Reader Store
死者の代弁者〔新訳版〕(下)
死者の代弁者〔新訳版〕(下)
オースン・スコット・カード、中原 尚哉/早川書房
作品詳細ページへ戻る

総合評価

10件)
4.4
5
3
1
0
0
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    しだいに謎が解けていき驚きの連続。異生物ピギー族との交流も目新しさの連続で面白い。さすがSFの大傑作! 代弁のシーンはすごく惹きつけられたし感動した。

    0
    投稿日: 2022.01.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「エンダーのゲーム」続編にして、前作同様ヒューゴー賞・ネビュラ賞受賞作品。今作はミステリー色が強く、上巻が出題編とすれば、下巻は解答編。エンダーが行う『代弁』はまさに犯人を暴く名探偵さながら。真実を知って愛と赦しを抱けるか。魂の救済をめぐる人間模様に引き込まれる。 後半のピギー族との交渉は、言語やメンタリティの壁で四苦八苦する、ファーストコンタクトものの緊迫感がある。また生態学SF、時間遡行SFとしても面白い。 全体的に宗教や倫理にからむ要素が強く、かなり考えさせられた。作者がモルモン教信者ということで、ちょっと興味もわいたし。斉藤由貴……。

    0
    投稿日: 2021.11.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    やっぱり、面白かった。 『エンダーのゲーム』読み返したくなった。 買おうかな、このシリーズ。 エンダーが大人になって、なんだか凄い人になってる。 読み応えあったな。 異星人と人間がどのように共存していくのかドキドキしながら読んだ。

    0
    投稿日: 2019.05.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読みそびれていたのを補完計画で買ったのをやっと読了。『エンダー』の隣に並べたらサイズが違ってて(/ω\)イヤン

    0
    投稿日: 2019.03.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ヒューゴー・ネビュラ ダブルクラウンのれっきとしたSFだが、推理小説っぽい雰囲気もある。ルシタニア星の謎、ピギーの謎を鮮やかに解いていく代弁者の活躍は、ある意味推理小説における探偵の謎解きを思わせる。

    0
    投稿日: 2018.11.12
  • 文明の衝突

    エンダーは大活躍でした。ただ、今回はエンダーのゲームほどの鮮やかなトリックアート性はありません。さて、キリスト教文明を主軸に置いた時、異文明はインディアン、アフリカ、アジア、インドがありました。インディアンは弓矢で鉄砲と戦わされ、アフリカも同様です。インドは前近代文明にあり、砲術はあったそうですが、西欧文明の圧倒的な火力に屈しました。中国も同様です。日本は文明との邂逅上幸運な例でしょう。エンダーとバガーとの出会いは、西欧人にとっても未知なる邂逅であり歴史上見当たる先例は非西欧人の目線しかないわけですが、今回のピギーとの邂逅は歴史上例があります。ラテンアメリカ系の植民惑星を舞台として選んだのも、ピサロの例を持ち出したのも、専守防衛と最恵国待遇の例を持ち出したのも、その流れに乗ってのことでしょう。 ちなみにピギーには愛着を感じてしまいます…。 どことなく日本に似ている、かなあーとも感じます。 エンダーの謎解きはSFではあるのですが、ミステリー性を帯びて非常に関心しました。 世界は広い…。常任理事国の構成国はいずれ本物の宇宙人と出会うのかもしれませんね…。 うーん。ロマン。星5つ。

    0
    投稿日: 2018.05.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    SFである意味を見いだせない。これたぶんミステリか何かだし、1970年アメリカ片田舎での物語、とかで十分なのでは…… メインテーマはたぶん贖罪と救済とかその類いのやつで、ほとんど宗教的な強迫観念にかられた人間の、心の動きを描いている。 未だに宗教がひとの心の拠り所になっているという舞台設定がそもそも意味わからん。 なんでこいつらこんな禁欲的に生きてるんだ、その説明が「宗教」「宗教」「宗教」でしかないの、本当に読者を納得させられると思ってるのか。 「興奮するとスペイン語が出てしまう」とかいうよくわからん設定がありそういうシチュエーションが本当に頻繁に登場するが、 作者はスペイン語がめっちゃ好きかなんかなのだろうか。前作から3000年後という舞台設定で スペイン語なんてものがそのまま残ってるの不自然でしかないし、SFっていうジャンルを名乗るのやめた方がずっとまともに読めたと思う。 たぶん、作者が本当に書きたかったのはこっちの話でもともとSFでも何でもなかったのだが、 「エンダー」が売れたから無理やり続編ってことにしたのだろうと邪推した。 あと、代弁を聞いた者がエンダーの頭の良さを理解できてしまうのが気持ち悪い。 作者は本当に頭のわるい人間というものと交わったことがないと見える。 バカはバカだからバカなので、他人の頭の良さに気づくことなんか一生無い。 あいかわらずなろう小説みたいなエンダーTUEEEE物語から抜け出せてない。 ミステリ的な部分にだけ的を絞ればそれなりに面白いのに、 SFとして紹介されているのでSFとして読まねばならず、それが悲しい作品。 ----------------- ↑ここまでが中盤までの感想 で、問題の後半である。 畳み掛けが圧倒的だった。 相変わらずSFである必要性をそれほど感じはしないのだが、宗教がどうとかいうダルい部分がなくなり、かわりにヒューマンというたぶんエンダーより頭のいいキャラが大活躍する。 こいつがいいキャラすぎて、前半のつまらなさを一気に吹き飛ばしてしまった感がある。特に契約のくだりは圧巻であった。素晴らしい。 ものすごく好みの作品とはいえないが、間違いなく名作ではあると言わざるをえない。くやしいけど。くやしいけど。

    0
    投稿日: 2017.10.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ミステリー部分が解き明かされていく感じが非常にたのしかった。 前作とは違った緊張感もあってこれも楽しかった。

    0
    投稿日: 2017.10.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    前作で意図せずして異星人の皆殺しをしてしまったエンダーは、贖罪の旅をしながら死者の代弁者となる。事件後3000年を経過しすでに伝説の人となっているが、星間移動の影響で実年齢は35歳。死者の代弁者として呼ばれた先の惑星で、彼は先住者である知的生命体とどのように対峙するのか。 前作『エンダーのゲーム』よりこちらの方がおもしろいです。 愛する人を守るために倫理的な是非を超えあらゆる手を尽くすが、それは結局かなわずに死んでしまう。エンダーが死者の代弁をすることにより、隠されていた多くのことが明らかになり、それが最終的には生者にカタルシスをもたらす。エンダーは単なる死者の代弁者以上の役割を果たすことになるのだが、それは本人も望むところであった。 人間ではない知的生命体とのやりとりというのはSF小説にはよくある話ですが、自分とは違う価値観や在り方を相互に尊重しつつ受容するということの難しさを踏み込んで描いているという点では、単なるSF小説にとどまるものではないでしょう。ヒューゴー賞・ネビュラ賞を両方受賞しているのも納得です。

    1
    投稿日: 2016.05.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    これは心の救済の話。子供らしい幼少期を過ごせなかった人たちにとっては特別迫るものがあると思います。誰にもいいたくない!というのは誰もわかってくれるはずがないと思うからなんだよね。この人はわかってくれる!そんな人が突然現れたら…。本当に読んでよかった。

    1
    投稿日: 2015.07.10