
世界システム論で読む日本
山下範久/講談社
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総合評価
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著者の山下氏は、社会学と経済学をあわせた「世界システム論」を始めたE・ウォーラーステイン氏に、直接学んだ唯一の日本人だそうだ(wikipediaより)。 世界システム論(全4巻予定で、まだ未完結)では扱われていない日本の立ち位置を著者が定義し、長い16世紀の西欧が日本に影響されたのではなく、世界全体の各地域で16世紀から新たな世界システムを構築している考えを述べているのが、本書の売りだと思う。 世界システム論の基本用語がわからないと理解できないので、世界システム論が分からない人はそれを読むべきだと思う。その中で、ブローデルの「地中海」、ポランニーの「大転換」などの理論もわかるとわかりやすい。 とにかく、本を読むために前提条件の知識が必要だと感じたが、知的には刺激される本だと思う。
0投稿日: 2012.10.05