の源泉となったのが、ドガやモネが描いた滲み出る色彩であった。その描写を通じて、当時のフランスの空気をうかがい知ることができた。 モネらが印象派へと移行できた背景には、写真・蓄音機・印刷機といった技術革新がある。芸術が記録や複写の役割から解放され、より自由な表現が可能になった。また、その芸術が広く民衆に行き渡り、華やかな時代を築いていたことが伝わってくる。 さらに、本書では多くの女性が評価される立場を求めながらも、不条理な社会に翻弄されていく姿が描かれている。女性の自由というテーマは、当時に限らず、現代を生きる私たちにとっても向き合うべき課題であると感じた。 知識欲を大いに満たしてくれる一冊であり、まるでベテランの学芸員の解説に耳を傾けているような、深い学びを得られた。
3投稿日: 2025.09.07
powered by ブクログ画家と、その人生に触れた女性との短編集。 表現が色鮮やかで、おいしい匂いがして、暖かくて、愛で溢れてる。 3つ目の « Le père Tanguy »が1番好き!タンギーの娘がセザンヌへ宛てた手紙のみで構成されていて、ほろり。表題もかなりいい。 史実には忠実、でも間をこんなに鮮やかに埋めるなんて、すごすぎる。モネのこと好きになっちゃうよ
10投稿日: 2025.08.30
powered by ブクログ楽園のカンヴァスを読んだ勢いで買ったものの、時間がなく、やっと読んだ原田マハ。もちろん、作品自体は素晴らしいが、こちらの気の持ちようというか、いまのシチュエーションというか、読書にはそういうのも影響するよね。その物語世界にスッと入っていける時と、なかなか時間がかかるときと。 ヨーロッパからの帰りの機内で読んだダヴィンチ・コードとか大学病院に入院中に読んだ白い巨塔とか、、あんな臨場感は滅多にないけどね。
12投稿日: 2025.08.30
powered by ブクログフランスに旅行に行ったあとだったので、 より鮮明にイメージが湧いてきた。 ただ、あまりハマらなかったかな〜
0投稿日: 2025.08.26
powered by ブクログこの夏ニースに旅行に行くことになり、事前に読んでいた。 いつもフィクションとノンフィクションを織り交ぜて書かれているのでどこまでが本当のことかは分からないけど、 マティスの人柄や、こんなことを話していたのかなを想像できて、会ったこともないけどなんとなく人間性をイメージすることができた。 主人公がマグノリアをどう花瓶にいけるかを考えてマティスにそのいけた花を持って見せたら 「いい目を持ってる」みたいなことを言われ舞い上がる、みたいなエピソードがあったけど、 実際にマティス美術館でそのマグノリアの花の絵が見られたのは嬉しかったな。 自分が差し出したものを画家が絵にして永遠にとどめてくれるってなかなかない宝もののようなことなんだろうな。
13投稿日: 2025.08.25
powered by ブクログモネ、マティス、ドガ、セザンヌにフォーカスした短編集。 殆ど原田マハさんの小説で西洋美術史を学べてるので、また新たな巨匠ストーリーを読めて嬉しかったです。 多彩な美しい文章表現が多く見られて、上品な印象の一冊でした。 特に本のタイトルにもなっている『ジヴェルニーの食卓』は、モネが過ごした自然に囲まれた庭やお料理の描写が豊かで、温かい気持ちで読めました。 国立西洋美術館のモネ展に行ったので、よりリアルに情景が浮かんでモネのお庭にいるような気分でした。 ストーリーには強烈なインパクトはなく淡々としているので、初めて原田マハさんのアート小説を読む方はこれからじゃない方がいいと思います。
32投稿日: 2025.08.20
powered by ブクログ絵画の奥深さを感じられる作品 うつくしい墓 △ エトワール ◯ タンギー爺さん ◎ ジヴェルニーの食卓 ◯ 食卓の匂いが紙面上からふわっと香る メニュー名を見ただけでお腹が空いた
0投稿日: 2025.08.16
powered by ブクログ本書に出てくる画家の名前や代表作を多少は知っていても、作品と結びついていなかったり背景を知らなかった中で、本の帯に書かれていたように「読む美術館」として、作品をネット画像で調べながら、美術館で絵画を目の前にしているかのように想像して楽しむことが出来た。 例えばモネにしてもネットで生涯を調べて見ると、本書に書かれている内容と大方一致しておりフィクションばかりではないのだなと新たな発見が多くあった。 やはり絵画を題材にしたものは著者の真骨頂であり、絵画の表現1つにしても、そんな見方や言葉で表すことが出来るのだなと感心してしまった。
2投稿日: 2025.08.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
モネ展に行くので読んだ。マティスの召使・マリア視点の話である『うつくしい墓』、ドガの友人であり女性画家メアリー・カサット視点の話である『エトワール』、セザンヌなどを支えたタンギー爺さんと言われた画材屋の娘視点の話である『タンギー爺さん』、モネの義理の娘・ブランシュ視点の話である『ジヴェルニーの食卓』の4作を収録。 以前、『たゆたえども沈まず』を読んだときは思わなかったんだけど、原田マハの創作ってどこまで許されるんだろうってこれを読んで思ってしまった。どこまでが史実に忠実で、どこからがフィクションなのかがわからなくなる。全てフィクションだと思って楽しむのが一番いいんだろうけど。いいのかなあと思うのと同時に、でも日本の時代小説とかも過去の実在の人物を使って書かれた史実とフィクションが織り混ざった話だろうから別にいいのかなとも思う。
0投稿日: 2025.07.31
powered by ブクログ原田マハ『ジヴェルニーの食卓』読了。 原田さんらしい美術をテーマにした短編集。芸術家自身ではなく、その近くにいた人々――家政婦や家族、周囲の人物を語り手に据えた視点がとても面白く、芸術家を教科書的に語るのではなく、一人の人間として感じられる構成になっている。 特に印象に残ったのは、芸術家に「早く帰ってきて」と手紙を送り続けるだけの一編。行間から相手を信じて待ち続ける語り手の気持ちがにじみ出ていて、構成も含めて心に残った。 また、芸術家同士のつながりや時代背景が各編に自然に織り込まれていて、絵画の裏側にある人間関係や日常を垣間見ることができるのも魅力。 芸術家をそばで見守っていた人たちは、作品を深く理解していた理解者でもあり、彼らの視点から描かれる物語には静かな温かさがある。 印象派の作品を見るときの解像度が少し上がるような、そんな読書体験だった。
10投稿日: 2025.07.26
powered by ブクログ読みながら、作品を調べたりして。 まるで美術館にいるような、鮮やかで、穏やかで、幸せな気持ちになれた。
1投稿日: 2025.07.21
powered by ブクログたまたまモネ展に行った時にこちらの本の存在を知って後日購入。 モネのお話が目的だったけど4編ともとても良かったし好きだった。 タンギー爺さんに関しては最初「ゴッホのあの絵の…?」と思ったのにセザンヌのお話で「えっ」ってなったのですが、あのタンギー爺さんに違いなくて、こういった歴史の重なりなんかも調べつつ、もちろん作中に出てくる絵画も調べつつ読んだので学びにもなりました。 実在する人物が主人公だったりするけれど、細かいストーリーの部分はもちろん原田マハさんの創作に違いありません。 だけど実際こんな風に画家達の思いが紡がれていたのだとしたら素敵だなと思いました。 モネ展に行った直後に読んだこともあって、白内障になってしまってから晩年のモネの描写はとても興味深いものがありました。 これももちろん創作のお話ではあるけれど、モネがなんだか前より好きになれた気がします。 白内障の時期に描かれたモネの作品を思い出しつつ読んだので、心が痛くなるところもあったり…。 読んで良かったなと心から思えた一冊でした。
1投稿日: 2025.07.17
powered by ブクログマティス、ドガ、セザンヌ、モネ、巨匠と関わったパトロンや助手の4つの物語。 表題作のジヴェルニーの食卓は、モネとそれにかかわるパトロン一家および、 パトロン一家の娘がモネの助手としてかかわってくる物語。 パトロン=画家から絵を買ったり、書いてもらったりを頻繁に行う、 いわば、スポンサーのような人達。 モネに起こることやパトロン一家に起こる出来事に 助手としてかかわる若き娘のブランシュがどのようになっていくか・・・。 モネの代表作と言っても良い作品を書くために掛かった期間に 起きた出来事がメイン内容となって、パトロン一家とモネ一家の交流が 色濃く描かれ、最終的に・・・。 4つの物語に登場する助手となった女性たちの巨匠に対する思いが、 感動につながります。
1投稿日: 2025.07.09
powered by ブクログドガとモネの短編が、特に素敵だった。 ドガの彫刻については知っていたけれど、世間的には悪趣味だとか気味の悪いものとして捉えられていることが多い中、原田マハさんの、ドガは踊り子を画家と同じエトワールを目指して戦う同志として捉えていたとする視点が絶妙で、胸が熱くなった。 モネについても同様。パトロンの妻と共同生活をし、やがて再婚したことはモネの人生の中でも、影の部分だと思う自分がいた。けれど、この小説の中での家族は血のつながりを超えた深い絆で結ばれていて、順風満帆な時も、辛い時も、幸せそうに食卓を囲んでいて。彼の温かな画風は、周りのサポートあってのものなのかなと。 もっと深く2人について知りたい、絵をみたいと思える良い作品でした。
7投稿日: 2025.07.06
powered by ブクログ原田マハさんらしい、アートに関する短編集。 ジヴェルニーの食卓が好きだった。 実際にモネの作品を観たとき、遠目に見て“光が綺麗”と感じたのは間違いじゃなかった!と感じた。
0投稿日: 2025.07.03
powered by ブクログ原田マハさんの小説は何度か読んだことがあるが美術に関するのは初めてだった。 もう少し、絵画について、その時代について知っていれば楽しめたのだろうな。 タンギー爺さんとジヴェルニーの食卓が好き
0投稿日: 2025.07.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
マネ、マチス、ドガ、セザンヌを取り巻く人を通して、画家や作品を描きだす短編集。4編の中では、マチスと娘のブランシェ、マネと家政婦のマリアの話が良かった。画家に対する尊敬の念なのか、作品への感動なのか、或いは慕情なのかは分からないが、側から見れば幸福な人生とは思えないが、ブランシェやマリアはとても幸福そうに描かれている。 後書に、「芸術はそれほどまでに他人の人生の犠牲を必要とするだろうか」とあったが、100年経っても観るものを惹き付ける芸術には、必要なことなのかもしれない。
0投稿日: 2025.06.21
powered by ブクログモネの絵画に興味を持ったので読んでみた。 やっぱり原田マハさんは美しい景色を言語化する天才だな〜と思いました。モネの家の庭の様子が鮮やかに浮かび上がってきてワクワクしました。 画家のそばにいた人たちの目線で描かれていて斬新で面白かったです。 それぞれの画家の世界に入り込むことが出来る素敵な時間だった
0投稿日: 2025.06.11
powered by ブクログ印象派の画家が誕生する頃、フランスの美術界に巻き起こった激震を、私もそこで目撃しているかのように感じさせてくれる本。 機会があれば、この本に登場する画家たちの作品を、本のストーリーを思い浮かべながら、実際に鑑賞してみたいと思った。
0投稿日: 2025.05.31
powered by ブクログ巨匠と呼ばれた人たちにも日常の暮らしがあった、当然だけど。原田さんならではの作品。芸術家たちの日々が天然色で目に浮かぶ。
1投稿日: 2025.05.20
powered by ブクログマティスに始まり、ドガ、ゴッホ、モネ。4人の芸術家がまさに1人の人間として生きた物語。絵描きだと絵が、音楽家だと音楽が後世に残る。でもどうやってその彼らの子供たちが生み出されたのかずっと知りたかった。初めて読み終わりたくない、まだその芸術家のそばに寄り添いたいと丁寧にページを巡った一冊。憧れの芸術の世界観に浸ることができた。
2投稿日: 2025.05.17
powered by ブクログ面白かった。一番最初のマチィスの話が一番面白かった。というか想像ができて美しい世界観が手がけたので気に入った。この頃のパリの状況は今に比べてあらゆる点で不便であっただろうけどなんだか豊かに生きている姿が浮かんで和んだ。
3投稿日: 2025.05.17
powered by ブクログ歴史に名を残した巨匠がどんな苦悩を経て何を愛してどんな人生を送ったのかを知ることができる。素敵な本です。
3投稿日: 2025.04.17
powered by ブクログこれは事実に基づくフィクションです。 そうわかっていながらも、原田マハさんの描く名画を残した画家たちの人生。関係者たちの語りや、思い出話から、読んでいくにつれて自分もその場に居合わせいるような感覚に陥りました。 原田さんの世界に没入できるそんな一冊です。
1投稿日: 2025.04.14
powered by ブクログモネ、マティス、ドガ、セザンヌの人生についての短編を収録した短編集。もともと購入したのはモネに関する話を読みたかったからだが、他のストーリーにも興味が惹かれた。特にピカソの友人であるアンリ・マティスのストーリーは情景描写が美しく、読み終わった後も頭に情景が鮮明に残っていて、一番のお気に入りです。
10投稿日: 2025.04.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
芸術家というのはクセが強い生き物だ。 頑固でこだわりが強くて堅物で、かと思えば奇人で。 勝手にそういったイメージを持っていたが、実は世界を捉える目が特殊なだけで人間臭く穏やかな人たちという認識に改めさせられた。 アンリ・マティス、エドガー・ドガ、ポール・セザンヌ、クロード・モネ。 一度は聞いたことのある芸術家たちの素性が、彼らのそばにいた人々によって語られている。 彼らは決まってその芸術家に心酔し、温かくサポートし続ける。 彼らの作品と芸術家への敬愛がひしひしと伝わってきてとても温かい気持ちになった。 原田マハさんの作品は一度だけ「楽園のカンヴァス」という作品を読んだことがあるが、その時はハマらなかった。私の教養のなさが原因だが、テーマとなっている作品も芸術家も知らずイマイチピンと来なかったのだ。 しかし今回は全て知っている作家について、しかも特定の作品ではなく作家自身にフォーカスを当てているので読みやすかった。 美術館に行くのがとても楽しみになった。
0投稿日: 2025.04.05
powered by ブクログこの人たちがみた風景を私もみたい、という旅のきっかけをくれた本。 美術史などに興味をもって、本を読む幅もふえた。 美術館にいって知ってる名前を見かけると人混みで友達をみつけた気分になる。 絵の前に立つと、詳しい技法や意味はわからなくても、あの小説にあったような会話をこの絵は聞いていたかも、とか想像するのも楽しい。 わたしの人生の楽しみを増やしてくれた本。
12投稿日: 2025.04.03
powered by ブクログフィクションでありながら、史実と相まってリアリティがすごくあり面白かったです。 作品の中に出てくる絵画を実際に見たくなりました。
1投稿日: 2025.04.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
マティス、ドガ、セザンヌ、モネの4人にまつわる芸術史的な4本の短編集。画家や彼らにまつわる人たちならではの苦悩がたくさん登場するが、それによって彼らにしか出せない人間味や温かみが滲み出て、とてもほっこりする内容が多かった。モネのあしあととともに読むと、さらに理解しやすくなる。
0投稿日: 2025.03.31
powered by ブクログ再読。わたしは芸術に無知だし、美術館にすすんで行くような人間でもないけれど、すごく興味をかき立てられる。史実を元にしたフィクションだってわかっているけれど、それでも、もしかしたらほんとうにこんな物語があったんじゃないかなと思っちゃう。尊敬とやさしさにあふれた物語たち。すごく久しぶりに読んだけれど、やっぱりいいなあと再確認した。
0投稿日: 2025.03.25
powered by ブクログ全てが史実ではないとは分かりつつも、女性たちを通して「こういう苦悩や想いがあったのかもしれない」と巨匠たちに思いを馳せながら読みました。 今まで美術館に足を運んでも、作品に圧倒され作者の風貌など想像できていなかったのですが、この一冊を通じて巨匠たちの「人間くさい」ところを想像できるようになりました。 より絵画を身近に感じられるようになり、感謝しかありません。 とても楽しく読ませていただきました。
0投稿日: 2025.03.23
powered by ブクログ近代美術の巨匠、マティス•ドガ•セザンヌ•モネを題材にした4つの短編小説。マティスはこの作品を通じて初めて知ったけど、私の好みの作品で新しいお気に入りができた。モネについてはマハさんの作品を読めば読むほど、ジヴェルニーのお庭に行ってみたくなる。
1投稿日: 2025.03.04
powered by ブクログ絵描きの巨匠たちにも、生活があり、周りの人の関わりがあり、苦悩があり、楽しいことがあり。。私たちと同じ人間なのである。 バレエが趣味なので、ドガの『エトワール』が個人的には興味深く、面白かったな〜!
2投稿日: 2025.02.28
powered by ブクログ心が温まった。 原田マハさん、表紙の美しさに惹かれた。 芸術家たちの生きてきた背景や、ひとつの作品に込める思いが、フィクションとはいえとても鮮明に想像出来た。 今まで芸術に興味を持てずに生きてきたけど、モネの睡蓮をみたいと思った。
1投稿日: 2025.02.19
powered by ブクログアンリマティスとクロードモネの話が好き。 ここ最下位原田マハさんの 美術小説にハマって読んだ。 当時の世界観にどっぷり浸れて良い。 きっとこれから絵の見方も変わるなぁ。
0投稿日: 2025.02.05
powered by ブクログアンリマティス、ドガ、セザンヌ、モネの短編。フィクションではあるがこれらの短編を読んだ上で絵画鑑賞すると背景がわかり、大変面白い。
1投稿日: 2025.02.05
powered by ブクログマティス、ドガ、セザンヌ、モネ。 巨匠と呼ばれる天才たちの そばにいた女性たちの目を通して語られる彼らは なんとも人間らしく素直だった。 絵を描くことを純粋に楽しんだり、描けなくて苦しんだり、お金のために絵を描いたり、描くためならなんだってしたり。 この本を開けば、国も時代も飛び越えて、 彼らに会いに行ける。 ただ美しいものに触れたい時に。
1投稿日: 2025.02.04
powered by ブクログドガやセザンヌ、モネなどの芸術家たちを側で支え続けた人からの視点で描かれる物語。 日々の営みの中にどのような苦楽があり絵が生み出されたのか?決して平坦では無い道のりが描かれている。
0投稿日: 2025.02.04
powered by ブクログマティス、ドガ、セザンヌ、モネ。どの画家のお話もとても興味深く、楽しく、また穏やかな気持ちで読めました。
0投稿日: 2025.01.28
powered by ブクログまるで画家たちの生涯を隣で見ているかのように繊細な描写でした。私はアンリ・マティスのお話が好きです。描く対象をじっくり観察することを「ひとめぼれ」と形容したのが良かった。
0投稿日: 2025.01.28
powered by ブクログマティス、ドガ、セザンヌ、モネ。 印象派の巨匠たちの物語を身近な人物からの視点で進められた四篇。 この作品を読みながらモネ展へ訪れました。 クロード・モネの人生を実際の絵画を観て感じ取り、尚且つ今作によって絵画の裏のエピソードを辿る楽しみ方をしました。 モネの穏やかな人柄と画家を見守る語り手の儚さも素敵だった。 実際に鑑賞した作品はどれも光の捉え方が繊細で淡くて、いろんな角度と距離で表情が変わる。 常々思うのが、元となる実際の風景より絵画の方がずっと観ていられるのは何故だろう。 画家の魂が宿って表現がプラスされて惹かれるものがあるのかな。
49投稿日: 2025.01.22
powered by ブクログ四つの短編からなる本。短編集って物足りなさあってあんまり好きじゃなかったけど、これは歴史があるからなのか重みがあった。結構事実に基づいているとのことなので、また復習しながら読もうと思う うつくしい墓 家政婦のマリアの立場から描かれている。 エトワール ドガと一緒に活動してたアメリカ人女性作家のメアリーカサットの視点から書かれている本。前に見た情報によるとドガは舞台袖から目当てのバレエ女の子をじっと観察しているっていう話しか見たことなかったから印象がけっこう変わった。バレエの女の子も苦しいな。いまは憧れなのにいつ変わったんだろうね タンギー爺さん タンギー爺さんの娘の視点からポールセザンヌに向けての手紙形式でかかれる。まえにゴッホ展行った時に1番気に入った絵があって、それがまさかのタンギー爺さんだった(この本読んでもしかして?!と思ってググったらビンゴだった)たしかにあれは惹きつける力あるなあ(主旨はここじゃない) ジヴェルニーの食卓 モネの義理の娘からの視点でかかれる。モネの生涯の話は聞いたことあったからけっこう史実に基づいてるんだろうなあ、と思った。
1投稿日: 2025.01.12
powered by ブクログ2回目の読了。 YouTubeで山田五郎さんの絵画解説を視聴するようになって、ドガやモネの解像度が上がってから2回目を読んだから、さらに当時のイメージが広がって楽しめた。 特に、ドガを尊敬していたアメリカ人女流画家が、裸の踊り子をモデルにしていたのには流石に引いてるシーン、したり顔で読んだ笑
1投稿日: 2024.12.31
powered by ブクログ各編、短編とは思えない濃厚さがあり、各芸術家の世界にどっぷり浸かりました。たまたま印象派画家の解説本を読んだ後だったので、人物像がより鮮明に残りそうです。どの語り手も画家との距離感が絶妙で、この語り口でエピソードを読めるのは貴重な体験。良き時間でした。
0投稿日: 2024.12.05
powered by ブクログ色んな画家や絵画が出てきて、しかも舞台が外国なんで入りずらいけど、短編なのでうわべだけをなめた感じ。 「素敵な物語なんだろうなあ」って思ったまで!
0投稿日: 2024.12.04
powered by ブクログ史実に基づきながらも、著者による創作の部分もあり、大河ドラマを見ているような気分で読みました。 小説にしては、各登場人物の説明口調が多すぎるような…と思うところはあるものの、私のような芸術勉強中の読者に、事実を前提として説明するためには必要な部分なのだと思います。 特に、タンギー爺さんの審美眼が鋭く、仮に彼が今生きていたら、いったいどんなアーティストを見出すんだろうと思いながら読みました。
0投稿日: 2024.12.02
powered by ブクログ「うつくしい墓」 マティスの暖かい人柄が滲むお話だった。 マティスのお邸に仕えた経験のある一人の修道女が、新聞記者にマティスとの思い出を語っている構成でできている。 芸術を愛し、マティスを敬愛する人達が作り出す世界が美しくて暖かくて、読み終わるのが惜しいお話だった。 明るいマティスの絵画に惹かれて、マティス展に行けたら良いなぁと思ってたんだけど、こんな素敵なお話を読んだらこれはもう行かなくてはいけないという強い意志に変わった。 「エトワール」 エドガー・ドガが踊り子に惹かれて作品を残した理由は、こんな理由だったのかも。 ドガが生前に発表した唯一の彫刻作品、一四歳の小さな踊り子。 発表当時は批判を浴びせられて売れることがなかった作品。 もし、モデルとなった少女と本当にこんな約束をしていたならとても切ないな…。 芸術作品って、時代によってこうも評価が変わる。 絶対的な評価や価値なんてないんだなと考えさせられた。 「タンギー爺さん」 ゴッホの絵で有名なおじさん。 タンギー爺さんの娘さんがセザンヌに宛てた手紙で構成され、その手紙内容からタンギーさんとセザンヌ、そして若き芸術家達の当時の交流が伺える。 こういう支援者がいるからこそ、芸術は花開くことができるのだと感じた。 当時は画期的であった印象派と、その先に新たな潮流ができていくのを感じることができた。 芸術家を支援するために利益除外で画材屋を行うタンギーさんを、陰ながら支えていた妻の存在も見逃さないのが良い。
11投稿日: 2024.11.25
powered by ブクログ国立西洋美術館で開催している、「モネ・睡蓮のとき」を見るために読み始めました。 マハさんのこの手の本は、本当に描写が丁寧で分かりやすい。とても勉強になり、モネ展を楽しむことができました。
1投稿日: 2024.11.24
powered by ブクログ作品がこういう背景を持っていた、というふうな感じで楽しめると思う。 美術好きには面白いんじゃないだろうか
0投稿日: 2024.11.22
powered by ブクログ印象派にまたのめり込んだきっかけになった本。だいぶ美化されているんだろうなと思いながらも、会ったこともないのにそんな事分かるわけもないのに、と自分の勝手なイメージと対話しながら楽しく読み進めていった。会話が多く出てくる本ではないが、会ったこともない人々や場面などが頭の中に次々と浮かび上がってくるから不思議。登場人物が身近な人に近付くような不思議な感覚に陥る。また読み返したい。
0投稿日: 2024.11.17
powered by ブクログ俺たちのドガ(山田五郎さん命名)がだいぶイケメンに描かれていてますます好きになりました。 短編集で読みやすく、原田マハさんの視座が優しく穏やかで爽やかな涙が出ます。印象派が好きな方はぜひ!おすすめです。
0投稿日: 2024.11.12
powered by ブクログ美術に詳しくない私にも楽しめるかな? と不安に思っていたが、 全く心配する必要がなかった。 有名な画家たちにもさまざまな苦悩があり、 生活があり、出会いがあり、、、 それに気づかせてもらうことができた。 有名な巨匠たちに物語の登場人物として出会ったおかげで、余計に親近感が湧いた気がする。 きっと私の美術への興味も深まるだろう。
1投稿日: 2024.11.06
powered by ブクログ巨匠である画家と、それを見守る登場人物を基に作られた短編集。 切なさや、悲しさを感じさせられるところ、芸術の情熱さを描写されてるところもありました。 タンギー爺さんの話など少しついていきづらい話もありましたが、全体的に、画家と芸術を見守る登場人物の心理描写が悲しく、美しく書かれていました。特にモネを焦点にしたジヴェルニーの食卓の話は最後まで読むと涙腺が緩んでしまいました。 マハさんの作品は本当に良い!
19投稿日: 2024.11.06
powered by ブクログ初マハ。 話の面白さよりも、文章表現に魅入られた。 事実を題材にしたフィクションであるのに、一つ一つの描写は写実的で、作り話か事実か、読んでる間にわからなくなってしまう感覚を覚えた。 印象派画家を題材とした短編集なのに写実的なのも面白い。 長編トライ決定
3投稿日: 2024.11.04
powered by ブクログ絵を見に行きたくなる話。アートの巨匠たちを支え、眺めて来た人たちの視点で語られる。 天才たちのこだわりや苦悩が、他者目線で語られ、完全には理解できなくとも、理解したい、してあげたいという想いに感動する。 言葉が美しく、綺麗な風景が浮かび上がってくる。
1投稿日: 2024.10.29
powered by ブクログ絵画を鑑賞することは少ないけど、なんかこの本を読んだら観たいかも。 でも、何を観たい?と考えると、誰の絵を観たいとか、どんな絵を観たいとかピンと来ないんですよね。
0投稿日: 2024.10.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
やっぱり原田マハさんの書く本って素敵。 ついつい出てくる絵をネットで検索してしまった。 美術館、現地に行きたい。 特にモネの池に。
0投稿日: 2024.10.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
印象派の画家たちと、彼らを支えた女性たち、そしてタンギー爺さんの物語。 彼女たちと芸術家には、恋愛関係はないけれど、彼女たちとタンギー爺さんはその芸術家が表現する芸術を心から愛していることが、作品を読んでいてよくわかった。 作品ごとに文体をわざとらしくない程度に変えていて、それぞれに品があるのはさすがだと思った。 最初の作品のマティスの話は、ヒロインが語る言葉がオシャレすぎて死ぬかと思った。 そしてタンギー爺さん!あの人全ての芸術家に無償の愛を注ぎすぎててちょっと怖い。「キネマの神様」のお父さんのような純粋さだと思った。タンギー爺さんの死後、お店に置いてあった絵画が二束三文で売られてしまった結末が悲しい。 今だったら破格の値段だろうに、と思うのは下世話かなあ。
0投稿日: 2024.10.01
powered by ブクログ女性は、花で、支えで、現実で、夢だ。欧州の伝説的な芸術家に関わった、花であり夢であった女性達に逢い、その心に触れさせてもらえたような本だった。
0投稿日: 2024.09.17
powered by ブクログ印象派が世間から認知され始めた頃、この時代に活躍した巨匠を支えてきた女性達の物語。手紙形式もあれば会話形式もある。 作品が男性を女性が支える構図が同じでなんとなく飽きてしまったのと、無理くりこの構図の中に人を入れ込んでいるような感じがして、違和感を感じてしまった。
0投稿日: 2024.08.24
powered by ブクログアンリ・マティスやクロード・モネなど印象派を代表する著名な画家と彼らを支え共に暮らした女性たちの短編集である。印象派が世間に受け入れらてるように奮闘している時代が舞台である。だが、主人公は画家ではなく、女性たちである。彼女たちは絵を描かなくとも、絵画に人生を投じていると感じた。 マリアがマティスを追いかけて修道女になったように、メアリーがバレエ少女の姿を描くことを許容できなかったように、非凡な才能は理解しきることができないゆえに誰かの人生を動かし追及させる力があると感じた。その一方で、解説にある通り、食卓や食事を誰かと一緒に囲んだり、インテリアの位置にこだわりがあるなど人間らしい一面がどの話でも描写されている。 印象派として奮闘しているはずなのに、どの人物からもどこか余裕を感じる。こういった二面性を誰もが併せ持っていることを作者は描いていたのではないだろうか。
0投稿日: 2024.08.18
powered by ブクログ4つの話からなる短編集。 タンギー爺さんとジヴェルニーの食卓がお気に入り。 ●タンギー爺さん タンギー爺さんの人柄が素敵。 何が自分の幸せかは自分で決めること。 楽観的であることや信じること、人を受け入れることの大切さを学んだ。パリのロダン美術館で本物の絵を早く見てみたいと思った。 ●ジヴェルニーの食卓 名声や評判を気にせず自分の幸せを追求することの重要性。逆境で絶望したり不貞腐れても周りの人の力を借りながら生きていく。貧乏でも焦らず自分の好きなこと、好きなものに囲まれていきていきたい。信頼できる人の期待には応えていきたい。
0投稿日: 2024.08.02
powered by ブクログマティス、ドガ、セザンヌ、モネを側にいたそれぞれの人たちの目線から語った物語。 本当に、丁寧に丁寧に描かれていて、彼らが本当にそこにいるかのような、愛さずにはいられない距離感での語りは流石でしかない。 私は、「うつくしい墓」と「ジヴェルニーの食卓」が好きだったな。 マティスの物語である「うつくしい墓」で語り手となったマグノリアのマリア、モネの物語である「ジヴェルニーの食卓」で語り手となったブランシュ。彼女たちが紡ぐ物語と温度と愛情に心ゆくまで満たされて、幸せな時間を共有させてもらいました。
7投稿日: 2024.07.26
powered by ブクログ『ジヴェルニーの食卓』を読んで、「印象派 モネからアメリカへ」を観に行った。 『うつくしい墓』を読んで「マティス 自由なフォルム」を観に行った。 物語のおかげで新しい絵や作品に出会えて嬉しい。 初めて見る絵や作品も物語のおかげで奥行きが増す。 今は改めてセザンヌの絵とドガの絵を観たい。 絵も含め物語も含め、『ジヴェルニーの食卓』が一番好き。明るい光のイメージがとても好き。
0投稿日: 2024.07.23
powered by ブクログ丁寧に読みたい一冊 「画家たちの息づかいが昇りたち、直向きさに胸が締め付けられる」というコピーはなんと的確に表現してあることか 今となっては世界中の誰もが知るマティス、ピカソ、ドガ、モネの日々の暮らしや想いなどが描かれており 次彼らの絵を見る時にはきっとこの本の風景も一緒に思い出して違う風景が見えるのだろうと思えた
2投稿日: 2024.07.18
powered by ブクログジヴェルニーの食卓 1番すきだった。ずっとずっと読んでいたい、終わらないでほしい…って思いながら読了。 ゴッホもモネも浮世絵に影響を受けていたなんて知らなかったしモネの睡蓮どれだけ特別な作品か思い知らされた。 うつくしい墓 も良かった。 タンギー爺さん はたゆたえども沈まずでタンギーの話が少しあったけど、こうゆうことだったのか!と、理解。なるほどね〜。 とにかく良かった。もっと早く読むべきだったな。 モネ展いきます。
0投稿日: 2024.06.26
powered by ブクログマティス、ドガ、セザンヌ、モネをテーマにした短編集。タンギーじいさんの画廊はゴッホをテーマにした作品で読んだことがあったが、タンギーの娘がセザンヌ宛に綴った手紙でストーリーを進めていくというのが新しくて良かった。どの作品も画家の身近な人物視点で描かれていて面白い。 (読書メーターからの転記)
0投稿日: 2024.06.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
著者の原田マハさんは、カルチャーライター、キュレーターとして活躍している方だそうだ。キュレーターという言葉は初めて聞いたのだが、博物館や美術館で展示物の鑑定や研究をする人を指すらしい。日本語では学芸員といったところか。物書きさんにカルチャーライターなんて分類があるとは知らなかった。 「ジヴェルニーの食卓」面白かった。とても好き。4つの短編から成っていて、1編につき1人の有名画家が取り上げられている。4人とも、俗に「印象派」と呼ばれる巨匠たちである。エピソード自体は、おそらく原田マハさんの創作だが、事実や史実に基づいている部分が多分にあり、巧みにリアリティが追求されている。 最初の画家は、アンリ・マティス。 マリアの奥ゆかしさと若さがとても瑞々しく、控えめながら的確に絵画の魅力を掴み取るその感性には才能を感じざるを得ない。 そのマリアが語るからこそ、マティス本人の異常なまでの天才的感性や眼力が迫るように伝わってくる。 刻一刻と変わりゆく世界を、ただ自分の感性のみを頼りにとらえ、「風景に恋をする」その瞬間を待つ。 マリア曰く、マティスは陽光、ピカソは稲妻。 温かく力強く、優しく、世界を変わらず包み込む陽光。荒々しく、美しく、圧倒的、瞬間的に空を割る稲妻。 その二人が友人であった事実、そして陽光と稲妻が交わる奇跡の瞬間。天才的感性に溢れた濃厚で熱い視線が、空間に満ち満ちているのを見るかのようだった。 物語の舞台やその他の登場人物も素敵だった。ニースの穏やかな時間の流れ、柔らかい空気、日差し、優しく精神的余裕があり粋な人々、そういったものが、この物語の雰囲気にばっちり合っていて、うっとりしてしまう。 また、マティス死後のマリアの行動は、とてもロマンチックだと思う。マグノリアの花は和名では「白木蓮(ハクモクレン)」らしい。 この物語そのものが、ひとつの絵画のように完成されたものだった。とても美しい話。読んでいる最中は、この作品の雰囲気にどっぷり浸かっているのが、とても心地よかった。 ロザリオ礼拝堂のステンドグラス(「生命の木」と呼ばれているらしい)は、いつか観に行きたい。 マティスとピカソは、性格が正反対でる。 マティスは軽やかで穏やかで優しく、ピカソは爆発的で衝動的で、感情的。しかし、絵画へのアプローチの手法は同じだったのではないか。 世界をその目で、肌で、鼻で、五感の全部を使って感じ取り、自分の中へ消化する。(その過程で世界を単純化(図形化)することもある。それがキュビスム) そして、それを再度キャンバスの上に吐き出す。キャンバスに描かれるのは、ただの景色ではなく、一度画家によって消化され、画家と一体となったあと、再構築された"世界"なのだ。とても疲れそうな作業である。 ただぼーっとしているようでも、画家はその景色のなかに自分との融合の可能性を発見するその瞬間を、待っている。滅茶苦茶に見えるキャンバスも、繊細で緻密な世界の再構築なのだ。 この話では、"儀式"とも呼ばれていた。世界との融合、世界の再構築という作業が神聖なものに見えるのは、おかしなことではない。 芸術の神聖さと難しさを乗り越えてキャンバスに絵を描く行為は、愛無くしては成し得ないと思わされた。 2人目は、エドガー・ドガ。踊り子の絵が有名だ。 画家もバレリーナも、ただひとつ輝く星(エトワール)になる為に、美しい絵画、美しい動きの裏側に、冷たく泥臭く生々しい宿命を抱えている。 それは時に残酷で、切なく、グロテスクである。その中で、人はドガほど真っ直ぐに歩けるものだろうか。 語り手の女流画家の葛藤は当然だろう。 一方で、目指すものとそれに捧げた情熱、それが叶わぬ絶望、失うもの、今まさに犠牲になっている者などを目の当たりにしても少しもブレないドガの姿は、確かに人間離れした気味悪さのようなものがあったのだと思う。ドガは「これは戦いなんだよ」と言い、不気味なまでに生生しい像を作り上げる。(エドガー・ドガ「踊り子」/ブロンズ象) 現在見ることができるのはブロンズにされた後のものだが、ドガが作成したのは「ろう」で作られたろう人形だった。 頬と唇には紅がさされ、人毛のカツラ、トウシューズも履いていた。更に大きさ1メートル越え。想像すると、確かにあまりに生生しくて正直、気持ち悪い。 この話では、当時のフランスの社会情勢の変容、それに伴う芸術の変化に多分に触れている。 1860年代に始まった第二次産業革命の波がヨーロッパ各都市のあり方を変え、人々は田舎へ旅行し、都会は劇場などの娯楽で華々しくなっていった。 それに伴い、それまで閉鎖的だった絵画芸術が少しずつ大衆のものになろうとしていたのである。 それまでの絵画の題材は宗教、正装した肖像、歴史画など。できるだけ写実的に、且つ美しく、現実を可能な限り模倣することが求められていた。写真も無かったため、美しい情景、思い出、人を残しておく手段としても、写実性は重要だったのだ。そして、官展(サロン)に認められて美術展に飾られることで初めて価値を認められた。 ところが、1839年の写真機の発明や、民衆も娯楽を楽しむようになったことで、絵画の在り方にも変化の波が押し寄せる。 題材はより民衆に寄り添った「日常の風景」になり、写真には無い「空気」「温度」「雰囲気」「風」「時間」「衝撃」などを掴み取れるような二次元の世界を追求していくようになる。 シーンだけでなく"印象"まですべて表現する。新しいリアリティの追求。その結果が、あの印象派特有の"曖昧な輪郭"であり、"混ざり合う色彩"であり、"あからさまな筆跡"なのだ。ドガの絵画にもその特徴は多分に見られる。 画家たちは、どうしたら二次元に「空気」を表現できるのか、どうしたらこの絵に「温度」を宿せるのか、途方もない模索を続けていた。その結晶である作品のひとつひとつが、画家の情熱の塊だと言える。 そしてこの時初めて、画家の「技術」でなく「感性」が絵画にとって重要になってくる。風景の「温度」「雰囲気」「印象」を感じ取る力。そうして自己の感性でもって風景と"向き合う"ようになった画家たちが、やがて風景を"消化"することに挑戦し、自己との"一体化"をはかるようになり、ピカソやマティスのような画家が生まれるのだ。 さて、次の話はセザンヌ。 セザンヌというより、タンギー爺さんが主役だった。タンギー爺さんと言うと、ゴッホの肖像画で見たことがある。 彼は実在のジュリアン・フランソワ・タンギーという男性で、画材屋兼画商だった。 絵具代も出せないような若い画家たちが絵具を買いにきて、代金がわりに自分の絵を置いていく。それで画商も兼ねることになったらしい。タンギーの店は若い画家のたまり場となり、様々な議論が繰り広げられたとか。 手紙のやりとりと言う形で話は進む。父親との確執、親友の裏切り、世間からの無評価、セザンヌの色々な葛藤が見えてくるかのようだった。また、チューブ絵具の発明が印象派を生んだと言う話は、どこかで私も聞いたことがあったが、改めて感心した。 それまではガラスのシリンジ、注射器に絵具を詰めて使っており、割れやすいため外に持ち出すのは困難だった。しかし、チューブ絵具ならどこへでも持って行ける。そうして、画家のアトリエは扉を開かれたのだ。 古典的な画家は要するに、神話を写実的に描き上げることに没頭していた。「薄暗い灯りの中、室内で妄想の裸婦(ヴィーナス)を描き続けている変態ども」である。辛辣。 対する印象派の画家たちは、「眩しい太陽のもと、肌で感じた光や風を描く健全な者」というわけだ。それでも世間の印象派の評価はまだまだ、「ヘタクソな絵」だった。セザンヌは印象派とは少し違うので、代表的な印象派の絵画を上げておく。 オーギュスト・ルノワール「ぶらんこ」/1876 ぶらんこ エドゥアール・マネ「婦人と団扇」/1874 団扇と婦人 マネ 彼らは、「印象派」を代表する画家たちだ。 セザンヌも印象派と分類されがちだが、いわゆる王道ではない。印象派は、世界の「雰囲気」「空気」「温度」を表現することを徹底的に追求したために、どこか浮世離れした感がある。 セザンヌは、先ほど出てきたピカソやマティスのように「世界と一体化したのち、キャンバスに世界を再構築する」画家の先駆けだった。 手紙には、次のような一節があった。 「画家には、リンゴがこうも歪んで見えるものなのかしら。でも不思議と、あなたの描くリンゴは現実のリンゴよりも、もっとずっとリンゴらしいというか、リンゴのあるべき姿のような気がしてしまうのです」と。 現実を越えた現実。セザンヌの絵画でそれをいち早く感じ取ったタンギー爺さんは、教養も絵心もないが、素晴らしい感性を持っていたと言える。 そして同じようにそれを感じ、触発され道を開いていったのが、ゴッホのようなセザンヌの次の世代なのだ。 最後の画家は、クロード・モネ。 印象派と言えば?と聞かれてモネを挙げる人は多い。彼の晩年、この著書のタイトルにもなっているジヴェルニーが舞台である。 モネは、実際、ちょっと変わった家庭を築いている。家族付合いの深かった相手家族の奥様と再婚したり、息子(実子)と娘(養子)が結婚していたり。 さっき、印象派はふわふわして浮世離れしていると言ったが、驚くほどに素直なまでの感性と直感、狭いアトリエから解放された喜び、キャンバスを立てた自分へ降り注ぐ日光、風とともに筆を振るうすがすがしさ。印象派にしかない喜びが、彼らの絵画には溢れている。モネの絵画ほどそれを切実に訴える絵はない。 「ああ、なんだか背中が熱いよ、ブランシュ。そんなに見つめられたら、私の背中が火を噴きそうだ」。 戸外で絵を描きに出かけるモネについていった幼いブランシュに対して、モネがとうとう笑い出して言ったこのセリフが、とても暖かい。 印象派が認められ、ゴッホやマティス、ピカソのような、印象派の先を行く画家たちが出現するまで生きたモネ。相当長生きである。 眼が不自由になっても、彼は美しい庭を、自然を、日光を愛していた。「印象派」とは、モネの人生そのものを現す言葉であると思う。 そろそろ疲れたので、自己満足のレポートはこのへんにしておく。私は今回取り上げられていた画家の中では、セザンヌ、ドガ、モネが好き。 また読み返したい本だった。
0投稿日: 2024.05.22
powered by ブクログ今まで、モネやマティス、ドガのような有名な芸術家達は、遠く掛け離れた存在であり、私には到底理解の出来ない考え方をしているのだと思っていた。 しかし、この本を読んで、彼らも同じ人間であり、家族がいて、日々の食事を楽しみ、仕事に追われる毎日を過ごしていたのだと考えると、また彼らの作品への見方が変わると思った。 早く美術館に行って作品に触れたい。
0投稿日: 2024.05.21
powered by ブクログマティス展に行って感動の冷めやらぬまま、一緒に美術館に行った方に勧められて読みました。 以前も勧められて読もうと思ってそのままでしたが、改めて手に取りました。作品を見た後だったので、そういうことなのかぁ、ととても納得するととも、マハさんの文体、行間から伝わる空気感や人柄の描写が秀逸で、タイムスリップして、その場に立ち会ってるような気がしました。話に出てきた人物や絵をネット検索しながら読んだので、学生時代から好きだった印象派の画家たちの、その時代の画家たちの生き様も生き生きと知ることが出来て、とても面白かったです。元学芸員というマハさんの絵にまつわる小説はどれも面白いので、学生たちにも勧めて欲しいものです。きっともっと絵を見るのが楽しくなるのではないでしょうか。
0投稿日: 2024.05.19
powered by ブクログ芸術家に心奪われた人たちを通して語られる芸術家たち。 芸術を生み出す苦悩や葛藤がありつつも、そうせざるを得ない。 表現することが生きること。 花咲き乱れるジヴェルニーの庭を想像して夢に見る。
7投稿日: 2024.05.13
powered by ブクログ心あったまる系の短編。有名な画家視点ではなくその周りの人物視点で描かれているのがリアルさを出している。出てくる全ての情景が美しい。日差し、小物、部屋の様子、屋外の植物の生き生きとした緑。光溢れる世界。ありありと思い浮かぶし、今もハッキリとその状況を思い出せる。視覚的に凄く美しい小説。どの短編も情景がありありと浮かびあがり、キラキラとした白い光が見える。
1投稿日: 2024.05.11
powered by ブクログ芸術家たちの生きた日々が綴られていて、生きた時代でもないのに鮮明さのある一冊。 短編で話が分かれているが、共通してお金よりも自分達の表現したいものを追いかけ、お金面での裕福よりも幸せなど心の裕福さを持った人たちだった。 壮絶さを感じる場面がありながらも、自分にとっての幸福感を持っている人は強いと感じた。 世間一般的な幸せと個人の幸せ、お金面での裕福と精神面での裕福…考えればキリがないけれど、自分が大切にしたいのは何かを一度見直しても良いのかもしれないと思わせてくれた一冊だった。
0投稿日: 2024.05.06
powered by ブクログ原田マハさん縛りで最近図書館で借りて読んでる中で、これは本棚に置いておかなきゃと思った。 あくまで小説ではあるけど、美術館で名前の字面だけを追っていた作者たちが、具体的なイメージを伴って頭の中に存在し始めてきた。それが嬉しい。 色々語りたいところはたくさんあるけど、特にモネが良かった。前から好きだったけど、どこが好きなのか、自分の中でくっきり輪郭を持ってきたような。 自分でも色々調べてみたいと思うし、有名なんだなぁぐらいしかなかったマティス、ドガも改めてしっかり観たいと思った。海外の美術館に行きたすぎるのに時間もお金も足りなすぎる…!!
1投稿日: 2024.04.28
powered by ブクログ芸術とか難しくてよく分からないと思ってたけど、この本はすっごく面白かった。 どんな絵なのか調べながら読んだ。 芸術家は自分とは違う世界に住んでる奇才の持ち主だと思っちゃうけど、同じように家族がいて生活があるんだなぁ、と思った。 前々から印象派の絵は柔らかくて温かい気持ちになれるな、と感じてたけど、どんな経緯で世の中に認められるようになったのか知れてよかった。 今年はモネ展へ行こうと決意した! 原田マハの他の本も読もう。
0投稿日: 2024.04.24
powered by ブクログ私はアートに詳しくないので、マハさんの作品から教わることが多い。印象派の画家が変えたのは芸術だけでなく、周りの人たちの人生をも変えてしまった__鮮やかな描写が印象深く、創造ではなくこの世界が存在していて欲しいと願ってしまう。
3投稿日: 2024.04.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
印象派の画家たちが、周辺エピソード含めて大好きな私にとっては、天国のような作品。 しかも、大好きなオムニバス形式でした。 同業者だったり、家族だったり、協力者だったり、いわゆる“ミューズ”と言われるポジションでは無いけれど、美しい絵に繋がる暮らしを支える人達の画家に向ける気持ちが、またひとつの芸術だった。 私のお気に入りは第三章の「タンギー爺さん」。 セザンヌの愛されエピソードと共に、同じ原田マハ作品の「たゆたえども」に描かれたゴッホ兄弟のエピソードとか、他の画家たちの人間模様も垣間見えて面白かった。 やはり、人によって生まれ取り巻く人達のエピソードがあるからこそ、名画は名画になるんだと改めて感じた。 表題作「ジヴェルニーの食卓」も、勿論最高。 人生のなかで、人を愛し慈しみ、そこで味わった喜びも悲しみも筆に込められているからこそのモネの作品の叙情性なのかもしれないと思った。 そして、やはり生前に作品が評価される人って珍しいのだろうな、と思い、評価される人は、その人の才能に加えて支えてくれる様々な方面の人の努力も大きいのだろうな、と思いました。
1投稿日: 2024.04.15
powered by ブクログ「この花をこの花瓶に活ければ、先生が恋をなさるのではないかと」 アンリ・マティスの家にマグノリアのマダムからマグノリアの花を届けるよう、使いに出された家政婦のマリアはマティスに好きな花瓶に活けるよう言われた。目に止まった翡翠色の花瓶に活けてマティスの前に置いたところ、「君はどうしてその花瓶を選んだのかね?」と質問されたのだ。言ってしまってからマリアはおかしな事を口にしたと恥ずかしくなった。けれど、マチスは微笑み、その場でマリアを自分の家政婦に決めたのだ。 マティスは一目惚れする人だったのだ。窓辺の風景に、そこに佇む女性に、テーブルの上に置かれたオレンジに、花瓶から重たく頭を下げるあじさいに。ふとした瞬間にそのもの、その構図を好きになってしまい、その一瞬の気持ちを消える前にカンヴァスにコンテで書き写し、構図を考え、じっくりと配色を決め、それからゆっくりと、慎重に、絵の具を載せていく。まるで、恋を育み、やがて変わらぬ愛情に塗り替えていくように。 そして、マティスの側に家政婦として使えたマリアもそんなマティスの手から生まれる作品に恋をして、マチスの死後はマチスが作ったヴァンスのロザリオ礼拝堂で修道女になった。 「芸術作品に恋をする」という経験は美術作品では私はまだない。けれど、音楽なら、しょっちゅう経験している。ハイティンク指揮のオーケストラの演奏だと、その音の中にふんわりと抱かれている気持ちになる。ローリング・ストーンズの演奏にはずっと寄り添っていたくなる。 恋愛と同じように芸術作品を好きになる気持ちを原田マハさんは表現されている。原田さん自身が恋するように美術作品を好きになられるからだと思う。 画家エドガー・ドガとメアリー・カサットはお互いの才能を認め合っていた。パリの美術界の登龍門である「官展」の絵はどれもこれもつまらなく見え、「印象派」と当時の画壇からはけなされる自分達の新しい画風を武器にこれからの美術界を渡っていこうとする二人は良き戦友だった。けれど、ドガがたった14歳の踊り子に裸でポーズをとらせ、大作「十四歳の小さな踊り子」のためのスケッチをしているのを目にしたとき、メアリーは複雑な気持ちになった。 何のために少女はドガのためにヌードモデルになることを承諾したのか。「僕の作品はきっと売れるから、モデルの君はエトワール(星)になれるよ」とドガが言ったのだ。その頃、貧しい家族を助けるために踊り子になり、エトワールを目指す少女は沢山いた。いつしかバレエよりもドガの前でポーズを取ることに熱中してしまった少女にドガは、「明日からはもう来なくていい」と言った。作品がほぼ出来たから、「君はレッスンに戻りなさい。本気でバレエに打ち込みなさい。私も闘い続けるから、この命のある限り」と。 ドガはメアリーからも踊り子の少女からも遠い所に行ってしまったようだった。けれど、ドガにとっては初めから二人とも戦友だった。 「印象派」とけなされる新しい作風で堂々と美術界を渡っていくため、作品作りはドガにとって遊びではなく「闘い」だったのだ。 世の中の逆風と闘ってものづくりをする同士にふっと愛を感じる瞬間はあるのだと思う。だけどそこにとどまらず、涙を拭いて各々の道を突き進んだ先に「芸術」が花開くのだろう。そこには「切なさ」を含んだ愛ある芸術が生まれるのだと思う。 今は売れないがきっと花開くと信じる若い画家たちを応援したくて画材屋になったタンギー爺さん。絵の具代金が払えず代わりに絵を置いていく画家が多いので、いつしか画材屋兼画商になってしまった。絵の具の代金が入らないことと、画家たちの絵が売れないことで店が潰れかけているのに、ちっとも気にせず、画家たちと芸術談義に花をさかせ、応援し続けるタンギー爺さんは生き方が彼独自の作品のようなもの。画家だけではなく、理解ある画商も画材屋も画家と二人三脚で新しい芸術を作っていったのだ。 美術界で成功し、ジヴェルニーに睡蓮のある庭のある邸宅に住むモネ。家族の度重なる死を経験し、波乱万丈の人生でありながら、庭を愛し、食事を愛し、太陽の下の「アトリエ」で光溢れる絵を描き続けてきたモネ。その傍らには、助手であり、義理の娘であるブランシュがいた。モネは妻と息子、ブランシュは母と夫と死別するという悲しみを乗り越えて、「絵」という絆で結ばれた二人。ブランシュの作る料理もモネの丹精した庭も生き生きとしていた。 社会的にも怒涛の19世紀末。芸術が市民のものになり、それまでのサロンでもてはやされた形式的な暗い、よそよそしい絵から脱却して、自分達が生きている「今」の瞬間を切り取った作品を作ろうと闘っていた印象派の画家たち。裕福な家庭に生まれていても、親の理解も世間の理解も得られず貧しい生活を強いられた者もいた。彼らの作品には命が感じられ、力があり、愛があった。彼らを支えた人々に血が通い、愛があったように。 この本で、メアリー・カサットという今まで知らなかった画家やマティスの「ロザリオ礼拝堂」という建築作品のことを知った。Googleで調べてみると不思議なくらい魅力的だ。 カサットの作品もロザリオ礼拝堂も観に行きたい。美術に初恋するかもしれない。
96投稿日: 2024.04.15
powered by ブクログマティス、ドガ、セザンヌ、モネといった巨匠たちの画家としての生き方を女性を通じた視点から巧みに描く。原田マハの創作も多分に含まれていると思われるが、いずれの作品も芸術と真摯に向き合い、もがき苦しんだであろう巨匠たちの姿があった。そして、彼らにとっての愛、葛藤、夢、家族関係といったものから受ける影響とはどういうものであったのか、といった想像意欲を大いに掻き立てられる4作品であった。
1投稿日: 2024.04.06
powered by ブクログマティス、ピカソ、ドガ、モネら印象派画家の人生を、縁者の視点からモノローグ、書簡形式で描いた短編集。世間の批判に晒されながらも、自らの作品にはひたむきであり描き続けることで世間へ挑んだ彼らの姿に、苦難の中の光を見た。
1投稿日: 2024.03.29
powered by ブクログまだ行ったことない、それも幕末明治かそこらの時代のことなのに、名だたる画家の生きる姿がありありと浮かび上がってきます。 表題作と、うつくしい墓が特に好きです。
1投稿日: 2024.03.29
powered by ブクログちょっと忙しく、なかなか進まなかったけどやっと読み終えた。 マティスとピカソ、ドガ、セザンヌ、モネ。 世界の巨匠達をある時期に傍にいた人の視点から描かれてる短編集。 個人的にはやはりマハさんの『たゆたえども沈まず』にも登場したタンギー爺さん。こんな人が側にいたらどれだけ救われるだろうと思うし、実際ゴッホ、セザンヌ、ゴーギャン達は大変お世話になった様子。マハさん自身も実在したこの爺さん大好きなんだろなと思った。 そしてブランシュ。苦労を共にした義父であるモネとモネの描く絵、そしてジヴェルニー邸の庭が大好きだったことが伝わってきますね。 同じく原田マハさんの『モネのあしあと』では実際にブランシュやモネ、クレマンソーの写真が載ってます。 史実に基づくフィクションなのだけど、それぞれの結果に至るまでのストーリーが、原田マハさんの手に掛かると本当にそうだったのだろうと思わされるし、それが一番良かったと思うストーリーになってると思う。 今やっている『モネ 連作の情景』を見に行く前のお勉強と思い『モネのあしあと』『ジヴェルニーの食卓』この2冊を読んで見たが、もうすっかりモネファンだ。 問題は行く時間あるかなぁ。。。
8投稿日: 2024.03.24
powered by ブクログモネ展を観に行ってから、読んだ。とても良かった。画家が、どのように物を捉え、何を描こうとしているのかを、画家のそばにいる人の視点で描いた作品。芸術に詳しくないし、自分は絵を描けないし、わからないのだけど、ちょっと心をのぞけた気がする。1人の人間としての、モネやドガ、セザンヌ、マティスの生き方や想いを感じられて、心揺さぶられた。読んで良かった。短編集なので、その後の想像を掻き立てられる感じも好き。
2投稿日: 2024.03.18
powered by ブクログマティス、ドガ、セザンヌ、モネの短編集 世間に認められなかった時代を超え、今がある。 今までの常識とは違う新しいものは受け入れられにくく、それでも貫いて価値観を変えていける信念。 芸術家ってすごいな。
7投稿日: 2024.03.16
