
総合評価
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powered by ブクログ『枯木灘』主人公秋幸の母親を主役にしたストーリー。 2人の父親違いの子供の出生やその子達のうち一人だけを連れて再再婚相手と暮らし始めた経緯と心情がこの『鳳仙花』でわかる。 一人の女の一生を通じて時代の移り変わりを生きる様が逞しくもあり悲しくもある。 中上健次の心情や情景描写は素晴らしいと思う。
4投稿日: 2025.04.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
女の一生。 あまりの緻密な描写に中上健次は実は女だったのでは?と疑うほど。2度読み返したが情景描写があまりにも美しくてうっとりする瞬間瞬間。 最初は説明描写が多いなーと思っていたが、気がついたら言葉の海で泳いでいた。 カルマの渦中で生きて行く生々しいフサの一生。 矛盾と心細さと強さが、その時の空気のままの母の姿と重なるように描かれている。 私は女なので、随所に出てくる男からの目線や性差を前にした時の無力、恐怖感、手籠にされることへの羞恥と恐れなんかがあまりにもリアルで、気味の悪さまでも感じるほど。 三部作も読み進めていきたい。
1投稿日: 2023.10.01
powered by ブクログ岬、枯木灘を呼んできて、鳳仙花を読む。 フサの、矛盾するような女らしさや、葛藤が、生々しく伝わってくる。 中上健次の本を読んでいるときは、瞳孔がいつもより大きくなっている気がする。数日間は余韻がある。
0投稿日: 2020.05.09
powered by ブクログ主人公のフサは、作者の母がモデルです。若くして夫に死に別れ、5人の子を抱えてまた、他の男の子を妊娠するフサ。つらくても悲しくても、ただ強く生きるしかないフサの背に「生きろ」と声をかけ続けました。
0投稿日: 2020.03.28
powered by ブクログ▼電子立ち読みあります▼ http://shogakukan.tameshiyo.me/9784093522052 中上健次が故郷紀州に描く“母の物語”。 「秋幸もの三部作」よりも以前の時代を描く、秋幸の母・フサの波乱の半生を描いた物語。 海光る3月。私生児としての生い立ちに昏い痛みを覚えながらも、美しく利発な娘に成長したフサは、十五になった春、生まれ育った南紀の町をあとにした。 若々しい肉体の目覚めとともに恋を知り、子を孕み、母となって宿命の地に根をおろすフサ。しかし、貧しくも幸福な日々は、夫・勝一郎の死によって突然に断ち切られた。 子供を抱え、戦時下を生き延びる過酷な暮らしの中で、後に賭博師の龍造と子を為し、秋幸と名付ける。しかし龍造が賭博で刑務所に入っている間、他の二人の女を孕ませていたことを知り、フサは秋幸には龍造を父と呼ばせぬと宣言する……。 中上健次が実母をモデルに、その波瀾の半生を雄大な物語へと昇華させた傑作長編。
0投稿日: 2016.04.11
powered by ブクログ突き刺さる、えぐりこむ。初めて中上健次を読んだ感想。もっと若い時に読むべき作品であると。強烈なインパクトを与えてくれた。感謝。
0投稿日: 2015.06.06
